巨神伝説タイタン   作:風雲再起

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最終夜

天界・神都。オオッ!「あれは・・何だ!」「アウターヘブンより巨大で、なおかつそれ自体が巨大魔獣とは・・」「しかもあの要塞内には、

多数の魔獣が搭載されているようですわ。」「むう・・ヤハウェめ、あのようなものを用意しておったか。」「デウス様、もはや侵攻は時間の

問題。ただちに迎撃態勢を。」「アーレスは指揮を取れ。大黒・ヴァジュラ・アルカディアは各自の戦力を整えよ。」『待たれよ。』はっ。

ゴオオオーッ!・・スタッ。「ボスタング殿!」「今回ヤハウェは本気ぞ。とても天界軍だけでは立ち向かえぬ。精霊軍および魔界軍の

応援を頼まねば。」「それはできん。知ってのように全ての元凶は我にある。ならば天界が滅びようと他国の兵を犠牲にすることはできん。」

「ぬう・・刺し違える気か。」「それならまだいい。だが、そうも甘い期待もしておらぬ。」『時空変動確認。アバドンが現出します!』

「空中艦隊は門の出口で迎撃体勢。扉が開いたら一斉射!」「アスラ神軍艦隊は後詰めを。」「ヤマト艦隊は『凱風快晴』に続け!侵入時に

横から強襲する。」「次元障壁を展開し艦隊を護衛する。」「来るか!こうしてはおれん、儂も前線に出る!」ダダッ!バサササッ!・・

 

太平洋上空・飛行要塞アガルタ。ガヤガヤ。「ベル、みんな集まったか?」「最後の便が着いたわ。」ドカドカ。「来てくれたか三牙将。」

「いよいよ神都決戦か。」『神の国とはどのようなものか見ものでござる。』「ギリシャとたいして変わらないけどね。」「おみやげに

まんじゅうとかあるのでしょうか。」「アゴラ(市場)にネクタルとかアンブロシアとかあるぞ。」「この状況で開いてるわけないでしょ。」

「さて七鎧聖はどれだけ集まるか。」「無理強いはしたくないわね。」『お待たせしました。」ボオッ。ドカドカ。「全員が同意しました。」

「皇がいたんじゃ、のんびり旅もできないしね。」「朱音の意志なら俺は従うまでだ。」「神都は見てみたいな。」「こんな大イベントを

見逃す手はないわよ。ネタにもなるし。」「天軍メカとか参考にしたいなー。」「・・都市侵攻といえば集団レOプでしょ。クックッ・・」

「皇との最後の大いくさ、俺が行かぬ道理はあるまい。」「ということで、動機はバラバラですが、とりあえず方針の一致をみました。」

 

「よし、それでは作戦を説明する。エリス。」「・・ベルさんは各国間の調整のため不在なので、私が説明します。透視スキャンの結果、

アンゴルモアには多数の魔獣が搭載されるのを確認しました。皆さんにはそれら魔獣の掃討をお願いします。」「しつもん。魔獣クラスは?」

「クラスA級は数体。大部分はクラスB以下のものと思われます。」「クラスBなら俺たちで倒せる。」「クラスAは七鎧聖にお任せを。」

「戦争は数だけど、こちらも戦力は充分。部隊間で撃墜数争いもいいわね。」「我が社はアンゴルモアに発破をかけよう。」「では僕たちは

要塞内へ侵入し情報収集をします。」『第六も今回は出撃してくれ。アガルタは下げておく。』こく。「神都に着きしだい出撃。タイタン達は

直接アンゴルモアへ行ってくれ。」「四神獣は前線に出ましょう。ヤハウェにはタイタンだけでいいわ。むしろ足手まといになるかも。」

『アラクネ?』「これまでの相手とは次元が違うわ。私たちが同行しても役に立たないし、私たちを気遣いつつ戦えるような相手でもない。」

「それは・・」「一理ありますな。」「・・そうだな、俺一人のほうがいい。皆はその能力を活かせる配置についてくれ。」『・・はい。』

「我ら三牙将も前線だ。」『下忍ども、陰陽庁より戴きし退魔兵器を装備せよ。』「強めの妖獣を召喚しなきゃね。どれがいいかな?」

「私も重火力が必要です。愛美さん、いい資料ありませんか?」「なんぼか心当たりあるで。ちょっと『ダンテ』愛美文庫まで来いや。」

 

最終夜「巨神たちの神話」第一章「神都炎上」

 

神都。♪ウウウウ~ッ!『避難警報、避難警報。神都全域に緊急事態が宣言されました。市民の皆さんは、ただちに地下シェルターへ

避難してください。これは訓練ではありません。』ワアワア!「押さないで、押さないでー!落ち着いて行動してください!・・え?」

ゴォォォ・・シュバッ!『アバドンが!』メリメリ・・バリイイーン!『扉が・・破られた!』ゴゴゴゴ!『あれは・・何だ?!』

キュアアアアーッ!『巨城・・いえ、巨大な怪獣だ!』「皆さん急いで!まもなくここは戦場になります!』ワアッ!ドドドド!

 

「ついに破られたか・・」『全空中艦隊、攻撃準備よし。』「ていっ!」ドヒュヒュヒュッ!ガガガーン!『着弾確認。効果みられず。』

「霊子ミサイルで粉砕しろ!」シュドドドッ!『敵艦に動きあり。』キュアアアアーッ!カッ、ズゴオオオーッ!ズガガガーン!

「まさか、霊子砲だと?!」ズドオッ!ズゴオオオーン!『「アルキメデス」轟沈!』『「パスカル」大破!戦闘不能、離脱します。』

「くっ・・なんという出力だ。散開しろ!固まってると集中攻撃を受けるぞ!」『アスラ艦隊旗艦「ヴェーダ」から通信です。』ぱっ。

【アーレス、「インドラの雷」を使いましょう。】「いかん!あれは強力すぎて人口密集地では使えん。」【使わなければ全滅よ!】

【もう市民の避難は完了してる。多少壊しても苦情は来ないはずだよ。】「・・わかった。『インドラの雷』発動を承認する。」

『こちら砲艦「クリシュナ」。「インドラの雷」発射用意。』『ソーマ充填開始。』『ターゲット確定。追尾モードに切り替え。』

ギュィィーン。『充填率100%、発射よし。』バヂヂヂ!『「インドラの雷」、発射。』カチッ。・・カッ!ズバシャアアアーッ!

