「シャンバラ」。「GGG要塞艦隊は先の神種の奇襲でほぼ壊滅状態だ。」「ブンドル、かねてよりの作戦ついに
実行の好機のようですね。」「いかにも。今この間隙を狙い、東京を殲滅する。」「ちと待て。」「老師、なにか?」
「東京攻撃の目的がようわからんのじゃが。」「東京がつぶれれば喜ぶ国はいくらでもあるということです。」
「日本の経済・技術力を苦々しく思っているのは先進・後進にかぎらず多い。アジア諸国とて例外ではない。」
「東京には主要企業の本社が集中しています。それを焼き払えば倒産までいかずとも活動にスキができます。
その間に市場を乗っ取るのは容易です。」「なるほどのう・・それも面白かろう。」「ククク・・俺の出番だな。」
「加藤どの、この作戦は重要です。失敗は考えないでください。」「わかっておる・・とっておきのを出すさ。」
大要塞エゼキエル。「・・これはいかんな。」「GGGが一時的に活動不能になった今、賢人会議は必ず動く。
問題はどう動くかだが。」「雅さん、どうです?」「もう読んでます・・東京襲撃です。」ぴくっ。「東京か。」
「・・エゼキエル全速力。東京へ向かえ。」『了解。』「あ。」「東京は守らなければならない。急ごう。」「え・・」
「ちょっと待って。ドクター、ゲドウ・・東京に何があるの?」『ユキノ?』「今の反応、ただごとじゃなかった。
アルエットを飛び越えてのエゼキエル移動指示・・なにを焦ってるの?」「私も知りたいわね・・なんなの?」
「・・話すことはない。」「知らないほうがいい。」「あらそう・・ミヤビ。」「・・なに?」グイッ!「あっ!」
「あんたが知らないはずないでしょ・・話しなさい。オメガのスポンサーのことを!」「なっ!・・なぜ?!」
「サルでも推理できるわ。そしてその解答もね。」すっ・・ぼそぼそ。「はぁっ!・・そこまでわかってるの!」
「ということは正解なのね。」「はっ!・・」ぱっ。「どうもありがと♪」「ユキノ・・思った以上に恐ろしい人。」
「見事な誘導尋問ね。」「・・いつから気づいてた?」「けっこう前かな。ミヤビの人間関係やみんなの会話、
そしていろんな小さい事実を整理して組みあげると、そういう結論にならざるを得ないのよ。」「さすがですね。」
「そのスポンサーの一人が東京にいる・・そういうことね。これならドクターたちの動揺もわかるわ。けどね、
エゼキエルを東京上空へやるのは反対よ。」「なぜだ?」「・・みんな頭に血が昇って判断力なくしてんの?
そんなことしたらオメガにとって大事なものがあるって賢人会議に気づかれるでしょーが!」『・・そうか!』
「ユキノがいちばん冷静ね・・運航室。エゼキエルは相模灘上空に固定。」『了解、アルエット総帥。』
「ゲドウ。今回は大目に見ますが、指令系統の逸脱は気をつけてくださいね。ドクターもあんまり隠し事は
しないほうが精神衛生上よろしいかと。」キラッ。「・・了解。」「たしかにそうだな。反省する。」「よろしい。
ユキノ特戦隊は出撃。魔神獣は出しません。ヴォータンは戦闘待機。」「はい、アルエット総帥。」にやっ。
「東京か・・ミヤビ、どいつ?」「おそらくは・・加藤保憲。」「ふっ・・帝都決戦ね。」「ええ・・今度こそ。」
プロジェクト28「都 - City on Fire -」
GGG諜報部・捜査課。「・・動いた!」ガタッ!「アイリスどうしたの?」「予想どおり賢人会議が動いたわ!」
「そんなのかまってるヒマないわよ。アイリスも先発班でしょ、はやく支度して。」「私は残るわ。」「ええっ!」
「賢人会議がどう動くかを見極めてからよ。あとからESトレインで上がるわ。」「情報機器も無しでどうすんの!」
「あるわ、セリオがね。」「はい。私は機動端末として「シャーロック」ともオンラインリンクしています。」
「・・わかった。でも「弁天」の情報収集はしばらく中断よ。」「問題なし。私独自のネットワークのほうが
賢人会議に関しては情報が濃いから。」「・・あそこ系統?」「そう・・諜報部さえ知らないルートよ。セリオ、
セーフハウスNO.11へ移動するわよ。」「了解。」「NO.11・・浜松町ね。」「情報が集めやすいからね。じゃ。」
アバドン。『ビッグワン、賢人会議の動行を感知しました。次のターゲットは東京です。』「東京か・・まさしく
やつらにとっては好機到来だな。刹羅、ひきつづき情報を集めてくれ。」『最新情報はGAGAに集中させます。』
「GAGA、敵編成推理。」『72%の確率で加藤保憲が出てくる。推定される作戦、巨大式神獣による都市破壊。』
「こちらの編成は?」『第二・第十部隊。』「よし。サイバーソウル、プラハとウィーンに連絡だ。」「了解!」
「俺は一足先に東京に降りる。」「ビッグワン・・まさか!」「そうだ・・秋葉原で会おうぜ。」タッ。『了解!』
アバドン内スペースドック。ここにビッグワン専用万能カーがある。見た目はごく普通のブルーバードだが、
「いくぜ、「ダブルタイフーン」。」スタッ、バタン。「ミラクルエンジン・スタート。」ヒュィィーン・・
「ナビゲーション座標インプット。降下目標・東京。」カチャカチャ・・ピッ。「降下軌道算出よし、
ドック減圧よし。ハッチ開放。」ズズズズ・・ガコン。「カタパルト・リリース!」グン!シュバーッ!
「フライスイッチ・オン!」ピッ。バシャバシャッ!「メインノズル・ブースト。ミラーコーティング展開!」
キィィィ・・「突入角度よし。大気圏突入!」・・ガタガタガタッ!「表面温度、安定。」ゴオオオオーッ!・・
チェコ・プラハ「魔法兵団」本部。「加藤が出てくるの!」「はい。東京を本格的に攻めるつもりでしょう。」
「・・させない。帝都を蹂躪させてたまるもんですか!」「?・・リナ、さくらちゃん珍しくエキサイトしてない?」
「そりゃ無理ないわ。紀元家の仕えるお方がおられるんだから。」「・・ああ。皇家付きの陰陽師だったね。」
「知世ん家もね。」「落ち着いてください、さくらちゃん。そんなに激昂してたら、勝てるものも勝てませんわ。」
「でも!」ぽん。なでなで・・「・・芹香隊長?」こく。「・・・・」「・・はい。たしかに心が乱れていては、
加藤と同じ外道になります・・水のごとく静かに、しかし心は火より熱く・・」こく。「・・・・」「はい隊長。
素子、汽神号はいつ来るの?」「あと10分、東京駅直行よ。」「いよいよ決戦ですわね・・」「うん・・」ぐっ。
オーストリア・ウィーン郊外「サウザンドアームズ」本部。「「ナイチンゲール」発進急げ。ジャンヌ、今回は
大規模レスキューミッションになる。ティセ500体を第一種救助装備に換装せよ。」「もう始めてます。あと
一時間もあれば準備完了。」「美鈴、関東地域の気象状況は?」「晴天・・最悪です。前線は南鳥島あたりです。」
「雨乞いは時間がかかるな・・」「・・あっ、待ってください。北回帰線のところに台風10号があります!」
「使えるか?」「後押ししてやればなんとかいけます。」「よし急ごう。沖大東島で美鈴を降ろす。」「了解。」
そして東京駅。「さて・・この広い東京、どこで待ちうければいいのやら。」「ユキノ、ひとつ考えがあるわ。
賢人会議の目的は東京壊滅により、経済の混乱を誘発すること。となると・・」「赤坂・永田町方面は除外ね。
新宿副都心か、はたまた日本橋か・・」「新宿は無いんじゃないか?あの辺もたしかにいろいろあるけど、
どっちかというと日本橋に旧財閥系は集中してるのだ。」「なるほど・・地図貸して。」「はい。」ぱらっ。
「・・やはり日本橋ね。地図をよく見て。池袋・新宿・渋谷方面もたしかに濃いけど、分散しすぎてるわ。
いっぽう日本橋・有楽町・銀座方面は一本道で連続してる。わたしならここね。」トン。『なるほど・・』
「問題はスタート地点でござるな。」「それはもう明らか。目印にふさわしいものがあるじゃない。ミヤビ、
もしあなたならどこに腰を据える?」「そうね・・一帯を広く見まわせるとこ。すなわちここね。」トン。
『・・東京タワー!』「よし。山手線で浜松町へ移動よ。さっそくあっちのホームへ・・ええっ?!」「なに?」
ポオオオオーッ!『あ。』「汽神号なのだ・・」「ふむ・・予定変更。あいさつに行くわよ。」『えっ?』
シュゥゥゥ・・すとっ。「ん~、東京だ!」「さくらと知世は海外生活長かったからね。」「留学みたいなものですわ。
おかげでヨーロッパ諸国の言語はほとんど話せるようになりましたわ。」「あたしゃまだ数えるほどか。」「リナさん、
ルーマニア出身だったよね?」「カルパチア山脈の田舎だけどね。」「そこって・・まさか。」こく。「・・・・」
「ほえええ~っ!リナ=アルカードって、どっかで聞いたと思ったら!」「やはりそうでしたのね・・けどどうして
太陽もニンニクもお嫌いではないのですの?」「ふっ・・生物はすべからく進化するものなのよ。それにあたしは
黒魔術も使うから、それ系の魔法薬も造れるしね。」「知世ちゃん、コンパクト貸して。」「はい。」パチッ。
ひきっ。「・・リナさんの姿、映ってないや・・」「待ってください・・それではリナさんも王家の血筋ですの?!」
「まあね。だからさくらや知世と同じくキング・・」『しーっ!』「あ・・」「・・・・」「芹香さま、知ってる?」
こく。「・・・・」「う・・そこまで知ってるの・・」「?・・」「あ、そっか・・アプロヴァール家もそうなんだ。」
「・・?」くるっ。・・ゾロゾロ。「あれは!」「特戦隊!」「ちーす。奇遇ね~。」「やはり来たのね、さくら。」
「加藤が東京を襲うとなれば、黙視できませんから。」「そうね・・」「・・みんなちょっとお茶しない?」
『えっ?』「ユキ姉、そんなヒマは」「いろいろはっきりさせておきたいことがあるからね・・こっちよ。」
『浜松町、はままつちょう~。』「セリオ、貿易センタービルの22階だったよね?」「はい。何の変哲もない
商社オフィスに擬装してあります。」「LANちゃんと引いてるのかな?・・はっ!」さっ。「アイリス、なにか?」
「セリオ隠れて!向こうのホームにいるの、ユキノと特戦隊じゃない・・」「確認。魔法兵団の方々もおられます。」
「魔法兵団?・・なんで国連秘密部隊の第二部隊が特戦隊といっしょに?」「賢人会議がらみならば有り得ます。」
「あ、なるほど・・尾けるわよ。」「堂々と会えばよろしいのでは?」「会ってなにするって?」「・・なるほど。」
貿易センタービル最上階レストラン。「ここからなら東京タワーの動きもよく見えるわ。」『なるほど・・』
「お待たせしました。」コトンコトン。「さて・・聞かせてもらいましょうか。加藤とミヤビとさくらの関係を。」
カタン・・「・・前に話したはずだけど?」「それだけじゃ説明がつかないわ。もっと根は深い・・そうでしょ?」
「雅おねえさま、ここは全てを話したほうが・・」「・・そうね。いいわ、話しましょう。闇の日本史を・・」
「お客さま、並んで座らなくても・・」「オー、ワタシニホンゴワカリマセーン。」「う"・・失礼しました。」
「・・セリオ、イヤホン。」「どうぞ。」カチッ、ピーッ。きゅっ。「指向性マイク、音量調整します。」「うん。・・」
「闇の御三家」・・皇家を二千年もの間、影から支えてきた三大勢力である。古神道の土御門家、陰陽道の紀元家、
そして呪禁道の加藤家。比較的日の当たる場にも出ることが多い土御門家・紀元家に対し、加藤家は闇に潜み、
決して語られることのない謀略・暗殺に手を染めてきた。歴代の加藤家当主もそれを伝統として誇りにしてきた。
しかし、加藤保憲の出現でそのバランスは一変した。加藤は影働きに徹していた伝統を覆し、土御門家・紀元家
のみならず皇家をも打倒し、自らが日本を支配する野望を企てた。防衛庁高級幕僚を呪術で取り込み、
さらに在日米軍さえ支配下にし、軍事クーデターを勃発させようとした矢先に、帝の征夷勅令を受けた
土御門・紀元両家連合軍の奇襲に会い、加藤は逃亡した・・そして数年後に「賢人会議」にその名は現れた。
「なるほど・・お家騒動の決着というわけね。それにしてはラクーンシティで会ったときはそんな素振りは
見せなかったわね。」「さくらがいなかったからよ。決着は両家の連合で・・それが掟。」「ユキノさん、芹香隊長。
ひとつお願いがあります。」「だいたい想像つくけど。」「・・」「加藤の件、私とさくらに任せてもらえない?」
「やっぱり・・」「タイマンでも負ける気はないけど、正直ベースで70%。でもさくらがいるなら話は別、
100%勝てるわ。」「う~ん・・どうします芹香さま?」「・・・・」「わかりました・・ミヤビ。あなたとさくらに
任せるわ。わたしたちはザコ式神の掃討に徹する。」「ありがとう、ユキノ・・さくら、行きましょう。」すっ。
「動いたわね・・セリオ、私たちも東京タワーへ。」「行ってどうするつもりですか?足手まといなだけです。」
「う”・・はっきり言うわね。」「私の最優先任務はアイリスの護衛です。」「わかってるわよ。・・オフィスから
監視するか。セリオ、マーカー盗聴器。」「了解しました。・・目標、紀元桜。」ピピピピ・・シュッ。ピタッ。
「ナイスショット。さくらの襟元にうまくくっついたわ。」「では気づかれないうちに移動しましょう。」「うん。」
相模灘沖、大要塞エゼキエル。「む・・いけませんね。」すっ。「「闇」どの、いずこへ?」「東京へ行ってきます。
今回は私も出る必要がありそうです。」「・・アルエット、外出してよいか?」「私もだ。」「へえ・・フォルスト様
だけじゃなく、ゲドウとドクターがそろってお出かけとはね。よほど東京には大事なものがあるみたいね・・
いいよ。エゼキエルの留守はSSSと守りましょう。ヴォータンはひきつづき待機。一朝事に備えるわ。」「すまん。」
東京タワー・第二展望台上。バサバサ・・「ククク・・ここならよく見える。さて東京を火の海にしてくれるか。」
「その前にあなたが大焦熱地獄へ落ちることになるわ。」「大叫喚地獄のほうがお似合いですね。」「なにっ?!」
ばっ!「貴様らは!・・土御門家の「黄泉雅閃」と紀元家の「殺女桜」!」「あら懐かしい名前だこと。」
「ふふ・・何年ぶりですかね。」「ラクーンシティではさくらがいなかったから見逃してあげたけど・・また会えて
嬉しいわ。」「加藤保憲!御三家の身でありながら帝を害さんとしたその罪、死よりも重し!でもおとなしく罰を
受けろとは言わない・・せいぜい楽しませてくださいね。」ギラッ!「当代きっての呪殺師ふたりが相手か・・
よかろう、御三家最強の力を見せてやろう!」ビラッ。「鋭利暗、いけい!」シュパパパッ!・・ズシャズシャッ!
キィィィーッ!「一斉にかかれ!」シャシャシャッ!ブワッ、グシャアッ!「一撃で終わりか・・たわいもない。」
『今の言葉、撤回していただくわよ。』「なにっ?!」カッ!ドガガガガアアーン!キィィィーッ!パラパラ・・
「なんとおっ!自爆で鋭利暗軍団を叩き落とすとは!」「誰が自爆したって?」「寝ぼけるのもたいがいにね。」
「なっ!」くるっ。「うしろ?!・・そうか、九郎判官流「陽炎」か!」「正解だよ。」「みんな、あとはよろしく。」
「ガリアンソード!」シャキーン!「大蛇斬!」ジャラララーッ!ズバドシュッ!キィッ!「溶解酸の体液を
かわすには、遠隔攻撃が最適ね。」「ユキねえは後方援護に専念してね。フレイア、いくよ!」「うおおっす!」
ダッ!「蒼月流魔奥義・魔海!」ザザザザッ、ザパアアアーン!キィィィィッ!バシャバシャ!・・ゴボゴボ・・
『私の海はあんたらの酸よりマシよ。生命の要素に分解して正しい生き方をさせてあげるわ。』ザパーン・・
「うわ~、ムーンねえの魔海、おっとろし~。」シャアアーッ!「あまいよ!アルケミ弾撃!」ピュゥゥゥーッ!
バシャッ!ジュジュジュウゥゥ~ッ!グギャアアアーッ!「そちらのとは成分が違うから免疫は無効だよ!」
「死羽姫どの、拙者らも。」「やるのだ!」ダッ!「ヴァイエイト・巻。」チッ、シュピッ!・・ズ、ズズズズ・・
「切断部から高圧で噴き出す溶解体液ならば、その方向を内側に行かせればよいでござる。」チン。ドシャアッ!
「さすが彩なのだ。巻くように斬って切断面を調整したのだ。」シャアアアーッ!「おそいのだ。」フッ・・
キィッ?!「こっちなのだ。」ぴた。「体液よ我が炎となれ!」ヴン・・すっ。くるっ、スタスタ・・キィッ?・・
キシャアアアーッ!「あ、言い忘れてたのだ。」くるっ。キィッ?「お前はもう死んでいるのだ。」びし。
?・・ギシャアアァァァーッ!・・バタッ。「酸の体液は全てあたしの波紋で変質硬化していたのだな、これが。」
「走れ影の狩人!「黒狼牙」!」バン!シャアアアーッ!バクバクッ!ブシャアアアーッ!「影獣は影を喰うわ。
そして欠けた影は実体も欠けてることになるね・・ん?」シャアアアーッ!「おそいわ。魔光蹴!」タン!
ズガアアアーン!ギエエエエーッ!・・ブシャアッ!「魔力を纏った戦車をもふっ飛ばす蹴りの味はどう?」
「・・」オォォォ・・キィッ?!キィキィ!(異常な気配に怯えている)「・・」すっ。「bnm。」ブオオオッ!
ギシャアアアーッ!ボロボロ・・「ゲッ!・・隊長の必殺暗黒魔法。地獄の漆黒の炎を呼び出し、いかなる物も
一瞬にしてケシ炭と化す!あれじゃ酸の体液も噴出するヒマがないわ・・あたしでもかないっこない強さ・・」
「むう・・鋭利暗が全滅だと?!」「残念だったわね~。陸自非合法部隊でも呼ぶ?」「なに?・・なぜそれを!」
「知らいでか・・王崎会長を焚きつけ土御門家をも取り込もうとしたあなたの計画。そしてそのために・・」
「おお、たしかにそのような事もあったか。たいした作戦でもなかったので、今の今まで忘れておったわ。」
「こいつ・・」メラ・・「だが式神は鋭利暗だけではないぞ。」ぴっ。「出でよ「腐乱堅」!」カッ!ズシーン!
「フレッシュ・ゴーレムね。」「こいつは私が。雅お姉様は加藤を!」ザッ。「よろしくね、さくら。いくわよ!」
ぴっ。「九郎判官義経公の名のもとに我を護れ!出でよ「鵺」!」パシィィーン!ドドーン!シャアアアーッ!
「紀元家伝統の式神「鵺」か。「腐乱堅」、たたきつぶせ!」『ま"。』ズーン!『こないなのにわいは負けんで!』
ゴオッ!『当たるかいアホウ!』さっ、ドゴオオオーン!『力だけはあるんやな。やが力というもんの正しい
使い方はこうや!』ダッ!シュパーン!・・スタッ。『どや?これで丹下さく・・ちゃう、左膳や。』プッ、ドサッ。
「とどめる!」ぴっ。「闇の力を秘めし剣よ、いまこそ「清明の杖」に宿れ!「鏡」!」ヒュヒュッ、パシーン!
シャキーン!オォォォ・・「・・ふ、うふふふふ。」ギラッ!『ゲッ!こらあかん、いったん後退や!』ターン!
「斬りたい・・そこの式神!斬らせてもらうよ~!」ダッ!『ま"。』グワッ!バシーン!『さくらがつぶされた?!』
ズ・・ズル~ッ!ドザドザッ!『腐乱堅の左手が・・ブツ切りに!』ヌウ・・「うふふ・・あなた斬り応えあるね。
ひさびさに「鏡」も満足できそう・・いくよ。」フゥ・・シャッ!『ま"?!』シュピピピピッ!・・ザザーッ!
『・・』ズ・・ブシュゥゥゥ~ッ!ドザドザドザッ!『あ、あわわ・・ダルマ落とし切りや・・』ガクガク・・
「ふ・・「鏡」、満足した?」オォォォ・・「そう・・きれいにしてあげるね。」ツ・・ぴちゃ。「まずい血・・」
「さすがね、さくら。」「おそるべし「殺女桜」・・だが俺は負けん!「黄泉雅閃」、勝負だ!」ババッ!
