流星のロックマン Record Of Pleiades 作:中佐
雑ですがすいません。
今回の補足
・グロ要素がちょっと入ってきます。
・ちょっと汚い描写(嘔吐)があります。
常夏の島シーサーアイランド。
実際の気候通りに、普段から温度が高く管理されており、夏真っ盛りのこの時期は尚更暑い。
「焦げ臭いな。」
暁さんが口元に手を添えながら呟く。
街を見渡すと、そこらじゅうに電波ウイルスが蔓延っている。
妙に生臭く、焦げ臭い。
辺りの機械が暴走を起こして爆発し、人が巻き込まれたのだろうか。
幸い、降っている小雨のおかげで火災は発生していない。
ふと低く響くような銃声音が耳に入る。
「い、今の銃声かよ!?」
「行こう!」
とにかくそちらへ向かうと、数人のアメロッパ軍兵が煙の中へ銃を撃っていた。
周囲には何かの塊がゴロゴロ転がっている。
銃は昔と違い、電波を物質化して弾を放つので、ウイルスにダメージを与えられ、弾切れの心配がない。
ただし、電波人間相手には火力不足という問題点がある。
「大丈夫か!」
暁さんが一人の兵士に話を聞くため、声をかける。
彼は勢いよく振り向き、焦ったように早口で喋り始めた。
「ニホンのサテラポリスか?助けてくれ!あいつは」
その言葉は最後まで紡がれない。
男は煙を裂いて突然現れた触手に捕まれ、奥へと引きずり込まれた。
「あら。電波人間ということは、ようやく来たのね。ロックマン。」
その先に立っていたのは、赤いボディの電波人間。
顔立ちの整った女性で、長く紅い髪は先の方がまとまっていき、吸盤のようなものがついた触手になっている。
合計八本あるそれの一つに、先ほどの男が捕われていた。
身体の至るところにアーマーの代わりに銃口がついている。
「私はランチャー・ビクトリアよ。それにしても、男三人で女一人を攻撃するつもり?ひどいわ。一人こちらの味方についてくださらない?そうね、そこの赤い雄牛さん、とか。」
彼女はゴンタを指差して笑う。
綺麗な笑みだが、寒気を感じるほど冷たかった。
「お、俺!?」
「ふざけるな!その人を離して!」
「いやよ。・・・そうね。その子弱そうだしやっぱりいらないわ。」
「なんだとー!誰が猪突猛進野郎だああ!」
「いや、そんなこと言ってないだろ。」
「まあいいわ。でも三人相手は骨が折れるの。私、軟体だけど。だからちょっと食事でもさせてね。」
「食事?てっ、え!?」
その瞬間触手に絡まれていた男性が、声もあげられない間に急速に小さくなっていった。
腕が萎み、脚が萎み、顔も萎み、胴体が萎んで、最後にはただの肉塊へと変貌した。
「ひっ!」
ぼとり、と地面に落ちたそれは、まだほんの少し動いていて、思わず引き攣った声をあげて後ずさってしまう。
「隊長が!や、やっぱり化け物だ!」
「もうこれで何人目だよ!もう俺嫌だからな!」
「逃げろー!」
士気がどん底だったにも関わらず、果敢にも応戦していた兵士達は、指揮官が死んだことによって、ついに逃げ出し始めた。
ああ、そうか。
周りを見渡すとすぐに多くの塊が見つかる。
黒く変色して何だかわからないそれは、さっきの男性と同じ・・・元人間。
思わず口を塞ぐがもう遅く、胃液が喉の奥から逆流し、朝食だったものが地面に撒かれる。
ごめん、母さん。
「うっ、げほっ!ごぼっ!」
「平気か。スバル。」
「あなた死体を見慣れてないのね。ヒーローにしては経験不足じゃない?」
「こいつはまだ子どもだ。これが普通に決まってるだろ。」
怒気を含んだ暁さんの声が微妙に遠い。
隣のゴンタも青ざめて気分が悪そうだ。
背中をさすってくれているウォーロックは平気そうだけど、電波体じゃ感覚が違うのかな。
「戦えるか?」
「・・・大丈夫です。」
「俺も、平気です。」
二人揃って全然平気じゃなさそうな返事を返すと、微妙な顔をされた。
僕は怯む心を叱咤してビクトリアに無理矢理向き直る。
「なんでこんな事ができるのさ!」
ヒリヒリと痛む喉を無理矢理酷使して叫ぶと、彼女は嘲笑った。
「弱肉強食って言葉知ってる?弱いものが食われるのは当たり前の事よ?私は自然の摂理にしたがっただけ。」
「お前も人間だろ。」
「種族なんて関係ないわ。弱かったら虐げられるだけ。私達の先祖のようにね。」
先祖?
「私達が街に危害を加えるのは、ただ単に恨みがあるから。でもおかしいわよね。跳ね退けることもできないほど弱かった自分達が悪いのに。」
ガーディアンズは虐げられていたから、こんな風に街を壊して、関係・・・ないとは言いき切れないけど、何もしていな人達を殺したっていうこと?
「あー!もうわけわかんねえ!でも人をこ、殺す奴はどんな理由があっても悪いだろ!」
「ガーディアンズ。お前達は一体どういう組織なんだ。」
「素直に話すと思うの?ねえ、そろそろ殺し合いましょう。私、まだ血が見足りないの。」
狂ってる。
胸の奥をじわりじわりと恐怖が侵食していく。
もし仲間の誰かが死んでしまったら?
それでも、止めなくちゃ。
「これ以上誰も殺させるつもりはない!行くぞ!」
「「「ウェーブバトル、ライドオン!」」」
今回以降のグロ要素は後半になると思います。たぶん。
さて、一章はいつ終わるんだろう。
それから、前も書いたとおりポケモンの小説も書くので更新遅くなります。
一応こっちを優先するつもりです。
もしよかったらそちらも見てくださるとありがたいです。