俺達の前には、裸エプロンをした痴女がいた。
「あなたに俺の夕は任せられません!」
「なんだか姑みたいね。一夏君」
入口を境界線にして一夏と痴女が、口論を始めていた。やだ、俺の夕って言ってくれたわ。外国行って結婚しよ。
あれ? 気付いたら、これってあのシチュエーションじゃね? 私のために争わないで! ってやつ。クソワロタ。貴重な経験をしたなぁ。後でネットにスレを立ててみよう。
「生徒会長の癖に変な格好してるからですよ!」
え? この人生徒会長なのか……。本気でがっかりしました。みくにゃんのファンになります。
大体の人は初見じゃ見抜けないかもだけど、この人は裸エプロンの真似をしているのがわかった。ギャルゲーやネットの、宅配便の話で知った知識だ。エプロンの下は見えないが、チューブトップに、ホットパンツだろうか? それとも同じようなタイプの水着? エプロンドレスじゃなく、普通のタイプみたいだから当たってるんじゃないかな? 知らんけど。
だけど、今の感じで少しわかった。この人は、人をからかうのが好きだけど、守勢にまわると赤面するタイプと見た。前に恋愛相談のお礼に、女子からそういう人がいると聞かされた。女性の情報を収集するのには都合がよかったけどね。知らなきゃ、人の恋愛に具体的なアドバイスが出来ん。
「でも、決まってしまった事は覆せないのよ?」
「俺の部屋を渡しますから!」
そうだそうだ! もっと言ったれ! こんな人じゃなかったら、一夏は文句を言わなかっただろうに。選択肢を誤りましたねぇ、会長さん。
「そういう問題じゃないの。夕君の両親に依頼されたんだから」
なるほど、俺の親からか。護衛がいるのはいいけど、彼女も女なので危ないと思うの。でも、サンキューパパとママ。
「え?」
「一夏君は一夏君で大事だけどね。他の男がISを動かせる可能性が高いのは、夕君のケースだから」
「その話、詳しく聞かせて下さい」
一夏が真面目な顔付きになった。楽しかった時間は、これで終わりか。
「いいわよ。さ、中に入ってちょうだい」
会長さんが入口から横にズレて、俺達は会長さんの横を通り部屋の中に入った。
会長さんが、ベッドに座っていいと言ったので、俺達は素直に座った。
「このままの格好で話を始めるわ。一夏君は、夕君の話をどこまで知ってる?」
会長さんが向かい側のベッドに腰掛けた。
「夕がISを動かしたってニュースで偶然見て、他は何も言ってませんでした」
「そうね。確認するけど一夏君の場合は、ISに初めて触れて勝手に起動したのよね?」
「はい。俺のミスで」
「この場合、一夏君が初めて触ったという部分がポイント。IS側ではなく、一夏君に何かがあると考えているの」
「確かに、俺の遺伝子情報を各国が求めるから、誘拐や暗殺などの対策として、IS学園に入れられました」
俺が知っている範囲じゃ、一夏の家にマスコミが押し寄せていた様子や、情報を開示しろと日本政府に要求した国が多数あるというぐらいか。
「そう、その通りよ。じゃあ、今度は夕君の場合ね」
俺の番が来た。
「夕君に直接聞くけど、あなたがISを初めて触ったのはいつ?」
「中学に入ってすぐです」
正直、あの辺りの時期は思い出したくない。それでも初めて触れた事は覚えている。
「そんなに前からかよ!?」
一夏が驚愕の表情で、俺を見る。そして唾が飛んできた。キスしちゃうぞこの野郎!