「急々如律令!」ゴオッ!「ふ・・呪禁道・天地二極拳ね。△。」すっ。ぴた。「・・止めた?」「○。」グン!
「ぬおっ!」ゴオッ!ズダダダーン!「□。」ぐい、ポキッ!「ぐうっ、腕が!・・この技はまさか!」
「そう・・土御門家お止め流「神骨」。」「ぬう・・ウワサに聞く日本最古の拳法か。だが!」ブン!コキッ!
「俺には骨折技など効かんな。」「蟲術ね。体内に飼った蟲が損傷を瞬時に治癒してくれる・・禁じられた外法。」
「そういう古びた観念があるかぎり、俺には勝てぬ!臨!」ゴオッ!「△。」ぴた。「同じ手が二度も通じるか!」
メリメリッ!「いけい剛力蟲!」ババッ!キシャアアアーッ!「ミエミエよ。古留部。」ヒュヒュッ!ドゴドゴッ!
「珠振か!」「爆殺霊珠。」♪パチン。ズガガガーン!パラパラ・・「次はあなたよ!」ギン!ブオオオーッ!
「なんの!急々如律令!」モリモリッ!「おりゃあっ!」バキバキバキッ!「なんですって!」「もらった!」
ドン!ドゴオオオーン!「ぶはあっ!」ズザザザザーッ!「く・・霊珠を拳で・・打ち砕くなんて・・ゴホッ!」
「これぞ呪禁道奥義「常世息吹」!神の力を得た俺は無敵だ!普通なら即死だが、アバラ三本でとどめたか。」
「心得は・・あるからね・・」ヨロ・・「だがこれで終わりだ。次はリングアウトだな。」「そうはさせない!」
『いてこましたるで!』ババッ!「遅いな。」ブン!ドバアアアーン!『うわああああーっ!』ズダダダーン!
「さくら!・・」「これで邪魔者はいなくなったな。」「・・ソノメハアカカガチノゴトクシテミヒトツニヤカシラ
ヤヲアリ・・」「この祝詞は?」「マタソノミニコケチヒスギトヲヒソノタケハタニヤタニヲヤヲヲワタリテ・・」
ゴオッ!「なんだ?炎が!」「ソノハラヲミレバコトゴトニツネニチタダレタリ!」ドンッ!ボオオオーン!
「なんとおっ!」キュオオオオーン!「炎の・・八頭の龍だと!」「土御門家秘伝「八岐大蛇」!いけええーっ!」
キュオオオーン!ゴオオオオーッ!「これは常世息吹でもっ!」ドバアアアーン!「ぐわあああーっ!」
カッ!ドオオオーンッ!『なにっ!』「東京タワーが!」「一瞬で炎につつまれた!」「まさか・・ミヤビ?」
メラメラメラ!「あはははは!燃えろもえろ!」「・・雅お姉様。」『さくら、いま近づいたらあかん。雅はんは
完全にキレてもうとる・・それ以前に「結界」を抜けたら一瞬で炭化するで。』「でも・・はっ?!」ググ・・
「・・なに?」「ぐ・・ぐおおおおっ!」ズン!「ほええええーっ!加藤が生きてる!」「そんな!全てを燃やし
尽くす「八岐大蛇」をまともに受けて生きてるなんて!」『に・・人間やない、あの加藤は!』「そのとおりです。」
はっ!バサササ・・スタッ。「フォルスト様?!」「先生!」「どうやら私の出番のようです。」グ・・カッ!
「フォルスト様の目が・・開いた!」「外道照身霊波光線。」ピーッ。バシィ!「ぐああああーっ!」ゴオオオーッ!
「ほう、なかなかしぶといですね。・・さくらさん。」「は、はい!」「ちょっと手を貸してください。例の解呪法を
加藤にやってあげてください。」「わかりました!」チャッ。「汝のあるべき姿に戻れ!破邪顕正!」パシィィーン!
グオオオオーッ!メリメリメリッ!ドドーン!アエエエーッ!「原生魔人の正体見たり。「呉呪羅」。」・・ぴた。
『あれは!』「で・・でかい!これが加藤の正体なの!」アエエエエーッ!ドーン!「来るのだ!」「全員散開!」
ババッ!ゴオオオーッ!ドロドロ・・「タワーが・・鎔ける!」ギギギギ・・「倒壊するよ!」「ミヤビ、さくら!」
バサッ!・・スタッ。「呼んだ?」「とんでもないことになっちゃったね。」「まあ予測された事態です。」
「フォルスト様、いつの間に?」ギガガガ!・・ドドオオオーン!「あ~あ、倒れちゃった。」アエエエーッ!
ドーン!ドーン!「呉呪羅がどっか行くのだ。」「わたしたち無視して?」「本来の任務、すなわち東京破壊を
開始するようですね。」「んなノンキな!はやく止めないと!」ぽん。「・・芹香さま?」「・・・・」「あ・・
そうか。そのために知世ちゃんを残しておいたっけ。」こく。「・・」「はい隊長。「火球弾」!」ボーン!
貿易センタービル屋上。パァァァ・・「リナさんの合図ですわ。では。」スッ・・「尊皇知世の名の元に呼ぶ。
深き海の底よりいまこそ来たれ、守りの神よ。大いなる甲羅を持つものよ、天を焦がしていまこそ姿を現わせ!」
GGG・メインオーダールーム。「くそっ!」ダン!「長官!ガオガイガーGだけでも出撃させてください!」
「凱、無理を言うな。ZG-29の再攻撃まで時間が無い。東京は秘密部隊に任せるんだ。」「でもこのままじゃ!」
♪ピピピピッ!「えっ?・・なにこれ!」「命くん、どうした?」「未確認高速潜航物体が浦賀水道に出現!
速度は100ノット!」「ワダツミか?・・いや、出撃はしてねえはずだ。」「まさか神種?!」「パターンは青。
機界生命体ではありませんな。」ポリポリ。「Gアイランドを無視して東京湾に入りマース!・・オー!急速浮上!」
ドパアアアーン!シャルルルルッ!『あれは!』「空飛ぶ円盤?!」「ちがう!・・あれは「牙命霊」じゃ!」
『えっ?』「雷牙博士、ご存知ですか?」「うむ・・さるお方を守護する大霊獣じゃ。」・・はっ!「まさか・・
あのお方か!」「命、知ってるか?」「ううん。長官、いったい誰を?」「・・GGGを創設したお方だ。」『なっ!』
アエエエエーッ!ゴオオオオーッ!ドカドカーン!「まだ来ないの!このままじゃ東京は!」「・・来たわ。」
『えっ?』・・シャルルルルッ!「・・来た!」アエエエーッ!シャルルルッ、ドカアアアアーン!『うわっ!』
ドンガラグワッシャーン!「回転ジェットで体当たりとは!」「呉呪羅が500mは吹っ飛ばされたでござる!」
シャルルルッ、ゴオオオオーッ!・・ズズウウウーン!「・・牙命霊!」キュアアアアーッ!「呉呪羅が立つよ!」
ガラガラガラッ!アエエエーン!ズーン!「タッパでは呉呪羅が上ね。」「逆にフトコロが甘いともいえるわ。」
キュアアアーッ!ガッ!ズドオオオーン!「プラズマ火球だ!」ドガアアアーン!「おっし、一発直撃!」
ゴォォォ・・アエエエーン!『そんな?!』「ほええええーっ!まったく効いてないよ!」カッ!ブオオオオーッ!
ボオオオーン!「牙命霊が炎に!」ふるふる。「・・・・」「・・え?牙命霊は炎をエネルギーにしてるから
だいじょうぶ?」こく。キュアアアーッ!ビュオオオオーッ!・・ボシュッ!「すごい!炎を吸い取ったのだ!」
アエエエーン!ドーン!ドーン!「呉呪羅は接近戦を挑む気よ!」キュアアアーッ!ズーン!ズーン!ドカーン!
「ぶつかった!」ガブウッ!ブシャアアアーッ!「牙命霊が大流血!」ブン!グザアッ!ブシュウウーッ!
「呉呪羅も腹を裂かれたでござる!」アエエエーン!ボッ!シュバッ!ズドオオオーン!『うわっ!』
キュアアアーッ!ドドドドオオーン!・・「熱線を体表から爆発的に吹き出し牙命霊をブレイクしたのね!」
ドクドク・・「牙命霊は大ダメージだよ!」アエエエーン!ドーン!ドーン!「とどめをさすつもりね・・よし!」
♪ピッ。「エゼキエルへ。ヴォータン出撃!呉呪羅の頭部へ攻撃を集中し、牙命霊を援護せよ!」『了解!』
大要塞エゼキエル・巨獣メカドック。♪ヒュイヒュイ!『ヴォータン発進、ヴォータン発進!整備員は速やかに
移送ルートから退避せよ!ガントリーオープン!』ガチャン!グゥゥーン・・『移送プラットフォーム前進!』
ズズズズズ!『Ωオニキス出力上昇。』『Ωドライブ暖気順調。』『冷却剤温度良好!』『独立連動システムOK!』
『「神行太保」エネルギーチャージ120%。ESホール開放開始!』『ヴォータン、発進位置まであと3秒!』
ズズズズ・・ゴコン!『カタパルト蒸気圧設定値へ!』『ESホール全開放!持続時間は5.86sec!』『おし!
射出準備よし!』「こちらシュウ。ヴォータン、いきます!」シュバッ!ズゴゴゴゴゴッ!ドオオオオーン!
貿易センタービル22階・GGG諜報部セーフハウスNO.11。「これはまずいわね・・」「このままでは牙命霊の
敗北は必至です。」「・・いえ、そうはならないみたいよ。」「なぜですか?」「ほら。」キラッ・・ドドオオオーン!
アエエーン!くるっ。『脚腕伸長。戦闘モード。』ズズズズ・・ギャキッ、ドドーン!ググッ・・ズン!
『ヴォータン、見参!』アエエエーッ!ドーン!『南極と同じか。こい!』ゴオオオーッ!『この程度の熱線では
何の意味もない。ブーストフック!』ドンッ!バゴオオオーン!グワラガッシャーン!アエエエエーッ!
「おっし!これで何とかなるわ。」ゴロゴロゴロ・・「雷鳴?」「ユキ姉ちゃん、にわかに空が曇ってきたよ。」
「変ね・・今日は快晴のはずだけど。」「ほう、なかなかやりますね。」『え?』「何でもありません。いずれにせよ
雨が降れば、この火災も拡大することはないでしょう。」すっ。「フォルスト様、どちらへ?」「出番は終わりです。
あとはおまかせします。「霞」。」シュゥゥゥ・・「・・」「お師!」「先生!」『また会いましょう。』フッ・・
メインオーダールーム。『うわ~・・』「芝公園界隈はメチャクチャだな。」「でもなぜシュウくんが牙命霊を
助けるの?」「賢人会議は秘密部隊とオメガの共通の敵です。一時的共闘でしょう。」ポリポリ。「なるほど・・
できればずっと共闘したままでいてほしいものだ。」「うん・・今は人類同士で争ってる場合じゃないのに。」
「命、それは違うぞ。」「参謀?」「俺にはオメガのやろうとしていることがよくわかる・・こういう時だからこそ
オメガは現れたのさ。内憂を一掃し、人類を本当の意味で一つにまとめるために。」「そう・・強大な外患がある
今こそ、人類に与えられた最後のチャンスかもしれない。この期に及んでまとまらない程度なら・・」『・・』
♪ピピッ。「ん?・・あっ!台風10号が!」「移動速度を上げてマース。・・ホワイ?最大風速はダウン!」
「サテライトからの映像です。」ぱっ。「これは・・異常な動きじゃ。明らかに何かの意思が・・」「待って!・・
猿頭寺さん、台風の先端をズームして!」ズゥゥゥ・・『・・あれは?』「まさか・・」ガクガク・・「マジかよ・・」
「人間が雲の上に!」「ジーザス・・夢でも見てるんでショーカ・・」「あれは・・以前に会ったことがあるぞ。
たしか国連秘密部隊の一員だ。」「照合しました。第十部隊「サウザンドアームズ」の雨師・八雲美鈴さんです。」
「八雲?・・あの八雲家か!」「長官、何か?」「うむ・・神代より帝に仕える者たちに、気象を司る一族がある。
それが八雲家だ。」「気象を司るって・・天気予報だけじゃないんですか?」「古代に雨乞いがあったのは知ってる
だろう。文献によれば八雲家の者が祈った場合の降雨確率は90.68%。この数値は偶然や詐欺では片づけられない
きわめて高い数値だ。」「八雲家伝来の技・・というより超能力ですな。それが気象操作です。」ポリポリ。
「気象操作・・どれほどのエネルギーが必要なのか想像もつかんぞい。」「あの子にキルリアンフィルターかまして
ミマース。」ぱっ。『おおっ!』「な・・なんじゃこの巨大なオーラは!スワンちゃん、エネルギー算定じゃ!」
「ラジャー!」カタカタ・・タン!「オマイガー!2.5x10の17乗ジュールデース!」「なんじゃとおっ!」
「あの~、どうすごい数値かよくわからないんですけど。」「世界じゅうの核兵器を束ねて爆発させたときの
10倍増しのエネルギー量じゃ。」『ええっ!』「彼女はそれほどのエネルギーを持ってるということじゃ・・」
『全武装開放!』ジャキジャキジャキッ!『ZTフィールドをもぶち抜く新装備、ピアシングミサイル!』
ズドドドドドッ!ドカドカドカッ!ズガガガーン!アエエエエーッ!「やった!呉呪羅の外皮をぶち抜いたよ!」
「超合金弾頭でいかなる防御も貫き、突き刺さってから爆発する新型ミサイルだもの。地下施設を破壊するための
貫通爆弾にヒントを得たものよ。」グ・・ガラガラガラッ!「牙命霊が立ち上がったよ!」キュアアアアーッ!
ボンボンボオオオーン!「プラズマ火球・三連発だ!」ドガドガドガアアアーン!アエエエーッ!ドドドーン!
『鉄壁の外皮はもう無い。さすがに大ダメージだな。牙命霊、ツープラトンだ!』こく。キュアアアアーッ!
『ジェットダッシュ!』ヒュィィィーン・・ドンッ!ゴオオオーッ!『メガトンショルダー!』ゴオッ!
ドガアアアーン!『このまま付き合ってもらうぞ!』ドガガガガーッ!「ヴォータンが呉呪羅を!」「牙命霊の
ところまで押していくわ!」『牙命霊、とどめだ!』キュアアアーッ!すっ。キィィィ・・ボオオオオーン!
「牙命霊の右腕が・・炎に!」「あれこそ牙命霊の最終必殺技ですわ。」はっ!『知世!』「その名こそ・・
爆熱!」ギン!「プラズマ・フィスト!」ドンッ!ゴオオオッ、ドゴオオオオーン!ボオオオーン!アエエエーッ!
「呉呪羅が!」「炎上した!」「天魔覆滅!」カッ!ドンドンドン!ドガアアアアアーン!『きゃあああーっ!』
ドオオオォォォーン!・・パラパラパラ・・『・・ふぅ~。』むくむくっ。「すっごい爆発・・あれ?呉呪羅は?」
「ヴォータンと牙命霊しかいない・・まさか、知世?!」「はい。跡形も無く爆砕されましたわ。」にこっ。
「シュウ、ご苦労さま。作戦終了。エゼキエルに帰還して。長居してると自衛隊がうるさいから。」『了解。』
ヒュィィィーン・・ドグオオオオーッ!『さらばだ牙命霊・・また会おう。』キュアアアーッ!ゴオオオーッ!
「牙命霊も戻りますわ。」シャルルルルーン!・・「ありがとうございました。またいつかよろしく・・ん?」
ポタッ・・サァァァァ・・「雨か・・いい具合に降ってきたわね。」・・ズズズズ。「「サウザンドアーム」が来たわ。」
救助母艦「ナイチンゲール」。「ジャンヌ、ナースロボ出動。被災者の救助を開始せよ。」「ラジャー、ゴッドハンド!
コンテナオープン!」ギギギギ・・ガコン。「ナースロボ500体、全機降下始め!」ガチャンガチャン!パラパラ・・
「美鈴、状況は?」『台風を熱帯低気圧に変化させました。これで無風で大降水量を得られます。』「よろしい。
こちらへ来てスコール制御を頼む。」『了解。局地的豪雨による消火作業を開始します。』「まずは芝公園周りだ。」
秋葉原電気街。「まずは終わったか・・だが。」カツカツ・・ピタッ。「サイバーソウル、見えるか?」『はい。
店頭TVから。』「これから人気の無いTV売り場へ行く。そこで俺を夜の闇につつめ。」『ラジャー、ビッグワン。』
ヒュゥゥゥ・・スタッ。『おっ?』「炎上するビルの上に降り立ったのは・・雨師・美鈴!」「消火作業開始!」
シャン!「局地集中豪雨の6.0x10の14乗ジュール!」・・ドオオオオーッ!『うひゃああああ~!』
「ぷは・・息もつけないどしゃ降り!」「あっちで雨宿りでござる!」バシャバシャ!「ふう・・びしょ濡れ~。」
「もう~、和服は濡れると後が大変なのよ。」「・・ミヤビ、スケてる。」「えっ?」ぽち。「やん!」ばっ!
「・・」ぶぴぃぃぃーっ!「わーっ!彩にいが大流血!」「首の後ろ叩けば止まるって。それとティッシュ。」
とんとん。「う~・・今のは強烈でござった。」「和服のときは下着つけないんだっけ?」「スタイル崩れるからね。」
「・・ということは、ミヤビどのは今・・」こく。「・・上も下も。」ぶぴぃぃーっ!「そのうち死ぬぞ。」
ひそひそ。「雅ねえとえっちしてるはずなのにね~。」「うんにゃ。やはりスッポンポンよりこういう方が格段に
えっちなのだな。」「あ~わかるわかる。ヘO解禁なってから、かえって興ざめになったってヒト多いよ。」
「・・・・」「うんうん、やっぱワビサビがわからん男はダメよね。」「美学というものの本質が大事だよね。」
「見えそで見えないのが粋というものですわ。」『うんうん。』「こらそこ!ワイ談してんじゃなーい!」
シュゥゥゥ・・「よし。雨よ上がれ!」シャン!サァァァ・・「これで大規模な火は鎮火しました。」『よくやった。
ジャンヌ、行くぞ。』『はい!』・・ヒュゥゥゥーッ,シュタッ。「ナースロボ、現状報告。」『ティセ#136より報告。
倒壊建造物下に生体反応感知。撤去を要請。』「そっちには私が行こう。」「では私は#58のほうへ行きます。」シャッ!
「おや?・・あれはドクター・ゴッドハンド!」「救助作業に降りてきたのね。」「これはすごいシーンが撮れる
かもしれませんわ。」ジィィィ・・「ここか。」ザシャッ。「ゴッドハンド、お願いします。」「うむ。・・」キィィィ・・
カラッ・・ガラガラガラッ!ブワアアアアーッ!『おおっ!』「ビル一つ分の瓦礫が・・浮き上がった!」
『被災者12名発見。ただちに救出と救護に入ります。』「急げよ。・・そこの連中。」ビクッ!『は、はい!』
「見物するヒマがあったら救助作業を手伝ってもらおうか。フレイアは投薬、死羽姫は波紋治療、彩は外科手術、
魔法兵団は治癒魔法を。ムーンは液体になって被災者を捜索、ユキノとミヤビは救助作業だ。壊すだけじゃなく
たまには人助けもしておけ。」『え・・』「助けを求める声が聞こえないのか。急げ!」『はい!』ドタドタドタ!
「マイティーリボン!」シュルルル・・キュルルッ、ピシッ。「せーの!」グン!ブワアッ、ドドーン!・・
『三名発見。』「救護頼むわ・・ん?」シュタッ。「手伝いに来たわ。」「ユキノ、助かるわ。あっちの瓦礫を。」
「おっけい。」ぱん。「・・はあっ!」ボシュウッ!・・♪ヒュ~。「気でコンクリ塊を塵にするか・・さすが。」
ガラガラ・・「あのビルはやばそうね。」「倒壊も時間の問題ね・・一時的に縛っておきましょう。それっ!」
シュルルルッ、ビシビシィッ!ギュッ!「これでしばらくはもつわ。」『生体反応ひとつ確認。瓦礫を撤去します。』
ガシッ。グワアッ!「うへ~、すごいパワー。」「ティセ型ナースロボは力と繊細さを両立させた優秀なロボよ。
いわば等身大の重機と救急車ね。」『発見しました。女の子です。外傷は擦過傷程度です。』「え~ん!」「よしよし
もうだいじょうぶだからね。」ガラ・・「・・はっ!ユキノ、あぶない!」ガラガラガラッ!「でりゃあっ!」
ズドン!パカッ、ドドーン!・・「・・おねえちゃん、すっごい!」「これしか能が無いからね。ティセよろしく。」
『おあずかりします。』ぽん。「・・ジャンヌ?」「足を洗って、夢を与える女優に徹するべきよ。さもなけりゃ、
うちへ来なさい。歓迎するわ。」「ありがと。ご好意だけは受け取っておくわ。」「そう答えるとわかっててもね・・」
そのころ。タタタタ・・「く・・なんとかうまく逃げおおせたようだ。」『それはどうかな?』「なにっ?!」
ビュン!ギリギリッ!「ぐっ!・・ムチか!何者!」「貴様に名乗る名は無い。とりあえずリベンジャーとでも
呼んでおいてもらおう。」すっ。「鮮血の仮面?!」「答えてもらおう。15年前の2月2日、NYの国連病院で
明日香・アプロヴァールを殺したのはキサマか!」「返答する義務はない!いけい「鋭利暗」!」シュバッ!