『発射を確認。』「かつてバラタ内戦において一瞬で数十万の敵を消滅させた荷電粒子砲です。」「これでやっつけられるはず!」

キュアアアーッ!ズバババーッ!「・・届いてない?シールドか!」ズゴオオオーッ!ズガガーン!『クリシュナに直撃、轟沈!』

「このままでは!・・」【我輩の出番のようだな。】「・・大黒?」「『凱風快晴』、突出!」ドンドンドン!「まさか・・あれを?」

「そう、我輩の歌の前に屈するがよい!増音器、最大出力。♪わ~れは~ゆく~!」ズゴオオオーン!グギャアアアーッ!メキメキッ、

ガラガラガラ!「おお・・魔獣砲台が崩壊した!」【あのオンチは「インドラの雷」以上ね・・】「ついでに本体も・・む?」ボボボッ。

ゴオオオ・・『大量の魔獣が放出されました!およそ数千!』「なんだと!」「これほど広範囲では倒しきれぬ!」ブオオオオーッ!

シュバババッ!ガガガーン!「ぬおおっ!」『「凱風快晴」直撃多数!戦線を離脱します。』「霊子ブレスまで持っているのか・・」

【ええい、まだるっこしい!】ゴオオオーッ!「ボスタング殿?」【ワシが時間を稼ぐ。全艦隊は後退し体勢を立て直せ。でやああっ!】

シャバァァーッ!ズパズパッ!【超水圧メスでは一度に数十匹がやっとか・・ぬっ?】シュバババッ!【おっと!・・こう数が多くては!】

『一部の集団が市街地へ!』「防空部隊は迎撃せよ!」『了解。対空戦車「アッチラ」部隊、対空弾幕を張る。』ブオオオオーッ!

『ダメです、弾が装甲で通らない上に数が多すぎます!』「よし、私が出る。ヴァジュラと大黒も。」【わかりました。】【白兵か。】

 

魔獣大要塞アンゴルモア。【敵艦隊が後退 第12集団は地上攻撃に】「砲台がやられたのは誤算だったが、まあよい。群隊魔獣ローカストの

物量で攻めるもまた一興。」【神度3の上位神の出撃を確認】「ほう・・十二神クラスか。よし、ローカスト4集団を当たらせよ。」

 

飛行要塞アガルタ。『予定座標に到着した。』「ザ・カートカ、頼む。」「・・空間断裂。」ギュォォォ・・『前方に空間異常。』

「よし、前進だ。」ゴォォォ・・『亀裂通過まで3、2・・転移。』ギュォォォ!「・・空が灰色に。」「ここが亜空間か・・」

「もうコンパスは役に立たない。針路は僕が指示するよ。現在の方位を便宜的に基準0度と設定して。」『了解。・・リセットよし。』

「まず右へ12度・・左8度・・下へ3度・・水平に。」「けっこう複雑なのね。」「道を間違えれば、どこに行くかわかりませんしね。」

 

市街地。「未斎流!」ズドドドッ!ドガガガーン!「馬龍関!」ブオオオーッ!バコバコッ!「くっ!・・この数ではきりがない!」

「時空衝撃波。」ギュオオオオーッ!ズババババッ!「空間断層斬。」ズルッ!パラパラ・・「多い・・まるで飛蝗の大群だ。」

「虹剣アストラ!」シャン!「奥義オーバー・ザ・レインボー!」ブオオオッ!ズバシャアアアーッ!「一撃で12体!・・はっ?」

シュバババッ!「集中攻撃!」「私が止めます。守りの壁。」キュィン。バシバシーン!「そしてあたしの出番。マルチロックオン。」

♪ピッピッピッ。「誘導ミサイル一斉射!」シュドドドッ!ヒュルルル・・ドガドガーン!「ちっ、全然減らないじゃないの。」

「師走ビーム!」ピーッ。ズバババッ!「この圧倒的な物量差では焼け石に水ぞ!」「ひるむな!我らが敗れれば後がないのだぞ!」

 

魔獣大要塞アンゴルモア。【ローカスト損耗率5%】「さすがにやるな。魔獣プラントに指令、量産を急げ。」【生産ペースを毎分20体に

向上させます 第32集団放出開始 1分後に第33集団】「ローカストは無尽蔵に生産できる。さて、どこまで持ちこたえられるかな?」

 

至高神殿。「むう・・アーレス達だけでは。」『お力をお貸ししましょうか?』カツカツ・・「魔王妃ヴェール殿か。」「亭主からの伝言。

お望みなら魔戦鬼軍を派遣してもよいとのことです。」「・・いや、それはいかぬ。これは天界のみで決着をつけねばならぬこと。」

「それを言うなら、ご自身も前線に出なければ筋が通りませんわ。」「む・・」「過去に何があったにせよ、今の神都の民には罪無きこと。

デウス様だけが負えばよいはず。天界イコール自分というのは、いささか傲慢が過ぎません?」「・・そうかもしれぬ。このように座して

戦況を見つめるなど愚の骨頂。ならば。」スッ。「潔く戦場にて散ろう。」「お待ちを。・・その覚悟をお聞きしたかったのです。それに

デウス様が出るまでもなく、強力な援軍が間もなく駆けつけますわ。」「・・魔界軍か?」「いいえ。・・エデンの戦士たちです。」

 

ゴゴゴゴ・・「む?」【時空震発生 原因不明】「発生座標を見せよ。」ぱっ。グォォォ・・シュバッ!ゴオオオオ!【超巨大航空機現出

識別不明】「いいや、わかっておる。・・やはり来たか、タイタン。」フッ。「これで役者は揃った。始めよう、神々の黄昏を。」

 

「なんだ?」ドドドド!「あれは・・タイタンたちの船?」「いったいどうやって?」「・・なんという気配だ。あの船には我らに

匹敵する力を持つ者たちが多数いる。」「ということは・・懐かしいあの連中もか!」【ああは言ったが、やはり来おったか・・】

 

『亜空間突破。』「・・神都が!」ゴォォォ・・「燃えてる・・あの壮麗な都が。」「アゴラが・・消えてます。」「主だった神殿は

のきなみ破壊されておりますな。」『方位205に魔獣要塞。』「では作戦どおりに。俺とエリスがここで管制する。」「・・ご武運を。」

『強襲揚陸ポッド射出。』ドシュドシュッ!『続いて「ダンテ」離脱。』ガコン、ゴゴゴゴ・・「離脱よーし。ステルスモード開始。」

ヴン。「光学迷彩か。」「さらに二次元ノズルで熱発生を抑え、赤外探査されようとも気づかれぬ。」「これは忍者もビックリですね。」

「アンゴルモアに取り付きしだい、俺と『無限』は潜入する。」「先行して御座所を探します。インカムでの連絡を待っててください。」

 

市街地。「ぬう・・守りきれぬ。」バサササッ!「新たな集団か!」「ぬん!」バキィィーン!「なにっ?!・・貴殿は!」ガラン!

「久しいな、軍神アーレス殿。」「・・土御門雅焔!」「いかにも。そして!」「ヴィルベルヴィント!」ギュラララッ!ボコオオーン!