「うん。学校の帰りに会社によく寄ってたよ。他の国のISを使う必要があるから、会社に置いてあるISは使えないってさ。男だから動かせない事は知ってたけど、俺は自主的にISを掃除してた」
専門知識がないので、さすがに整備は無理だった。だから、外見だけでも綺麗にしようとワックスかけたりしていた。愚痴を色々聞いてもらったりとかもあった。当然、返答はないけどね。
「そんな事をしてたなんて知らなかったなぁ」
そりゃあ、わざわざ言う事でもないからだろ。
「後、もう一つだけ二人に聞くね。一夏君は他の機体も使える?」
「はい。この白式以外の機体も使えました」
右腕に装着されている、ガントレットを見せてくれた。それが一夏のISか。かっけー。
「夕君はどう?」
「俺の場合は、他の機体を起動させようと、触りながら意識しても反応しなかったです。自分の触ったISなら起動出来たんですが」
何故なんだろうか。俺、他の機体から嫌われてるの?
「これで夕君との違いがわかったかな?」
「はい」
一夏は理解したらしい。やっぱ一夏は凄いな。
「つまり、一夏君は一夏君自身が。夕君は機体側って事ね。夕君が一夏君と同じ条件だったら、夕君が初めて触った時に起動してなきゃおかしいの。一夏君みたいに、他の機体が使えない事も含めて、そう議論されているわ」
「俺と夕じゃ、接した時間と起動した条件、他のISを使えるか否かって訳ですね。確かにこれは、夕の方が可能性はあります」
俺じゃなくとも、ISと一緒に過ごせば、他の人でも起動出来るんじゃないかと聞かされている。そういう意味で、俺は重要じゃない。両親の会社があるから守られているだけだ。
「可能性は確かに示したけど、重要度は全然違うぞ? それって、俺じゃなくても誰かが出来るって事なんだから」
「勘違いしないでほしいんだけど、夕君自身も一夏君と同じで大事なのよ? 違う誰かが夕君と同じ風にやっても、動かせないかもだからね。結局は一夏君と夕君、二人のISも大事」
会長さんが両手で、俺の両手を取って優しく包んでくれた。一夏の手も温かいけど、会長さんの手も温かいな。でも、正直一夏以外に触られたくないんだ。俺ってちょろいから、優しい言葉を言われながら物理接触されると惚れちゃうんだ。すぐ冷めるけど。クルーテオ卿のおかげだね!
あ? それって何度も恋に落ちてるって事なのか? え? マジか。謝罪も恋も安っぽいな、俺って。餌付けですぐ懐くわんこかな? それともちょろい精霊かな? この場こそザーツバルム卿の出番ですよ! はよ! はよ!
まぁ、三ヶ月に一回結婚と離婚繰り返す人よりマシか。あの人達バツいくつだよ……。嫁さんが可哀想だろ!
「何故わざわざ手を握るんですか?」
会長さんの行動に、一夏が疑問を投げた。もしかしたら、俺のラスボスでセーフエリアが一夏なのか。
「こうしたいからよ?」
さっきより、少し強く握られた。
「俺のハルトに触らないで下さい」
俺は弟って事か。納得納得。
「は、はる?」
「え? ハルトを知らないんですか?」
一夏が勝ち誇った表情してる。嫌な予感しかしない。
「だったら、知らない人にハルトは渡せません」
一夏は会長さんの手を外してから払った。
「見てごらんハルト。あれが誘拐犯の手口だよ」
一夏の吐いたセリフで、会長さんが呆然としている。
どうしてこう、人の争いって見ていて楽しいんだろうか。醜い心だからだな。こんな風に育ってしまって、パパやママに謝らないとね。ごめんよ。
「やめてあげて。その言葉は会長さんに効く」
「ぐっ……」
会長さんが顔を赤くして震えだした。もしかして、俺の言葉が一夏を援護しちゃったのか? ごめんなさい。
「一夏もここに住んだら?」
会長さんは何も言わないので、一夏を誘ってみる。でも、提案してから即気付いた。それってヤバくね? 寮の規則があるし。いや、まだ確認出来てないけど。
「箒と一緒の部屋だから、一人にさせるのは忍びないというか……」
そうか。それは確かに気が引けるな。でも話は終わったんだから、一旦戻れば?
「そういう事なら、一夏君はルームメイトの元に帰ってあげれば?」
立て直したのか、会長さんが反撃し始めた。やめといた方がいいです。会長さんじゃ、絶対一夏に勝てません。
「嫌です」
戻れぇっ!
