『フェイト・テスタロッサ』
私は悪夢を見ているのだろうか?
目の前には、かつて、私達と一緒に戦った仲間『東条如斗』が私達にガンブレードを向けて襲い掛かってきた。
「は!?」
一瞬、フリーズしてしまった、私はとっさにバルディッシュで如斗の攻撃を弾く。
「ッ!? 『エアリアルサークル』!!」
弾かれ、如斗は空中で1回転すると、回りに小さな球体が如斗の周りを囲む。
次の瞬間、如斗の周りの球体は大爆発を起こした。
私は爆風で吹き飛ばされ空中で体勢を立て直す・・・だが。
「『ブリザラ』、 『ヒャダルコ』!」
煙の中から飛んできた、中ぐらいの氷の塊が私に、ぶつかり、私は地上に落ちる。
そして、落下先には、魔法で出来た無数の『氷』で出来た剣の山が待ち構えていた。
「フェイト!?」
風見は、とっさに発動した、『チェーンバインド』が、私に巻き付き、私は、風見の近くに寄せられ無事に回避された。
「ありがと・・・」
「礼はいい、東条の奴、いったいどうしちまったんだ!?」
2人が東条如斗を見上げた瞬間。
「『ブリザガ』!」
彼は、特大の氷の塊を2人に向けて放っていた。
氷の塊は高速で迫るが、2人は同時にバックステップをして無事に回避した。
2人が先程居た場所には、氷の塊がコンクリートの地面を陥没させていた。
「デタラメ過ぎるだろ!!」
かつて、無数の傀儡兵相手に無双をしていた、人がそれを言うかと内心ツッコミを入れる。
「うん、私と特訓してた時よりも・・・強い」
あれほどの巨大サイズ魔法の連発してなお、疲れ知らずの顔をしている東条如斗に嫌気が差す。
「・・・まだ撤退してないのか? 仕方がないな・・・」
誰かと話をしてたのか、誰もいない場所で独り言をしてる、如斗が再び私と風見を見る。
「すまないが帰らせてもらうわ」
唐突な一言に、私達は固まった・・・帰る?
「ふざけるな! 東条!! テメェ一帯これはどういうことなんだよ!!」
訳も分からず、こちらを敵対する如斗に、ついに怒りが限界を迎えた、風見が吠える。
「はぁ? 別に敵は敵だろ? 何言ってるの?」
如斗は『当たり前だろ?』と答える・・・そして、衝撃的な言葉を、彼は言った。
「てか、『アンタ』ら誰よ?」
心臓が『フワッ』と違和感を私に与える。
これは一帯どういうこと?
「ふざけるな! 俺だぞ風見だ! 忘れたフリしてんじゃねぇよ!!」
「はぁ? そんな名前の奴、知らねえし」
「フェイトもなのはも要るんだぞ! ふざけたこと、してんじゃねぇぞ!!」
「・・・だから、『フェイト』と『なのは』って誰よ?」
"それ"を聞いた瞬間、私はバルディッシュを地面に落としてしまった。
あの日、偶然助けた、彼は私を救ってくれた。
過酷な戦いにも、なのは達と一緒に立ち向かった。
母親の拒絶も貴方がいたから耐えれた。
死んだ姉を生き返らせて、家族でちゃんと話をさせてくれた。
そんな、心優しい彼は・・・
今、私に敵意を向けて・・・
私を『否定』した・・・
「私は・・・もう、・・・戦えない」
膝をつき、震える肩を抱きしめて、踞り嗚咽を洩らした。
『風見悠』
「見損なったぞ! 東条!!!」
俺は踞ったフェイトを見て、東条に吠えた。
「・・・」
東条は何も言い返さないが、もうそんなことは、どうでもよかった。
手には"最初"に
「もう一度トラウマを見せてやるぜぇぇぇ!!」
構えて投げようとした瞬間・・・それは起こった。
「ッ!? か、体が?!」
そう、風見の体は酷く動きが『鈍く』になっていた。
ゆっくり少しずつ動く体に悪態を付き、東条如斗を睨む。
「『スロウ』、悪いけど、お前の動きを遅くさせてもらった」
澄ました顔で興味なさげに東条は呟く。
「あ、『サイレンス』」
ついでにと沈黙の魔法も、風見に掛けた。
「・・・!?・・・!!・・・?!」
何を言ってるか分からない風見に興味を無くした如斗は『テレポ』と言い、何処かへと消えていった。
・・・・・・・・・・・・・・・
『東条如斗』
「あの・・・この仕打ちはどういうことかな?」
「お前何者だ?」
声を発したのはマイデバイスのピコピコハンマー見たいなのを構えた、狂犬ヴィータ
「何者だって言われてもねぇ・・・魔法使い?」
言った瞬間全員の目付きが一層鋭さを増す・・・超怖いです。
「お前はこれからどうするつもりだ」
シグナムがレヴァンティンを俺の首元に剣を突き立てる。
「いや、変わらないよ。これからもはやての傍にいるし、ページ集めだって多少は手伝えるよ」
俺のその一言を聞いた、ヴォルケンリッターはしばらく黙ると・・・信じてくれたのか、構えを解いてくれた。
「・・・ありがとう」
俺は微笑みながら、そう呟いた。
・・・・・・・・・・・・・・・
『クロノ・ハラオウン』
「如斗が敵側にか・・・」
アースラ内部に付属されているモニターを見ながらクロノはため息を吐いた。
「半年程『行方不明』だったけど、まさかそっちにいるなんて・・・」
そんなことは誰も予測はしてなかった。 かつての仲間を、裏切り。 そして、平気に傷つける真似を彼、如斗は絶対にしないそれは今までの行動が示していた筈だった。
悪ふざけはかなり、するが基本は仲間の為にと平然と自分を死地へと身投げする『自己犠牲』するタイプだ。
「いや・・・でもなぜ? なのはとフェイト達を覚えていないんだ?」
2人は如斗にとっても『大事』な人の筈。 まるで『
「まさか・・・な?」
記憶喪失・・・そんな、ありきたりなネタで、敵側に居たりはしないだろうと、ほぼ正解してるのだが、気のせいだと、クロノはその考え方を止めた。