勇者神ガオガイガーG   作:風雲再起

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♪ザン!
「任務完了。・・はいいけど。」「・・すっかり遅くなったね。」「今夜はお泊りですますわね。」「・・・・」
「あ、いえ、プラハはちょっと・・(^^;;」「それならあたしの実家に来る?」『えっ?』「ここから近いから。
隊長、里帰りがてら寄ってっていいですか?」こく。「・・」「ほえ?リナさんのおうちってこのへんなんだ。」
「たしかルーマニアでしたから、目と鼻の先ですわ。でもどんなところなんでしょう?」「ちょっと古いけどね。」
「・・・・」「それじゃ、隊長とわたしたちはプラハに戻ります。」「おやすみなさいませ。」シュッ・・「さ、いこ。」

記録外ミッション65「古城にて」(7話あたり)

ゴォォォ・・「ここがうちの実家よ。」『はああ~・・(・o・)』「でっかいお城・・」「さすがルーマニアですますわ。
こんな大きな城がまだ使われてるんですの・・」「・・リナさんて、王族?」「昔はね。今は没落してるわよ。」
ギィィィィ~!「ただいまー!」「失礼しまーす。」すっ。「ひばりさん待ってくださいませ。」「おっと!」ぴた。
「・・すずめちゃん?」「ヨーロッパのマナーによると、主人の許しなく敷居を越えては無礼にあたりますですわ。」
「そうなの?」「・・どっかで聞いたことある。」「へぇ、すずめよく知ってるじゃない。・・来たわ。」『え?』
スゥゥゥ・・スッ。「よ~ぅこそ我が城へ!ぅわたしがリナのダディ、アルカード伯爵でございま~す!」
『うわ・・』「オヤジ、ただいま。友だち連れてきたわ。」『こ、こんばんは~。』「うむ!さすがヤポンガールは
礼儀正しくてよろしいですね~。盛大に歓!迎!しようじゃあ~りませんか!」(・・すっごい濃いパパさん。)
(選択間違ったかも・・)「では入りたまえ!城主たる、ぅわたしが認めますっ!」『失礼します。』すっ・・カツッ。

ディナールーム。ズラアッ!『うわあああ~・・』「ごちそうの山だ・・」「突然ゆえ準備がゆきとどかず、
質素なものなのはご容赦願います!」「いえ、これで充分ですますわ。」「ワインもあるわよ。」「でもボクたちは
未成年ですから・・」「心配いらぬ!ノンアルコールの銘柄でありますぞ。」「そうですの?では・・」クイッ・・
「・・ふう。たしかにアルコールは入ってませんわ。」「ではいただきます。」「・・いただきます。」
「娘から君たちのことはよーく聞いております。聖なる天使たち・・実!に!すばらし~い!それに先祖の
記録によれば、東洋の乙女はひっじょ~にっ!「味わい深い」、と申しますしね~。」「ご先祖さまですか?」
「あの肖像画がそうですね~。」くるっ。『あ・・』(どっかで見たよーな・・)(ブラド公に似てますわ。)
「我が先祖は東洋の美女を妻に娶り、我らはその血を多少なりとも受け継いでおります・・ゆえに君たちには
とっても親近感を感じますね~。」「ちなみにあたしの母さんも日本人だったのよ。アルカード家は伝統的に
日本女性を妻として迎えるしきたりなの。」「こんな大きなお城なら、わたくしだって永久就職したいですますわ。」
「しかしこれもなかなかむずかし~のです。血筋・気品・教養など、アルカード家にふさわしいかの資格は
と~ってもきびしい!・・特に血筋、ですね。高貴な血族にかぎります。」「ならば問題ないですわ。私は龍星一族。
由緒正しい血族ですますわ、えっへん。」「ほうぅぅ~・・社交界にも名高い龍星家ですね。それならば。」
「・・ならすずめは鬼っ子なのね。」「あんだとコノヤロでございますですわ!」「すずめちゃん・・中指は
おったてちゃマズいよ~。(^^;;」「ふはははは!元気があってよろしい!なかなか味わい深いですね~。」

客室。シャァァァ・・バタン。「すずめちゃん、お風呂空いたよ。」ふきふき。「・・一緒に入ればよかったのに。」
「いくら大きくても三人いちどじゃ手狭ですわ。それでは私はゆったりと入らせてもらいますですわ。」バタン。
チャポーン・・「うちのに負けないくらい大きいお風呂ですますわ・・」コポコポ・・「・・なに?」ザバアーッ!
『!・・あきゃあああああ~っ!』バタン!「すずめちゃんどうしたの?!」「ゆ、ゆ、湯船の中から・・」
ガクガク・・「?・・」ちゃぽちゃぽ。「・・何もないけど。」「そんな?たしかに手がぬうっと・・」「・・これ?」
ザバッ。「え・・アヒル隊長?」「な~んだ、これが浮いてきたのを手と間違えたんだね。」「い、いえ、あれは
たしかに・・見まちがいだったかもしれませんですわね・・」「枯尾花・・ごゆっくり。」「湯冷めしないようにね。」

どさっ。「うわ~、大きくてフカフカのベッドだ。」「・・三つもあるね。」「ゆっくり寝れますですわ。」
「ん~・・ここってTVないんだね。」「そういえば・・電化製品らしきものは見当たりませんですますわね。」
「ヨーロッパの奥地じゃこんなものかも・・」「まだ寝るには早い時間ですますわね・・雰囲気もよし。
眠くなるまで恐い話大会でもしませんこと?」「あ、いいね。とっておきのがあるんだ。」「・・のった。」
「まずボクから・・壁抜け人間の話。」「・・ゾンダリアンだってオチなら殴るよ。」「ぎくうっ!(^^;;」
「そこでオトしてどうすんでしょ。やっぱりここは私ですわね。・・題して「悪の十字架」。」「ゴク・・」
「・・開くの十時か?」『・・(^^;;』「もう・・じゃ、私が。」「つばめちゃんか・・シャレにならないかも。」

「・・ここはカルパチア山脈。かの有名な吸血鬼ドラキュラ発祥の地でもあるわ・・」「ここが・・そうなの?」
「ドラキュラ自体はブラム・ストーカーの創作だけど、その元になった話があるの・・」「ブラド公ですわね。」
「それもそうだけど・・一般に知られてないのがもうひとつ。・・吸血伯爵は実際にいたって話。」「まさか?」
「中世には血には生命が宿っていると信じられてた・・そして権力者が不老不死を願っていろんな手段を試した
のは始皇帝の徐福伝説を引くまでもないね。」「それは世界共通の欲望ですわね。」「そう・・その手段の中に、
生き血を使うものがあってしごく当然よね・・乙女の血をしぼりとり、その血のプールに浸かって美貌を保とうと
した貴婦人の話もあるわ・・」「げ・・」「その貴婦人は残虐行為の刑罰で、出口も窓もない部屋に生きながら
塗り込められたけどね・・呪詛の声は厚い壁を通して何ヶ月も聞えたって・・」『・・・・』「そして・・また
生き血を愛飲する貴族もいた。たしかに血は栄養学的には完全食品でもあるし、効果もあっただろうね・・
だからこそ、生き血を飲む習慣はひそかに続けられたとも伝えられるわ・・」「コイやマムシみたいなものか。」
「問題はここから。・・ではその生き血はどこから、いえ、誰から取る?」『あ・・』「貴族たちは貧しい農民から
見目麗しい子供を買い集め、おいしいものを食べさせた・・そして乳牛のように」「やめてよ~!こわいよ~!」
「これは作り話じゃない・・現実にあった話。」「と・・ところで吸血鬼にはいろんな特徴がありますわね。
鏡に写らないとか、昼間は棺で寝ているとか。」「それは間違い・・吸血鬼には太陽の光が致命傷だなんて
でっち上げ。原作のドラキュラだって、昼間にロンドンの街中を散策してるのよ。」「え・・十字架とニンニクは?」
「同じく効果なし。だいたいたかが十字型のものでおびえたりする?ニンニクだって人間でも好き嫌いあるし。」
「う~ん・・それもそうだね。」「でも杭で心臓を刺されると滅びますわ。」「そりゃ吸血鬼じゃなくても普通は
死ぬよ・・中世は医学もいいかげんだったから、早すぎた埋葬も多かったそうだし。」「う・・それじゃ、息を
吹き返したら・・」「日本はお通夜してから火葬が主だったから、そういう悲劇は少なかったらしいけど・・
西洋は埋葬が主。・・幸運にも墓から抜け出れた人がゾンビや吸血鬼にみられたとも解釈できるね・・もちろん
そのまま棺の中で息絶えた人も多いでしょう・・これほどの恐怖がある?」にい・・「・・ボクは火葬にしよう。」

城内。ひたひた・・「・・すずめちゃん、やっぱいけないよ~。」「・・探険するなら明日に。」「こういうのは
深夜にやってこそ趣があるのですわ。伯爵さまも自由にしていいと言われましたし。」「とはいえ、夜中に人様の
おうちの中をうろつきまわるのはよくないよ。」「こういう所だからこそ、価値があるのですわ。」すっ・・ぎょっ!
「い・・いま影が。」「・・あ、鏡。」「なーんだ、私たち自身でしたのね。」「大きな鏡だね~。」「年代ものよ。」
ぎょっ!「リ、リナさん?!」「やっぱり肝試し決行したわね。みんなならやると思った。」「はあ・・ん?」
くるっ。「・・!」くるっ。「つばめちゃんどうしたの?」「・・鏡を見て。」『え?・・』くるっ。「?・・なにも
見えないけど。」「だから・・見えないの。」「なにがでございますですの?」「・・鏡に写ってるのはだれ?」
「え?・・ボクでしょ、そしてつばめちゃんとすずめちゃんだよ。」「ちゃんと写ってますですわ。」「だから・・
写ってないのはだれ?」『・・え?』「つばめが鋭いのか、二人がニブいのか。ま、意外と気づかないものよ。」
「・・あ・・ああっ!」「やっと気づいた・・」「なんですの?」ぱくぱく・・「す・・すずめちゃん・・
リナさん・・鏡・・」「ん~?・・何のことやら。」「ひばり、もういい・・わからないほうがいいかも。」
「そ、そうだね。・・わからないほうがいいこともあるよね。」こくこく・・「それも賢明というものかもね。
さて、せっかくだから城内を案内するわ。」「こんな深夜にいいんですか?」「うちは夜のほうがにぎやかなのよ。」

カツカツ・・ギィィィ・・「ここが舞踏場よ。」『!・・』「いっぱい人が踊ってる!」「こんなことならちゃんと
ドレス着てくるんでしたわ・・え?」ぎゅっ!「つばめちゃん、なんですの?」「・・これだけの人がいるのに、
どうして物音ひとつしないの?」『え?・・』シーン・・「さ、次へ行きましょうか。」『は・・はい・・』

カコーン・・カコーン・・「ここはせまいね・・」「まるで地下墓地ですますわ。」「ここはね、もと牢獄だったの。
さすがに今は使われてないけどね。」『・・!』にゅっ。ゆらゆら・・「・・あの手は?」「ああ、「住人」よ。」
『・・住人?』「当時に獄死した人たちがそのまま棲みついちゃったの。害はないから気にしないでいいわよ。」
「当時って・・いつ?」「えーと・・200年前くらいかな。」『にひゃくねん・・』「さ、次へ行くわよ。」

『うわ~・・』「いっぱい絵があるお部屋ですますわ。」「いわゆるリビングね。かかってる絵も当時のままよ。」
「ん?・・床の赤い線はなに?」「その線の内側を通らないと、あぶないわよ。」「なにがでございま・・!」
グワアッ!「ひえっ!」スカッ。「ほらね。絵の中の紳士は線までしか出てこれないから。」「ひえええ・・」

ギィィィ・・「ここは?」「いろんな科学の実験をしてた部屋。これも当時のまま。」「・・電線がいっぱい。」
「すずめちゃん、わかる?」「ん~、あれが変電器で蓄電池に・・手術用具?」「?・・このビンは?」
「うわ~、なにこれ。とってもきれい・・」「まるで妖精ですますわ。」ぴく。『動いた?!』パタパタ・・
「それはホムンクルス。うち一番の古株よ。きれいでしょ。」「・・出してあげないとかわいそうだよ。」
「したわよ、以前にもう一体のほうを。」「・・どうなったの?」「空気に溶けて消えちゃった。」『・・・・』
「ねえ、中央の台になにかあるよ。」「・・でかい人ですますね。」「・・まさか。」「これちょっと面白いのよ。
電源オン!」ガチャン!バリバリバリッ!・・むくっ!『うわっ!』「ふんがー。」「はいここまで。」バチン!
がくっ、ばたん。・・『あわわわ・・』「ね、とってもカワイイでしょ♪ポチって呼んでるの。」『ぽちぃ?!』

ギィィィ・・ウォォォ~ン・・「ここがベランダ。最高の眺望でしょ。」「・・下は真っ暗な絶壁なんだけど。」
「山もギザギザしてますわね・・」「・・まさにハマーフィルムの世界だね。」「ん?・・お~い!オヤジ~!」
『・・おお?リナとお客人たちじゃあーりませんか!』『・・えっ?!』バサササ・・すたっ、バサアッ!
「お呼びとあらば即参上!」「オヤジは夜間飛行がシュミなのよ。」「夜間飛行って・・」「オヤジ、みんなも
体験させてあげたら?」『え"・・』「それはナァァ~イスなアイデアですね~!では、ぅわたしはお二人を。」
「ひなりはあたしが運ぶわ。」わしっ。『えっ?』「せーの!」ダン!バサアッ!『うわわわっ!』
ヒュゥゥゥ・・「いかがでございますか?夜風が心地よいでしょ~!」『・・(恐怖に声も出ない)』
「り、リナさん?!」「なに?ひばり。」「リナさんちって・・」「言わなかったっけ?うちはドラキュラの血族。
今のALUCARDって姓はDRACULAの反語なの。」「それ最初にゆってくださ~い!」バサァァァ・・

翌朝、ラウンジ。「ぐっもーにん諸君!」「みんなよく眠れた?」『・・おはようございまーす。(寝れなかった)』
「昨夜は楽しい夜でしたね~!おかげで朝の目覚めもさわやかです~!」「・・朝日を浴びても平気なのね。」
「まあ初日だから慣れないところではよく眠れなかったかもね。なんならもう一泊する?」『けっこうです。』
「おや、もう出立ですか。もっとゆっくりしてっていいんですよ~。」「い、いえ、学校もありますですし。」
「残念ですね~。リナ、おみやげを忘れずお渡しなさい。」「わかってるわ。とっておきのヤツね♪」『え・・』

カモメ第二中学校。『あう~・・』「三人とも帰るなりバタンキューかや。」「泊まり先で夜っぴきで遊んだな。」
「・・話せば長くなるからパス。」「ひばりさんに同じですますわ・・」「・・はい、おみやげ。」すっ。
「これこれ。これがジャンケン負けたモンの特権やからな。」「今回はどんなんかな~・・なんだこりゃ。缶詰?」
ちゃぽちゃぽ。「ふ~む、どうやらジュースみたいやな。」「・・書いてある字が読めねえぞ。かもめ、あんた
ガイジンだから読めねえか?」「やってみよか。・・こらドイツ語か?読めんわ。ラベルから想像するに、
トマトジュースの一種やろ。」「それなら飲んでみるに限るな。」パシュ。「・・やっぱそや、中が赤いわ。」
「スタミナつくからトマトジュースは好きだぜ。」パシュ。ゴクゴク・・「・・うまい!最高に濃くてうまいぜ!」
「ホンマや!こらウチの新メニューに使えるな~。おとやんならドイツ語読めるから分析してもらお。」

無国籍料理「サイレンス」。「おとやん、どや?」「・・かもめ、これうまかったか?」「うまかったから推薦
しとんやないか。」「そか・・ボツや。」「なんでや!」「このラベルにはこう書いとんのや・・「処女の生き血」て。」

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♪ザン!
午前六時・・ぱっ。『リオン、起きてください。おーい、やっほ~。』「くか~・・」『・・ママ、ダメみたい。』
『リオン!今朝はドラグーンズの完熟テストがあるんでしょ!起きなさい!』「ぐ~・・」『・・強行策!』
『ベッド射出。ぽちっとな。』バーン!ドンガラガッシャーン!『起きた?』「すぴ~・・」『しぶといですね。』
『やっぱサイボーグじゃ効き目うすいかもね・・強行策その2!』『こんなこともあろーかと仕込んでおいた
リモコンバッテリー。ぽちっとな。』バリバリバリッ!「わぎゃぎゃぎゃっ!」『さすがにきいたみたいね。』
ぷしゅ~・・「・・なんかイッキに目ぇ覚めたな~。・・あれ?いつの間にころげ落ちたんだ?」『・・バカ。』

記録外ミッション66「シャッセールの日常」(1話以前)

ブロロロ・・「くか~。」すぱあああーん!「居眠り運転こいてんじゃないわよ!」「ん~?ジェームズがちゃんと
運転してくれてっからいじゃねえか。」『人まかせにしないでほしいですが。』『リオンねえは朝が弱いんだね。』
『ひょっとして低血圧なんですか?』「こいつのどこ叩けばそんなおしとやかな単語が出るのよ。」「どっちか
ゆーと、血の気多すぎですね。」「あらん♪こうみえてもあたしって蒲柳の質なの♪」『ウソつけ。(全員)』
「んでルリ、今日のメニューは?」「天竜神との合体テストです。こないだのコンドル獣人事件ではクラウドと
うまくいきましたが、ありゃたまさか偶然です。成功率を100%にするには細かい調整がまだまだ必要。」
「竜シリーズは基本設計が規格化されてるから、こっちで合わせておけばどのタイプにも合うってわけよ。」
「なるへそ。できればウチも欲しいとこだね。」「プロトタイプの外付けウイングはもらってますけど、途中で
合体とはいかないのであらかじめ付けていくしかありません。」「それも陸戦になったらデッドウェイトにしか
ならないから、使いどころが難しいのよね。」「片道だけならミラーキャノンでじゅうぶんだしな・・お蝶、
内蔵式にできねえのか?」「無理いわないで。強度がぜんぜんもたないわ。」「ブースターだけでもかなりの
重量になります。」「でもガオガイガーは飛んでたぜ?」「ありゃまっすぐ飛ぶだけで、空中戦はダメダメでしょ。」
「そういや航空機系ゾンダーには苦戦してたな。難しいもんだね~。」「だからドラグーンが必要なんです。」

空軍工廠。「おっす、スカイに雲助!」『ボンジュール、マドモアゼル・リオン。』『なんでおいらは雲助なんだよ!』
「こまかいこたぁ気にすんな。で、まずはスカイが合体するんだな。あたしは雲助に乗って同行か。」『だから!』
「クラウドに高感度カメラを搭載してるから、合体の様子をしっかり撮ってね。」「スカイと天ちゃんのデータと
あとで照合して再調整の参考にしますから。」「わかってる。んじゃ、ちっと飛んでくら。」「墜落しないよーに。」

キィィーン!『合体テスト上空待機よし。いつでもいいぜ。』『こちらスカイ。アプローチに入ります。』
「了解。天ちゃん、助走開始まで5秒。」『準備いいでーす。』「あと3、2・・よーい、どん。」ダダッ!
「高度よし。アプローチ角度許容範囲内。」『天竜神にロックオンしました。』「天ちゃん、ジャンプまで5秒。
3、2・・いま。」『たあっ!』ドーン!『雲助、合体ポイントをズームだ!』『わーってる!・・そこだ!』
『合体!』ガリガリッ、ガキーン!『ドッキング成功!』「リオン、どう?」『ダメだな。右がこすった。』
「レーザーマーカーの精度がまだあまいですね。」「天ちゃんにかかった応力データを。・・やっぱ右ね。
あと二回くりかえして平均値をとるわ。」『りょーかい。』『いったん分離します。』『まだ手間かかりそうだね。』