キィィィーッ!「式神など俺には通用せん。」くるっ、ギン!キィッ?!・・「なに?・・鋭利暗が怯えてる!」
「さあ選べ。どっちにつくか!」・・ペタッ。「バカな・・戦意喪失だと!」「答えろ、キサマか!」「・・知らん。
そのとき俺はまだ加藤家にいた。」「そうか・・命拾いをしたな。」シュピッ、ぱしっ。くるっ、ツカツカ・・
「・・「腐乱堅」!」ズーン!「あいつを殺せ!」くるっ、ガシッ!「なにっ?!なぜ俺の命令を聞かぬ!」
「あ、一つ言い忘れてた。」くるっ。「式は返してる。出すだけ敵にまわるぞ。」メキメキ・・「式返しだと・・
はっ?!」キイィィィーッ!「鋭利暗まで!」ガシッ!ギギギギ・・ブシャアッ!『ぐわああああーっ!・・』
ガツガツ・・「あれでは数十分で骨も残らんな・・式神も小一時間で自然消滅するだろう。」カツカツ・・
「ナイチンゲール」。ガヤガヤ・・「軽傷の方はこちらへ!治癒魔法をかけますわ!」「・・・・」キィィィ・・
「骨折はこっちなのだ。」『左大腿骨です。』「むん!波紋疾走!」コォォォ・・すっ。「これでくっついたのだ。」
「破傷風予防はこっちですよ!」「消毒液!」プッ。ジュゥゥゥ~!・・「はい、いいですよ。次の人!」
「彩、切開を。」「慎重に・・はっ!」シュッ!・・ぱかっ。「さすがに見事な切り口だ。くっつければ融合するな。」
「うわ~、野戦病院ってタイヘンね~!」「そこらの救急病院にタライ回ししてたら、助かるものも助からなく
なるからね。ある程度処置が完了したら、地元医療機関に委託するわ。」キュキュッ。「はいおしまい。ミヤビさん、
次はあなた。」「特に大丈夫だけど。」「これが?」ぽん。ズキッ!「!・・」「ほら、声も出ないほど痛いはずよ。
肋骨三本折れてるのは呪符程度じゃ完治しないわ。ちゃんとギプス当ててあげるから。」「・・わかったわ。」
「そこのヤジウマさん!治療のジャマですから出てってください!」「GGG諜報部の者よ。ユキノはいる?」
「たとえ天皇陛下であろうと、今は医者と患者以外はお断りです!」「私は患者よ。・・主治医はユキノ。」
「ナイチンゲール」展望喫茶室。「・・ひさしぶりねアイリス。セリオも。」「おひさしぶりです。」「今日来たのは
大事な用件があるからよ。」「これのこと?」すっ、コトン。「・・それが。」「成長遡行薬「ゲイン」の解毒剤よ。
なかなか会えなくて渡しそびれてたけど。」「賞味期限過ぎてるんじゃないの。」「んなこた知らないわよ。とにかく
飲んでみればハッキリすること。」ひょい。じーっ・・「今は・・まだいいわ。」ごそごそ。「お礼にこれあげる。」
ひょい、パシッ。「CD-R?アイラブユーはいらないわよ。」「見ればわかるわ。決して後悔はさせない内容よ・・
じゃ、失礼するわ。」すっ。「失礼します。」カツカツ・・「・・アイリス。」「なに?」くるっ。「そのリボン、
よく似合ってるね。お気に入り?」・・ふっ。「・・そうね。」すっ。カツカツ・・「けっこう悪くないのかもね・・」
「シャンバラ」。アァァァ・・「加藤が死んだ・・これで三人めだ。」「敗因は己惚れじゃよ。彼我の技量を精確に
読むことを怠ってはいかんのう。」「加藤どのは私も好きではなかった・・思想がまったく美しくない。」
「目的のために手段を選ばなさすぎる、エレガントに欠ける方でしたからね。さて次の作戦ですが・・」「私だ。」
「モリアーティ教授か。ということは・・」「そう、米西海岸を海に沈める「グランドスラム作戦」だ。」
「ほう・・「千両」を使うか。」「私にはまだ「千両」部隊がある。誰も手が出せぬ無敵の軍団がな、ぬふふふ・・」
都内某所・・「救助作業は順調です。幸いに死傷者は多くありません。」「・・しかし、未然に防げなかったことに
ついてはお詫びします。」・・「もったいないお言葉。光栄に存ずる。」「ただいま戻りました。」スゥ・・カツッ。
「「闇」どの、ご苦労でした。」「これで十賢人も残り七人です。」「・・いま少し時間はかかりますが、必ずや。」
『そちらが黒幕さんか。』はっ!♪ジャンジャカジャンジャカ・・「ビッグワン。」「・・どうやってここまで?」
「フォルスト殿を見かけてついてきただけさ。」「これは・・気配も感じませんでした。」「そういうのは得意でね。
おかげで実に面白い場面に出くわしたぜ。」「戻ることは考えてなかったようだな。」すっ。「・・これを見た以上、
どうなるかわからぬ貴公でもあるまい。」カチャ・・「私たち三人を相手に逃げきれるとは思いませんね。」すっ・・
「その必要はないさ。」くるっ。「ひさしぶりですな。」・・「まあそんなこっちゃないかと前から予想はしてたさ。
こっちもトウシロじゃないしな。」・・「そうだな、またテニスでもやろう。・・こういうこった。じゃあな。」
カツカツ・・「待たれよ。言うまでもないが」「わかってるさ。いまさら暴きたてても何の得もないし、逆に状況が
さらに面倒になる・・だから当初の方針どおりにいく。」「・・感謝する。」「また会おうぜ・・どこかの戦場で。」
大要塞エゼキエル・ミヤビの部屋。カチャ、ガーッ。ヒュルルル・・「さて何が入ってるんでしょうね。」
「アイリスのことだから、エロゲーとか入れてないと思うけどね。」「そっちでもいいんだけどね・・「shanbara」?」
「書庫ファイルか・・解凍できる?」「対応プログラムはあるわ。」カチカチ・・「解凍終わり。スタート。」カチ。
「・・世界地図?」「あら・・これは今までの賢人の出現場所と移動記録よ。」「・・どうも規則性がないわね。」
「ちょっと待って・・おぼろげながら何か見えそうね。・・このアイコンは?」カチ。「・・この矢印は?」
「太平洋の海流の動きよ。赤道をはさんで北太平洋は時計まわり、南太平洋は・・そうか!」「なに?ミヤビ。」
「いい?この大還流と行動記録を重ねると・・」カタカタ・・「・・あっ!出先はすべて大還流からか!」
「ということは・・「シャンバラ」は太平洋。しかも大還流に乗って流れてる・・」「漂流要塞・・それでか!
ミヤビさえ場所が読めなかったのは!」「絶えず位置を変えてるんじゃ「記録」もあやふやになるはずだわ。
まさかひょっこりひょうたん島とはおそれいったわ。」「ふ、古い・・でもそんな漂流島があれば、とっくに
衛星監視網が見つけてるはずよね。」「そう・・ひょっとして「シャンバラ」は?」「そう・・海中にあり。」
「とにかく状況が判明した以上、これからの敵の出方で線が引けるはず。その補線がある程度集まれば・・」
「「シャンバラ」の位置が特定できる。そうすれば一気にカタがつけられるわ・・」「その時が楽しみね・・」
『これからのあらすじ~!』「ひっさびさに入り組んだ話だったね。」「作者もスランプ押してコツコツ書いたもの。
そうとう苦戦したらしいけど。」「でもこれからは物語が佳境に入っていくから、こういうふうになっていくよ。」
「さて次は地底大戦だ!」「サン・アンドレアス大断層を破壊し、西海岸を沈めるモリアーティの大作戦!」
「地底戦車「千両」軍団を倒せ!・・って、どうするの?」「地底戦か~。けっこーきついかもかも。」
『次回!「地 - The Enemy below -」うおおっす!』「「眼下の敵」と訳すんだよ。」「また古い映画を・・」
高速空中戦形態だって。」
♪ザン!
賢人会議本部・漂流要塞「シャンバラ」。深海にそびえたつ全高1000mにも達する巨塔要塞である。
通常は海中深く潜航しており、しかも太平洋大還流に乗って漂流しているため、その所在を探知することは
スパイ衛星をもってしても困難である。その最深部に厳重に防護された賢人会議室「ザ・ホール」がある。
アァァァ・・「ほう、GGGは宇宙へ上がりましたか。」「あの「パンゲア」が「釈迦」の隠れ蓑だったとはな。
事務総長にはしてやられたものだ。」「くそっ!あのとき沈めておけばGGGが息を吹き返すこともなかったろうに。
口惜しいぞ!」「モリアーティ教授。次の「グランドスラム作戦」は失敗しないようにしてください。」
「わかっておる。仏の顔も三度まで・・いや、二度まで。」「そのとおりです。がんばってください。」にこっ。
ぞくっ!「・・だいじょうぶだ。地底までは誰も手を出せん。強いていうなら「螺旋」だが、手は打っておいた。」
ミッション29「地 - The Enemy below -」
パリ、コンコルド広場に面した高級ブランド子供服店。「ちよおねえさん、こっちもいいよ。」「これもいいですー。
チャクラちゃんはこっちのピンクが映えますねー。」「まにぷーら、どう?」ひらり。「うむ、とても可愛いぞ。」
「んふふ~♪」「リオン、なんだそのおかしな笑いは。」「いやさ、マニプーラの笑顔ってはじめて見たかなって。」
「そうか?」「あんた笑うといい男なんだから、もっと笑ったほうがいいよ。笑うカドに福来たるってゆーし。」
「リオンもドーバー以来、人間が丸くなったようだが。」「かもね。いろいろあったし。人間やっぱ経験よ・・ん?」
ぴく。「・・マニプーラ。銃のボルトを上げる音。」「聞えた・・チャクラ、ちよ。少し奥へ入っててくれ。」
「どうしたの?」「ちょっととりこむから、あぶないよ。」「チャクラちゃん、こっちに隠れてよ。」「うん。」
ガシャーン!ドカドカドカッ!「いたぞ!」「撃て!」ドオンッ!ドバアアアーン!『ぐはあああーっ!』
ゴォォォ・・「遅いっつーの。しのごの言ってる間に撃てば?」「・・前言を撤回していいか?」「だーめ♪」
ドカドカッ!「あら第二陣さま、いらっしゃいませ!」ズガガガガッ!「まかせろ。」さっ。ビスビスビスッ!
「よし、ハチの巣だ!」「誰のことだ?」『・・なっ!』スッ、ペロ・・「俺に銃弾など無意味。」「そゆことね。」
「まにぷーら、だいじょうぶ?」ひょい。「顔を出すな、チャクラ。」「あの娘もそうだ!撃て!」「なにっ?!」
ドキューン!「あぶないね。」キン!ボシュッ!・・「銃弾が・・燃え尽きた?!」「さいこばーすと。」キン!
ドガシャアアーン!『うわあああーっ!』ズダダダーン!「く・・ぶはっ!」ふみっ!「チャクラでよかったね。
お蝶だったら消滅してるとこだ・・どこの手のもんだ?」「・・」「当ててやろうか。「物理」のモリアーティの
エージェントだね。」ぎくうっ!「な、なぜ?!」「「螺旋」に恨みを持つのは神種・オメガ・賢人のうちのどれか。
けど神種にしちゃやり口がスマートじゃないし、オメガはこんな姑息なことはしない。さらに十賢人・・おっと、
今は七賢人か・・のうち、「螺旋」にダイレクトに関わったのは教授だけ。こんなとこでどう?」「う・・」
「正解みたいだね。で、さらに推理すると教授がまた動く、しかもそれには「螺旋」がジャマだということね。
さ、ここからが本当の質問よ・・どこで何をやろうというの?」「それこそ言えるものか!」「あ、やっぱし。
マニプーラ、ちょっとお願い。」「わかった。」すっ・・ズブッ!「かはっ!・・」「脳内記憶検索・・これか。
グランドスラム作戦。」「なんだそりゃ?」「これは・・米西海岸・・断層・・地底戦車・・」「・・読めた!
サン・アンドレアス大断層にイタズラして、西海岸を海へ沈める気か!」「どうやらそのようなイメージだな。」
ズボッ!「!・・」ばたっ。「いっちゃった?」「脳をだいぶかき回したからな。」「さ、お蝶に連絡だ。」ピッ。
アバドン。『・・というわけよ、ビッグワン。』「ナイスな情報を感謝する。GAGA、断層のどのポイントだ?」
【ロス・フリスコ近辺に集中して被害を出させるならば、シェラネバダ山脈南端、モハベ砂漠との境界地域。】
「いいポイントだな・・編成案。」【第12部隊のみ。】「なに?たった一隊か。」【部隊の地中戦力は「螺旋」以外に
存在せぬがゆえ。】「むう・・これはしょうがないな。素子、エゼキエルに回線を開け。」「了解しました。」
大要塞エゼキエル・指令室。「・・状況はわかった。」「ではこちらからも地底戦力を出そう。ちょうどいいことに
モゲラの改良が終わっていたところだ。ぶっつけ本番だが、なんとかなるだろう。」『協力を感謝するぜ。』
「では合流は現地ということで。」『わかった。「螺旋」には出会っても間違って攻撃しないよう指示しておく。』
ピッ。「ユキノ、お仕事よ。」『状況は聞いてたわ。新型巨獣メカの初陣にはもってこいの任務ね。』「・・たのむ。」
巨獣メカドック。「まるヨさん、とゆーわけで「ジェットモゲラ」、さっそくの出動よ。」「おっし!しかしだ、よく
一月前から地底戦があるかもってわかってたなミヤビちゃん。おかげでモゲラのパワーアップが間に合ったが。」
「いえね、モゲラが穴掘り専用じゃもったいないなって思っただけなんだけど。」「俺もそう思ってたから、こうと
決めてからの改造は早かったのさ。説明したとおり、うまく使ってくれよ。」「まっかせなさい!最近どうもうちは
筋肉のーみそだと思われるようなバトルが多かったから、たまにはメカ戦もやんなくちゃファンが離れちゃうわ。」
「筋肉のーみそはユキノだけでしょ・・」ごすっ!「殴るわよ。」「殴ってから言うな~!(☆oT)」
♪ポオオオーッ!シュゥゥゥ・・「このあたりでいいだろう。」パシュ。「よっと。・・なんにもないとこだね。」
「ネバダは不毛の地がほとんどだ。」「仕事が済んだらベガスでも行ってみたら?遠くないから。」「そこには
なにがあるの?りんれいおねーさん。」「とっても面白いものがいっぱいあるのよ。・・あ、そーだ。中条隊長。
あとでチャクラちゃんを案内していいですか?」「よろしい。みんなも骨休めは必要だろう。」『やったー!』
「ではそのためにも、チャクラ。」「うん、いこう。」「巨大化!」グググググッ!「しゃくてぃ!」ターン!
ズブズブ・・『チャクラ融合完了。では行ってくる。』「オメガも来てくれる。任務の成功を祈ってるぞ。」
『わかりました。ドリル回転!』キュゥゥゥーン!『いってきまーす!』ドガガガガガッ!ゴゴゴゴ・・
そのころ、山脈直下3000m。「ロボット地底戦車軍団「千両」。予定どおり断層に核爆弾を仕掛けろ。」ピピッ。
「ぬふふふ・・断層に仕掛けた時限原爆が爆発し、サン=アンドレアス大断層を崩壊させる。そうなれば
米西海岸はまるごと水没し、環太平洋地域も大津波で大被害だ。そして全世界は知るのだ、世界を支配するのは
誰かということをな、ぬはははは!」♪ピピピピッ!「・・なにっ?!「千両」55番の反応が消えた!」
カチャカチャ!「56番、現場へ急行せよ!・・ぬうっ!破壊されている!」ザザッ・・『核爆弾はいただいた。』
『だめだよ、こんなあぶないものをあついところにおいちゃ。』「その声は・・やはり来たか、「螺旋」!
こうなれば!」カチャカチャ。「「千両」軍団!「螺旋」を地の底に葬るのだ!」キュゴゴゴゴゴ!
ぴく。『・・来たな。かなりの数だな。』「わたしがしっかりみてるから、まにぷーらはあんしんして。」『まかせる。
さて・・』・・ピン!「みぎ!」『おっと!』ケァン!『超音波砲か。地底での遠距離攻撃兵器だな。』
「まってるより、うってでるほうがいいよ。」『賛成だ。ドリル推進!』キュィィィーン!ガガガガガッ!
「・・ひだりのほうからくるよ。あとさん、にー、いち!」『急速転換!』ズゴゴゴゴッ!ケァン!
「そのまままっすぐ!」ズゴゴゴゴッ、ボゴッ!「みつけた!」『小型地底戦車か!』ケァン!『ドリル防御!』
キュィィィーン!キキィンッ!『超音波は散らした。ドリルクラッシャー!』ダギュルルルルッ!ズガガーン!
『これで一匹。』「まだいっぱいいるよ。・・かこまれた。」『包囲して一斉射か・・』ぴく。「だいじょうぶだよ。」
「ぬふふふふ!全方位から一斉に超音波砲を撃てば、いかな「螺旋」とで逃がれられまい。全車、砲撃用意!」
キィィィ・・「死ね!」ズガガガガーン!「なにっ?!第一集団の半数が!いったいどうしたのだ!」カタカタ。
「第二集団!砲撃を中止し警戒モードへ!」ピピッ。「ドップラーレーダーにアンノウン?CTレーダー画像を!」
ぱっ。「・・なんだこれは?小さいのが一つと中クラスが二つ、そして・・大型クラス地底戦車だと?!」
ガガガガガッ!「ヘッドロック参上!高周波砲、ていっ!」ケァンッ!・・ドドーン!「一機爆砕!つぎ!」
「アームロック、おまたせ!」「高速ドリルミサイル、連続発射!」シュボボボッ!ギュルルル・・ドカドカーン!
「レグロック、いくわよ。」「フェーズド衝撃アレイ、指向照射でござる。」キュオンッ!・・グシャアッ!
「最後にひかえしはボディスラムなのだ。そこのちっこいの、踏みつぶすのだ。」ドドドドッ!メキメキメキッ!
『オメガか。いいタイミングだ。』「ゆきのおねーさん、たすかったよ。」「間に合ってよかったわ。しかし・・」
ピンピンピン!「まあウジャウジャいること。レーダー真っ赤じゃない。」「一機だけならザコ以下だけど、こうも
いっぱいいたんじゃモグラ叩き状態だね~。」『そこで考えがある。みんな俺のほうへ集結してほしい。』
「なにをやろうというの?」『この先に大洞窟がある。そこで。』「いいわ。みんな、集結よ!」『うおおっす!』
「むっ?・・バカめが、一つところにかたまりおったぞ。「千両」よ、包囲して一網打尽にせよ!」
「で、集まったけど、どうするの?」『俺の近くにいれば大丈夫だ。・・チャクラ。』「うん。それじゃやろうか。」
キィィィ・・「・・なに?マニプーラの胸部球体にエネルギーが集まっていく。」『はぁぁぁぁ・・』「・・いくよ!」
カッ!「いんどらのやり!」シュバババババッ!『あっ!無数の光の槍が!』ズズズズズゥゥゥゥーンッ!・・
「・・どうなったの?」「ユキノ・・信じられない。今の一閃で敵は消滅したわ・・」「これが人とゾンダリアンが
融合した力なのでござるか・・」「すっご~い・・援軍の必要なかったんじゃ?」「そうかもね~。」「甘いのだ。」
『死羽姫?』くんくん。「まだ教授のニオイがするのだ。戦いはこれからが本番なのだ・・」『そのとおりだ。』
ズズズズ・・ゴバアッ!「大型地底戦車?!」「教授の指揮車よ!」「おのれ「螺旋」、そしてオメガめ!予備部隊
出動!」ゴゴゴゴゴッ!「こうなればワシ自らの手でまとめて葬ってくれるわ!「千両」集合合体!」ガキン!
ガチガチガチン!「なに?地底戦車がつながって・・」ググッ!「・・巨大ロボットになったよ!」ズズーン!
「ぬはははは!これぞ合体ロボ「百一式」だ!」「マニプーラの三倍もでかいなんて反則ぅ!」「ほざけほざけ!
さあ観念するがいい!」ズーン!「ふ・・みんな、いよいよ出番が来たようね。合体よ!」『うおおっす!』
「モゲラ、ビルドアッープッ!」ドドドド!「アームロック、分離!」「レグロック、分離!」バチーン!
「ボディスラム、中央に待機なのだ!」「ヘッドロック前方へ!」ドドドド!『ユーナイト!』ガキガキーン!
