流星のロックマン Record Of Pleiades    作:中佐

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今回は報告会でわかってることとわかってないことを軽くまとめた感じですね。
ストーリー展開をもっとスムーズにしたいので、さらっと進めていきます。
といつつこの話長くなりました。

今回の補足
・改良されて暁さんの身体の負担はほぼなくなりましたが、代わりに長い間変身をするのは難しくなりました。


Riddle

あれから幾日が経ち、夏休みも中盤に差し掛かって来た頃、僕は入院しているジャックのお見舞いに来ていた。

この前まで僕も入院していたけれど!もう完治している。

わざとなのか、偶然なのか、電波変換を解除する最低限の傷しか負っていなかったのだ。

その代わりというように、ジャックは骨折等でしばらく入院をしていた。

けれど、これでも戦いで負った怪我にしては軽傷な方だ。

 

「どう、退院はいつになりそう?」

 

「んー、個人的には暇でしかたねえから早く出たいけど、もう少し入院とリハビリが必要だってさ。」

 

「コーヴァス、お前は元気そうだな。」

 

「まあ電波体だからな。でも代わりにすげえ荒療治だったぜ。」

 

いったい何されたんだろう。

あのコーヴァスが、微妙に遠い目をしている気がする。

 

「で、さっそくWAXAに呼びだしされてるんだって?」

 

「うん。」

 

「病み上がりなのにやってられねーな。」

 

とは言っても、傷跡が残ってる事以外はもう完全に治ってるからね。

 

「仕方ないよ。僕も協力できるならしたいし。」

 

「俺はあまり無理してほしくはねえがな。」

 

「以外だな。お前がそういうこと言うなんて。」

 

「確かに。」

 

「いいだろ別に。」

 

でもこれも、ウォーロックとの絆が深まってきた証なのかな。

あ、そろそろ行かないと時間がないや。

 

「じゃあ僕行くね。お大事に。」

 

「おう、じゃあな。」

 

僕がジャックに手を振ると、彼も軽く振り返した。

それにしても丸くなったよなあ、なんて思いながら部屋を出る。

 

「行こうか、ウォーロック。」

 

「そうだな。」

 

ウォーロックは何故だか考え込んでるようだった。

 

 

「よう、おはよう!この前はお疲れ様!退院おめでとう!」

 

「暁さんおはようございます。」

 

WAXAニホン支部に到着すると、案の定暁さんが出迎えてくれた。

実は病院に見舞いに来てくれた以降あってないので、事件の詳しい事をWAXAに報告していない。

だから今回はその事で呼ばれたのだろう。

 

「あー、で、またさっそくで悪いんだが話を聞かせてもらえるか?」

 

申し訳なさそうに頭を掻く姿を見る限り、もう少しゆっくりしてもらいたかったようだ。

 

「大丈夫です!」

 

「ならよかった!ありがとな、スバル!」

 

暁さんがニカッと笑う。

裏表のない素直な笑顔。

彼の笑い方は太陽みたいに輝いている。

やっぱりヒーローって感じだなあ、かっこいいなあ。

 

「よし、ミーティングルームに行くぞ。」

 

歩き出した背中を追いかけて奥の部屋へ向かう。

見慣れた扉にすぐにたどり着き、開く。

中に入るとミソラちゃん、ゴンタ、クインティア先生、ヨイリー博士、長官、という見知った面子が揃っていた。

 

「それじゃあ始めるぞ。アシッド、進行を頼むぞ。」

 

「はい。」

 

僕は一応ウォーロックの様子を伺う。

すぐに喧嘩するからなあ、あの二人。

でも驚いたことに、ウォーロックはアシッドに興味も向けずにまだ考え事をしている。

今この場で内容を聞くわけにもいかないので、そっと彼の方によって小さく声をかける。

 

「何か悩み事があったら相談してね?」

 

「ん、ああ。」

 

小さく頷いたのを見届けた後、アシッドの話に耳を傾ける。

 

「今回集まってもらったのは、この前のガーディアンズ襲撃に関する報告会を行う為です。欠席しているジャックからの報告をまず読み上げた後、関わったハープ・ノートとロックマンから話を聞きます。構いませんか。」

 

「うん、平気だよ。」

 

「おう!」

 

「話長くても寝ちゃ駄目だよゴンタ君。」

 

「わかってるぜミソラちゃん!」

 

ゴンタは委員長と話している時よりもデレデレしている。

この姿を見られたら絶対怒られるだろうなあ。

 

「まずはジャックからの報告です。・・・ガーディアンズの狙いはロックマン。だが、あちら側はこちらに恨みがあるようだ。」

 

確かに僕に用があると言っていた気がするけど、彼等は誰を恨んでるんだろう。

 