お昼どき。「ふう・・細かい操縦なんで疲れた。」「クラウドじゃあそこまで微妙なコントロールできないからね。」
「はい、お弁当とワインです。」「おっ、フォアグラソテーの焼きサンドにイチジクか~。さすがお蝶、食費は
けちらないね。」「おいしいものでも食べないと、リオンとはやってけないもの。」「切り売りなら安いですし。」
ぱく。ゴクゴク・・「ふう・・いいワインは小ビンでもうまいね。ルリも飲む?」「未成年ですから結構です。
生フルーツジュースがありますし。」チュー。「それも手製か。お蝶もこだわるね。」「うまいがいちばんよ。」

滑走路脇。テーブルが無いのでビークルロボは腰掛けてオイルを飲んでいる。「やーみん、最近はどうです?」
「バイオネットとの小競り合いがたまにあるだけで存外ヒマですね。機界生命体がいたときほど忙しくないです。」
「機界生命体か~。記録だけでオイラたちは実際に戦ったことないな。ひかりんは?」「ゾンダーとは何回か、
原種とは2回だね。」「原種との戦闘もあったのですか?」「うん、腕原種とね。まあ悪の大幹部てとこかな。」
「こった作戦を仕掛けてくるのでGGGも苦戦したそうですね。」「でもどっちかゆーとバイオネットのほうが
厄介だな~。巨獣人とはいえ元は人間だしね。」「リオンはおかまいなしにズバズバやってるようですが。」
「リオンねえは問答無用ですから。くだらない自己正当化するやつが大嫌いだそうです。」「相手がごたくを
ならべる先からぶった斬ってるもんね。」「そりゃ乱暴だな。」「よく言ってますね・・あたしも所詮は人殺し。
正義だのなんだのは関係ない、ただ悪党を一人でも多く閻魔様のとこに送ればそれでいい・・って。」
『・・・・』「自ら冥府魔道を進んでいるのですね・・」「おねえの優しさの裏返しかもね。」「優しいって?」
「おねえはああみえても子供や動物が大好きなんだよ。いえ・・弱く無垢なるものを愛してるんだね。」
「だから弱いものを食い物にする悪人にはすごく冷酷非情になれるんですって。」「・・鬼子母神ですね。」
「ジェームズ、それは?」「東洋の伝説です。子を守るために鬼となる母・・リオンはまさにそれかも。」

夕方。「今日はこんなものね。」「だいぶ精度が上がってきましたね。」「やっとおしまいか~!あーちかれた。」
「あとは工廠の技術者にデータに基づいて精密調整をしてもらって、来週の最終テストで完成するわ。」
『私たちもコツがわかってきました。』『成功率は87%まで上がったもんな。来週こそ100%をめざすぜ。』
『こっちもドッキングプログラムが煮詰まってきたね。』『実戦を想定したデータをもう少し叩きたいですね。』
「それも来週にやります。ジェームズの対空砲火をかいくぐりながらのドッキングテストを予定してます。」
『ならば76.2mmバルカンの練習をしておきませんと。』「ハマキを忘れるんじゃねーぞ。」『あはははは!』

帰り道。ブロロロ・・「ぐ~・・」「よく寝ますね、リオンは。」「うん。・・生身の部分にかなりの負担が
かかってるからね。」はっ。「何も言わないけど、私にはわかってる・・リオンは絶えざる苦痛とともに
生きているわ。あの全身サイボーグの凱さんでさえ初期は整備ベッドに釘づけだったのよ。ましてやリオンは
部分サイボーグ。一挙手一投足ごとに生身が軋む・・いえ、激痛が走っているはずよ。」「・・・・」
「でもリオンは一度も泣き言をいわない。それが彼女の強さ・・だからこんなバカでも私はパートナーとして
私のできることで助けたいの。」「・・すてきなバカですね。」「そうね・・」「ん~・・」もそもそ・・ゴン!
「あいた!・・り~お~ん~!」ごすっ!(VHSのカド)「あいだだだ~っ!・・なにすんだお蝶!」
「人の頭に回し蹴りかますんじゃないわよ!」ギャアギャア!「・・前言撤回しようかな。(-_-;;」

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♪ザン!
ブロロロ・・【ナイト、ジェネラルから。】「出して。」ピッ。『ロイヤルコマンド「Ressurection」を発動する。
ただちに準備にかかってくれ。』「了解。」ピッ。「びりけんおねーさん、おしごと?」「そやでチャクラちゃん。
実はな・・」・・「えっ!それはすごくたいせつなおしごとだね。」「そや。ほな、いこか。」「いこういこう!」

GGG参謀部。カタカタカタ・・ぴたっ。「・・ルリちゃん、あかりちゃん。」「はい?」「なんですか?」さささっ。
『!』(そのブロックサインは!)(セキュリティ・ケージ発動ですか?)こく。(・・了解。)さっ、ピピピピッ♪
カチャカチャッ。「全ドアロック。艦内モニター欺瞞画像に固定しました。」「全ネットワーク閉鎖しました。」
「よし。・・ロイヤルコマンドが発動したわ。コードはRessurection。」『ロイヤルコマンド!』「初めてですね。」
「十年ぶりくらいの勅命ね。指令書を見せます。」ぱっ。「・・把握しました。」「消去してもだいじょうぶです。」
「完全イレース。」ピピッ♪スゥ・・「サイバーポーン、ただちに作戦開始してください。」『了解、ビショップ。』

記録外ミッション67「 交響曲第二番『復活』 」(オメガ最終回秘話)

エゼキエル上部市街区。『・・戻ろうぜ。もうここに用はねえ。』『・・うん。』バサアッ!ゴオオォォ・・
「・・行ったか。」すっ、ツカツカ・・「魔神鬼の心臓・・M16カスタム包丁。」チキッ、シュピィィーン!
ビビビッ!ドロドロッ、どさあっ。「う・・」「緩衝液で保護されてたか。」むくっ。「・・あれ?なんで?」
「サード、タオルで粘液を拭え。」バサッ。「・・デューク西郷シェフ?」「替えの服も用意してある。」
「なにがどうなってるのか説明してよ。」ふきふき。「話せば長いが、再生のためと言っておこう。」「再生?」

『・・ゲドウ!』『もう間に合わん!』「・・さらばだ。」ガラガラガラ!ドオオオン!・・「・・なに?」
ギギギギ・・「・・イバラが瓦礫を?まさか!」「ふ~、ギリギリセーフ。」はっ!「サード、生きてたのか!」
「そう簡単にくたばらないわよ。ね、シェフ♪」「そしてゲドウ殿もまだ死んでもらっては困る。」ザッ。
「・・西郷シェフ。」「正確には『キングダム』のジェネラルよ。」ぴく。「ほう・・それは予想外だった。」
「やはり気づいておられたか。」「うすうすはな・・だがそこまで高位者だとまでは思わなかったが。」

ズズズズ・・「オメガのサイバー領域が・・消える。」「ここももう終わりね・・任務終了、いきましょう・・」
「・・行ったね。」スゥ・・「なんか自分がイレースされるの見るのは変なカンジだね。」すっ。「エンカウント前に
つかまってよかった。コピーできたし。」「でも知らなかったな。おねえちゃんも『キングダム』だったなんて。」
「下っぱのポーンだけどね。『キングダム』はいたるところに存在する。GGGはもちろん、秘密部隊やオメガにも。」
「えっ?・・そんな人うちにいたっけ?」「らしいよ。ユリカさんに勧誘されたときにそう聞かされたけど。」
「で、次はどうするの?」「あそこの領域に入ってて。ちょっとせまいけど寝てればすぐにレストアされるから。」
「どれ・・これせまいよ~。」「ここでゴーストになるよかマシでしょ。ぜいたくいわない。」「はいはい・・
それまでヒマだから文学サイトから読み本でもコピーしてこよ。」「・・こら、そこは十八禁小説サイト。」
「あ、バレちゃった♪後学のためにとか。」「たく・・それにそこの小説は描写がヌルいよ。」「・・え?」

「さようなら綾香、志保・・!」ターン!・・『ユキノおおおおーっ!』ゴオオオーッ!『ほいさ。』ドサアッ!
「あうっ!」『バクダンはいらんわ。』ぽい、ヒュン!・・ピカアッ!「とりあえずあのへんにおりようよ。」
『そやな、救命措置もせんと。PAT、着地や。』【了解だ。】ヒューン・・ザザーッ。『よいしょ。』そっ・・
『ナイト・スタッド頭部限定解除。』パシパシパシッ!「さて、傷はどんなんかな・・あら~、こら深手やな。
ま、なんとかなるやろ。右腕部限定解除。』シャキン、ボオッ。「Gパワー注入。」サァァァ・・「う・・」
「すごい・・きずがどんどんなくなってく。」「すごいやろ。・・ん?」ぴくっ。「この感覚は・・なんや?」
シャイン!『なっ!』「ユキノはんの全身に!」「みどりいろのひかりのせんが?!」ズズズズ・・「傷が勝手に
治ってく?・・はっ!まさかユキノはんも!」「・・えぼりゅーたー?!」「どうやら潜在的エヴォリューター
やったんやな。うちのGパワーで目覚めたかもしれひん。」「・・ん?」ぱちっ。『あ。』「・・あれ?なんでここに
エボニーナイトとチャクラちゃんが?」「ひさしぶりだね。」「それより自分みてみ。」「え?・・なっ?!」
キラキラ・・「なにこれ?!光ってる!」「ユキノはん、あんたもエヴォリューターだったちゅーことや。」
「わたしが?・・胸の貫通孔がなくなってる!」ぽんぽん。「身体の調子はどや?」「・・あれ?あちこちの
激痛も消えてる・・なんで?」「だっぴしたんだね。」「脱皮?」「いいえて妙やな。古い殻を脱ぎ捨てて成虫に。
今のユキノはんはまさにそれや。戦いでボロボロになった肉体は消え、新たな肉体に進化したんや。」
じーっ・・「・・ついにわたしもバケモノの仲間入りか。いえ・・」ふっ。「そもそも人じゃなかったか。」

「立てるけ?」「たぶん。よいしょ。」ゴキゴキッ!「あいたたた!」「やっぱな。進化が急やったもんで、肉体が
まだ使いモンになるまで熟成しとらんのや。二週間は静養と湿布しとかんとな。」「いった~・・筋肉痛。」
「まあ超人化の代償みたいなもんや。どれ、抱いてったる。」ひょい。「おおっ?!あんたリキあるのね。」
「ダテに長年仮面ライダーやっとらんき。」「なるほど・・ね、変身とかできるのかな。」「それはわからんわ。
エヴォリューターもいろいろやきに。ま、リハビリがてら開発したらええて。なんならコーチしたるで。」
「びりけんおねーさん、どこにいくの?」「合流ポイントのトリスタン・ダ・クーナ島や。」「なに?」ぴくっ。
「それって世界地図でも捜すのに骨折る世界の果ての島じゃない。」「よう知っとるな。ほな、行こか。」

「わが娘よ、すぐに父も逝くぞ。」ガラガラガラ!「冥府をも占領するも一興かもしれんな・・」「それは違う。」
ザッ。「西郷シェフどの、いや、ジェネラル。」「ダイレクトロイヤルコマンドだ。」さっ。ピッ♪ザザァ・・
すっ。【・・ドクター、長い間ご苦労さまでした。】「光栄の至り。」【しかし、浜の真砂は尽きるとも・・】
「この世に悪の種は尽きまじ。私はアルパであり、オメガである。」【新たなる器を用意してありますが、
拒否することも許します。】「否やはなし。朽ち果てるまで働こう。」【感謝します。壮健で・・】ザザァ・・
プツッ、さっ。「ではご案内する。新たな器に。」「人使いの荒いお方だ。」ツカツカ・・ガラガラガラ!

東京・丸の内。裏道に面したありふれた二流オフィスビル。ここにGGG諜報部日本支局がある。
「セリオ、連中みつかった?」「行き先がカリブ海方面とまでは絞れましたが、それ以上はデータ不足で
限定できません。」「う~ん、何か手がかりになるものは・・ん?」ピン。「セリオ、脱出したと推定される
メンバーのリストをもう一度。」「三番モニターに。」ぱっ。じーっ・・「土御門雅・・由緒ある家の出だったね。
土御門家の資産抄録を。」「二番に。」ぱっ。「都心の一等地に二千坪の屋敷、その他世界各地に別荘・・これよ!」
「なんですかアイリス?」「土御門家の別荘の所在地リスト、出る?」「はい、四番に。」ぱっ。「・・あった!」
「ドミニカ共和国南東部沿岸・・可能性が高いですね。」「サテライトをまわして。状況観察してみましょう。」
「了解。・・座標インプット完了。あと2秒で生映像が来ます。」・・ぱっ。「・・・・とりあえず周辺には
誰もいないようね。サーマルモードで建物内の熱分布を見てみましょう。」「サーマルモードに切り替えます。」
ぱっ。「いる・・複数の人間が。」「それだけでは確証が薄いですね。」「わかってるわ。・・ん?!」ぴくっ。
「セリオ、画面の端の分布はなに?」「実景照合ではジャングルの中です。自家用車の可能性が指摘されます。」
「ちょっとだけパンしてみて。」「了解。・・」すっ・・「・・大きい。しかも二つも。」「自動車にしてはサイズが
大きすぎます。スケール計算・・全長30mほど。」「・・どこかで見たようなシルエットね。なんだっけ・・」
む~・・はっ!「最新戦闘情報では恐竜戦車が海に落ちたとあったね。モゲラは確認された?」「初期の対空
迎撃戦で確認されましたが、それ以降は目撃情報はありません。」「決まりね。連中はここで間違いないわ。」
「根拠をお教えください。」「あの巨大熱分布はモゲラと恐竜戦車よ。」「シルエット照合してみます。」ピピッ♪
「ほら、真上図と一致した。ビショップへ亜空間通信、居場所を確定したと。」「了解、送信します。」

ゴォォォ・・「見えたで。トリスタン・ダ・クーナ島や。」「あれが・・まさに絶海の孤島ね。」「PAT、降下や。」
ゴオオオーッ!・・ドルルルル!「ここになにがあるの?」「すぐにわかるで・・あそこの洞窟や。」ゴオッ・・
ブロロロロ・・チカッ。「洞窟の先に光が?」「びっくりしなや。」ゴオッ!「・・えっ!」「これは?」ボコボコ・・
「うみのなかだー!」「海中パイプ?」「びっくりするの、ここちゃう。前や。」『えっ?・・!!』ぎょっ!
ゴオオオオオ!「なにあれ!うみのそこにでっかいおしろが!」「な・・なんだありゃ!」「直径8000m。
高さは最高点で5000mに達するで。富士山とタメはれるでかさや。」「超巨大海底都市・・なんてものを。」
「たいしたこたない。『曼荼羅』のバカでかさに比べたらこぢんまりしたもんや。」「ありゃ宇宙都市でしょ。
比較にならんわ。」「名づけて巨城サンダルフォン。エゼキエルをなくしたあんたらへのプレゼントや。」
「プレゼント?!だれが?」「はあ?・・知っとるとばかり思たが。」・・はっ!「そうか、キングダム!」
「あたり~。」「すっかり聞くの忘れてた。ナイト、あんたの立場は?」「うちはキングダムのエキスパートや。
称号はまんま『ナイト』やね。」「・・ひょっとしてチェス?」「基本はな。一般情報工作員『ポーン』が多数、
その上に情報を司るインテリジェントスタッフ『ビショップ』やテクニカルスタッフ『ルーク』、そしてうちら
バトルフォース『ナイト』がおる。」「キングとクィーンは?」「『クィーン』は必要に応じて任命される臨時権限や。
世界主要国の政財界を動員することができる絶大な権限やきに、おろそかには使えまへん。で、キングやのうて
司令官は『ジェネラル』や。これがウチの上司やね。」「ジェネラル・・だれ?」「よう知っとる人やで。おかげで
うまく助けられたしな。」「そういえば・・どうしてあんなにタイミングよくキャッチできたの?」「トレーサーの
おかげや。あらかじめ皆に仕込んでおいたきに、手にとるようにわかったで。」「えっ?・・いつの間に!」ささっ。
「身体の中やから探してもないで。」「・・どういうこと?」「あんた最後に何食うた?」「えーと、ケーキだけど・・
まさか?!」「そのまさか。ケーキにマイクロマシン・トレーサーを入れといたんや。ま、体に害は無いし
ウンコでみんな出るきに心配ないそうや。」・・はっ!「西郷シェフが!」「ぴんぽーん。ジェネラルや。」

ブロロロ・・キキイッ。「よいしょ。」ひょい、ツカツカ・・パシュ。「うわ~。」「ものすごい調度の部屋ね・・」
「ルーク渾身の作や。シュミに走りよってコりにコりまくったそうや。」「ベルサイユも裸足で逃げ出すわ。」
そっ。「しばらくこのベッドで寝とき。じきに医者も来るやろう。」「・・医者?」「それと仲間に連絡やな。」
「待って!・・あいたたた。」「ユキノはん?」「うごいちゃだめだよ。」「連絡は待って・・わたしが動けるように
なるまで。」「なんでや。」「・・こんなブザマな姿を見せたくない。」「・・意地っぱりやな。ほな、口のカタい
フォルスト様だけにこっそり報せとくわ。」「それでいい・・」「PAT、メールをビショップに発信や。」

GGG参謀部。カタカタカタ・・ピピッ♪「ケータイ?・・ありゃ、また迷惑メールだ。」「・・またですか。」
「いいかげんエロサイトの案内はやめてほしいですね。」「こっちが女性だってわかってんのかしら?」
「そういうのはレスしないでシカトするに限ります。じきにあきらめます。」「そうね。抹殺デリート!」
ピッ♪「ごみ箱も空にしたほうがいいですよ。」「そうしましょ。」(解読コード『ナイト』・・)カチカチッ。
「・・・・」こく。(内容了解。消去・・)カチッ。スゥ・・ガタッ。「お手洗い行ってきまーす。」
『ごゆっくり~。』パシュ。(ごめんね。上位間通信は限定機密だから・・さてと、長距離連絡ね。)すっ。

ドミニカ、土御門家別荘。「彩・・行ってしまうのね。」「拙者のこの世界で成すべきことは終わったでござる。
そしてまた別の世界の叫びを消すために・・」「・・そうね。」「だがいずれ必ず戻ってくるでござる。雅のため、
そして我らの子のために。」はっ!「気づいてたの?!」「身体をいとうでござる。では・・いってくる。」
ヒュッ・・「・・待ってるわ。いつまでも待ってるから・・」『長くは待たせぬ由・・』「いってらっしゃい・・」

フォルスト様は読書中。(指でなぞって読めるのだ)「・・」ぴく。(・・この念波はビショップですね。)
(はい、フォルスト様。ナイトからの伝言です・・)(了解しました。さっそく手配しましょう。)(よろしく・・)
パタン。「ミヤビさん、今後の方針を話し合いたいのですがよろしいですか?」「はい、いいですけど。」
「では提案です。しばらくここに滞在できますか?そう、あと二週間ほど。」「えっ?・・まあ、この別荘は
だいじょうぶですけど。」「しばらくほとぼりを冷ます必要がありますし、あの四人も心の整理に時間が
必要でしょう。」「そうですね・・特にムーンとフレイアのヘコみようは痛々しいくらいですし。」「いま少し
静かに癒してあげましょう。」「賛成です。必要なものはネット注文で届きますから、リスクも回避できますし。」

