六本木「マイダスの楼閣」。「キラル・メキレルだと?」「そうよヒィッツカラルドさん。もと・・でよかったわね、
殺し屋『人斬りキラル』。暗黒街がその名を聞いただけで震え上がる、世界でも指折りのプロフェッショナルよ。」
「ククク・・それは面白い。私の指とどちらがよく切れるか、試すも一興。」「さすが十傑集、そうこなくてはね。
ガンダムヘルウインドも整備は万全。指の調整はさすがにてこずったけど、自信をもってお渡しできますよ。」
「感謝する、『ロサ・ノワール』。ではちょっと挨拶でもしてくるか。」「事によると?」「かもな。」カツカツ・・
「・・フッ、自信過剰は大怪我のもとよ。でしょ?樊瑞さん。」・・ボオッ。「たしかの彼奴の真空刃は強力だ。だが
それは格下に対してであり、同等もしくはそれ以上の相手にはな。」「まあ、いい薬になることを祈りましょう。」
「にしても『ロサ・ノワール』、貴女の実力もすさまじい。その歳で我ら以上の洞察力と頭脳・・いったい何者か。」
「保証人のマルローネにお聞きになるが早道かと。」「・・いまひとつ、その強烈な毒気もな。我らの内でも幾人か
感化され始めておる。」「殿方に好かれるのは女冥利に尽きますけど。」「というより毒花だな。傾城の美女なるものを
初めて目にしたかもしれん。」「毒あるからこそ美しい・・十傑集の方々のお相手に最適では?」「ふははははは!
ちがいない。まあいい、このくらいのほうが頼りになるというもの。」「お褒めに預かり、教悦至極にございます。」
ガンダム長屋。シャリン♪「ん?」「あの音は・・」「ああ、間違いない。」ガラガラ。「ドモン・カッシュ。」
「キラル・メキレル。」・・くるっ、ざっざっ・・「・・言わずとも聞かずとも、か。お茶でも沸かしておきましょ。」
裏の空き地。『はあっ!』カキイイイーン!ばしいいーん!「まだまだ!」ビュン!「なんの!」ダン!ガキィッ!
「・・おっ、やってるやってる。」「あら、紫姉さん。おひさしぶり。」「戻ってくるなり好カードを見れるとはね。」
「シクルゥも元気だった?」グルルル。「キラルの相手はあのヒィッツカラルドか・・面白いヤツに当たったね。」
「さすがに耳が早いわね。知ってる?」「ああ。・・知ってるもなにも!」カラン。ひょい、バシイイイーン!
『なにいっ?!』ばっ!ヒュン!・・♪パチン。スパアアアーン!コロコロ・・『いいキックだ、私でなければ顔面を
割られていたぞ。」スウッ・・「お前は。」「ぬう・・十傑集『素晴らしき』ヒィッツカラルド。」「お初にお目に
かかる、ご一同。」すっ。「観戦なら堂々とやりな。誰も咎めやしないから。」「これは失礼をした。さて本題だが。」
スッ・・「む。」シャリン。「我らの挨拶に言葉は無用。」こく。「拝見いたそう。ドモン殿。」「わかってる。」すっ。
「風に聞こえし盲目の殺し屋キラル。はたして私の指を見切れるかな?」「やってみればわかること。」♪パチン。
「むん!」チュィン!・・パチッ。「ほほう、切られたか。ならば少しレベルを上げよう。」♪パチパチパチン。
チュチュチュィィーン!・・ジワッ、タラタラ・・「頬から血が!」「軽い余波だ、たいしたことはない。だが。」
「こりゃまずいね。指だけと居合いじゃ消耗量がちがいすぎるよ。」「そのとおり。いつまで受けきれるかな?」
「・・その必要はない。風の刃、すっかり覚えた。」ニヤリ。「なに?」ユラリ、ボオッ!「!」♪パチパチン。
ザザッ!ヒュヒュン、「回避した?!」シュ!ぴたり。「ぐっ!・・」「われ見切ったり。」「・・」ジリッ・・
ビシッ!「ちっ!」「勝負あった、セコいマネするんじゃねえ!」ザッザッ。「・・世界。」「そんなにやりたいなら
あたしがお相手したげるよ。来な。」ちょい。「ほほう、『完全なる世界』なら相手にとって不足なし。」すっ。
「キラルのおっさん、下がってな。あたしもちょいと遊びたくなったんでね。」「・・よかろう。」チャッ、パチッ。
ザッ。「十傑集とはいっぺんやってみたかったけどさ・・」「・・なんだ?」「いや、末席が相手ってのはどうもね。」
むかっ!「ならばその身で切れ味を確かめろ!」♪パチパチン。「ほいほいっと。」ひょいひょい。「これならどうだ!」
♪パチパチパチン。「おっとおっ!」ばっ!チュィーン!・・「紫姉さんの髪が!」「極限の見切りだ、無理もない。」
「キラルのようにツルッパゲならよかったのにな、フハハハハ!」「・・てめえ、よくもやってくれたな。」ギン!
「はっ?!」ビクウッ!(な、なんだこのすさまじい気は!)ヒュン・・「消えた?・・っ!」ボオッ!「なにいっ!」
「せりゃあっ!」ボコオオオーン!「ぶはあああーっ!」ドガシャアアアーン!「・・ドック壁にめりこんだ!」
「これでチャラにしてやるよ。」・・♪パチン。バカアッ!「き、キサマ・・よくも!」「おっ、本気で殺るかい?」
『そこまで。』すっ、ぴたり。「?!・・ロサ・ノワール。」「本番は明日、今ではなくてよ。それに髪は女の命、
パンチ一発で済んでよかったと思うことね。」「しかし!・・う。」ゴォォォ・・「・・うむ、今日はこれまでだ。」
ボッ・・「賢明です。・・ご迷惑をおかけしました。」「・・・あんたがウワサの『闇薔薇』かい。」じいっ・・
「・・」タラリ。「?・・ドモン?」「・・なんて恐ろしい気を持つヤツだ。」「うむ・・あのナイトメア以上の凶気。
十傑集すら持ち得ない凶猛さだ。」「あなたが『完全なる世界』ね。」ザッザッ・・ぴたっ。「・・うん、いい匂い。
とてもおいしそう・・・」じりっ・・「う・・」ガルルル!・・はっ!「あら残念。忠犬、じゃなくて忠狼がいたか。
ではこれで失礼。」ザッザッ・・ガクッ!「はあっ、はあっ!・・あ、あたしが恐怖で指すら動かせなかった・・
シクルゥがいなけりゃ・・」ぽん。「無理もござらぬ。あやつからは拙者以上の血の匂いが・・いや、それだけでない。」
「そうだ。・・うまく言えんが、人の形をした『何か』としか形容のしようがない。」「・・あんな人間がいるなんて。」
「・・ちっ、おかげでワンレンになっちまったぜ。しゃーね・・ナコー、ちょっと髪切ってくれ。」『はーい。』
一時間後。「こんなもんですか?」「おー、意外といいじゃん。」『おー。』「思いきってボブカットにしたのか。」
「おそろいのロングより、こっちのほうが似合ってるわ。」「ん~・・かもな。」「紫姉さまにピッタリだよ。」
「あ、そーだ。ネオ浅草のお店に発注してた服が出来てきてますよ。」「おー、あれか。どれちょっと着てみっか。」
ガラッ。「どうかね?」『おおっ!』「か・・カッコいい。」「精悍、だな。」「これはよい。今までの2P風から
完全に別キャラになりましたぞ。」「それがいいよ。これからこっちでいくべきだよ。」「そうしよっか。名前も
ちょっと変えてみようか。」「改名・・ですか?」ひきっ。「リングネームってことで。そうだな~・・『レラ』。」
「アイヌ語で風・・か。良い名だ。」「まー、本名じゃさすがにねー。」「なんて名前だっけ?聞いたことないが。」
「そういえば。いつも『紫姉さん』だったしね。」「え、えと、とにかくレラはとてもいいと思います。」あせあせ。
そのころ、衛星タイタン。「・・見っけ。」「これが・・デビルタイタン。」ドォォォ・・「すっごいおおきいね~。」
「かつてのデビルコロニーなどこれに比べればヒヨッ子ですね。けどこれでもなお、コアの一部にすぎません。」
「この星自体がデビルガンダムか・・もしこれが本格的に活動を始めると」『地球どころか太陽系が吹っ飛ぶよ。」はっ!
ばっ!「・・破壊神・幽音!」「そのとおり。そちらも自己紹介してくれない?」「んむ。おひけえなすって。」ざっ。
「うん、おひけえなすって。」ざっ。「あっし生国は伊賀の國、神君ゆかりの秘湯で産湯を使い、姓は猿飛・名はこなた。
鉄鋼龍師団強行偵察部隊『葉隠』が忍びでございやす。」「こら、こなた!あっさりすっきりバラしてどーすんの!」
「隠したところですぐにバレるって。」「ご丁寧な仁義ありがとうございやす。しかしこれも渡世、この星から無事に
逃がすわけにはいかねえが所存でやす。」「渡世の義ゆえいたしかたございやせん。あっしらも全力で逃げにかかるが
仁義ってもんです。んだば失敬。」さっ、ボーン!モクモクモク・・「へえ、煙玉か。忍者のお約束をちゃんとやって
くれるんだね。」すっ、パチン!・・ゴバアアアッ!「高機動陸戦型デスプレデター隊、追撃して。」ドドッドドッ!