「ヒルダ・ハスラー。」バサササッ!「十六夜朧月!」ズババババッ!「アリシア・シルバームーン。」チキッ。「妖刀『ユーイ』。」

ヒュォォ・・ズババババッ!「ミサ・マルドゥークだよ。」パカッパカッ、ヒヒーン!「霊銃パピヨン!」ドンドン!バゴバゴッ!

「八咫蝶はこれに!」ブロロロ!「Cenacolo Vinciano!」ズドォン!ブシャアアッ!キキィィーッ!「アイ・アム・ヨーコ・クサナギ!」

「『盟臨館』はこれよりアーレス殿を援護する。」「・・すまぬ。」「各員散開し敵を殲滅せよ。授業開始。」『ラジャー!』ダッ!

 

「はぁっ、はぁっ・・きりがないわ。」「さすがにちょっとヤバいかな。」「また来たよ!」ゴオオオーッ!「鉄鞭!」ヒュン、ズバシャッ!

「えっ?・・菖櫻華!」「亡き姉様のお友達とあらば、助けないとね。」♪トンタタトンタタ。「タケヤリン!」ズボボボッ!ドガガガッ!

「ウラ!早変わりの女神を助けるのだ。」「メギドの火。」コロコロ・・ボオオオーン!メラメラメラ!「ほっほっほ、今夜は焼き鳥じゃ。」

「八門遁行・傷門!」ゴバアアーッ!ヒュッ、ピピッ、バラバラ・・「傷門を通るものはバラバラになります。」「揃ったわね『四魁閃』。

戦女神ヴァジュラに傷ひとつ付けさせないで。」「・・えっと、お姉さまって?」「あら、ゆってなかったかしら?」「ぜんぜん。」

 

【ぬおおおーっ!次から次へと!】・・ヒィィーン!【なにっ?!】シュバババーッ!ズパズパッ!【神軍の戦闘機ではない・・そうか!】

『こちら「ブラックゴースト」隊長ナナ、おじじを援護するよ。』【誰がおじじじゃ!それに頼んでおらぬわ。】『ご老人は無理しない。

ポックリいっちゃうぞ。』【もう逝っとるヤツに言われたくないわい。】『その元気があれば大丈夫だね。ほんじゃ、空の大掃除を

やっちまいましょ。おじじは下がって休んどいていーよ。』ヒィィーン!【あ、コラ!突出したら危ないじゃろが。待たぬか幽霊娘!】

 

「さすがに疲れてきたな・・はっ?」ゴオオオーッ!「しまった!」『サイコ・シールド!』ズバババッ!グギャッ!「攻性防壁だと?!」

「お待たせしました。」ザッ。「・・和沙結希!」「こちらへ。」ぴっ、ヒュォォ・・「あちらへ。」ヒュン!ゴガアッ!「あらあら、

脳みそあったんですね。」『空気摩擦消去や!』ガクッ、ヒュルルル・・ドサドサッ!『失速して転落死や。』「えっと・・割りばしは。」

さっ。「サイコブレード・エクステンション。」ヴォン!「はっ!」ビュオッ!ズバババーッ!「全長500mだけど重さは据え置きだよ・・」

「風よ我が翼に。ジェットストリーム!」キィィーン!「雷雲形成!」ゴロロロ・・「サンダぁぁーっ!ブレイクっ!」ズババババーン!

「23匹!・・集団?」ワアアアーン!「手間が省ける。風よ我が鎧となれ。」ヒュゴオオッ!「帯電!」バリバリバリ!「超電磁スピン!」

ギュララッ!「うおおおおおーっ!」ドガガガガーッ!・・ヒュバアッ!「見たか電磁の必殺の技、怒りをこめて嵐を呼ぶ!」パラパラ・・

「すごい・・さすがはスペクトラム。」「アルカディア様、お手伝いいたします。」「様は付けなくていい。・・アルとでも呼べ。」

 

「多勢に無勢とはこのことか。だが!」ゴオオオッ!「ここで散るも漢の道よ!・・むっ?」ヒュッ!「愛牙!」ズバシャアッ!「なんと!」

「グリズリー・シャドウ。」ボオッ。「おどきなさい。」ちょい、バゴオオオーン!「スカイネットでやんす。」ヒュバババッ!ぺたぺたっ。

「なんか食べてもまずそうでやんすね。」「メーサーですぅ!」ピィィーッ!ズババババッ!「私の視線からは逃れられませんですよー。」

「吼えろストームドラゴン!」ビュゴオオオーッ!ズバババッ!「真空刃入りの竜巻です。」「むう・・これがガイアライブか!」こく。

「これより大黒天を援護する!敵を近づけるな!」ビリビリビリ!『おおっ!』「おおう・・なんか知らんが元気が沸く声ぞ!」むん!

 

魔獣大要塞アンゴルモア。【戦況変化 ローカスト撃破率急上昇】「ふふふ・・やっと面白くなってきたか。いけい八卦獣!」ばっ!

ゴゴゴゴ!「あれは・・アトラスの牙!」ドドーン!「こっちにはヒューペリオンの足の集合体が!」ゴオオオーッ!「あそこに

ヘカトンケイルの手が!」オォォォ・・【キュクロープスの眼か!】シュルルル・・「こちらにはベレニケスの髪が!」バササッ!

【マイダスの耳まで出やがったよ。】ズルズル!「げー、ダイダラボッチの胃袋か。気色わる。」ヴヴヴ・・「瓦礫が浮く?・・

プロメテウスの脳髄か!」「いよいよ八卦獣までご登場ね。」「こりゃちょっと大変かな?」「いや、あの方たちがおられる。」

 

多目的作業艦「ダンテ」。「まもなく要塞に着くよ。」「敵は気づいておらぬな。」「八卦獣も気づいてなかったな。」「要塞からの

索敵行動は見られません。」「要塞の外部見取り図が上がったで。」ぱっ。「配置からして、ここが司令部のようですね。」

「こやつをかち割るには・・ここか。」「動力部の破壊と制御系の無力化を同時に行うが良策かと。」「とっておきの量子爆弾を

使いましょうか。」「放射能抜き戦術核くらいの破壊力はあります。」「要塞上空ー。万札は崩れませんのでよろしくー。」

「ラペリング降下。」シャアアアーッ!すたすたっ。【ダンテ離脱する。帰りは自前で何とかしろ。】「もちろん回収不要です。」

「では行こうか。」タタッ。「先行します。」シャシャッ!ピピピピ・・「おお・・マップがどんどん作られてる。さすがだ。」

 

神都。「やっと骨のありそうなのが出てきたわね。」「相手は歯のバケモノか。」「歯には歯よ。気刃!」ヒュン!カィィーン!「あれ?」

「予想外に外装が堅いな。それにこちらに気づいた。」ゴオオオーッ!グワッ!「気砲連弾。」ボッ、バゴバゴバゴッ!「弱点の口の中を

わざわざ見せてくれたな。朱音!」「口内炎にしてあげる。気刃嵐!」ズバババッ!「そして!」『怒轟層圏!』ズドオオーン!バゴオッ!

