東方真戦譚~戦闘神、立つ~   作:超淑女

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第九話『対なる激突』

 さて、神との戦いから10日が経った。

 その間、天雪氷武は一度たりとも家を出ていない。

 理由としては、彼が出ようとしないからだ。

 家の中で、ただひたすらに刀を振っている。

 

「ぁあ、疲れたぁ」

 

 輝く刃が消える。

 ソレと同時に倒れこむ氷武。

 汗が畳に後をつける。

 

「戦闘神…か」

 

 出さないで済む戦いをしたい。

 戦闘神になれば、戦い方に躊躇が無くなる。

 一切を殺しかねない力。

 それを使うのは危険と判断したゆえの結果だ。

 

 実際に殺したくなくても殺しそうになった相手だっている。

 

「よし、さっさと練習を」

 

 その瞬間、目の前にスキマが開いた。

 

「ねぇ、少しいいかしら?」

 

 紫が顔を出してきた。

 スキマの中の目が気色悪いが、我慢しようと思いながら紫を見る。

 氷武は笑みを浮かべて聞く。

 

「どうした?」

 

「少し一緒に来てくれないかしら?」

 

「拒否権は?」

 

「なし♪」

 

「ああああぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 氷武の真下にスキマが開き、落ちていった。

 叫び声が木霊したが、スキマが閉じるとすぐに静寂。

 

 

 

 

 

 スキマの中を落ちた結果。

 彼は地面とキスをするはめになった。

 顔面の痛みを耐えながら起き上がる。

 

「まったく、積極的な地面だな」

 

「あっ、来た来た」

 

 声が背後から聞こえて、振り返る。

 そこにはチルノが立っていた。

 場所は湖周辺。

 

「紫に頼んだんだ、連れてきて欲しいって」

 

「なるほど……どうした?」

 

 そんな疑問に、表情をひきしめるチルノ。

 

「あたいと戦ってほしい!」

 

 この娘はなにを言ってるんだろう?

 少し頭を抱えて悩んだ。

 

「ダメかな?」

 

 泣きそうになりながら言うチルノ。

 戦いとなると困る。

 この世にスペルカードルールがあるならば、やっていただろう。

 安全だから。

 

 ただ、今の世の中じゃそうはいかない。

 

「良いじゃない」

 

 そう言って出てきたのは紫。

 彼女の言葉もあって、氷武はようやく決断した。

 少し実力を測る程度なら付き合おう。

 

「わかった、あまり無茶はするな」

 

「うん!」

 

 嬉しそうに喜んでいるチルノ。

 いつもいる大妖精やルーミアの姿は無い。

 氷武が紫を見た。

 

「紫、危なくなったら止めるのよろしく」

 

「えぇ、危なくならないことを願うわ。一筋縄じゃいかないでしょうから」

 

「悪い」

 

 そう言って、氷武は飛ぶ。

 チルノもすでに飛んでいる。

 構える氷武。

 

「さて、始めるか!!」

 

 氷武は右腕を振る。

 黄金に輝く刃が現れた。

 それは彼である証。

 

「シャイニングフィンガー!!」

 

 刃を出してそのまま、飛ぶ。

 それに対応するためか、チルノが弾幕を張った。

 

「アイシクルフォール!!」

 

 氷の弾幕が張り巡らされる。

 鋭く先端はとがらせてはいないが、当たればそれは痛いだろう。

 

「それはお見通しだ!」

 

 その弾幕の中心に陣どる。

 やはり攻撃の死角だった。

 チルノはチルノかと、笑みを浮かべる。

 

「終わらせる!」

 

 刃を構えて刺突をしようと最大出力で近づく。

 だが、チルノの唇がふいに歪んだ。

 それに悪寒を感じた氷武が止まる。

 

「ソードフリーザー!」

 

 その手に、綺麗に形作られた氷の剣が現れる。

 チルノは真っ直ぐ飛んで剣を振り下ろす。

 舌打ちをする氷武。

 

「っ!」

 

 振り下ろされた氷の剣をシャイニングフィンガーでどうにか防ぐ。

 唾競り合いになりながら、チルノが口を開いた。

 

「さすが、これに反応するなんて!」

 

「前までの俺ならここで戦闘神化だ…終わらせる!」

 

 力を込めて、剣を弾く。

 背後に下がるチルノ。

 だが、それを追うように飛ぶ。

 

「ゴッドフィンガーッ!!」

 

 左腕に赤い光が宿る。

 高熱を宿す腕がチルノに迫った。

 死にはしないだろうが一発KOだ。

 焦った表情のチルノ。

 

「くっ!」

 

 チルノは剣で手を切るつもりだった。

 だが、氷の剣は溶けた。

 