「なんと?!地底戦車が合体しただと!」「シート移動。」シュッ!・・くるっ、シューッ!・・ガキン!
「センターコクピット集結!」ググッ・・ドドーン!『ジェットモゲラ、完成!』シュゥゥゥ・・
「なによこの中枢コクピット、計器なんもないよ!」「あるのはプラズマボールだけ?これでどーやって操縦
しろってのよ!」「ちょっと待って、いま説明書読んでるから・・このボールに手をかざせば操縦できるって。」
「思考制御?」「そんなとこね。ちなみに超必殺技を使うときは、六人の心が一つにならないと発動しない
安全装置が付いているって。」「聞いてない!たく、んなとこまでコるんだからまるヨさんは。」『だいじょーぶ?』
『何かとりこみ中のようだが戦えるのか?』「なんとかするわよ。みんな、てきとーに始めるよ!」『うおおっす!』
「なんだそのブサイクなメカモグラは。デザインバランスがなっとらん!ワシのメカ美学に反する。」「うっさい!
能書きは勝ってから。さあ教授、どっからでもきなさい!」「超音波ビーム!」ケァン!「干渉フィールド!」
キン!シュピィィーン!・・「反撃なのだ。目から怪光線!」ピィィィーッ!ズガガガーン!「なんのこれしき!」
「死羽姫!なんつーネーミングよ!」「だってそこのインストに書いてあるのだ。武器は名称を叫べって。」
「どれどれ・・うわ~、ベタな名前ばっか。」「恥ずかしくて叫べないよね、ふつー。」「帰ったらコロすかんね・・
モゲラミサーイルッ!」ガキン!ズドーン!「なにいっ?!胴体の厚みよりでかいミサイルだと!おおっと!」
ひょい、ドガガガーン!「ちっ、外したか。」「ユキねえも楽しそうじゃん。」『ね~。』「やかましいわ!」
「ならばこちらも!ドリルミサイル!」ズドドドドッ!「モゲラシィィールドッ!」ジャキッ。ガガガガーン!
「楯かまえるだけなのに、なんでいちいち・・」「あ~、自己嫌悪・・恥ずかしくてとても普段じゃできないわ。」
「こういう場だからこそ出来るのでござるな。モゲラダーッシュッ!」ヒュィィィーン!「接近戦か、よかろう!」
ガキーン!「キツツキ!」キュィィィーン!「口部ドリルで顔をえぐるつもりか!させん!」ガキッ!グッ!
「くっ!・・なんて力!」「ジェットモゲラをネックハンギングにするなんて!」「百一式のパワーをなめるな!
胸部ジャイアントドリル!」ギュルルルル!「これで粉砕してくれるわ!」「・・ヘッドロック、分離!」
バチーン!「なにっ?!そんな手が!」ズズーン!「勝機!みんな、超必殺技よ!いち」「にの」「さん!」
『ゴォォォーッ・ガンダァァァーッ!』ビュン!ガキーン!「なんだ?!二つのシールドが合わさって・・巨大な
球体に!」「いっけえええーっ!」ゴオッ!「こんなもの、はじきとばしてくれるわ!ふん!」ガシイッ!
「ふふん・・なにっ?!」ズシィッ!「と・・止まらんだと?!」グオオオオ!「なんという・・質量だ!」
メキメキメキ・・「いかん!脱出・・」グシャアッ!「ぐわああああーっ!」ズガガガガーン!ゴォォォ・・
「・・ふっ、勝った!」「重力制御機を内蔵し、超重量で押しつぶす巨大砲丸。受け止めることは不可能よ・・」
『やるものだな。』「おもしろかったね。」「核爆弾はうちが預かるわ。ちゃんと処分するから。」『たのむ。』
地上。・・ゴガガガッ!・・パシュ。「はぁっ、はぁっ・・ギリギリ脱出できたか。」『おめでとう。』「・・なにっ?!」
ビュン!ギリギリッ!「ぐうっ!・・何者!」「キサマに名乗る名はない。とりあえず「リベンジャー」とでも
呼んでいただこう。・・聞きたいことがある。」ギリギリ・・「なんだ?!」「15年前の2月2日、ニューヨークで
明日香・アプロヴァールを殺したのはキサマか!」はっ。「それは・・ワシではない!」「・・キサマ、真犯人を
知っているな!」「・・話せば助けてくれるか?」「いいだろう。真犯人でないものに興味はない。」ヒュン。
「ゼエゼエ・・よし言おう。その犯人は・・」ビスッ!「ぐがっ!」「なにっ?!スナイパーだと!」ダッ!
チュンチュン!さっ。「・・かなりの遠距離、しかもいい腕だ。・・ここは応援を呼ぶか。」さっ。ピッピッ。
「・・動かないか。けど動くまで、いつまでも私は待てる・・」「さすがゾンダリアンというところか。」はっ。
ばっ!「お初にお目にかかる。私は第十一部隊「朧車」車長、中条だ。八百比丘尼の色くんだな。」「・・」チャッ。
「問答無用で剣をかまえる・・それでこそ暗殺の賢人だ。」ヒュッ!「だが私は切れんよ。」スカッ。「?!・・」
ビュッ!「剣スジは一流だな。」スカッ。「・・当たらない?」ビュンビュン!「だがまだ私に当てるほどではない。」
ひょいひょい。「・・この動き、まさか。」「安心したまえ、君の腕のせいではない・・」シュボッ。スパ~。
「私がよけているだけだ。」「・・心意拳、空足。」「よく知っているな。では反撃させていただこう。」すっ。
「・・!」ビュン!「両側からはさみ切りか。これではよけられんな。」ガキィィーン!「・・消えた?!」
「ここだ。」トン。「剣先に・・?!」「おとなしく退くならよし。さもないと無意味な血を流すことになる。」
「・・ふっ。」すっ。ふわっ、すとっ。「仕事以外の殺しは無益・・」ターン・・フッ・・「賢明だ。」フーッ・・
「みんな、もういいぞ。」ザッ。「あれがウワサの色ですかい。」「別嬪さんなのにおっかねえな。」「そうかしら?
彼女けっこう葛藤してるみたいよ。」「わかるのか鈴麗?」「同じ女だもの。・・殺し屋として生きるのがそろそろ
イヤになってきた感じね。動揺や迷い、手にとるようにわかるわ・・私もそうだったから。」「そうだったな・・
皆も戦わなくていいのか?腕が鳴るだろうに。」「よしてくださいや隊長。あっしらは「力」を運ぶのが仕事。
それは戦いそのものより大事なお役目でさ。」「アニキのいうとおり、せっかくの「力」も必要とされる時と場所に
いなければ無意味でさ。」「世界は広いわ・・秘密部隊が13部隊もいてもカバーできないくらい。だからこそ
私たち「朧車」の存在価値があるのです。「絶望」の地に「希望」を送り届けるために。」「みんな・・ありがとう。」
「口封じか・・やってくれるぜ。裏切り者は賢人だろうと容赦なしか。」ぴっ。「地獄の閻魔さまへの紹介状だ。」
シュッ、スカーン!「無事に三途の川を渡れよ、教授・・」くるっ、ヒュゥゥゥ・・『この者 核爆弾魔 』
そしてラスベガス。「ツボ入りました!」『丁!』『半!』「丁半そろいました。勝負!ピンゾロの丁!」ガヤガヤ!
「ちょいと待ちいや。」はっ。「姐さん、なにか?」「ガリアンソード!」ヒュン!ピキーン!『仕込みサイ?!』
「カタギ相手にせこいマネさらすなや。」「ちきしょう!やっちめえ!」ザザッ!「あんたら、覚悟しいや・・」
すぱああああーん!x3『あいた~!』「それのどこがベガスなのよ!」「いや~、やっぱ賭博の街だから雰囲気を
出そうと思って。」「ぶ~、彩にいの用心棒の出番がなくなったじゃない、ミヤビの姐御。」「いや拙者は別に・・」
「街娘のわらしの出番もなくなったのだ。」「死羽姫は座敷わらしでしょ!」ぽん。「その手があったのだ。ミヤビ、
さっそく妖怪ものの台本を書くのだ。」「良ければわたしがスティーブンに持ち込んで映画にしてもらうから。」
「あ、それいいな。ぜひ紹介して・・じゃなくて!それに加えて任侠映画ごっこまでしてるんじゃな~い!」
「だってさ~、メシ屋で街娘にからむチンピラとイカサマバクチと用心棒の先生は三種の神器でしょ。」
「そりゃ座頭市のフォーマットでしょうが!」「でもこのツボ振りって単純だけどけっこう燃えるね。」
「うんうん。せっかくだからここで賭場を開こうか。Ladys and Gentlemen!Now We 'll open oriental Gamble call as
「Cho-han」。That rule is simple. Odd or Even?only that. Hey!come on and enjoy!」オオオ~ッ。ガヤガヤ。
「ツボ振りはこのムーンが務めさせていただきます。」ぬぎっ。(片肌脱ぎ)オオッ!「Beautiful!」「Wonderful!」
「ツボ入ります!」シュシュッ、カラン、トン!オオッ!「Japanesk!」「Yakuza!」「さあはったはった!」
『Cho!』『Han!』ガヤガヤ!「コマそろいました。」すっ・・ゴク・・「・・勝負!」さっ。「五二の半!」
オオオオーッ!「It's funny!」「Once more Please!」「お~お~、ウケてるウケてる。」「あ~あ・・もう知らない。」
わしっ!「・・え"?」「み~やびん♪」「う・・」ぞくうっ!「ツボ振りやって♪みんな期待してるみたいだし。」
「や、やーよ。」「雅の片肌脱ぎでござるか・・さぞや美しいでござろう。」わくわく。「ぐ・・怨むわよ、彩・・」
「あの~、お客さん・・バカラテーブルで丁半バクチはやめてほしいんですけど・・(T_T)」
同時刻、ディナーショー。「うわ~、すごいすごい!」「豪華な舞台だな。」「どう、世界一のショーは。こんな舞台
パリでも見られないわよ。」「うん、すごいねりんれいおねーさん。」「チャクラをこのようなきらびやかなところへ
連れてきてもらって感謝する。」「いいのよ、私も見たかったから。」「ふ・・ときに中条どのたちは?」「さあ?
バクチでもやってんじゃない。」「運と確率で儲ける・・非合理的としか思えんが。」「人間はみんな非合理よ。」
「これからのツボ振り、私が務めます。」ぬぎっ。オオッ!「Beauty!」「Marverous!」「お~、大人気。」
ぬっ。「お客さん、困り」ボグッ!・・ズズン!「お客さんのジャマだから寝てなさいね。あっち持ってって。」
しっしっ。『は・・はい~。』ずるずる。「あ、ついでにオーナー呼んで。この店わたしが買うから。」「ええっ?!」
「さあはったはった!」「丁だな。」「半だぜ!」「アニキに悪いけど、丁だ!」「勝負!・・三四の半!」オオッ!
「ふはは!あっしの一人勝ちでさ!」「ぬう・・次こそは。」「アニキを信じられなかったオレがバカなんだよ~!」
「ありゃ、あれは「朧車」の連中じゃない・・骨休めに来たな。」「マドモアゼル、ご用件とは?」「オーナーね。
この店いくらで売る?」「2億ドルですな。」「では2億5000万ドルで買うわ。」「なんと?!」サラサラ。ピリッ。
「スイス銀行の小切手よ。」「・・ユキノ・ディアノ!あの大女優の!これは失礼いたしました!」ガバッ!
「場を荒らした以上、責任はとります。そしてこれがわたし流の責任のとり方です。」「おみそれしました!」
「そこの用心棒さんもこれからはわたしがオーナーよ。」「う・・」「今までの倍あげるから、がんばってね♪」
『これからのあらすじ~!』「今度はユキねえの御大尽攻撃~!」「映画であれだけ稼いでて、このうえカシノで
儲けようってんだから欲深いよね~。」「なんでも丁半だけじゃなく麻雀・花札・パチンコ・チンチロリンなんかも
ラインナップさせるって。」「ガイジンにガンパイできるの?」「香港でもはやってたから大丈夫じゃない?」
「さて次は蛍ちゃんがひさびさに登場!」「またもや早乙女博士の戦略メカをあやつり、パリを攻撃するよ!」
「迎え撃つはもちろん第十三部隊!キューブもひさびさに発動だ!」「そして色とリオンの激突もあり!」
「さらにさらに!空を見ろ!」「エイだ!」「デルタ翼機だ!」『いや、β-Maxだ!』「また姿が変わってるよ!」
『次回「散 - Aqura -」うおおっす!』「あれ?海洋型じゃないの?」「
高速空中戦形態だって。」
***********
♪ザン!
漂流要塞「シャンバラ」。「早乙女博士、戦略メカはできてますか?」「むろん。見よ「グロイザー」の勇姿を!」
ぱっ。『おお・・』「空爆はもちろん空戦でも無敵を誇る超音速空中戦艦だ!」「しかしかなり大きな機体だが、
空戦では不利ではないのか?」「ふ・・ふふふふ、そこが「グロイザー」が真の恐怖を与えるところよ。」
「見ればわかる、と言いたいのですな。」「そうじゃ、黙って見ておれ。パリが炎上するさまをな、うわはははは!」
♪ビーッ!ビーッ!『「グロイザー」発進準備!』『「シャンバラ」、射出深度まで浮上します。』ゴォォォォ・・
『パイロット・蛍へ。最終発進確認をお願いします。』「了解・・動力炉順調、エンジン暖気中、武装回路点検。
「ヘルメス」各機AIとの通信テストよし。グロイザー、出撃準備すべて完了。」『確認。射出深度に到達。』
『ステルスフィールド順調。』『船影なし、機影なし。』『射出渦、形成開始。』ズズズズ・・ザザザザーッ!
『中心空隙、設定半径に到達。射出ハッチ開放。』ウィーン・・ガコン。『グロイザー、射出!』シュバッ!
「発進しましたか・・色。」すっ・・「パリとなれば獅子の女王が障害となります。始末してください。」こく。
「俺も行こう。」すっ。「ケン・・いいでしょう。でもなぜ?」「色と蛍の保護者は俺だからさ。」ふっ・・
プロジェクト30「散 - Aqura -」
パリ、第十三部隊基地。「お蝶、賢人以外に手ごわいのがいるってのか?」「そうよ。・・南極のグローバー、
エゼキエルを襲ったアグニ・・いずれにも同じ操縦者がいたと思われるわ。これを見て。」ぱっ。「・・脱出艇?」
「さらに拡大よ。」ぱっ。「・・女の子だと?!」「グローバー・アグニどちらにもあの子が乗ってたわ。つまり
彼女こそ戦略メカの操縦者ということね。」「エージェントにしては責任が重すぎますねー。」「そこが問題よ。
いったい彼女は誰なのか?・・」「・・待てよ、どっかで見たことあるぞ・・あっ!ちよちゃん、こないだの
「こみG」のアルバムを!」「ここにありますー。」パラパラ・・「・・あった!」『ええっ?!』ばっ!
「・・この子だー!」「間違いないわ!それに・・隣にいる女性ってまさか!」「ああ・・色のヤローだ。あの時は
変装してたから、どっかで見た顔だな~程度しかわからなかったけど・・」「来てたんですねー・・」
「お蝶、この子についての情報は?」「まったくなし。でも必ず早乙女博士のメカに乗ってることから、早乙女に
かなり近い人物と推定できるわ。」「はっ。んなこたあたしでも推理できら。そっから先が一番知りたいことよ。」
『早乙女蛍。それが名前よ。』『えっ?!』ばっ!「ボンジュール♪」「アイリス?!な、なんでここに?!」
「それ以前にどうやってここまで?!」「あら簡単よ。ひかりんとやーみんが通してくれたもの。」「・・ああ、
そういや顔見知りだったな。」「失礼します。」「セリオもいっしょなのね。で、なんでわざわざパリまで?」
「情報が入ったからよ。賢人の次のターゲットはこのパリの爆撃よ。」『なにっ?!』「どこからそんな情報を?」
にやっ・・「ひ・み・つ。アバドンに連絡してくれれば助かるんだけどな~。」「わかったわ、すぐに。」
『その必要はないですね。』「なにっ?!・・まさか!」スッ・・「おひさしぶりです。」『刹羅?!』はっ!・・
「アイリス捜査課長。わざわざの連絡ご足労でしたが、うちも優秀ですので。」「そう・・ムダ足だったみたいね。」
「そんなことはありません。情報交換というのはどうです?」「・・いいでしょう。何が知りたいの?」
「さきほどの早乙女蛍の件は僕たちもまだつかんておりません。」「こっちも名前だけよ。ただ・・」「ただ?」
「早乙女蛍は十年前に事故で亡くなってるの。死亡届も出てるし、警察の検死報告書もあるわ。セリオ。」
「はい。これが書類の写しと検死写真です。」ぱら。「・・なるほど。この子とよく似てますが・・」「別人だね。」
「ということは・・今の早乙女蛍は?」「アンドロイドもしくはサイボーグにしても似てなさすぎるし、責任も
とてもまがいものに任せられるレベルのものじゃないわ。」「いったい誰なんでしょうかー?」「それなんだけど・・
この写真を見て。」『ん~?・・』「なんだいこの男の子は?」「リオンなら知ってるでしょうね・・戒道幾巳。」
「ああ~。・・で?」「この少年がなにか?」「こっちの蛍の写真とよーく見比べてみて。」じーっ・・『・・なにっ!
まさか!』「髪型をのぞけばそっくりでしょ・・気持ち悪いくらい。」「まさか・・アベルの残せし災い?!」
「セリオ、戒道幾巳と早乙女蛍の共通点照合。」「89.8%です。双子でもここまで似ません。まったく同じ遺伝子
構造を持っていたとしても。この数値を出せる方法はただひとつ。」「コピー・・クローンというわけですね。」
「情報によるとソルダート艦隊は31隻。ほとんどが滅んだそうだけど、わずかに生き残っていたものもいた・・
ある者は原種、またある者は神種に取り込まれて。そしてクローン・アルマには女性型もあったそうよ。
そういった情報を考え合わせると・・」「地球に漂着したクローン・アルマがいても不思議じゃないですね。」
「それを拾ったのが早乙女博士。外見年齢から逆算すると、早乙女蛍が事故死した時期とピタリ合致するわ。」
「・・ありえるわね。死んだ娘の生まれ変わりとして育てた・・」「ならば戦略メカを任される実力もわかるね。」
「幾巳くんはかなり強力なサイキックパワーを有するわ。コピー・アルマはそれに及ばないにしても、相応の
サイコポテンシャルを持っていると想定したほうがいいわね・・」「なるほど、これはなかなかの強敵ですね。」
「刹羅、編成は?」「大西洋上空で「ナイトウイング」が要撃、ビスケー湾上空でGエンジェルズが迎撃します。
そして最終防衛線が・・」「私たち・・というわけね。」「ちょうどテン子用のウイングも出来たところだ。
いい実戦評価になるだろうね。」「それに加えて色も動きだしました。」『色が?!』「となると・・ターゲットは。」
「あたしだろうね・・ユキノさえ苦戦する相手か。いいじゃない、遊んでやろうじゃん。」「リオン、色は強いわ。
命捨てる覚悟でかからないと、間違いなく殺られるわよ・・」「・・ああ。お蝶にそこまでいわせるヤツならな。」
宇宙都市ネオGシティ・無国籍料理「サイレンス」。「だいぶここにも慣れてきたね。」「・・前と変わらないし。」
「このお店も以前のまんまですますわ。」「この洋風お好み焼きの味もな。」「タダ食いが文句いわんときや。」
『みなさーん!』ズボッ!トン。「ナミはん?」「Gエンジェルズ、出動要請です。」「・・ひさしぶりだね。」
「今回の相手は?」「「無名」の情報によると賢人の飛行戦略メカだそうです。目標はパリ爆撃。」『ええっ!』
「おばさまたちがあぶない!」「ナイトウイングも参加します。パリ上空へ到達する前に撃墜してください。」
「敵はいまどのへんですの?」「アバドンからサテライトネットワークで捜索中です。まもなく捕捉できます。」
「それはええんやけど・・地球までどうやって行くんや?」「ESトレインを一両チャーターしてます。」
「あれ?「朧車」は?」「別任務で「螺旋」と共にアメリカ西部にいます。(まさか休暇中とは言えないよね)」
「戦略メカか~。ナイトウイングとひばりたちだけでなんとかなるわな。」「それじゃ、行ってきます。みんな!」
『おおっ!』♪カラーン。タタタタ・・「・・ナミ、ヤな予感せんか?」「・・コマンダーもですか。」「ああ・・」
アバドン。「ビッグワン、捕まえました!」「いたか!」「アゾレス諸島西200マイル、高度2万。東へマッハ2!」
「キャプテン。」『確認した。迎撃する。』「たのむぜ。Gエンジェルズもすぐに合流する。」『その前に落とすさ。』
「ビッグワン、オメガに援軍要請は?」「敵の実力が不明だが、「ナイトウイング」と「Gエンジェルズ」がいれば
なんとかなるだろう・・今回は見送ろう。」「・・なにかすごくイヤな予感がするんだけど・・」「私も・・」
『敵機確認。・・ほう、この船に匹敵する飛行要塞だな。ブラックゴースト発進。』シュババババッ!ヒィィィーン!