「ロックマンを狙っている理由はムーメタルというものを持っているからで、なんらかの目的を果たす為に欲している。ムーメタルが何かは不明。」

 

「って、えー!ムーメタル!?」

 

思わず大声を出してしまった。

 

「心当たりがあるのか?」

 

「はい。えーっと、後で話します。」

 

二年前の記憶が蘇る。

でもあれを奪おうっていうなら、今は無理なはずじゃ・・・。

まだ紋様が浮かんできていない。

ガーディアンズはその事を知らないのかな。

 

「では続けます。この事を教えてくれたアイリスとカーネルという電波体で、幾らかの事情を知っているようです。」

 

少なくとも僕はその二人の事は知らない。

 

「敵の名は、男はアーマー・バルドゥール。女はスティング・エンゲルフェン。男は少女をカタリナ、少女は男をおじさんと呼んでいる様子。報告は以上です。」

 

アシッドが目の前にポップアップさせていた文章を消し、身を正す。

 

「次に響ミソラから報告をどうぞ。」

 

「はい。でも私の知っている事はジャック君と対して変わりません。なので補足みたいになりますけどいいですか。」

 

「構いません。」

 

ミソラちゃんは暫し考えるような動作をした後、語りはじめた。

 

「まず電変換した姿は、男の方はアルマジロのようで、丸くなって固い装甲を纏いながら突進してきました。次に、女の人はカメレオンのようで、演奏をして透明になったり、心の隙に付け込んだりできるようでした。」

 

僕は直接彼等とまともに戦っていないから、戦闘スタイルについてはわからないし、その報告がありがたかった。

 

「透明になったときはロックオンも機能しなくなって、ジャック君の技が町に・・・。」

 

「じゃああの惨状はあの子が?」

 

「は、はい。」

 

クインティア先生、顔怖いです。

 

「大丈夫よ。火事で死人はでなかったもの。」

 

ヨイリー博士の言葉が、小さく胸の奥に痛みを呼び起こさせる。

火事で、か。

詳しいことはまだ発表されていない。

でも、出ているだろう。

何が、って、そんなの決まってる。

それは。

 

「やめとけ、スバル。」

 

「ウォーロック・・・?」

 

突然肩を捕まれそちらを向くと、訴えるようにウォーロックが僕を見ていた。

 

「大丈夫。」

 

ああ、心配されてる。

大切にされてる。

目を逸らさないと、先に心が壊れてしまうなんてそんなのわかってるし、本当は嫌だけど、今は彼の為に考えるのはやめよう。

僕はそっとウォーロックに笑いを返してから、話を聞く状態に戻る。

 

「それじゃあ続けます。その後にジャック君がやられちゃって、助けに行けなくて。でもその直後に光の柱が出現したんです。それから眩しくなくなって目を開けると、そこにロックマンがいました。」

 

うん、間違いなく僕だ。

 

「そこにいたロックマンは見たことがない姿でした。よく覚えてないんですけど、本当にスバル君・・・だったよね?」

 

「そうだよ。それについては後で説明するよ。まあ僕にもよくわからないんだけどね。」

 

「なんだそりゃ。」

 

「えーっと、私からの報告は以上です。」

 

無事に報告が終わり、ミソラちゃんが安心したように息を吐き出す。

その様子を見たヨイリー博士が気遣って、少し声をかけていた。

 

「では次は星河スバル。お願いします。気になる事は多いですが、まずは順番に報告してください。」

 

「はい。」

 

僕は数週間前の出来事を思い返す。

 

「まず、ガーディアンズからの予告を聞いて現場に向かい、ジャックと別れてから、男、アーマー・バルドゥールに襲撃されました。」

 

その時は不意打ちだったから、驚いて何も反応できなかったんだよね。

 

「壁に槍で刺されて気を失って、目を覚ますとビルの中にいました。」

 

「ジャックに頼まれて俺が運んだけど、あまり遠くに運べなかった。すまねえ。」

 

「大丈夫。それで・・・。」

 

そういえば、夢のことは話すべきなんだろうか。

よし、念のため話しておこう。

 

「スバルちゃん?」

 

「あ、はい。それで、その前に夢を見たんです。」

 

「夢?関係あるのかよそれ。」

 

それは僕にもわからない。

でも一つ引っ掛かる事があるんだ。

 

「その夢は、空から光の矢が降ってきて、ジャックやミソラちゃん、ガーディアンズが町ごと消える夢だったんだ。」

 

「物騒ね。」

 

「でも、気になる事があります。僕はその時点で女の人、エンゲルフェンの事を見たことがなかった。なのに、鮮明に覚えてる夢の中の彼女はエンゲルフェンと同じ姿だったんです。」

 

