教習センターとサバゲーと夜勤の毎日を過ごしてたらいつの間にか8月・・・既に3ヶ月も経ってるやん。
久し振りに書きました。お目汚しですがどうぞよしなに・・・
*誤字修正しました。
とある建設中のビルの骨組みに、ソイツは腰をかけていた。
眺めるのはミッドチルダの町景色。
家族で昼食を取っている者。 カップル達が初々しくデートしてる姿。 猫が屋根上で日向ごっこをしてる姿。
それら全てが彼の瞳に写した。
そして、彼は苦虫を噛み潰した様な顔で呟く。
「汚ならしいなぁ」
そう、彼に取ってはそれ全てが『汚物』に見えた。
その笑い声が気持ち悪い。
何も知らず平穏に生きてる姿に虫酸が走る。
どれもこれも、汚ならしいゴミクズ共を一斉に駆逐したくなる。
だが、今回はそれが目的では無かった。
ため息混じりに呟いた彼は、何処からか『赤い石』を取り出した。
「せっかく、楽しいこと始まるのに、これじゃあ駄目だね」
赤い石を眺めながら、それを反対の腕へと押し付けた。すると、石はズブズブと、まるで沼に『沈む』かの様に男の腕の中へと消えていった。
「さぁ、始めよう・・・兄さん」
気持ちを切り替えた彼は、子供の様な無邪気な笑顔をしながら、腕を空へと捧げた。
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「いやぁ、ゲンじいごっそうさん」
「ごちそうさま!」
久しぶりに食べる蕎麦は旨いが、奢りの食べ物はもっと旨かった。
ゲンじいに昼食をご馳走になった俺達は丁度大通りを歩いている所、ブラブラしたら職場に戻る予定だった。
「・・・結構な出費だったぞ」
会計の時、金額を見てからゲンじいの顔は更に皺が増えた気がする。
「でも、アンタに会えて本当に良かったよ、相変わらず元気そうだしな」
「当たり前だ、父親は家族の為なら、この程度じゃあ倒れないものなのよ」
ドヤっとしているゲンじいを適当に受け答えしながら、そろそろ六課に戻ろうかどうかを考えていると、・・・ふっと違和感を感じた。
時刻はまだ14時なのに、この大通り『人が居なさすぎる』のだ。
「・・・ゲンじい」
「・・・あぁ、コイツは怪しい。この時間、人っこ1人もいないなんてな」
いつの間にか、ゲンじいも異変に気づいたのか、その顔付きは、先程のデレデレな顔ではなく、陸上警備隊第108部隊を預かる部隊長の顔になっていた。
「ユキ坊、お前さんどう考える?」
「・・・予測は『2つ』ある、『1つ』は『町中の市民何らかの方法で消した』だが、それ程のことをすれば、管理局にすぐに見つかってしまう為にリスクが大きい。」
「・・・と、なると」
「あぁ、俺達に『幻術』または『結界』を張って隔離されたと俺は考えている」
俺はポケットからガンブレード取り出し、展開させ周囲に警戒を張り巡らせた。
「ゲンじい、ヴィヴィオを頼む」
「あ、あぁ」
結界を張ってくるとなれば敵は、ガジェットか? それとも前回襲ってきた黒服の男か? 反勢力のソルジャーか?
などと考えたが、現れたのは想像をしてたモノとは大分違っていた。
それは、鋭い爪を持ち、呼吸する度に口から炎を漏らし、荒々しい角を持ったモノ。
その神々しさに誰もがひれ伏すだろう『ソレ』は。
召還獣『バハムート震』
奴の出現により空気は震えた。
肌は日焼けをするかの如く、ヒリヒリと痛み。体から出る冷や汗は、流れ止まることを知らなかった。
「ゲンじい、これは・・・駄目だわ。逃げろ!!」
俺は叫びながら、注射器を自らの首筋に刺し、ガンブレードを前に突き出した。それと同時に、ゲンじいはヴィヴィオを抱き抱え逃げ出す。
バハムート震は口から灼熱の息吹き吐き、俺は『マヒャド』を唱える。
目の前に現れた氷山は灼熱の息吹きをまともに受けて、3秒程で全ての氷は溶けた。
「『チェーンバインド』!!」
次の手をとして発動したバインドはバハムート震の腕や足、口までも封じたが・・・。
『グオォォォォォォォ』
バハムート震はあっさりとチェーンバインドを砕いた。
こんな、桁違いの化け物をどう戦えばいいんだ。と心の中で舌打ちした。
けど、ここで諦める訳にはいかなかった。
「久し振りだが、上手く決まってくれよ!『召還』!!」
ガンブレードを地面に向けトリガーを三回程引いた。
ガンブレードのトリガーにより、圧縮された魔力は地面に魔方陣を描き、その中からバハムート震に向けて拳が飛んできた。
いきなりの不意打ちにより怯んでる間、それは現れた。
バハムート震と違い、まるで鮮やかなステンドグラスの様な色合いの翼を持ち腕組をして現れたのは。
かつて、如斗が召還し使役した召還獣『バハムート』だった。
「襲ってくるとは予想して準備してたんだ『顔さん』後は頼むぜ」
俺は召還したバハムートに声を掛けた、バハムートは腕組を止めこっちを向き。
『(`・ω・´)b』
親指グッと出した。
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「流石兄さん、やっぱり出してきたか。」
ビルの上、先程の男は如斗の一部始終を見ていた。
「さぁ、どうなるかな? 楽しみだなぁ」
ワクワクしながら如斗を観察してると、後ろから声が掛かってきた。
「ちょっと? 『カダージュ』さん? ちゃんと仕事して貰わないと困るのですけど?」
その者は、メガネに三つ編み、それと怪しげな格好していた。
「・・・はぁ、分かってるよクアットロ姉さん」
「私達の目的は王様の『奪還』であり。あくまで
「クアットロ姉さん、ちょっと五月蝿すぎ。 あまり小言を言ってると。・・・小皺が、増えるよ?」
「あら? カダージュさん? 確か貴方には女に言ってはいけない言葉を教えていませんでしたわね?」
「耳が痛くなるお勉強は遠慮するよ、他の彼らが王様探しに行かせてる・・・文句は無いでしょ?」
「・・・おやおや、ズル賢さはなかなか優秀ですわね」
「やることはやるよ、だから『邪魔』は、しないでよ。」
銀髪の少年ガダージュ。 彼がそこまでして、『東条如斗』を狙う理由は、一体何なのかと、クアットロはメガネを光らせてガダージュを注意深く観察することにした。