最強のショタ   作:スズキオーレ

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第31話 最高の一撃

『フェイト・テスタロッサ』

 

 

 

 

 

気が付くと私は家にいた。

 

 

見慣れない家具にソファー・・・私は寝てたのだろうか?

 

 

 

「フェイト? もう少しで夕飯出来るぞ?」

 

 

 

ふと、後ろから声が掛けられ、私は振り向いた・・・そこには。

 

 

 

「なんだ? まるで、幽霊を見た様な顔してるな」

 

 

 

 

こないだ、敵対してた(如斗)が私の目の前で笑っていた。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「どうした? 食欲ないのか?」

 

 

 

テーブルに並ぶ料理を食べながら如斗は尋ねる。

 

 

彼は本当に如斗なのだろうか? これは夢であるのかどうか理解が追い付かなく、私の頭はフリーズしていた。

 

 

 

 

「・・・もしかして不味かった?」

 

 

 

 

彼は申し訳なさそうな顔していた。

 

 

 

「い、いやそんなことないよ?」

 

 

 

 

慌てて彼にフォローしながら、私はテーブルの食事に手を出した。

 

 

温かくてそして、美味しい。 そんなことを考え、私は黙々とご飯を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ・・・さぁ? 食べるのはいいけどさぁ、倒れる程食べるなんて、フェイトは加減を知らないのか?」

 

 

 

「・・・そんなことはないよ」

 

 

 

如斗の料理を食い過ぎて、今、私は彼の膝を枕にして休んでいる。

 

 

 

 

「まぁ、少し休んだら風呂にしようか?」

 

 

 

「・・・うん」

 

 

 

 

何て言うか・・・うん、幸せだ。

こんな、幸せ夢みたいだ。

平和で彼と一緒に居られるなんて・・・

 

 

 

 

「ところで、なのはは?」

 

 

 

 

私の最初の友達の存在を聞く。

記憶が確かなら、私はさっきまで闇の書と戦っていて・・・そして。

 

 

 

 

 

「なのははフェイトが寝てる時に帰ったぜ?」

 

 

 

 

 

寝ている私の、髪の毛をゆっくりと撫でながら伝える。

 

 

 

 

「そう・・・」

 

 

 

 

 

彼のなで心地がよかったのか? 段々と眠くなってきた。

 

 

 

 

「もう寝るのか? いいぜゆっくりと眠りな」

 

 

 

 

 

彼の優しい声に安心したのか、私はあっさりと眠りに着いた。

 

 

 

 

 

こんな幸せな時間が、何時までも永久に続くといいな・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

『東条如斗』

 

 

 

「・・・チート過ぎんだろ」

 

 

 

 

 

後、もう少しで闇の書の結界をぶち破れる筈だったが、世の中、そんなに甘くはなかった。

 

 

闇の書は空いてる片手で、なのはがよく使っていた技『ディバインバスター』を放ってきたのだ。

流石に直撃は不味かったので、全力で回避に専念して何とか避けることができた。

驚いた、闇の書はリンカーコアを蒐集をしてその中から、魔法を完全にコピーするのかよ、チートにも程がある。

 

 

距離を取り様子見しようとしたが、闇の書は情け無用に、一気に距離を詰め、俺の首を掴んで勢いに任せ、付近のビルの壁へと激突する。

固いコンクリートに頭を強打し、あまりの衝撃に握っていた相棒『ガンブレード』も地上の方へと、円を描きながら落ちていく。

 

 

 

強く頭を打ったせいか、意識が朦朧とする。 世界が歪んで正しく見ることが出来ない。 目の前の闇の書が何かを言っている。 だが、その言葉さえ耳に入らない。 闇の書の腕に絡み付いていた蛇が闇の書を襲う・・・何だこれ?仲間割れか?

 

 

 

 

 

 

・ここで眠るのか?

・それもありだろうな

・もう疲れたしいいよね?

・諦めた方が楽だもんな

・よく頑張ったよ大切な者は守れなかったけどな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これでもかってぐらいにマルチ変態達が声を掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

・俺達は所詮ただの『システム』だ

・『望まない』『考えない』のならそれで終わりだ

・所詮その程度のことしかできないのが

・俺達だ

・自我はオマケだがな

 

 

 

 

 

 

望まない・・・考えない。

 

 

 

 

・望のなら動け

・手にしたいのなら足掻け

・欲しいなら求めろ

・このくそったれな結末を変えないのか?

 

 

 

 

結末を変える・・・

 

 

 

・ほら動けるだろ?

・まだ生きてるだろ?

・なら足掻ける

・戦える

・守れる

・起きろ!

・起きるんだ!

・その手で掴め!

・望のモノを!!

・お前はまだ生きてる

・だから!!

