『イオナズン』それは爆発呪文の最終形態、一回の発動により複数の大爆発を起こし、敵を殲滅する大技、これをまともに喰らえば、いくらソルジャーでも一発でノックダウンになる。
結果はご覧の有様、幾つものクレーターを作り、ヤムチャポーズで気絶しているソルジャー達がそこに居た。
別にソルジャー達を倒すのは悪くはない・・・そう、問題はそこじゃないのだ・・・・
問題は
一般人なら速逮捕、管理局員なら『始末書』をいくつ書けばいいのやら・・・
やっぱり俺、公務員向いてないのかな?
いっそ自営業で『なんでも屋』にでもなろうかな?
いやでも・・・依頼とか全然来なくて廃業しそうだなぁ・・・
はぁ、・・・・嫌な結末だな・・・
ため息を付き、後ろを振り返りガンブレードを前に出しガードに入る。
その瞬間、鋭い一撃がガンブレードに当たった。
「さっきからずっと見てた様だが・・・アンタ何者だ?」
如斗に仕掛けた者は格好は、黒い服に赤いボロ切れを纏い、左手には金色の篭手をして、長い黒い髪と燃える様な、紅い瞳が印象的な男だった。
なんとまぁ・・・かなりの強敵臭がプンプンする野郎だな。
「・・・・・・」
男はバックステップして距離を取り、紅い瞳が俺を映す。
「ほぉ・・・無言か? ・・・まぁいい『公務執行妨害』でちょいと捕まって貰うぜ?」
「・・・・グルルル!!」
男は低く唸ると右手から銃を取り出し構える、どうやらやる気満々らしく戦闘は回避不可みたいだ。
「はぁ、・・・じゃあやるか」
ため息をしながらガンブレードを構え、本日2度目の戦闘が始まった。
「グァァァァォァァ!!!」
咆哮しながら男は、建物の壁を蹴り飛りアクロバティックな動きをしながら、突撃をして来て、俺に向けて発砲をする。奴の銃は形は拳銃の『リボルバー』に似てるが銃口が『3つ』もあり、その3つの銃口から3発の魔力弾が飛んで来た。だが、俺はガンブレードで一気に薙ぎ払い、魔力弾を斬り裂く。
次に男は、左手の篭手で殴り掛かる、弾は囮で拳が本命だったのか、拳が顔をに迫るが・・・・・
「!?」
顔の少し手前でその拳は止まった。別に男が止めた訳ではない。
「腕を見てみなバーサーカー野郎」
言われた通りに男が自分の腕を見てみるとそこには魔法で構成された鎖が何重にも重なり動きを封じていた。
「伊達に最強と呼ばれてねぇよ!!」
動きを封じられてる男に俺はガンブレードで、はやぶさ斬りし、最後にイオを放ち、男を吹き飛ばす。
「これで倒れてくれれば、いいのだけど、この程度じゃあ倒れないだろ? お前」
爆風で飛ばされ地面に2回叩きつけられながら、男はすぐさま態勢を戻す・・・コイツピンピンしてるよ、頑丈過ぎて嫌になりそうだ。
「ウォォォォォォォォォォォ!!!」
男は再び銃を構える、銃口に魔力が集中するのに気付き、俺はその場で緊急回避をした。その瞬間、後ろにあった建物は大砲でも撃ち込まれたかの様にガラガラと騒音をたてて崩れた。
「おいおい、どんだけ魔力を圧縮して撃ってるだよ! 拳銃ってレベルじゃあねぇぞ!!」
ここが放棄された地区だから被害は無いにしろ、このまま撃たれ続けたら、地下が落盤してエリオ達に被害が出る。
流石にそれは不味いと俺は、ガンブレードのトリガーを引き、魔力のブーストをした。既に男の第2射のチャージが始まっている。
「ラフティ・・・バイト!!」
ガンブレードを下段に構え、俺は男に向かって一気に走り出した。下段・・・後ろに構えたガンブレードは、青い光を放ち魔力をブースターの様にして一気に加速をする。そして、超加速をした俺はガンブレードを思いっ切り振った。