 剣から手を離して緊急回避を目論んだが、手が袖に触れる。

 

「あっぶない!!」

 

 なんとか回避を成功させたが、袖が溶けていた。

 背筋がヒヤッとする。

 妖精だから復活できるとはいえ、恐ろしい攻撃だ。

 

「だけど、それも許容の範囲内!」

 

 氷武が、目を細めた。

 

「なに?」

 

 チルノが、笑う。

 あたりに冷気が漂い、湿り気を感じる。

 ゴッドフィンガーの威力にも支障が出るだろう。

 

 その冷気はチルノへと集っていく。

 

「幾夜も重ねて編み出した…対氷武の必殺技!行くよ!!」

 

 氷武が、笑みをこぼした。

 嬉しそうで、楽しそうな顔だ。

 それはどことなく、戦闘神を思い出すような表情。

 

「さぁっ、来いよぉ!!」

 

 チルノが右手を自分より後ろに構える。

 

「あたいのこの手が冷たく光る…」

 

 チルノの手が青白く輝いた。

 その瞬間、氷武も左手を構える。

 

「爆熱」

「凍結」

 

 二人が同時に飛び出す。

 そのスピードはいつもより数段速い。

 蒼い閃光と紅い閃光。

 

「ゴッドフィンガー!!」

「アイシクルフィンガー!!」

 

 お互いの手がぶつかりあった。

 なにぶん、氷のチルノより炎の方が有利だと思っていた氷武。

 だが、その考えは間違っていた……

 

「なにぃっ!?」

 

 ぶつかったまま、ほぼ同等の力だ。

 シャイニングフィンガーであれば力負けしていたと少しばかり動揺を見せる。

 それでも、チルノの顔は、笑顔だった。

 

「こんなもん!?」

 

「調子付くなよっ!」

 

 だが、段々とゴッドフィンガーが押されてきた。

 それを見ながら、舌打ちをする。

 

「ヒートエンド!」

 

 爆発。

 爆煙の塊の中を、氷武が抜ける。

 所々薄汚れている服の汚れを払う。

 

「げほっ…なんだアイツ、あの技」

 

 爆煙を見ると、一点に穴が開いた。

 そこから、蒼白のレーザーが向かってきた。

 

「なにぃっ!?」

 

 目を見開いて動揺する氷武。

 本能でのみ対応。輝く左手を構える。

 ゴッドフィンガーで蒼白のレーザーを相殺させた。

 

「はぁっ…はぁっ」

 

 爆煙が晴れて、チルノが現れる。

 氷武と同じように、服が少し黒くなっていた。

 肩で息をしながらチルノが腕を構える。

 

「瞬間冷凍ビーム!!」

 

 光線がまた放たれる。

 今度は5本。

 氷武が両手足を大きく広げた。

 

「チィっ! Iフィールドバリアぁっ!!」

 

 氷武の周りにピンク色の膜が張られる。

 ビームはその膜にぶつかり拡散した。

 

「さすがに、やるね! じゃあっ…」

 

 ビームが消えると同時に、さらに空高く飛ぶチルノ。

 Iフィールドが消える。

 氷武がチルノを見たとき、チルノは太陽の前に居た。

 

「くっ! 目がっ…」

 

「スーパーアイスキック!!」

 

 その瞬間、チルノが氷武へと蹴りをくりだしてきた。

 姿はライダーキックさながら、片足を曲げて片足をしっかり伸ばしている。

 見た目通り必殺技のような威力なのだろう。

 恐るべき速度での蹴りが、氷武の腹に直撃した。

 

「おのぉぉぉぉれぇぇぇぇぇっ!!」

 

 氷武は地面にむかって吹き飛んだ。

 堕ちた場所に激しく土煙が上がる。

 

「……」

 

 チルノが、静かに地に降り立った。

 肩で息をするチルノが、その場をじっと見ている。

 

 

 

 紫が、二人の戦闘を見ながら疑問を感じる。

 

「妖精のわりには…強すぎる」

 

 修行したからといって、あそこの領域になるのだろうか?

