ソードアートオンライン CR 兄を求めて三千里 作:昏夜魅時雨
最近、一日で出す話が一話ずつになっていますがその分一話ごとの長さを増やしています
それではどーぞ!!
──────第50層攻略会議が終わった
ボスの名前は「ザ ヘルズ ヘラ」女性の外見だが、半分が死体でできている、という人間型モンスターだ
今回は、俺とシリカとティアさん、三人で組むことになった
ティアさんとはあのあとも一緒にレベリングをしたり、シリカと一緒にご飯を食べに行ったこともある
今回はヒースクリフさんが率いる血盟騎士団の精鋭部隊がきていた
ヒースクリフさんはエクストラスキルの中でも一人しか持っていないスキル、ユニークスキルが使えるという
ヒースクリフさんのユニークスキルは「神聖剣」という盾による攻撃、圧倒的防御力がついているらしい
あれ?俺の片手剣による両手剣ソードスキルはどうなんだ?
「それではボス部屋に行くとしよう、みんな、作戦通り頑張るんだ」
ヒースクリフさんがそういいボス部屋の扉を開く
五十層、これを攻略すればとうとうこの世界の半分がクリアされることになる
ごくりと唾を呑みつつ、前へと進んでいく後ろに続いてシリカとティアさんが進んでいく
ボスの大きさは3メートル位と少し小さめ
小さめの敵にたくさんの人がいてもうごきずらくなるだけなので、今回は俺とシリカとティアさん、血盟騎士団精鋭部隊そしてアスナさん、キリトさんそしてクラインさんの十五人編成となった
俺は、背中からリバリオスを抜き、体の中央よりに構えるその状態から走り込み、キリトさんと一緒にファントムレイプをうつ
次に飛び出したのは、シリカとティアさんだ
ピナがバブルブレスを使い、動かなくなったところで一気に攻撃を仕掛ける
二人は、見事なコンビネーションだった
偵察隊の人の話によると、敵は初手にかなりのダメージの攻撃をするらしい
敵が攻撃モーションに入ったのでさかさずヒースクリフさんは盾を構えて前にたつ
敵の最初の攻撃は火炎弾だった
まさかこの世界で魔法、しかも遠距離とか反則だろ...........
しかし、それをなんなく止めるヒースクリフさん
火炎弾ははじけて熱風が起こるが熱いだけでダメージにはならなかった
敵はこの攻撃のあとに少し動かなくなるので、精鋭部隊が一気に攻撃にいく
正直、こんなにも簡単にはいかないと思っていたが、やはり精鋭部隊、戦いには慣れているらしい
ただし、これまでの攻撃でもHPは三分の一ほどしか減っていない
ヒースクリフさんは、俺の親しい人のなかでは唯一の盾使いの片手剣使いだ
ヒースクリフさんの盾づかいは凄まじいもので、盾で守ったあとに盾でも敵を攻撃していた
盾に攻撃判定があるのは神聖剣だけだという
アスナさんとキリトさんのコンビネーションはいつも通り凄かった
そして、アスナさんさんはヒースクリフさんともかなりのコンビネーションを誇っていた
..........流石団長と元副団長といったところだ..........
(アスナさんは、データイニシャライズ後は入団を断固拒否したらしい..........)