「わかったさ、この話題はやめるさ。ハイサイ! やめやめ」
『…………』
なんで二人してこっちを向くのか。
「とりあえず、一夏は帰って夜のために備えろ。いいな?」
千冬さんの所に行かなきゃな。約束したし、久々に話したいし。
「いや、でも……」
「なんだ……寂しいのか?」
言い淀む一夏にストレートを投げる。
「俺達久々に会っただろ? クラスが別々だから休み時間にしか会えないし……」
いや、わかるけどさ。
「わかったわかった。服だけ着替えてすぐに来い。絶対だぞ?」
「おう! すぐ着替えてまた来るからな!」
一夏は急いで腰を上げ、走ってこの部屋を出て行った。扉もちゃん閉めて。
これじゃどっちが弟なのやら。
「ふふ」
会長さんが小さく笑った。
「どうしました?」
「二人は兄弟みたいに仲がいいのね」
「俺が弟ポジションだと思ってましたけど、今の一夏も弟みたいですね」
一夏は親友だけど、時折家族って意識が俺にはある。つまり、結婚しなくてもいいって事だ! やった! もう家族だ!
「もしかしたら、私に嫉妬しちゃったんじゃない? 夕君が盗られちゃうと思って」
一夏が嫉妬だとっ? やだ、可愛い。
そういえば、サムとディーンもよく抱き合ってたな。まぁ、あれは外国の文化だし、死んで生き返ったり、魂盗られてロボコップみたいになったりしてたからね。
「違います。あれは男一人の環境が辛くて、友人が来たからきっとはしゃいでるんですよ」
特に一組と二組だから、いつでも会える訳じゃない。だから、出来るだけ一緒にいようと思ってるんだ、多分な。
何回も考えるけど、どうして俺は一組じゃなかったのか、本当に不思議だわ。普通なら、一カ所にまとめそうなもんだが。
「俺も離れ離れで辛いです。周りが女子だけだから特に。普通の学校なら話は変わってきますが……」
「それなら、お姉さんが夕君の全てを受け止めてあげる」
あ、これあかんやつや。
避ける間もなく、立ち上がった会長さんから抱きしめられた。どういうことなの……?
「あなたの両親に言われたの。夕の全てを守ってほしい」
俺はベッドに座っているから、会長が立ったまま抱きしめてくると、ちょうど胸が顔に当たる。
たすけていちかー!
「だから、私はあなたの全てを守ってみせる」
この人はいい事を言っている。感動的だな。だが無意味だ。人の顔に胸を押し付けるとか、どんな教育を受けたらこんな風に育つの?
ここで唐突にジアート様の行動を思い出すが、あれは実際にやっちゃダメだ。女性を押し倒して受け入れよ、とか言っちゃうのはアウトだわ。あれはイケメンにのみ許される特権だ。一夏や千冬さんにならされてみたい。箒ちゃんもいいなぁ。鈴ちゃんはそもそも言わない。セシリアさんも言わないだろう。
「何も言わないけど、恥ずかしいの?」
身動ぎ一つせず喋らないでいると、話しかけてきた。
「では、一つだけ。抱きしめ返してもいいですか?」
少し頭を動かして、彼女の瞳を見つめた。
「え?」
やっぱりだ。この人は切り返されると弱い。間違っていたらその時はその時だ。恥ずかしい思いしなくてよかった。
「抱きしめるという行為は愛情を示します。そして同時にストレス解消にもなるんですよ」
だから俺と一夏は、心の安定を保つためによく抱き合う。箒や鈴とかの異性にやるのは不味いからやらない。向こうから来たり、誘われたら拒まないけどな。昔は皆で抱き合った。楽しかったなぁ。
そういう意味もあって、ビットとファンネルのレプリカを抱き枕にしている。いや、意味なんかなくて、やっぱり単純になんか可愛い。俺のISも可愛い。機械フェチとか無機物フェチではない。愛着ないもんを可愛いとは言えんし思わない。犬や猫の感覚。
「ですが、知らない人に抱かれたらどうですか? 更に性別も逆なら……」
それはとても不気味で、とても気持ち悪い事だ。
「そ、それは……」
答えを返せるはずがない。この人がやっている事はよくないからだ。
「俺の親は、俺を守れとだけ言ったんですか?」
ここからが、彼女に対する今後の対応が変わってくる。
「いいえ。その言葉ともう一言だけね」
そうか。
「それであなたは、どうして護衛対象である俺に抱きついているんですか?」
「それは……その……」
俺から視線を外さないまま、言葉に詰まった。多分だが、俺をからかいたくて勢いでやってしまったのだろうか。そうだよな?