メキメキメキ!「クソかったいわね~!」「ヒビが入ってる。もう少しだ。」「ええい、最大出力よ!どばーっと出して!」「いくぞ!」

「ふわあああーっ!」グシャアアーン!「粉微塵だ。」「はぁっ、はぁっ・・ん~、最近薄くね?」「お前が毎日ねだるからだろーが。」

 

「へえ、あれが皇の足か。」ザザザーッ!ボコボコッ。「地底に潜った?」ゴゴゴ・・ドバババッ!「ほう、円柱を打ち出すか。でもね。」

キン!バシャアアーッ!「粉砕すれば済むことだよ。さて・・」ぴた。「サイコ・インパクト。」ドォンッ!・・バゴバゴッ!ぴくぴく・・

「地下核実験なみの衝撃波は効くだろ?」ザザザーッ!「生き残りは直接攻撃か。いい覚悟だ。サイコ・スラッシャー。」シュバババッ!

ズバババーン!「さあ、おいで。」ザザザーッ!「ホバリング。」ヒュン。バザザザッ!「固まってくれたね。サイコ・ケージ。」ヴン。

バシッ!「そこは別空間、境界線は破れない。次元圧はわざと低くした。つまり・・」メキメキメキッ、グシャッ!「圧縮される。」

 

ザン!「皇の拳・・俺にふさわしい相手だ。」ゴオオオオッ!「来い。」どがあああーん!「・・魂の無いパンチなど通らぬ。」ぴたり。

「手本を見せてやる。分子破砕拳!」ドン!バゴオオオーン!パラパラ・・「・・出てこい、もう一方の手。」グワアアッ!グググッ、

シュオオオ!「五頭龍モードに作戦変更か。」カッ!シュバババッ!「ふんふんふん!」バシバシッ!「いくぞ!」ダーン!がしいっ!

「投げる!うおりゃああーっ!」ブオオッ!ずどおおおーん!「鉈落とし。」スッ・・ビュッ!ズバアアアーン!「指一本獲ったり。」

シャアアーッ!「あまい。昇竜踵。」グン、ビュオッ!ズバアアーン!「とどめる。灼熱掌!」ぱん。ズグゥン!ブシャアアアーッ!

「本当に燃えるでなく、超震動波で体液が沸騰する。・・ゆで湯を急ぎで沸かすのに便利だ。」バタッ。「さて、神の調味料でも探すか。」

 

オォォォ・・『あれが皇の目ですね。』【吸収されぬよう気をつけなされ。】『承知。まずは!』キュィィーン!『スパイラルバスター!』

キュドオオーン!ギュラララッ、ボゴオオーン!【ぶち抜きましたぞ!・・はっ?後ろじゃ!】『えっ?』ヴヴヴヴ!『しまった!』

【吸収されては不利ですぞ!】『・・いえ、これはむしろ好機。ドリル回転!』キュィィーン!『重鱗粉散布。』バササッ!キラキラ・・

【おお・・鱗粉が一直線に。】『そう。そして!』ボオッ!『ファイヤードリル!』ドン!『これで鱗粉を巻きこむ!』ヒュゴオオッ!

【なるほど!鱗粉を熱して無数の弾丸に。そしてそれは自らを守る壁となる!】『これぞ奥義・ジャコビニ流星撃!』ギュラララッ!

ズドドドッ!【ハチの巣じゃい!】グワアッ!『まだまだ。異空間への瞳孔が閉じた今なら!』ズボオッ!・・ドバアアアーン!

『もはやただのでかい目に過ぎません。』ブシャアアーッ!【恐ろしやリューズ。鱗粉を目つぶしに使うとは。】『愛美さんに借りた

忍者マンガにあったのです、瞳術を封じるには、まず目をつぶせと。』【ほほう・・マンガも意外と侮れませぬな。読んでみるか。】

 

シュルルル・・バリバリバリ!「あれがベレニケスの髪ね。」「カミナリを発する乱れ髪か~。ネタになるかな?」「・・触手ものの

バリエーションなら出来そう。」「まずは。」サラサラ。ズバシャアアーン!「電磁フィールド。これで落雷にはやられない。」

「試しにミサイルでも描いてみよっか。」サラサラ・・シュゴオオオーッ!ズバババッ!ガガガーン!「あ、やっぱダメか。」

「・・やはり剃毛しかないわね。パイパンにするのが最近のモードよ。」「まずはデッサンと。」サラサラ・・「こんなもんかな。」

「じゃあ、ここにビッと一本線を。」ビッ!ズパパパッ!「おー、切れたきれた。」「じゃあバリバリいきましょう。」ピピピッ!

バリバリバリ!「とどめは消しゴムアイコンで真ん中を。」グッ、シュバッ!ゴソオッ!パラパラ・・「・・エロが無かったわ。」

 

「さて、私の相手は皇の耳ですか。」♪キィィィーン!バンバン!「神殿が破砕されますか。さすがです。それでは・・」スッ・・

「静寂(しじま)。」スゥ・・「そちらの能力をお返ししました。これで音波攻撃は封じられました。」ググ・・ドピュピュッ!「おや。」

さっ、バコバコッ!「何かと思えば耳垢の弾丸ですか。」ドピュピュッ!さっ、ボボボッ・・「耳垢を煎じる趣味はありませんので。

そろそろ終わりにしましょうか。」スッ・・「ヴォイド・イレイザー。」グッ!ボシュウッ!「あとで耳かきでも供えときます。」

 

ブシャシャアアーッ!ジュゥゥ・・「消化液が邪魔で近寄れないわね。」「水で薄めましょうか。」「いや、凍らせましょうぞ。」

「水で流してから凍らせればいいでしょ!」『そりゃそうだ。』「いくわよ。獣化!」メキメキメキ!ズシーン!『リヴィ!』

『ギガストリーム!』バシャアアアーッ!バシャシャッ!『イエティ!』『レンの凍てつく風にございます。』ビュオオオーッ!