隠密艦「名張」。「あちゃー!ご本尊じきじきかい。」「ヴァルハラでは間に合わないと踏んで先行しましたね。じきに
闇シャッフルも合流するでしょう。」「この『名張』やと、ケツまくって逃げるしかあらへんな。」「それも無理ですね。
いくら無慣性機関とはいえ、ヴァルハラの速度にはかないません。あっという間に追いつかれます。」「となるとや・・
黄泉醜女の足止めに、桃でも放っておくかいな。」「それでいきましょう。いい桃にアテがあります。」♪ピピッ。
土星宙域、魔砲艦「グラーフ・ツェッペリン。」「准将、直接通信です。コード『ギアス』。」「ほほう、彼か。出せ。」
ぱっ。『おひさしぶりです、ゲーリング准将。』「つれないな。いつもの『ふみこ』でいい。」『プライベートではね。
今は仕事中ですので社交辞令で。』「まあいい。用件は?」『タイタン脱出支援を要請します。』「・・具体的目標は?」
『大戦艦ヴァルハラ。』「・・ふっ、ふははははは!面白い、じつに面白いぞ。いいだろう、相手にとって不足なし。
ちょうど退屈してたところだ、そのケンカ、買った!」『あとでお礼はきちんとしますのでよろしく。』ぷつっ。
「ミュンヒハウゼン!」「お側に。」ボオッ。「ヴァルハラの現在地を特定、亜空間障壁でこの宙域にたたき出せ。
全部隊、第一種艦隊戦装備で出撃準備。」「ははっ、ただちに。全艦、第一級戦闘態勢。訓練ではありませんぞ!」
タイタン地上。シャシャシャシャ・・「・・きた!」・・ドドッドドッ!「な、なによあのデスアーミィ!四本足で
ものすごい速度で走ってくる!」「一時期流行った動物型MSみたいですね。どうやら高機動四脚ユニット装備型です。」
「にょにょにょ~。」「ネコ耳と肉球が無いのが、まだまだヲタクのマロンがわかってないね~。」ちっちっちっ。
「なんじゃそら。とにかくやたら速いわよ!」「三十八計、逃げるにしかずー。」「それは正しくは三十六計ですね。
語源は中国の兵法書ですが、宋の武将・檀道済の故事が由来とされています。ちなみに三十六という数字は古代中国より
縁起のよい数字とされ、三十六歌仙や富嶽三十六景、はては」「みゆき、悠長に薀蓄語ってる状況じゃないでしょ!」
♪ピィン。ずぱずぱずぱっ!『え?』ガラガラガラーン!「デスアーミィがコマギレに?・・ということは!」ボオッ。
「『名張』だー!」『心配なのでお迎えに来ました。』『そしてしんがりはウチが引き受けるで!』ゴオオオーッ!
「ななこせんせー!」『いくで、バレンタインガンダム!』「え?・・あの、それひょっとして・・」「少なくとも、
義理チョコじゃないよね・・」「ん~、あ、そーか♪アル・カポネの」「違いますけど、妙なこと知ってますね・・」
ドドッドドッ!「ほう、ザコにしちゃまあ速いわな。・・けどな!」ぐっ。「うりゃあっ!」ジャキジャキッ!
ブンブンブン!「ダブルアイスラッガー!」ビュルルルルッ!ズバシャアアアーン!「そっちもや!」くいっ、ピィン!
ぱしっ。「ほれいっ!」ズバアアアーン!「ななこ先生得意の二丁斧!」「柄に付いたビームストリングで、投げても
引き戻せるのが便利ですね。」「♪ワタリ~。」「ならば四貫目もいないとね。」「ごく一部しかわかんねえよ。」
「ただ引き戻したりぶん回すためだけの紐やないでー。ほれっ!」ギュイン!・・ガスッ!「ほいほい。」ヒュルルル。
「よいさ!」ギシイッ!「デスアーミィをからめ取った?」「斧は地面に固定してますね。」ギリギリ!・・♪ピィン。
ズパズパッ!「コマ切れだ~!」「ほいっ。」グン!ズボズボッ。・・ぱしぱしっ。「何のためのビーム線や思とる。
サーベル並みの切断力はちゃーんとあるでー。」『これで追撃が途切れました。この隙にタイタンを脱出します。』
亜空間、大戦艦ヴァルハラ。「まもなくタイタン近傍にデス・アウトよ。」「幽音様が先行しておる。急ぐぞ。」
♪ビーッ!「なに?・・左舷に異常な魔力震?!」『なに?』ばっ。・・ゴォォォ・・「空間に・・穴が?!」グン!
『おおっ!』グラッ!「ヴァルハラが・・引き寄せられてる?!」「空間乱時流よ!あれはいわば風船に開いた穴に
等しい、つまり時空が吹き出しているの!」ゴオオオオーッ!「まるでブラックホールだな。」「いったいどこへ?」
ズボオオオーン!「・・ここは?」「真下に土星があります。」「近いわね。空間座標確認・・あら、タイタンの
反対側に出ちゃってる。」「わずかに外れたか。到達時間は?」「30分てとこね・・?」スゥッ・・「影?」はっ。
ゴオオオオ!「!・・戦艦?」「あれは・・コロニー連合宇宙軍第13独立嘱託部隊、通称『魔導空軍』が旗艦、
魔砲艦グラーフ・ツェッペリン!」ドヨッ!「・・ルフトバッフェ!」「悪名高き『外惑星の魔女軍』か。」
「今回は、よくよく魔女に縁があるんだね。」「呼びかけも降伏勧告も無し。・・やる気まんまんのようやな。」
「エルフィール、いかに?我らはいつでも戦える。」「幽音様が不在の場合、指揮判断権はあなたにあります。」
「ふむ・・」ちらっ。こく。「売られたケンカ、買いましょう。第一級戦闘態勢。全ガンダム発進準備!」『おう!』
「ジュエルズはヴァルハラの管制について。」「承知なのだわ。」「あんな小船、撃ち落としてやるですぅ。」
「デスペーシィ、対艦装備へ換装開始。」「全艦、戦闘態勢完了よぉ。」「敵データ、メインに表示するの~。」
ぱぱっ。「へえ・・連合軍にしては赫々たる武勲かしら。」「どっちかというと、独立愚連隊が近いのかもね。」
「さて・・ん?」カラカラ・・『あ。』「マリー・セレストでは出番が無かったが、今回は働けるようだ。」
「敵は陸戦隊を擁しています。艦内侵攻は必然かと。」「そっか・・うん、直衛をお願いするわ、チャップマン。
けど鉄砲屋さんだけだと、数を相手にするときは不安かな・・レディ、悪いけどディフェンスに回ってもらえる?」
『なんや、おもろないな~。・・ま、それも大事やな。わかった、しっかりゴール前を守るで。』「感謝するわ。」
「司令、敵艦現出しました。」「作戦どおりだな。ミステル発艦、敵機動戦力を引きつけろ。その隙に陸戦隊を降下、
いっきに敵本陣を叩く。本艦は敵戦艦に中距離艦砲戦を挑む。」『ヤヴォール!』「ミステル隊、射出開始!」
シュババババッ!「俺たちの役目は敵の団体さんをヴァルハラから引き離すことだ。深追いしてボコられるなよ。」
「敵艦からMS放出を確認。」グオオオ・・「なんちゅう数のデスアーミィや!」「ざっと200機、しかも新型だねー。」
「ん?・・ガンダム数機をデテクト!」「闇シャッフル・・エース機ということか。」「上等じゃん。こちとら海賊と
バリバリ戦ってるプロの戦争屋さんだい。武闘家風情に負けるもんか。」「華那ちゃん、闘志はいいけど驕りはダメだよ。
戦いは結果が全て、負ければただのビッグマウスのバカにすぎないから。」「う・・気をつけます、ドレミ大尉。」
「いくぜ!エンゲージ!」ゴオオオオーッ!「我は放つ、銀の光刃!」シュババババッ!ドカドカッ、ガガーン!
「エロイムエッサイム地獄の業火よ逆巻け!ファイアートルネード!」ゴオオオオーッ!ゴシャアアアアーッ!
「ざっと十機。・・はっ?」・・ヒュゴオッ!「頭上から?!」ガキイイイーン!「!・・葉月ちゃん!」ギギギギ!
「このヤットウ使いガンダムはまかせて。ドレミちゃんは敵集団を!」「わかった!変型!」ジャキン!ドオオオーン!
「へえ・・切り替えがいいですね。」「それだけ信頼されてるってことですぅ・・はっ!」バチン!・・ぴたっ。
「ウワサの魔女空軍ですね。」「・・闇シャッフル。」「闇クィーン・ザ・スペード、ハニー。アポクリファガンダム。」
「ミステル二等空尉、李葉月ですぅ。」ビュビュン、ぴたり。「長棍ですか。」「ただの棍とは思わないでくださいねぇ。
はっ!」ビュッ!カカカカン!「!」さっ、ガキイイイーン!「・・七節棍!」ギュラララッ、カシカシィーン!
「血風流七節棍術、お見せしますぅ。」「いいでしょう。黄金刀ニコラ・テスラ!」ギン!「如月一刀流、参ります。」
「龍撃舞!」カカカカン!ダギュルルルッ!「・・・・」スゥッ・・スカスカッ。「なっ?!・・回避不能技なのに!」
「奥義・蒲柳。風になびく柳は折れず、ただ撓り流すだけ・・!」ギン!「はっ?!」ダン!ガキイイイーン!
「・・なるほど、棍の柄で。」ギギギギ!「あ・・あぶなかったですぅ。」「いいえ、攻撃はまだ完結してません。」
「え?」クイッ、「磯撫。」シュピイッ!「あぐっ!」バッ!・・ぴたっ。「はあっ、はあっ・・右胴が。」バヂバヂ!
「刀は叩きつけるのでなく引き切るもの。点で受けられても、そこを軸に横胴を切り抜けばいいだけのことです。」
「・・バリバリの実戦剣法ですぅ。」チャッ。「続けますか?ならばいま少し稽古をつけてあげます。」ヴン・・
「俺の相手はどいつだぁ!」「俺では不足かな?」「なにっ?」ゴオッ!「シールド!」ばっ!ヴン。ばしいいーん!
「ほほう、対物理魔法障壁とは。さすがは魔女空軍。」ばっ!「・・(ちいっ、なんてパワーだ。ギリギリだったぜ。)
誰だてめえは。」「闇キング・オブ・ハート、拳士狼と見知りおきを。」「・・あんたが。俺は魔女空軍ミステル隊長、
ジークフリード・オッフェンバック少佐。オーフェンでいいぜ。」「少佐?・・民間傭兵部隊に階級もあるまいに。」
「雇い先での方便さ。ウソでも持ってねえと舐められるからな。」「なるほど。では魔女の長の腕、見せていただく。」
「我は放つ、イカヅチの箭!」シュドドドッ!「ふんふんふん!」バシバシバシッ!バリバリバリ!「素手で雷箭を?」
「いい電圧だ、肩こりに効く。・・むん!」ドンッ!バゴオッ!「?!・・イリュージョン!」「こっちだ!」ばっ!