「・・敵機接近。識別・・最先端汎用戦闘機「ブラックゴースト」と確認。第五部隊ね・・第一撃で実力を見る。」
『でかいから命中率もよかろう。・・ロックオン。』ピピピピ・・ビーッ!『長距離対空ミサイル一斉射。』
シュゴオオオーッ!『命中まで3・2・・』・・シュボボボボッ!『全弾失中?!なぜ・・そうか、ZTフィールド!』
「多層ZTフィールド出力良好・・敵攻撃100%防御、損害なし・・」『ならば接近して荷電粒子砲で直接攻撃だ。』
ヒィィィーン!「・・無人迎撃機「ヘルメス」、射出。」ヒュンヒュンヒュン!『艦載機か!』ヒュンヒュン!
『小型・・無人戦闘機か。ならば我がブラックゴースト隊の敵ではない!』ヒィィィーン!『近距離対空ミサイル!』
シュゴオオオーッ!・・バキィィーン!『くっ!こいつらにもフィールドか!』ヒュンヒュン!『しかも・・多い!
囲まれたか!』「包囲成功・・レーザーバルカン一斉射。」シュピピピーッ!ガガーン!『二番機が!・・まだだ!』
ヒィィーン!ヒュン!ズバアッ!「?!・・翼で切断するなんて。でも多勢に無勢・・」シュピピピーッ!
ズガーン!『四番機もか・・だが最後の一機まで戦う!』「・・時間の問題。そして・・母艦を落とす。」
アバドン。「いかん!」「ナイトウイング戦力70%にダウン!」「Gエンジェルズは!」「間に合いません!」
♪ピッ。「第十三部隊へ!敵は思ったより強力だ。作戦変更、ただちにナイトウイングの援護に向かってくれ!」
『わかったわ、ビッグワン。』♪ピッ。「リオン、行って。」「わかった!」「ちよちゃん、緊急射出準備を。」「はい!」
ズガガガーン!『・・全滅か!』「目標変更・・「フライング・ダッチマン」。」ヒュンヒュン!『むざむざやられん!
対空バルカン砲、弾幕防御!』ジャキジャキッ!ブオオオオーッ!「・・うすいわ。」ヒュンヒュン!スカカッ。
『くっ!無人機ゆえの高機動回避か!』「対空ミサイル・・」シュゴオオオーッ!『弾幕!』ブオオオオーッ!
ビシビシッ、ガガーン!『・・数が多い!』ズガガガガーン!『むうっ!・・ダメージ20%。だがまだだ!』
♪ピピピピッ。【こちらリオン、キャプテン聞えるか!】『・・リオン?』【これより援護に向かう。できるだけ
こちらへ寄って!】『了解・・』ズガガガーン!『ぐっ!通信系統が!』ゴォォォォ・・『進路83度、全速力!』
大要塞エゼキエル。「・・いかんな。」「今回は静観するつもりだったが、こういう事態ならばやむをえんな。」
「SSS、出動して。ただし今回は魔装鎧で。」「あの多層ZTフィールドはグングニルでも抜けません。しかし、
神魔器によるピンポイント攻撃ならば。」「・・任務了解。」「トーロイドでいきます。」「ひさびさの肉弾戦ね!」
「待て。間に合わなかったときの行動を指示する。」・・「なるほど。」「そっちのほうがタイヘンね。」「・・うん。」
「いけねえ・・テン子、急ぐぞ!」『了解!ブースターパックとローレンツ・キューブは装備完了してます!』
♪ウゥゥゥ~!『ボンジュール。これよりリーテ・ノワール発進しますー。危険ですから白線の外までお下がり
くださいー。メルシ。』「前庭開放するわ。」ゴゴゴゴ・・「ミラーカノーネ上昇しますー。」ズズズズズ!
「方位221.31、距離1511.3km。」ゴォンゴォン・・「ポルコとリオン、射出準備よし。射出!」ズガガガーン!
『うわっ!』「なんだ?!」「ミラーカノーネが!」ゴォォォ・・すたっ。「・・色か!」「援護には行かせない・・」
シャッ!「ポルコ、ルーフ開けろ!」シャッ。ダン!「Gキャリバー!」キィン!ギギギギ・・「しゃらくせえ!」
キィン!ザッ・・「せっかくだがあんたと遊んでるヒマはねえんだ。」「・・」チャッ。ダッ!「くっ!」カキィン!
くるっ、スカッ。「なにっ?!」グラッ、ザキィッ!「ぐはっ!」ズボッ!クッ、ドスッ!「ぐうっ!」「弱い・・」
「うるせえ!」ドンッ!「なっ?!」ズドオオオーン!「ぐっ!・・」「Xカートリッジ!でりゃあああーっ!」
カッ!ドバアアアーン!ブシュウウーッ!「が!・・」ヨロ・・どさっ。「はあっ!はあっ!」ガクッ!
『リオン!』『だいじょうぶ?!』「・・あんまし大丈夫じゃねえが、今は忙しい・・ポルコ、行くぜ。」『だめだよ!
そんな傷で戦ったらリオン死んじゃうよ!』タタタタ・・「リオン!・・色をやったのね。」「お蝶か・・」
「そのケガじゃ死にに行くようなものよ。」「テン子だけでも行かせろ。時間がねえ・・」「わかった・・はっ?!」
ヒュン!バシッ!「うあっ!」ダダーン!「お蝶?!」「・・峰打ちだ。」ユラ・・「・・色?!バカな・・
内臓を吹き飛ばされてるのに!」「・・私はゾンダリアン。たとえバラバラにされても死なない・・」チャッ。
「キングギドラ!」ドドドオンッ!ボコボコッ!「弾が強すぎて貫通したわ・・」「頭を半分吹き飛ばされて・・
生きてる?!」「私は暗殺の賢人・・ターゲットは必ず葬る。」チャッ。『こいつめ!』ブロロロ!「なにっ?!」
ドーン!「ぐっ!」ドシャアッ!『リオン、乗って!』キキイッ!「・・すまねえポルコ!」グッ・・どさっ!
「くっ!・・逃がさない!」『行かせないよ!』グワッ!「ちいっ!」タン!ズズーン!『お姉!いまのうちに!』
「わかった!いけポルコ!」ブロロロ!『すぐに追いつくから!』「・・この狭い場所では小回りが効かない。」
シャッ!『あっ!足の間を抜けた!』シャシャシャ!『行かせませんよ。』ギシィッ!「ぐっ!・・鋼糸?!」
『いかにも。』シュタッ。「・・服部刹羅。」「第四部隊「無名」筆頭、刹羅です。お初にお目にかかります。」
『刹羅さん!』「君は行ってください。ナイトウイング、もう限界です。」『ありがとうございます!』ドスドス!
「このままGGGへつれていって浄解してもらうか・・その前にいろいろするのもよし。」『それは困るな。』
「むっ?」ヒュッ!パラパラ・・ザシャッ。「僕の糸を切るか・・なかなかの腕だな。名を聞いておこう。」
「クルド流暗殺拳・ラクシャーサ「神星の」ケン。」「ほう、ユキノさんの兄弟子ですか。それにその名は
いまひとつの名で知ってます・・「セクハラの」ケンと。」「お前には負けるぞ。その甘いマスクで何人の女を
たらしこんだのだ?」「あなたは今までに食べたご飯が何杯だったかおぼえてますか?」「なるほど・・色、行け。」
「・・ありがとう。」シャッ。「・・まあいいでしょう。ディフェンスは一つじゃない。さて・・」「・・むっ?」
「本気でやろうか・・この私と。」ゴゴゴゴ・・「これが・・見事だ。」ザッ。「次は切れるかな?」キラッ・・
シャシャシャ・・「・・!」タン!くるっ、スタッ。「さすがにいいカンね。あと10cm進んだら輪切りだったわ。」
すっ。「・・GGG捜査課長、アイリス。」「国際S級指名手配「八百比丘尼の色」、おとなしくお縄を受けなさい。」
「ふ・・笑止。」チャッ。「でしょうね・・セリオ。」「はい。犯人を逮捕します。」タッ。「・・アンドロイドか。」
「ゾンダリアンに言われる筋合いはありません。まいります。」タッ。「遅い。」ヒュッ!「下12cmダック。」すっ。
スカッ!「なにっ?!」ドゴン!「ぐっ!・・」「形意拳・崩拳。」「セリオは世界のあらゆる格闘技や武術を
データベースからダウンロードすることで駆使することができるの。」「虎拳。」ドン!「・・!」ギン!
ズパアアアーン!・・ドサッ!「なっ?!セリオの腕が!」「バックアップ回路に切り替えます。戦闘に支障なし。」
「・・はあっ!」ガクッ!「・・色の様子がおかしい?」「解析・・再生能力をフルに使ったせいでパワー低下。」
「こちらも・・限界か。」ズズズズ・・「床に溶け込む?!セリオ!」「捕縛ネット。」ドン!バサアッ!・・
「・・捕獲失敗。逃げられました。」「くっ・・まあ、あれじゃ追撃は無理ね。でも・・」くるっ。「・・リオン。」
ゴォォォ・・「はあっ、はあっ・・」ドクドク・・『リオン、やっぱり病院へ行ったほうが』「うるせえ・・」
ドドドド・・『追いついたよ、お姉!』「テン子・・急ぐぜ。」『お姉はやっぱ無理だよ。戻ったほうが・・ん?』
キィィィーン!『あっ!Gエンジェルズだ!』「ひばりたちか・・」ゴォォ・・『・・おばさま!その傷は?!』
「なんでもねえよ・・ごふっ!」バシャッ!『・・内臓までダメージ受けてるよ。』『そんな傷で出撃なんて
ムチャも度がすぎますですわ!』『ポルコ、急いで引き返せ!』『ボクもそうしたいんだけど・・』「やかましい・・
あたしは・・行かなきゃいけねえんだ・・」『やけど!・・あれは?!』モクモク・・『フライング・ダッチマン!』
「炎上してる・・キャプテン、待たせたな・・」ザザッ・・【せっかく来てくれてすまんが・・無駄足になった。】
「なにっ?・・」グラッ・・ドンドンドンドン!『ああっ!』『連続爆発・・動力系がやられたのですわ!』
ゴォォォ・・『墜ちてくで!』『みんな支えるんだ!』【近づくな!本船はいつ大爆発するかわからん!それに・・】
グオオオオ・・『・・180度回頭?!』『あそこに戦略メカが!』【・・このまま終わらん!ブースト!】ドドドド!
『特攻をかける気や!』「いけねえ!みんな止め・・ガハッ!」ブシャアッ!『お姉!』『・・間にあわない!』
「・・突撃?!電子砲迎撃!」ビィィィ・・シュバッ!ドガアアアーン!【そんなものでは止められはしない!】
ゴオオオオーッ!「・・止まらない!」【おおおおおーっ!】カッ!ドガアアアアーン!『ああああーっ!』
ゴォォォォ・・「・・間にあわなかったなんて!」ダン!『・・はっ?!戦略メカが!』『・・あれは、なに?』
ボンボンボン!パラパラ・・『・・脱皮しやがった!』『ダメージを受けた外装を捨てて、身軽になったんですわ!』
「・・グロイザーは絶対に墜ちない。多層ZTフィールド再展開。「ヘルメス」射出・・」ヒュンヒュンヒュン!
『くそっ!まったく戦力が落ちとらん!』『キャプテンは何のために特攻を!・・みんな!あいつを墜とそう!』
「待て・・ひばり。」はっ!『おばさま?』「あいつは・・あたしが倒す!」ゴオッ!『わっ!・・これは?』
「ポルコ!ルーフ開けろ!」『でも!』「うりゃあああーっ!」ガシャアアアーン!『フロントガラスを破った?!』
ダン!「さあ出てこいよ・・もう一人のあたし!」【・・あいつを倒す。】「そうだ・・はじめて意見が一致したな。」
【目覚めよ・・神なる力・・】「いくぜ・・うおおおおおおーっ!」ドンッ!『この光は?!・・まさかあの!』
メリメリメリッ!『お姉が・・あれは、なに?!』『・・β-Maxがまた発現した。』『あのときとはまたちがう姿に!』
キュオオーン!【Aqura!】『これは・・まるで最新鋭戦闘機ですわ!』【いくぜ!】ふわっ・・ドンッ!『うわっ!』
シュィィィーン!『なんちゅう加速度や!』『計測・・マッハ20!』『ガイアーに匹敵するスピードですますわ!』
「あれは?・・多層ZTフィールドは抜けはしない。」・・ゴオッ!「・・えっ?」ズ・・ポロッ。「右翼の半分が!」
シュィィーン・・くるっ・・ゴオッ!「なっ?!」ポロッ・・「左翼まで!・・ZTフィールドが効かない?!
「ヘルメス」、迎撃せよ!」ヒュンヒュン!『そうはさせない!獅王流星拳!』ドン!シュババババッ!
ズガガーン!「・・Gエンジェルズ!」『・・ザコは一掃。「ルナリィス・アンブラ」。』ジャキッ!シャッ!・・
ピタッ。『・・幻影霞斬り。』ポロポロ・・『金砂地・銀砂地!』シャン!『ダブル・ブウウーメランッ!』
シュババッ!ヒュヒュヒュッ!ズババババーン!『ドラゴンアーム!』ギュウウウウーン!『双龍旋風陣だ!』
ドゴゴゴッ!バキバキバキイッ!『全ミサイル・シュートッ!』ジャキジャキッ!ドヒュヒュヒュヒュッ!
『いっしょにいくよ!リーテ・ウン・ノワール!』ズドドドドドッ!ピィィィィーッ!ドガガガガガーン!
『無人戦闘機群、全滅だよ!』『おばさま、これでジャマはいない。あいつを!』【おおっ!サイコ・クラウド!】
キュオオオーン!ブワアアアアーッ!「煙?・・はっ?!」ピピピピ・・「システム異常?全武装稼動不能!・・
あの煙が?」『あれは?』『周辺磁場がメチャクチャな数値になってるよ!』『おそらく強力な電磁波を帯びた煙・・
いえ、まさに雷雲ですわ。』『つーことは!』ゴロロロ・・カッ!ピシャアアアーン!『あっ!・・敵機に落雷!』
ボンボンボン!「くうっ!システムが!・・はっ?!」シュィィィーン!「・・真っ正面から!」ギン!
【くたばれ戦略メカ!うりゃあああああーっ!】ドゴン!・・ドバアアアーン!【テン子、とどめだ!】
『わかった!ブースター!』ドーン!『敵サイズ計測完了。キャプチャー!』ジャキジャキン!ビーン!
『ローレンツ・キューブ捕獲成功。レリース!』スパッ。『虹と散れ!オーヴァー・ザ・レインボオオオオーッ!』
グワッ!ドゴオオオオーン!シュゴオオオオーッ!『うわあああーっ!』『すごいですわ!あの空間立方体内は
まさにホワイト・ホール!』『・・なんて巨大な虹。』『破滅の虹か・・』『きれいやけど、おっとろしいな~。』
ゴォォォォ・・フッ。『素粒子分解終了。』『・・おばさまは?』キィィィ・・すたっ。『リオン、だいじょうぶ?』
「ああ・・なぜか知らんが傷も治ったようだ。ポルコ、予備のコートは?」『フロントトランクの中にあるよ。』
パカン。ごそごそ・・バサッ。『おばさま、だいじょうぶですか?』「まあな・・けど、大きな犠牲だったね・・」
「え~、脳みそいらんかね~♪」『えっ?!』・・ヒュィィーン、ぴたっ。『SSSのみんな?』『しかも・・生身?』
「正確には魔装鎧を付けてるんだけどね。」「・・これ。」すっ。『これは!』「キャプテンの頭脳じゃねえか!」
「フライング・ダッチマンが爆散する寸前に回収に成功したわ。」「幸いに生命維持ユニットごとなので、脳はまだ
生きてます。」「そっか・・ありがとうな。」「今回は出る幕無かったから、これくらいしとかないと寝覚め悪いし。」
大西洋上。「う・・はっ?ここは・・そっか、脱出に成功したんだ・・でも・・」ユラユラ・・「漂流か・・」
コンコン。「・・えっ?」『おーい、生きてるか?』ひょい。「・・ケンおにいちゃん!」パシュ。「回収に来たぞ。」
「・・色おねえちゃんは?」「ダメージでかかったんでVTOLで休んでる。だいじょうぶさ。」「そう・・よかった。」
「そりゃこっちのセリフ。脱出ポッドまでダメージ受けて着水とはな・・ビーコンが生きててよかったぞ。」
「・・また「あれ」が現れた。」「ああ・・その状況に最も適した形態をとる超生命体・・なにかに似てないか?」
はっ!「・・まさか!それなら素粒子Z0反応が・・」「AZフィールドを無効化できるのもポイントだ。」
「でも・・リオンはGの戦士のはず・・」「ZとかGとかを超越した領域にあるというのは?」「・・そんな・・」
第十三部隊基地。コポコポ・・「チェック完了。脳は正常に活動してるわ。」「そうか・・お蝶、世話かけたな。」
「これからどうするんだい、ビッグワン?」「「曼荼羅」のアーティミーのところへ持っていく。連絡をしたところ、
新たな翼が準備してあるそうだ。」『新たな・・翼?』「復帰するまで少しかかるが、楽しみにしてな。」ぴっ。
大要塞エゼキエル・指令室。「・・β-Max第三形態か。」「Aquraという名称らしい。」「高速空戦形態・・ましてや
電磁波雲で雷まで起こすとはね。」「・・ZTフィールドを無効化したのもポイントだ。」「ドクター、そろそろ
明かしてくれてもいいんじゃない?・・リオンの正体を。」「うむ。あれは新たなる種「Orbis」への進化過程だ。」
『「Orbis」?』「GもZも超越した力。そう、神種が「巫女」と呼ぶ存在そのものかもしれん。」「リオンが・・?」
『これからのあらすじ~!』「今回はひさびさに出番なかったね。」「最近出ずっぱりだったから、いいじゃない。」
「でもまあ話のフシとしてβ-Max第三形態が出たので、やっとひとくぎりついたわね~。」「あとひといきだね。」
「さて次は「経済の」カリオストロ伯爵との決戦!」「舞台はエジプト。アスワンハイダム破壊計画を阻止せよ!」
「エジプト全土を水没させ、中東バランスを一気に崩して市場で大もうけしようなんて根性が気にくわない!」
「でも今回は重火力はダム壊したらヤバいから使用禁止だよ。」「秘密部隊からは第七部隊が参加するって。」
「おっ、インドアバトルのエキスパートじゃない。たのもし~。」「エミリオくんも来るのかな♪」「ショタ~。」
『次回!「牙 - Blade Runner -」うおおっす!』「また洋画ネタ?」「まあ内容は合ってるかもしれんが・・」
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♪ザン!
漂流要塞シャンバラ。アァァァ・・「またもや失敗でしたか。」「トレーズ、見せしめに蛍を処刑すべきでは。」
「なんだと!カリオストロ、よくもワシの前でそんなことがいえたものだな!」「失敗したものは死をもって
償うべし。それが我らの掟・・でしたな?」「いかにも。」「ブンドル?!」「ただし・・伯爵、お忘れのようだ。
次はあなたの出番。その言葉、たがわぬように・・」「ふ・・私は失敗はせぬよ。では蛍の処刑は私が成功
してからということでどうかな?」「いいでしょう。」「なっ?!トレーズ!」「無事に戻ってきてください。」
「わかっておる。では、アスワンへ向かおう。」スッ・・「・・トレーズ、本気か!」「伯爵が任務を果たして
戻ってきたなら、せざるをえないでしょう。私自身が掟を曲げるわけにはいきません。」「ほっほっほ。
上に立つ者はしたくないこともやらねばならん。つらいとこじゃの。」ふっ。「・・老師にはかないませんね。」
「博士、そういうわけで蛍は沙汰あるまで外出は控させるように・・もっとも、このシャンバラから無断で出る
など無理なことだが。」「・・私が監視します。」すっ。「いいでしょう、色なら処刑人にもなれます。」
蛍の部屋。コンコン。「はい。」『私・・』「色おねえちゃん?」シャッ。「蛍ちゃん、急いで支度して。」「えっ?」
「シャンバラを脱出するわ。」「どうして?」「あなたの処刑が近づいてる。急いで。」「・・私は逃げません。」
「どうして?!」「私が逃げたら父さんに害がおよぶ。父さんを見捨てて逃げることはできません・・」
「それは違うわ。博士はあなたが生きることを望んでいる。そのためなら喜んで命をも投げ出すでしょう。」
「だからこそ、私は逃げない。それほど私を愛してくれてる父さんだから・・」「・・ごめんなさい。」トン。
「あ!・・」がく・・「博士の願いは私の願いでもある・・蛍ちゃんを死なせはしないわ。」『少し待て、色。』
はっ!「・・ケン?」「いまお前が動けば博士は確実に詰め腹を切らされる。それでいいのか?」「・・・・」
「博士と蛍の両方を助ける手がある。」「えっ!」ひそひそ・・「・・なっ!そんな!」「これが確実な手だ。」
プロジェクト31「牙 - Blade Runner -」
アバドン。『ビッグワン、カリオストロが動きました。目標はエジプト・アスワンです。』「アスワンだと?」
「そんな砂漠のど真ん中に何の用なんでしょうか?」「待って・・たしか巨大ダムがあったよね。」「あっ!
