流星のロックマン Record Of Pleiades    作:中佐

6 / 11
ジャック視点です。
長くなりそうだから途中で切るので、次話もジャック視点です。

今回の補足
・二年もスバル達と過ごしているのでジャックやクインティアは丸くなってます
・ヴァルゴやコーヴァスも見る影もない程丸い普通のいいやつ


Corvus

「うおっと!」

 

「おいおい気をつけろよ!」

 

「わかってる!」

 

季節は真夏。

太陽の日差しは今日に限っていつもにまして強く、飛行中には視界を遮ってきた。

そのうえ俺、ジャック・コーヴァスは黒を基調にした格好をしている。

そりゃもう熱が篭って暑いったらありゃしねえ。

 

「もうここらへんでいいな。」

 

俺はだいぶ東へ来たことを確認すると、飛ぶのを止めて下へ降りた。

ここからは隠れやすいところから重点的に捜すことにする。

だが、歩き始めた瞬間にどこからか視線を感じた。

 

「でんぱどもじゃねえな。誰だ!」

 

俺は視線の方向へ体ごと振り返る。

そこには誰もいない。

 

「!!」

 

けれど、もう一度元の方向を向くと、そこには俺と同じ漆黒の、背の高い男・・・いや、電波人間か?と、紫のワンピースに緑の蝶のような髪飾りをつけた少女が立っていた。

不思議な雰囲気を纏う少女とは逆で、黒い青年は威圧感のある顔でこちらを見ている。

 

「お前らがガーディアンズか!」

 

「いや、違うな。」

 

男は否定して首を横に振る。

すると、隣に立つ少女がその栗色の髪をなびかせて、一歩俺の方へ近づいて来た。

得体の知れない無表情の相手に、自分よりも少し歳が下だと思うが、身構える。

 

「私はアイリス。彼はカーネル。あなたの味方とは言えないけど、敵ではないわ。」

 

アイリスと名乗った少女は薄く微笑む。

 

「お前に忠告をしに来た。今すぐ引き返せ、ロックマンが交戦中だ。いや、もうやられているだろう。」

 

「なっ!」

 

ロックマンがやられているって、まだ時間になってねえのに。

 

「今この町にいるあれの味方はお前だけだ。早く助けに行け。」

 

「待てよ、なんでロックマンが狙われてるんだ?」

 

「奴らの目的を果たす為に必要なものを持っているからだ。今回の予告はロックマンをおびき寄せることが目的だったのだろう。」

 

声明文を見た感じ、ガーディアンズの目的は町の人間を襲う事のように思えた。

けどそれは違うのか?

なんでロックマンが奴らの欲しいものを持ってるんだ?

疑問が頭を占める。

 

「で、それは何なんだ。」

 

「ムーメタル。・・・奴らは、今ロックマンを殺したところでそれは手に入らない事も、それだけでは足りないことも知らない。」

 

「なんだよそれ。って、おい!」

 

会話はまだ終わってはいないのに、二人は勝手に歩き出してしまう。

 

「ロックマンはいいの?」

 

俺も追いかけるように前に進んだところで、その言葉に踏み止まる。

あいつを助けることが最優先だ。

 

「っち。」

 

軽く舌打ちを打ってから西へ向き直る。

太陽はまだ邪魔をするが、俺は構わず宙を舞った。

 

 

ロックマンと分かれたところまで戻って来ると、そこには紫のボディに、銀に輝くプロテクターを体の至る所に装備した電波人間がいた。

そしてウォーロックが奴と、何かを庇うようにして戦っている。

視線をその先に落とすと、そこにいたのは電波変換の解けたスバルだった。

肩には槍が突き刺さり、血が滴っている。

顔面は青白で、このままではまずいとすぐにわかった。

 

「てめえ!」

 

ふつふつと怒りの湧いてきた俺は、そのまま突撃する。

鋭利な翼で切り裂・・・けなかった。

まあどこからどう見ても防御型だ。

そう簡単に装甲を貫けるとは思っていない。

 

「ふん。小賢しい烏か。また邪魔が増えたな。」

 

「おい!スバルを遠くに連れて行け!」

 

ウォーロックが吠える。

その頼みは聞けないな。

 

「お前が連れてけ!こいつの相手は俺がやる!」

 

「お前だって傷ひでーだろうが。」

 

「だからだろ!そんな遠くに俺は逃げれねえ。」

 

「だったら少しでもいいから逃げろ!」

 

「くそっ!負けんなよ!」

 

ようやく言葉を聞き入れたウォーロックは、スバルの下へ向かった。

しばらくは槍を抜くのに時間がかかるはずだ。

俺は深呼吸をして、奴に向き直った。

 

「あいつは俺のブラザーだ。勝手に手ぇ出してんじゃねえ!」

 

「ふん、邪魔をするなら。お前も始末するだけだ。」

 

「やれるもんならやってみろ、よ!」

 

俺は炎の弾を放つ。

それは相手を四方から狙い撃ち、接触すると爆発する。

辺りに舞った煙を隠れ蓑に俺は上へ飛んだ。

これなら太陽の光で俺の方を見るのは難しい。

 

「大層なご挨拶だな。」

 

奴は煙を払い、こちらを見上げた。

その顔がしかめられるその前に、俺は次の行動に移っていた。

 

「ゴーストパルス!」

 

「ぐおっ!」

 

すかさずバトルカードを使用し、相手へぶつける。

見事に命中したことにより、しばしの麻痺状態に入る。

もちろんその隙を逃すはずもなく、そのまま翼を広げ、切り裂いた。

体を回転させ、アーマーのないヵ所を狙う。

 

「ぐうっ。」

 

さすがに中まではダメージが通るようで、顔をしかめて傷を押さえた。

 

「どうだ!」

 

「ふむ、パワーは中々だ。だがこのアーマーを破れないようでは俺には勝てん!」

 

「へっ、これだけだと思うなよ。」

 

「その言葉、そっくりそのまま返させてもらおう。」

 

「上等だ!!」




うん、ジャック活躍するかなあ。
一応主人公以外もちょこちょこ目立たせていきたいとは思っているんですが、結局スバルというかロックマンがメインなので、他のキャラはあまり活躍しないかも。
もちろん努力はしますよ努力は(汗
次回は本格的なバトルに移りたいです・・・。
アイリスとカーネルはロックマンEXEの姿をイメージしてもらえるといいです。
これからも他ロックマンのキャラは出るのでご了承ください。

4/28 脱字修正、後書き文追加
4/29 前書き脱字修正
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。