流星のロックマン Record Of Pleiades 作:中佐
今回の補足
・前回書き忘れましたが、白金ルナは中学校でも委員長をしています。
・響ミソラは歌手の仕事は続けていますが、規模は抑えています。
「あー!面白かった。」
「そうだな。まさか博士の虹彩が鍵だったとはな。」
「主人公のローラースケートの技術もすごかったね。」
「あのライバルキャラも、相変わらず金持ちって感じだったな。さらっと輸送機で飛んでくるし。」
「あら、何かおかしかったかしら。あれくらい普通じゃない。」
「いや、そう思うのは委員長くらいだから・・・。」
映画を見終わった僕達は、口々に感想を言いあいながら帰路についていた。
とは言っても、途中で買い物をしたり、ご飯を食べたりしていたので、時間はかなりたっており、日も傾き始めている。
「それじゃあそろそろ解散ね。」
「あっという間だったねー。」
皆で通行の邪魔にならない程度に並んで歩いていると、もうコダマタウンに到着した。
それに気づいた委員長が解散の号令を出す。
「はい、では家に帰ったら宿題をやりましょうか。」
「ほーんとお前真面目だなあ。」
「ちゃんとあなたもやりなさい!」
「は、はーい。」
「じゃ、俺買い物してから帰るわ。」
一人ずつ抜けていく形で別れていく。
僕もそろそろ行こうかな。
「僕も展望台に寄ったら帰るよ。」
「そう?それじゃあまたね。」
残っている人に声をかけ、手を振りながら別れを告げる。
「うん、またね。」
「あ、ちょっと待って。」
それから歩きだそうとしたら、ミソラちゃんが声をかけてきた。
僕は再び振り返り、そちらを向く。
「ついていってもいい?展望台。」
「うん。いいよ。」
「ありがとう!じゃあ皆またね!!」
そのまま彼女は展望台まで走って行ってしまった。
あれ、僕なんで置いていかれてるの。
「まだまだ元気なやつだな。おい、俺達も行こうぜスバル。」
「そうだね。」
まだ星は出てないからゆっくり行くつもりだったんだけどなあ。
そう思いながらも足早に展望台へと向かう。
無性にあそこから見る空が見たくなった。
「遅いよー、スバルくーん。」
「ミソラちゃんが早いんだって!」
不登校だった時期よりは体力はついたはずだが、どうにも彼女には勝てない。
本人いわく、全国を回ったり、ライブのパフォーマンスをするのにはかなりの体力がいるらしく、身長の近い男性ならばある程度渡り合えるそうだ。
アイドルって凄い。
「ねえねえ。今日はすっごい綺麗な夕焼けが見えるよ!」
ミソラちゃんは柵まで行き、景色を眺める。
僕もその隣に並び、オレンジ色に染まる街を見た。
「ハープ、どう?綺麗だよね!」
「そうね。たまには夜以外にも来てみるのもいいわね。」
「何がいいんだか。ただでさえ星を見ているだけで1時間とか平気で居やがる奴がいんのに、夕日まで見てたら暇過ぎて死ぬ。」
「ほんっとわかんないわね貴方。馬鹿だし、感受性ないし。モテないわよ。」
「どーでもいいだろ!」
「ふふっ、相変わらずだなあ。ねえ、スバル君はどう思う?・・・ってあれ、スバル君?」
「おいおい、どうして泣いてんだよ。」
・・・え?
本当だ。僕泣いてる。
ただ、ずっとこの空を見ていたかった。
けれど、一抹の恐怖も胸の奥にある。
「なんでだろ。気がついたらこうなってた。」
「はあ。お前が泣いてんのなんか見たくねえよ。さっさと拭け。」
ぶっきらぼうな物言いだが、心配してくれているであろう。
ウォーロックは、腕を組んでそっぽを向く。
「はい。ハンカチ。」
「ありがとう。」
差し出してくれたそれをありがたく受け取り、涙を拭う。
「もう、びっくりしたんだから。」
「ごめんね。」
「ううん。いいの。」
僕はまた空を見る。
隣にいるミソラちゃんの顔が陽に照らされ、見えなくなる。
黄昏時。
この時間に来た事は何回もあったはずなのに。
見飽きたはずの黄昏が、涙がでるくらい美しいと感じた。
「ねえ、スバル君。」
「うん。」
「今日、楽しかったね。」
「うん。」
「また皆で行こうね。」
「それは無理だよ。」
「え、どうして?」
「あれ?うーん。わからないや。」
「お前今日はずっと変だな。」
僕にも訳が分からないけど、確かに頭が痛いような気がする。
風邪かもしれないな。
「そうかも。・・・うん!大丈夫だよ。また行こう。変なこと言ってごめん。」
「ううん。いいの。あ、私そろそろ行かなくちゃ。」
ミソラちゃんはにっこりと微笑んでから、荷物をまとめ始める。
「お仕事?」
「うん。」
「頑張れ!」
「うん!よーし、スバル君からのエールももらったことだし。行くよー、ハープー。」
すぐに相棒に声をかけ、鞄を肩に背負う。
そしてほんの少し薄暗くなってきた町へと駆けていった。
それを見送り、ふと振り返ると、ウォーロックが何か言いたそうにこちらを見ていた。
・・・さてと。
「星でも見ようかな。」
「うおおおおおおい。そこは帰ろよ!」
無視。
「なー、帰ろうー。帰ろうってばスバルー。」
そうして、僕等が家に帰ってきたのは、1時間後だった。
地名が一番うろ覚えです。
これからどうしようかなー。
とりあえず今回は全く進んでない。
思ったより長くなっちゃったんだから仕方ない仕方ない。
4/24 サブタイトルをつけ忘れていたのでつけました。