パキパキ・・『よし、凍ったわね。あとはぶち砕けば・・っ?!』ババッ!ピキピキ・・パリイイイーン!『凍ってないですと?』

『そんなバカな?』ブシャァァーッ!『あぶない!』バッ!ドジュジューッ!『イエティの絶対零度の風で凍らないなんて・・もしや

不凍液?』『それですな。あの消化液には不凍効果があるようです。』『前回は死海の水分が多かったので成功したんですね。』

『ちっ、厄介ね。・・待てよ、雨を降らせれば。』『エリスなら。』『いけるかもしれませんな。』『もしもーし、アガルタ応答せよ。』

【・・はい、こちらアガルタ。】『エリスちゃん、雨降らせてくんない?』『街の火災も落ち着くでしょう。』【・・わかった。】

ゴロゴロ・・ザザアアアーッ!『うわっぷ!・・どしゃ降りじゃない。』『いわゆるゲリラ豪雨ですね。』『この勢いなら使えますぞ。

レンの凍てつく風。』ヒュォォォーッ!パキパキッ、ドガガガガッ!『なるほど、雨を凍らせて弾丸に。』『胃壁くらいなら充分に

貫けます。』『・・思いついた!リヴィ、放水をできるだけ絞って出せる?』『え?・・できないこともないですけど。』グッ、

シュパアアアーッ!『イエティ、これを。』『理解しましたぞ。凍結!』カキン。キュバアアアーッ!ズドオッ!『角度を変えて。』

ズバババーッ!『氷のジェットウォーターカッターですな。』『水だけより柔らかいものには強いわ。』ドシャアッ!『切開完了です。』

『とどめよ。ミクロスパイダー。』ブオオオッ!ザワザワザワ!『・・食べてる?』『残しとくと迷惑だし、再生するかもしれないしね。』

 

ヒュンヒュン。『棟梁、脳が見えてきました。』「瓦礫を引き寄せ楯にしてるか。」「近づくとあれ飛ばして攻撃してくるっぽいわね。」

『となれば力押しだ。舷側旋廻速射砲、ていっ!』ガコン、キュドドドッ!バゴバゴーン!「さすがに直撃は取れないが、瓦礫を砕いて

スキは作れたな。」♪キィィーン!『ぐうっ!』「・・毒電波か!」「サイレント!」シュバッ!・・『ふう・・聞こえなくなったか。』

「この距離なら遮蔽できるけど、それ以上は保証できないわ。」「さて、どうするか。」「これでいきましょうか。」ヌッ。『なっ?!』

ドドン。「ユーディ?なにそのバカでかい銃は。」「30mm機関砲です。」「それは手持ちじゃないだろ。」『それに背中の巨大な弾倉とか

普通なら背負えないはず。』「ご心配なく。ピボットがありますので。」ジャキッ!「撃ちます。」ドドドドーン!『うわっ!』

「な、なんという発射音だ!」「これほど近いと無音結界も意味ないって!」『耳だけでなく、骨まで響く轟音でござる!』ドドドドン!

♪キィィーン!「弾芯はタングステン・カーバイト鋼、破砕音波ごときで砕ききれません。それに発射初速はマッハ2、音より速いです。」

ボコボコボコッ!ブシャアアアーッ!「おお、文字どおりハチの巣か。」「あの大口径あんだけ食らえば、たいがいは死ぬわよ。」

『なんかあっさり片付いたが、それもよかろう。さて、次は如何する。』「むろん魔獣要塞へ・・ん?」キラッ。「あれは・・まさか。」

 

魔獣要塞アンゴルモア。『こちら彩、御座所らしき場所を特定。』「マップは届いた。ただちに向かう。」シャシャシャ・・タッ。

「ここか・・」「蘭、内部サーチ。」♪ピピピピ・・「あれ?・・誰もおりません。」「えっ?・・隠れてるっぽいわね。ちょっと行って

様子を見てくるわ。」ズズズ・・「私も認知されないかもなので、行ってみます。」シャッ・・「・・どうも妙だ。気配を感じない。」

「はい。・・ちょっとイヤな予感しますね。」・・ズボッ。「いない。誰もいないわ。」「こちらも無人と判断します。」「トイレでは?」

♪ピピッ。「通信?・・はい、彩です。」『・・最新情報。飛燕丸がヤハウェらしき人物を目撃したらしいよ。』「なにっ?どこで!」

『向かった先は・・至高神殿。』はっ!「しまった、完全にウラをかかれた!」『三牙将に先行してもらった。急行してくれ。』

 

万能作業艦「ダンテ」。「さて、我が社はいかがするか。」『第三は引き続き魔獣要塞の爆破解体作業に集中してくれ。それがあったら

ザコ魔獣がうっとうしいのでな。』「すっかり了解した。叡智、かがり、作業を続けるぞ。」「了解です。」「第38ポイント、設置。」

「あの至高神殿ってのも、壊し甲斐がありそーだね。」ポリポリ。「柱を内側に倒せば、きれいにいきそうですね。」「すごいなー。

まるで聖闘士星矢のサンクチュアリや。」「あれがアテナの神殿なのか、はたまた教皇の神殿なのか・・どっちにせよ、先は短そうだ。」

 

至高神殿。「・・・。」くい。「来たか。」ザッ。「久しいな、デウス。」「よくぞ来た、ヤハウェ。」「我は戻ってきたぞ、天界に。

貴様への復讐を果たすため。」「誰のための?」「我自身、そして巨神族の。」「ならばもはや言葉は無用。」すっ。「・・むん!」

メキメキ・・バリバリッ!「ほう・・老いてなおその肉体か。」「全てはこの雷の拳で応えよう。」「いきますぞ。・・父上。」

 

♪ついに始まる頂点の戦い

♪引き裂かれた親子 巨神族滅亡の真実

♪そしてタイタン最後の謎 あなたは誰?

♪あまりにも残酷な真実 慟哭する神々

♪万感の思いを込めて交錯する光の拳

♪そして神話は終わり 「遥かなるエデン」の物語が始まる・・

 

********************************************************

 

至高神殿。「はぁぁ・・」パリパリパリ。「むん!」ドン!ズガガガーッ!「高電圧束の突き、さすがの威力だ。」すっ、ばしいいーん!

「・・受け止めたか。」「我にも雷撃は効かぬことすら失念したか。」グッ、ボシュッ!「こちらもいくぞ。むうっ!」ボオオオーン!

「!・・拳に炎が。」「ヘカトンケイル。」ドン!グオオオッ!「なんのこれしき!」ばしいいーん!「受け止めたな。」「・・なに?」

ボッ!「ヒューペリオン。」ずどおおーん!「ぬおおおーっ!」バゴオオオーン!「がはあっ!」「反重力の蹴りは神殿すら吹き飛ばす。」

パラパラ・・ググッ!「ま・・まだだ!」「まだ立つか。もう少し楽しめそうだ。」「そうとも・・もっともっと打ってくるがよい。

全ての憎しみを込めて。」「ちと違うな。いま我の心は憎悪でなく歓喜に満たされておる。たしかに当初はそれはあった。が、年月が我を

変節させた。」「・・そうか、手段が目的に。」「そのとおり。もはやエデンの支配なぞに関心は無い。闘争こそ我が目的よ。ゆえに敵は

強ければ強いほどよい。」「・・貴殿をそうさせたのも、全ては儂の罪だ。ならば我が命脈を断つことで鎮めよ。」「いや、もはや父上に

そうさせるだけの力が無いことがわかった。ゆえに滅ぼさぬ。むしろ・・」くるっ。「あの連中と闘うほうが、よほどいい。」フッ。

 