サンダルフォン。パシュ。「往診だ。」「ドクター。」むくっ。「一週間で上半身が起こせるようになったな。」
「腰から下はもうちょっとかかりそう。」「だいぶ馴染んできてなによりだ。いちおう基本検診はしておく。
睡眠時間は短くなってきたかね?」「昨日は12時間かな。」「よろしい。エネルギー消費効率が向上したな。
食べて寝るの繰り返しだった初期に比べると格段の進歩だ。」「高カロリー食でも太らないのはありがたいけど。」
「所見も問題なしだ。足も血流速度が向上しつつある。この調子だと四日ほどで動けるだろう。」「それからは
リハビリしなくちゃね~。だいぶなまってるだろうし。」「その姿勢であの壁に向けて手刀を切ってみたまえ。」
「はい?」「軽くでいい。」「こう?」すっ、ヒュッ。ズバシャアアアーン!「・・なあっ?!壁が真っ二つ!」
「えぐれるくらいは予想してたが、それ以上だったな。」「説明してよ。」「簡単なことだ。ユキノの手刀が
強大な真空刃を生み出した。」「・・そこまでリキ入れてないのにこれかい。」じ~っ。「次はこれだ。」ひょい、
ぱしっ。「・・玉?」「握ってみたまえ。」「こう?」ぐっ、バキイッ!パラパラ・・「はりゃ~・・すご。」
「ちなみにそれはムクの強化チタン合金製。戦車が踏んでも割れぬはずだ。」「ゾウが踏んだら壊れるかもね。」
「では視力検査をおこなう。」ぺたっ。「これは読めるかね。」「・・殴るわよ。んなちっこい視力表あるかー!
ゾウリムシの視力検査やってんじゃ・・あれ?」「どうかね。」「・・左、上、下、右。」「次は10umだ。」
「上、左、下・・開いてない。」「正解だ。」「はあ~・・自分でも信じられないわ。」「それが現実だ。」

「アルエットの具合は?」「遊離時間の超過によるバロメーターギャップは補正がとれてきた。あと少しで
ベッドから降りれるようになるだろう。」「まる三日間も精神遊離してたものね。よく発狂しなかったわ。」
「ルリくんが日に何度か様子を見に来てくれたおかげだ。落ち着いたらお礼に三大珍味セットでも贈ろう。」
「・・ドクター、ひとつ聞きたいことがあるんだけど。」「言ってみたまえ。」「・・わたしが造られしものだと
知っていたのは?」「私とゲドウとアルエットだけ。G遺伝子のことはしばらく後になってからわかった。」
「そう・・最初から知ってたんですね。」「概要だけだ。『闇』どのは初めから全てを知っていたらしいがな。」
「でしょうね。どうもわたしを見る目に意味深なものがあったし。」「目はそもそも無いが。」「ものの例え!
たしかにキライじゃないけど、あの方はもう人を解脱してるしね。」「あれで若い子はけっこう好きだそうだ。」

ムーンとフレイアの寝室。『・・・・』トントン。「・・お昼ごはん置いておくよ。二時間くらいしたら食器を
下げに来るから出しておいて。」『・・うん、ありがと・・』「じゃ。・・返事するだけまだマシかな。」

「セカンド、二人の様子は?」「まだまだですね。でも返事をちゃんとしてるから時間の問題だと思います。」
「・・気持ちは痛いほどわかるけど、もう一週間も引きこもりね。」「もう少しそっとしておいてあげま・・?」
つかつか。「ムーン、フレイア?」「ご迷惑かけました。」「ようやく気持ちの整理がつきましたので。」
「本当にだいじょうぶですか?無理をするとかえって悪くなりますよ。」「・・いえ、だいじょうぶです。」
「いつまでもメソメソしてたら、ユキねえちゃんに申し訳ないもの。」「そう・・じゃ、午後はビーチで
たっぷり泳いで日光浴して一週間の灰を洗い流してきなさい。ペロペロもさびしがってたし。」『うおおっす!』

カノープス星系、ネオGシティ無国籍料理「サイレンス」。『・・・・』ぼ~っ・・「みんなまだ元気出んのか。」
「無理もないですマスター・・親友をその手で葬ったのですから。」「まあな・・わてらはともかく、ひばりちゃん
たちには精神的ダメージでかすぎたかもしれへんな。」「学校の行き来もほとんど本能的反射行動のようです。」
「ここで夕方までぼ~っとしとるんも反射行動かや。かなわんな~。」「あと少しそっとしておきましょう。」
♪カラーン。「いらっしゃ~・・いいっ?!」「・・ええっ?!」「あ!・・」ツカツカ・・ギシッ。「マスター、
ホットチャイーね。」「み、みんな、あれ!・・」「ちょっと、あれ、あれを!」ぽんぽん!『・・(無反応)』
「あら?なにシケた顔してんのよみんな。なんならカルネアデスでひっぱたいて目を覚まさせてあげよっか。」
ぴく。『・・カルネアデス?』くるっ。『・・!!』ガタッ!「あ!・・あ!」「ひばり、あんた最後にあたしを
おもいっきり叩きつけたでしょ。痛かったんだから。」『・・サード!』「そ、そ、そんな!」「幽霊ですますの?!」
「・・これは、夢?」「ありえねえ!あのとき・・」「これは夢や、幻覚や!」「たく・・高い運賃かけてはるばる
ESトレインで来てやったらこのザマ?色さん、そのウォーターピッチャー貸して。」「え?・・え、あ、はい。」
「マスター、いい?」「まあええやろ。」「せーの!」バシャアッ!『うわっ!冷たっ!』「目ぇ覚めた?」きょとん。
ぱちくり。『・・サードおおおおーっ!』がしっ!『うわああああ~ん!』「だいぶ傷ついてたみたいね・・
やっぱり来てよかった。」「はるばるよう来てくれたな。感謝するで。」「ここのチャイーはおいしかったしね。」

二週間後・・「ファースト、ムーンとフレイアを見かけなかった?」「・・朝食から見かけませんが。(料理中)」
「そう・・もうお昼なのにどこいったのかしら。」「ビーチに泳ぎに行ったのではないですか?(読書中)」
バタン。「ふう、水泳は体力つくな。」「あ、セカンド。ムーンたちは?」「ジャングルのほうに行ってました。」
「となると、ペロペロかな?」プルルル♪「電話?・・誰だろ。」カチャ。「はい、雅です・・ええっ!」『ん?』
「ええ、はい!みんなここに・・わかりました!はい、はい!」ガチャン!「みんな、ビッグニュースよ!」
ドドドドド!『えっ?!』ゴオオオオーッ!「・・ジェットモゲラが?!」「まさかムーンとフレイアが!」
「これはいけませんね。おそらく仇討ちに出かけたのでは。」「たく~!なんでこう最悪のタイミングで!」
「・・雅さん、それで話って?」「あ、それそれ!実はね・・」・・『・・なあっ!』「まさしくグッドニュースと
バッドニュースが交錯しましたか。」「あと一時間で合流よ。そしたら急いで追いましょう。」『了解!』

ザザーン・・ぴくっ。「来ましたね。」・・ゴオオオオ。「入道雲が・・」「エゼキエルにそっくりだね。」
キラッ。・・「大型シャトルね。」ゴオオオオーッ!・・パシュ。ひょい。「みんな、お待たせ!」『・・サード!』
ダダダッ!ガシイッ!「生きてた・・生きてるのね!」「あたしはけっこーしぶてえのよ。」「よかった!生きてて
本当によかった!」「サード、みんなは?」「上で待ってるわ。さ、乗って。」「ペロペロ、乗りなさい。」ギュオン!

ゴォォォォ・・「けど、いつの間に第二の要塞を?」「詳しいことはあたしも知らない。知ってるのは名前だけよ。」
「巨城サンダルフォン、ですね。」「えっ!」『・・フォルスト様?!』「なんで?」「前に小耳にはさみました。」
「さすが・・雲内突入。」ズボッ!ゴゴゴゴ・・ボオッ・・「見えたわよ。」『・・おおっ!』ドドドドド!
「あれが・・巨城サンダルフォン!」「・・大きい。」「エゼキエルより大きいんじゃ?」「着陸するわよ。」

カツカツ・・「ここにみんないるわ。」シュッ。「おお、来たか。」「・・少し太ったか?」「あたしたちもだね。」
『みんな!』「ドクター、ゲドウ、アルエット・・みんな無事で!」「完全に無事とはいえんがな。ゲドウも
アルエットもまだ治療中だ。」「・・ユキノは?」「隣の病室で寝こんでるよ。」「えっ?!」ダダダッ!パシュ。
「・・ユキノ!」「・・・・」「・・意識不明なの?」「すぴ~。」どんがらがっしゃーん!「あいたたた・・
このオンナは人を死ぬほど心配させといて~!」むにゅうう~!「ほひゃへへ~!」「あんたみたいなバカは
こーしてこーしてこーしてやる!」「んあ”?・・ひやひん、ほひは~。」「なにゆってんのかわかんないわよ!」
ぱっ、びよん!「あいた~。感動の再会ならもっと優しくキスとかしなさいよ。」「うっさいバカ!(嬉し泣き)」
「見てのとおりユキノもようやく完治するところだ。」「・・ドクターでも今までかかった。アルエットもな。」
「あたしもまともに動けるようになるまで、今までかかったんだよ。」「ところでムーンとフレイアは?」
「・・あっ!それそれ!実はかくかくしかじか。」『ありゃ~。』「だいたい予想はしてたけどね。となると・・」
「行き先はパリだろう。」「・・居場所が限定できるからな。」「だろうね。しゃーない、追いかけましょ。」


外伝65-72話

♪ザン!

ヒラヒラ・・「わー、ゆきだ!」『ひばり、カゼひかないように遊ぶんですよ。』「はーい。・・あれ?」

キラッ・・ゴオオオオオーッ!ズズーン・・「・・おっきいライオンさん?」ゴルルル・・ぱかっ。「あーん?」

キラキラ・・「わー、きれい・・くれるの?」こく。「よいしょ・・」すっ・・ぐっ。ピカッ!「うわっ!」

シュゥゥゥ・・「・・あれ?なくなっちゃった。・・あれれ?」キラキラ・・「・・手のなかに?」むくっ。

ゴオオオオーッ!・・「うわっ!・・ライオンさーん、ありがとー。」ゴルルル・・「・・あれ?きえた・・」

 

その夜、日本各地で五人の少女が空飛ぶライオンから光るものを受け取ったことは、まだ誰も知らなかった・・

 

記録外ミッション68「獅子の姫君 - Lion Princess - 第一章 『天使たちの覚醒』 」

 

八年後、カモメ第一小学校。「みなさん、転校生を紹介します。なんとお二人もいるんですよ。」ガヤガヤ。

「おほん、龍星すずめでございますですわ。」「おっす!白虎つぐみだ。よろしくな!」『龍星ってあの有名な

大企業の龍星グループの?』『白虎ってのも知ってる。強い格闘技の流派だったぜ。』『すごいのが入ったな~。』

「席は級長の獅子王ひばりさんの両隣です。獅子王さん、教科書を見せてあげてくださいね。」「はい!」

「よろしくお願いしますですわ。」「オレはつぐみでいいぜ。ひばりでいいかい?」「いいよ。龍星さんも。」

 

お昼休み。「お嬢さま、用意ができました。」「ご苦労、シェフ。」どん!『うわ~・・』「さすがいいとこの

お嬢さまだね~。(ひばりはお弁当)」「昼からフルコースなんか食ってたら太るぜ。(つぐみは売店のパン)」

「ブルジョアジーは一般シチズンと一線を画さなければならないのですますわ。」「なんかよくわかんないけど。」

「では前菜から・・」ピカッ!「なっ?!」「なに?!」「なんだ?!」キラキラ・・「これは・・まさか!」

ゴルルル!『はっ?!』ばっ!ゴォォォ・・「あのライオンですますわ!」「8年前に出会ったあいつだ!」

「えっ?!・・すずめちゃんもつぐみちゃんも?」『・・ひばりも?』「・・行こう!」『おお!』ダダッ!

「あ、あの、お嬢さま、料理は?」「そんなヒマないでございますですわ!ついでに早退届けもよろしく!」

 

京浜東北線。ガタコンガタコン・・『お客さまにお知らせします。山手線はただいま未確認物体の侵入により

全面不通となっております。よってこの電車は品川止まりとなります・・』「どうする?車内ニュースだと

どうやら新宿に場所が移ったみたいだよ。」「品川駅からタクシーで行けるとこまで行きましょうですわ。」

「そだな。あとは走ろうぜ。」「うん。・・どうしてもあのライオンにもう一度会わなきゃ。」キラキラ・・

 

新宿。『はあっ、はあっ・・』「・・巨大ロボット同士が戦ってる!」「あっ!あのライオンの頭がついてるぜ!」

『ヘル・アンド・ヘブン!』ギュオオオッ!「えっ?!・・あれは獅王機甲拳の技だ!」「なんですの?」ぎょっ!

「ひばり?・・そうか!獅子王か!」「ぷんぷん、あたくしだけ知らないのは腹立たしいですますわ!」

ズドオオオーン!『・・うおおおおーっ!』メリメリッ、ボゴオッ!・・ズドドドドーン!『きゃああーっ!』

ゴォォォ・・「ふう・・ちょっと近かったね。」ピカアッ!「また光りましたですわ?」『だめえええーっ!』

「なに?・・ええっ?!妖精!」キラキラ・・『クーラティオー!・・』「・・いったい何が起こってるの?」

 

『こら~!』ぎくうっ!タタタタ・・「キミたち、ここは危険だから避難・・えっ?!」キラキラ・・

「・・あの妖精とGストーンとこれと・・同じ輝き?!」きょろきょろ。「おねえさん、どなたですか?」

「う~ん・・キミたち、ちょっと一緒に来てくれない?」「ケーサツですの?!」「逃げるか?」「ちゃうちゃう。

あたしは志保。あのロボットの組織の人間よ。」『え?』ドドドドド!「ぷわっ!」「とりあえず、こっち。」

 

GGG・ベイタワー基地。「おおっ?ひばりちゃんか!」「麗雄おじいちゃん?!」「獅子王博士、そういうわけで

こういうわけよ。」「思いっきり省略したの~。だいたいわかったが・・まさかひばりちゃんとは意外じゃったの。」

「おじいちゃん、何か知ってる?」「あのメカライオンはなんなんですの?」「あのロボットはなんだよ!」

「こらこら一度に聞くでない。まずはお互いの情報を交換しようぞ。」・・・・「なるほどのう・・ギャレオンが。」

「八年前・・そんな前からギャレオンは行動してたのね。」「じゃがなぜGストーンをこの三人に・・わからん。」

「Gストーンって?」「ギャレオンの、そしてガオガイガーのエネルギー源である未知のシステムじゃ。じゃが

それが生体融合するなど初めて聞いたぞい。」「GGGで素手で触った人はいないの?」「そういえば皆が手袋を

しておったのう・・かといって試してみる気もないが。」「とりあえず精密検査に入りましょうか。」『精密検査?』

「ひょっとしてバリウムや胃カメラなんか飲んだりするんですの?!」「そら成人病検診じゃ!心配ないない。」

 

GGG医務局。「これは・・」「すごいものね・・」『あの、もういいですか?』「・・あっ、もういいわ。」プツッ。

(博士、これは内緒に・・)(当然じゃ。こんなもん見せられるか。)パシュ。「どこにも異常はないわよ。」

「そうですか・・」キラキラ・・「志保ちゃん、手袋でも用意してやれ。」「諜報部特製のをプレゼントするわ。」

 

カツカツ・・ぴたっ。「・・・・」「あの、志保さん?」「えっ?・・まあいいか。」パシュ。「ううっ!・・」

タタタタ・・『なんだ?』「命・・」「あれ?だれか寝てる。」ひょい。「あっ!ひばりちゃん見ちゃだめ!」

「・・凱おにいちゃん?!」「あちゃ~・・しまった。」「ん?・・ひばりか?」「お知り合いですの?」ひょい。

「おっ、なかなか美形なにーちゃんだな。」ひょい。「ホントに・・凱おにいちゃんなの・・生きてたんだ!」

ダダッ!がしっ!「凱おにいちゃん~!えええ~ん!」「ひばり・・」「なにがどうなってますの?」「さあ?」

 

「・・なるほど。あのシャトル事故で死んだはずだったのが」「あのメカライオンに助けられたということか。」

「でも・・この身体は。」「そうだ・・俺はサイボーグ。もう昔には戻れない。」「ううん、そんなことない!

だって凱おにいちゃんは昔のままだもの。」「ひばり?」「昔も今もない。凱おにいちゃんはここにいる。

それだけでいいよ、それだけで・・」「・・そうだな。俺は俺だ、昔も今も。」「うんうん、そうですますわ。」

パシュ。「ガイ。・・あら?諜報部の志保さんと・・だれ?」「命、おジャマしてるわ。こちらは・・」「ああ・・

ガイの姪御さんの。話は聞いたことあるわ。こんにちは。」『こんにちは。』「命は凱のサポート主任なの。」

「で、なんでひばりちゃんたちがここにいるの?」「お?そういえば変だな・・志保、どういうことだ?」

「えっと、その、あの・・トップシークレット♪」『あやしい・・』「これのことかい?」ぬぎっ。ピカッ!

「ええっ?!」「なにっ?!・・Gストーンの光!志保、これはいったい何だ!」「あいた~、ばれちゃった。」

「ワシが説明しよう。」パシュ。「獅子王博士?」「父さん?」「実はの・・」・・「Gストーンの生体融合?!」

「あ、でもボクたちはなんともないから。」「八年前からこれと育ってきましたですわ。」「とはいえ今日になって

光るまでほとんど忘れてたけどな。」「ならいいけど・・何か影響があるんじゃないかと心配だな。」「いずれにせよ

諜報部がちゃんと見ておくから。」「まさか24時間監視?」『ええっ!』「ないない。ピッチ渡すだけだってば。」

「あ、ならいいか。」「GGGピッチならどこにいるかまでわかるからね。」「それって24時間監視と同じですわ。」

 

科学部長室。「ふむ、実に興味深い。」「ドクター、わざわざ呼んだのはこういうことじゃ。」「通常のX線検査では

検出されず、Gウェーブ探査のみで確認か。この光回路網はまさに芸術の域だ。」「しかも不思議なことに、この

回路網は良くも悪しくも姪たちに影響を及ぼしておらぬ。いったい何の役に立つのか・・」「そういう考え方は

改めるべきだな、獅子王博士。これは役に立つ立たないなどという次元を超越しているとみるべきだ。」

「じゃがの・・」「確かめる術はある。」「なに?」「少し怖い目をしてもらうことになるが、それでもやるか?」

「むう・・」「姪が心配ならやめておこう。」「・・いやしかし。」「ならば私が独断でやったということにしよう。」

バサアッ!カツカツ・・「待てドクター!いったい何をする気じゃ!」「知らないほうがいいだろう。」パシュ・・

 

ヒマラヤ・バイオネット本部。「ナンバー1、きわめて興味深い情報が入りました。」『・・ほう、メカライオンの

エネルギーの秘密を握る少女たちか。』「GGGおよび国連秘密部隊によって厳重に秘匿されている重大情報を

入手するチャンスかと。」『よかろう。巨獣人の使用を許可するが、Gアイランド内での作戦行動は避けよ。

GGGを刺激すると問題だ。』「承知しております。ターゲットが外に出るタイミングを見計らって・・」ニヤリ。

 

三浦半島・城ヶ島。ザザーン・・ワイワイ。「はいみなさーん!それでは潮干狩りを始めてくださーい!くれぐれも

沖へ行きすぎないようにー!」『はーい!』「やれやれ、こんな一般ピープルの娯楽に付き合うのは遺憾ですわ。」

「といいつつ、すずめちゃん完全装備だね~。」ちょん♪「すずめ、あんたその格好させたら日本一だよ。」ぽん。

ブロロロ・・キキイッ。「えっと、ひばりちゃんたちは・・あそこね。」『最新情報によりますと、バイオネットが

獅子王ひばりさん他二名を拉致せんとの計画があるようです。Gアイランドを出るこの機会を狙うでしょう。』

「(ピーッ♪)かっつーの。ありゃ日本海側か。」『志保隊員、それは検閲削除しました。』「承知のうえよ、ボス。」

ザクザク、ガシャガシャ。「うわ~、あるある!」「うひひひ!大漁ですますわ!」「バタ焼きいっぱい食えるな!」

カチン。「・・あっ!でっかいハマグリ発見!」『どれどれ?』ザクザク。「うわっ、これすごくでかいぜ!」

「こんなでかいハマグリありましたっけ?」「・・ね、ねえ、これどこまで掘っても出ないけど・・(-_-;;」

ゴゴゴゴ・・「・・なに?」「ちゅん?」「なんだ?」ゴバアアアアッ!『うわわわっ!』の~。『ハマグリ~!』

「うわ~、でっかいハマグリの怪獣だ!」『獅子王ひばりほか二名!いっしょに来るハマグリ~!』の~。

「てめえまさか!」「つぐみちゃん知ってる?」「キOノーの秘密兵器、『蛤御門』だな!」ずざざざざーっ!