アスワンハイダム!」「読めたぜ。あのダムを破壊すれば首都カイロは巨大鉄砲水に押し流される。そうなれば
伯爵の専門である経済で何らかの得になるんだろうぜ。」「金のために数百万人を犠牲に・・許せない!」
「GAGA、編成案。」『第七部隊のみ。ダム内部でのインドアバトルの可能性71.3%。さらにオメガ特戦隊が
加われば任務成功率86.7%。』「おや?・・100%と言わんのか?」『具体的ではないが、ロジックにわずかに
ひっかかるものがある。その要素ゆえ。』「・・まあいい。素子、エゼキエルへの回線を開け。」「了解。」
「キャナルはビーストフォースへ。いまどこか?」「えーと・・あ、ちょうどギーザにいます。」「グッドだぜ。」
大要塞エゼキエル。「ユキノ、今回の作戦、わかっているな。」「まかせといて。ちゃんとうまくやるわよ。」
「・・ミヤビ、たしかに「記述」どおりになるな?」「間違いありません。人的被害は最小限になります。」
「私のカバラ方程式でも、ミヤビさんの「記述」は証明されました。ご安心を。」「「闇」どのが同行されるなら、
心配など無用ですな。」「さて、三文芝居の始まりね。ユキノ特戦隊とフォルスト様、出撃よ。」『了解。』
エジプト・ギーザ。「ん~、いいながめ。」「これこそ絶景かな・・だな。」「いっぺん登ってみたかったんだよな、
ピラミッドの頂上に。」「ほらエミリオ、ナイル河が地平線まで。」「かつて古代文明を支えた聖なる河・・だね。」
【みなさーん!お仕事ですー!】『えっ?』きょろきょろ。「・・今のはキャナルの声よね?」「どこからだ?」
【ウェンディの携帯からですー!】「そんな?!電源は切っといたのに!」ごそごそ、チャッ。『あ、やっと顔が
見えました。』「買ったばかりでこの番号教えてないのにどうやって?」『サイバーソウルをなめないでください。
サテライトでみなさんの動きは逐一モニターしてるんです。このiOードは三日前にローマで買いましたね。』
「げ・・そこまで知ってるの。」「さすが電脳世界の三美神といわれてるだけあるな・・」『それはともかく、
かくかくしかじかでアスワンへ急行してください。報酬はいつものようにスイス口座へ振り込んでおきました。』
「了解した。みんな、休暇は終わりだ。いくぞ!」『おおっ!』シャッ!・・ヒュゥゥゥ・・
アスワン。「伯爵さま、爆弾のセットは完了しました。」「よろしい。・・ふふふふ。このダムが崩壊すれば
数千億トンの水がナイルを下り、河岸を大洪水にする。あとはさぞや肥沃な大地になるだろう。そこを買い占め
穀物を栽培すれば、世界の穀物市場は私の思うがままだ。」『それはどうかな?』「なにっ?」バサッ!すとっ。
「ケンか・・何の用だ?」「最新情報だ。ビーストフォースと特戦隊が接近してる。」「ほう・・やはりな。」
「さっさと爆破し撤退することを薦める。」「キサマの指図は受けん。ちょうどいい、以前のうらみもあることだ。
ここでダムと共に消えてもらおう。」「策があるか?」「我が配下の暗殺部隊はこういう所の戦いに慣れておる。
まあ見ておれ・・このダム自体を巨大な罠にし、野獣どもを屠ってくれよう。」「お手並み拝見といこう。」
シャッ、すたっ。ゴォォォォ・・「変だ・・静かすぎる。」「ちょっと待って。」ぴた・・「・・ダムの内部に多数の
気配があります。」「こっちにダムの管理員が殺されてるわ。」「もう始めてるのね。そして・・」「そうだな。
待ち構えている・・俺たちを。」「出入り口は固められてるだろう。それに奥まで引き込み、生かしては出さない
つもりだな。」「さて、罠とわかって飛び込むべきか・・」「でも行かなければダムは破壊されるわ・・」
『お困りのようね。』はっ。・・シュタッ。「一番のユキノ!」ザザッ!『特戦隊、参上!』「そして私もです。」
スゥ・・『・・ダーク・フォルスト導師!』「なぜ?どうして導師さまが前線に?!」「用が二つあるからです。」
びゅっ!ぺた。「死羽姫さん?」「エミリオ、ひさしぶりなのだ~。」ごろごろ。「そういや南極以来だったよね。」
「あれからなぜか会う機会がなかったな。」「作者もついつい忘れてたんでしょ、うち人気ないし。」うっ!(^^;;
ぎぬろっ!「作者・・あたしとエミリオの仲を裂こうとしたな!」いや、ちよちゃんが出たんで・・はわわわっ!
「死羽姫、やっちゃえ。」カジカジカジ!(流血)いてーっ!いててて!ごめんごめん!今回はらぶらぶにするから!
「なら許すのだ。」かぱっ。ぜぇぜぇ・・で、十八Oモードにする?『それはやりすぎ!』どかべしごきっ!
「本題に戻すわよ。ミヤビ、作戦。」「ダム内部への入り口は二つ。同時に突入すべきね。」「二手に分かれるか。」
「そこで提案があります。」『フォルスト様?』「二隊の混成パーティーにしましょう。」「なぜです?気心が
わかったメンツのほうが・・」「バランスです。ビーストフォースは白兵戦に長けていますが、中遠距離戦闘には
いささか不利、特戦隊は逆に白兵戦に難点があります。」「はんろーん!特戦隊は白兵だって」「狭いところで
ミヤビさんの珠振は使えますか?」『あ・・』「・・たしかに。制御にかなり制限をうけるわ。」「またフレイアさん。」
「は、はい。」「双花剣はどうですか?」「う・・」「ムーンさんの脚技しかり、ユキノさんのガリアンソードも。」
「あたしの波紋はせまいほうが使えるのだ。」「拙者のヴァイエイト・メルクリウスも制限をうけるでござるな。」
「ゆえにインドアでの特戦隊の白兵戦力は約50%に落ちます。」『む~・・』「・・たしかに。フォルスト様にも
一理あるわ。」「ならここは導師さまの意見どおり、混成にしましょ。」「まあいいだろう・・で、どう組む?」
「ユキねえとフォルスト様が組むとバランス悪いね。」「あたしはエミリオといっしょがいいのだ。」「エミリオが
心配だからこっち。」「彩とは別れたくないわね。」わいわいがやがや。「あ"ーっ!みんなワガママなんだから!」
で、こうなりました。
西側入口突入チーム(西軍):ユキノ・ムーン・フレイア・バーン・ソニア・玄真
東側入口突入チーム(東軍):エミリオ・ウェンディ・ミヤビ・死羽姫・彩・フォルスト
西軍。「さて・・推して入るか、敲いて入るか。」「月下の門とは風流な。」「どうせお待ちいただいてることだし、
ここはニギヤカにいかない?」「いえ、そのウラをかくのも一興・・ムーン。」「はーい。蒼月流魔技「魔海」!」
ドロドロ・・ザザザザ・・「うわ・・液体になって扉の隙間から。」「何回見ても気色わるいな・・」『ぐわっ!』
バシャバシャ!・・シーン・・ガチャ。「ゲプ・・お待た。五人食うとやっぱ腹がくちいわ。」『ぞぞぞ~・・』
東軍。ぴた。「・・いるよ。五人ほど待ち伏せしてる。」「位置はわかる?」「うん・・いずれも壁ぎわ。」
「ならあたしの出番なのだ。」「死羽姫?」ぴた。コォォォ・・「・・障壁よわが拳となれ!鳴家!」ドンッ!
『ぐはあっ!』ズダダダダーン!・・がちゃ。「全員即死なのだ。」「波紋を壁に通して「少し」動かしたのですね。」
「少しでも人間にとっては車にはねられたに等しい衝撃よ。ほら、全身の骨が粉砕されてるわ。」ぷらぷら。
「さすが死羽姫さんです。」「そ、そうか?」ぽっ。「死羽姫どの、熱でもあるのでござるか?」すぱーん!
「さ、先を急ぎましょ♪」ずるずる・・「あの~、彩さんは・・(^^;;」「出番きたら起こすわよ。」
西軍。ヒタヒタ・・「・・待て!」はっ。「バーン、なに?」「・・前方10m。息づかいは・・三人。」「この臭いは
ガンオイル・・銃で待ちかまえてるな。」「10mか・・突撃にはちょっと遠いわね。」「途中に隠れる場所もないし。」
「こういうところこそ俺たちの出番だ・・玄真。」「うむ。」タン、ぴた。「天井に貼りついた?」シャシャシャ・・
「すご・・ほとんど手がかりの無い天井を普通の地面みたいに。」「さすが狼と虎ね。」・・『ぐわっ!』『ぎゃっ!』
ゴルルルル!ウオオオオーン!ブシャアッ!ビシャアッ!「こういう戦局では敵なしね、あの連中は・・お?」
くるっ。「なに?」『あ・・』「・・ソニアさんは行かないの?」「あたしゃ鳥目だもの。暗いとこは苦手なの。」
東軍。ヒタヒタ・・「・・!」さっ。ぴた。「死羽姫ちゃん、トラップ?」「・・ワイヤーなのだ。」キラッ。
「これにひっかかると・・」じーっ・・「クレイモアね・・彩。」「うむ。」チャッ。シュピン!・・パラッ。
「わずかの衝撃も与えずワイヤーを切断・・さすがですね。」「はいエミリオ、ごほうび。」「よく見つけましたね。」
なでなで。「はにゃああ~ん♪もっとがんばるのだ~。」ごろごろ。「あんたは猫かっつーの・・(^^;;」
西軍。ヒタヒタ・・「ここらは配管だらけだな。」「敵が隠れるにはもってこいよね・・」ぴくうっ!ドゴッ!
『ソニア?!』ザァァァ・・ポタポタポタ。「水に・・血!」「まさか配管内に待ち伏せとはね・・それっ!」
ググッ!ドサッ。「あ、忍者だ。」「伯爵の暗殺部隊ね。」「うわ~、ソニアさんの爪が脳まで食い込んでる・・」
「鳥目でも耳はいいのよ・・そこ!」ドゴオッ!・・ポタポタ・・「アルミ合金のパイプなど私には紙同然よ。」
『殺!』バカバカッ!「おー、出たでた。」シャッ!「一人に一斉攻撃・・でもね!」グン、ダン!「烈風脚!」
ドバアアアーン!『ぐはあっ!』・・すたっ。「一人で反撃できることもあるということ。勉強になった?」
シュルルルルッ、ドスドスッ!「手裏剣?んなもん効くわけないでしょ。」シャッ!ドスッ!「体当たりの突き。
力O山も殺した必殺剣よね。」「・・なにっ?」ズブズブ・・「これは?!身体が・・沈む!」「うふふふふ・・
いらっしゃい私の海の中へ。そして戻るのよ・・原形質へ。」「ぐおおおお!・・」「ムーンねえ、こわ・・はっ!」
「もらった!」ビュッ!「はいっ!」カィン!「・・トンファー?」「死んだ警備員のを拝借してきて正解ね。
アルケミ弾撃!」ぷっ。ビチャ!『?!・・モガモガ!』「速乾性樹脂。とれやしないわ。ゆっくり死ねば?」
「せいっ!」シャッ!「おっと。」ぱしっ。「・・素手で!」「こんなナマクラじゃ俺は切れねえな。ほれ。」
くいっ、パシュ!「・・?!な、なんだ?」「喉がスッキリしたろ。」「・・の、のどが・・ない・・」ブシャアッ!
「バーンの爪はヒゲも剃れるからな。そして!」ダン!ドッゴオオオーン!『ぶはあっ!』グシャアッ!
「おらあっ!」わしっ!「タイガースクワッシュ!」ブシャアッ!「俺の手はボウリング玉でも握りつぶせる。」
「うわ~、血と脳漿が・・」「汚れちまったな。」さっ、ふきふき。「エOメスのスカーフで拭くなああーっ!」
「これ肌触りがいいから愛用してるんだが。」ジャバジャバ、ジャーッ、パン!「だからって手ぬぐいにするな!」
「玄真は気に入ったものはブランド品でもこうなのよ。ちなみに服はアOマーニの高級品、そうはみえないけど。」
「新しいの買ったら?」「いーや、モノは長持ちさせる主義だ。男はいいもの一張羅でいいのさ。」「そうだけど~。」
東軍。ドガガガガッ!チュンチュン!「やたら撃ってくるわね。」「物陰に隠れてて埒があかないわ、こりゃ。」
「どうやら私の出番のようですね。」「フォルスト様?」すっ。「ギャザリングカード・プッシュウォール。」
ぱしっ。・・ドン!『うわっ!』ズダダダッ!「もらい!捕縛ウェブ!」シュバッ!ばさっ。『むうっ、動けん!』
じたばた。「とどめです。電竜!」バン!ズババババッ!『しびしびしび!』「おー、床を伝わる電撃なのだ。」
「これでクリアですね・・ん?」ドガガガガッ!『あっ!』「まだ敵がいたのね!」「エミリオが撃たれた!」
「大丈夫です。」パラパラ・・「ボクの黄金の鱗は銃弾くらいじゃ抜けません。」「あとはまかされよ。」シャッ!
「彩さん?」ドガガガガッ!「メル!」キキキーン!「ヴァイエイト・突!」ドンッ!ドゴオオオーン!
『ごはあっ!』「すごい!十数m離れて一撃で数人を!」「これでオールクリアでござる。」シュッ、チン。
「エミリオ、血が出てる。」「ん?・・ああ、ちょっと頬をかすめただけです。」「動かないで。」ペロペロ・・
「・・死羽姫さん。」「波紋。」ブゥゥゥン・・スゥ・・「すごい・・傷痕が消えていく。」「仕上げなのだ。」
ちゅ・・「・・これでいいのだ。」「ありがとうございます。」「最後のキスはどういう意味?」「隠し味なのだ・・」
ぽっ。「なるほど。これ以上の妙薬はありませんね。」「ミヤビ殿、隠し味とは?」「今夜教えてあげるわよ。」
ダム中央部。・・カツッ。ぴく。「・・やはりここまで来たか。」「カリオストロ伯爵、年貢の納めどきよ。」
「降伏するなら命だけは助けてやろう。」「ふ・・状況がわかっておらぬようだな。これを見よ。」すっ。
「リモコン?・・まさか!」「爆弾のセットはとうの昔に終わっているのだよ。これを押せばダムは君たちごと
破壊される。」「そうなるとあんたも死ぬわよ。」「特戦隊と第七部隊を道連れにできれば、甲斐があるというもの。」
「・・?」「さあ、一緒に行こうか。」ぴっ。「羽根手裏剣!」シャッ!ドスッ!「ぬうっ?!」ぽろっ・・
「フレイア!」「衝撃吸収ゴム!」ピューッ!バシャッ!コロコロ・・「しまった!」どげしっ!「ぐうっ!」
「あんた・・伯爵の影武者だね。」ぎくっ!「な、なぜ・・?」「答えは簡単。伯爵は敵を道連れに自決なんて
絶対に考えないから。味方を犠牲にしても自分だけ逃げるのが関の山だろうね。」「くっ・・」くんくん・・ぴん!
「ホンモノの伯爵は、そこなのだ!」びしっ!「投鏑!」シュパパパッ!カカカカン!【なんと?!】スゥ・・
「影武者をダシに光学迷彩でスキをみて逃げようとしてたわね。」「くっ・・こうなったら!」「ほう、元の姿に
戻るつもりですか?」ぎくっ!「・・キサマはフォルスト!」「お久しぶりと言っておきましょう。さて・・
自分で戻るなら余計な手間はかけませんが。」「・・」「ではお手伝いしてあげましょう。」ググググ・・カッ!
「外道照身霊波光線。」シャーッ!「ぐおおおおお!」メリメリメリ・・バサアッ!「こいつは!・・蝙蝠男!」
「原生魔人の正体見たり。ナイトバット。」【キィィッ!この姿となったからには、人間ごときでは倒せぬキィ!】
「吹くんじゃないよコンモリ男が。」【コウモリだキィ!ソニックヴォイス!】シュピィィーッ!『おっと!』
ドガアアアーン!【全てを破砕する超音波だキィ!】「まあお約束っつーか・・死羽姫ちゃん?」すっ。【むっ?
キサマから死にたいかキィ。】「みんな、ここはあたしにまかせるのだ。」「勝算ありってとこね・・まかせた。」
【ソニックヴォイス!】シュピィィーッ!「大気よ、わが楯となれ!雲外鏡!」ヴン!パシィィーン!
【やるなキィ!いけわが子らよ!】バサバサバサッ!「無数の吸血コウモリが!」「みんな耳をふさぐのだ。」
ぎょっ!「みんな急いで耳を!鼓膜をやられるわよ!」ささっ。バサバサバサ!「大気よわが咆哮となれ!
鉦五郎!」ドンッ!ゴオオオオオンッ!『わっ!』ブババババッ!【なにっ!・・ぎゃあっ!】ブシャッ!
【耳が!耳があああーっ!】「言ったはずなのだ、耳をふさがないと大気衝撃波で鼓膜が破れると。」にっ。
【おのれ・・おのれ許さんキィ!暗黒ガス!】ブシュゥゥーッ!「ガス?・・臭いからして単なる煙幕なのだ。」
ゴォォォ・・「・・コウモリ男が消えた?」・・はっ!「死羽姫!うしろよ!」・・バサッ!【もらったキィ!】
ガブウッ!『ああっ!』「・・」【血を吸って殺してやるキィ!】ジュルジュル・・「いけない!助けなきゃ!」
がしっ!「・・ユキノさん?!」「エミリオ、死羽姫の顔を見て・・笑ってるわ。」「?どういうこと・・」
【・・ぐげえっ!】ばっ!「うまかったか?あたしの血は・・」【ぐえええーっ!この血は・・まさか?!】
「ムーンは血を毒に変えるが、あたしは血に波紋を与えて活性化させるのだ。」【血が!・・私の中で動いてる!】
「血よわが爆弾となれ!鳴釜!」【!・・ぐぎゃあああーっ!】ドカアアアアーン!『うわっ!』バシャバシャッ!
「・・ぷはっ!うわ~、全身血まみれ・・」「やれやれ、えらい目にあいましたね。」「って・・フォルスト様!
なんで返り血浴びてないの?!」「幸いにかからなかったようです。」「・・なぜフォルスト様のとこだけ血ノリが
避けてるのかしら?・・」「とにかく、表へ出て水浴びしましょ。乾いたらゴワゴワしてどうしようもないから。」
「爆弾はどうする?」「もう敵はいないし、あとでゆっくり外しましょう。」「スイッチはここだし。」ぽむぽむ。
ぴく、ピクピク・・ビチャビチャッ!「・・ふう、どうやら去ったようだな。」むくっ。「ふふふ・・私は不死身だ。
たとえバラバラにされようとも再生する。だが・・」フラ・・「血の補給が必要だ・・油断してるところをつき、
全員の血を吸ってくれる。」『血液病院へ行くべきだな。』ビュルルルッ、ギシィッ!「なにっ?!ぐうっ!」
ギリギリ・・「再生直後はさすがに弱体化してるようだな。」「なに・・やつ?!」「とりあえずリベンジャーとでも
呼んでもらおう。15年前の2月2日、ニューヨークで国連事務総長秘書、明日香・アブロヴァールを殺したのは
キサマか!」「私ではない!それは・・はっ?!」「・・キサマ、真犯人を知っているな!」「い・・言えん!
言えば殺されてしまう!」「言わずばここで死ぬ!」ぐっ。ギリッ!「ぐっ!・・それは!」ヒュッ、ドスッ!
「ぐっ!」「なにっ?!」ばっ!・・「・・もう逃げたか。だが手裏剣程度で伯爵は死なぬ・・む?」プルプル・・
「・・ぐがあっ!」「どうした伯爵?!」ビクッ、ビクッ!「この刃・・そうか・・誘発物質が!」・・はっ!