魔獣大要塞アンゴルモア。「社長、発破準備完了です。」「うむ、ではダンテに戻ろう・・?」ぴた。【警告 警告 システム自壊まで20秒

関係者はただちに退避せよ】『ええっ?!』「ちっ、そういうことか。走れ!」ダダッ!「まさか墜落させるとはね!」「どうりで誰も

いないわけだわ。」「千夏、こちらにロープを射込め。」【あいよ。アンカー発射。】ドシュッ!ヒュルルル・・ガスッ!「ロープレンチを

しっかり締めろ。」カチャカチャ。「いいな?スピア分離。」バン!グィィーン!『おおおっ!』グラッ、ゴォォォ・・「間一髪・・」

「いかんな、市街地に落とすつもりだ。」「あれほどの大質量が落ちたら、みんな吹っ飛ぶよ。」「これじゃ爆破もできないじゃない。」

「・・しょうがない、総司令に頼もう。」♪ピッ。「総司令、そういうことで何とかならぬか?」【わかったぜ、何とかしよう。】

飛行要塞アガルタ。「やれやれ、確かにこれは俺しか何とかできんな。」「ひさびさだね。」「ちっと行ってくら。ハッチ開放。」ガコン。

「よっと。」ババッ!ヒュォォォ・・ばさあっ!「コイツは骨が折れそうだ。ちと本気入れんとな・・二段変身。』メキメキ・・バキバキ!

 

ゴゴゴゴ!「要塞が・・落ちる!」「あのデカさじゃ止めようがないわ!」「ん?・・あれは!」・・ゴオオオーッ!「・・巨大な悪魔!」

ドドーン!「あれは・・魔王サタン!」ゴゴゴゴ!『開け、混沌の扉。』すっ・・ギュオオオオーッ!「あれは・・仙術兵器・混世魔王?」

「いえ、私のとはケタ違いの規模よ。」「そして扉の向こうは・・まさかタルタロス!」「地獄最下層にあるという、超重力の井戸。

無限の混沌と魔力が渦巻く、究極の地獄・・」ズズズズ!『ふむ、食うにはちと大きすぎるか。ファイアワークス、刻んでくれ。』

「承知。発破!」ドンドンドン!ガラガラガラ!・・バタン!『ゴミ処理完了。用が済んだらとっとと退場するが吉・・】ボォォ・・

 

最終夜「巨神たちの神話」終章「遥かなるエデン」

 

タタタタ・・ザザッ!「・・始まっていたか。」「あら、デウス様って意外とガタイいいじゃん。」『あれが至高神デウスでござるか。』

「若く見えるほうが魔獣皇ヤハウェと推測されます。」「噂の三牙将か。会ってみたかったぞ。」はっ。「・・もしや、アテナか?!」

「私は三牙将・金色夜叉。アテナなどという名は知らぬ。」「?・・ほう、そうだったか。義妹がいるとまでは知らなかった。」

「?・・何のことだ。」「教えてやろう。我も貴殿も、同じ父を持つということだ。」「あっ、そゆこと。」『よくある話ではあるな。』

「こういう物語では王道パターンですね。」「お前ら少しは驚け。・・なるほど、私だけではなかったということか。エロじじいが。」

「手厳しいな。」「そんなことはどうでもいい。・・私は父ではなく、天界の長を守るためにここにいる。」チャッ。「その意気やよし。

ならば、かかってこい。」『忍法・砂縛り。』ザザザーッ!ギシイッ!『いまでござる!』「自在刀『龍馬』!」チキッ、シャリーン!

「天竜奔旋!」ズバシャアアーッ!「・・むん!」バリバリッ!『砂の呪縛を引きちぎるか!』「マイダス。」♪ピィン。ぱきぃぃーん!

「?!・・音波バリア!」「ベレニケス。」ズバババーッ!『雷撃か!』「召喚、フランケン!」ボオッ、ドドーン!バリバリバリ!

「フランケンにとって電気はごちそう、あるだけ吸い尽くしてくれるわ。ついでだから時間稼ぎにやっちゃえ。」「フンガー。」ドスドス。

「面白いものを出す。むぅぅ・・」ピィィィ・・ふわっ。「フランケンが・・浮いた?」『念動力か。』「そのとおり。」すっ、ドビュッ!

ばごおおおーん!「あらら、壁の飾りになっちゃった。」「なるほど、八卦獣の能力を全て持つか。」『本体ゆえ使い方もうまいでござる。』

 

「なかなか楽しいが、やはり真打でなければ。」『ここにいる。』はっ。カツカツ・・カツッ。「・・タイタン!」「よくぞ参った。お主は

我と戦うに値する戦士となった。」「その前に聞かせてもらいたい。・・俺は、誰だ。」「む?」「前々から疑問に思っていた。なぜ俺には

一定期間以前の過去の記憶が無いのか、なぜ忌むべき存在とされた巨神族なのか。」「・・そうか、そういうことか。デウス。」「む・・」

「真相はだいたいわかるが、貴様の口から話すべきだ。」「・・そうじゃな。もはや隠すこともない。・・タイタン、このヤハウェの正しき

名はプロメテウス。・・お主の父じゃ。」「・・やはり。人に火を、すなわち文明をもたらせたゆえに天の怒りを受け、地に堕とされた神。」

「少し違うな。我は進んでエデンに残ったのだ。愛する者のために。」はっ。「そうだ、お前の母だ。だがレアは天軍の攻撃により死んだ。

生まれたばかりの子を残して。・・こともあろうに、デウスはその子を人質にとった。」ギリッ!「魔獣戦争は長期化し、混迷を深めていた。

卑劣とわかっておったが、他に終結させる手段はなかった・・」「その子が・・」「我は降伏し封印された。だがデウスはいずれ封印が

破れることを知っておった。ゆえに・・」「・・いずれ甦る魔獣に立ち向かえるのは、巨神族だけ。ゆえにその子を育て、その時に備えた。」

「お主も巨神族であろうが!一族を滅ぼしてまで得た至高神の地位に溺れたか!」「天界を統治するためには、荒ぶる一族は障害であった。

言い訳はせぬ。」「そんな貴様だから我は叛いた。権謀術数のあふれる天界なぞに未練は無い。静かなエデンで暮らしたいだけであったのに、

貴様はそこまで手を出した。」「エデンは四界の秩序を崩壊させる勢力になり得た。ことにプロメテウスがおれば。」「それが魔獣戦争・・

要は天軍のエデン侵略戦よ。」「二度の戦争で天軍も壊滅的な打撃を受けた。ゆえに新たな叛乱者が出ぬようエデン禁則令を置いた。」

 

「なるほど、要するに個人の猜疑心があらゆる迷惑の種だったというわけね。」『為政者にありがちな事ではあるが、神々も思ったほどは

達観しておらぬな。』「何が平穏だ。その後もディーヴァ戦争・アスラ戦争と内紛だらけだ。よほど他の三界のほうがよく統治できていた。」

「ややこしくてよく理解できませんが、こういう解釈でよろしいのでしょうか。・・いい加減にしろ、くそじじい。」『だいたいあってる。』

「・・俺は対魔獣戦力として生かされたのか。」「許せとは言わぬ。他に手が無かった・・」「それでも天界を、デウスを守るというのか。」

「デウス様はともかく、天界には友も罪無き市民もいる。それはエデンを守るのと同等に大事だ。だから・・俺は戦う。あなたが闘争と破壊を

やめぬかぎり。」「ならば来い。我はどちらもやめるつもりはない。みごと我を止めてみせよ。」「止めてみせる。変神!」パキィィーン!