「ぺぺぺのぺっ!でございますですわ。」「つぐみちゃんつぐみちゃん、そのネタほとんどの読者わからないって。」

『中坊で知ってるのはもっと問題だぞハマグリ!』「いや~、うちの門下生が持ち込んだの見せてもらってさ。」

『とにかく!連行するハマグリ!』ぱかっ、にゅるにゅるっ。くるくるっ。「うわっ!キモチわるい~!」

「このエッチスケベロ(ピー♪)ですますわ!」「おっ、これ次の本のネタにしよ。けっこう売れるかも。」

『シルバームーン!』ヒュルルルッ、スパアアアーン!『なんとおっ!』どさっ!ヒュルルルッ、ぱしっ。

『腕足が切られたハマグリ~!』『むん!』クルルルッ、ドドーン!「・・勇者ロボ?!」『ボルフォーッグ!』

『GGGの諜報ロボ?!』『バイオネットのハマグリ巨獣人、これまでです。』「みんな、こっちよ!」「志保さん!」

『ジャマするならぶっつぶすハマグリ!』ぱくっ、ヒュルルルッ!『殻を閉じて水平回転?』『渦潮砕き!』

ゴオオオオーッ!『おっと!』さっ、ゴオオオーッ!『これはいけません。ガングルー、ガンドーベル!』

ばばっ!『三位一体!』ガシーン!『ビッグボルフォーッグ!』ビシイッ!『4000バルカン!』ブオオオーッ!

キキキーン!『テッポウなんか効かないハマグリ!』『ならば、ムラサメソード!』ヒュルルルッ!シュバアッ!

パキィィーン!ポロッ・・『なんと?刃がこぼれた!』「ちいっ!あいつ意外と強い!」「がんばれボルフォッグ!」

『とどめだハマグリ!』ゴオオオオーッ!ドカアアアーン!『ぬおおおおーっ!』ドザザザザーッ!「ボス!」

 

『これでジャマ者はいなくなったハマグリ!』ゴオオオーッ!「くっ!・・あたしじゃ止められない!」

ピカアッ!「えっ?!」「なに?!」「これは!」【いまこそ唱えよ、力ある言葉を。】『・・力ある言葉?』

【それは・・】『・・エヴォリューション!』パアッ!「なに?!・・Gの光が強くなった!」カアアアアーッ!

「・・風よ、光よ!」「・・吹けよ風、呼べよ嵐!」「・・天・地・愛!」ドオンッ!「これは・・いったい?!」

「きたれ!ガイアアアアーッ!」「出番ですわ、ティーガー!」「いくぜ、ダイナスト!」シィィィ・・

シュパアアアアーッ!「うわっ!」『なんだハマグリ?!』・・ドドオオオーン!「・・これは!」ゴォォォ・・

「うぞ!・・ひばりたちが巨人に!」『い、いったい何がどうなってるハマグリ?!』『・・再起動。』ググッ。

『・・むうっ!これはいったい?・・メインオーダールーム、映像フォワードいたします!』ジィィィ・・

 

GGGベイタワー基地・メインオーダールーム。『おおっ!』「あ・・あれがひばりたちなのか!」「巨人・・

いえ、大天使!」「・・ジーザス!エナジー反応はガオガイガーと同じデース!」ぎょっ!『なんだって?!』

「まさか生体融合したGストーンの影響?!」「博士、これはいったい?!」ワナワナ・・「なんということじゃ。

このような真実であったとは!」バン!「・・おい、あれってEIシリーズと同じじゃねえのか。」はっ!

「そうじゃ・・生機融合巨人。外見の違いこそあれ、ゾンダーロボと基本は同じじゃ!」「そんな・・まさか

Gストーンはゾンダー効果をも有するということなのか!」「・・わからん!まだよくわからんのじゃ!」

 

ゴォォォ・・『これが・・ボク?』『なんかすごいですますわ。』『お~、まんまスーパーヒーローみたいだな。』

「おーい!みんなだいじょうぶ~!」『あ、志保さん。ボクたちはだいじょうぶ・・っていうのかな、これ?』

「あんましだいじょうぶじゃないような気がするけど・・」『なんだか知らんが任務は続行するハマグリ!』

ゴオオオーッ!『みんな、やっつけよう!』『おおっ!』ザザッ!『この突進は受けられないハマグリ!』ゴオッ!

『どすこーい!』ガシイッ!・・ぴたっ。『・・はら?』『受け止めたぜ。』ギュッ!『自然石割り!せいやあっ!』

ガキイイイーン!ピシッ!「殻にヒビが!」『ほらよ、アジール!』ブン!ゴオッ!『おまかせくださいませ。

金砂地・銀砂地!』ぐっ、シュピィッ!「あれは・・二本の巨大な曲刀?!」『刀なんか通じないハマグリ!』

『それは大甘のコンコンチキですますわ。兜割り!』シュピイッ!・・ピキッ、ズバアアアーッ!『あぎゃあっ!』

『ガイアー、とどめですわ!』『わかった!はぁぁぁ・・』ゴゴゴゴ・・『・・獅王砕巌拳!』カアッ!ドン!

バキイイイイーン!・・ピキピキピキッ!パリイイイーン!『カラがあああ~っ!』どべちゃ!ぴくぴく。

『いたいいたい!砂が生身に痛いハマグリ~!』「あら、そんなに痛いの?なら痛くなくしてあげるわ。」ざっ。

『えっ?・・』ぞくっ。・・ちゃきっ、シュパッ!カカカカッ!「伊賀忍法・火輪陣!」パチン!ボオオオーン!

『あぎゃあああ~っ!』「ハマグリの砂焼きいっちょうあがり。もっとも、食べるのは相模湾のお魚だけどね♪」

 

科学部長室。パシュ。「やれやれ・・なあっ!」「役に立ちそうだな。」「ドクター、きさまか!バイオネットに

ひばりたちの情報を流したのは!」「流す前に動かれた。」「・・信じられるか!」「見事な成果だな。さしづめ

『エヴォリューター』とでも呼ぶべきか。」「進化・・本当に進化なのか?」「言わんとすることはわかる。あれでは

ゾンダーロボと同じではないかと言いたいのだろう。」「そうじゃ。・・あの力を使わせていいものじゃろうか。」

「GGGが外憂に追われるいま、まさに内患に対する願ってもない戦力ではないか?」「なにをいうか!姪たちは

まだ小学生じゃぞ!」「年齢は問題ではない。能力の有無で判断すべきだ。それにバイオネットの手はゆるまんぞ。

Gパワーの謎を秘めたあの三人はどうしても欲しいはずだ。ならばせめて自分の身を守れるだけの備えは必然。」

「・・そのとおりじゃ。ならばどうする。」「こういう手がある。」・・「・・なにいっ!ドクター・・きさま

姪たちを血みどろの戦場へ放り出す気か!」「三人だけよりは確実に安全だ。そして最大限に役に立つ、世界にも

人類にも。」わなわな・・「・・ボクはこれほど科学者に殺意を持ったことはないぞ!」「科学者はみな悪党だ。

知らなくていいことをあばき、使わないほうがいいことを利用しようとする。これは私の、そして君の罪だ。」

ピンポーン♪【獅子王博士、全員帰還しました。科学部へおいでください。】「・・わかった。そうしよう。」

 

GGG科学部。「で、どうやって戻ったんじゃ?」「それがね、『もういい』と思ったら自然に。」「幸いにも服は

破れてなかったようですますわ。」「てっきりスッポンポンになるかと思ったぜ。」「ふ~む、オリジナルの情報は

着衣ごと保存されておるか・・同じじゃの。」「同じって、なにと?」はっ。「いや、なんでもない・・志保よ、

目撃者は?」「避難が早かったから変身シーンはあたしとボスだけね。」「ならよい。目撃されると面倒じゃしの。

さて・・これからどうするかが問題じゃな。」「問題って?」「バイオネットはひばりたちに照準を定めておる。

おそらく襲撃は続くじゃろう。」『ええっ?!』「諜報部としても人間大レベルの相手ならなんとかなるけど、

今回みたいに強力な巨獣人を出してくるとボルフォッグだけでは手におえない場合もあるわ。」「困ったな~。」

「ましてやGGGもゾンダー対策で手いっぱいじゃ。正直、ボルフォッグと志保を張り付けるのさえ支障がある。」

「守ってくれないんですの?!」「対策は二つある。まず、おまえたち自身が自分を守れるようにその力を

使いこなすこと。」「自分のことだからね・・」「オレはそれでもいいぜ。」「まあ、自己防衛くらいはしますわ。」

「そして二つめ。ある組織に入って守ってもらう。」はっ!「博士、まさか・・あそこへ入れる気なの!」

「それが最善の手じゃ・・志保にもわかろう。」「わかるけど・・それしかないか。」「あの・・組織って?」

「みんなパスポートは持っとるか?」「うん、半年前に雷牙おじいちゃんのとこに遊びに行ったときに。」

「わたくしは当然、ですますわ。」「少林寺に修行に行ったときに取ってるよ。」「なら問題なしじゃ。次の土曜日に

またここに来てくれ。一週間の着替えもいっしょにな。」「・・どこへ?」「アメリカはニューヨーク、国連本部。」

「国連本部ですってえ!」「そしてそこからヒューストンへ飛んでもらう。」「雷牙おじいちゃんのとこ?」

「お、ヒューストンならNASAがあるな!」「あそこは魚もおいしいですますわ。」「遊びではないがのう。」

 

君たちに最新情報を公開しよう。

付き添いのユリカと共にニューヨークへと飛ぶひばりたち。

そこで国連秘密部隊に暫定参加。NASAでの激しいトレーニング。

そこへふたたび襲いくるバイオネットの群体ロボット兵団。

だが三つの閃光が敵軍団を蹴散らす。そう、秘密部隊がついに!

「獅子の姫君 - Lion Princess - 」ネクスト、

「第二章:輝きの力」に、ファイナルフュージョン、承認!

これが勝利のカギだ!(第一部隊)

 

*******************************************

 

♪ザン!

ゴォォォ・・「みんな、これがアメリカ大陸よ。」「うわ~・・地平線の彼方まで荒野だ。」「すげえ・・日本とは

スケールがちがわあ!」「ふっ、これだからお登りさんは困りますですわ。わたくしはもう見飽きましたわ。

それよりGGGってすごいんですのね・・まさか超音速連絡機まで持ってるなんて。」「それよそれ。こいつは

米軍最新鋭偵察機SR-99をベースに、偵察機器をとっ外して与圧席を付けたものだぜ。」「巡航速度はマッハ5。

日本~アメリカ間をたった四時間でつなぐバケモノ機ですわ。」「これはGGG支部をつないでる定期便なのよ。

アメリカはもちろん、ヨーロッパにも飛んでるの。」「えーと、総務課のユリカさんでしたっけ。ボクたちは

これからどうなるんですか?」「まずニューヨークでいろんな検査や手続きがあるわ。それからヒューストンで

自分の能力を最大限に活用するための訓練よ。」「げ~、運動部の合宿みたいですますわ。」「オレはいいけどな。」

「忙しそうですね。」「ヘンにきばっても疲れるだけだから、気楽にやればいいと思うわ。そのほうが上達も

早いんじゃないかな。」「そうですね。」【まもなく着陸態勢に入ります。シートベルトを確認してください。】

 

記録外ミッション69「獅子の姫君 - Lion Princess - 第二章 『輝きの力』 」

 

ニューヨーク、国連本部。カツカツ・・『うわ~・・』「テレビとかではよく見るけど、入るのははじめてだ。」

「中は何の変哲もないビルですわね。」「おっ、あっちが会議場か。いろんなガイジンがいっぱいいるぜ。」

「えーと・・あ、ここだここだ。」『・・事務総長室?!』ピンポーン♪『どうぞ。』シュッ。「お待ちしてたわ。」

「おひさしぶりです、おばさま。」ぺこっ。「ユリカちゃんもしばらく見ないうちにキレイになったね。そろそろ

いい婿さんでも捜してあげようか?」「まだ入ったばかりのペーペーですから、もうちょっとしてからですね。」

「ふふっ・・で、そちらの三人のお嬢さんたちが例の。」「はい。さ、みんな。」たっ。「獅子王ひばりです!」

「りゅ、龍星すずめですわ。」かちこち。「白虎つぐみ!」ぴしっ!「ようこそニューヨークへ。私が国連事務総長

ロゼ・アプロヴァールです。」『は、はじめまして!(全員緊張)』「ではこれよりあなたたちが所属することになる

組織について説明します。」ぱっ。「その名は国連秘密部隊。」『秘密部隊・・』「影の国連軍ともいえる組織ですが、

その実力は表の国連軍を凌駕・・いえ、米全軍にも匹敵するでしょう。現在は七部隊で構成されていますから、

あなたたちは第八部隊ということになります。」「質問です。部隊はどんな方々なんでしょうか?」「機密ですが、

いずれ会うこともあるでしょう・・そうそう、ひばりさんもよく知ってる人たちもいますよ。」「えっ?!」

「ひばりさん、そんなお知り合いがいましたのですの?」「えーとえーと・・心当たりがないよ~。」

 

「じきにわかりますよ。さて、部隊にはそれぞれ固有名称があります。順に『機動武闘團』、『魔法兵団』、

『発破屋』、『無名』、『ナイトウイング』、『サイキックアーミィ』、『ビーストフォース』と呼ばれてます。」

「その名称で部隊の性格バレバレじゃねえの?」「ふむふむ、だいたい想像つきましたですわ。」「そうなの?」

「では皆さんの部隊の名称を考えてください。」ひそひそひそ。「やっぱGは入れたほうがいいかも。」「ならば

Gファイターズなんかどうだ?」「却下。どこぞの超人ファイターを連想させますわ。」「・・キン肉マン?」

『ちが~う!』「ねえねえ、あれって天使みたいよね?なら『エンジェル』を入れたらいいんじゃないかな。」

「ユリカさんそれナイスですわ!」「守護月天・・じゃなくて、守護天使、ガーディアンエンジェルってのは?」

「・・なにかいまひとつ不自然ですわね。」「えっと、英和辞典・・」ぱらぱら・・「Guardian Angel・・ああ。

語尾と頭文字が同じANだから不自然なんだよ。」「ならばANをまとめてしまって『ガーディエンジェル』が

よろしかろうですわ。」「略してGエンジェル・・いいけど、なんか収まりがよくないね。」「・・あっ、わかった!

複数形が足りないのよ!」『複数形?』「チームだから複数形にすると、『Gエンジェルズ』となるでしょ?」

『それだー!』「それでいこう!Gエンジェルズ!」「『ガーディエンジェルズ』としても語呂がよろしいですわ。」

「よい名前ですね。ではそれで正式登録します。さて次は・・出番ですよ。」ガチャ。「待ちかねました。」すっ。

「・・ああっ!『闇』フォルスト様!」『ええっ!』「初代世界頭脳の!」「人類史上最高の頭脳ですわ!」

「・・だれだって?」どんがらがっしゃーん!『つぐみ~!』「授業で出てきたでしょ!」「ワット、エジソン、

アインシュタインと並び賞される生きる大偉人になんという暴言ですの!」「なんか大魔神みたいですね。」くすっ。

「他でもない、その大魔神フォルストがあなたたちに実に興味を持ったそうで、いろいろ調べてみたいと。」

「そういうことで、半日ほどお時間をいただけないでしょうか?」「フォルスト様に頼まれたら否はいえないね。」

「バラバラに解体していただいても結構ですわ!あ、あとでちゃんと元に戻してくださいませ♪」「しゃーねえな。」

 

マンハッタン、最高級スィート。「みんなご苦労さま。今日のスケジュールはこれで終わり。ゆっくり休んでね。」

『うわ~・・』「こんないい部屋に泊まっていいんですか?」「セキュリティの問題ね。バイオネットに狙われてる

のはおぼえてるよね。だから分散するより四人いっしょの部屋のほうがより安全よ。」「それにしてもですわ・・」

「一泊いくらとられるんだ、こりゃ?」「国連の払いだから気にしなくていいわ。もうじき来るかな?」トントン。

『失礼します。』ガチャ。カラカラ。「ルームサービスをお持ちしました。」「ごくろうさま。はいチップ。」

「ルームサービス?」「ちょっと遅くなったけど、晩ごはんよ。」ばさっ。『おおお~っ!』「でっかいステーキ!」

「キャビアにフォアグラ、トリュフもございますですわ!」「こんなごちそう、グルメ番組でしか見たことねえ!」

「フォルスト様のはからいよ。せめてものお礼だって。明日からヒューストンに飛んだら、また忙しくなるから

しっかり栄養つけといてね。」『いただきまーす!』「あ、ちょっと待った!」ぴたあっ!「大事なことを忘れてた。

えっと、これとこれと・・」ひょいひょい。ぱくっ、もぐもぐ。「あっ、ずるい!」「・・?!」くるっ、プッ。

「なに?」「えっとね、これは痛んでるから食べちゃダメ。あとはオッケーよ。」「腐ってるの?」「みんなの

健康状態の維持も私の任務だから。さ、どうぞ。」バクバク!「おいし~い!」「こりゃうめえ!」「これだから

一般ピープルはマナーがなってないでございま」「それもらい!」「ああっ!つぐみてめこのヤロわたくしがキープ

しといたロブスターを取るんじゃねえでございますですわ!」どたばた!「・・」そっ、カチャッ・・ぱたん。

(・・やはりありましたか。)(毒じゃなくて睡眠薬だけどね。ホシは?)(客室係の一人でした。捕縛しましたが、

どの料理に盛ったかがわからなくて。)(拉致部隊への連絡役は別か・・護衛ひきつづきよろしくね、刹羅。)

 