「我は纏う、歪空の籠手!」ドン!「なんの!」ばしいいいーん!「受けてくれたな、期待どおり!」「なに?・・!」
グググッ、ドオオオーン!「ぬうっ!・・歪曲空間の復元力か!」「そのとおり!我は砕く・・なにっ?!」ボッ!
「犀角肘!」ドゴォンッ!「ぶはっ!」「連突!」ドゴオオオーン!「がはあああーっ!」シュゥゥゥ・・「いかに。
肘打ち・肩当ての突撃連技。」「・・ぐはっ。さすがにやるぜ、闇キング・・」ポタポタ・・「内臓が傷ついておる。
これ以上は命に関わるが。」「んなこた・・わかってら。こっちもバリバリの戦争屋だ。・・だからこそな。」ググッ。
「ほう・・」「給料ぶんの仕事はやらなくちゃな。・・これじゃ半月ぶんにもならねえよ。」「・・見事だ。」
「ザコはええ、ガンダムや!」「愛子ちゃん、二機捕捉です。」「む?・・ミステルか。」「ちょうど二機いるね。」
「見つけたで。ちいと遊んでもらおか。」「敵戦力推定・・約3倍差。なんとかなります。」「燕雲、しばし。」
「遊んでみよっか。あたしは陰陽師。」「ではエジプトを。」ばっ。「・・アジア最凶の殺し屋・李兄妹やな。」
「なぜそう呼ばれてたか、じかに試してみる?」「いきや、式神!」ばさっ!ヒュヒュッ!・・カアカアカア!
「へ~、宇宙でカラスとはね。」「ガンダリウム合金ですら貫くクチバシや。ズタズタになりい!」バサバサバサ!
「ふふっ。」ボオッ・・バババッ!ボシュボシュッ!「な、なんや?・・式が砕け散っとる!」パラパラ・・
「しょせんは紙。劣化させてしまえば尻も拭けなくなるね。」ボオオオ・・「・・毒死掌。」「負の波動を凝集させた
この『黒死毒』に触れれば、いかなる物も死滅するよ。たとえ・・」ひょい、わしいっ!「モビルスーツでも。」
ブスブス・・ゴボゴボゴボ!ボシュウッ!「!・・デスアーミィが沸騰?!」「ご覧の通り。宇宙の塵になってみる?」
ヒュゴオッ!「・・古銭ビット!」シャララララッ!「こんなもの。」ボオッ。サラサラ・・「たしかに無敵の手や。
けどな。」シャララララッ!「えっ?・・全方位から!」ドカドカドカッ!「オールレンジは受けきれんやろ。」
『・・そうでもないよ。』「なにっ?!」サラサラ・・「・・ガンダムが黒く?」「別に手だけとは限らない。毒波動は
こうやって全身に配置することができるよ。ま、攻撃に使える濃度じゃないので、もっぱら防御専門だけどね。」
カタカタ。「天空神ホルスの法定式・旋風の解法。」ヒュゴオオオーッ!キンキンキン!「真空刃の嵐か。指弾!」
ドドドドッ!ボボボボッ・・「・・全て干渉された?」「カバリストとは面白い。」「これはどうです?」カタカタ。
「太陽神ラーの法定式・アレキサンドリアの解法!」ボボボボオッ。「・・鏡?」キラキラ・・カアッ!「なにっ!」
シュゴオオオーッ!「ぬおおおおっ!・・鉄扇!」ばっ!・・ジュウウウーッ!「融ける?これほどの熱量とは!」
「ただの反射収束光ではありません。ラーの灼光で焼き尽くしてあげます!」「・・十連指弾!」ズドドドドッ!
「あさっての方向?苦し紛れですか。」「いいや。」ヒュンヒュン。「弾道が曲がった?」パリパリパリィーン!
「ラーの鏡が!・・」「指弾は気力の弾、私の意志どおりに誘導は可能。そして撃った弾は十発だ。」「・・はっ?!」
ドガドガドガッ!「がっ!・・」「ほほう、よくぞ致命傷を避けた。」「く・・こちらもシロウトじゃないですし。」
「オー!アイコとオンブーがピンチでーす!ヘルプに・・ホワット?!」『そうはさせぬ。』ゴオオオーッ!「シット!」
ばっ!ビュゴオオオッ!・・ジャキン!『しばし俺と遊んでもらおうか。』「・・ダーク・ジャック・イン・ダイア、
ゲッツ!」『巨剣ベルゼルガ。』ぐっ、ズラアッ!「・・オーケイ。レッツ、ダンシング。」さっ。『?・・コンガ?
まさか太鼓で戦う気か。』「オフコース。マッドマンズ・ドラム。」♪トンタタトンタタ・・ビリビリビリビリ。
『む・・この微震動は。』「カモーン。」『・・まずは小手調べ。』ドン!ビュオオッ!「ソリトン・シールド!」
♪トトン!ヴン・・ガギイッ!『なんと。・・この剣を止めるか。』「ブレイク!」♪トトン!バチイイイーン!
『ぬおっ!』「ソリトン・ブレード!」♪トトトントトン!ヒュバババッ!『斬波だと?防御!』さっ、ガガガガッ!
「ガンダリウム合金すら切り裂くサウンドウェーブ、ガードの上からでも削りマース!」『思ったよりやる・・ならば
こちらも全力でいこう。エッジ!』ジャキジャキッ!「ホワット?ガンダムから無数のブレードが!」『むん!』
ギュルルルッ!チュインチュイン!「ウェーブが・・弾かれる!」『次は止められるかな?ブレードチャージ!』
ギュオオオオーッ!「シールド!」♪トトトン!バシイイイイーン!バリバリバリ!「・・ブレイクされる?!」
バリイイーン!「オマイガー!」『もらった!』「そうはさせないよ!鉄蟲壁!」ワアアアアーン!『なにっ?!』
ガギイッ!『これは?・・虫?』「おっし、ぎりぎりセーフ。」ゴオオオーッ!ジャキン!「・・ハナちゃん!」
さっ、「バスターワンドに神の加護を。由良由良都古留部!」シャキーン!「神棍『阿武燦』!」「?・・バット?」
「清めの御神酒。」くいっ、ブーッ!「ジャストモーメン。ガンダムで酒しぶき、ハウ?」「できるから問題なし。」
ザッ、ぐいっ。『な、なにを?』「宇宙の彼方まで・・」ザン!ブン!「ぶっとんでけー!」カキイイイーン!
『ぬおおおおおーっ!・・』・・きらーん♪「ホームラン!」「ナイス!どっかの小惑星にめりこみそうデース。」
グラーフ・ツェッペリン。「デスアーミィ第五波、きます!」「ドレミ大尉だけでは手が回りません!」「対空弾幕!」
「いけません、これではヴァルハラに近づけません。」「他のミステルは闇シャッフルで手いっぱいか・・やむをえん、
ヴィルヴェルヴィントを直衛にするか。」「いえ、いま少し辛抱すべきかと。」「モココ中尉と華那准尉、戦線復帰。」
オオッ!「さすがだ、ミュンヒハウゼン。」「おそれいります。これで何とか。」「よし、ヴァルハラ左舷に肉薄しろ!」
陸戦隊は砲戦に紛れ、降下ハッチより敵艦に取り付け。」『了解です。タイミングを図ります。』「エンゲージ!」
ゴゴゴゴ!「飛行船、左舷に急速接近中なのだわ。」「来たわねぇ。」「まだですぅ、まだ撃っちゃダメですぅ!」
「ギリギリまで引きつけて撃つ。これこそ醍醐味です。」「全砲門、左88度、上下-0.3なの~。」「まだ、まだかしら。」
「・・敵砲、発砲徴候!」『ファイエル!』ドドドドドッ!ビリビリッ。「左7区画大破!されど我が方意気軒昂なり!」
「ヴァルハラは直撃の十発や二十発、微動だにしないわ。伊達にでかいわけじゃないって。殴り合いならこちらが有利。
魔砲艦、土星へ叩き落してあげ」グラッ、ドオオオーンッ!『うわっ!』「な、なにごと?」「高出力エネルギー弾の
直撃なのだわ!」「ダメージコントロール・・左舷20区画が吹っ飛んだわぁ!」「そんなに?!・・なんて火力なの。」
「左舷小破!」「あれでか。通常型戦艦なら轟沈するとこだが。」「魔動カートリッジ弾、少しは効きましたな。」
「うむ。マルローネに特注しただけのことはある。一発あたりのコストが高いので、使いどこは限定されるがな。」
「聞いた話では、いかなる寸法・形状のカートリッジも作れるとか。」「最大の顧客は軍と『夜天の王』部隊らしい。」
「ほほう、あの。」「あそこはいい魔女が揃っている。ウチの駆け出しどもとは比較にならんな。」「たしかに。
『夜天の王』直属のベルカ騎士団のみならず、あの『白い魔王』と『黒き雷』も擁する、まさにあちらでもこちらでも
最強の魔法戦隊でございます。」「最近になって新人も入れたらしい。・・おっと、それで思い出した。」♪ピッ。
ぱっ。『用件をお聞きしましょう。』「陸戦隊の後詰めを頼みたい。」「追加料金はこのくらいでいかがで。なお
戦況・戦果により上乗せいたします。」『わかった、やってみましょう。』「感謝する。・・彼女の存在をすっかり
失念していたな。」「当初はトレーナーとしての契約ですので無理からぬことかと。」「『Linker Schraube』銀河。
AA級魔法拳士。妹が『Recht Trombe』だったか。」「左の螺旋、右の竜巻・・二人セットで雇いたかったですな。」
降下ハッチ。『ヴィルヴェルヴィント、出撃開始。ハッチオープン。』ゴゴゴゴ・・『突撃カプセル、連続射出。』
ドンドンドンドンッ!ゴオオオオーッ・・『魔力衝角(ラム)形成。3,2,1・・コンタクト。』ボゴボゴボゴボゴッ!
バシュゥゥゥーッ!・・『強制冷却完了。グレネードパージ。』ドカドカドカドカーン!ゴォォォ・・ガキョン!
