「ってか、俺さ、アンタの名前まだ、知らないんだけど・・・」
俺、この人こと全然しらないんだよね~、やっぱりこう言うのは名前と事情は知っとかないと・・・
「あ~そうだね、実際は君が『あだ名』を付けて本命には触れなかったからね・・・いいよ」
男は、『よくぞ聞いてくれたと』、声を高らかに上げて言った。
「オホン、僕の名前は『アスベルト・シュタイナー』ほら、『ゲーム』とかあるでしょ? 『村人A』的な、僕はそんな感じの人間だよ」
「いや、あるけどさ・・・」
「昔はね・・・この拳で、ブイブイ言わせてたんだけどね、ちょっとしたミスでね、冷たい海に重石と抱き合わせでダイブさせられたんだ~酷いでしょ?」
「あーうん、まぁ・・・(それって処刑じゃあ・・・)」
「まぁ、肉体は、土左衛門に見たいにブクブク水太りにならないでね、キレイに残ったけどさ、何世紀か経った後にね? 回収されて、切り刻まれて、かき混ぜられて・・・色々されたんだよ? 酷くない? オーバーキルでしょ?」
「うん・・・」
「死んでるのに、これ以上体を荒らすなっての! まったくプンプンしちゃうよ」
「あ~御愁傷様」
「まぁ、そのおかけで、君は無事に生まれたから、いいんだけどね」
駄目だ・・・アスベルトさんの死と俺の誕生に何が関係してるのか、さっぱり分からねぇ・・・
「しかし、ほ~んとうに昔の僕にそっくり! この顔とか髪の質も! まるで親子みたいだね! 僕ら!!」
「そうですかね?」
「そうだよ! ほら、僕のことパーパって呼んでごらん?」
キラキラした目で俺を見ないで欲しい・・・
「ほら!ほら!!」
これ断ったら、また凹むんだろうか? それだけは勘弁して欲しいし・・・仕方が無い
「ぱ、・・・パパ」
「うん!! 魂に刻み込むから、もう一回言ってくれる?」
「嫌がらせか!」
「だってユキくんと、こうやってお話するの初めてなんだも~ん!」
「え? じゃあ、普段はどういう会話を?」
「ん~お互いを察する感じ?」
「何そのエスパー」
「仕方が無いよ、アレは女神の契約内のことだったし」
女神って確か・・・俺の転生をしたあの女神かな?
「お? その顔、そこの記憶は戻ってきてる感じだね? 何処まで思い出した?」
「断片的だけど・・・転生して、何か事件があって・・・ジュエルシードを集めることになって・・・」
うっすらだが、記憶がふつふつと頭の中に浮かんでくる。
「ジュエルシードを集めて何かあって、目の色が変わって・・・そこからは・・・」
「もう、大体は思い出してる感じだね」
「でも、覚えてなきゃ行けない人が、いたハズなんだ」
そう、それはとても大事な・・・人達、忘れてはいけない人達が・・・
「まぁ、仕方がないさ、ゆっくりと思い出すがいいよ」
「・・・ありがとう」
アスベルトさんはお茶を一気飲みすると『さて』と呟いていた。
「これから、君には、色々と大変な目に合うだろう・・・」
「大変な目に?」
「そう、それはとても残酷な目に合う、それを、僕は伝えたかった」
アスベルトさんが真剣な目をして言った。
「君は・・・あの子『はやてちゃん』を守りたいかい?」
「当然だ」
俺の返事に納得したのか、うんうんと満足そうに頷いている。
「なら、ユキくんは、心の赴くままに動きなさい、それが今、僕が言えること」
「心の赴くままに・・・」
「今の君では、今までの様に力を扱うことが出来ないみたいだし、まずは、完全に思い出すことを始めよう?」
アスベルトさんがそう言うと視界が暗くなっていく。
「あ~、そろそろ限界みたいだね、では、また会おうユキくん」
アスベルトさんは最後に『あっ!』と言ってた。
「まぁ、助けて欲しい子は『ページ』が埋まらない限りは、まだ救えないからさ・・・少しは猶予はあるかな?」
こうして、俺は何とも不思議な夢を見てしまった。
話してて頭がとても痛く、とんでもない奴と話をしてしまった。
けど、それは、何処か懐かしい感じだった。
季節は『秋』が終わりそろそろ『冬』が始まる。
もう、はやて達と暮らして、長い月日が経っていた。
けど、俺が思い出せるのはちっぽけな思い出だけ。
このまま、記憶が戻らないなら、俺は、どうしたらいいんだろうか・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
『シグナム』
10月26日 主はやての容態が悪化した。
心配になった、私達は、石田先生の所へ連れて行き、見てもらうことなった。
診察の結果は、主はやての神経質麻痺が進行してるだそうだ。
今は、足だけだが段々と侵食しているらしく・・・
このままだと内臓機能の麻痺発展する危険性もあるらしい。
私達、ヴォルケンリッターはそれは『病気』では無いことに、薄々感じていた。
『闇の書』が主はやてを苦しめていることを知っていた。
それは闇の書の『独立防衛システム』の異常により抑圧された強大な魔力は未成熟の主はやての体を蝕み。
静かにそして、だが確実に主はやては闇の書の呪いに殺されてしまう。
「助けなきゃ・・・はやてを助けなきゃ!!」
真実を知ったヴィータが呟く、大好きな、主が死んでしまうことに涙を流し我等に訴える。
「・・・シグナムどうする」
ザフィーラが落ち着いた声で私に、判定を求めてる。
「決まっている、道はただ1つだ・・・」
そう、やるべきことは決まっている。
「主の体を蝕んでいるのは『闇の書』の『自動防衛システム』の呪縛!!」
「はやてちゃんの闇の書の主として
「我等、主の病は消える・・・少なくとも病の進行は止まる!!」
「はやての未来を汚したくないから・・・人殺しはしねぇ・・・だけど! それ意外は!!」
それぞれの得物を持ち、主のはやてから、賜った騎士甲冑を展開させる。
「申し訳なくありません、今一度だけ、誓いを破ります!!」
全ては主の為 、 どうかお許しを!!
我々、ヴォルケンリッターは夜空に飛び上がり、
そして、目的を果たす為に各自にそれぞれの場所に散った。