同時刻、事務総長室。「どうでした?」「すばらしいものです。まさに新人類とはあの三人を指すのでしょう。」

「正確には、人間が本来たどるべきだった進化の道程です・・そう、歪められた人類の進化の正しい姿。」

「喜ばしいことに、あの子たちはその潜在的な可能性を開花させたのです。たとえそれが触媒たるGストーンに

起因するものであっても。」「・・その事実にあの子たちは耐えられるでしょうか?」「ご懸念はもっともです。

まだその事実を受け入れるには若すぎると。ただ私はこう考えます・・若さこそ力と。」ふっ。「旧態然とした

私たちは、年貢の納め時ですかね。」「いえ、若者を正しく導き育てることこそ、我ら老人の仕事ですよ・・」

ピピッ♪『お屋形様、バイオネットの拉致部隊を第七が捕捉、殲滅いたしました。』「ご苦労さま。しばらくは

これで大丈夫でしょう。敵が次の手を打ってくるまでには孫娘たちと合流できるわ。そうなればもう安心。」

 

数日後、テキサス州ヒューストン、ジョンソン宇宙センター。現在はGGGアメリカ支部としても機能している。

「ふむ、だいたい三人の能力がわかってきたぞい。」「雷牙おじいちゃん、どうだった?」「まずはひばりのガイアー。

飛行能力に長け、最高速度はマッハ15。たとえ地球の裏側でも30分で行ってしまうすさまじいスピードじゃ。」

「まるでサンダーバード一号ですわね。」「武装はないが、戦闘力はピカ一じゃな。やはり獅王機甲拳の腕がものを

いったようじゃ。」「来音おじさんに習ってたのが役に立ったね。」「今度あたしも修行させろ。」「すずめちゃんの

ティーガーはうってかわって剣撃型。優れたダッシュ力と双曲刀の組み合わせは絶妙じゃ。」「当然ですますわ。

わが龍星家伝曲刀術の起源は日本に流れてきたオスマン・トルコ一の刺客が伝承した暗殺術にありますの。

時は幕末・嵐の時代!」パンパン!「一艘の難破船が土佐に流れ着き、時の奉行・龍星時頼によって救出された

トルコ人はその美貌と武勇を買われ、龍星家に婿入りし、『朝真』という和名をもらって帰化。幕末から維新の」

「さて次はつぐみちゃんのダイナストじゃ。(聞いてない)ガイアーと同じく無武装の格闘タイプじゃが、

ガイアーのスピードに対し、パワー戦に長けておるの。いかなる環境でも実力を発揮できるオールラウンドさと

絶大な防御力が強みじゃ。」「オレはチームの防壁だと心得てる。敵の勢いをせき止め、反撃のチャンスを作る

セッターがオレにふさわしいポジションさ。」「見事な自覚じゃの。それとひとつ大事なことを教えておく。

エヴォリューションの限界時間じゃ。」はっ。「いろいろ実験した結果、三人とも限界時間はまったく同じじゃ・・

46分1秒。それ以上でもそれ以下でもない。」『46分1秒・・』「変にハンパな数字ですますわね。」「秒単位で

計測したからの。考えようではキッチリよりプレッシャーは少ないじゃろう。」「たしかにな。46分ジャストだと

けっこう焦るかもしれないけど、『あと1秒』ってのは心理的に余裕があるよ。」「くれぐれも注意しておくが、

限界時間を超えると強制的に変身は解かれる。そのときどこにいるかはしっかり把握しておかんと、とんでもない

事態になるぞい。」「空の上だったり戦闘中だったりしたら大変だね・・」「カラータイマーでも付けておいたほうが

よろしいんじゃありませんこと?」「それ敵に有利にならねえか?」「それはそれであせっちゃうかもね。」

 

「これで基礎研究はおしまいじゃ。明日からは各人の特性に合わせた別メニューで訓練してもらうことになる。

秘密部隊の先輩をトレーナーに呼んでおいたから、いろいろ教えてもらうんじゃな。」『秘密部隊の先輩?』

「みんな、入ってくれ。」ガチャ。ぞろぞろ。『・・ああーっ!』ガタッ!「ハーイ、ひばり♪」「綾香センパイ!」

「世界大武会現役チャンピオンの綾香・アプロヴァールだ!」「ああ~、名前だけはさすがに知ってますわ。でも

ひばりさんとはどういうお知り合いですの?」「獅王機甲拳の兄弟子で師範代なんだ。でもまさか綾香さんが?」

「聞いてないの?第一部隊『機動武闘團』の隊長さんなのだ~。」『ええ~っ!』「紹介の手間が省けたの。でと、

こちらがすずめちゃんのトレーナーの」「第六部隊『サイキック・アーミィ』が一員、カーツと申す。よしなに。」

「あ、はい。よろしくお願いいたしますですわ。」「カーツは短曲刀の達人じゃ。実戦もかなりこなしておるに、

学ぶものも多いじゃろう。」「いきなりぶしつけですが、何人お手に?」「獣人も頭数に入れるなら、50以上か。」

「そしてつぐみくんのトレーナーじゃ。」「お初にお目にかかります。第一部隊員・セバスチャンと申します。」

「・・ああっ!思い出した!かーちゃんに聞いたことある伝説の地下プロレス王者!」「ほう、よくご存知で。」

「かなり前に不敗のまま引退したって聞いたけど・・」「いかにも。新たな生きがいを見つけたがゆえに。」

「以上の三人がマンツーマンで鍛えてくれる。ユリカくん、付き添い人の役目はここで放免じゃ。観光でもして

帰るがよい。」『えっ?』「そうさせてもらいますね。」スッ。くるっ。「ユリカさん、帰っちゃうんですか?」

「いま聞いたとおり、私の仕事は終わったからね。じゃ、縁があったらまた会いましょうね。」ひらひら。

「・・いろいろありがとうございました!」「わたくしたちだけでは異国に路頭に迷うところでしたわ。」

「帰国したら、おみやげ持っていくからな。」「できればNASA名物の乾燥アイスクリームがいいな。じゃあね♪」

バタン。「・・ユリカか。」「綾香さん、知ってます?」「ちょっとね。・・恐ろしいヤツがGGGに入ったわね。」

「うむ。いずれその本性を発揮するだろう・・」「機界生命体が気の毒ですな。」「なんの話ですの?」「さあ?」

 

ヒマラヤ・バイオネット本部。「・・というわけでターゲットはヒューストンにおります。」『GGGアメリカ支部は

出たのだな。』「ははっ。現在は郊外の広大な国有地にて訓練中です。」『このまま秘密部隊の一員となってしまえば

我らにとっても脅威となる。早急に拉致もしくは抹消せよ。』「すでに刺客の怪ロボットを差し向けました。」

 

「はいっ!」「とおっ!」バシイイイーン!ぐらっ。「くっ!」「軸足が弱いわよ。もっと腰を落として放つ!」

「むん!」「はあっ!」カィィーン!ピッ。「ちっ!」トロ・・「受けがあまい。防御とて気を抜くな。」

「おりゃあっ!」「まだまだ。」バシイイイーン!「ぐはっ!」「重心の移動がいまひとつ足りませんな。」

ザザッ。「はあっ、はあっ・・もう一本!」ツイッ、ぺろっ・・プッ!「次はお返しいたしますわ。」

「・・よっと!」グン、すたっ。「楽しいねえ。今度こそ決めるぜ!」『さあこい!』『おりゃあああーっ!』

 

『はあっ、はあっ・・』「うん、だいぶ良くなってきたわ。」「さすがにスジがいい。どんどん上達している。」

「これならば意外と短期間でいいセンまでいきそうですな。」「・・あれだけやって息もきらしてないなんて。」

「バケモノみたいなスタミナですわ・・」「つええ・・あたしらとは次元がちがう・・」「無理ないって。私たちは

鉄火の中で鍛え上げてきた技だもの。」「修羅場を何度もくぐり、ここまでになったのだ。ゆえに君たちにいきなり

ここまでのレベルを要求はしない、いやできない。」「流した血の量、倒した敵の数だけ強くなってゆく・・

そういうものでございます。」「そう。倒した敵の魂を背負っていくほど強くなる・・それが秘密部隊よ。」

「・・今はまだまだだけど。」むくっ。「いつか必ずそこへ。」ザッ。「立ってやるさ、絶対にな!」ダン!

「・・ふふっ。」「綾香、なにか?」「いえね、昔の私を思い出してね・・」「いかにも。綾香さまも駆け出しの

ころはあのようなギラギラした目をしてましたな。」「誰でもはじめは初心者だ。そこから成長すればよい。」

「さて、晩メシにしましょうか。セバス、例の店に予約してくれた?」「はっ、ぬかりはございません。」

 

ヒューストン湾岸・シーフードレストラン。ザァァァ・・キュィキュイキュイ。「テラスの下が海なんだ~。」

「カモメに食べ残しを放ると競って食べにきますわ。」「海の中も魚がいっぱいだぜ。」「いい雰囲気でしょ。

ヒューストンを訪れる秘密部隊員の定番の店なのよ。」「それにしてもテラス席は日差しがきついですわ・・」

じりじり・・「これもトレーニングの一つと思ってくれ。」「風が無いのがつらいですな。(でもタキシード)」

「あと一時間もすれば日が落ちるわ。そうすれば海風が吹くし、水平線の彼方からヨットがぞくぞく帰ってくるわ。」

「お待たせしましたー。」ドン!『おおっ!』「おっ、来たきた♪」「この店ではやはりこれだな。」「・・エビ?」

「これザリガニですますわ!」「うわ、てんこ盛り・・」「こうやって食べるのよ。」わしっ、バリッ!ガブッ!

「手づかみで・・」「こんなものフォークでちまちま食っとられん。」「少しクセがあるのが病みつきになりますな。」

ガフガフ!「ザリガニの山があっという間に!」「お待たせしましたー。ダズン・オイスターでございます。」

コトン。「おおっ!生ガキだ!」「これはわたくしも経験ありますわ。このピカンテソースとショウガを付けて

すすりこむのですわ。」ツルッ。もぐもぐ。「・・うまい!」「日本の牡蠣より身がショボいけど、うめえな!」

「12個くらいスルスルッと入るでしょ。」「暑いときにはこれが最高だな。」「レモン汁だけでもよろしいですぞ。」

 

ザァァァ・・「あ、あれあれ!」「すげ~。ヨットの隊列が水平線からどんどんやって来るぜ。」「お~い!」

『ヘ~イ!』ザザザザ・・ドバアアアーン!「なに?!」「ヨットが!」ザバアアアーッ!「・・海竜?!」

「いえ、あれはロボットですますわ!」ザバアアアーッ!「こっちにも!」「団体さんで来ましたな。」

パカッ、キラッ。「レーザー砲か!」シュバアッ!「輝彩滑刀!」シュピィィィーン!「カーツさま?!」

「すごい、レーザーを切った!」「俺の念を込めたクリスナイフは光さえ切る。」「セバスチャン、戦闘態勢よ!」

「かしこまりました。鉄火セッター!」ばばっ!シュバアアアッ!ピィーン!「鉄火スーツ装着完了でございます。」

「こっちの三体は引き受けるわ。ひばりたちはその他大勢をよろしく。」「わかりました!みんな、変身だ!」

『おおっ!エヴォリューション!』ピカッ!「風よ、光よ!きたれ、ガイアアアアーッ!」「吹けよ風、呼べよ嵐!

出番ですわ、ティーガー!」「天・地・愛!いくぜ、ダイナスト!」シィィィ・・シュバアアアアーッ!

『ヘアッ!』ザパアアアーン!『いくぞ海竜ロボ!』パカッ、ビィィィ・・『させない!ダッシュ!』ドーン!

ザザザザーッ!がしいっ!『それっ!』グイッ、シュバアアアーッ!『獅王斬手刀!』ビュッ!スパアアアーン!

『金砂地・銀砂地!』シャリィン!ザザザザーッ!『武器は口のレーザーだけのようですわね。ならば!』

シャキィィィーン!・・ザザザーッ!ピシッ・・グラッ、ザパザパーン!『一閃で二体、打ち首の刑ですますわ。』

『ネックブレーカー!』がしっ!メキメキ・・ボキイイイーン!『まず一匹・・はっ?!』パカッ、シュバアッ!

『おっと!』さっ、ガガーン!『ちょっと距離があるね・・この手でいくか。』がしっ、ググッ!ザザアアアーッ!

『ジャイアントスイング!』ブンブンブン!『ぶっとべ!うりゃあああーっ!』ブオン!・・ドグシャアッ!

 

「ひばりたち、けっこうやるようになったわね。獅王斧刃脚!」ドンッ!ズバアアアーン!「訓練のしがいが

あったというものだ。空間斬撃!」シュバアッ!キンッ!ズル・・ドパアアアーン!「左様ですな。腰の入った

よい攻撃でございます。百連撃打!ほあたたたたたたっ!」ズドドドドドッ!ボコボコボコッ!・・スタッ。

シュルッ、ふきふき。「あなたさまはもう死んでおります。」・・カッ!ドンドンドン!ドカアアアーン!

 

『あらかた片付いたかな?』・・シュババババッ!『なんだ?!』『ロボットのパーツが?!』ガチャガチャガチャ!

「なによこれ?・・ロボットがまた組み上がっていくわ!」「むう、これはウワサに聞いた群体ロボットか!」

「マイクロマシン技術の悪用ですな。パーツ自体が独立しており、連動することで欠損した部品を補い、群体を

再構築するのでございます。」ガチャガチャ・・ヴオオオオーッ!『・・三本首の巨竜に!』シュババババッ!

ドカドカドカーン!『きゃああっ!』『ちいっ!首が三本ある分、さっきより強くなってるじゃねえかよ!』

「レーザー攻撃が激しすぎて、これじゃ近寄れないわ!」「空間斬撃の最大射程にも入れんとは!」「いやはや、

こういうとき接近戦オンリーだと苦しいですな。」『・・みんな、ボクが二・三発の直撃覚悟で飛び込む!』

『それは危険ですわ!』『かえって集中攻撃を受けるぜ!』『ならウチが援護射撃するで!』『・・えっ?』

『ファイア!』シュドドドドッ!『丘の向こうから無数のミサイルが?』ヒュルルル・・ドカドカドカーン!

「米軍でも来たの?」「・・あれを見ろ!」「まさかあれは?」ズシーン、ズシーン!ぬうっ!『・・まさか!』

『青い天使?!』『・・オレたちと同じだ!』『アホンダラ!なにボケッとしとんのや。いまがチャンスや、あの

キングギドラくずれをしとめんかい!クラスターミサイル・シュートッ!』ドヒュヒュヒュッ!ズガガガガーン!

はっ。『みんな、一斉攻撃だ!』『おおっ!』ドンッ!『サイドワインダー・スラッシュですわ!』スパアアアーン!

『ウエスタン・ラリアット!』ブン!ドカアアアーン!『ガイアー、群体ロボットには必ず制御の中枢となる

コア・パーツがありますわ。そこを叩いてくださいませ!』『やってみる。・・スルーアイ。』ピィィィ・・ぴたっ。

『見えた!はあああーっ!』ドーン!『獅王穿孔脚!』ギュルルルルッ!ズガガガガガッ!『これだあああーっ!』

ドギャアッ!ズボオオオーン!ヴオオオオーッ!・・ガラガラガラ!ザパンザパンザパン!『崩壊していく・・』

「お見事、ひばり。高難易度の穿孔脚を使いこなせるようになったわ。」「すずめも成長したな。」「つぐみさま、

完璧なラリアットでしたぞ。」『一件落着やな。ほな。』くるっ。『待って!・・キミはだれ?』『わたくしたちの他に

エヴォリューターがいたなんて知りませんでしましたわ。』『一緒に来ねえか?ちょうど訓練してるとこだし。』

『トレーニングはウチにはもう不要や。それにすぐにまた会えるて。』『・・どこで?』『ジャパンでな。』

バサアッ!ゴオオオオーッ!・・『日本で・・どういう意味?』『よくわかりませんが、ガイジンさんのようで

関西弁なのはなんでですの?』『関西生まれのガイジンじゃねえの?』『そのまんまだね~。(^^;;』

 

「終わったか?」「面通しはすんだで。ジャパンで会うのが楽しみやな~。」「フランスからちょいと里へ寄り道

したら、ドンパチやっとったとは思わなんだけどな。」「おとやん、バレバレやで。最初っからあの子らに会わせる

ための寄り道やろ。」「なんや、わかっとんたんか。」「シャッセールにもあの子らの情報は入っとったもんな。

そう・・うちと同じ力を持つ『四人』のな。」ふっ。「かなわんな~。そこまで知っとるんか。」「ダテにおとやんの

娘はやっとらんきに。あと一人は?」「いずれ会えるやろ。ちょっと問題あるけどな。」「・・問題やな、たしかに。」

「ほな日本に行くで。あこがれのGアイランドにな。」「おとやんのヘタなメシ食わされる客が気の毒やな。」

「ユリカはん、アシの手配は?」「準備おっけい。このまま空軍基地へ向かってください、コマンダー。」ひょい。

 

数日後、空軍基地。ゴォォォ・・【超音速輸送機SR-99K『グレイストーク』への搭乗を開始してください。】

「綾香センパイ、お世話になりました。」「この短期間でよく成長したわ。たいていの相手には負けないだけの

実力はついたから、がんばって。」「カーツさま、感謝しますでございます。」「修行に終わりはない。日々これ精進・・

見守っているぞ。」「じいさん、世話になったな。」「楽しゅうございましたぞ。ひさびさに若返りました。」

キィィーン・・ゴオオオオーッ!・・「・・これでよかったのかしら。」「綾香の危惧はわかる。これからの激闘の

日々は若いあの子たちには過酷なものになるだろう・・」「わたくしは希望を持っております。あの子たちなら、

血で血を洗うこの世界を根底から変えてくれるかもしれません。」「そうかもしれないけど遠い未来の話でしょうね。

数千年におよぶ人間の業はそう簡単には無くせない。でも・・ひばりたちがその第一歩であってほしいわ・・」

 

君たちに最新情報を公開しよう。

ひばりたちのクラスに来た青い目の転校生。

英会話に悪戦苦闘するひばりたちを襲うバイオネットの巨獣人。

そのとき、青き武装天使がふたたび降臨する!

そして姿を現す第五の黒き天使! 敵か、味方か?

「獅子の姫君 - Lion Princess - 」ネクスト、

「第三章:Blue Destiny」に、エヴォリューション、Gエンジェルズ!

これが勝利のカギだ!(ゼノギアス)

 

****************************************

 

♪ザン!