 

 

 

 

あぁ・・・コイツらは本当にド変態だが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うとこ嫌い・・・じゃないな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・言うじゃないか馬鹿野郎

・ようやく気づいたか寝坊助め!

・さぁ起きろ

・時間が足りなくなるぞ?

 

 

 

 

体が熱い、まるで自分は溶岩にでも入浴をしてるのかと、想像をしてしまう。

きっとこれは、何時もの奴だ・・・そう。

 

 

 

 

 

・せっかくだから馬鹿なことをしようぜ?

・いいなそれ

・賛成だ

・で? 何をするんだ?

 

 

 

 

 

体の異変が収まり、変態達の声を聞きながら、ゆっくりと起き上がる。

埃をパンパンと払い、チェーンバインドで地面に突き刺さっているガンブレードを巻き付かせ、引っ張り上げる。

 

 

 

 

 

 

・ここまで怪我をしたんだそれなりの対価をだな

・お主もゲスよのぉ

・対価ねぇ

・おっぱい揉むとか?

・それしかないのかよおっぱいソムリエめ!

 

 

 

引っ張り上げた、ガンブレードを再び握り力を込める。

ガンブレードの回りには碧いオーラの様なモノが包み込む。

 

 

 

「・・・よし、俺は決まったよ」

 

 

 

・お? 珍しい

・そう言うのは俺達の仕事なのに

・仕事の横取りかぁ?

・おっぱいより凄いの・・・ゴクリンコ

・楽しいの頼むぜ?

 

 

 

「任せな、すげぇの考えたから」

 

 

 

オーラを纏ったガンブレードは形状を変えていた。

『翼を生やしたライオン』が装飾されていた、新たなガンブレード

 

 

 

その名は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、行くぜ『ライオンハート』ご都合(・・・)らしく世界を・・・はやてを救おうぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髪が伸び体を大人へと急成長を果たした、東条如斗は闇の書の元へと跳びだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな残酷な結末に・・・終止符を打つ為に。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

『風見悠』

 

 

 

ふっと、目が覚めた。 自分の傍にはなのはが顔を近付けて起こそうとしていた。

 

 

 

「よかった目が覚めたんだね!」

 

 

 

涙をポロポロと流しながら笑顔を作る・・・落ちてきた涙の一滴が口に入りしょっぱさが口に広がる。

 

 

 

 

 

「・・・闇の書は?」

 

 

 

 

 

ゆっくりと起き上がり辺りを確認する異界化が進んでいるが『闇の書』が見当たらなかった。

 

 

 

 

「・・・多分あそこ」

 

 

 

 

なのはが指を指す方向に視線を合わせる、そこは海だった。

何か変なのがそそり立っていたが何かは理解できないが、

その中に物凄く早く動く『2つ』の光を見つけた。

 

 

1つは禍々しい色した光・・・闇の書だ。

 

もうひとつは・・・碧い光を発していた。

 

 

 

 

「多分・・・如斗君だよ」

 

 

 

 

なのはが呟く。 俺も理解する。

 

確かにあんな出鱈目な魔力を常に発しながら余裕で戦えるのはアイツしかいない。

 

 

 

 

あぁ・・・やっぱりか。 暗闇の中で想像してた通りだった。

 

 

結局はアイツが全てをどうにかする、だから俺は・・・必要(・・・)がない。

 

そんな、ドス黒いのが俺を染めていく。

 

 

「加勢しに行かないと!!」

 

 

レイジングハートを掴み、今すぐに飛び立とうと、なのはが立ち上がる。

 

 

 

「必要ないさ」

 

 

 

そんな冷たい言葉が俺の口から漏れだした。

 

 

 

「アイツ1人でもどうにか出来るさ・・・俺達は不必要だ」

 

 

 

ポツポツと不愉快な言葉が口からドンドン出てくる。

 

 

 

「俺達が行ったって・・・どうせ・・・」

 

 

 

次の瞬間、俺は殴られた。 誰に? なのはにだ。

 

 

 

「どうして・・・どうしてそんなことが言えるの!?」

 

 

 

殴ったなのはが、震えながら言葉を続けて言う。

 

 

 

「確かに私達じゃあ役不足かもしれないよ、だけど、何もしないで、ただ見てるだけなのは嫌なの!!」

 

 

 

なのはの叫びが俺の心に揺さぶりを掛ける。

 

 

 

「だから助けに行く。 如斗君をフェイトちゃんを・・・そして、はやてちゃんを私が助けに行く!!」

 

 

 

そう言うと、なのはは如斗達が戦っている所へ飛び立った。

 

 

残されて、情けない顔をした俺は呆然としていた。

 

 

 

俺は本当に全力で戦ったのか? そう頭の中に疑問が浮かぶ。

 

何処かで俺は『都合』よくしか考えていなかった。

 

 

そうだ、俺は本当に自分自信の力で挑んだことはあったのか?