俺も攻撃に加わり、両手剣専用ソードスキル、ライジングを使う
スキル熟練度は100ごとに一つソードスキルを覚えることになっているが、俺の持っている「片手両術」は、100ごとに片手剣ソードスキルを一つ、150ごとに両手剣ソードスキルを一つずつ覚え、1000を超えてもいまだに上がる
さっき使ったライジングも、熟練度を900まであげることで手にすることができた
両手剣で片手剣のソードスキルを使うというだけで化物級の攻撃力が出るのに、俺の片手剣 リバリオスは、魔剣クラスの武器 エリシュデータの完全上位格だ、よって俺の攻撃力は攻略組の主戦力になる
俺の使用したソードスキル ライジングは、両手剣ソードスキル六つ目の技だが威力敵には両手剣でそのまま使える最強のソードスキル以上のダメージにもなる
ただし、リバリオスは、片手剣最重量といわれるほどの重さだ
俺の防具フェアリーコートのスキルカスタムで、[バトルヒーリング][武器軽量化][俊敏性30%][防御力20%]
と、武器軽量化以外は防御力重視となっている
リバリオスを使うためには、ここまでしなければいけないのだ
────と、この辺で最近の装備についての説明は終わったので、バトルスタートである
俺がライジングを使うと、ボスは結構後ろに下がった
すかさずヒースクリフさんにスイッチし、ファントムレイプを使うと、今度は盾でも敵を攻撃していた
その後を精鋭部隊が一気に攻撃を仕掛けにいく
その時、ボスの「漆黒」そのものを象徴するかのような黒い目が光り、まわりに魔法陣ができる
それに気付かず特攻していった精鋭部隊八人が魔法陣の中にはいってしまい、その瞬間全員が動かなくなった
麻痺だ..........これまでにも麻痺を使っている奴はいたが、ほとんどがブレスだった
ここまでノーモーションから使ってくる奴はいなかったので完全に油断してしまった
ピナが助けに行こうとしたが、すでに遅かった..........一気に今度は魔法陣が爆発し、ガラスが割れるおとがした
全滅だ..........精鋭部隊は全員が今てにはいる最大級の装備をしていた..........なのに、一発ですべてを持っていかれた
嘘だろ..........これまでのボス攻略にも死人がいたが、ほとんどが4~5ゲージめだ..........
なのに今回は1ゲージめで8人死んだ
ただし、気をとられていればこっちが死んでしまう..........
急いでに攻撃態勢に入る
キリトさんが攻めたときに、また目が光った..........
もしかして、目さえ潰してしまえばもう使えないのかもしれない
すかさずポーチから投擲用ピックを出して、人差し指と中指の間、中指と薬指で一本ずつ持ち、一気に投げる
投擲用ソードスキル「ツインシュート」
綺麗にボスの両目に当たり、敵は目をつぶる
「今です!キリトさん!!」
「あぁ!」
キリトさんはファントムレイプを使い、攻撃する
「みんな!ボスの麻痺は俺に任せてください!!」
他の全員が攻撃し、俺がピックを投げること20分、とうとうボスの1ゲージ目が削りきれた
この調子だと何時間かかってもおかしくない
そう思ったとき、ザ ヘルズヘラの体が光った
何事かと持ったら、体の腐敗部分がどんどん回復していく
すべてが皮膚で覆われた
これまでは「漆黒」そのものを象徴するかのような黒い瞳が赤く変わっていく瞳がすべて赤くなると、今度は「深紅」を表すかのようになっていた
「みんな!気を付けろ」
キリトさんが叫ぶ
次の瞬間、一線の黒い線が走る
それはヒースクリフさんのところで止まった
ザ ヘルズヘラだった
一気に拳を振るうと、ヒースクリフさんの盾を持った腕を吹き飛ばした
あの絶対的防御力を誇る盾が一発で攻撃を許すなんてことは、攻撃力があり得ないほど強いってことか..........
「みんな、こいつの攻撃は私が引き受ける!」
その言葉を聞き、急いで攻撃しに走る
次の攻撃をヒースクリフさんが弾くと、剣を使い、攻撃する
その隙に、俺が攻撃をする
続いてシリカとティアさんが同時にシャドウ・ステッチを使う
さらにアスナさんのブラッシング・ペネトレイター
次にキリトさんがファントムレイプ
クラインさんの散華
全員が今使える最大のソードスキルを使う
今回の敵のフォルムは、攻撃力があり得ないほど高いが防御力、HPがそこまで高くない
なんとかHPを削り取り、15分ほどで2ゲージ目がなくなった
甲高い、耳障りな悲鳴をあげたかと思うと、今度は所々の皮膚が腐り落ち、骨が見えるところもある
瞳が「深紅」から黒く、「漆黒」よりも黒い、「絶望」へと変わっていく距離を取っていた俺たちのほうにてを伸ばし、全員が構えをとる
その手は、シリカの前で止まった
────危ない
直感的にそう感じ、気付くとシリカの方へと走る
シリカをはね飛ばす
その瞬間、左側を赤い閃光が走る
「シリカ!大丈夫か!?」
シリカは、すっとんきょうな顔をしていた
良かった大丈夫そうだな...........
赤い閃光が走った方を見ると、そこにはありえない現状があった
..........無かった
俺の左腕が無かった..........