キンコンカンコーン♪「みなさん、新しいお友達を紹介しまーす。どうぞ。」ガラガラ。きらりーん。『おおっ!』

ツカツカ・・『ガイジンや!』『パツキンや!』『目が青いで!』「ど田舎の学校みたいなコメントはそのくらいで。

こちらはアメリカ生まれでフランス育ちの日米ハーフの麒麟児かもめさんです。」『や、ややこし・・(--;;』

「Hello everybody!I am Kamome Kirinji. I'm glad to meet with you.」・・ザワザワザワ!『わかった?』

『名前だけ・・』『あれフランス語か?』『中国語じゃないの?』「ふっ、これだから一般ピープルは困りますわ。

ここはやはり学級委員長のわたくしが見事な英語でお迎えいたしますですわ。」がたっ。「がんばれすずめちゃん!」

「コホン。・・ファック」どばしいいーん!(つぐみのネリチャギ)「それはちげーだろ!(アクション系語はわかる)」

 

記録外ミッション70「獅子の姫君 - Lion Princess - 第三章 『Blue Destiny』 」

 

昼休み。「えと、えと・・あいあむひばり、ししおー。」「白虎つぐみだ、よろしくな!(気にしない)」

「Then,I am Suzume Ryusei. They are my regard friends.」「Oh, I don't have Japanese friends yet.」

「So we can be your friend.」「Thanks!」「つぐみちゃん、わかる?」「ダチになろうってんだろ。」

「というわけで、放課後にかもめさんをご案内ですわよ。」「うん、わかった。」「こういうのは好きなんだ。」

 

Gシティ三丁目。「あれ?・・見慣れない店があるね。」「なんだなんだ?・・無国籍料理『サイレンス』?」

「こんなお店ありましたっけ?」すたすた、カラーン♪「あ、ちょっとかもめさん!」「入ってったぜ?」

「小学生はこういうお店には親といっしょでないと入れないんだよー。」ひょい。「Come on.」『えっ?』

カラーン♪「いらっしゃーい。」「もんたで、おとやん。」『・・えっ?!』「日本語?!」「しかも関西弁だ!」

「ウチは生まれは大阪やねん。おかはんの地元。」『なんやそれ~!』「悪いな~。いきなりコレで話すのも

なんやと思てな。」「ぷんぷん、いらぬ気苦労をしましたですますわ。」「かもめ、さっそくトモダチできたんか。」

「ほやで。世話になったさかい、何か出したってや。」「ええで。ほれ、お好み焼きや。」ドン。『うわ~!』

「あの、いいんですか?」「トモダチの家でおやつふるまってもろて何の遠慮があるかいな。」「こんなもん

ウチにはおやつやから問題ないで~。」「ま、まあたしかにいきなり関西弁というのはさすがにインパクトあるし

いいんじゃねえの?」「しょうがないですわね。転校生の苦労はわからないでもないし。あ、別にモノで懐柔された

わけではございませんことよ。そこのところよろしく。」「いただきまーす。」ぱくぱく。『あ、こらひばり!』

ばくばく!『・・?』「これ・・お好み焼き?」「なんかちがうぞ。」「チーズにサラミにトマト・・ピザ?!」

「どや?うちオリジナルの洋風お好み焼きは。」「おとやん、またミョーなもんこしらえたな。」「おいしいです。」

「そっか、ピザの材料でお好み焼きか。意外と合うもんだな。」「ふむふむ、こういう手がございましたですか。」

「おっ?意外と評判やな。どれウチも・・」ぱくっ。もぐもぐ・・「・・おとやん、こらいけるで!大ヒットや!」

「おっし!またうちのメニューが増えたな~。」かきかき。「うわ、、ごっついメニュー。」「こうやってケッタイな

料理を試作してはメニューに加えとるんや。ウチのおやつはその実験台やねん。」「身内だけやと評価が偏るさかい、

部外者の試食役ができてなによりや。」「モルモットですの?」「タダでおやつ食べれるからいいんじゃねえか?」

「おこづかいの節約になるね。」「・・いつも当たりとは限らんけどな。(ぼそっ)」『えっ?』「ひとりごとや。」

「ほな食後のチャイーでも入れたるわ。」コポコポ・・「あ、すみません。」ズズ~。「・・これもおいしい!」

「えらく甘いミルクティーだな。」「これはインドのお茶ですますわ。無国籍料理店とはよくいったものですわ。」

「それにしても・・すごいお店だね。」ごちゃあ・・「なにやら鉄砲やら機関銃やらいっぱいありますわ。」

「知らない人が覗いたらミリタリーショップにしか見えねえぞ。ほらこのM16A1なんかホンモノそっくりだ。」

ガチャッ。「あ、気ぃつけてや。」「えっ?」ドガガガガガッ!『うわわわわっ!』チュンチュンチュン!

「たまに実弾入っとるさかい。」「これ・・ホンモノ?!」「銃刀法違反ですますわよ!」「これなんや?」ぱらっ。

「・・なに?」「Dipromat・・なんだ?」「うそ!外交官ですの?」「まだ権限あるで。」「すずめちゃん、なに?」

「外交官特権・・この店ってまさか!」「治外法権や。ここは日本やないで。」「え?・・でもここ日本でしょ?」

「各国大使館内は外国扱いされるんですの。つまり、日本の法律は適用されないのですますわ。」「なるほど・・」

「でもペルソナ・ノン・グラータくらうんじゃねえの?」「よう知っとんな~。」「アクションものに多いからな。」

「あー、その心配あらへん。Gアイランド警察にはちゃんとスジ通してあるし。」「そらリベートっちゅーんや。」

 

ヒマラヤ・バイオネット本部。『例の第四の天使の解析はどうか?』「ははっ。今までにない重武装型巨人です。

全身に重火器を内蔵し、先の三体の弱点であった中・遠距離戦に力を発揮するようです。」『援護射撃型か。

ますます攻略しにくくなったということだな。次の手は?』「今回は団体戦を基本に作戦を組みました。」

 

江ノ島。ザザーン・・「はいみなさん、これから各班行動ですが、変なサーファーのお兄さんなんかにナンパ

されないよう気をつけるんですよ。」『はーい!』ゾロゾロ。「ん~、どこ行く?」「おみやげ屋さんですわ。」

「サーフィンしようぜ!」「あまいな~。江ノ島ゆーたら秘宝館や!」「あはは・・小学生は入れないってば。」

「かまへんかまへん。ウチとつぐみなら父兄同伴で通るさかい。」「あたしゃオヤジかい!」『あはははは!』

「・・あれ?」ザザーン・・「・・・・」「おやまあ、海を見つめる美少女ですますわ。」「このギンギラ日射しで

えらく白い肌だな~。」「むーん、物憂げな雰囲気がなかなか絵になっとんな~。」「・・・・?」ぴくっ。

「こんにちは。」「・・こんにちは。」「何を見てるの?」「・・海。」「そりゃそーだ。」「お一人のようですけど

親か彼氏とでも離れちゃったのですますの?」「・・ここは危ないよ。」『えっ?』「・・海から来る。」・・はっ!

「みんな、気をつけて。」「ひばり?」「感じる・・敵気を。」「ここでは巻き込みますわね。」「人気のないとこへ。」

「何の話や?」「かもめちゃんはここにいて。ボクたちはちょっと用事を済ませてくるから。」「?・・ええで。」

タタタタ・・「・・行かないの?」「真打はええときに出ていくんやで。」「・・かもめの火器が無いと苦戦するよ。」

「かもな。・・もちろん手助けしてくれるんやろ、つばめ。」「・・助ける価値があるのなら。」「ほな見に行こか。」

 

人気の無い海岸。ザザァ・・タタタタッ。ザザッ。「さあ出てこいバイオネットの獣人!」「ここなら気兼ねなく

やれるというものですわ。」「しばらくぶりのバトルだ。楽しませてもらうぜ!」ぺきぽき。・・ザバアアーッ!

『バッタ~!』『カブトムシ~!』『カマキリ~!』『クワガタ~!』『トンボ~!』「一度に五体も巨獣人が!」

「あらら、これは予想外ですますわ。」「五対三か。やったろうじゃねえか!」「いくよみんな!」『おおっ!』

さっ。『エヴォリューション!』ピカアッ!「風よ、光よ!」ばばっ!「来たれ、ガイアアアアーッ!」

「吹けよ風、呼べよ嵐!」シャリーン!「出番ですわ、ティーガー!」「天・地・愛!」ガキィィーン!

「いくぜ、ダイナスト!」シィィィ・・シュバアアアアーッ!『ヘアッ!』・・ズドシャアアッ!(砂塵)

『まず航空戦力からですわ!』シャリーン!『対空剣・サンタナQQ!』シュババアッ!ヒュルルルルッ!

『シールドウェーブだトンボ!』ブィィィィッ!ふらふら・・『金砂地・銀砂地が?!・・羽を高速振動させての

空気抵抗シールド?!』ドスドスッ!『ティーガーの得物がなくなった!』『こうなりゃオレたちだけで!』

ダダッ!『俺が相手するクワガタ!』ビュッ!がしっ!ギリギリ・・『ちいっ!・・強いアゴじゃねえか!』

『スキありバッタ!後ろから蹴り入れてやるバッタ!』ダーン!『そうはさせない!』ゴオッ!『なっ?!』

『獅王撃墜弾!』ズバアッ!『うわっ!』ザザザーッ!『くっ・・カマキリ獣人!』『インターセプトするカマキリ!』

『いまのうちバッタ!ライダーキック!』ドカアアアーン!『ぐあっ!』ずるっ、ガキイッ!『しまった!』

『決まったクワガタ!真っ二つにちぎってやるクワガタ!』メキメキメキ!『ぐわあああーっ!』『ダイナスト!』

ビュン!『行かせないカマキリ!』『くっ!・・ティーガー!』『わかりましたわ!』バサアッ!ゴオオオーッ!

『チャージホーン!』ゴオッ!ドカアアアーン!『きゃあっ!』ズダダダーン!『ボクを忘れちゃ困るカブト!』

『こいつら・・思ったより強い!』『く・・チームワークがよろしいですわ。夏休みの昆虫採集さんチームが!』

 

「ありゃ~、やっぱ手が足りへんな。」「・・あの程度の敵に苦戦するようじゃ、助ける価値はないね。降りる。」

「ウチはそうも言うとられん。ちっと暴れたいんもあるしな。」「・・ご自由に。」「ほないくで。EVOLUTION!」

ピカアッ!「Xenogius switch-on!One,Two,Three!」シィィィ・・シュバアアアーッ!・・ドドーン!

『まずはヤバそなのから助けよか。Target Lock-on!』ガチャッ、ピピピピ・・ピーッ♪『ストームバルカン!』

ブオオオオオーッ!パキイイーン!『なにっ?!』『はあっ!・・なんだ?!』『あれは!・・』『アメリカに

出現した青い天使ですわ!』ズーン!『な、また会うたやろ。』『むむう・・ウワサの第四の天使かクワガタ!』

『キミはやはり・・』『んなこた後の話や。今はこの連中をしばきたおすことが先や!』『そうだぜ!』ザンッ!

『数さえそろえばこっちのもんだ!』『先ほどはちょっと準備運動でしたのよ。これから本気入れますわよ!』

『なにをカマキリ!』『まだ数で勝ってるクワガタ!』『五対四なら優勢だバッタ!』『そうだカブト!』

し~ん・・『・・あれ?』『トンボ、コメントはどうしたカブト?』くるっ。『・・・・』ズ・・ズルルッ。

『ずる?』ズルルルッ!どしゃあっ!『なにいっ!』『トンボがまっぷたつになったカマキリ!』『あれれ?

トンボさんどうしちゃったの?』『わからないクワガタ!』『こっちが聞きたいバッタ!』『ふむふむ、これは

見事な切り口ですますわね。』『おいカマキリ、あんたがホシじゃねえのか?』『そんなことないカマ・・』

『・・おや?』『どうした?』ズル・・どしゃあっ!『なあっ!』『こ、今度はカマキリがやられたバッタ!』

『なに?なにが起こってるのー!』『ま、まままるで通り魔みたいでございますですわ!』『切り裂きジャックの

透明人間でもいるんかよ!』『あ~・・なんのかんのゆーて、結局これかいな。』『こ、これは異常事態だカブト!

戦ってる場合じゃ・・』『・・まさか!』ピキッ、バカアッ!『うわああああっ!』『カブトがやられたぞ!』

『あの堅い甲殻をいとも簡単にあっさりすっぱり切るなんて?!』・・ぴくっ!『クワガタさん、伏せて!』

『なに?なにがクワ・・』ピシッ。ズルッ、ドシャアッ!『クワガタが~!』『くっ、今度は首狩りかよ!』

『ガイアー、なにか気づきました?』『・・そこ!』シャッ!がしいっ!『なあっ?!』ギギギギ!・・

『・・虚空から刃が?!』・・はっ!『わかりましたわ!』ザシャアッ!バサッ!サラサラ・・『なにっ?!

ティーガーが撒いた砂の中に影が!』『光学迷彩ですわ・・しかもかなり高度な。』『・・よく受け止めたね。』

ボオッ。『・・なにいっ?!黒い天使!』『あの巨大なカマで殺戮をしてたのですね!』『キミは・・だれ!』

『・・なぜジャマをするの?獣人なんかみんな殺してしまえばいいのに。』『一方的な殺戮は見逃せない!』

『ふっ・・甘いね。だからこんなのに苦戦するのよ。』『ボクたちは・・殺戮マシンじゃないっ!』メキッ!

パリイイイーン!『!・・』バサアッ!フッ・・『また消えた!』【ならば私を倒してみせなさい・・】

『・・』すっ・・『ノーガード?!あれでは』さっ。『しっ!・・静かにしな。もうガイアーは戦ってるんだ。』

【そんな無防備でいいの?・・遠慮なくいくよ。】『・・!』ばっ!ビュッ!『はあっ!』ザキイッ!『なあっ!』

『くっ!・・』グイッ、ググッ!【バカな?!・・カマの刃を自らの腕に縫い止めるなんて!』ボオッ。

『勝機は・・腕一本でじゅうぶん!はああああっ!』カアッ!『しまった!』『獅王砲撃拳!』ズドオオオーンッ!

『ぐはああああーっ!』ザパアアアアーン!『やったぜ!』『肉を切らせて骨を断つですわ!』『いや・・浅かった。』

【・・見事ね。でも次に会うときこそ最期よ・・】『せからしか!負け犬の遠吠えはみっともないで!』ガシャアッ!

『ハリケーンショット、Fire!』シュドドドドドッ!ヒュルルルル・・ザパザパザパーン!『おととい来いや!』

 

『さて、このバッタさんはどうしましょう?』『降伏するバッタ~。』『白旗上げてるやつ責めてもしゃーねえな。』

『・・バッタさん、ひとつだけ聞かせて。バイオネットの本部はどこ?』『そ、それは・・』『このまま帰っても

失敗者は処刑されるだけといいますわ。どうせならみんなゲロってしまいませんこと?』ちゃきっ、ぴたぴた。

『こらこら、刃物突きつけて言うセリフじゃねえぞ。止める気はないけどな。』『・・みんな話すバッタ。本部は』

『本部は?』ずずいっ。『・・いかん!みんな離れるバッタ!』♪ピピピピ!『なに?!』『オレの身体には爆弾が

仕掛けられてるバッタ!それが作動したバッタ!』『・・自爆装置?いえ処刑装置ですわ!』『なんてものを!』

『オレはもうダメバッタ。でもみんなに頼みたいバッタ。・・バイオネット本部はヒマラ』ドカーン!『うわっ!』

ボトボトッ!『・・なんてひどいことを!』『これがバイオネットのやり方ですわ・・くそど外道連中が!』

『・・こんなに怒ったのははじめてだぜ。バイオネット、ぶっつぶしてやる!』『やがヒマラヤ山脈ゆーても広いで。

やみくもに探してもおいそれと見つからんやろう・・もっと情報が必要やな。』『わかってる・・でも必ず。』

 

ザザーン・・ざっ。「麒麟寺かもめ、またの名をゼノギアスや。」「やっぱりね。」「だいたいわかってましたわ。」

「パツキンでジンガイで関西弁。そこでもうわかったよな。」「なんや、みんな気づいとったんか。おもろない。」

「でも問題はあの黒い天使・・」「第五の天使・・ですの?」「死神の間違いじゃねえのか。カマ持ってるし。」

「かもめちゃんは何か知らない?」「う~ん・・存在そのものは知っとったが、正体まではちょっとな。」

「そう・・また会ったとき、ボクはどうするべきか・・」「ああ・・まさか天使が敵対するとは予想外だ。」

「・・前に叔父さんが言ってた。ひとつの魂の拳は百万言に勝ると。」ぽん。「伝わったんやないか、きっとな。」

 

数日後、無国籍料理『サイレンス』。コポコポ・・「つばめちゃん、なんで別の学校に入ったんや。そないな手間

かけずに、チョクに行ったほうがええやん。」「・・群れるのは嫌いだから。」「まあええけどな。・・そういや

ワテの部下によう似たのがおったな~。ジコチューで乱暴で粗雑でどうしようもないんが。」「・・迷惑です。」

「でもな、そやつは弱いもんには優しかったんや。やから強かったし人望もあった。」ぴく。「・・関係ない。」

「そうでもないんやな。他人を卑下するモンは自分の弱さを認めまいとする自己防衛行動や。やがその弱さを

素直に認め、その痛みと同居することで人の痛みを理解するもんや。」「・・忍びに弱さも痛みも不要です。」

「ちゃうな。弱さを認識することで決して無理をしないのが忍者や。また痛みを知ってるから愚行はせん。」

「・・お勘定。」「300円や。」チャリン。カツカツ・・カラーン♪「一滴も飲んどらん・・難儀な娘やな。」

 

君たちに最新情報を公開しよう。

GGGがいなくなったGアイランドにバイオネットの総攻撃が始まる!

秘密部隊も加わっての大決戦の中、ガイアーと黒い天使が再び激突!

熱き正義の拳は、闇に染まりし第五の天使の心を開けるか?

「獅子の姫君 - Lion Princess - 」ネクスト、

「第四章:黒き輪舞(ロンド)」に、エヴォリューション、Gエンジェルズ!

これが勝利のカギだ!(アジール)

 

****************************************

 

♪ザン!

ヒマラヤ・バイオネット本部。「ナンバー1、GGGがGアイランドを離れました。」『うむ。いまこそ好機。

Gアイランドに侵攻し、Gエンジェルズを捕獲せよ。生死は問わぬ。』「総力をもって事に当たります。」

 

ニューヨーク、国連本部。「・・刹羅ちゃん。」『ははっ。』シュタッ。「あの子たちを守るため、全秘密部隊を

Gアイランドに集結させてください。」「それが・・」『すでに全部隊、行動を開始してるぜ。』はっ。

♪ジャンジャカジャンジャカ・・ぴっ。「よっ、ひさしぶりだなババア。」「出たわねゴクツブシが。やっと

落ち着く気になったの?」「可愛いお嬢ちゃんたちを護るというのは動くに充分な理由じゃねえかい?」

ふっ。「なるほど。孫娘たちが重なったか。」「あの二人にもう俺は必要ないさ。」「だからあんたはアホなの。

いつまで経っても父は父、娘は娘さ。私にとってアンタみたいなのでも息子のようにね。」「感謝してるぜ。

俺みたいなアウトローを息子扱いしてくれて。」「娘が選んだ男だしね・・それにあんた以上の『漢』の心当たりが

なかったからしょうがない。」「こりゃどうも。んじゃ、Gアイランドへ行きますか。」「・・孫娘たちとは?」

ぴたっ。「いずれ、な・・」バタン・・「不思議な方ですね。」「単なるバカよ。そう・・ステキなバカさ。」

 

記録外ミッション71「獅子の姫君 - Lion Princess - 第四章 『黒き輪舞(ロンド)』 」

 

カモメ第一小学校、朝礼。『・・というわけで、GGGは健在だそうです。みなさん安心してください。』

ウワーッ!「よかった!凱お兄ちゃんたちも無事だったんだ!」「やれやれ一時はどうなるかと思いましたわ。」

「まずはひとまず安心、だな。」「まああの濃い連中がそう簡単にくたばるとは思わんかったけどな~。」

『それでは解散します。教室へ戻ってください。』ガヤガヤ・・チカッ。(ん?・・あれは・・つばめ?)

