『東条如斗』
『つまり、闇の書とは本当の名前ではないと?』
モニター越しのクロノンが興味ありげな反応していた。
「そう、本来は『夜天の書』って言って、本来は主と共に旅をして、各地の偉大な魔導師の技術を収集し、研究するために作られた収集蓄積型の巨大ストレージらしいのだが、これの記録によれば、歴代の持ち主の何人かがプログラムを改変したために破壊の力を使う『闇の書』へと変化したと思われると書いてあるんだ」
師匠と2日かけて無限の書庫を探した結果をクロノンに伝える。
流石に骨が折れたよこの作業、師匠を改めて尊敬するわ
「それだけでは無いよココ、『改変により、旅をする機能が転生機能に、復元機能が無限再生機能へと変化してしまった為、これらの機能がある限り、闇の書の完全破壊は不可能とされる』って書いてある」
『厄介な・・・』
クロノンが苦虫を潰した様な顔をする。 これには流石に俺もこれには同意する。
「まぁ、闇の書をどうにかしようとしても、その前に『守護騎士』が厄介だ」
守護騎士つまり闇の書を護る4人の騎士達、その1人は前回相手したシグナムもその1人だ・・・あんな怪物級の奴らが4人もいると考えると、まるで完全鉄壁の『要塞』だ。
『守護騎士は確認されてるのは3人『剣の騎士シグナム』これは如斗とフェイトが何度か戦闘している。
もう1人は『鉄槌の騎士ヴィータ』なのはに名乗り上げた名前だそうだ、そして最後は、『守護獣ザフィーラ』アルフと戦闘時に名乗ったそうだ。』
「後、1人・・・僕の予測では『支援タイプ』だと思うだけど・・・」
確かにあり得る話だ、それなら、あの強力な結界の役割をしてるのかも知れない。
「しかも、ここ数日で大分、被害も食らってんだろ?」
そう、俺が治療中の間に守護騎士達は別世界の生物からも蒐集を繰り返し確実に闇の書はページ数稼いでることが分かっていた。その時は、なのはとフェイトが対処したらしい。
「すると、そろそろ完成も・・・」
「あぁ、ありえるかもね」
『それに謎の協力者もいる様だしね』
『謎の協力者』・・・仮面をつけて闇の書のページを増やす手伝いをしている謎の人物。なにやら、なのはのロングレンジ攻撃を弾き、即時にフェイトがいた世界まで一瞬で跳べるらしい、なんてチートな奴だよ。
『協力者の方は僕に任せてくれ、多分・・・何とかなる』
一瞬だが、クロノンの表情が暗くなった・・・何か知ってるのだろうか?
「じゃあ、そろそろ寝るかね」
時間は、既に日付が変わり日本時間で5時を指していた。ココ2日は徹夜を繰り返していたから体も限界を迎えていた。
「今夜はイブだからね、それに、なのは達のプレゼントも選ばないと・・・」
こないだの看病のお礼もかねて、2人が気に入りそうな物を選んで置かないと・・・
『そうだな、お疲れ、ゆっくり疲れを癒してくれ』
「ほいほい、クロノンもあまり無茶するなよ?」
通信を切り、俺と師匠は管理局の仮眠室で仮眠を取ることになった。
『高町なのは』
放課後、私とフェイトちゃんとアリサちゃんはすずかちゃんの友達の、はやてちゃんのお見舞に来ていた。
そして私達は病室に着いてびっくりしてしまったのです。
病室にはヴィータちゃんとシグナムさんが居たって言うことに。
「フェイトちゃん・・・」
「・・・うん」
そして、私達は確信してしまったのです。
はやてちゃんが『闇の書』の主さんってことに・・・
『東条如斗』
完全に失敗した。
数時間寝る筈だったのに爆睡を咬ましてしまって、時刻は21時を過ぎていた。
「もっと、早く起きれば色々と見れたんだがな・・・」
あっちこっちの玩具屋を周り、なのはが欲しがりそうなヌイグルミとフェイトに似合う髪止めを購入し両手一杯に袋を持っていた。
プレゼントを渡すのは明日にして、今年のイヴは1人ぼっちで過ごそうと考えてたので予約してた一人前の量のチキン受け取ってる時に、それは起こった。
少し離れた高層ビルの屋上が爆発したのだ。
びっくりして、チキンを地面ぶちまけて涙目だったが仕方が無く爆発した場所へと向かうことにした。
あ、プレゼントはコインロッカーに入れるのを忘れずに。
・・・・・・・・・・・・・・・
ついに始まってしまった。
悲しい結末がこの町で起こってしまう。
阻止はしたかった、だが、今の僕には、『動かす体』も『喋る声』も無い。
だから、君に託すしかない。
お願いだ、彼女を止めてやってくれ、あの時、僕には出来なかったことを君にお願いしたい。
君なら・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
ジャンプ、ハイジャンプを駆使して、ビルからビルへと飛び移り、ようやく高層ビルにたどり着いた。
そこで、俺が目にしたのは・・・
血まみれなって動かなくなっていた、なのはとフェイト。
そして、2人を見下すかの様に見ていた銀髪に赤眼をした女性だった。
なんだよこれ?
いきなりの展開に俺はフリーズしていた。
なのはの相棒であるレイジングハートは根元から折られ綺麗な赤い宝石の様な玉は半分に割れていた。
フェイトのバルデッシュも同様、粉々に粉砕され機能してるのかどうかも分からない状態だった。
俺は理解してしまった。
きっと、あれは『闇の書』が完全に覚醒を果たした姿だと。
その瞬間、俺は頭が真っ白になり手にはガンブレードを握り、覚醒した『闇の書』に斬りかかっていた。
『闇の書』は手を前に出し、シールドを張り俺の斬撃を容易く防いだ。
頭の中は警告をしてくる。
アレは駄目だ
アレには勝てない
逃げろ
逃げろ
ココからすぐに・・・
今すぐに
ニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロ
「また・・・貴方か」
闇の書は俺に静かに語りかけた。
「あの時、私は言った筈だ、次はきっと、容赦できないと」
空いてる右手を、手刀にして、闇の書はゆっくり構える。
「だから責めて・・・苦しまぬ様に・・・終わらそう」
闇の書は、その燃える様な赤眼から一筋の涙を流し、そして・・・
俺の首を斬り落とした。
まだ続きますよ?