「ガン誘発物質・・その手があったか!再生速度が速い伯爵の細胞はガン細胞だろうが増殖させてしまう!」
「ぐおおおお・・」ぴくぴく・・ぱたっ。「死んだ・・か。不死身の細胞がかえってアダになったな・・」ぴっ。
「地獄の血の池で養生するがいい。」ヒュッ、カツッ!「さらばだ。」シャッ・・『この者 極悪為替とばし犯』
バサササ・・「伯爵・・あなたに戻ってきてもらうと困る。色に蛍を殺させるわけにはいかんのだ。」シュッ・・
ダム湖畔。バシャバシャ・・「ふう~、なんとか落ちたね。」「残ったシミは戻ってからクリーニングに出しましょ。」
ズズゥゥーン・・『・・なっ?!』ピキピキ・・「アスワンハイダムにヒビが!」「しまった!時限起爆も仕掛けて
おいたのか!」ゴバアッ!ドザザザザッ!「このままではナイル河畔は水没し、エジプトは壊滅的被害を受けます。」
「なにか手はないの、なにか!」「無理です・・数千億トンにもなる巨大な水量を制御など、とても人の力では。」
「ボクがやってみます。」ザッ。『・・エミリオ?』「ボクの龍の力なら、水を制御できるかもしれません。」
「でもエミリオ、あなた一人だけじゃ!」「オメガからも助っ人を呼ぶわ。」ピッ♪「たのむぜ。・・エミリオ、
ムチャだけはするなよ。」「男をあげてこい。」「エジプトの命運、エミリオに賭けるわ。」「勝ってね、ぜったい。」
「はい、ウェンディ。」「エミリオ。」「死羽姫さん?む・・」ちゅ・・『おおっ!ディープキス!』・・すっ。
「幸運のおまじないなのだ・・」ぽっ。「・・ありがとう。翼竜!」バサアッ!ゴオッ!・・「・・ウェンディ、
エミリオはやるのだな。」「ええ。エミリオなら奇跡を起こせるわ。」「・・行ったわね、ミヤビ。」ふっ。「ええ・・」
アスワンハイダム下流150km、いにしえの都テーベ。ゴォォォ・・バサアッ!「ここからサハラへ・・きた。」
ゴォォォ・・ドドドドド!「なんて水量・・ボクにできるのか?」・・グッ。「・・いや、やるんだ!さもないと
数百万の人が!はぁぁぁぁ・・」ゴゴゴゴ・・カッ!「水江龍!」ザパアアアーン!「あっちだ!」ザザザザ!
「そうだ、砂漠へ行くんだ!」ザザザザーッ!「くうっ!・・やはり水量が多すぎる!とても支えきれない!」
『ロンギヌス!』シャアッ!・・ドスッ!ビキッ、ガラガラガラ!「堤防が・・大決壊!あの巨大な槍は!」
『ダモクレスキャノン!』ドンッ!ズガガガガガーッ!「光線束が・・大水溝を!」『カルネデス・FENCE!』
パシパシパシッ!ザザザザ!・・「イバラの壁が本流の水圧を緩衝?」『・・これで制御は可能なはず。』ズズーン!
「・・オメガSSSの魔神獣!」ザシャアッ!『僕たちが水を切り分けるから、エミリオくんは制御を!』ドドーン!
『男の子は最後まであきらめちゃダメ。もがいてあがいてやり遂げるのよ!』「はい!ありがとうございます!」
ピッピッ。「はい、ユキノ。」『・・たったいま連絡があった。作戦成功、ナイルは今日も穏やかなり・・以上だ。』
「よっしゃ!・・みんな、成功よ!」『やったーっ!』「さすがエミリオ!お姉ちゃんは信じてたよ!」
「それじゃエミリオを迎えに行こう!じゃ、またな。」シャシャシャッ!「今回のMVPをねぎらってあげてね。」
ぱたぱた・・「・・行ったわ。」「ふふ・・ごくろうさま。フォルスト様、それでは。」「はい、行きましょう。」
アスワン湖底、アブ=シンベル大神殿跡。サクサク・・「このあたりですね。砂よ、しりぞけ。」ザザザザ!・・
『うわ~・・』「砂が生きてるように・・巨大な扉?」「ありました、「真の」大神殿への入り口が。Sesami。」
ギィィィ・・「この中にあります・・原生魔人の秘密が。」「そして・・それがあれば賢人会議を滅ぼせるのね。」
「アスワン破壊の話を聞き、これは千載一遇の機会かと。」「賢人に便乗してダムを爆破した甲斐があったね。」
「両サイドから侵攻するとき、わたしたちが置いていった爆弾のせいとは気づかれてないわ。あくまで破壊は
賢人の仕業。もともとアスワンハイダムはオメガの戦略目標でもあったのよね。あのダムのせいで数多くの
古代遺跡が水没し、ナイル下流に腐養土が来なくなり、サハラをさらに拡大してる・・自然の猛威と恩恵は
表裏一体。それがなぜわからないのかしら。」「自然を知恵でねじ伏せるか、自然と共に生きるか・・答えは誰も
わかってるはずなのにね。」「これも人の業なのだな。」「そこを自覚してるかどうかの問題でもあるでござる。」
「では行きましょう。」カツカツ・・オォォォン・・「湖底にあったのに、中は乾燥・・すごい技術でござる。」
「この神殿はエジプト文明以前に作られたものです。それが永い年月にナイルの運んだ土に埋まり、その上に
大神殿が造られたのです。・・そこに眠るものが何かとも知らずに。」「お・・あの輝きは?」キラキラ・・
「あれです。古代文明の遺産・・いえ、負の遺産というべきでしょう。」「黄金の光を放つ・・石版?」
「三重連太陽の融合で大洪水に見舞われた地球で生きのびれるよう、ヒトゲノムを書き変えたもの・・それが
禁断のエネルギー結晶、αモノリス。ある時代は十戒などと呼ばれたものです。」『モーセの・・十戒!』
「そう、聖書は正しいのです。」すっ。「この結晶の中には小宇宙に匹敵するエネルギーが封じられております。
まさに神の造りし超エネルギー結晶・・さて問題です、似たものがありますね?」「・・あっ!」『Gストーン!』
「正解です。そしてJジュエルもゾンダーメタルも属性の違いにすぎません・・それら全ての源こそ、この
αモノリスなのです。」「・・原生魔人はそのエネルギーによるミュータントだったのね。」「大洪水で荒廃した
地球で生きのびるために、暫定的措置として造られた超生命体でござるか・・」「だがひとつ誤算がありました。」
「進化の多様性・・それを甘くみてたのね。」「そうです。あるものは怪物的進化を遂げ、原生魔人に。
またあるものは穏やかに順応し、現在の人類に、そしてまたあるものは・・みなさん知っているはずです。」
『・・リオン!』「β-Maxがそうだというの?!」「それはこうも呼ばれました・・神、または天使と。」
漂流要塞シャンバラ。「伯爵は死にましたか。またダム破壊に成功しても、最小限の被害にとどまったことで
失敗とみなしましょう。」「トレーズ、蛍はどうする?」「こうなった以上、我らの貴重な戦力です。処刑の話は
なかったことに・・個人的にも、いたいけな少女を誅するのは性に合いません。」「同感だ。美しいものを滅ぼす
ほど愚かなことはない・・早乙女博士、そういうことで。」「うむ・・」「色、もう蛍の監視を解いてよいです。」
「はい・・」「さてさて、賢人会議も残るは我ら五人だけ。減ったもんじゃの。」「考えようによっては、これで
組織がまとまりやすくなったと前向きに解釈できます。それに・・」「我らはこれまでの五人とは違う・・
トレーズ、次は私が行こう。」「いいでしょう、ブンドル。して作戦は?」「ターゲットは・・ドクター。」
『これからのあらすじ~!』「なんとこの期におよんで新設定だ!」「まるで「ザ・パワー」だね。しかし全ての
源とはまた大きくでたもんだね~。」「でもさ、そんなとんでもないもの手に入れてどうしようっていうんだろ?」
「なにやらドクターがコソコソ動いてるみたいだけど。ちょっと出かけてくるって。」「ええ?!護衛つけなきゃ
あぶないって!賢人の刺客が待ち構えてるし。」「情報の賢人・ブンドルの恐るべき情報攻撃で追いつめられる
ドクター!さてどうする!」「ドクターただ一人を葬るために、軍隊まで動かすの?」ちっちっ。「あまいあまい。
あのドクターが軍隊の一つや二つでどうにかなると思う?」「思わない。(きっぱり)」「第六部隊も出るよ。」
『次回!「美 - White -」うおおっす!』「私が暴れるのははじめてか?」「ドクター?」「みんな期待してますよ~。」
♪ザン!
大要塞エゼキエル。「では、出かけてくる。」「ドクター、ほんとに警護はシュウだけでいいの?」「・・賢人どもが
てぐすねひいて待っているはずだ。ユキノたちは表稼業で不在なので、SSSを。」「いや、団体だとかえって目立つ。
それにエージェントの襲撃程度ならばシュウがいればじゅうぶんだろう。」「ドクター、本当は自ら暴れたいのでは
ないですか?」ふっ。「想像にまかせる・・行ってくる。」シュッ・・「SSSに指令します。ああはいうけど、
影ながら警護してください。」『了解。』「・・ただし、本当にやばくなるまで手出しはするな。静観するんだ。」
「それはどうしてですか?」「・・ヘタに手を出すとドクターにぶち殺されかねないからな・・」ふっ。
「ときにユキノさんはどちらに?」「ハリウッドで映画撮影のお仕事。特戦隊は付き添いスタッフだって。」
漂流要塞シャンバラ。「トレーズ、おもしろい情報が入った。ドクターが降りてくるそうだ。しかも警護はひとり。」
「ほう。さも襲ってくれといわんばかりですね。」「それだけ自信があるんじゃろ。なにせ「あの」ドクターじゃ。
エージェントごときでは手も足もでんじゃろうよ。」「ワシの戦略メカで踏み潰そうか。」「いや、それは美しくない。
ここは私にまかせてもらおう。」「・・ブンドルが?暗殺なら私が・・」「暗殺ではない。おおっぴらに抹殺する。
警察と州兵を使ってな。」『ほう・・』「それは面白いですね。ドクターたちがどう対処するか、拝見しましょう。」
「じゃが念には念をじゃ。・・ケン。」「は、ここに。」すっ。「状況によって手を出してもよい。」「行ってきます。」
「いまひとつ。ユキノは現在ハリウッドにいる。」ぴく。「・・私が。」「まあ待て、色。表稼業の間はユキノは
本来の力を出せん。そこを突く。暗殺エージェントチーム「ポルターガイスト」を送った。」はっ!「まさか・・」
「そう、ユキノは撮影中の事故で死ぬ・・女優としては伝説に残る最期になるだろう。それもまた美しい・・」
プロジェクト32「美 - White -」
ボストン美術館。世界の名画がならぶ大美術館である。カツカツ・・「これは・・教科書で見たことがあります。」
「ミレーの「種撒く人」だ。こちらはターナーの「奴隷船」。このモヤモヤとした色彩がいかにもターナーだな。」
「さすがは名だたるボストン美術館ですね・・SSSの三人が尾けてきてますが。」ちらっ。「放っておきたまえ。
必要なら動く、今は必要ではないから動かない。それだけのことだ。今は名画を楽しみたまえ。」「はい。」
「・・絵を見にきたの?」「それだけでドクターが動くとは思えないけどね・・あれ?セカンは?」「あそこ。」
「これホンモノのレンブラントだ!スケブ持ってきて正解だったな。」さらさら。「なにノンキに写生してんの!」
「だってこんな機会めったにないから。」「いまはお仕事中!」「別にいいのではないかね。」『・・あっ!』ぎょっ!
「ド、ド、ドクター?!」「しーっ、美術館では静かに。セカンド、みせてみたまえ。」「は、はい。」ぱらっ。
「ふむ、なかなか良いデッサンだ。だがレンブラントの特徴であるこの影の付け方を忘れてはいけない。ペンを。」
さらさら・・「こういう感じで。」さっ。「・・これは!そうか、レンブラントの本質はこの影だったのか・・」
「それがわかればさらに君の画才に貢献するだろう。さて、これから我々は印象派室へ行く。君たちは
後期印象派室から監視するといい。」カツカツ・・『・・』「いきなりバレバレじゃないの。」「・・ドクターだし。」
ハリウッド・撮影スタジオ楽屋。「ユキノ、衣装はこれでどう?」「いいわ。みやびん、なかなかいいセンスね。」
「こういうのけっこう好きだから。」「でも・・うぷぷっ。その変装、笑っちゃうくらいハマってるよ。」
「読者に説明しましょー。今のミヤビ姉はブカブカジーンズ・ベレー帽・ビン底メガネ・髪は三つ編みです。」
「ふだんの和装からは想像もつかないダサダサファッション。ま、あたしたちも似たよーなもんだけど。」
「ちなみにムーンはメイク、フレイアはヘアメイク、あたしは雑用係。彩は楽屋前でガードマンなのだ。」
「もちろんいつもの着流しじゃなく、ガードマン風にしてあるけどね。」がちゃ。「これはきゅうくつでござる。」
すこーん!「着替え中に開けるなー!」(ちょうどパンティー1枚になったとこ)「こ、これは失礼!」ばたん。
印象派室。「すごい・・ルノアール、モネ、そしてゴーギャンか。」「この絵のタイトルはなかなかユニークだぞ。」
「ゴーギャンの『われわれはどこから来たのか?われわれとは何か?どこへ行くのか?』・・ですね~。」はっ!
「君は答えられるかね?」「・・そんなこと~、神さまだって~、わからないです~。」「正解だ、星深雪くん。」
「ドクターの会う予定の相手って・・?」「そうだ。」「はじめまして~・・でもないですね~。こないだの~、
南極決戦で~、顔だけは知ってます~。」「いきなり呼び出してすまん。」「いえ~、たまってた有休を使う~、
いいチャンスでしたから~。」「河岸を変えよう。近くのレストランを予約しておいた。」「はい~。」
「あれって・・どこかで見たわね?」「・・GGG科学部、宇宙鉱物学の最高権威・星深雪博士。ノーベル科学賞
二回授賞の大科学者よ・・次期世界十大頭脳候補でもある。」「まだ若いのに、そんなにすごい人なんだ。」
コンコン。「いいわよ。」がちゃ。「訪問者でご・・です。」「おーい!あたしあたし!」ひらひら。「オリヴィー?
どうぞ。」「やっ!元気してたユキノ?」「ええ、ひさしぶりですね。・・なにかいいことあったんですか?」
「あ、やっぱわかる?」「だってとってもゴキゲンみたいですから。そういうオリヴィーは初めて見ました。」
「もう最近テンション高くて。仕事もガンガンがんばっちゃってるわ。」「それはなによりですね。」にこっ。
「ん~、ユキノの笑顔はいつ見ても可愛いわね。・・あ、そーだ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・」
「なんですか?」「・・あなた、双子の妹さんている?」はっ!「・・いました。でも今はもう・・」ぐぐっ。
「でもなぜそのことを?オフィシャルには出してないのに・・」「ちょっと小耳にはさんだだけ・・ごめんね、
悲しいこと思いださせちゃったね。」「いえ・・ユキナとはコソボで生き別れになったきり。生死もわからない・・」
「ユキナ・・か。ねえ、もし生きてるとすれば、会いたい?」「もちろんです。実の妹ですもの。」「だよね・・
もしさ、そのユキナが現在ちょっと問題のある環境にいるとしても?もしかしたらあなたの女優人生を台無しに
しまうほどの危険性を持ってるとしても・・会いたい?」「何を言うんですか!」たっ!「妹に会えるならこの
キャリアなんかどうでもいいです!たとえ全てを捨てても、肉親の絆以上に大事なものはありません!」
「わかった。・・連れてきてあげるわ。必ず。」すっ。「とにかくあたしにまかせて。・・それじゃ。」ばたん。
『・・おお~。』ぱちぱちぱち。「迫真の演技だったわね。」「ふっ、ちょろいもんよ。でも・・なりゆき上で
ああは言ったけど、これでオリヴィーは本気でわたしを捕まえにかかるわね。」「身から出たサビなのだ。」
レストラン。「まず前菜にオイスターとグラバド・ラクスです~。アペリティフはマルガリータ。スープは
クラムチャウダーで。サラダはシーザーズでアンチョビ付き。メインはやはりメイン・ロブスター。レージーで。
デザートはフライドアイスを。」「かしこまりました。」「あ、もうひとつ~。18オンスのサーロインも~。」
「あいかわらずよく食べるな。」「ドクターのおごりとあらば~。遠慮は失礼にあたります~。」「・・この小さい
身体のどこに入るというのだ?」「ぜんぶ脳にいっちゃいますね~。さて・・」きりっ。「ドクター。Eメールに
添付してあった基本データを解析しましたが・・信じられません。」「やはりな。」「これがレポートです。」ぴっ。
「ディスクか。」「暗号プロテクトかけてます。解除キーは「あれ」です。」「了解した。概要を聞かせてもらいたい。」
「はい。・・αモノリスはまさにGストーン・Jジュエルのみならずゾンダーメタルの基礎をも成してます・・
いえ、これは自論ですが、Gストーンもゾンダーメタルも属性の違いこそあれ、根は同一・・その証明になります。」
「君もそう考えていたか。」「まさか・・対立するGストーンとゾンダーメタルが同一のものだと?!」
「簡単にいえば磁石のプラスとマイナスですね。磁極の違いだけで、同じ磁石には変わりない・・いえ、どちらも
片方が欠けては成立しないの。」「そうだ。闇があるから光もある。」「悪があるから善もある。すべては対照・・
たとえばもしゾンダーが来なくてGストーンだけあった場合、どうなると思います?」「・・そうか。その
超テクノロジーをめぐって各国が奪い合う・・Gストーンは争いを起こすか。」「それはEI-01飛来前後で実際に
あったことよ・・知ってるだけでも何百人もの血が流れてる。」「そうだ。どのような新しい技術や知識もそれは
血をもって購われる。それが人の業だ。」「機界生命体もバカよね~。ほっときゃ人類は勝手に自滅してたのに、
ヘタにちょっかい出すもんだから、かえってまとまっちゃった。」「・・それでよかったのではないのか?」
「なに甘いこといってんの。これで機界生命体の脅威が無くなったら、またぞろ国家対立の再開よ。同じこと。
よく言うでしょ、「仮想敵」がいないと国家はまとまらないって・・」にやっ。「・・あんた本当にGGGか?」
「深雪くんは科学者だ。科学者は夢は見ない。見るのは現実のデータとその冷徹な解だけだ。」「そうです。
夢とイマジネーションはまったく違うわ。基礎データがあってこそ実現できるイマジネーションを着想できるの。」
となりの席のSSS。「なんなの?さっきまでトロトロしゃべってたのが、いきなり饒舌になっちゃったけど。」
「・・自分の得意分野においてのみ性格が変貌する。そういう人もいるでしょうね・・」「なるほど。セカンも
こと絵に関しては人が変わるしね~。」ちらっ。「・・・・」(収蔵品アルバムに読みふけっているセカン)
「だいぶ脱線したが、面白い話だ。」「失礼。αモノリスは基本的に精神を物理エネルギーに転換するシステム。。
ただ使用者の精神レベル・質によってその発現の仕方は異なります。場合によって、それは使用者に害を及ぼす
ものともなり得ます。」「それがエネルギーというものだ。使う者によって神の力にも悪魔の力にもなりうる。
原子力がよい例だな。」「原子力は悪魔を飼ってるのと同じですよ。そして使ったが最期、数万年のスパンで
面倒をみてやらないと害を及ぼす。人の分に過ぎたエネルギーです。」「それがわかってる者は少ないだろうな。」
「そしてこのαモノリスも同じこと。禁断のエネルギーに手を出した三つの勢力・・カインとアベル、そして・・
こちらは名前まで伝わってませんが、想像はできます・・パスダー。」「うむ。先を聞こう。」「おそらく三者三様の
アプローチでこのαモノリスを解析し、応用しようとしたのでしょう。カインは精神から生み出されるパワーを
変換するGストーンを造り、アベルは純粋なエネルギーとしてJジュエルを開発、そしてパスダーは負の感情を
吸収しパワーとするもの、すなわちゾンダーメタルを生んだ・・」「論理に破綻はない。その仮説で正しい。」
すっ。「では約束の見返りだ。私が発見したGストーンパワーを蓄積できる結晶構造の方程式プログラムだ。」
「いただきます。これでZバリアを貫通し、神種に大ダメージを与える弾頭が作れます・・いわばダムダム弾。」
「君のシュミである武器工学の領域だな。」「本業よりもかえって気合が入るものですよ。使う機会は多いし。」
「お待たせしました。」コトンコトン。「さて~、ではゴチになります~。」「?・・喋り方が戻ってる?」
撮影スタジオ。「それでは本番いきまーす。」「ユキノとの共演はひさしぶりね。」「またヒットさせましょうね。」
「シーン3、カット20。」カチン!「・・あたし、ジョニーが好きなの。」「・・よく私の前で言えるわね。」
「今日こそはっきりさせたいの。・・昨夜、寝たわ。」「!」ぱしーん!「!・・」「どうしてそんなこと」ぴくっ!