その瞬間、体に一気に不快感、そして吐き気が襲う
体がいうことを聞かない
立っているのがつらい
力が抜けて、その場に膝を着く
ティアさんに部屋のすみに運んでもらい、とりあえず回復ポーションを飲ませてもらい、その場で死ぬかのように深い眠りについた..........
キリトside
ナティルが、倒れた
今、ナティルがいないとなるとかなりの不利になる
ナティルの「片手両術」は、この場においての主戦力だった
残り3ゲージもあるのに、
だが、ここで引き下がるわけにはいかないと
「シリカ!ティア!とりあえず今は敵に集中してくれ!!少しでも集中が切れたらさらにひどいことになるかもしれない!」
「「はい!」」
そうだな..........今は敵に集中しなければ、
これまでで考えると、残りの形態変化は二回..........攻略方法の考えようがない..........
「キリトさん!!ティアさん!!ついてきてください!!」
そうだな..........今は考えすぎなければいいんだ
分からないことはいつまで考えても分からない
なら..........分かるようになればいい
攻めれば、行動は分かる
途中で考えても分かることはない
ボスが上げているを俺に向けててを伸ばす
見極めろ..........
俺は走り出す
さっきのを見る限り、ボスはてを伸ばしてから五秒後にあの攻撃をしてくる
1..........2..........3..........4..........
今だ
俺が一気に左へ跳ぶと、その脇を赤い閃光が走る
「シリカ!ソードスキル!!」
「はい!」
シリカのソードスキルに続いて俺がソードスキルをうつ
《ファントムレイプ》だと硬直時間が長い
そこで俺は、《ホリゾンタル・スクエア》を放つ
ボスは近距離戦だとそこまで強くない
そう思ったとき、下に魔法陣が展開された
..........油断した..........
俺とシリカとティアは麻痺になる
後ろにいたヒースクリフとアスナとクラインが走ってくる
ボスは、ヒースクリフ達にターゲットを移す
ボスは、ヒースクリフにレーザーを射ったが、ヒースクリフは神聖剣がなんなく防ぐ
なんて防御力だ..........
ピナがヒルムブレスを使って麻痺を回復する
すでに攻撃に移っているヒースクリフに続き、《ファントムレイプ》を使う
今回は、クラインやアスナ、等もたくさんいるので安心して強いソードスキルが使える
クラインとスイッチして、クラインが《散華》を使う
さらに全員が使える最大のソードスキルを当てていく
どんどんHPが減っていき、ゲージが無くなる
残り2ゲージ..........
4ゲージ目になると、魔法体からもう一度攻撃体に変わる
手を握るような形にたすると、鎌のような武器が出てきた
ボスは、不敵な笑みを浮かべると、俺でさえ見るのがきつい位のスピードで間合いをつめてきた
あわてて鎌をエリシュデータで抑えようとするが、軽く弾き飛ばされた
なんつー攻撃力だよ..........
もう一度攻撃力が来たのでなんとか合わせる
弾かれそうになるのを抑えて持ちこたえる
このままだと俺が倒れるかもしれない
アスナが助けに行こうとしたとき、俺とボスのいる場所だけ抜けたような魔法陣が展開する
すると、俺以外の全員が地面に倒れ込む
俺だけしか立っていない
俺しかこいつをやれるのはいない
あれを使うべきか?
いや、ここで使わないと俺が殺される..........
仕方ない、やるしかない..........
俺は剣を左手に持ちかえ、急いでメニュー画面からあの武器を出す
《ダーク・リパルサー》あのときにリズに着くってもらった剣を今ここで使う
《ダーク・リパルサー》を右手に、《エリシュデータ》を左手に構え、攻撃に入る
俺のエクストラスキル《二刀流》多分、アルゴの情報に無かったからユニークスキルだと思う
二本の剣を持つことは誰にでもできるが、ソードスキルが使えなくなる
魔法がないこの世界でソードスキルが使えないくらいなら、二本持つことはやる必要はない
ただし、俺の《二刀流》は、これ専用のソードスキルがあるため、武器としてきちんと成り立つようになる
まわりのことは気になるが、今は気にしてる場合ではない
左手で鎌を抑え込み右手でボスを切りつける
ボスも攻撃をしてくるが剣が二本あれば話は別だ
少し位のダメージは関係ない
敵を倒すことだけに集中する
ボスと俺のHPはどんどん削れていく
俺のHPがイエローに入る
だが斬りつける
敵のHPがイエローに入る
だから斬りつける
どんどん赤になる
一気にとどめをさすため、俺は部屋全体に轟くような声を上げる
「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
二刀流ソードスキル《インフェルノ・レイド》
七連撃
今使える最大のソードスキル
ボスは甲高い悲鳴を上げる
とうとう4ゲージ目がなくなった
─────ナティルside
ここは何処だ..........