「突入成功。各員、念話通信。」「キース、無事ですぜ。」「アイリ、オールクリア。」「サリナ、元気ですー。」
「ただちに合流。」「しっかし、あいかわらず迷惑な突入ですな。」「突っ込むだけならまだしも、カプセルを
指向性爆発させて周囲50mを吹き飛ばすんだものね。」「おかげで障害物やらお迎えさんの心配はいりませんけどー。」
「構造解析からブリッジはこちらの方向だ。到達できないまでも撹乱して戦意を削ぐのが主目的だ、無理はするな。」
「そりゃもう。相手が相手だけに、まともにケンカしたら痛い目にあいますから。」「完全撃滅だけが戦争じゃない、
これも立派な任務よ。いかにも傭兵向きだし。」「傭兵は死んだらただの犬死にですよねー。生還してこそですー。」
「・・ん?」ぴくっ。「アメジスト、なに?」「・・いま違和感のある震動が。」「そう?気づかなかったのだわ。」
「チャップマン、レディー、何か気づいた?」『こちらでも感じた。大質量衝撃が四つ。』『しかも数秒後にまた
四発の衝撃があったで。明らかに今までの着弾衝撃とは異なる物理的なもんや。』「・・なにか気になるわぁ。」
「・・もしや?艦内動体反応検索。」パパパッ。「・・やっぱり!ブリッジと二人以外の四つの移動体あり!」
『突入部隊か。想定どおり来たな。』『ガマンして待っとった甲斐があったな。』「では迎撃よろしく。」
ゴォォォ・・ズズン。「・・これがヴァルハラ艦内か。」「巨大な柱が立ち並んで、まるで地下大聖堂ですな。」
「ガンダムに乗ってることを忘れそう・・」「向こうが霞んで見えないですー。」「キース。」「わかってまっせ。」
カシャッ。バスバスッ!「こっちも。」バスバスッ。「センサー弾頭配置完了。動体反応があれば感知でき」♪ピピッ。
「さっそくかい!一時半、およそ1000m。」「こっち?!」ばっ!「・・なにも見えないですー。」「けど・・いる。」
「・・散開!」ばっ!チュイーン!「狙撃?!」・・ターン・・「推定距離2000m。感知距離より遠い・・いかん!」
『そのとおりや!』はっ。ゴオオオッ!「見つけたで!」「闇ブラック・ジョーカー、レディー・楊!」「まかせて!」
ダッ!ガキイイイーン!「止めよったか。」バチーン!・・ザシャアッ!「隊長たちはスナイパーを!」「わかった。」
「ほほう、ちったぁホネありそやな。名は?」「魔導陸戦隊『ヴィルヴェルヴィント』戦術魔拳士、アイリ・ミカムラ。」
「ウワサの魔法拳士かや。ええやろ、ウチの『混沌の拳』にふさわしい相手か、ちいと見きわめたる。」ユラァ・・
「はいはいはい!」パパパパン!「よう受けた。ほならこれならどうや?」「!」バッ!ピピッ・・「?・・傷が。」
「真空余波や。半径10mはよけたことにならんで!」ボボボッ!「・・これだ!」ザザーッ!「スライディングやて?!」
「パンチは下段に死角あり!」ビュッ!「おっと!」バッ!スカッ!ザザーッ!・・「ふう、あやうく足首砕かれる
とこやった・・?!」ボッ!「間合いを?!」ばんっ!「足払いはフェイント、これが本命の戦術魔拳・爆掌!」
ドォンッ!・・「?・・効かない?」「ええ攻撃やった。が。」シュゥゥゥ・・「・・フックで相殺してる?!」
「密接すればパンチは使えん思たやろ。やがウチはゼロ距離でも」ボゴボゴボゴッ!「ぐっ!」ボゴオオオーン!
「ぶはあああーっ!」ズダダダーン!「クレイモアパンチ。原理はあんさんのとほぼ同じや。」「く・・」ググ・・
「けっこう楽しませてくれたで。ほな・・」ググッ。「さいなら。・・?!」ヒュイイイイーン!「なっ!」ばっ!
ガキイイイーン!「・・このパンチは?!」ガガガガッ!「・・銀河せんせい!」「なんとか間に合ったわ。」
「くっ・・何者や!」バキイイイーン!・・「魔導拳士『Linker Schraube』銀河。シュトゥーカガンダム。」
「銀河・・なかなかできそうやな。」「試してみれば?」すっ、Reload. ジャコン!『はあああああーっ!』
チカッ!「!」さっ、チュイーン・・「まだ遠いな。」「ざっと1500ってとこですな。どれ、覗き見カメラで・・」
シャコッ。じりっ・・パキィィーン!「うおっと!」「あんな小さいカメラを?!ゴルゴ13も真っ青ですー!」
「こりゃ柱の陰から出られませんわ。」「出たところで、こちらが狙いをつける前に撃たれる。どうにか先手を
とりたいところだが。」「・・わたしが囮になりますー。それで敵の注意を逸らせたところを」「その案は却下だ。
あのチャップマンが、そんな手にひっかかるとは・・そうか。」『たいちょ?』「前言撤回だ。サリアの手でいく。」
「けどひっかからないんじゃ?」「そこが狙いだ。もし囮でなかったら・・」ぽん。「なるほど!それでいくですー。」
「・・むやみに動かぬか。」『なかなかの達人のようですね。』「だが膠着状態を破らなければ先へは進めぬ。
もし相手が賢明なら、そう考えるだろう・・そして無意味に時間を浪費はするまい。」『ならばそろそろ動きますね。』
ピピッ。「動いたか。」チャッ。『タイプ識別。白兵戦仕様のようです。』「囮だな。注意が逸れたスキを狙うか。」
『同意です。本隊がしびれをきらせて顔を出すタイミングをうかがいましょう。』「うむ。・・思ったより単純だな。」
ピピピピ・・「・・まだ動かぬか。」・・パキイイーン!「なにいっ?銃が!」『狙撃?!いったいどこから?』
「・・しまった!今の陽動のスキに位置を変えたか!」『待ってあなた!・・これはワナよ。私が第一目標から
眼を離さないから、あなたは今のスナイパーを。』「わかった、頼むぞ。・・予備の銃はまだある。さあ出てこい。」
フウッ・・「影?・・なにいっ!」『まさか!』「見つけたですー!」ダーン!「戦術魔槌・荒磯打ち!」ゴオッ!
「ちいっ!」『緊急離脱スラスター!』ゴオッ!ずどおおおおーん!「よけましたね、予定どおり。」「なにっ?・・
はっ?!」チュィーン!・・「はいそのままー、動かないでー。」「120度の角度でクロス照準している。加えて
後方に近接。三方向同時対応は、いかなチャップマンとてできまい。」「おとなしくお縄につくですー。」とんとん。
「・・なるほどいい布陣だ。銃一丁ではどうにもならん・・」さっ。こく。「だが甘い。捕捉した時点で躊躇せず
トリガーを引けばすべて片付くものを。」「作戦目標を達成するのに不必要なことはしない、それだけだ。」
「そしてもう一つ。・・私に時間を与えたことだ!」バシュウウウーッ!「煙幕?スモークディスチャージャーか!」
「やべえ、相手がみえねえ!」「どこいったですー?」きょろきょろ。・・グワアアアッ!「なっ?!」ズドズドッ!
「きゃああああーっ!」「サリア!」「・・二本の巨大な角。まさかアレが!」「そのとおり!」ぬうっ、ズシーン!
オオオオ!「・・グランドガンダム!」「この形態を使うハメになろうとはな。ならば敬意をもって、三機とも
打ち砕かせていただく!」「・・そうは、いかないですー!」「なに?」ググッ・・「せりゃあっ!」バキイイーン!
「グランドホーンが?!」ザシャッ!ゴオオオオ!「な・・なんだこの気迫は?」「あーあ・・やっちゃった。」
「サリアがキレたか。キース、後退だ。」「へいへい。コレで巻き添えくらったら、マジで地獄へ超特急ですな。」
「てめえ・・楽に死ねると思うなよです!」がしっ!グン!ふわっ・・「なんと?!この巨体を持ち上げるだと!」
「戦略魔技・巨人殺しですー!」ブンブンブン!「なああああーっ!」「うりゃあっ!」ブン!バガアアアーン!
「がはっ!」「まだまだ!」ブンブン!バガバガアアアーン!「ぐわああああーっ!」「うへ~、コーナーポストならぬ
柱に連続叩きつけですか。」「あいかわらずサリアの火事場のクソ力は強力だな。」「中の人、生きてっかな?」
♪ビーッ!ビーッ!『右駆動系重欠損!カノン砲もへし折れました!」「ワイヤーアーム!」ギュララララッ!
「それがどうしたですー!」わしいっ、ギュイン!ギリギリッ!「ワイヤーをグランドにからめただと?!」
「戦略魔技・カルバリ山降ろしですー!うりゃああああーっ!」ドン!ギュラララッ!「ぬおわああああーっ!」
『お~。』「あの巨体を天空高く巻き上げるとは。」「あの高速スピンじゃどうしようもないですな。・・で。」
「マジックハンマー『ノートゥング』!」ブン!・・ゴオオオオオーッ!「・・ぬおおおおおーっ!」ぐっ!
「戦略魔槌・鉄人金本砲ですー!」『なんでそこで阪神?!』ドカアアアアーン!ヒュルルルル・・ドグシャアッ!
「うひょ~、あのデカブツがよく飛んだねえ。」「激突寸前に脱出ポッドが分離したな。なんとか生きてるようだ。」
「なんやて?あのチャップマンが・・っ!」ギュラララッ!「戦闘中のよそ見は命取りです!」「なんの!」さっ、
バシイイイーン!「よく受けました、が!」ダンッ!Top Spin. ガガガガガッ!「くっ!・・まるで暴れ馬や!」
ググググ・・バチイイイーン!「しもた!」「おっし、ガードブレイク!」「もらったああああーっ!」ゴオッ!
