最強のショタ   作:スズキオーレ

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第29話 優しかった彼

『フェイト・テスタロッサ』

 

 

 

私は悪夢を見ているのだろうか?

 

 

目の前には、かつて、私達と一緒に戦った仲間『東条如斗』が私達にガンブレードを向けて襲い掛かってきた。

 

 

 

「は!?」

 

 

一瞬、フリーズしてしまった、私はとっさにバルディッシュで如斗の攻撃を弾く。

 

 

 

「ッ!? 『エアリアルサークル』!!」

 

 

 

 

弾かれ、如斗は空中で1回転すると、回りに小さな球体が如斗の周りを囲む。

 

 

 

 

次の瞬間、如斗の周りの球体は大爆発を起こした。

 

 

 

私は爆風で吹き飛ばされ空中で体勢を立て直す・・・だが。

 

 

 

「『ブリザラ』、 『ヒャダルコ』!」

 

 

 

煙の中から飛んできた、中ぐらいの氷の塊が私に、ぶつかり、私は地上に落ちる。

 

 

 

 

 

 

そして、落下先には、魔法で出来た無数の『氷』で出来た剣の山が待ち構えていた。

 

 

 

 

 

 

「フェイト!?」

 

 

 

 

 

 

風見は、とっさに発動した、『チェーンバインド』が、私に巻き付き、私は、風見の近くに寄せられ無事に回避された。

 

 

 

 

 

「ありがと・・・」

 

 

「礼はいい、東条の奴、いったいどうしちまったんだ!?」

 

 

 

 

2人が東条如斗を見上げた瞬間。

 

 

 

 

 

「『ブリザガ』!」

 

 

 

 

彼は、特大の氷の塊を2人に向けて放っていた。

 

 

 

氷の塊は高速で迫るが、2人は同時にバックステップをして無事に回避した。

 

2人が先程居た場所には、氷の塊がコンクリートの地面を陥没させていた。

 

 

 

「デタラメ過ぎるだろ!!」

 

 

 

かつて、無数の傀儡兵相手に無双をしていた、人がそれを言うかと内心ツッコミを入れる。

 

 

 

「うん、私と特訓してた時よりも・・・強い」

 

 

 

あれほどの巨大サイズ魔法の連発してなお、疲れ知らずの顔をしている東条如斗に嫌気が差す。

 

 

 

「・・・まだ撤退してないのか? 仕方がないな・・・」

 

 

 

誰かと話をしてたのか、誰もいない場所で独り言をしてる、如斗が再び私と風見を見る。

 

 

 

「すまないが帰らせてもらうわ」

 

 

 

唐突な一言に、私達は固まった・・・帰る?

 

 

 

「ふざけるな! 東条!! テメェ一帯これはどういうことなんだよ!!」

 

 

訳も分からず、こちらを敵対する如斗に、ついに怒りが限界を迎えた、風見が吠える。

 

 

「はぁ? 別に敵は敵だろ? 何言ってるの?」

 

 

如斗は『当たり前だろ?』と答える・・・そして、衝撃的な言葉を、彼は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てか、『アンタ』ら誰よ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心臓が『フワッ』と違和感を私に与える。

これは一帯どういうこと?

 

 

「ふざけるな! 俺だぞ風見だ! 忘れたフリしてんじゃねぇよ!!」

 

 

 

 

「はぁ? そんな名前の奴、知らねえし」

 

 

 

 

 

「フェイトもなのはも要るんだぞ! ふざけたこと、してんじゃねぇぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・だから、『フェイト』と『なのは』って誰よ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"それ"を聞いた瞬間、私はバルディッシュを地面に落としてしまった。

 

 

 

あの日、偶然助けた、彼は私を救ってくれた。

 

過酷な戦いにも、なのは達と一緒に立ち向かった。

 

母親の拒絶も貴方がいたから耐えれた。

 

死んだ姉を生き返らせて、家族でちゃんと話をさせてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

そんな、心優しい彼は・・・

 

 

 

 

 

 

今、私に敵意を向けて・・・

 

 

 

 

 

 

 

私を『否定』した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は・・・もう、・・・戦えない」

 

 

 

 

 

 

 

膝をつき、震える肩を抱きしめて、踞り嗚咽を洩らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『風見悠』

 

 

 

 

「見損なったぞ! 東条!!!」

 

 

 

俺は踞ったフェイトを見て、東条に吠えた。

 

 

 

「・・・」

 

 

 

東条は何も言い返さないが、もうそんなことは、どうでもよかった。

手には"最初"に如斗(アイツ)の心臓を突き刺した槍『ゲイボルグ』が握られていた。

 

 

 

「もう一度トラウマを見せてやるぜぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

構えて投げようとした瞬間・・・それは起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!? か、体が?!」

 

 

 

 

 

 

 

そう、風見の体は酷く動きが『鈍く』になっていた。

ゆっくり少しずつ動く体に悪態を付き、東条如斗を睨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『スロウ』、悪いけど、お前の動きを遅くさせてもらった」

 

 

 

澄ました顔で興味なさげに東条は呟く。

 

 

 

「あ、『サイレンス』」

 

 

 

ついでにと沈黙の魔法も、風見に掛けた。

 

 

 

 

「・・・!?・・・!!・・・?!」

 

 

 

何を言ってるか分からない風見に興味を無くした如斗は『テレポ』と言い、何処かへと消えていった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

『東条如斗』

 

 

 

「あの・・・この仕打ちはどういうことかな?」

 

 

 

 

殿(しんがり)して帰ってきたら皆に武器を向けられていた。

 

 

 

「お前何者だ?」

 

 

 

声を発したのはマイデバイスのピコピコハンマー見たいなのを構えた、狂犬ヴィータ

 

 

 

「何者だって言われてもねぇ・・・魔法使い?」

 

 

 

言った瞬間全員の目付きが一層鋭さを増す・・・超怖いです。

 

 

 

「お前はこれからどうするつもりだ」

 

 

 

シグナムがレヴァンティンを俺の首元に剣を突き立てる。

 

 

 

「いや、変わらないよ。これからもはやての傍にいるし、ページ集めだって多少は手伝えるよ」

 

 

 

俺のその一言を聞いた、ヴォルケンリッターはしばらく黙ると・・・信じてくれたのか、構えを解いてくれた。

 

 

 

 

 

「・・・ありがとう」

 

 

 

 

 

俺は微笑みながら、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

『クロノ・ハラオウン』

 

 

 

「如斗が敵側にか・・・」

 

 

 

アースラ内部に付属されているモニターを見ながらクロノはため息を吐いた。

 

 

「半年程『行方不明』だったけど、まさかそっちにいるなんて・・・」

 

 

そんなことは誰も予測はしてなかった。 かつての仲間を、裏切り。 そして、平気に傷つける真似を彼、如斗は絶対にしないそれは今までの行動が示していた筈だった。

 

悪ふざけはかなり、するが基本は仲間の為にと平然と自分を死地へと身投げする『自己犠牲』するタイプだ。

 

 

 

「いや・・・でもなぜ? なのはとフェイト達を覚えていないんだ?」

 

 

 

2人は如斗にとっても『大事』な人の筈。 まるで『()()()()()』かの様な・・・

 

 

 

「まさか・・・な?」

 

 

 

記憶喪失・・・そんな、ありきたりなネタで、敵側に居たりはしないだろうと、ほぼ正解してるのだが、気のせいだと、クロノはその考え方を止めた。

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