分からない..........
そうか、俺の左手が無くなっちゃったんだっけ
もう立つのがつらい
きっと誰かが倒してくれるだろう
────諦めるのか?
誰の声だ?
思い出せない
──諦めるのか?
───仕方ないだろ
────何が仕方ないんだ
───だって腕が無くなったんだし..........
───まだもう一本あるじゃないか?
────一本で何ができるんだよ
─────なんでもできるさ
────仲間を助けられるじゃないか
────立てないんだよ
────お前は立てる
───何で言い切れるんだよ
────お前だからだ
───なんでも知ってるように言うなよ
───なんでも分かるさ
───何でだよ
───何でって..........俺がお前の..........だからだ
あれ?俺は寝てたのか?
ボス部屋の隅で寝ていたらしい
そう言えば腕が無くなっちゃったんだっけ
うぅ..........気持ち悪い
相変わらず体を不快感が襲う
そう言えばボスはどうなったんだ?
その場を見て、俺は困惑した
あのキリトさんのHPがイエローの半分くらい?
まわりのひとはみんな倒れている
───助けないと..........
助けに行こうとしたが体がいうことを聞かない
───立て
いつか聞いた懐かしい声が聞こえた気がした
兄貴?
ここにはいるわけがない
でも、はっきり聞こえた
そうだな
ここで俺がいかないでどうする
敵は、鎌のような武器を持っていたが形が変わって剣のようになる
残りHPの少ないキリトさんが攻撃をしかける
剣筋はかなりのはやい
ここはあれでいくべきか?
そう思い、メニュー画面から防具の設定を変える
スキルカスタムの、《武器軽量化》 《俊敏性30%》以外の二つを《俊敏性20%》 《俊敏性10%》に変える
なんとか立ち上がる
今ならなんでもできる気がする
兄貴が側にいる気がする
なんとか走りだし、キリトさんとボスの間に入り、ボスの剣を止める
この、完全俊敏性カスタムを普段使わない理由は、はやすぎて自分でもよくわからなくなるからである
はやすぎて体がついてこない、というべきだろうか
「ナティルさん!」
シリカに呼ばれる
「あぁ」
「大丈夫..........なんですか?」
ティアさんに聞かれる
「もう大丈夫だ」
「おい..........まさか戦うとか言わないだろ?」
「戦うに決まってるだろ」
「キリトさんHPもう少ないじゃないですか、後は任せてください」
ボスが剣を降ってくる
────遅い
俺の俊敏性パラメーターは、900まで降ってある
カスタムにより、60%上がっている
実質的には1440となっている俺の俊敏性は、集中していればまわりの攻撃はスローに等しい早さになる
そうとなれば、立っているのがやっとなこの体でも存分に戦える
敵の剣をすべて止めて、攻撃の間に攻撃をする
ボスの攻撃が俺に当たるごとに吐き気が襲ってくるときがあるが気にしない
周りの音が、途中から聞こえなくなってくる
使える方の手が痛みがないこのゲームで痛くなってくる気がする
いったい何分位剣を降っているだろうか
気付くとHPがかなり減っていた
俺とボスのHPが
んなこと気にしてられっか
とりあえずここまで来たからには引けない
いまさらダメでしたなんて言えるわけがない
絶対にこいつをぶっ倒す
ぶっ倒す
ぶっ倒す
俺はひたすらに剣を振るう
気付くと、そこにはガラスが割れるおとが響いていた
その音を聞くと、俺はまた死ぬように深く眠った..........
今度はいい夢が見れそうだ
───あれ?
ここは何処だ?