 

校舎裏。「なんやて!バイオネットが総攻撃やて!」「確かな情報・・この島は戦場になる。」「クソったれが!」

「シャッセール時代からのよしみで教えた・・それだけ。」くるっ。「待たんかい。・・つばめはどうするんや?」

「関係ない・・好きにする。」「・・そか。ほな元気でな。」ばっ!「・・止めないの?」「これはうちらの問題や。

あんただけでも生き延びてや。」「・・」シュッ・・「・・ま、ほっといても首つっこんでくるやろしな~。」

 

無国籍料理「サイレンス」。『ええっ?!』「バイオネットが攻撃?!」「わたくしたちがターゲットですの?」

「鬼のいぬ間に、か。あいかわらず姑息な連中だね。」「Gアイランドは確実に戦場になる。・・どないする?」

「他へ行くとか。」「どこへ逃げてもバイオネットは追いかけてきますですわ。ならばここで決着をつけるのも

ひとつの手かもしれませんですわ。」「とはいえ、ご近所巻き込むのもちょっと気がひけるな・・」『う~ん・・』

「マスター、何かいい知恵ないですか?」「そやな・・迷惑のかからんとこへ誘い出すのがええかもな。」

「このあたりで迷惑のかからないところといえば・・あっ!」「あるで!Gアイランドのどまんなかに!」

「そうか!宇宙開発公団ビル跡、つまりセンターアイランド!」「あそこは今は島ごと立ち入り禁止やな。」

「秘密部隊に相談しよう。緊急番号は・・」ピッピッピッ♪「・・あ、もしもし。第八部隊長です。」

 

数日後、センターアイランド。ヒュオオオオーッ・・「静かだね・・」「この地域は無人のはずですから。」

「国連経由で関係スジに完全封鎖してもらったから、いるのはオレたちだけさ。」「・・来たで。」はっ!

ゴォォォ・・「飛行機?」「戦闘機やな。しかもかなりの数や。」「空自のスクランブルはないのかい。」

「低空でレーダーかわしたんでしょうですわ。」「まずは空中戦か・・いくよ、みんな!」「ちょう待ち!」

がくっ。「なんだよかもめちゃん~。」「忘れたんか?うちらは46分1秒しか変身できんのや。長期戦になったら

息切れしてまう。それにモチはモチ屋にまかしい。」「おモチ屋さん?」「ほれ。」・・ヒイイイイーン!

「なにあれ?!」「黒い無尾翼機だぁ?んなのどの国も持ってねえぞ!」「ああ~。あれは第五部隊や。」

「・・そうですの?」「資料読んどらんかったの?」「あ、はは・・みんな英語だったし~。」「寝付くのに

ちょうどよございましたわ。」「もちろん読んでねえ。」「しゃーないな・・説明しよ。第五部隊は航空部隊、

名称は『ナイトウイング』。あれは所属機『ブラックゴースト』や。」シュピィーッ・・ドドーン・・

「うわー、やってるやってる。」「いい動きしてんなー。ありゃそうとうの腕ききだぜ。」「ひのふの・・これで

11機撃墜ですますわ。」カリカリッ。「でも六機だけじゃ敵の数のほうが多すぎるよ。」「心配いらへん。」

ヒュィィィ・・「・・あっ!魔女だ!」「あららら、ホウキで飛んでますわ。」「乗ってないのもいるぜ!」

ゴォォォ・・ドドーン・・「うわ~・・魔女が空中戦してるよ。」「第二部隊『魔法兵団』のみなはんや。」

「はじめて見た・・あっ、こっち来るよ。」・・ヒュイイイーッ!こく。「まあ・・きれいなお方ですわ。」

ヒュイイッ!・・「今のが部隊長の芹香・アプロヴァールはんや。」『ええっ?!』「綾香さんのお姉さんの?!」

「そういやどことなく似てたな。」「さすがに知ってますわ。初代世界頭脳・フォルスト導師の一番弟子ですわ。」

 

ズズズズ・・ザバアアアーッ!「海中から戦車が?!」「ありゃタイガーシャークじゃねえか!」「知ってますの?」

「むかし作った!」『イマOかい!』「ああ、そういやおとやんがどっからか買うてきとったアレやな~。」

「バイオネットにもノスタルジックモデラーがいるのでますね。」「次は合体戦艦とか出てくるんじゃねえか。」

ギュラギュラギュラ!「今度こそ変身して」「まだやっちゅーに。」ヒュッ・・ピキッ、ガラガラーン!

「・・えっ?!」「戦車がまっぷたつに?!」ボコオッ!ドドーン!「こっちじゃ戦車に大穴が開いた!」

バサササッ!・・「・・鳥?」シュパパパパッ!カカカッ、ドカドカーン!「戦車が爆発?なんですの?!」

ヒュヒュッ・・「ん?なにかビルの間を飛んでった・・」・・バサアアアアーッ!ベチャッ。ギャルルルッ!

「なあっ?!でっけえクモの巣が戦車団を行動不能に!」「第七部隊『ビーストフォース』のみなさんや。」

オオオオーン・・「速すぎて姿が見えないよ~。」「ケモノ憑きと聞いてましたけど・・」「まさに超人だな。」

 

ザバアアアーッ!「出た!合体戦艦!」「巨大潜水空母ですわ!」「あれがいままでのヤツの母艦やな。」

ズズズズ・・ザッザッザッ!「兵隊?」「重武装歩兵部隊じゃねえかよ!」グラタタタタッ!『うわっ!』

ささっ、チュンチュンチュン!「もう変身していいでしょ!」「あの程度じゃもったいないちゅーに。」

『そうよひばり。まだあなたたちの出番じゃないわ。』はっ!「・・いまの声は?!」シャシャッ!

「獅王韋駄天撃!」ヒュゴオッ!・・ドバアアアアーン!『ぐわあああーっ!』ドガシャアアーン!

ダーン!「はあああーっ!獅王連弾撃!」ズドドドドドッ!ボコボコボコボコッ!『あばばばばっ!』

「超合金ハリセンでございます。」すぱあああーん!ボキゴキボキイッ!『ぐはあっ!』・・ドサドサッ!

「やっぱり!」『第一部隊「機動武闘團」ここに参上!』ザザッ!「こいつら雑兵どもはまかせといて♪」

「綾香さん!・・ではボクたちは敵母艦を」「あ、そっちも間に合ってるから。」「えっ?・・」ドドーン!

「なんだ?!」ドカアアアーン!「蒸気タービンの爆発よ。二次系だから放射能は心配ないって聞いたわ。」

「・・だれが?」「第六部隊、『サイキックアーミィ』やな。たしか水をあやつるサイキッカーがおった。」

 

『ひるむな!数はこちらが上だ!』ドカドカッ!ピピッ・・ズルッ、ドシャドシャアッ!「な、なに?!」

「敵兵がコマギレになりましたわ!」ヒュルルル・・ドカドカーン!『どわああっ!』「こっちは爆撃だ!」

「でも爆撃機なんてどこにも・・あれ?」♪ウ~ウ~ウ~!「大凧とサイレン?」「おっ、応援が来たわね。」

シャシャッ!・・スババババーッ!『どおおおっ!』ドサドサッ!「数十人が一瞬に?!」カカカカン!

バコバコバコッ!『ぶはあっ!』「なに?」「姿が見えませんわ。」「第四部隊『無名』。忍者部隊やしな。」

 

「これで終わっちゃいましたの?」「だったらあたしら単なるダシかぁ?」「・・いえ、まだ前座だったようね。」

「綾香さん?」「ふむ、次は少々やっかいかもしれませんな。」「3時の方向・・海中です!」ザバアアアーッ!

グオオオオーッ!「巨獣人の群れ!」「ひのふの・・12体も!」『我らバイオネット十二獣将!』バーン!

「ちょ、ちょっと待ってくださいませ。ネズミ獣人・ウシ獣人・トラ獣人・・イノシシ獣人。とゆーことは。」

「なーんだ、十二支かい。」「あ、星座だと全部が動物にならないね。」「開発者に日本人でもいるんじゃない?」

ズズーン!「今度こそ変身して・・」「まだよひばり。人数調整してからよ。」「えっ?」・・ドンドンドンドン!

『なんだ?』ガラガラガラ!「周囲のビルが?!」ドシャアアアーン!『ぐぎゃあああーっ!』「半分ね♪」

「いまのは?」「第三部隊『発破屋』やね。さすが統制爆破のエキスパート、正確に敵を押しつぶしたで。」

 

「これで残りは六体。さ、ここから出番よ。」ぽん。「いくよ、みんな!」『エヴォリューション!』ピカアッ!

「風よ、光よ!」ばばっ!「来たれ、ガイアアアアーッ!」「吹けよ風、呼べよ嵐!」シャリーン!

「出番ですわ、ティーガー!」「天・地・愛!」ガキィィーン!「いくぜ、ダイナスト!」「Xenogius switch-on!」

ギン!「One,Two,Three!」シィィィ・・シュバアアアアーッ!『ヘアッ!』・・ドドオオオーン!『むん!』

グオオオオーッ!『いくぞ!』ドンドンドン!ダーン!『獅王鳳翼脚!』ババッ!バキバキイッ!グワアッ!

「やるわねガイアー、二段蹴りで同時に二体を。」『金砂地・銀砂地!』シャリン!『ダッシュXですわ!』

ドンッ!ゴオオオオーッ!ズバシャアアアーン!グハアッ!・・ドドーン!「すごいです!敵をX字に!」

『ヘビ野郎、きやがれ!』シャアアアーッ!ギュルルルッ!ギリギリ・・『この程度の締めかい?ヌルイぜ!

うりゃああああーっ!』ググッ!ビチビチッ、ブチイイイーン!ドサドサッ!「ほう、たいした膂力ですな。」

バサササッ!『トリ獣人かや。対空ミサイル!』ガコン、シュドドドドッ!バサバサアッ!スカスカッ。

『アホが、そこがターゲットレンジや。ストームバルカン!』ブオオオオオーッ!ドブシャアアアッ!

 

『バカな?こうも簡単に!』『残るはドラゴン獣人のみ!』ザザッ。『どうやらあなたが十二獣将の親玉ですわね。』

シャリン。『数を頼めば数で返されるってわけだな。』ぽきぽき。『バイオネットのヒマラヤ本部、正確な位置を

教えてもろたら考えるけどな。』ジャキッ。『・・ふふふふ。かかったな。俺の体内には強力爆弾が内蔵されている。』

『なんだって!』『歯に仕込んだスイッチを押せば、この島ごと消滅だ!バイオネットに栄光』キラッ・・

『・・あえ?』ズ・・ズルルッ!『・・アゴから上が?!』ブシャアッ!【・・起爆コードごと切断した。』

ボオッ・・『てめえは!』『こないだの黒い天使ですわ!』『・・助けてくれたの?』『・・ガイアー、勝負よ。』

チャッ。『・・どうしても?』『ケジメはつける。』『・・わかった。みんな、下がって。』『う・・うん。』ザザッ。

 

ヒュオオオーッ・・『名前を聞いてなかったね。』『・・アジール。』シーン・・カラン。『はっ!』ダダダダッ!

『隠形・・』スゥッ・・『その手は通じない!そこ!』ゴオッ!【くっ?!】ガキーン!【・・なぜ?!】

ザザザザッ!(・・今度こそ!)グッ、ブオン!くるっ。(なにっ?!)『はっ!』パシイイイーン!

【真剣・・白刃取り?!』ボオッ。『君の「殺気」は覚えた。いくら姿を隠そうとも攻撃する寸前の「殺気」は

感知できる!獅王機甲拳・介錯人殺し!たあっ!』グン!『うわっ!』ズドオオオーン!『くっ!・・はっ?』

ピタッ。『相手の武器を己がものとする、これ獅子王家秘伝・獅王機甲拳なり!』すっ、ブン。カシャーン。

『?・・なぜとどめを?』『ボクは武器は使わない。この身体だけで闘う主義だ。』『・・あまいね、やっぱり!』

すっ、シュイッ。『はっ?!苦無ですわ!』『あぶねえガイアー!』ビュッ!『獅王真空把。』すっ、ぴたっ!

『なっ?!・・指二本で!』『はあっ!』バキイイイーン!『ぐうっ!』『たたたたたああああーっ!』

ドドドドドドッ!ズガガガガガッ!『くうううっ!』『これがボクの武器だ!』ギン!『獅王砲撃拳!』

ズドオオオオーン!『きゃあああああーっ!』ズガガガガガーッ!ガラガラガラ!・・『す・・すげえ!』

『ビル三つをぶち抜きましたわ!』『こらきっつい一撃やったな~。』ぽりぽり。(・・ま、ええクスリや。)

ガラガラ・・『くっ・・』ズシーン、ズシーン。『・・なぜ手加減を?』『さ。』すっ。『・・えっ?』

『闘いはこれで終わり。』『・・ええ。』『いこうよ、いっしょに。』『・・・・うん。』すっ、がしっ!

 

「・・アジールこと、鳳つばめ。」「おお!あの有名な鳳家か!」「つぐみちゃん知ってる?」「伊賀忍法の名家さ。

今でも伝統の忍法を継承してるので有名だ。」「ふむふむ、ニンジャならあの神出鬼没も納得いきますですわ。」

「今やからバラすけどな、つばめとウチは前からの知り合いやったんや。おとやんの前の仕事の関係でな。」

「じゃあ最初から言ってくれれば。」「つばめヒネクレもんやからな。このアプローチしかないな思て。」

「・・ヒネクレ者というのはちょっとひどい。」「そうだよ。つばめちゃんこんなにカワイイのに。」ぎゅっ。

「ちょ、ちょっとひばり・・」「ほらこのお下げなんかあこがれちゃうな~。」「・・首キマっとるで。」

 

無国籍料理「サイレンス」。コポコポ・・「で、結局顔見せできなんだんか。」「綾香が居座ってちゃあな。」

「まだ娘に気づかれとうない気持ちはわかるけどな。」「秘密部隊では新米だしな。ま、ぼちぼちやるさ。」

カラーン♪「もんだで、おとやん。」「あら、珍しくお客さんがいますですわ。」「黒づくめの革ジャンと帽子、

下は真っ赤なジャケット?まあこの店に合ってるかもな。」「こらこら客にかまうんやない。」「別にいいぜ。

キミたちが第八部隊『Gエンジェルズ』の面々か。」「・・私たちの裏の身分を知ってる?」「秘密部隊のひと?」

「俺はビッグワンと呼んでくれ。いちおうキミたちの上司だぜ♪」『上司?』「マスター、他己紹介してくれ。」

「この時代錯誤のオッチャンが秘密部隊総司令や。」『ええーっ!』「よろしくな。」ちゅっ♪(投げキッス)

「あ、はい、隊長の獅子王ひばりです!」びしっ!「イージィイージィ。俺は見てのとおりフランクだしな。」

「あの、総司令さまがどういったご用で?」「面通しがひとつ、それにボーナスが二つめだ。」『ボーナス?』

「これだ。」コトコトン。「・・五つの宝石箱?」「オービットベースの雷牙博士から預かってきた。見てみな。」

カパッ。ピカッ!『わっ!』キラキラ・・「宝石のペンダント?」「すごい緑の輝きですわ。エメラルドですの?」

「特殊結晶ヴァルキリアX。弾丸Xの技術とカインのメッセージから生み出された超結晶体だ。」「弾丸X・・」

「ひょっとしてパワーアップアイテムかい?」「そのとおり。使い方はペンダントが『教えて』くれるそうだ。」

『えっ?』「・・なんも聞こえんで。」「必要な時にわかるような仕組みになってるらしいぜ。まず付けてみな。」

チャリッ・・スゥ・・「・・あれ?緑の輝きが消えた。」「ふむ、どうやらわたくしたちに同調したようですわ。」

「あんなに光ってちゃ学校に付けていけないもんな。」「・・それでも神秘的な輝きだね。」キラキラ・・

 

君たちに最新情報を公開しよう。

機界生命体との戦いが終わり、しばしの安らぎにある地球。

だが戦いの炎はまだ消えてはいない。ベルリンを襲うバイオネットの最強巨獣人!

シャッセールと共に立ち向かう天使たち。だが敵は恐るべき秘策を持っていた!

ヨーロッパ滅亡の大危機に、Gエンジェルズの新たなる力が発動する!

「獅子の姫君 - Lion Princess - 」ファイナル、

「二匹の獅子」に、エヴォリューション、Gエンジェルズ!

これが勝利のカギだ!(キューブリック・ドライバー)

 




♪ザン!
無国籍料理「サイレンス」。「あれからもう一年近いね・・」「バイオネットがときたま騒ぐくらいで、おおむね
平和でよろしいですわ。」「ああ。あれだけ叩いたから、だいぶ疲れてるはずだな。」「・・でも奴らの本拠は
手つかずのまま。いずれまた動く・・」「ま、そんときに備えて英気を養のうとくのが唯一の手段やな。」

ヒマラヤ・バイオネット本部。「そろそろ、かな?」「研究成果はじゅうぶんにいただいた。もうここにいる
理由もなくなる。」「・・エゼキエルの建造は順調だ。上層部はいまだに基地増設工事と思っているがな。」
「こっそり横流ししてた資金も気づいてないわ。これだから科学屋ってやつは。」「いえ、あとひとつだけ
厄介なものがあるわ。それを処分すればバイオネットはもはや無力・・思うぞんぶんつぶせるわ。」
「ミヤビ、その要素って?」「巨獣神カタストロフィ。最後にして最悪の巨獣人・・そして最終兵器。」
『ああ・・』「あれか。たしかにあれは大きな障害だ。」「・・おびき出して秘密部隊に叩かせよう。」
「じゃ、ナンバー1のおじさまへの働きかけは私がやるよ。ドクター、ゲドウ、いっしょに来て。」『うむ。』

衛星軌道上、国連秘密衛星アバドン。「ビッグワン、バイオネット活動開始。予測行動地点は・・えっと・・」
「落ち着いて、ナミ。右のコンソールにGAGAからのシミュレーション結果が出てるわ。」「あ、はい。」
「キャナル、追加情報を。」「は、はい。ただちに。」カタカタカタ・・ブブーッ。「・・あれ?」「F5じゃなくて
F7でしょ。」「あ・・」「がんばれがんばれ。誰でも最初は初心者だぜ。あ、素子は例外だったな。」ぴっ。
「今どきの傭兵はIT技能は基本ですから。」「大学じゃこんな高度な情報機器はありませんでしたよ~。」
「うちの会社もパソコンしかなかったわね。」「基本は野戦端末と同じだから、さほど難しくはないけどね。」
「で、答えは出たかい?」「あ、はい。どうやらベルリンがターゲットのようです。」ひゅ~。「これはまたえらく
時代錯誤な所を選んだもんだ。東西分裂ってのはいつの話だ?GAGA、戦略目標。」『ローマ法王と推測。』
ぎょっ!「なんだと?!」『現在法王は統一記念式典に出席するためベルリンに滞在中。』「こいつぁまずいぜ。
多宗教を容認した法王がバイオネットに暗殺されたりしたら、またぞろ世界に宗教戦争の火の手が上がる。」
「潜伏していた原理主義が息を吹き返しますね。」「テロ地獄の再来・・それだけはさせねえ。敵戦力推定と
編成案。」『68%の確率で巨獣人による強襲。第八部隊が最適。さらにシャッセールにも応援要請を推奨。』
「わかった、それでいこう。キャナルは天使たち、素子はパリへ飛んでくれ。」『ラジャー、ビッグワン!』