 

 

そんな自問自答が頭の中で続いていた。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

2つの光がぶつかり合う

 

 

1つは『主』に永遠なる安らぎをもたらす為に。

 

 

もう1つは『大切な』人を救う為に。

 

 

 

 

どちらも、同じ『人』を救いたいのに食い違ってしまっていた。

 

 

 

 

「お前さえ・・・お前さえ! 邪魔しなければ!!」

 

 

 

闇の書が己の腕に絡み付く『ナハトヴァール』を押さえながら如斗向けて魔力弾を撃ち込む。

限り無く無限に等しい数の魔力弾を、如斗はライオンハートを持って全て斬り捨てる。

 

 

 

「俺が居なくたってきっと、誰かが、それを止める!!」

 

 

 

魔力弾を斬り伏せ、大人になった東条如斗は海に生えた柱を、足場にして体制を整える。

 

 

 

「何故、アンタは、そんな(・・・)ことしか考えない!! 他にも方法はあっただろうに!!」

 

 

 

如斗は叫ぶ、『何故? 他の人達を頼らないと?』

闇の書は苦虫を噛み潰した様な表情しながら、ページを捲り魔法を構成させていく。

 

 

 

「お前に・・・お前に何が分かる!!」

 

 

 

 

 

それは、数々の主達の『末路』を見て来た、闇の書の心の声だろうか。

何も出来ず、ただ無力に、その絶望をたった『1人』で抱え続けた『彼女』声なのだろうか。

 

 

 

「主を・・・私は守りたかった!! 何故そんな、唯一の願いも、お前らは叶えさせてくれないのだ!!」

 

 

 

『彼女』の回りには無数のダガーが構成され、如斗に向けてレーザーの如く翔んでくる。

 

 

 

「ッ!?」

 

 

 

流石に光速で飛び交う、ダガーを全ては避けることが出来ず、如斗は、頬に、腕に、足に段々と傷が付けられていく。

 

 

 

「お前らなんか・・・滅びてしまえぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

いつの間にか、如斗の頭上に移動していた彼女は、強大な槍を如斗に向けて放った。

強大と言うより出鱈目なサイズの槍を見た如斗は、少しだけ戸惑ったが。

 

 

 

 

 

「ッ!?『ブラスティングゾーン』!!」

 

 

 

 

 

 

ライオンハートを空に掲げ、最強の一撃を繰り出す。

ブラスティングゾーンにより現れた、巨大な光の刃は、出鱈目の槍を真っ二つに切り裂く。

その光の刃の中をから、彼女がパイルバンカーの様な物に姿を変えた、ナハトヴァールを構えて飛び出してきた。

 

 

如斗もそれは想定住みと、ライオンハートを構えていた。

 

 

 

 

「穿て!『ナハトヴァール』よ!!」

 

 

「『リボルバードライヴ』!!」

 

 

 

 

如斗がライオンハートと共に魔力を纏った強烈な突きが、彼女の腕のナハトヴァールが衝突する。

 

 

 

 

「アァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

「ハァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

 

 

互いに譲れない『思い』を込めた一撃が、大地を海を空を震わせる。

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライオンハートは、そのナハトヴァールの赤き一撃を打ち砕いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

『東条如斗』

 

 

 

 

 

 

「ばっ馬鹿な」

 

 

 

 

己の全てを賭けた一撃がたった1人、東条如斗に破れた。

 

砕けた『ナハトヴァール』は、形を変え『例』の蛇になると如斗に襲い掛かってきた。

 

 

だが、ナハトヴァールの不意打ちもむなしく、ライオンハートの錆にされバラバラになる。

 

 

 

「これで・・・終わりだ」

 

 

 

ライオンハートに更に、碧い輝きが放ち始める。

 

 

 

「『エンドオブハート』」

 

 

 

 

『彼女』は理解した。 その魔力は自分はナハトヴァールごと消し去るモノだと。

 

 

 

主にはきっと何か対策をしてるのだろうと、彼女はそれを、予測して目を瞑った。

 

 

 

 

 

まるで死刑執行を待つようにだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「主を・・・頼んだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微かに出た、『声』と『涙』を見た、如斗は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ・・・頼んだぜ『変態』ども」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

如斗は、ライオンハートを投げ捨て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の『唇』に如斗は、自分の『唇』で塞いで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左手には彼女の豊満な『おっぱい』を掴み込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『な? 最高の馬鹿だろ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

如斗はこれから行動を起こす、変態達に聞こえるように心の中で呟いた。

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