それだけじゃない。

町も燃えていたし、ジャックは気絶していた。

あの時点で僕が知らない筈のことばかりが夢にでていた。

 

「・・・・・続けてくれ。」

 

「はい。それから僕が起きて窓の外を見ると、光の矢は降っていなかったけど、夢と似たような景色が広がっていました。その直後、僕は何も出来ないとわかっていても、どうにかしないといけないという使命感に襲われたんです。」

 

変な事も口走っていた気がする。

 

「で、どっかから声が聞こえてきた。そいつはなんか知ってるだろうな。」

 

「姿は見えなかったし、知らない声だったけど、少し懐かしさを感じて、助けたいかって聞かれました。」

 

優しい男性の声。

彼はいったい誰だったんだろう。

 

「それで頷いて、力を貰いました。」

 

「それが、あの姿?」

 

「うん。でも、それ以上はよくわからない。敷いていえば凄い疲れるから長続きしないってことかな。」

 

見た目に関しては記録に残っているから説明する必要はないかな。

 

「それから光の矢がどうしても気になり、空からそれが降ってきてたので上を撃ちました。」

 

それと、何故だか妙な確信があった。

そうしなければ防げないという確信が。

 

「で、なんかでけえ戦艦が上空にあって、こっちも限界だったんで双方降参ということにした、とまあそんな感じだな。」

 

「グランニュアージュって言ってたと思う。謎の声についてはわからないけど、エックスって名乗ってました。」

 

あっちは完全に僕のことを知っていた。

なんか一方的に知られてると変な気分だなあ。

いや、何回もそういうことあったけど。

 

「そうか。それじゃあムーメタルっていうのは?」

 

「名前のとおりムー大陸の遺産です。どんな力を持っているかはわかりませんが、シリウスという電波体を倒した時に捩込まれました。」

 

「まあ過程は色々あったが、とりあえず持ち主の身体には一定周期で紋様が浮かんで、その間に殺せばムーメタルが取り出せるらしい。んで、ソロが狙ってると。」

 

今のところはまだ紋様が浮かんでないから特に戦闘にはなってない。

というよりあの日以来彼とは会っていない。

普段どこにいるんだろう。

 

「それを奴らも狙ってると。でもそれじゃあ今お前を殺しても意味ないんじゃないか?」

 

「あんまり重症じゃなかったし、捕まえといて紋様がでたら殺す予定だったのかも。」

 

ウォーロックが首を横に振る。

 

「それはないな。バルドゥールからしばらくスバルを守ってたが、あいつは殺す気だったぜ。」

 

「謎が多過ぎてわからないことだらけだな。とりあえず、ソロに話を聞くしかないんじゃないか?」

 

わからないことは知っている人に聞いていこう、と暁さんが言う。

・・・うまい棒をかじりながら。

 

「ではそろそろ報告は終わりにしよう。君達はもう帰ってくれて構わない。ヨイリー博士、ソロの位置を探せますか?」

 

「任せてちょうだい。」

 

長官の指示に従って、各自解散の流れに移る。

だがその時、扉が開き一人の職員が駆け込んできた。

 

「どうした!」

 

「はあ、はぁっ!ガ、ガーディアンズがシーサーアイランドを襲っています!街の人々が、海に!」

 

ガーディアンズ!

また来たのか。

 

「僕行きます!」

 

「俺も行くぜ!」

 

「私も!」

 

「ミソラはまだ怪我してるでしょ!無理して女の子なのにに傷が残ったらどうするの!」

 

「で、でもハープ!」

 

ハープからのストップにミソラちゃんが戸惑うが、僕もその意見には賛成だ。

暁さんが彼女の頭を優しく撫でて声をかける。

 

「今回は俺達で行く。スバルはちゃんと守る。安心してくれ。」

 

俺はヒーローだからな、とポーズを決める暁さんに少々呆れながらクインティア先生がため息をつく。

 

「私は待機する。」

 

最低でも一人は本部に待機して、襲撃に備える必要があるので、全員行くわけにはいかない。

今回はジャックもいないしクインティア先生が待つそうだ。

 

「よし!行くぞ!」

 

「はい!」

 

暁さんの掛け声と一緒に僕とゴンタも変身する。

 

「トランスコード001、アシッド・エース!」

 

「トランスコード003、シューティングスター・ロックマン!」

 

「トランスコード005、オックス・ファイア!」

 

電波になって僕等は宇宙を駆けた。

 




さてと、多少強引にストーリーを進めさせてもらいした。
こうでもしないと本当に進まなくて。
今度からポケモンの本編沿いの小説書きたいと思っているので、更新頻度がまた下がるかもしれません。
リアルが忙しくなってきたので中々書けないんですよね。
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