記録外ミッション72「獅子の姫君 - Lion Princess - 第五章 『二匹の獅子』 」

パリ、シャッセール秘密基地。「呼んだか?お蝶。」「国連秘密部隊から出動要請よ。」「おっ、ひさびさに来たね。
で、どの部隊との共同作戦だい、ルリ。」「第八部隊『Gエンジェルズ』です。今回が初顔合わせですね。」
「Gエンジェルズ・・どんなチームだ?」「ほら、凱さんが新種決戦のときエヴォリューター化したでしょ。
それ以前にすでにエヴォリューターになってた人たちで構成された部隊だって。」「へえ~、そんなのがいたんだ。」
「資料によると、構成員はみんな中学生ですね。」「うへ、ガキンチョかよ。」「氏名は獅子王ひばり、龍星・・」
「なんだと!」ガタッ!「ルリ、そこもう一回!」「獅子王ひばり。」「・・国際電話!」ガチャ!ピッピッ・・
「・・留守録?クソジジイめ!」ジャン!「なぜドクター雷牙に?」「あのジジイがからんでるにちがいねえ!」
「どういうご関係ですか?」「あたしの姪さ・・あんまし付き合いないけど。」「ならリオンは叔母というわけね。」
「凱さんと命さんの結婚式のとき顔くらい会わせてるはずですが。」「来てなかった・・なぜか知らないけど。
お蝶、いつから知ってた?」「いましがた。第九からの出動要請で関連資料がまわってきたの。」「見せろ。」
バサッ。「・・武装巨人化?んな能力が・・これまでの実績・・かなりハデにやってんな。」「秘密部隊唯一の
巨大戦力ですから、東アジア地域での巨獣人事件でお座敷が多かったようです。」「これまではウチが嘱託で
やってたもんな・・つまり、今回のヤマはそれだけの戦力がいるってことか。」「ターゲットが法王だもの。
もししくじったら世界規模の損害が出るわ。」「・・テキもそのつもりで仕掛けてくるだろうな。」「まちがいなく。」
「天使たちはGGGの弾道連絡機でフランス空軍基地に14時に到着するわ。ここで一泊して、明日にベルリン入り。」
「なら迎えに行くか。けど五人じゃポルコは狭いな・・」「そのつもりで大型車をレンタルしといたわ。」「さすが。」

空軍基地。ゴォォォ・・パシュ。どかどか。「ん~!やっと着いた・・」「あいたたた!・・くそ狭い弾道機では
エコノミー症候群になってしまいますですわ。」コキコキ。「ここがフランス・・空の色まで違う気がする。」
「よっ、はっ!」シュシュッ!「こった身体をほぐすにはこれがイチバンだぜ。」「さって、迎えは来とるんかいな。」
ブロロロ・・「うわ、でっかい車。」「大型リムジンでございますですわ。」ブロロロ・・キキィッ。ガチャガチャ。
「あれが話に聞いたシャッセールの・・」カツカツ・・ぴたっ。じ~っ。「・・あんたがひばりかい?」「はい?」
「あたしはリオン・レーヌ。シャッセールのエキスパートだ。」ぎょっ!『獅子の女王!』「GGGの凱さんに聞いた
ヨーロッパの守護神!」「あっ、ひっさしぶりやな~、お蝶はん。」「一年ぶりくらいかしら、かもめちゃん。」
「お蝶、知り合いか?」「なに言ってんの。コマンドーの娘さんよ。」「・・え?」くるっ。「・・うそだ~!
あのゲタオヤジのどこを押しゃ、こんな娘ができんだよー!」「おとやんもえらい言われようやな。」
「で、ひばり。」「は、はい!」ぴしっ。「・・大きくなったね。」「え?・・あっ!」はっ!「叔母さまだ!」
『えっ?』「思い出した!フランス在住って聞いてたリオン叔母さま!」「おばさまとはどういうことですの?」
「雷牙おじいちゃんの娘なんだ。」「あ、なるほど。」「・・ひばり、そのおばさまは止めたほうがいいと思う。」
「なんで?つばめちゃん。」「ほら。」『・・あ。』ぴくぴく・・(-_-メ「ぷっくくく・・(笑ってるお蝶)」
「・・ま、とりあえず乗れや。」くい。バタンバタン。ブロロロ・・「今夜はあたしお手製のフランス料理だよ。」
『えっ?!』「なんだよ、その『え?』は。」「心配ないわ。こうみえてリオンはお料理『だけ』は大得意なの。」
「おいちょっと待てお蝶。『だけ』ってのはひっかかるな。」「あら、リオンその他で何かできたかしら?」
きゃいきゃい。「・・話に聞いたとおり、お二人とも仲がいいんですね。」『どこが。』「ハモってるし・・」

シャッセール。「まず紹介しとくわ。ひかりんとやーみん、そしてルリよ。」『ボンジュール。』「・・ちなみに私は
ビークルロボじゃないです、念のため。」「こちらが第八部隊の五人よ。」『こんにちはー。』「こんなに若いのに
秘密部隊員なんだ。すごいな~。」「あら、それを言うならルリちゃんだって11歳で作戦参謀やってるから、
驚きはさほど少ないですけどね。」「えっ、作戦参謀?!」「いちおー。」「リオンのバカ力を上手に使うには
ルリの存在が不可欠なの。」「おかげでぶっ壊しの楽しみが少なくなったけどな。」「以前が壊しすぎだったの!」
「それはともかく、出発前に仕込んだソースがいい具合にできてます。」「おっとそうだった。ルリ、手伝え。」
「りょーかい、シェフ。」「お蝶は部屋を準備な。」「おまかせあれ。さ、こちらへどうぞ。」『失礼しまーす。』
カツカツ・・「お姉、珍しく機嫌がいいね。」「姪のひばりさんが来たから、はりきってるんですね。」

夜。「じゃ、明日は8時起きでね。」『はーい。』「あ、ひばり、ちょっと話がある。」「はい?」つかつか・・
「いくつか聞いておきたいんだが・・凱と命の結婚式のとき、欠席だったな。なぜだ?」「・・勉強で。」ぷい。
「・・おめえ、凱が好きだったんだな。」ぎくっ!「な、なんで?!」「顔に出てるさ・・それはまあいい。
もっと大事なことがある・・秘密部隊に入ったのは自分の意思か?」「・・最初はバイオネットの手から保護して
もらうためでした。でも・・」「でも?」「バイオネットと戦っているうちに、そして秘密部隊の皆さんと
会ううちに変わりました。・・ボクは自分の意思で戦っていると。」「ふざけんな。変身しなきゃあんたらはただの
中学生だ。そこんとこわかってるのか。それこそ銃で撃たれりゃはいそれまでだ!」「座して怯えてるよりいい!」
「?!・・」「力を隠してこそこそ逃げまわるなんてイヤだ!ならばボクは前を向いて戦う!」・・ふっ。
「ひばりもやっぱり獅子王の血筋だな。」「・・え?」「安心したよ・・そこまで覚悟ができてるんなら文句なし。
あんたは立派な秘密部隊員だよ。」ぽん。「おばさま!」「・・だからそのおばさまってのはやめろって。」ぴくぴく。

ドイツ・ベルリン。ワーワー!「みなさま、いよいよドイツ統一記念式典が始まります。今回は特別ゲストとして
ローマ法王猊下が御幸あらせられました。東西融和のきっかけとなったこのベルリンを祝福してくださいます。」
『ポープ!ポープ!』ワーワー!「あっ、ただいま法王猊下が徒歩でお出ましになりました!お召し車でないのは
信徒と直に向き合いたいという猊下の御心によるものです。」『ポープ!ポープ!』「みなさん、ありがとう。」
『法王さま!』「おお、可愛い子たちだ。まるで天使のようです。」すっ。「・・法王さまが握手を。」じ~ん。
「これは光栄なことですますわ!」「・・うちは天台宗だけど、今だけ転ぶ。」「すばらしい方だ・・後光が見える。」
「あないな方こそ、この世に必要なんや・・」「みんな。あの方のため、そして世界のためにぜったい守ろう!」

少し離れた街路のポルコ。ワーワー・・『・・お蝶、状況は?』「今のところ問題なし。外周はともかく、法王の
近辺にいる人たちはみんなバチカンの騎士団よ。」「マルタ・聖ヨハネ・ホスピタル・聖ゲオルギオ槍騎士団。
スイス傭兵団までいます。」『まるで十字軍だな。』「それだけ今回の敵はやばいってこと。情報部『ヨハネ』からの
最新情報では、イスラム原理主義テログループを三つほど『イスカリオテ』が抹殺・・もとい、阻止したそうよ。」
『人間大なら十三課の連中で何とかなるだろ。問題はだ・・』「巨獣人よね・・さて、どこから襲ってくるか。」
『ひかりんとやーみんは待機させとけ。まずはひばりたちを前に立てる。』「了解。今回は後詰めに徹するわ。」

『統一ドイツ国民のみなさん。前世紀の業を断ち切ったこの聖なる都・ベルリン市民のみなさん。この歴史的な
偉業を称えましょう。そして全世界に平和があらんことを。エイメン。」『エイメン!』・・ゴゴゴゴゴ。
「なんだ?」「地震?」ザワザワ・・「・・地下からか!」ゴバアアアアーッ!シャギャアアアーッ!『うわっ!』
『怪獣だ!』ワアアアアーッ!「騎士団、避難誘導を。」「猊下もご避難を!」「いいえ、私は悪魔と戦います。
それが主の僕たる私の役目です。」すっ。『聖ヨハネ騎士団、直衛つかまつる!』ザザッ!ズーン!ズーン!
ダッ、ザザッ!『なにっ?』「・・先ほどの子供たち?」「ボクたちは国連秘密部隊・第八部隊!」さっ!
「悪を追って東に西に!」シャン!「・・音に聞こえたその名こそ。」ジャキッ!「世界を駆ける守護天使!」ばっ!
「Gエンジェルズとはうちらのことや!」ちょーん♪『エヴォリューション!』シィィィ・・シュバアアアーッ!
『ヘアッ!』・・ドドーン!オオッ!「これは・・まさに主の遣わされた天使たち!」ささっ。『エイメン!』
「はぁ・・キリシタンはこれだから。ま、守護天使っつーのは間違いないか。・・しばらくまかせてみよ。」

シャギャアアアーッ!『・・これって何の動物?』『ん~、よくわかりませんですわ。』『・・まさか、キメラ?』
『なんだそりゃ?』『いろんな動物のええとこばっか寄せ集めた、いわばゴッタ煮みたいなもんや。』
カッ!ゴオオオーッ!『火炎放射?!』『まかせろ!ドラゴンシールド!』さっ、バシャアアアーッ!
『いくよ!』ダーン!『獅王撃滅拳!』ゴオッ!バシイイイーン!『なっ!・・シッポが?!』ブン!バァンッ!
『ぐはあっ!』ダダダーン!『ガイアー!』『・・シッポが何本もある。』『しかも手足のように自在に動かすか!』
『こら手が何本もあるんといっしょやな。せからしか!』ジャキジャキッ!『フルバーストで灼きつくしたる!』
メリメリメリ・・『?・・待って、何か体内から出てくる。』ボコッ。『?・・黄色に黒の三つ矢マーク・・なっ!
あれは放射能マークですますわ!』『なんだって!』はっ!『アイスキャナー。』シャキッ。ピピピピ・・ピーッ!
『・・あいつ、強力な放射能を発してる!』『いけない!法王さま、すぐに退避してください!被爆します!』
ふるふる。「いえ、悪魔に背を向けたとあっては主に申し訳が立ちません。ここで死すとも教えは残ります。」
「それは違います、猊下。」「君は?」ばさっ。「リオン・レーヌ。無為に命を捨てるのは主の御心にあらず。
生きて最後の瞬間まで人々のために働く・・それこそ道です。」「・・心得違いをしていたようです。行きましょう。」

「ルリ、解析!」カタカタカタ・・「あれは無制御原子炉と推測されます。あの巨獣人自体が動く原子炉であり、
目標地域を放射能汚染することが目的。」「なんてものを・・最悪被害推定。」「中央ヨーロッパ全域が汚染。」
「・・GGGに連絡するわ。」「一年前に散解したはずですが?」「いえ・・器はもうできてるはず。」ピピピ・・

Gアイランド海面下。『・・というわけです、大河長官。』「状況は了解した。たったいまビッグワンからも
協力要請が来たところだ。牛山くん。」「このような事態を想定した新メガトンツールを準備してあります。」
「猿頭寺くん。」「三連高速展開母艦「大日」、発進準備いいですよ~。」ぽりぽり。「発進、承認!」ビシイッ!
ドドドドド!『一番ミラーカタパルト、キューブリック・ドライバー装填完了。射出軌道計算終了。方位および
仰角を維持せよ。ミラーコーティング処理開始。』キィン。『射出準備よし・・シュート!』シュバアッ!

ベルリン。シャギャアアアーッ!ズーン!『くっ!・・攻撃できないよ!』『かといってこのままじゃ放射能汚染も
止められませんですますわ!』【それについては手を打ったぜ。】『おばさま?』【あと3分だけ保たせてくれ。】
『そのくらいなら。みんな、釘付けにするよ!』『おう!』ピコーン、ピコーン!『なに?』『・・Gゲージが!』
『変身限界時間だ?まだじゅうぶんに時間はあるはずだぜ!』・・はっ!『しまった、この放射能のせいですわ!
無意識のうちに張った耐放射能障壁でエネルギーを浪費したのですわ!』『こらやばいで・・盲点やった!』

「いけねえ!・・お蝶、まだか!」【方位83度、到達まであと1分!】「ひかりん、やーみん、出番だ!」
『システムチェーンジ!』ジャキーン!【ツールプログラムはアップロード完了よ。】「プログラム確認したよ。」
「へえ~、こういうツールがあったんですね。」【ツール到達まで30秒。天竜合体に入ってください。】
『シンメトリカル・ドッキング!』ガキィィーン!「天竜神!」・・ゴオオオオーッ!「あれだ!受け取れ!」
「ブースト!」ドン!ゴオオオーッ!「ベクトル軸・・よし!ツール・コネクトッ!」ガキイイイーン!ギィン!
「キューブリック・ドライバアアアーッ!」「おっし!ひばりたちは下がって変身解除!」『了解!』ザザッ!
「いくよ原子巨獣!位相アーム展開!」ジャキーン!ズボッ!「空間湾曲面、形成!」ヴン!ピキキキ・・
「うわー、でっかい箱が怪獣を閉じ込めちゃった。」「なるほど、あれは閉鎖型の湾曲空間ですわ。つまり
ディバイディングドライバーの正反対で、広げるのではなく閉じ込めてしまう・・よく考えられてますわ。」
「レリース!」スパッ。ヴゥゥゥ・・「これで放射能も完全に遮蔽できるよ。」「一件落着・・なのか?」
【・・待ってください、問題が発生しました。あと数分で湾曲空間が自然復元を始めますが、他のはともかく、
原子炉を圧縮すると核融合反応が起こります。】「なにっ?!」【その膨大なエネルギーは湾曲空間を破砕し、
爆発力は数千万メガトン・・ヨーロッパ大陸は消滅、吹き上がった塵灰は全世界を覆い、氷河期になります。】
「・・やべえ!テン子、そいつをどっかに捨てろ!」【ダメよリオン!宇宙にでも廃棄しないかぎり、地球上どこで
爆発させようと全世界カタストロフィよ!】「ちっ!解除してもヨーロッパは荒野になる。どうすりゃいいんだ!」

「くっ・・変身すればボクが宇宙へ捨てられるのに!」「こんな大事なときにガス欠かよ!」「・・いえ、まだ
わずかだけどGパワーは残ってる。」「かといって再度変身するのに必要充分な量ではありませんですわ。」
「こういうとき、五人ぶんの力を集められればええのにな・・」・・はっ!「それだかもめちゃん!」『えっ?』
「これだよ。」チャリッ。「・・ヴァルキリアX?そか、その手があったで!」「こうやって五人分をかざして、
キーワードを唱えれば発動すると聞いてますわ。」「・・やってみよう。」「ダメでもともと、いちかばちかだ!」
ささっ。「いくよ、みんな!」『Gトゥゲザー!降臨、アルヴァタール!』シィィィ・・ギュイイイーン!
「なんだ?!」ズズズズ・・「真紅の大天使?!」「ひばりたちか?いや、それ以上にでけえ!」・・ギン!
『へえ~、こうなりますの。』『まさか五人合体とは予想外だったな。』『・・それぞれの意識がはっきりしてるね。』
『姿が見えんだけで、基本は戦隊ロボやな。みんなで動かすんや。』『わかった。みんな、ゴミ処理に行くよ!』
ガシッ!ググッ・・『ヘアッ!』バサアッ!キイイイイーン!「空間結界を運んで飛んでく・・ポルコ、来い!」

ゴォォォ・・『高度50万m。まもなく成層圏を突破しますわ。』『電離層の上まで・・そこなら地球に被害は出ない。』
ピコーン、ピコーン。『もう限界かや?!』『思ったより早いな。』ミキミキ・・『はっ!・・空間復元が始まった!』
『もうよろしいですわ。ここからぶん投げて全速力で離脱しましょう!』『わかった!うりゃあああーっ!』
ブォン!ゴオオオオーッ!・・カッ!『きた!』『全速離脱!』ゴオオオオーッ!ズズズズ・・『衝撃波が!』
『逃げきれない!』ドズウウウウウーン!『うわあああああーっ!』ヒュルルル・・ピコンピコンピコン!

ドォォォ・・『超高空で巨大爆発が!』「ひばりたちは?!」「・・見えたわ!」ヒュルルル・・「墜落?!」
「自由落下状態です。」・・パッ。『・・ああっ!』「変身が強制解除された?いけねえ!ポルコ、急げ!」
ゴオオオーッ!「落下速度に合わせろ・・ルーフ開けろ!」シャッ!ビュオオオオーッ!「もっと寄せろ!」
ジリジリ・・がしっ!グイッ!「一人確保!お蝶!」どさっ!がしっ!「おっけい!ポルコ、暖房を最大に!」
「ほら二人め、三人め!」どさどさっ!「・・四人!あとはひばりだけ!」『高度2000!』「・・もうちょっと!」
ジリジリ・・ゴオッ!「くそっ!」『高度1000!』「・・これしかねえ!たあっ!」ダン!「リオン?!」
がしっ!「おっし!」ゴオオオオオーッ!「ハイパーモード!」ビーン!ジャババッ!ガクン!「落下速度減少!
ポルコ、下へまわれ!」『おっけい!』ヒュゴッ!・・どさあっ!『キャッチ!全力逆噴射!』ドン!ゴオオオーッ!
『高度300・・バルト海に強行着水するよ!』ドババババーッ!ザパアアアーン!・・ぷかぷか。『ふぃ~・・』
「な・・なんとか生きてるな。」「あいたたた!リオン、足どけて足!」「車内もうグチャグチャですね。」

ベルリン病院。「ニルヴァーナせんせ、どうだった?」「なんとかカンオケから足は抜かせたわ。」「そっか・・
やっと安心したよ。」「それはまだ早いわよ・・あの合体形態だけど、相当にムチャなエネルギー消費を強いるわ。
それこそ命にかかわるくらい。」「なに?」「今回はガス欠になる前に爆発の衝撃で失神して強制解除されたのが
かえって僥倖だったの。もし意識があったままだったら・・まさに諸刃の剣。」「・・禁じ手にさせなきゃ。」

数日後。「・・というわけだ。」「・・ボクたち死ぬとこだったんだ。」ぞっ・・「これはまさに禁じ手ですわね。
命あってのものだね、めったやたらに使うものではありませんわ。」「・・最終手段として封印すべきだね。」
「そうだな・・普段はいつものアレでじゅうぶんだ。よっぽどのことがないかぎりな・・」「けどな、手段が
存在するかぎり、それはいずれ使うハメになるんや。」「そうだ・・いっそそのペンダントは廃棄すべきかもな。」
「・・どうする?」「ここはリーダーのひばりの判断に委ねるぜ。」「賛成ですわ。」「ひばり、どないする?」
「・・持っておこう。いざというとき、これが無いと打開できない事態もあるかもしれない。それに限界時間を
常に意識し、その前に決着させるようにがんばる。その点では通常のエヴォリューションと基本は同じだよ。」
「いつもそううまくいくとは限らないぜ。」「かといって恐れてるだけじゃ何もできない。」「・・そうだな。」

ヒマラヤ山脈、バイオネット本部。「これで憂いは無くなった。」「・・いまこそ発動のときだ。」「ユキノ、シュウ。」
「特戦隊は行動を開始したわ。」「ユーゲントも作戦どおり、動きだした。」「では・・これよりオメガ、覚醒よ。」
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