「んっ」
「あ!やっと起きました!!」
「シ...........リカ?」
「もう..........心配したんですよ..........」
「ここは?」
「ボス部屋の前です」
「..........てことは?」
「勝ちました」
「良かっ..........た」
なんとかなった
「ちょっと、みんな呼んできます」
「ありがとう」
少したったら、みんなが来た
よく見ると、ちゃんと左手があった
良かった
「おいナティル!!大丈夫か!?」
「ああ、もう大丈夫です..........」
ティアさんが走ってかたかと思うと、いきなり抱きついてきた
「良かった..........良かった..........」
ビックリしていると、シリカも抱きついてきた
そして、泣き出した
「もう..........泣くんじゃないぞ二人して」
「だって..........」
二人の頭を寄せて、撫でる
「おぅおぅ、ナティルよぉ、モテる男はつらいなぁ」
皮肉めいた口調でクラインさんが言ってきた
「場の空気を読んでくださいよ、今いいところなんですから」
ちっ..........せっかくの雰囲気が..........
「ナティル君!!本当に大丈夫!?」
「もう、何回もいってるじゃないですか」
「何はともあれ、ひと安心だな」
「キリトさんも、お疲れ様です」
「そういえば、ヒースクリフさんは?」
「先に帰っちゃった」
そういえば、ヒースクリフさん率いる精鋭部隊は全滅したんだっけな..........
それならショックを受けて先に帰りたくなるのも分かる..........
「51層の転移門の有効化は?」
「今からです、ナティルさんが起きたらみんなで行こうと決めてたんです」
泣き止んでたシリカが答えた
「そうか、待っててくれてありがとな」
「ちょっ………立ち上がれないそんなくっつかれたら………」
「あっすみません」
俺は立ち上がり、とりあえずスキルカスタムをいつも通りに戻す
そして、治った左腕をぐるぐるとまわしてみる
うん、普通に動く
「左腕、大丈夫なんですか?」
「ああ、むしろ絶好調だ」
「じゃぁ、そろそろ行くとするか!!」
「そうですね」
もう一度ボス部屋へ入る扉を開けて中にはいる
中は、驚くほどに静かだった
どんどんと進んでいき、奥にある扉へと歩いていく
扉を押すと、豪奢で重そうな扉は軽々と開いていく
少し暗めなボス部屋の中に明かりが入ってきて、中が明かりでみたされる
扉の外へと行くと、そこにはとても広い草原が広がっていた
「わぁ~!!とても綺麗ですね!!」
「そうだな、寝心地が良さそうだな」
「寝るときは膝枕でもしてあげますか?」
「その時はよろしく頼む」
シリカの膝枕は寝やすかったからもう一度してほしいものだ
「ずるいです!私も膝枕したいです!」
..........ティアさん最近だんだんと積極的になってきてないか?
「キリトくんもしてほしい?」
「ぜひお願いする」
「えー、おぬしたち、そろそろ先へ行きたいんだか、」
この中で唯一彼女がいないクラインさんが言ってきたので、そろそろ行くことにしよう
街へ着いた俺達は、転移門のある広場まで行き、転移門を有効化する
「とりあえず、これでひと安心だな」
「とりあえず、これでまたのんびりできますね」
「この街、綺麗だな、ここにベース移すか?シリカ?」
「そうですね」
「その時は私もここにします」
「ティアさんもここにするんですか?」
「はい!」
「じゃあ、明日にでも用意するか?」
「そうですね」
「今日はこっちに泊まるか?」
「それもいいですね」
「キリトさんたちはどうするんですか?」
「俺たちは今日は戻る」
キリトさんさんたちとお別れしたあと、俺たちは宿を探す
ちょうど近くにあったので、そこにはいる
「なん部屋でしょうか」
宿屋のNPCに聞かれ俺は
「三部「「一部屋で」」
..........え?
「分かりました、一部屋ですね」
「「はい」」
「..........マジで?」
「「はい」」
何で俺と寝るときはこんな積極的になるんだお前ら
まあ、俺は減るもんじゃないから別にいいけど..........
「ナティルさん..........浮気は駄目ですよ!!」
「ふげっっ!!!?」
そういえば、ユイっていたんだっけ..........
ずっとシリアスパートで通してたから覚えてなかった..........
すまないユイ..........
でも、浮気はしない
..........多分
「浮気はしないよ!!」
「ほんとですか?」
まじまじと見てくる
「..........なら、いいんですけど..........」
ほっ
ひとまず、部屋のなかに入る
「こっちも綺麗な部屋ですねー」
「ここに泊まるのが最初の人だなんで、なんかすごいなー」
「前人未踏の宿..........っどころか」
「ベット一つしかないけどどうする?」
「前と同じでいいんじゃないですか?」
「前って..........あのやつか?」
前のやつ..........それはシリカon俺onティアさんということだよな..........
