海も山も行かなかったが・・・
コミケのコスプレネエチャンを拝めたことでチャラにします(^q^)
『最強』それは彼に対して『侮辱』と『称賛』の言葉であった。
誰も近寄らせない様に、常に1人で行動し、仕事をこなしていく。
そんな、『孤高』な行為を彼は続けていた。
当時、私は彼と一緒に保護した『エリオ』と『キャロ』の手続きと、緊急の仕事などで、彼と会う回数が徐々に減っていき、中々顔を合わせる機会がなかった。
仕事帰り本局で、稀に彼を見かけるが、彼のあまりの姿代わりに見るに耐えないなかった。
そして、その時彼に話しをかけて来た『1人』の男がいた。
その人のお掛けで、彼は少しずつ元の彼へと戻っていった。
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スーツ着てネクタイ少しキツく締める。
向かいの鏡に写っているのは管理局『執務官』専用のスーツを着た、東条如斗が写っていた。
あれから三日間、俺は病室でアホみたいな数の書類と戦った。
復帰の報告書、部署の変更届け、デバイスの再登録の申請書・・・その他諸々。
そして、書類にバレない様に隠されていた婚姻届。
その婚姻届の妻の方の名前には『八神はやて』と堂々と書かれていた。
・・・明らかに狙って来やがる。
婚姻届をシュレッダーにシュートして、書類を元部署の上司に提出して本局の廊下を歩いていると、ちらほらと俺のことをチラ見してくる奴らが目に写る。
「ウフフ♪ ・・・如斗、次は何処に行く?」
そりゃそうだ、人の腕を自分の腕に絡ませている、『あの』憧れのフェイト・テスタロッサに、誰だって目が行く。
『あ、憧れのフェイトさんが・・・』
『アイツ殺す』
『てか寝取る』
『おぉやってやれやってやれ』
『・・・男の方な』
『ついに管理局にもホモが襲来か・・・』
・・・随分見ないうちに管理局は変わってしまったらしい。
そんなことを考えながら俺は六課に戻ることにした。
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暗い部屋で巨大なモニターを1人で見ている者がいた。
モニターには前回・・・暴走列車事件の時の戦闘映像が映し出されてた。
「ククク、1度は見失ったがここにいたか・・・」
その者はモニターに映し出されている、『大剣』を扱いガジェットドローンを薙ぎ倒す青年に注目をしていた。
「まさか、『あの状態』から逃げ出してよくもまぁ、生き残った・・・カワイイ私の『サンプル』よ」
その者のする目は、何処か父親が子の成長を微笑ましく見る様な、目に似ていたが・・・明らかに似て非なるモノも含まれていた。
「ドクター彼が?」
背後から声が聞こえた、『ドクター』と呼ばれたその者は振り向くことはせず軽く返事をした。
「あぁ、君の『兄』に当たる者だよ」
「・・・兄さん」
暗闇から微かに聞こえる、その呟きは、同じことを繰り返す様に言い続ける。
まるでその言葉を暗記をするかの様に・・・。
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「はぁ、転属して直ぐに任務とか、どんだけ忙しいの
ヘリに揺られ如斗は、不貞腐れていた。
着任して早々の任務に如斗は嫌気が差したらしい。
「まぁまぁ、任務って言っても簡単なモノだから」
と言いつつまだ、如斗の腕を自分の腕で絡めて楽しむフェイト・・・そんな軽さで任務って、やってもいいのだろうか?