「あぶない!」「えっ?」ダン!ドガシャアッ!「照明が!」「事故だ!」ワアワア!「ふう、あぶなかった。」
「・・ユキノ、ありがとう。よく気づいたわね。」「え?・・とっさだったもの。」「それに今の動き。ふだんの
ユキノからは想像もつかない機敏さだったわ。」ぎくうっ!「ほ、ほらいわゆる火事場のバカ力というやつよ。」
「そうかもね。(・・ユキノの身体、はじめて触れたけど、細身なのに野獣を思わせる強靭な筋肉を秘めた感触・・
まさか?)監督、衣装が汚れたので中断していいですか?」「うむ。洗濯して落ち着いてから再開としよう。」
ガヤガヤ・・「・・ユキノ、気をつけて。今の事故はできすぎよ。」「わかってる、ミヤビ。あの照明は明らかに
わたしを狙ってた・・みんな、次の撮影でも何か起こるかもしれないけど、手は出さないで。」「なんで?」
「オリヴィーたちはともかく、撮影スタッフにばらすのはまずいわ。そこで・・」こしょこしょ。『了解。』
「オリヴィー、だいじょうぶか?」「ええ・・カーツ、どうみた?」「恣意的な事故、いや襲撃だな。しかし
狙われていたのはオリヴィーではない。ミス・ユキノだ。」「そのとおり・・ワム、専門家としてユキノの動き、
どうみた?」「あれは火事場のクソ力でもありえない。反応速度・ダッシュ力・動作の緻密さ。いずれも数多くの
戦場を生き抜いてきた者だけが会得できるものだ。」「もうひとつある。」「エシディ?」「あの瞬間のユキノ殿の目、
まさに野獣の目だった。そしてそれは・・あのオメガ女戦闘隊長の目そのものだ。」「ユキノ=ユキナか・・ふふっ、
苦しい言い訳だったのね。」「ふだんのユキノ殿からは想像もつかないので、すっかりだまされてましたな。」
「いえ・・どっちのユキノもユキノなんでしょうね。考えてみれば特戦隊のあの戦闘方針に対するこだわりは、
ユキノの律義さに通じるところがあるわ。」「いかにも。さて・・襲撃がこれで終わるはずはないが。」「ええ・・」
ボストン市街。「ドクター、さきほどの女性はもしや・・」「かつての私の生徒だ。優等生だったな。」「なるほど。
やはり師弟は似るものですね。」「こと世間に対しては冷徹なところがな。」「いえ、そういう意味では・・」ぴく。
『そこの二人、動くな!』ザザッ!ジャキジャキッ!「ほう、ボストン市警か。」「SWATチームのようですね。」
『オメガ幹部ドクターとシュウ、逮捕する!』「ひとつ聞きたい。なぜわかった?」『タレコミがあったからだ。
あとは署で聞こう。』「もうひとつ。取り調べでカツ丼は出るのか?」『?・・なんだそれは?』「出ないのか。ぜひ
一度この状況で食べてみたかったが。」「日本料理店に頼めば可能かと。」「そこまで配慮はしてくれんだろう。」
「あらら、包囲されちゃったわね。」「助けにいこう!」「・・待って。ドクターのサインが。」「え?・・動くな?」
「まさか二人だけでこの包囲を突破しようと?」「シュウとドクターか・・けっこう面白いかもね。静観しましょ。」
『抵抗するなら射殺する!』「シュウ、殺さぬように。」「あとが面倒ですからね。」タッ。『撃て!』カチッ。
『・・なんだ?全員不発だと!』「火薬はしけっている。この加湿薬でな。」サラサラ・・『とりおさえろ!』
ワアアーッ!「シュウ。」「はっ。」フッ・・シャシャシャッ!・・ぴたっ。『・・ぐわっ!』どさささっ!
「あ・・足の親指が!」「骨が・・折れた!」「痛くて立てん!」「すれちがいざまに踏み砕かせてもらった。」
「固定して一週間もすれば歩けるようになる。養生したまえ。さて退散しよう。」「はい。」バサッ。カツカツ・・
「うわ~、さすがシュウさん・・」「考えたわね。たしかにあれなら行動不能にできて、命に別状はないわ。」
「・・警官は軍人とはちがって、市民を守るのが使命・・いちおうは。」「最近はそうともいえないけどね。」
「さ、いっしょに移動するわよ。これで終わりとも思えないし。」こく。「・・もうひと波乱ありそう。」
「それでは次のシーン。アクションだ。」「はい。(うわ~、こりゃ絶対なんかあるな。)」「・・(ユキノを注視)」
「敵の銃撃を車体でかわしながら、車に乗りこむシーン。カット68!」カチン!ドキュドキュン!(空砲)
パシパシパシッ!(弾着効果)「もう!なんとか脱出するしかないわね。」「スキをみて乗りこみましょう。」
ズガガガガッ!ビスビスビスッ!『うわっ!』「・・ボンネットを貫通?実弾!」「ほらやっぱりきた。」「え?」
「あ・・なんでもないの♪」ビスビスビスッ!『おっとっと!』「あぶな~。・・ん?」とろっ・・「ユキノ、
頬をかすめたみたいよ。出血してる。」「・・女優の顔にキズつけたな。」ぶち。「ぶち?」「あったまきた~!」
「リハとちがいます!監督!」「いや、これでいい。撮影続行。」「えっ?」「照明!敵側を照らせ!」「は、はい!」
「これは俺がひそかに二人と打ち合わせておいた演出だ。承知の上。」「しかし!」ヴン。「あ・・」どさっ。
「しばらく寝ててもらうのだ。」「スタッフ入れ替え完了よ、ムーン監督。」ズズゥ・・「あとはユキ姉たち次第ね。」
「やはりな。」「そうじゃないかと思ってた。」「こういう事態で発覚するとは予想外だったが。」「そちらの三人、
なんでオリヴィー助けないの?」「あの程度の敵ならば、手出しは不要。」「オリヴィーとユキノなら余裕で壊滅
できるだろう。」「自分たちは後始末をすればよい。」「同意見でござる。」「それじゃ、いい映画作りましょうか。」
ガチャ。「これこれ。」ズズッ。「ボストンバッグ?」ジャーッ。ガチャガチャ。「わっ、拳銃がいっぱい!」
「オリヴィー、あんたのぶん。SMGでいいよね。」ぽい、ガチャッ。「え?・・ユキノ、どういうこと?」
「もう猿芝居はなし。気づいてるんでしょ。」・・ふっ。「かなわないな。こまかいことはあとで。」「そゆこと。
ほんじゃ反撃いくよ!」ジャキジャキッ!「六挺拳銃・・ジョン・ウー監督じゃないわよ。」ジャキッ。
「そういうあんたも二挺SMG、しかも腕組み構え。よく観てるわね。」「アクションものはけっこう好きだから。」
「敵は向かいの建物の一階に3、二階に4ね。」「いえ、あと数人は控えがいるわ。気配がある。」「テレパス探知ね。
わたしが援護するから、オリヴィー突入して一階を掃除して。あとに続くわ。」「まかせて。敵の位置はわかるわ。」
「いくよ!」ばっ!パパパパウッ!『ぐわっ!』「はい弾切れ。つぎ!」ぽい、チャキッ。パパパパウッ!
「オリヴィー、いま!」「ええ!」ばっ!シャシャシャッ!「・・位置確定。全部で四人!」ズガガガガッ!
『ぎゃっ!』『ぐわっ!』『なにっ!』『バカな!』ゴォォォ・・たたっ。「片づいた?」「廊下を駆け抜ける間にね。」
「どれどれ・・さすが。壁を抜いてぴったり的中よ。」「さて二階だけど・・」ギシッ。「ん?・・ふふっ、安普請。」
「レーザーポインターで位置を示すわ。」ピッ。「あそこね。」ちゃきっ、パパパパパウッ!「どう?」ガチャン。
「ワンダウン、5トゥーゴー。次はあたしが。」ジャキッ。ズガガガガッ!「これでスリーダウン。」ドカドカッ!
「あ、さすがに降りてくるわ。」「足元みられるのがイヤなのね。」コトンコトン。コロコロ・・『手榴弾!』
ドカアアアーン!ガラガラガラッ!『うわあっ!』ドサドサッ!「あいてて・・ちっ、二階まで崩れるとは。」
「でもこれで任務達成。まさかこれで生きてるわけが。」「あるんだなこれが。」コツン。『・・えっ?』ドンッ!
『ぎゃあっ!』ドサッ!「残念だったわね。」「な・・なぜあの爆発で・・」「こいつ誰だと思ってんの?第六部隊
「サイキック・アーミィ」のオリヴィエ・ソレッタよ。バリア張るくらい朝飯前。」「あら、もう聞いてないわよ。」
ドキュドキュン!『おっとと!』「三階にまだいたのね。どうする?階段もうないけど。」「わたしたちに階段は
いらないはずよね?」「まあそうね・・いちおう体重は?」ひそひそ。「あら、意外と軽いのね。ならいけるわ。」
ヴン・・「重力緩衝・・いいわ。」「ユキノ、いっきまーす!」ターン!「つづいてオリヴィー、いきます!」
三階。「階段が無ければ上がってこれまい。手榴弾をばらまいてやれ。」「それはあまいわね。」ヒュッ。『なにっ!』
パパパパウッ!『ぐわっ!』「撃てえっ!」ズガガガガッ!「おそいおそい!」トン、くるくるっ。スカカッ!
「バカな・・壁や天井を!まるで宇宙遊泳!」「どっちみてるんだか。」ふわっ。ズガガガガッ!『ぎゃっ!』
「バケモノどもめ!」チャッ、ドキュドキュン!「重力は緩衝しても・・」ダン!「慣性はそのままよ!」ゴオッ!
ドガシャアアアーン!「ぐわああああーっ!」・・グシャアッ!くるくるっ、ザシャアッ!「はいカット!」
『おっけい!ユキ姉、いい画が撮れたよ!』「シナリオ変更しなきゃね。」「小人さんが撮ったことにしましょ。」
ボストン公園。「ドクター、なぜここに?」「ここなら周囲の心配をせず暴れられる。」「え?」・・バババババッ!
「戦闘ヘリ?!」キュラキュラキュラ!「戦車まで!」『こちらはメイン州兵。キサマたちは完全に包囲された。
武装を解除し投降せよ。』「というわけだ。木立の間からは無数の銃が狙っている。」「なるほど、市街地ならば
無用な被害が増えるだけでしたね・・どうします?」「聞くまでもなかろう。強行突破あるのみ。」パチン。
『ぐわああああーっ!』「なんです?」「短く切った針金をばらまいておいた。それで兵士の手首を貫き捕縛した。
血管は避けてるので死にはせん。」「あとは戦車と戦闘ヘリですね。」「ヘリはなんとかしよう。戦車を。」「はい。」
『攻撃開始!』ドオン!ドカアアアーン!「いつまでも立ってると思うな。」シャッ、すたっ。ガキッ!「それっ!」
ギニュウウウ~!『砲身をねじ曲げた?!』「これで砲は撃てん。」『上部機関銃を!』ガチャ!ばっ。「・・はっ?」
「おそいぞ。」ギュイッ!「くそっ!拳銃だ!」ちゃっ。パンパン!キキィン!「・・銃が通じない?!」
「サイボーグである俺に効くわけもなかろう。」がしっ、ぐいっ!ゴキッ!「ぐわっ!・・指が!」「治療しろ。」
ババババッ!『抵抗するならば射殺する!』すっ、くいくいっ。「たのむぞ、針金の鳥たち。」ばっ!バサバサッ!
ビチビチッ!『なんだ?!テールローターが!』『操縦不能!』ギュイギュイ!ドシャアアーン!「その高度なら
骨折はしても死にはすまい。」『くそっ!ミサイルで吹っ飛ばせ!』ドシュッ!「こっちだ。」バサッ。スッ・・
『なっ?ミサイルがマントに・・消えた?!』「ちょっとした手品だ。それよりうちの鳥がいったぞ。」ビチビチッ!
「うわ~、こりゃ出る幕ないね。」「と悠長に見物してる場合じゃないわよ!援護よ援護!」「・・それは賛成。」
すっ、ジャッ!「ロンギヌス・・」ビュッ!ザキイッ!「なにっ!テールが!」グルグル、ドッシャアアアーン!
「ダモクレス!せーの!」ブン!ビュビュビュッ、パキィィーン!「砲身が!」「カルネアデス・TURNER!」
ジャアアーッ!ズドドドドッ!「よいしょ!」グン!ボゴオッ!「なんだ?!地面がめくれ上がる!」ガシャーン!
「ツタで造った特製巨大フライがえしよ。逆さになっちゃ動けないよね。」ふっ。「さすがSSS、やるものだ。」
「これで戦闘不能だな。」「ダメージスキャン・・軽傷多数、重傷および死者はありません。」「上出来だ、みんな。」
「さて、そろそろ見物も飽きただろう。やるかね?」はっ!『ふふ・・さすがに気づいてたか。』すっ、もみもみ。
「?!・・きゃあっ!カルネアデス!」シュバババッ!「おっとっと!」くるくるっ、ドスドスドスッ!
「神星のケンか。」「な・・なにすんのよスケベ!」「年齢のわりには発育してるな。だがあまり「過ぎる」と
黒ずんで固くなるぞ。」「私もつねづねそう言ってるのだが、禁断の果実はやはり美味らしくてな。」「こ、こら!」
「なんのこと?」「・・さあ?」「そこの二人、白々しいボケはやめい!」「・・なかなか事情が複雑のようだな。」
「おかげで退屈せずにいる。ときにファーストは試してみないのかね?」「そうだな・・」ヒュッ、もみ・・
「・・なにっ?!」バッ!「・・?」「これは・・まさか!」「さすがに気づいたようだな。」「どういうこと?」
「いや・・言うまい。ドクターの仕業か?」「いや、ゲドウどのだ。」「しかし・・なんと恐ろしいことを。」
「・・ファーストに何が?」「セカン、世の中には知らないほうがいいこともある。そういうことだ。」「・・?」
「なんなの・・あの蒼ざめた顔は。」「あれは・・そう、腐乱死体に触れたような顔だ。」「どういう例えよ・・」
「それはともかく、俺は気配を完全に消していたはず。いつから?」「美術館からだな。」「最初からか・・さすが
名だたる「白い」ドクター。では一手ご教授ねがおう。」すっ。『むっ!』ジャキッ。すっ。「みんな手を出すな。
ここは私に楽しませてくれたまえ。」『ドクター?・・了解。』「さてクルド流暗殺拳、見せてもらおうか。」
「いいとも。」フッ・・シャッ!「あっ!一瞬でフトコロに!」ドン!すかっ!「?!」「なるほど、たしかに速い。
だが踏み込みがあと半歩足らん。」「・・いつの間に後ろを。」「ちっ!」ドン!「振り向かずに後ろ蹴り!」
「あの速度と角度は回避不能よ!」すかっ!『・・なんだって?!』「バカな!」ヒュッ、すたっ。「・・たしかに
腹を蹴破ったはず。なのに・・透過した?」「それも間違いだな。君の蹴りは私の腋の下を通っただけだ。」
「あの間合いでミリ単位で見切るとは・・」「反撃させていただく。」すっ。シャララララッ!「・・針金?」
シャリリリ・・「針金が・・何かの形をとるわ。」「いったいどこにあんな長い針金を?」シャリリリ・・ピン。
「あれは?!まさか恐竜!」ギャオオーン!「すごい・・細部まで精巧に形どられたティラノサウルスだ。」
「名づけて「鋼竜」。こちらは手応えはじゅうぶんにあるだろう。」すっ。ギャオオーン!シャンシャンシャン!
「ほう、これは面白いオモチャだ。」ゴオッ!ふっ、ガシャアアーン!「跳んだ?!」「クルド流暗殺拳奥義!」
ガキッ!「神音戊殺蹴!」ドオオオーン!・・サラサラサラ・・スタッ。「は、針金の恐竜が一撃で砂に!」
「超高周波動による分子崩壊。やはりユキノだけではなかったというわけだ。」「俺も修行はちゃんとやっている。」
「ドクター、ここは俺が。」「シュウ、強いぞ。」「だからこそ。」ザッ。「サイボーグか。だがハードだけで勝敗は
決まらない。」「承知の上。俺もいささか心得はある。」すっ。『なっ?』「その構えは・・まさか?!」「いくぞ。」
ダッ!「速い!」ドゴオオオーン!「うおおおおーっ!」ドシィィーン!・・メキメキメキッ、ドドーン!
「す・・すごい威力のつっぱり!」「吹き飛ばして大木をへし折るなんて!」「・・あれは大相撲。」『相撲?!』
「知らなかったか?相撲の破壊力はすさまじいものだ。そしてその威力を受け止めるだけの身体を造っている。」
こく。「・・もしヘビー級ボクサーと力士が闘えば、数秒で勝負はつくでしょうね・・まさにハードの差で。」
「そういえばファーストは相撲が好きだったね。」「場所中は留守録かけても観てるし、その関係の蔵書も部屋に
ギッシリあったっけ。」「・・シュウさんのサイボーグというハードを生かす最高のソフト、それが大相撲。」
「あいててて。まさか突っ張りがくるとはな。」むくり。「やはりお前もただ者でもないようだな。インド象も
即死するこのテッポウで無事とは。」「こちらも並の稽古はしてない。・・これは楽しめそうな相手だな。」タン!
「上か!」「対空技は相撲にあるまい!穿撃蹴!」ドン!「はあっ!」ドン!バシィィィーン!『おおっ!』
「蹴りを張り手で止めた?!」がしっ!グン!「なっ!」「河津掛け!」・・ドゴオオオーン!「ぐうっ!」
「あれはエルボーもいっしょに入ってる!」「・・倒すために改造された実戦相撲。いえ、古代角力ね・・」
「明察だ。古代角力は神に奉る武術だった。それから危険な技を廃し、現在の相撲という形に落ち着いたのは
江戸時代。戦国の世にも武士の鍛練に角力は使われた。投げ技もちょっといじれば危険な殺人技に変貌する。
いや、それが本来の武術のあり方だろう。敵を倒すための技・・剣とまったく変わりはない。」「古代角力か・・」
「グフッ!・・内臓がいくつかやられたか。」「これ以上は死ぬぞ。古代角力は一撃必殺。次は命が無い。」
「・・望むところ!」ダッ!「クルド流暗殺拳も一撃必殺!奥義・猛虎破砕拳!」ドン!「・・はあっ!」ドン!
「そこまで。」ガシガシッ!『・・ドクター?!』「今の一撃、相討ちになるところだったぞ。シュウの胴体を
拳が貫くのと、張り手がケンの首をへし折るのはまったく同体。よって水入り・行司預かりとさせてもらおう。」
『・・はい。』すっ。「よろしい。今日はもう戻って治療したまえ。明日のために。」「・・わかった。」すっ・・
(・・あの娘に気をつけろ。)(・・なに?)(あれは・・)ふっ。「いや、いい。・・また会おう。」シュッ。・・
「強い奴だったな。」「はい。・・(どういうことだ?ファーストに何か秘密があるのか・・?)」ちらっ。「・・」
ミラノ・第六部隊本部。「・・というわけ。」「そうでしたか・・というより、いままで気づかなかったんですか?」
「あら、レニは気づいてたの?」「とうの昔に。まあ表の仕事中は手は出さないでしょうから、あえて話すことも
ないだろうと思ってね。」「たしかにね。女優ユキノは誰にも優しくて、すぐれた女優なのは間違いないわね。」
「僕も彼女の映画は好きですよ。どこまでも明るく、前向きに生きるヒロイン像は彼女の独壇場ですね。」
「まさしく。・・それに今にしてみれば、明るさの中に垣間見られる底知れない暗さもあるわね・・あのへんか。」
「それが彼女の人気の秘密ですね。暗い宿命を持ちながら、未来の光を見て生きていく・・まさにオメガです。」
「・・ねえ。賢人会議に悪いこと全部押しつけて、オメガは正義にはなれないのかしら・・」「それは不可能です。
オメガは「悪」であるからこそ、その存在理由があるのです。悪は一切の制限を持たない自由度の高さがあります。
そうでなければあのような思い切った行動はできません。オメガは「悪」の力をもった「正義」・・いえ、そんな
陳腐な言葉では語弊がありますね。そう・・「美学」というべきでしょう。」「「美学」か・・なるほど「悪」だ。」
シャンバラ。「さすがドクターですね。ただ一人の死者も出さないとは。」「これがオメガの「美学」というもの・・
それもまた美しい。」「ユキノの方は反対におもいっきしぶち殺してしまっとるがの。ケジメはきっちりしとるの。」
「ケンの様子は?」「内臓三つほどぶっつぶれとる。まあ気功が使えるので、完治は早かろう。」「なによりです。」
「・・次はどうするの?」「早乙女博士、新型メカは?」「もう出来ておる。いつでも出せるぞ。」「いいでしょう。
作戦はこれです。」ぱっ。『おお・・』「名づけて「チェックメイト作戦」。ターゲットは国連事務総長です。」
『これからのあらすじ~!』「ファーストってなに?ケンはいったい何を知ったの?」「そのへんはまた伏線ね。
作者お得意のとりあえず伏線はっておいて、あとでこじつける手よ。」「あ~、こじつけは十八番だもんね。」
「さて!次回はニューヨークが舞台。国連ビルを襲う賢人の巨大戦略メカ!事務総長あやうし!」「あっそ。」
「なによその投げやりなリアクションは。」「だってあの婆さまが簡単にやられるタマじゃないでしょうが。」
「そりゃそうだ。」「・・てことは次回は事務総長の立ち回りがみられるの?!」「それにからむとすれば、
やっぱ第一部隊とビッグワンでしょうね。」「いや、第二部隊長もからんでくるでしょうね・・なに?」さっ。
「あ、作者のコメントだ・・えっ?!ビッグ4出演だって!」「なによそれ~!最強メンバーじゃない!」
『次回「豪 - Big-5 -」うおおっす!』「あれ?なんでファイブ?」「もしかして、もしかして!」『わくわく!』