 大妖精も十分妖精離れした力を持っていたが、氷精。

 あの力は、妖怪と大差ない。

 

 否。妖怪以上に強い。

 並みの妖怪であれば負ける。

 それはきっと、目をつけられるかもしれない。

 

 

 

 煙が晴れる。

 しかし、氷武の体は砂埃で汚れている。。

 彼も、肩で息をしている。

 

 チルノも驚いているようだ。

 

「あたいの勝ちだよ、それ以上はダメだ」

 

 無理をさせまいと、言う。

 相手は髪なのだから当然と言えば当然だ。

 しかし、氷武は懐から柄の無い刀を取り出した。

 

「まだだ、まだ俺は自分を弱者と認めていない!」

 

 一本だけ取り出した刀を両手で持った。

 それは異常な妖力と神力で緑色の刃が現れた。

 大きな、刀というよりサーベルのようになっている。

 

「なっ、もう無理だよ…ボロボロじゃん!」

 

 チルノが言うが、氷武は一切引こうとしない。

 そして、走り出す。

 

「くっ…ソードフリーザー!」

 

 氷の剣を持つチルノ。

 二人の剣がぶつかる。

 

「なんでっ…氷武でしょっ、戦闘神じゃないのに!」

 

「俺が弱者であるわけにはいかない!」

 

 必死なところを見る。

 ここ数日の引きこもりと関係があるのかわからないが、必死だった。

 彼がここまで戦いに執着するとは思わなかった。

 

 剣を幾度となく、ぶつけ合う。

 あたりに響く剣戟の音。

 

 

 

 それを見ている紫。

 彼がなぜ、あそこまで戦いに執着しているのか?今まで彼は戦いをむしろ嫌っていたはずだ。と不安になる。

 戦いを好んでいるわけではないのだろうけれど、それでも十分な不安要素だ。

 

「さっきから見てたけど、あいつはなにやってんのよ」

 

 紫が振り向くと、幽香が居た。

 その背後には大妖精とルーミアも居る。

 

「闇…」

 

 ルーミアが一言、そう言った。

 それが気になる紫だったが、黙っている。

 

 

 

 剣がぶつかって、音が弾く。

 二人が刃をぶつけ合い、チルノが叫ぶ。

 

「氷武は弱者なんかじゃない。強いよ!」

 

「現にお前に負けている!!」

 

 彼の瞳が鋭く細まる。

 長い青髪が舞った。

 

「違う…そんな話しじゃない! なんで弱い強いにこだわるの!?」

 

 つば競り合いになり、二人の刃の間で火花が散っている。

 負けられないという目をしてチルノを見る氷武。

 

「強くなきゃならない!」

 

 彼の剣が、チルノの剣を弾いた。

 それをみて表情に苦を浮かべるチルノ。

 

「弱者じゃなにも守れない!」

 

「なんで、なんでさ」

 

 チルノが次の斬撃を避ける。

 素早く動き氷武の攻撃を避けていく。

 

「何も守れないんだよ…弱いんじゃなぁ!!」

 

 彼は蹴りをくりだして、チルノを蹴り上げた。

 空中で体制を整え辺りを見るが、氷武が見当たらない。

 焦って額に汗を浮かべるチルノ。

 

「どこに…っ!」

 

 周りに、彼の弾幕が張られた。

 背筋がゾッとして、動きが止まる。

 その瞬間、弾幕が消えた。

 

「うぉぉぉぉっ!」

 

 背後から、声が聞こえた。

 弾幕がフェイクだと気付いた時は、切り抜かれていた。

 切られたような感覚が体を貫く。

 

「ぐっ」

 

 チルノが痛みを堪えて地に立つ。

 それを追うように、地に降り立つ氷武。

 実際にチルノが斬られたわけではない。

 斬られたかのような電流が奔っただけだ。

 

 氷武がサーベルをチルノに向ける。

 

「…さぁ、まだ終わって」

 

「終わりよ」

 

 幽香が間に入った。

 間に入った幽香を睨み付ける氷武。

 それに、睨み返す幽香。

 

「これ以上はダメよ」

 

「なんのつもりだ」

 

「それはこっちのセリフ」

 

 紫の声と共に、背後から手を背中に当てる。

 いつでも殺れるということだ。

 彼のことを好いていた紫がそんなことをするということは、相当おかしいのだろう。

 

「戦闘神にならなかったのは良いけど、なぜここまでやるのよ…おかしいわ」

 

 確かに、彼はおかしい。

 氷武はわずかに表情を変える。

 苦虫をかみつぶしたような顔だ。

 

「少し、記憶が戻ってな…」

 

「十日前?」

 

「あぁ、十日前だよ」

 

 氷武は表情をもとに戻す。

 寂しそうな顔をしている紫。

 だが、彼には見えていない。

 

「兎が死んだんだ」

 

 彼はその兎が自分のせいで死んだということだけを、思い出した。

 弱かったからと、追い込んだ。

 その声音やらで、大事なことを、理解した。

 

「でも、それは仕方のないことよ。生き物はいずれ死ぬもの」

 

 兎はいずれ死ぬことは無い。

 決して老衰の無い兎が死んだのは、自分が弱くて守れないかったからだ。

 

