とあるハンターの受難な日々   作:蒼の涼風

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卵を運搬してみよう

 

 

 今思えばアレがいけなかったんだろう。飛竜の卵の運搬クエスト……ただそれだけのはずだったのに。

 まあ、少しずつ話して行こうと思う。

 

 俺は何をするでも無く、ぼんやりと一日を過ごす、そんな狩猟生活が好きなんだ。

 

 防具はレイアシリーズに武器は鬼斬破と言う、何処にでもいそうな下位ハンターだろ。

 

 ……少なくとも数日前までは俺もそう思っていたんだけどな。

 

 そうだな、何故俺がこんな物語を書くに至ったか……まずそこから説明が必要だろう。始まりは、集会所でいつものようにクエストを選んでいたところからだ。

 

 

 

 

 

 

 

「はい?俺を指名しての運搬クエスト……?」

 

 いつものように集会所でクエストを探していると、受付嬢からそんなことを言われた。待て、聞いたこと無いぞ、依頼側からの指名なんて。だってそうだろ?

 本来クエストってのは、こっちが選んで、これやりたーいって受付のお姉さんに言いに行くのがルールだ。

 それなのに、だよ。

 

 

「どうしてもソウヤ君に受けて欲しいんだって……相手は王立武器商工の鍛冶師だって言うし、ギルドとしては王国側に恩を売っておきたいのよ」

 

 いや、笑顔でそんなこと言われても……。ああ、言い忘れていたな……俺の名前はソウヤって言うんだ。東方の国から流れてきた親が、ハンターと言う仕事に惚れて定住したらしい。

 

 そんなことはどうでも良い、卵の運搬クエストって言ったら最近は殆ど無かったんじゃないのか?そんな面倒くさそうな……なんて考えてると、ギルドマネージャーが直々においでなすったよ。

 苦手なんだよな、ギルドマネージャー。いかにも女の武器を使って仕事してますって感じがさ。

 

「ソウヤくん、どうかしら。受けてくれないかな~? もし受けてくれるのなら、おねーさんがサービスするわよ~? いろいろと、ね」

 

 世の男性の半分以上はOKと即答するんじゃないかってくらいの笑顔と魅力的な響きをつけても……。結果から言うと、俺は依頼を受けた。まあ、ここで渋っても仕方ないだろうな。依頼書にサインしたよ。

 し、しぶしぶだぞ? 決して、俺が世の男性の過半数側にいたわけじゃないからな? 嘘ですごめんなさい、ギルドマネージャーの大人の色香ってやつにコロッと行かされてしまいました。マジかアレ。大きすぎるだろ。

 いや、なにがとは言わないけど。言わないよ!?

 さて、そんなこんなで森丘に向かうことになったんだけど……実際に何が起こったのかは次の機会に話そうと思う。

 次回に続くってやつかな。

 




まさかの大幅改稿が必要になった第一話。
いやー、まさか1000文字満たしてなかったとは思いませんでした、と。

あと、この度受難復活に尽力してくださった友人に感謝して、また次回。
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