「うへへ、まるでデート見たいやな? 如斗?」
あざとさをかましつつ、反対側の如斗の腕を絡ませている。
我らが『代表』八神はやてを見て、本格的に六課は危ない場所ではないかと他のメンバーは考えいた。
「そう言えば俺さ、任務内容聞いてないんだけど?」
あざとい、はやてをアイアンクローで押さえ込みながら普通に話し掛けてくる如斗に、みんなが少し苦笑いをする。
「に、任務内容は現在向かっている『ホテル・アグスタ』での警備や・・・」
ギチギチと頭部をアイアンクローで掴まれているはやてが、如斗に説明を始めた。
『ホテル・アグスタ』とは古代美術品などのオークションを主に行われている場所らしく。
今回そこに、レリックは無いが、中には取引許可をもらってるロストロギアもあり、それをレリックと誤認したガジェットが出てくる可能性があるので、警備を六課がやることにしたらしい。
「先にシグナム達が警備をしてるから、私達は合流してから内部と外部で別れて警備をするんや」
「内部? 中でテロでも起こる可能性でもあるのか?」
「いや、どうやら向こうは、オークションの中断はならべく控えたいらしい、内部の方は、もし侵入してきた場合、避難誘導やらをメインにやるんや」
「成る程な・・・で? どのように分けるんだ?」
アイアンクローから開放された、はやては頭を押さえながら答える。
「とりあえず、私となのはちゃん、フェイトちゃん、如斗は内部側へ、残りのメンバーは外部の警備の予定や」
「ちょっと待て、どうして、俺が内部なんだ? 戦力的に外部の方に回した方が・・・」
如斗が言葉を続けようとするとはやてはチッチッチッと人差し指を左右に振りながら舌打ちをする。
「まぁまぁ、他のメンバーを信じてやってや、 この子達は『優秀』やで?」
「そうですよ! 私達に任せてください!! ね? ティア?」
「え? えぇそうよね・・・」
アホの子・・・スバルは立ち上がり、如斗の目の前でガッツポーズして『自分出来ます』アピールをしながらティア・・・ティアナにもそのポーズを見せるが・・・彼女からは空返事しか返ってこなかった。
「それにな? ちゃんと服も用意したんやで? ほらシャマルが持ってる奴がそうや」
シャマルが膝に乗せているアタッシュケースに指を指しながら自慢気に言うはやて。
「ちゃんと、如斗が『似合う』服を選んだんやで?」
そして、はやてのその発言で誰もが思った。
『このたぬき何か企んでる』と・・・。
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「さて、じゃあシグナム、ヴィータよろしく頼むで?」
「お任せください、主はやて」
「ヘヘ任せろって」
目的の場所に着きホテルの待ち合い室で喋る、はやて達を見ながら如斗は、ため息をつく。
「どうしてこうなったんだろうか?」
今の如斗は黒髪ロングのカツラ・・・もといウィッグを被り、真っ赤な口紅を塗り、そして、黒く艶やかなドレスを着ていた。
平たく言うと『女装』である。
「でも中々似合ってるよ?」
「にゃはは、そうだね♪」
同じ様に、なのはとフェイトもドレスを纏い、どう見ても管理局員より『金持ち美少女』と言った方が似合ってた。
「フツー俺はスーツじゃね? なんでドレス? 馬鹿なの? こんなので乗り込んでも、幼馴染みなんか救えねぇよ。 てか、こんなんじゃ下水道にダストシュートされちまうよ」
「そんなこと無いですよ! 凄く似合ってますよ!」
「うるせぇ アホッ子」
「アホッ子!?」
スバルのバカ丸出し感想に悪態付く如斗、彼の不満度もそこそこに上昇していくのが目に浮かぶ。
「はぁ、ちょっと便所行ってくる」
「その格好で行くの!?」
「えっと・・・その・・・バレないようにね?」
なんて返事をしたらいいか、分からない2人の視線を感じつつ、如斗は1人人気の無いトイレへと向かった。
「あの・・・如斗さん」
人気の無い場所に着くと声を掛けられて、ふっと振り向くと、そこにはティアナが立っていた。
「あぁ、ティアナか・・・何か用?」
トイレが近いのに間近で止められ、まるで焦らしプレイを受けてるかの様な気分になっている如斗は、早くこの状況をどうにかしたかった。
「えっと・・・聞きたいことがあるんです」
申し訳なさそうな表情をしながら、ティアナは、ポツリポツリと少しずつ話し出す。それは、今の如斗にとって最悪な展開であり、早く終わってくれと、神にもすがり付きたい状況に陥っていた。
「4年前・・・貴方がニブルヘルムに調査に行った時、私の『兄』も貴方と同行したんです」
その言葉に如斗は冷静になる・・・膀胱がオーバーロードしかけてるのに『ニブルヘルム』と自分が味わった地獄の名前をが年下の彼女から聞かれるなんて思いもよらなかったのだ。
「兄の名前は『ティーダ・ランスター』です」
彼女は続けて言う。
「兄さんはあの『事件』から、もうずっと『行方不明』なんです」
そう、これは彼女にとって、唯一の肉親の情報についての話だった。
「教えて下さい! あの日ニブルヘルムで何があったのかを!!」
それは、兄の変わりとして『必死』に頑張ってきた、彼女の唯一の願いだった。