「・・しゃーないな。」ヒュイッ、チリーン。ユラリ・・スカッ!「えっ?!」「かわした!」くるくるっ、ぴたっ。
「ホンマあぶなかったえ。」「・・京都弁?」「表モードじゃ埒あきまへんに、裏モードでいかしてもらいます。」
すっ、シャラン。「あれは・・なに?」「ひょっとして・・南京玉すだれ?」「自在牙『弁慶』。」シャラララッ!
『なっ!』ばっ!ズガガガガーッ!「!・・床が巨刀の一撃のように!」「・・串の一本一本が鋭利な刃・・いえ、
牙になってるのね。」「そのとおりどす。当たればちいと痛いくらいじゃ済みませんえ。」シャララララッ!
「アイリ、散開!」「はい!」ばっ!ズガガガガーッ!「戦術魔拳・撃砲打!」ドン!「ほう、魔力拳どすな。」
シャラッ、ガキイイイーン!「玉すだれがシールドに?!」「攻防自在。さらに法儀式済みやきに・・」シャラッ!
「シールド!」Protection. ヴン。ぱきいいいーん!「なにいっ!」ばっ、ドガガガガーッ!「魔力障壁は無効どす。」
「くっ・・まさか対魔法措置まで。」「さすがは闇シャッフル・・瞬時に対抗策を。」「ほな、続けましょか?」
『そうはいかんな。』ドオオオオーン!はっ?!シャラララッ!バシイイイーン!「これまでにしてもらおうか。」
ゴォォォ・・「隊長!」「スナイパーもいまっせ。」チャリッ。「5対1でまだやるなら、遠慮はしないですー。」ドン。
「・・これはけっこう不利どすな。けど。」シャラン。「闇シャッフルの辞書に敗走の文字はありまへん。」『むっ!』
♪ビーッ!【作戦終了。ただちに撤収。】「撤収シグナル?」「だそうだ。全員、撤収。」さっ、こく。シャシャッ。
「・・・・」シーン・・「・・引き際がよろしおすな。」ひょい、チャリッ。「さすがプロの傭兵や、ムダないくさは
せえへんか。」『レディ、敵が撤退していくわ。』「潮時やな。他の連中は?」『帰還中。ゲッツはちょっと遠いけど。』
「グラーフ・ツェッペリン」。「陸戦隊、全機収容完了。」「魔女空軍、撹乱魔法展開中。このスキに着艦させます。」
「よろしい。・・意外と早かったな、真蔵。」『追撃戦力を抑えてくださったおかげです。もう少し手間どったほうが
よかったですか?』「いや、こっちもよい潮時だった。これ以上は損害が出るしな。」『お礼といっては何ですが、
強行偵察で得られたデータを送ります。』「受領しよう。それと。」『なにか?』「お礼の言葉が欲しいな、全員に。」
『いいでしょう。』「通信士、全艦に流せ。さぞやみんな喜ぶだろう。・・まあ、野郎はどう思うかはそれぞれだが。」
「ミステル」オフィス。【皆さん、脱出を援護してくださって、本当にありがとうございました・・】『おお~。』
「あれがウワサの服部真蔵さま・・♪」「すっごいイケメンやな~。」「へっ、三日見ればたいがい飽きちまうさ。」
「たいちょ、妬かないやかない。」「なるほど、美形の条件を99.999%満たしてますね。」「ビューティホー!」
「ん~、そんないいもんかな~?」「華那ちゃん、好みじゃない?」「いや悪いとは思わないけど、かといってね~。」
「准尉は審美眼がきびしいな。」「見た目だけでは何ともいえないだけですよ。やっぱ付き合ってみないと。」
「ヴィルベルヴィント」オフィス。【いずれまた、お眼にかかることもあるでしょう。・・】「台詞はキザだけど、
不思議と嫌味がありませんな。」「社交辞令でなく、本心から言っているからだろうな。」「サリア、録画してる?」
「もちろんハイビジョンでおさえてますよー。」「・・不思議な方ね。」「ギンガ先生、なにか?」「人間だけど、
なぜか魔界の匂いがする・・澄んだ瞳の奥の、底知れない闇を。」「伊賀の里に魔界との通路があるのは事実だが。」
「あっちとも交流が深いというし、その影響じゃ?」「いえ・・それ以上に、あの方の内面に・・恐るべき魔が。」
隠密艦「名張」。「これがタイタンの最新マップです。」『なるほどな。「天ノ鳥舟」の高空偵察だけじゃ不明だった
細部がよくわかるぜ。』『さっそくキャナルにUPLOADして、次の偵察に活かすわ。』『ついでの新型デスアーミィの情報も
興味深かったね。』「空間機動戦仕様・集団格闘仕様・そして重力圏高機動仕様・・地上戦も想定してますね。」
『というより上陸戦だな。ヘタすりゃ可住惑星および衛星への侵攻も想定してやがんな。』『外惑星から順次に占領し、
地球圏を孤立させ、月・各国コロニー・そして・・』『国取りの基本ね。援軍の無い籠城は、自滅しか道がないわ。』
「連合の足並みは・・無理でしょうね。」『国家間どころか国内でも政争真っ盛りだ。そこまで気にする奇特な政治家は
数えるほどもいねえさ。・・だから、あたしたちがいる。』『ごちゃごちゃ言うだけの連中なんかシカトすりゃいいわ。
あくまで私たちは私兵。従うは総帥にのみ。』「国家や政治の軛に捉われない戦闘組織・・それが我ら鉄鋼龍師団。」
『「葉隠」は師団の眼よ。私の「天ノ鳥舟」だけじゃ目の届かないリアルタイム戦場情報を収集し発信する、まさに
現代のいくさ忍び、それが「葉隠」。』「情報は千万の軍勢に匹敵します。これこそ我ら忍びの本懐・・お任せを。」
『ところで・・こなた、ななこ。』「ほーい。」「わかっとるで、今夜0:00からモリアやね。』「権兵衛もばってん丸も
まこぴーも来るって。」『お~、そりゃ頼もしい。ばってんがいりゃバルログも瞬殺だぜ。では入り口で。』ぷつっ。
「こなた、まさかネトゲ仲間?」「そだよ。3年前からパーティ組んでるんだー。」「中つ国最強チームやでー。」
「へえ・・先生まで。」「んー・・バスケ?」「瀬田貞二さんの邦訳はたしかにすばらしいのですが、原語版で読むと
また新たな感動がありましたわ。」「げ~、小説はパス~。あのですます口調と映画とのギャップがすごくてね~。」
「あのくらい読みなさいよ。」「でもお姉ちゃん、旅立ち前でギブアップだったよねー。」「ま、まあね・・」
「ばってん丸とはどなたです?」「関西弁のソーサラー。後方支援専門だけど、強力な攻撃魔法で削ってくれるんだ。」
「・・はて、どこかで似たような方を知ってるような。」「気のせいやないか?けっこうありふれたキャラ立てやし。」
大魔城アイゼンガルト。「ふえっくしょーん!」『うわわっ!』「はやてちゃん、クシャミは手ぇ当てるの!」
「・・おもいっきりかかった。」ふきふき。「あー、悪いわるい。いきなりなもんで間に合わんかったわ~。」
「主よ、お風邪でも?」「変ですね。はやてちゃんは、病気の類はまったくしたことない超健康優良児ですのに。」
「そーゆーのがこじらすとアブないんだぜ。」「特に熱も悪寒もないけどな。たぶん誰かが悪口でもゆーとんやろ。」
「なんと。・・我らが主の陰口とは許せん。」「今宵はネトゲはお控えなさり、早めに床にお着きになれば。」
「そうもいかんわ、仲間との付き合いもあるしな。」「連徹もしょっちゅうだし、いつ寝てるのか不思議なの。」
「シャマルさん、健康状態は?」「まったく健全そのもの。頑丈というか、好きな事は疲れを知らないというか。」
「『夜天の王』ならぬ、夜ふかし王だな。」「では真夜中にサンドイッチと熱いコーヒーをお持ちいたします。」
大戦艦ヴァルハラ。「えらくボッコボコにされたものねー。」「我らがいながら面目ない。」「罰はいかようにも。」
「まあいいや、わたしもしくじったし。ふみこさんはともかく、鉄鋼龍師団はそろそろ本気で対処すべきかな。」
「・・本気とは?」「・・『お兄ちゃん』を起こそうかなと。」ぎょっ!「ま・・まさか!」「あのお方を?!」
「あかんで!アレはデビルタイタンなんちゅう生易しいもんやない、それこそ太陽系まるごと吹き飛ぶで!」
「昔ならともかく、今なら強いのいっぱいいるから、たぶんだいじょうぶだよ。お兄ちゃんもさぞ喜ぶだろうね。」
「基本的質問。話がさっぱり見えないのだわ。」「まったく、初心者にもすっきりわかるよう解説するですぅ。」
「エリーちゃん、どうぞ。」「説明しましょー。幽音にはお兄さんがいます。同時にそれはバベルの女帝にとっても
実兄になる存在。」「あれ~?姉妹だったの~?」「そんな設定知らなかったわよぉ。」「作者がいま考えたかしら。」
「ちょっと待って。幽音さまとバベルの女帝の兄ということは・・っ!」ぎょっ。「さすがアメジスト、烱眼だよ。」
「・・『大いなる炎』。その強大さ・偉大さゆえに王神に疎まれ、辺境へ流された太陽神・・」『・・あっ!』
「も・・もしや!」「エリーちゃん、南米アンデス山脈へ。知られざる第二の空中都市・・真の『バベルの塔』に。」
軌道大要塞『高天原』。「・・はっ。」ぴくっ。「姫、いかがされましたか?」「・・幽音が、兄様を起こすようです。」
『なんと!』「・・兄上様を!」「これは一大事ですぞ。御兄上を起こすは、核爆発させるのと同義語でございます。」
「・・・・」こく。「阻止しましょう、全力で。」「GGGの協力を仰ぎます?」「いえ。・・これは私たちの問題です。」
メインオーダールーム。「というわけで、有給をいただきます。」ザワザワ・・「ひとつ聞く。その兄とやらは強いか?」
「私よりはるかに。」「そっか。・・さーりゃん、第一級戦闘出撃だ。アンデス山脈へ強襲をかける。」『えっ!』
「そんな楽しそうな話、黙って見てられっかよ。真の『バベルの塔』も観光してみたいしな。機動部隊、異論は?」
「敵はデビル軍団上層部、相手にとって不足なしね。」「もともとウチは対デビル軍団用、文句あるわけないでしょ。」
「・・まーりゃん司令、もしや覚醒を阻止する気が無いのでは?」「そう思うか?」「むしろ戦ってみたい・・のでは?」
「さて、な・・まあ阻止の目論見が外れたら、そうなるかもな。」「・・わかりました。とりあえずそういうことで。」
ワーワー!「さて!今日の第三試合は、おなじみキラル・メキレルの金剛マンダラガンダム対、チーム十傑集・素晴らしき
ヒィッツカラルドのガンダムデスウインド!」「ひさびさのご登場やな、キラルはん。」「BGFにエントリーしてたけど、
あえてマッチメイクを避けてたそうよ。」「まあそやろな。あの居合いに対抗できるんはシャッフル級の実力者のみ。
どんだけ強いゆーても、アマチュアとは次元がちゃうわ。」「身辺が落ち着いたことで、前回大会よりも技は精妙の域に
達しているというもっぱらのウワサもあるね。」「サバイバルイレブンと決勝リーグ前半戦でそれは証明されとる。
今までの黒星は、いずれも対ゴッド戦のみやった。」「おそらく実力はキング・オブ・ハートに匹敵するわね。」
「いっぽうの指パッチンやが、十傑集の末席やけどファンは多いらしな。」「あの技は見た目インパクトあるものね。」
♪パチン。「おっ、うまいやないか。」「昔けっこう練習したもの。」「ウチはあかんわ。指がちいと短いせいか、
うまいこと当たらんのや。」スカッ、スカッ。「体質もあるみたいだしね。ガンダムでうまく鳴らせるのかな?」
「指ズームや。・・なるほど、かなり工夫しとるようやな。鳴らすのに最適な摩擦抵抗や何やらを研究しとんな。」
ザッ。「さて、お楽しみの始まりだ。」「ふほほほ。それはこちらも同じこと。おことの真空刃とわが斬空剣、いずれの
切れ味が上か、決着をつけようではないか。」「よかろう。いでよデスウインド!」パチン!・・ギン!ドドドド・・
『バーニングガンダムファイト!レディー、ゴー!』「金剛数珠呪!」ジャラッ、ビュオッ!「強磁力の数珠を投げた!」
「からまったら電子回路に支障をきたすで。」「こんなもので。」♪パチン。バチイイイーン!パラパラ・・コロコロ。
「私を縛れるとでも?」「いいや。・・むしろ切ってほしかったのよ。」「・・なに?」♪シャラン。くるっ、ぴしっ。
「マンダラ、妙な構えを?」「極端な下段やな・・いや、むしろあれは。」「キラル殺法・因果応報弾!」カツーン!