「理由を言って下さい」
ただ一言欲しい。
「……内緒じゃダメ?」
「その言葉は受け取りません」
これって、場合によっては答えになるじゃんか。そうでないと思いたい。自意識過剰になってしまうからなっ! あたたたた!
「……え、えっと……」
乙女か貴様ッッ! あぁ、お年頃の娘さんでしたね。失敬失敬。刺々しくてごめんね。せめて俺を離してくれ。じゃないと、思考がドゥンドゥンそっち側に行ってしまう。待たれよ! 待たれよ! クルーテオ卿! 待たれよ!
「……あはは」
可愛い顔で笑ってごまかしても、どうにもなりません。はよ! はよ! その可能性を排除したいんだ! 排除さん助けて!
空気さん早くなっちゃったよ!
「…………」
会長さんの顔が赤くなった。そしてついに視線を逸らしてしまった。やめてくれよ……これ以上時間が過ぎると、俺様系になっちゃうぅ! 嫌やー! あんなの犯罪一歩手前やんけ! それは違うよ! 幸運キタコレ!
「…………」
もう……ゴールしてもいいよね? 自分の思考に泣きたくなってきた。泣きたい時は笑え! なんやて工藤!? おのれディケイドォォォ!
「…………」
まだ綺麗なリディ少尉が! 入社三年目で社会を知った汚いリディさんになってしまった! 白いバンシィさんのコスト下げてあげて!
あれはコスト相応じゃないの! 最近強化されたけども! ですも!
「……ほ」
や、や、やめろぉ! ザスタバスティグマトをチュンチュンするなぁ! う、腕が壊れちゃうだろ! 運命さん詰むやないかい!
「……好きです」
我が世の春がキタァァァァァゥェェェェィ!?
俺様知ってたぜ! はい。お疲れ様でした。撤収撤収。
知らない人に抱きつく。いつでも離れる事が出来た。会話を促しても言葉に詰まる。顔を赤くする。全て受け入れる発言。ギャルゲー乙女ゲー、実際の恋愛相談を受けた俺が、気付かない訳ないじゃないっ!