マジか..........
「でも、今度は私が膝枕したいです!」
「じゃあ、私がナティルさんに頭を乗っけます!」
「てか、あのときにシリカまだ寝てたよな?何で知ってんだよ?」
「ティアさんに教えてもらいました」
そんなこんなで夜、
俺は謎の睡眠ポジションに入り、明かりを消す
「ナティルさん..........もう、私を助けるために、命をかけないで下さい..........」
「それは絶対に無理だ..........絶対に誰も殺させやしない..........もう..........絶対に..........」
そう、もう絶対に誰も殺させたりしない
絶対に..........
「ナティルさん、絶対に私は死なないですよ、だから、絶対に死なないでください..........」
「当たり前だ..........」
「..........なら、安心です」
シリカはそういうと眠った..........
俺も寝るとするか
最近寝てばかりだな..........
でも、いいか
幸せだし
お休み、シリカ
眩しい、そう思い、起きてみると、ティアさんが窓を開けていた
「あっ起こしちゃいましたか?」
ティアさんは、朝ははやいタイプらしい
「大丈夫、よく眠れたから」
「なら、いいですけど」
笑いながらそう答える
笑顔がかわいい人だ..........
「ナティルさんって本当にシリカさんが好きなんですね」
「な..........なにいいんだすんだよ まあ、好きだけど」
「私も、ナティルさんが好きだっていったらどうしますか?」
「え..........?」
「別に、付き合ってくださいとは言いません..........でも、もしも付き合ってくださいといったらどうしますか?」
「ごめん、俺もティアさんが好きだ..........でも、シリカは絶対に裏切れない..........ごめん」
「ふふっ そういうと思いました でも、そんなナティルさんだからこそ好きになっちゃったのかも知れません」
「でも、絶対に死なない、と私とも約束してください そうすれば、もう諦めます」
「分かった、約束する、絶対に死なない だから、ティアさんも死なないでください」
「やっぱり、諦めきれないな、」
「ふぁぁぁ..........て、あれっ?また私寝過ごしてましたか?」
「あ、おはようシリカ」
「とりあえず外に出ますか!」
宿を出ると、昨日とは違い街は賑やかだった
「おー 一晩でこんなに賑やかになるんだな」
「流石ゲームやってる全員が一万台しかないものを勝ち取ったコアゲーマーなだけあるってところかな」
「そんな言い方しないで下さいよティアさん..........そう言われると、私がゲームばかりやってる人みたいじゃないですか」
シリカは、む~っとした顔でそう答える
このままだとケンカになるかもしれないので、急いで話題を変える
「よし!とりあえず、朝ごはんでも食べようか!!」
「そうですね、ここって何が美味しいんでしょうか?」
「とりあえず、屋台でも行きますか」
「ふっふっふっ............」
なんかティアさんが笑い出した
怖い
「実は‼こんなこともあろうかと、わたくし料理スキルを上げてあるんです‼」どやぁ‼
「まじですか‼」
「はい‼もう作ってあります‼」
「ありがたい!」
「とりあえず、みんなで座れるところに移動しましょう」
「そういうことなら、あそこにベンチがありますよ」
「本当だ、ありがとシリカ」
みんなでベンチに座ると、ティアさんがアイテムポーチから、ハンバーガーのようなものを取り出した
「じゃーん‼これです‼」
ティアさんがみんなに配る
「わあ‼すごく美味しそうです‼......わたしも料理スキル上げとこうかな..........」
「その時はぜひご馳走してもらいたいな」
全員が食べ終わる頃、メールが届いた
「ん?なんだ?」
とりあえず、開いてみる
アスナ:アインクラッド半分攻略パーティーやるけど来る?
場所は、51そうの広場だけど
「今日パーティーがあるってさ」
「本当ですか!?」
「絶対いきます!!」
「そういうと思った」
「そうだ、ティアさん料理つくって持ってけばいいんじゃないですか?」
「ナイスアイディア!!そうしますね!」
「ありがとう」
「楽しみです!」
「とりあえず、みんないくってことでいいんだな?」
「「はい!」」
ナティル:いきます何時からですか?
何時からか分からないともともこもない
とりあえず、返信してから宿へ戻る
「楽しみですねー♪」
「そうだな」
宿につく頃に、メールが来た
アスナ:2時からだよ!!絶対に来てね!