「数珠玉を?何の遊びだ。」さっ、♪パチン!チュイン。「切れない?!くっ!」さっ、ヒュン!「真空刃が効かない?」
「・・わかったで。あの数珠玉の表面は鏡のように磨かれとる、すなわち真空刃を簡単にすべらせてしまうんや!」
「真空が・・滑る?でもさっきは。」「切れたんは繋ぎ紐だけや。普通の刃もそうやが、対象物質に垂直であるほど
刃が立ちやすい。やが、ツルツルでとっかかりの無い球体やと、正直角以外では刃が立たず、加えてそれ自身の押す力が
ずれを拡大し、あさっての角度に逸れてしまうんや。」「なるほど・・戦車の装甲における避弾径始と同じね。」
「ほれほれ!」カツカツーン!「当たるか!」ささっ、ヒュヒュン。「どうした?たかが数珠玉ごときが切れぬか。」
「たかが玉くらいでやられるものか。」「ふほほほほ。わかっておらぬな・・周りをよく見よ!」「なに?・・これは!」
ヒュンヒュン。「なんと?打った数珠玉が滞空、いえ旋回!」「強力な磁力と遠心力の釣り合いで浮いとんやな。」
「これぞキラル殺法・阿鼻叫喚陣。そして!」ぴたっ。「錫杖を?」「わかった・・あれはビリヤードの構えよ!」
「と、いうことは!」「一律!」カツーン!「なんの!」さっ、ヒュン、カーン!ボコオッ!「なぐっ!」「二弦!」
カツーン!カカン!バゴッ!「ぶっ!」「三奏!」カツーン!カカカン!ボゴボゴボゴッ!「おごおおおっ!」
「・・衛星で反射してる!」「なるほど、あれなら死角からでも攻撃できるわな。」「結界内は弾丸の嵐です!」
「うはははは!これぞ阿鼻叫喚地獄よ!」「・・十傑集を、なめるな!」♪パチパチパチン。パキイイーン!「なんと?」
「もらった!」♪パチパチン!ズバシャアアアーッ!「ぬおおおおーっ!」ズダダダーン!「阿鼻叫喚、敗れたり。」
「ま、まさか・・あれを切るとは。」ググッ。「策士、策におぼれる。衛星軌道の玉はすべて自転していた。ならば
自転軸に垂直に当てれば、自らはぜ割れる!」「さすがは十傑集、あっという間に攻略法を見い出しました!」
「さて、私のターンだな。見るがいい、我が必殺のダンス・マカブル!」♪パチパチパチン!ズバババババッ!
「うおおおおーっ!」「す、すさまじい真空刃の連打!」「はた目には不思議な踊りにしか見えんのがハラ立つな。」
「フハハハハ!実に楽しいじゃないか。」「・・きさま、わざと軽い攻撃で遊んでおるな。だが!」チキッ、チュイン!
ザキイッ!『え?・・』「な・・なんだ今のは?」「もう一度試してみるがよい。」「・・くっ!」♪パチパチン!
「ほれいっ!」チュチュィン!ズバズバッ!「ながっ!・・ま、まさか?!」「弾き返してる?・・真空刃を!」
「んなもんどうやってできるんや?」「物理的に・・ありえん!」「そうかな?実は『真空刃』というものは存在せぬ。
その実体は、気力エネルギーにて形成される空間断層のことだ。」「そうなの?」「まあ~・・な。じっさいのとこ、
真空でモノが切れるっちゅー科学的証明は、いまだにされとらんのや。」「つかみどころのない空気ならいざ知らず、
エネルギー刃ならば弾くことも可能!」「くっ!・・これならどうだ!」♪パチパチパチン!「なんの!」キリキリッ、
チュイチュイチュイン!ズババババッ!「うおおおおおっ!」グラッ・・ガクン!「『死の指』、もはや見切ったり。」
「ウエイト!・・ギブ?」「・・否!」ググッ・・ザン!「よかろう。ファイト!」「さすがは十傑集、見事な根性。」
「末席とはいえ私も覇王が十傑のはしくれ、私だけでなく仲間の誇りにかけて!」グン!「むっ?あの構えは。」
「指の構え方が・・違う!」「絶技、ワンダフル・フィナーレ!」♪パラパラパラン!ドバアアアーン!『おおっ!』
「巨大な斬波が!」「・・全ての指を同時に鳴らして増幅させたんや。あれやと街ひとつくらい軽く吹っ飛ぶで!」
ドガガガガガーッ!「ふむ。・・」「・・マンダラ、回避行動しません?」「迎撃する気か?パワーがケタ違いや!」
グン、ドスッ。「よっと。」ひょい。『なっ?!』「・・地面に刺した錫杖を支点に、真横に空中座禅やて?!」
「片手だけで全身を支えてる・・なんて膂力なの。」「・・なぜ、この局面で座禅を?」「・・・・」ドゴオオオッ!
『直撃?!』「・・いや!」ヒュゴオオオーッ!・・ぴたり。「マンダラ・・無傷です?」「・・どういうこっちゃ?」
「こ、これはいったい?!」・・カッ!「これぞキラル秘法・弥勒瞑想陣。心気を空と為し己を無とす、さすれば
いかなる攻撃も無意味!」「なんと!私の最大奥義が、よもやこのような形で敗れるとは・・だが、まだ私は戦える!」
「あくまでギブアップせぬか。ならば打ち倒すより他になし。」チキッ。「十傑集の名にかけて、白旗は掲げぬ!」
「そこまでーっ!」はっ!「・・樊瑞!」「もうよい、ヒイッツ。貴殿の心意気よくわかった!十傑集筆頭の名において、
この勝負これまでとする!よいな・・」「・・面目ない。」ガクッ。「この勝負、マンダラのTKO勝ちとする!」さっ。
「・・混世魔王、よくぞ止めてくだされた。」パチン。「ガンダムファイトは殺し合いではない。技と技が相打つ、
純粋なる武闘の場。・・ヒイッツよ、負けを認めるは決して惰弱にあらず、むしろ闘い続けるより勇気が必要だ。
十傑集なればこそ、それだけの勇気ももつべき・・だな?」「・・ははっ!」「だが、闘い続ける貴殿は美しかったぞ。
この私の盲いた眼にもまぶしいほどに。」「うむ!見事な闘いであった。それでこそ覇王が一傑!」「光栄の極み!」
『あ、ちょっとお待ちくださーい!」「む?・・TV局とな?」「ぜひお願いがあるのですが。」「・・私にか?」
ネオ浅草「Atelier de Marie」。「また負けた、か。」「まあ健闘したほうじゃないの。樊瑞さんが止めなかったら、
確実に死んでたわ。」「そうだな。さて、次のガンダムの整備にかかるか。」「がんばってね~。・・?!」びくっ!
