最強のショタ   作:スズキオーレ

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第5話 義理父さんといっしょ!

彼は走った・・・

 

ビルを跳び移り

 

公園の林を抜け

 

翠屋を駆け抜けても

 

彼は走っていた

 

誰よりも早く速く

 

彼が通りに抜けた場所には女の子のスカートが捲れるほどに・・・

 

 

だが世界は残酷だ・・・

 

いくら彼が早くても

 

運命を変えることができない・・・

 

 

 

 

彼は家のドア開けて中に入りリビングに倒れた。 そう、入口には誰もいなかった、勿論士郎さんもだ。

 

 

「はは、やった! 間に合ったんだ!!」

 

 

あの人士郎さんがいないことを知り、ひしひし彼の中に『勝利』と言う二文字が浮かび上がる

そう、彼は勝利を確信したが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「おや? お帰り」

 

 

あの人高町士郎はリビングのソファーに腰を掛けコーヒーを飲んで待っていた。

 

その時、彼の脳内ビジョンにはバッターがピッチャーにタッチ食らい、審判の『アウト!!』の一言が響いた。

 

 

 

『東条如斗』

 

 

あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 

『家の中に入ったら士郎さんがいた』

 

な・・・何を言っているのか わからねーと思うが 

 

おれも、何が起こったのか わからなかった・・・

 

 

 

 

 

「し、士郎さん? なぜ俺の家にいるのです?」

 

 

恐る恐る、ソファーでゆったりとしてる、士郎さんに尋ねた

 

 

「あぁ、その事かい?」

 

 

士郎さんはコーヒーをテーブルに置き、ポケットから鍵を取り出した。

 

 

「そ、それは!?」

 

 

俺は驚愕した、その鍵は!!

 

 

「そう・・・去年、如斗君が冬に遊びに来る、なのはのために用意したカギだよ」

 

 

 

なんてこったパンナコッタ!!

冬に外に待たせるのは可哀想だから渡した、鍵がここで使われるとは・・・不覚!!

 

 

 

「今朝、なのはから借りたんだよ」

 

 

そう言いながら、士郎さんはコーヒー飲み・・・

そして、俺に言い放った。

 

 

「義理父おとうさんに・・・弱点は無い!」

 

 

 

 

 

『高町なのは』

 

 

放課後になり、私とアリサちゃんとすずかちゃんで如斗君の家にお見舞いに来ました。

 

 

「相変わらずの荒れ果てた家ね・・・」

 

 

アリサちゃんの感想には私も同感だった。

 

 

如斗君の家は荒れ放題の廃屋と変わりがなく。

 

誰も手入れをしないから、庭は雑草が森林並みに生い茂っています。

家は彼、独り、しか住んでいないから近所からはお化け屋敷と言われて嫌がれている。

 

 

「さ、さぁ中に入ろ!」

 

私は二人の背中を押して家の中に入った。

 

 

 

 

『東条如斗』

 

 

「今・・・なんと?」

 

 

俺は士郎さんの一言にびっくりした。

 

 

「よかったら僕の『養子』にならないかと言ったんだよ」

 

 

う、嘘だろ? 士郎さんが俺の義理父に? 何その冗談?

 

 

「勿論、冗談じゃないよ。本気で言っている」 

 

「・・・」

 

確かに、士郎さんの目は本気マジだ。それでも・・・

 

 

「俺は・・・」

 

 

士郎さんの返事をしようとした瞬間・・・

 

 

 

 

「東条ぉぉぉぉぉ!!」

 

 

いつの間にか来たのか、金髪ツインツンデレのアリサ・バニングスはいきなり、リビング乱入して俺の襟を掴んだ。

 

「アンタは! 人の迷惑を! 考えなさいよ!!」

 

襟を掴んだまま、俺の頭を前後に揺らす。

 

 

「バニングス!? ちょ待っ! 気持ち・・・悪い」

 

 

「人を気持ち悪いですって!? コノ~!!」

 

違う、そうじゃない 頭が前後に動きすぎて、は、吐きそう・・・おっえぷ

 

 

「アリサちゃん!?」

 

次にリビングに入ってきたのはなのはだった。

 

 

 

「で? 寝込んで起きたら1週間過ぎてたこと?」

 

 

数分暴れた、アリサはすっかり落ち着きを取り戻し、俺の事情聴取になった。

 

 

「そうそう、体調が悪くてな、今、さっき病院に行ったばかりなんだ」

 

無論、嘘である。 風見いぬ耳に槍で刺されたなんて、とても言えぬ。

 

 

「それなら、メールぐらいは返して欲しいな・・・」

 

 

なのはが心配そうに言う。

 

「ご、ゴメン」

 

なのはは、呆れるほどお節介さんだからな・・・ これに、かんしては本当に申し訳がなかった。

 

 

「メールは今度からちゃんと返すからさ・・・ね?」

 

「うん・・・」

 

空気が重くなる・・・

 

「さぁ、子供達はもう帰る時間だよ」

 

手を叩きながら士郎さんが沈黙を破った。

 

「そうね、東条も無事だったし・・・帰ろ?すずか」

 

「うん・・・東条君、バイバイ」

 

すずかとは全然話をしてなかったが2人は事前に呼んでいた、車に乗って去っていった。

 

「さて・・・父さん達も帰るか?」

 

「うん・・・」

 

高町家のお二人方もお帰りの様だから俺も、さっさと夕飯の準備をしないとな・・・

 

「何をしてるんだい? 如斗君?」

 

士郎さんが振り向き、家に入ろうとする俺を止める。

 

「如斗君も今夜は家に来なさい、体調が悪いんだろ?」

 

この人は俺を逃がす気が無いらしい・・・

おまけになのはまで俺の腕を掴む。

 

「ほら、如斗君も家に帰ろ」

 

この子が強情なのはあの家高町のせいなのかな?

 

 

 

俺はため息をしながら高町家のお世話になることになった。

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