「2時からだって」
「楽しみですねー」
「そうだなー」
「パーティー準備何持ってく?」
「私は料理の準備します」
「私は適当に食料調達します!!」
「じゃあ、俺も食料調達としようかな」
「..........てことは、全員別行動と言うことですね」
「じゃあ、1時にもう一度ここに集合ということで」
「分かりました!!」
それぞれが別の行動に入る
「さーて、何をしようかな..........」
今は8時半..........あと4時間位か..........
「ラグーラビットでも獲ってきますか..........
うん、ナイスアイディア
Gラグーラビットでもなければ簡単にとれると思う
Gラグーラビットじゃなければ..........
とりあえず前と同じく二十二層の森に行く
「さーて、二匹はほしいものだな..........」
隠蔽スキルを使い、森へと入っていく
走るとおとがしてばれてしまうので、歩きながら探していく
右手に投擲用ピックを持ち、キョロキョロしながら進んでいく
────ガサッ
音がした
その方を見ると、そこにはラグーラビットがいた
ばれないように急いでピックを投げる
感づかれたが、その時にはもう遅い
青く光る針はラグーラビットのお腹に突き刺さると、ポリゴン化していく
「ふぅ..........とりあえず、一匹といったところか..........」
三十分で一匹か
この調子だと、後二匹はほしいものだな
「さーて、頑張りますか!!」
そんなこんなで集合時間
結局収穫は二匹だった
はっきりいって一日で二匹というのはかなりレア
宿についたら、シリカも来ていた
「おーす、みんなどうだった?」
「私は二層で美味しい牛乳と牛肉持ってきました」
「私はここでいろいろな料理作ってました」
「俺は二十二層でラグーラビット獲ってました」
「何匹獲ったんですか?」
「ふっふっふっ」
今度は俺が笑う
「二匹だ!!」
「本当ですか!?」
「まあな」
「ラグーラビットの肉があれば、とっても美味しい料理が作れます!!二つ貰っちゃっていいですか?」
「あぁその代わり、うんと美味しいものを作ってくれたまへ」
「へって..........何で昔の仮名遣いなんですか?」
「気にしないでくれたまへ」
ティアさんにラグーラビットの肉を二つ渡す
「そろそろ行きますか!!」
集合場所に行くと、クラインさんや攻略組の人もいた
「おっす!ナティル!!」
「クラインさんこんにちは」
「おーい、ナティルー!!相変わらずシリカとイチャイチャしてっかー?」
後ろから声が聞こえてきた
こんなこと聞いてくるのはリズさんしかいない
「リズさんも久しぶりっすね」
背中越しに言ってみる
「あんた何で分かった!!」
「いや、そんなこと聞いてくるのリズさんしかいないじゃないですか」
「ま、それもそうだな」
「あ、あっちのカップルも来たらしいよ」
「あ、ほんとだ」
「おーいみんなー」
「ごめんごめん、遅れちゃった」
「キリトさん、アスナさん昨日ぶりです」
「遅いぞ!!キリの字!!後でおごってもらうからな!!」
「なに言ってんだよクライン、今日のパーティーほとんど俺の奢りみたいなもんだろ」
「ちょっと、それを言うなら私のおごりでしょ!!」
「ま、それもそうだな」
「とりあえず、始めませんか?」
「そうだな!!じゃみんな揃ってるか?」
「「「ああ!!」」」
「それでは..........おほん、アインクラッドの半分到達を祝って、カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!」」」
「私、料理つくって来たけどみんなで食べる?」
「おお、みんなでありがたくいただこう」
「それなら私も料理使ってきましたよ」
「そっちはなにつくってきたんだ?」
「ふっふっふっ..........じゃーん!!ラグーラビットでーす!!」
「しかも全員分!!」
「「おぉー!!」」
「ちなみにそれは俺の獲った肉だからな」
「あっ、エギルが来た」
エギルってだれだろって思い、そっちを見るとなんかでっかい人がいた」
「なんだ?儲からなくて寂しいからこっち来たのか?」
「んなわけあるか」
「食料調達してやりに来たんだよ」
「そういうことか、ならありがたくいただこうかな」
「ほらよ」
「もうちょっとここにいたらどうだ?」
「いまならもれなくラグーラビットの肉があるぞ」
「なんだと!?今度は間違いないんだろうな?」
「当たり前だ」
「ちょっキリトさん、この人誰ですか?」
こっそりと聞いてみる
「こいつはぼったくりのエギルって言うんだ」
「おい、ぼったくりは余計だろ」
「嘘ではない」
..........ぼったくりってことは店でもやってんのかな?