「・・どうした?」「・・幽音め、『彼』を起こす気よ。」「ほう。・・それは面白い。たしか君の親友だったか。」
「ええ。・・私は魔界、彼は異界へ堕天。現地でも神と崇められたけど、彼は来るべき時まで眠ることを選んだ。」
「それが今、か。」「そうではないし、そうでもあるってとこ。もしあちら側になると、けっこうヤバいかも。」
「そうだな。・・だが、もっと面白い手がある。」「・・三すくみ?」「さすがだ。となると、漁夫の利を狙うかな。」
「あの二大怪物の間で立ち回ろうっての?・・それはぜひ見物しなくちゃ。」「何を言ってる、マリーも来るんだ。」
「なんで。」「かつての『彼氏』だろ?」「・・う~ん、それは否定しないけど~。」ぽりぽり。「眠れる王子様は
ヒロインのキスで起こさなきゃ。」「逆ぎゃく。・・しゃーね、顔だけでも見に行くか。整備はどうすんの?」
「24時間整備しているわけではない。何機か仕立てておいて短期有給でも取るさ。」「行く気まんまんね。いいけど。」
「乙女クラブ、始まるよ!(MC:メイリン)」ぱちぱちぱち!「はい、今日の特集は『みんなで鳴らそう指パッチン。』
講師として、皆さんおなじみ『素晴らしき』ヒイッツカラルドさんでーす!」キャアアアアーッ!「ど、どうも。」
「さっそくですが、昨日のファイトで指パッチンが大ブームになってます。けど、うまく鳴らすのがけっこう難しいので、
ぜひ先生にご教授願いたいのですが。」『お願いしまーす。』「よろしい。まずは構えてみたまえ。」「こうですか?」
「大事なのは薬指の位置だ。親指の付け根に置くように・・そう。」ガヤガヤ。「いたたた。けっこうキツイです。」
「普段はしない構えだからな。基本は中指の腹で薬指の爪を叩くように。」スカッ。「う~、うまく鳴らない~。」
「最初はほとんど鳴らないが、練習しているうちに指の位置や力加減が次第にわかっていき、徐々に鳴るようになる。
また、薬指と小指の作る管が共鳴管となり、音を増幅する。」♪ぱちん。「あ、鳴った!・・けど、手が疲れますね。」
「普段はまず使わぬ指の位置や動かし方だから無理もない。練習していくと、自然と指関節が曲がるようになり、
最適の位置を保持できるようになる。また指の筋肉も鍛えられるので、握力も上がる。」♪パチン!「できた!」
「ほう、今のはよく鳴った。利き手でできるようになれば、もう片側も難しくないはずだ。」「ぜひお手本を。」
「よろしい。」「カメラさん、ズーム。高速度撮影で。」「・・切らないように。」♪パチパチパチン。『おおっ!』
「す、すごいスピード!」♪パチパチン。「練習しだいでここまで可能だ。もっとも、真空刃はまた別問題だが。」
「えーと・・」♪パチン。ずぱっ。「え?・・うわわわっ!」『モニターが切れた?!』「祐巳、どうやったの?」
「えと、えと。なんとなくやってたらなんとなく・・」「・・なんとなくで出来るものだったのか。」どよ~ん。
「まあまあヒイッツおじさま、祐巳ちゃんはスペシャルで団長だし。」「ちなみに模擬戦は弱いけどね。いわゆる
高見盛タイプ?」「本番でスイッチ入るわね、たしかに。」「そういや腕章忘れてたわね。今からでも用意する?」
「お願いですから腕章だけはカンベンしてください~。中の人ちがうし。」「どちらかというとバッテンかしら。」
君たちに最新情報を公開しよう。
十傑集「激動たるカワラザキ」に対するは真祖・東方不敗アルクエイド!
天地を震わす分子空動波に、さしもの真祖も大苦戦。
満身創痍のエンシェントガンダムに勝算はあるのか?
いっぽう、デビル軍団とGGGはアンデス山脈へ。
知られざる空中都市とは?真のバベルの塔とは?
そして、そこに眠る『大いなる炎』とは?
史上最強の男が、数万年の眠りからよみがえる!
次回、バーニングガンダムファイト激闘編 第36話
「轟天!アンデスの咆哮」に、バーニング・ガンダムファイト!レディー、ゴー!!
これが勝利のカギだ!(流派東方不敗真技・赫夜墜とし)
ネオ浅草「Atelier de Marie」。「また負けた、か。」「まあ健闘したほうじゃないの。樊瑞さんが止めなかったら、
確実に死んでたわ。」「そうだな。さて、次のガンダムの整備にかかるか。」「がんばってね~。・・?!」びくっ!
「・・どうした?」「・・幽音め、『彼』を起こす気よ。」「ほう。・・それは面白い。たしか君の親友だったか。」
「ええ。・・私は魔界、彼は異界へ堕天。現地でも神と崇められたけど、彼は来るべき時まで眠ることを選んだ。」
「それが今、か。」「そうではないし、そうでもあるってとこ。もしあちら側になると、けっこうヤバいかも。」
「そうだな。・・だが、もっと面白い手がある。」「・・三すくみ?」「さすがだ。となると、漁夫の利を狙うかな。」
「あの二大怪物の間で立ち回ろうっての?・・それはぜひ見物しなくちゃ。」「何を言ってる、マリーも来るんだ。」
「なんで。」「かつての『彼氏』だろ?」「・・う~ん、それは否定しないけど~。」ぽりぽり。「眠れる王子様は
ヒロインのキスで起こさなきゃ。」「逆ぎゃく。・・しゃーね、顔だけでも見に行くか。整備はどうすんの?」
「24時間整備しているわけではない。何機か仕立てておいて短期有給でも取るさ。」「行く気まんまんね。いいけど。」
「乙女クラブ、始まるよ!(MC:メイリン)」ぱちぱちぱち!「はい、今日の特集は『みんなで鳴らそう指パッチン。』
講師として、皆さんおなじみ『素晴らしき』ヒイッツカラルドさんでーす!」キャアアアアーッ!「ど、どうも。」
「さっそくですが、昨日のファイトで指パッチンが大ブームになってます。けど、うまく鳴らすのがけっこう難しいので、
ぜひ先生にご教授願いたいのですが。」『お願いしまーす。』「よろしい。まずは構えてみたまえ。」「こうですか?」
「大事なのは薬指の位置だ。親指の付け根に置くように・・そう。」ガヤガヤ。「いたたた。けっこうキツイです。」
「普段はしない構えだからな。基本は中指の腹で薬指の爪を叩くように。」スカッ。「う~、うまく鳴らない~。」
「最初はほとんど鳴らないが、練習しているうちに指の位置や力加減が次第にわかっていき、徐々に鳴るようになる。
また、薬指と小指の作る管が共鳴管となり、音を増幅する。」♪ぱちん。「あ、鳴った!・・けど、手が疲れますね。」
「普段はまず使わぬ指の位置や動かし方だから無理もない。練習していくと、自然と指関節が曲がるようになり、
最適の位置を保持できるようになる。また指の筋肉も鍛えられるので、握力も上がる。」♪パチン!「できた!」
「ほう、今のはよく鳴った。利き手でできるようになれば、もう片側も難しくないはずだ。」「ぜひお手本を。」
「よろしい。」「カメラさん、ズーム。高速度撮影で。」「・・切らないように。」♪パチパチパチン。『おおっ!』
「す、すごいスピード!」♪パチパチン。「練習しだいでここまで可能だ。もっとも、真空刃はまた別問題だが。」
「えーと・・」♪パチン。ずぱっ。「え?・・うわわわっ!」『モニターが切れた?!』「祐巳、どうやったの?」
「えと、えと。なんとなくやってたらなんとなく・・」「・・なんとなくで出来るものだったのか。」どよ~ん。
「まあまあヒイッツおじさま、祐巳ちゃんはスペシャルで団長だし。」「ちなみに模擬戦は弱いけどね。いわゆる
高見盛タイプ?」「本番でスイッチ入るわね、たしかに。」「そういや腕章忘れてたわね。今からでも用意する?」
「お願いですから腕章だけはカンベンしてください~。中の人ちがうし。」「どちらかというとバッテンかしら。」
君たちに最新情報を公開しよう。
十傑集「激動たるカワラザキ」に対するは真祖・東方不敗アルクエイド!
天地を震わす分子空動波に、さしもの真祖も大苦戦。
満身創痍のエンシェントガンダムに勝算はあるのか?
いっぽう、デビル軍団とGGGはアンデス山脈へ。
知られざる空中都市とは?真のバベルの塔とは?
そして、そこに眠る『大いなる炎』とは?
史上最強の男が、数万年の眠りからよみがえる!
次回、バーニングガンダムファイト激闘編 第36話
「轟天!アンデスの咆哮」に、バーニング・ガンダムファイト!レディー、ゴー!!