 

シュバアアアーッ!「あれは?!」『むん!』ドドーン!「・・タイタン!」ゴバアアアーッ!「もう一体巨人が!」「あれは・・ヤハウェ!」

『ヘカトンケイル。』ドン!『はっ!』ばしいいーん!ヒュゴッ!『もらう!ヒューペリ』ドゴオッ!『おぶぅっ!』「なんと・・タイタンは

さらに一歩踏み込んでカウンターの肘を!」『うおりゃあああーっ!』ドン!ガゴオオーン!『ぐはあっ!』ゴオッ・・ズガガガガーッ!

「す・・すごい!肘での昇りアッパー!」「あれならゼロ距離でも強大な攻撃力を発揮できるわ。・・タイタン、あそこまで強く。」

『・・ふふふ、やるな。』ガラッ。むくっ。『ではこれはどうだ。ベレニケス!』ゴロゴロゴロ・・「・・黒雲が?」『神雷。』さっ。

ズバシャアアアーン!『うわっ!』「・・タイタンに巨大な落雷が!」『デウスの雷の数十倍。耐えきれるか・・ぬっ?』『おおおおーっ!』

バリバリバリ!「・・『アポロ』が帯電してる!」『ローリング・サンダー!』ギュラララーッ!『なんと?!』ずどおおーん!ズバババッ!

『ぐほおおおーっ!』ダダダーン!『はぁっ・・』『・・そうか。お前には「アポロ」と「ルシファー」があったな。』ググッ・・ドン!

『ならば来い。我が名を冠し必殺のプロメテウスで我を討ってみせよ。』『その必要はない。パージ!』バンバン!ガラガラン!『なにっ?』

「武具を捨てた?!」『こんなものに頼って何になる。ただこの身で討ってこそ、初めて意味がある!』『こ・・この愚か者めが!』ボン!

『ヘカトンケイル!』ドン!『・・光あれ!』キィィィ・・カッ!「バカな?ガントレット無しで!」「しかも今までより光が強い!」

『シャイニング・リバレーション!』ゴッ!どかあああーん!「炎の拳と光の拳が・・激突!」『ぬおおおおーっ!』『おおおおーっ!』

ピキッ、ピキピキ・・『・・バカな?!』パキィィーン!『もらったあああーっ!』ズドオオオーン!『ぐはあっ!』「決まった!」

『・・素手で打てるまでになっていたか。』『気づくのが遅かった・・プロメテウスは自分本来の力を武具で引き出していたに過ぎない。

ならば武具を使わずとも打てるはず。いや、そうできるよう「ルシファー」が俺を鍛えてくれた。』『・・見事だ、息子よ。』ガハアッ!

 

ズズン・・『致命傷じゃない。ただ、神力の源であるチャクラを破壊した・・まもなく巨神化も解ける。』シュゥゥ・・「・・完敗だ。

よくぞ我を止めた。」「まだ・・憎しみはあるのか。」「いや・・今の会心の一撃で全て吹き飛んだ。心まで晴らせてくれたよ・・」

「これで終わりだ。もう戦わなくていい・・」「・・そうはいかぬ。」すっ・・ズドオッ!「なっ!・・」「我の存在は・・いずれまた

戦乱を呼ぶ・・それが巨神族の宿命・・これが一番いい・・」「そんな!・・」「だが・・お前は生きろ。生きてエデンを守れ・・

エデンには未だ幾多の魔獣が跳梁しておる・・それを倒せ。それがお前の存在理由だ・・」はっ。「・・巨神族は、戦うことが存在理由・・」

「そうだ・・ならば美しく戦え。守るために、救うために。それこそ・・光の道だ・・」「・・父さん!」「我が見失った・・道を・・」

ぱたっ・・「・・悲しみ・憎しみ・そして怒りが父さんの道を誤らせた・・だが、俺は正しい道を歩む。それが最高の供養だ・・」

 

至高神殿。「・・予定どおり、だな。」「アテナ・・」「タイタンを生かしておいた最大の目的は達した。これで四界にもエデンにも、

障害要因は無くなった。天界に本当の平穏が訪れ、めでたしめでたし。・・だろ?」「・・・・」「そういうことね。じゃあ用も済んだし

帰ろっか。」『うむ、とっとと帰って風呂にでも入ろう。』「それでは失礼いたします。ますますのご繁栄を願っております。」

ツカツカ・・「・・アテナ!」「・・誰のことだ?」「さあ?」『知らんな。』「人違いでしょう・・老人性痴呆症にありがちな・・』

「・・・・」『・・なかなかの誉め殺しだったな。』ぽん。「?!・・サタン?」『落ち込む気持ちはわかるが、それがあんたへの罰だ。

神都の再建はアーレスたち若いもんに任せて、あんたは玉座におとなしく座ってな。寂しかったら、俺が話相手くらいしてやるから。』

「あんた、さっさと戻らないと不審がられるわよ。」ひょい。『おっとそうだった。ほんじゃ、いずれまた。』シュン・・「やれやれ、

あの風来坊はちっとも政務しないんだから。・・まあ、亭主の言ったことはお気になさらずに。政務でもしてないとボケますよ。」

「儂は・・どうすれば。」「さしあたって市民の救援と神都の再建が最優先事項では?既に十二神が動き始めてるようですけど。」

 

市内。ガヤガヤ。「負傷者は救急センターへ運べ!」「無事な神殿と戦艦に入ってくださーい。」「食事を用意してあるよー。」

「瓦礫は一つ所にまとめろ。あとでまとめて消去する。」「清潔は復興の基本。風呂と洗濯はこっちで受け付けてるぞー。」

「大黒、タイタンたちは?」「さっさと撤収したぞ。『もうここには用は無い』と。」「そうか・・挨拶くらいしたかったが。」

「みんなそんな精神状態じゃなかった・・ヘタなこと言うとぶん殴られかねなかったぞ。」「無理もないわ。・・あの決着じゃ。」

「そういえばヤハウェの亡骸は?」「タイタンが担いで行った。エデンに葬るらしい。」「・・ここよりはいいかもね。」こく・・

「さて、問題はデウス様だが・・」「しばらく静かに見守ろう。今回はさすがに堪えたはず。」「まあ、同情はしないけどね。」

「罪の意識を抱いて生きてゆくのも、かなりの罰だな。」「それに値するだけの重い罪だ。俺たちも教訓として肝に銘じねば・・」

 