「俺が弱いからだ。だから―――強くならなきゃならない」

 

「っ……貴方は一度頭を冷やしなさい」

 

 紫が表情を曇らせ言った。

 その瞬間、彼の足元にスキマが開く。

 飛ぼうにも間に合わず、落ちていく氷武。

 スキマが瞬時にしまった。

 

「……良かったの、紫?」

 

 それは幽香の言葉。

 背を向ける紫。

 

「良いわけ、ないじゃない」

 

 それを聞いて幽香が、ほっとした様子になっている。

 二人相手に甘いのは友達だからだろう。

 背後のチルノを見ると、大妖精とルーミアに肩を借りて立つ。

 

「あなた、もしかしたら最強かも」

 

 最強と思っている幽香の言葉に、チルノが苦笑する。

 いつもの元気が一切無い。

 

「あたいが…最強?」

 

「もしかしたらよ、調子に乗らないで」

 

 相変わらずのツンツンとした雰囲気のままそう言って、幽香は飛び去った。

 紫もいつの間にか消えている。

 チルノの背中を撫でる手。

 

「チルノちゃん」

 

 それが大妖精の手だと気づくのに時間はいらなかった。

 

「大ちゃん、ルーミア…私は、これで良かったのかな?」

 

「良い刺激になったと思うわ」

 

 ルーミアがそう言うと、チルノは静かに頷いた。

 少し吹っ切れたようで嬉しそうにしているチルノ。

 わずかにだが、ルーミアが目を細めた。

 

 

 

 

 

 スキマを落ちて、外に出た。

 落ち着いたせいで、ダメージが体中を襲う。

 

「痛てぇ…どこだ、ここ」

 

 辺りを見る。

 なんとか立ち上がり体を伸ばす。

 見渡す限り、一帯の荒野。

 

「ここは魔界だ」

 

 背後から、大きな声がした。

 なにも無いように見える。

 響くような声だったはずだと重い不信に思う。

 

「どこだ」

 

「ここだ」

 

 見上げる。

 そして、笑みを作った。

 喉がクツクツと鳴る。

 

「クククッ…ハーハッハハッ!!」

 

 声の主は20メートルはあるであろう。

 まさに化け物。恐竜のような頭を持ちながら、人間の胴体を持っている。

 彼が笑いを止めると、目の前の化け物に眼を合わせる。

 

「魔界か…で、お前はなんだ、俺を食うのか?」

 

「人間が来るなんて珍しいからなぁっ!!」

 

 化け物はその巨腕を振り下ろした。

 地面が抉れる。

 化け物は、頭をかく。

 

「しまった、潰しすぎたか?」

 

 その瞬間、スパスパと音が聞こえた。

 

 静かに、腕が落ちる。

 

 反応できない化け物。

 輪切りにされた腕から、血が流れた。

 痛みをジワジワと感じ始める

 

「ぐああああぁっ!」

 

「どうした化け物」

 

 顔の目の前に、氷武が飛んでいた。

 刀にもなる剣を持っている。

 それを両手で構えて上に向ける。

 

「神力と妖力…」

 

 剣が———

 

「な、なんだそれは」

 

 ———5メートルほどまで伸びた。

 

「ハイパーサーベルである!!」

 

 戦闘神のような言葉遣いをしている自分を笑ってしまう。

 そして、斬る。

 縦に回転しながら地に向かっていく。

 円盤型のカッターのように、回転しながら化け物を切り裂き。

 そして、地に降り立った。

 

「断てぬものなど、ほとんど無い!」

 

 真っ二つになる化け物。

 血の雨が降る。

 笑う氷武が、光る刃を消滅させて柄を眺める。

 

「ただ単純に力を込めるだけでこれか、いったいどんな力を秘めているんだ。この武器は?」

 

 そう言いながらも楽しそうだった。

 目を細める氷武。

 光の刃を出して背後に向ける。

 そこには、女が一人いた。

 

「……戦い馴れしてる」

 

 女が言う。

 

「何者だ?」

 

 氷武が聞くと、女が口を開く。

 見たことがある気がする。

 どこだ、どこだ、と頭をフル回転させた。

 

「神崎(しんき)…魔界の神」

 

 見たことがあるはずだ。

 東方プロジェクトのキャラクターの一人だった。

 それは見たことがあるはずだと、頷く。

 

「楽しいお客さん」

 

 眼を見開いて、氷武は驚いた。

 圧倒的な魔力。

 

 

 彼の魔界との関わりは―――ここから始まるのだ。

 

 




あとがき

さて氷武、魔界編です。
ここからなんやかんやありまして、なんやかんやあります。
とりあえず魔界編は大事なステージなので、次回からもお楽しみに♪
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