全ては俺の責任だと思った。
彼女が今まで無茶をしてることに俺は気付かなかった。
嫌・・・本当は気づいてたのかもしれない。
彼女の無茶を軽視してた。
だから俺は彼女の病室に見舞いに行き、そしてあの言葉を彼女に言い放った。
『丁度いい、これを機会に管理局やめちまえよ』
彼女には帰りを待っている家族や友達がいる。
こんなところで無茶して死ぬ必要はない。
だが、彼女はそれを否定してきた。
自分がやらなきゃ行けない。
自分が無茶をしても成し遂げなければいけない。
これは自分の責任だ。
彼女の自己犠牲の言葉に俺は我を忘れて、言い合いになり、それがケンカへと発展した。
守りたかった。 彼女にはこんな酷い目にはあって欲しくはなかった。
やがて、自分がやっている愚かさに呆れ始め、俺は彼女の病室を去った。
それからは傍には誰も寄らせない様になった。
全ての任務1人でこなす様になった。
そして何時からか、俺は管理局『最強』と言われるようになった。
・・・・・・・・・・・・・・・
『東条如斗』
列車の回りにいたガジェットドローンは全て破壊することに成功をした。
そして、今、俺は管理局『六課』のヘリの中にいた。
「へぇ~貴方があの管理局『最強』の東条如斗さんかぁ・・・」
顔かなりズームして様子をうかがってくる、先程のローラー娘のこと、スバル・ナカジマは俺に興味を示していた。
「一応そんなことを言われてはいるけど・・・」
「だってさ! ティアサイン貰おうよ!」
「ちょっと! スバルがっつきすぎよ!!」
ギャーギャー騒いでる2人に変わって次はショタとロリが話し掛けてきた。
「本当に・・・本当に如斗さんなのですね?」
「また会えて僕も嬉しいです!」
とか何とか言ってるけど・・・
「ごめん悪いんだけど君達・・・誰?」
この答えを聞いた2人はフリーズをした・・・まるで保護者に見捨てられた様な顔をしてる。
そう言えば・・・この2人の顔を見てると何処かエリオとキャロを思い出す・・・二人とも元気だろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・
管理局六課に輸送されると、俺はすぐさま診察をさせられた。
血を抜いたり、聴診器を当てられたり、横になり機械に調べられたり・・・様々な検査をさせられた。
それが終わると俺は病室に運ばれて寝てろと言われてるのだった。
・・・そこまで俺、重傷なの?
・・・・・・・・・・・・・・・
『八神はやて』
「で? 如斗の様子はどうやった?」
休憩室でシャマルと2人きりとなった部屋で私は一番聞きたいことを尋ねた。
「そうですね・・・まずはこれを見てください」
シャマルが渡してきたのは1枚のカルテだった。
「まず彼のリンカーコアは完全にジュエルシード同化をしてしまってます」
碧い光を放つ如斗のリンカーコアが写真に写っていた。
「完全同化をしたせいか見ての通り、彼の両目も碧く変色をしてしまってます」
そしてしばらく黙っていた、シャマルは最後にこう言った。
「ーーーそして最後に彼の中に『ジェノバ細胞』が移植されていました」
『ジェノバ細胞』ベルカの地層で見つかった、生きた化石を発掘者が『ジェノバ』と名付けたのが全ての始まりだった。
ジェノバから採取した細胞『ジェノバ細胞』を魔力を持たぬ人間に移植することで、その人物は圧倒的な怪力と生命力と魔力を得ることができた。
魔導師と比べるとランクは見積もってもクラス3stなら『C+』2stなら『A-』1stなら『S』となれる可能性があった。
あくまでも本人とジェノバ細胞との相性によるものだから、はっきりとは言えないものである。
そこに目着けた上層部は、ジェノバ細胞を移植した者を『ソルジャー』と名付け量産する為に『ソルジャー計画』が始まった。
だが、その計画も4年前に廃止した。
それは『1人のソルジャー』が暴走をしたからだ。
そして、暴走事件により、ジェノバ細胞を危険視した上層部はジェノバを全火力を持って、その存在を滅した。
「う~ん、ジェノバ自体が無いのに、どうして如斗はジェノバ細胞を移植されてるのやろうか?」
「そして、如斗君は一体、何処で移植されたのでしょうか?」
こんなこと考えてもしょうがないと思った私は手に持っていた珈琲を飲み干した。
「シャマル今回のこの件やが・・・」
「えぇ、上層部が絡むと厄介ですので、内緒にしときましょう」
私は席を立つと休憩室を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・
「でな、ずっと会いたかったやねん」
「そっか、もう4年も経ってたのか・・・」
シャマルと別れた後、私は彼の病室に転がり込んでいた。
好きな人と4年ぶりに会えたんや、こんなにも嬉しいことはない!
「はぁはぁ、でな私な、もうな、会いたくて会いたくてな?」
「う、うんはやて? 少し落ち着けよ」
ハッ!? いかん久し振りだからつい息が荒くなってしまったわ。
落ち着いて落ち着いて・・・ヒッヒッフー
「・・・落ち着いた?」
「もう、我慢できへん如斗ーーーーー!!」
「うぉぉい!! 布団越しだけど、人の股間に顔を突っ込むなぁぁ!!」
「うへへへ、如斗~ここか?ここがええんやろ?」
「だ、誰か助けーーー」
「「如斗(君)!!」」
扉を押し開けて出てきたのは、なのはとフェイトだった・・・あの扉は自動ドアの筈なのだが・・・
「なのはちゃん、フェイトちゃん何も心配ないで?」
「人の股間に顔突っ込んでいる奴が、何言っても説得力皆無だろ!!」
この騒ぎは後で六課のフォワード部隊も混ざり病室は混沌となった。