万能作業艦「ダンテ」。ザッザッ・・「・・ん?」「みんな?」「総員、整列!」ザザッ!「我々人類に火という恩恵ををもたらした大恩人

プロメテウスに敬意を表し、全員、敬礼!」ザッ!「・・ありがとう、みんな。」カツカツ・・「・・直れ!」ザッ。「撤収しよう。」

ゴォォ・・「・・プロメテウスの暴走は、愛する者を失ったことに端を発するのかもしれないわね。」「妻を殺され子を奪われたら、

こうなるのもわからんではない。」「数々の魔獣を生み出したのも、元はエデンを守るため・・それが人類を脅かす存在になるとは。」

「ほとんどが純粋な戦力としての魔獣だったからね。人を襲うのは餌を取るという単純な自然の法則にすぎないわ。」「迷惑な話だ。」

「皇にとって原始人類は守るべきものでしたが、今の人類はエデンを汚しすぎました。ゆえに大粛清に方針を転換したのです。」

「気持ちはわからぬでもないが、それでは天界とやってることが同じだ。そこに気づかなかった・・」「いえ、わかっていたはずです。

だがタイタンの存在が一つの要因ともなったのでしょう。」「・・未熟な息子を鍛える。」「皇はこの結末を望んでいたのかもしれません。

実の息子に討たれるなら本望・・と。」「なんか、だんだん腹立ってきたわ。全ての元凶はデウスじゃない。ぶん殴ってやればよかった。」

「もう殴られる以上のダメージを受けてるさ。全ての子や孫に拒絶され、臣下にも冷たい目で見られる孤独な余生・・これから何万年もの。」

 

数日後、カナリア諸島の無人島。ザァァ・・「皇は海がお好きでした。この崖ならお喜びでしょう。」「ここなら誰にも邪魔されないな。」

「さて・・皆さんはこれから?」「まだ世界では魔獣が次々と復活してる。俺たちの仕事は終わっていない。」「これまでどおり、秘密部隊の

一員として動くまでよ。」「以前より少しはのんびりできそうですけどね。」「余暇はじゅうぶんに楽しみたいですな。」「リューズはもう

同行しなくていいぞ。ジークハイルの傍にいてやれ。」「はい、そうします。」【これでお別れかのう。】「いえいえ、この世に魔獣がいる

かぎり、また力を合わせることもあるでしょう。他の七鎧聖も非常勤契約したそうですし。」「三牙将も根来を拠点に活動するそうだ。」

「次はドバイでの合同結婚式かもしれないけど♪」「タイタンとアラクネ、リヴィくんとエリスちゃん、ショウと千夏さん、そして・・」

「私とリューズもです。」「そういえばアルカディアが結希を嫁にしたがっているとか。」「いま猛烈アタック中。間に合うかしら?」

「ウワサでは彩さんもそろそろ幽さんと身を固める気になったとか。」「あの不倫が文化な方では、先の惨状が目に見えるようですな。」

「はははは。・・時間のようですな。」「ああ。・・元気でな。いずれまた。」「はい。・・いずれ、またどこかで。」『さよなら~。』

ゴォォォ・・「じゃあ戻りますか、フロリダの我が家へ。」「はいジーク。蝶力招来。」バサアッ!ゴォォォ・・「夕日がきれいですね。」

『この美しい光景を守るため、彼らは戦い続けるんですね。』「どんなものであれ生きる目的が明確なのは、とてもすばらしいことです。」

【ただ生きるは無常、ひたすら生きるが良きかな・・我らもかくありたきものですな。】『ええ。あ、日がまた昇ります。』キラキラ・・

 

- 巨神伝説タイタン 完 -

 

余談・・

 

某日、パリ。「・・ここんとこ、怪獣ってあまり出なくなったよね。」「以前はあちこちで出現してたのにね。」「ウワサによると、

巨人が倒してまわってたんだって。」「それガセでしょ。だってニュースで見たことないよ。」「ネット動画見てみ。いっぱいあるから。」

「巨人だけじゃなくって巨大なクモやカメ、白いゴリラまでいたこともあるって。」「それCG捏造だってもっぱらのウワサよ。」

「じゃあ人間が小型怪獣倒してたのも捏造かな。」「へ~、そんなのまであるんだ。・・あ、すいませーん。レモンティーお代わり。」

「はいどうぞ。」コポコポ・・「マスター、たまにお店休むけど何かあるの?」「まあ、家庭の事情でいろいろとあってね。」ぽりぽり。

「このお店のケーキおいしいんだから、休みだとガックリするよね。」「隣のパティシエ『レビヤタン』のそのまま出してるだけだ。」

『あははは!』カツッ。「歓談中失礼かと存じますが、次のお客様が。」「おっと、いらっしゃいませー。」『おひさ、マスター。』

『ああ、お久しぶりですユキノさん。いつもので?』『そう、カフェ=ロワイヤルね。ブランデー多めで。』『心得てます。』

「ねえ、バトラー。」「何でございましょう?」「マスターって独身?」「いいえ、残念ながら。」「あ、そーなんだ。がっくし。」

「いいオトコだもんね~。」「この老人ではダメですか?」「ジジ専もいないこともないけどー。」「今度お連れいただきたいものです。」

 

シャンゼリゼ通り。「そろそろ秘密部隊も閉店かな?」「世間の迷惑は魔獣だけじゃないわよ。」「そだな、人間のほうがよっぽど面倒だぜ。」

「・・あら?あれは・・」「おっ?・・妙なとこで会ったな、666。」「元気そうじゃないかビッグワン。また例のアレか?」「まったく、

あの連中はよくお座敷を作ってくれるぜ。うちも大忙しだ。」「仕事があるのはいいこった。こっちはそろそろ干上がりそうだぜ。」

「そういや日本に養成施設が新設されたそうだな。」「例の勢力が本格的に動き始めたから、防衛拠点も兼ねてね。」「初心者ばかりで

大丈夫なのかねえ・・」「そうでもないぜ。若いがけっこうやる生徒も少なくないと、アイツは自慢してたな。」「ほう・・あいつが。」

 

 

新作予告:

日本を襲う鉄の軍団。巨大な鉄の機兵の前に、自衛隊も在日米軍も歯が立たない。

だが立ち向かう者たちがいる。銃も砲もいらぬ、ただこの身ひとつでじゅうぶん。

それは、超絶の技を振るう「高校生」たちだった。

新作、「戦闘学園 - バトル・オブ・ハイスクール -」フェイズ01、

「凛は舞い降りた」に、状況を開始せよ。

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