「エギルさん、なんか店でもやってるんすか?」
「ああ、なんなら後で来てもいいぞ」
「ぼったくらないって言うなら行きます」
「だからぼったくらないって言ってんだろ」
「おーいそこ!!男ばっかで集まってないでこっちへこーい!」
「へーい」
いつも近くに女の人しかいないから男友達は貴重なのだ
「ナティルさーん!ほんとにこの肉無くなっちゃいますよー!!ほんとにこの肉美味しいですよ!!」
「どれどれうん!うまい!!」
「はい、あーん」
「あーん」
「じゃあ私もあーん」
「あーん」
「なんだよアンタ、来たと思ったら急に二人とイチャイチャしちゃって、全く」
「リズさんもやりたいんですか?」
「はぁ..........んなわけあるかないでしょ」
「そうですか」
投擲ピックが飛んできたので避ける
飛ばした方を見ると、なんか悔しそうな顔をしたクラインさんがいた
「彼女募集中の人が一人いるけどどうですかリズさん?」
「ないない」
「デスヨネー」
それからも色々あって気付くと五時になっていた
「もうそろそろ終わりにしよっか」
「あれ、アスナさんもう終わりにするんですか?」
「まぁ、形だけはね、どうせ終わりにしてもまだここにいる人もいるだろうし」
「確かにそうですね」
「よーし、皆!!そろそろ終わりにするけどいいかな?」
「「「はい!!」」」
「じゃあ!!あと三十分で自己解散で!!」
「「了解!!」」
俺は、パーティー会場の少し外れたところにいた
「はぁ..........」
「抜け駆けはよくないよ、ナティル」
「あ、アスナさん、来たんですか?」
「まあね、」
「いやー凄いですよね、これがゲームの中だって、」
「そうだよね、私もたまに忘れちゃうんだ」
「星もきれいですしね」
「私、この世界に来てから気づいたことがあるんだ」
「私、自慢じゃないけどだいぶお嬢様暮らしの家庭だったんだ、だからゲームとは無縁だったんだけど、訳あってこのゲームの世界に来たんだよ」
「それで、はじめてだったゲームでいきなりデスゲームだとかになっちゃって、どうかしちゃってたんだ」
「無茶なレベリングもたくさんしてた」
「だけど、キリト君にあってから、この世界で、もうちょっと焦らずにやっていこうと決めたの」
「キリト君がいなかったら、私、今ごろ死んじゃってたかも」
そこまで話すと、アスナさんは手を組んで背筋を伸ばした
「俺も多分、シリカがいたからここまでこれたと思ってます」
「シリカがいなかったら、攻略なんかしないで呑気に兄貴探しをやってたと思います」
「でも、一層攻略の時にシリカに会ってから、絶対にこの子をこの世界から現実に戻してあげたい、そうしたらリアルでも会うんだ、そう思いました」
「本当にシリカが好きだね」
「そんなこと言うアスナさんだってキリトさんのこと好きじゃないですか」
「やっぱり、守りたい人がいるからやっていけるんだね」
「ですね、」
「そろそろ戻ろっか、どっかの誰かさんが浮気だーとか言い出さないうちにね」
「確かに..........」
二人で、パーティー会場に戻っていった
「おーい、彼氏彼女持ちがなに二人でいるんだー」」
「ナティルさん、浮気じゃないですよね?」
「違う違う」
「ならいいですけど」
「そろそろ戻りますか?」
「そうだな、おーい、ティアさん、そろそろ帰りますよー」
「はーい!!」
「それではアスナさん、さようなら」
「ばいばい」
三人で道を歩いて宿に帰る
明日からいつも通りの一日が始まる
いつも通りの一日が
読んでくれてありがとうございます!!
ちなみにこれに出てくるヘラさんはギリシャ神話のゼウスのお嫁さんではなく
北欧神話にでてくる方です
どっちかっていうとヘルのほうがわかりやすいですね
なんでヘルかと言うとじぶんがよんだ本がヘラだったからです
直すすのは大変なんでしません
感想、評価等お待ちしております