「ッ!?」
超加速をしてきた俺に驚いたのか、チャージされた魔力弾は狙いがブレて地面・・・俺の足元に当たった。
建物を木端微塵にする程の威力だ、当然足場は崩され、俺はガンブレードを空振りして・・・そのまま。
「ちょっ!? のぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
崩れた穴へと落ちて行った。
・・・・・・・・・・・・・・・
「グッ!?」
地下、通路から広い所に出たスバル達に、待ち受けたのは『奇襲』だった。
広い場所の支えをしている柱を転々と移動し攻撃をしてくる。『見えない敵』に、暗闇の中、フラッシュにも似た閃光を放ち、こちらの妨害をするリィン並に『小さい敵』そして、目的である『レリック』が入ってると思われるスーツケースを持った『紫色の髪をした少女』彼女達による攻撃に苦戦を強いられていた。
「クソ〜、何処にいるのか分からないよ〜」
「スバル、貴方は敵の動きに集中して! エリオはキャロの防衛に回って! ギンガさんスバルの援護を!!」
「「「「了解!!」」」」
皆に指示をしながらティアナは、『クロスミラージュ』を構え少女に向けて2〜3発撃つが、少女に当たる前に、例の小さいが火の玉をぶつけ阻害した。
「ガードは完璧・・・厄介ね」
「ふふん、この『アギト』様にかかれば、この程度どうってことはないぜ!!」
小さいのは、自ら名を名乗りながら偉そうに、胸をはっていた。
「・・・・(どうにかしてレリックを回収出来ないかしら?)」
柱に身を隠し作戦を練るが・・・状況が悪いせいか、うまく頭が回らず迂闊に動けなかった。
そんな中、少女はポツリと呟いた。
「・・・・・・条件を飲むなら『レリック』を渡してもいい」
その一言は、全員の動きを止めるには十分な言葉だった。
「チョッ!? ルールー!?何言ってるんだよ!!」
隣で飛んでいたアギトが少女の前に移動し止めに入った。
「ルールー、こんな奴らに『レリック』渡す必要なんてないよ!!」
「・・・・・私が欲しいのは『Ⅺ』の『レリック』だから、これなら渡してもいい」
抱えてる、スーツケースを見ながら少女は続けて言う。
「それに、取り返したいから・・・」
「そ、それはそうなんだけどさぁ〜」
2人のやり取りからして、それは相当『重要』なモノだと、ティアナは考えていた。もしかしたら相手の『目的』やら何か『重要な情報』が手に入るかもしれないとチャンスだと思ったティアナは少女に尋ねた。
「条件って何よ?」
攻撃されない様に柱に隠れ、周りを警戒する。襲いかかって来る透明な奴が何処にいるかも、分からない以上警戒を緩めてはいかないと強気の態度で聞くことにした。
「・・・・・『仲間』を返して欲しい」
『仲間』・・・恐らく捕らえた凶悪犯の解放を望んでいるのか少女はそれ以上は語らなかった。
「『仲間』って誰?」
ティアナと同じ柱に隠れたスバルが質問をする。本当の目的は敵の要求を聞くフリをしながら、相手を捕まえる作戦を練っていた。
「あっちの要求を言ってる間に、スバルが『ディバインバスター』で柱を吹き飛ばして、私は幻術で相手を混乱させて、最後にエリオがあの子を捕まえる。 もし、捕まえるのが難しそうなら『レリック』を優先で確保して」
「そうだね、私達の目的は『レリック』の確保」
「こんな時こそ無茶せず、今まで訓練でして来たことをする・・・ですね!」
「さて・・・そろそろ行くわよ」
3人がそれぞれ配置についた時、少女は言った。
「・・・・・私達の仲間『ユキト』を返して」
主人公は二度、敵側に付く