BGMが頭の中で鳴った。あのハーモニカの音がする。
拝啓、お父様、お母様。あなた達はなんという事をしてくれたのでしょう。俺を守る護衛が、暗殺者になりました。他に誰かいなかったんですか。IS学園は女の子の園なので、必然的に女の子がボデーガードになるのは理解出来ます。でも、この人はないです。護衛対象に恋愛感情を向けちゃダメでしょ。男と女、段々二人の距離が近くなっていくのならはわかりますよ。でも、俺は知らない人にソニードから、ジークブリーカーをやられました。人選間違えてますよ。この想いよ! 親に届け! 彼女の想いは、俺に届いてほしくなかった。君に届かないしてくれればいいのに。
「…………」
俯きながら片手で額を押さえ、覚悟を決めて彼女に視線をやった。
いつの間にか彼女は制服を着ており、自分のベッドの上で正座している。表情は笑っていながらも赤い。
こうなったら不利なのは俺の方だ。自分の想いを相手に知られた彼女は、これから猛虎連撃破をしてくるだろう。
今から彼女を振ったとしよう。まだお互いを知ってない段階だから、これから知ればいいと言われそう。あなたを好きじゃない、または嫌いですと言えば、絶対に振り向かせると言われそう。じゃあ、流して何も言わないならば? 結局どうするのかという答えを欲しがるだろう。
くそっ! 肉食動物みたいに攻めすぎなんだよ! 俺はまだ名前も知らないというのに。しかも同室だから、確実に逃げられない。普通の学校だったら、疎遠という手も使えたが、この学園は普通じゃない。そして彼女の性格なら、きっと色仕掛けもあるかも知れない。
初日なのに! まだ、初日なのに! 先制攻撃って、やっぱり厄介だ。これが恋の駆け引きか……? 親に連絡しても、きっと頑張れとしか言わない。というか、頼まれてるみたいだし。
「どうしたの夕君?」
甘えた声を出すんじゃあない。
「私が夕君を好きになった時を話すね?」
「はい。お願いします……」
とりあえず、話を聞こう。まずはそれからだ。
「一方的だけど、依頼される前から夕君の顔を知っていたの」
俺は知らんぞ。彼女は美人さんなので、一応印象に残りやすいと思う。
「あなたのご両親の会社に、度々お邪魔女どれみする事があってね」
普通に言えよ。語呂がいいのが原監督。 変な気の回し方をするんじゃあない。真意は知らんけどさ。
「それでね、上の階から夕君を結構見かける事があって、その度にニコニコしてたけど、悲しそうな雰囲気を出してるように私は見えた。社員さんに挨拶する時は、嬉しそうだったのが、私の目に残ったの」
あらやだ、見られてたのね。この人家政婦さんじゃないけど。
というか、俺を二階から見下すなぁ! スカートだったら見えちゃうだろっ! 磨り硝子だから向こう側は覗けないけど。やめてくれよ……犯罪者になりたくないです。
「でも、帰る時にはいつも笑っていた」
ISに会ってほっこりしてますねん。
「あなたを見る度に、私は目で追った。一目惚れかしら、これって。 まぁ、それから時間が経ち、あなたがISを起動させてね。正直驚いた。そのタイミングで私はあなたの両親に会っていたから、少しは信用されてたみたいで、急に依頼された。私達は仕事のために、昔から夕の傍にいてやれなかった。だから、あなたに頼みたい。力も権力も君は持っている。任せられる人だって」
親公認じゃないですか、やだー。
まぁ、親という者は仕事しないと、子供を食わせないといけないからね。会社も小さかったし、成長させて安定した給料が欲しい。きっと、当たり前な事なんだろう。でも公務員じゃダメなの? しょうなのぉ~。
「それがもう一つの事」
「思っていたより普通ですね。多分」
「女の子の恋は、簡単にカムチャッカファイヤーよ」
インフェルノー! インフェルノー! アイドルの先生はまだ結婚しないって。よっ! 中村屋!
というか、それって怒ってますやん。
「だから好都合だと思った。あなたは優し過ぎる」
幻想卿は全て受け入れるのよ。卿? 人じゃないか。誰だそいつ。貴族主義?
「それは全てを受け入れる事」
「受け入れる……?」
「この世界の歪みさえ……」
世界は俺が破壊する! 俺のISで! そして世界は世紀末になった。悪魔が微笑みますね、ジャギ様。
「そんな風に見えますか?」
「好きな人の挙動は一つ一つ、しっかりと見ているわ」
成歩堂くん。無印のBGMが一番好き。
これ以上行為が行き過ぎると、ストーカー化します。警察は証拠がないと動きにくいので注意。動け動け動け動け動けぇっ!
「引かないでね!」
「はい」
ヤンデレ化しなければイイヨ! 最近のヤンデレはすぐころころしちゃう。その風潮、ふぁっきゅー。嫌いじゃないけどね。
「私と交際を前提に結婚して下さい」
このタイミングでか。結婚はまだ無理だなぁ。
『戻ってきて下さい! リディさん!』
『本当のあなたに戻って! リディ少尉!』
ドアの向こうで叫んでるのが聞こえた。誰が汚い踏み台さんや。