これが勝利のカギだ!(流派東方不敗真技・赫夜墜とし)
**************************
第36話「轟天!アンデスの咆哮」
六本木「マイダスの楼閣」。「ほほう、ワシの相手はあの真祖・東方不敗か。」「いかにも。流派東方不敗の始祖にして、
初代キング・オブ・ハート。これ以上ないくらいの相手ですよね?」「うむ、感謝する。これは今から楽しみじゃて。」
「激動の爺さま、だいじょうぶか?」「それはどういう意味かの樊瑞?歳ならば、向こうのほうがはるかに上じゃが。」
「そうではない。真祖・東方不敗ともなると、おいそれと勝てる相手でもあるまいに。」「闘う前から結果が見えとる
試合なぞ無価値。相手が強ければ強いほど、得るものも大きいものよ。ならばこその十傑集じゃろうが。」「む・・」
「ワシとて『激動』の二つ名を持つ先代筆頭。やおか数万年を閲したバケモノ相手とて、簡単には勝たせてやるまいよ。」
コトッ。くい。「む・・冷めとる。」・・ズズズズ。ゴポゴポゴポ。「コーヒーはホットにかぎるの。」スゥゥゥ~。
「カワラザキの分子震動波。あらゆる分子を震動励起、沸騰させる・・生き物とて例外ではない。」「人間電子レンジね。
電気いらないエコロ爺?」「まあ一番便利な使い道は、どこでも熱い風呂を沸かせることじゃな、ふはははは!」
「ザブトン一枚!・・と、安心したので予定どおりお出かけしてきます。」すっ。「アンデスとはまた遠出だのう。」
「観光とも思えんが、いったい何をしに?」「いいえ、観光ですよ。・・それと、旧友との再会も。」にっ。『旧友?』
ガンダム長屋。「十傑集先代筆頭、『激動の』カワラザキか・・」「アルクエイドなら負けはしないでしょうけど、なにせ
あの十傑集、どんな超絶の技を秘めててもおかしくないわね。」「そういう意味でも楽しみかな、と。なんか情報ない?」
「調べてみるわ。」カタカタ・・ぱっ。「十傑集の中でも人望は一番のようね。さすが先代というところかしら。」
「二つ名の『激動』の意味はどうだ?レイン。」「えーと・・記録では、猛烈な震動・地面の液状化現象・鋼鉄を融解・
人間の沸騰とかあるわ。」「沸騰だと?燃焼じゃないのか。」「発火能力じゃない・・そっか、震動か。分子振動だ。」
「なんだそりゃ?」「あらゆる物体には固有振動数があって、それに適合する振動を与えられると分子が共鳴振動し、
分子間結合が断ち切られる・・つまり固体は液体に、液体は気体になるの。」「??・・氷と水と蒸気みたいなもんか?」
「熱エネルギーもそうだけど、振動でも同様の現象が起きるよ。例えばガンダム整備器のひとつ、超音波洗浄器がそう。」
「ああ・・熱も掛けてないのに沸騰するアレか。」「基本は同じよ。おそらくカワラザキは念動力で振動させるのね。」
「けっこう手強そうだな・・勝算は?」「さてね、やってみなきゃわかんないわ。むしろ手強いのは大歓迎かな。やっぱ
マジ入れられる相手じゃないと面白くないもの。」「たしかにな、強い相手ほどファイトは楽しい。」「そんなもの?」
「おっと、もうすぐ授業の時間じゃん。センセが遅刻したらシャレにならないもんね。ほいじゃ失礼。」シュッ・・
「そういえばガブ女で非常勤講師をしてたんだったな。」「どんな教え子が育つか、末恐ろしいかもね・・」
二号生教室、休憩時間。「ふーん、タイタンでそんなことがあったんだ。」「でかかったよー、デビルタイタンって。」
「こら、こなた!師団の最高機密情報をあっさりバラしてどーすんの!」「そんなの代行機関なら三面記事だよ。」
「たしかにケータイに定時ニュースで入ってたわね。」「あら、今朝のまだ見てなかったわ・・」さっ、♪ピッピッ。
「へ~、わたしのには入ってこないや。」「あら?・・つかささんのケータイ、オプションがオフになってますわ。」
「みゆきちゃん、どれ?」♪ピッピッ。「あ、これかー。・・新味バルサミコ酢発売?」「どーゆー機密情報よ。」
♪リンゴーン。「おっと、始業だ。」ばたばた。・・し~ん。「あれ?・・真世界史のアルクエイド先生は?」
バシャアアアーン!『うわっ!』すたっ。「ふ~、ぎりぎりセーフ。エレベータ使ってたらカンペキに遅刻だったわ。」
「窓ガラス割ってどーすんですか、先生!」「あ、だいじょぶだいじょぶ。マーブル・ファンタズム。」さっ。
カシャカシャ・・シュン。「ほら、元通り♪」『・・クレージー・ダイヤモンドですか。』「授業始めるよ。」
正門前。カツッ。「ほほう、これが新名所『ローゼンクロイツ』か。たしかに壮観。」ゴゴゴゴ・・「たしかここで
教鞭を取っておるはずじゃが・・性別バリアがあるか。」カツカツ・・「・・むん。」ビィィィ・・すっ。
「空気密度を変えて偏光してしまえばよいこと。さて・・」くい。「問題はどこにおるかじゃな・・焙り出すか。」
カリカリ・・「・・というわけでナチス『最後の大隊』は実戦投入される前につぶされたわ。もし予定どおり東部戦線に
参戦してれば、ソ連は消滅してたでしょうね。・・こなたー。」「んぁぁぁ~・・はっ?!いえ、寝てませんよ?」
「聞いてないけどね。ミナ=ハーカーはあの事件後どこに所属した?」「大英帝国海軍情報部第六課特務部隊『怪人連盟』。」
「よろしい。ならチームのその他所属メンバーを。」「冒険家アラン・クォーターメイン、ネモ船長、ジキル博士、不死身の
ドリアン・グレイ、透明人間ロドニー・スキナー、トム・ソーヤ。」オオッ!「ほっ、やるじゃん。なら発起人は?」
「Mことモリアーティ教授。ちなみにホームズは、日本に渡ってバリツの修行中で不在でした。」「最後だけちがうね。
修行の地はギアナ高地だよ。」『ええっ!』「まさか流派東方不敗?!」「どこでバリツなんて名前になったんだろね?」
ズズズズ・・『地震?』ザワザワ・・「いや・・これは空間自体が振動してるよ。」ひょい。「・・のっ?!せんせー!
下に激動のじじいが!」『えっ?!』ひょい。「あ、やぱし。・・おーいそこのクソジジイ、授業のジャマだってばよー!」
『おお、すまんすまん。こうでもせねば顔を出してくれんと思うて。』「たく。・・ちょっと自習してて。」ターン・・
ザシャッ!「せめて午前の座学が終わるまで待ちゃいいのに。」「歳をとると、せっかちになっていかんのう。」
「いいえ、老いは自然の有り様よ。それを恥じることはない・・むしろ尊敬します。」「さすがは真祖の姫君じゃ。」
「で、挨拶だけとも思えないけど。」「言葉では何も通じぬ、これこそ千万言に勝る。」すっ。「きわめて同感ね・・」
「空動!」ギュオオオッ!「波砕弾!」ビュオッ!ボコボコボコッ!「触れるもの全てを分解する気弾ね。けど。」すっ、
バシイイイーン!「・・ほほう、止めたか。」バヂバヂバヂ!「月光盾。振動で消えるそばから月光は補給されるわ。」
シュゥゥゥ・・「さすがは真祖、これは闘い甲斐があるというもの。」「ほんじゃ、こっちのターンね。縛鎖!」♪パチン!
ボコボコッ、ジャラララッ!ギリギリッ!「ふむ、大地から鎖を生み出すか。」「空想具現化の基礎の基礎だけどね。」
「むん!」ビィィィ・・ピキピキッ、パラパラ・・「たしかに小手調べだな。空想具現化、これだけではあるまい。」
「それは明日のお楽しみ。」「そうだな。では今日のところはこれで・・?」わいわい!「なに?」・・ヒュオオオーッ!
ふわっ。「こなた?」「何じゃ?」「十傑集『激動のカワラザキ』とお見受けつかまつる!」びしいっ!「い、いかにも。」
「サインください。」さっ。(色紙とマジック)「よ、よろしい。(なぜか圧倒されてる)」サラサラ・・「座右の銘とかー。」
「これでよいかな。」「んむ!あじゅじゅじゅしたー。」ぺこり。トン、ヒュン!・・「ほう・・なかなかのものだ。」
「あ~・・まあ、こなただしね。」ポリポリ。「いい生徒がおるようでなにより。ワシも教えたくなったわい。」
「園長に口きいたげてもいいけど。」『その必要はありませんよ。』はっ。「おひさしぶりです、カワラザキさん。」
「いつの間に?」「・・『虚ろなる境界』。あんたか。」「三十年ぶりですね。で、先ほどのお話ですが、できうれば
十傑集の皆さんに来ていただきたいものです。」「まあ、たしかにこれ以上ない人材ではあるわね。」「はい。・・けど。」
『けど?』「それはどうやら叶わないようです。」「なんで?」「どういうことじゃ。」「じきにわかりますよ・・すぐに。」
「??・・さっぱりわからん。」「ではヒントを。『ロサ・ノワール』の動向です。」「桂?えーと・・ああっ!」ぎょっ!
「も、もしかしてあそこへ?!」「さすがアルクエイド、ご近所だけによくご存知ですね。」「知ってるどころか。・・
アレを目覚めさせたら、ますます世界がグチャグチャになるよ。」「いいじゃないですか。世界は常に流動を求めてます。
彼は間違いなくよき攪拌役かと。」「・・あんた、ある意味幽音より危険ね。」「誉め言葉と受け取っておきます。」
「すまんが、まったく話が見えん。」「これなら知ってるでしょ。・・『大いなる炎』。」ぎょっ!「ま・・まさか!」
大戦艦ヴァルハラ。「アンデス山脈が見えてきたわ。」「これか・・なんという峻険な。」「マチュピチュが近年まで
見つからなかったのも納得なのだわ。」「なるほど、空中都市がこれだけとは思えないですね。」「そう考えて調査とか
されてるはずよねぇ。」『だが見つかっておらぬ・・か。』「長い年月で埋もれてしまったのでは?」「そのセンやな。
幽音、場所はわかっとるんか。」「マチュピチュから北東200km・・そう、あのへん。」「んん?・・なんか変ですぅ。
あそこの山、どこか不自然ですぅ。」『たしかに・・他の山より対称性がある。』「そのとおり。あれこそ『バベルの塔』、
失われた空中都市だよ。」「バベルの塔って古代バビロニアの?」「あれは伝承に過ぎないよ。ホンモノはこっち。」
「なんとなーく、ブリューゲルの描いた塔に見えるね。」「あれはわざと大きく描いたとばかり思ったが、これはあの絵に
匹敵する巨大さだな。」「そっか、スケールでかすぎて却って見つからなかったかもなの~。」「ざっと測定してみると、
台座部の直径はおよそ800m、高さはおよそ2000m。建築物とすれば史上最大ね。」「草木で隠れてるけど、伝承どおりの
らせん構造かしら。」「入り口は最下層にあるはずだよ。」「えーと・・あの辺ね。ヴァルハラ降下。移送チューブ用意。」
ぴくっ!「待て!・・山向こうに何かおる!」・・ゴオオオ!「あれは・・鉄鋼龍師団・旗艦ヴァイシュラヴァナ!」
『そのとおり!』ザザッ!「GGG機動部隊ここにあり!」「なにすんのかよく知らんけど、ジャマさせてもらうよ。」
「それどころか、ネコババしちゃいますぅ。」「とはいえ、それが何なのかまでは知らされませんでしたが。」
「まあ作戦目的および目標が明確ですので瑣末なことです。」「というわけで、ケンカ売らせてもらうわよ!」ダン!
「闇シャッフルはガンダムで出る。幽音は目標に進行してくれ。」「ありがとね。」「今回はデスアーミィは出さないわ。
混戦で塔に流れ弾でも当たったら何が起こるかわからない。」「タイマン張れっちゅーことやな。ええんやないか。」
「その代わりピンポイントで援護狙撃をするわ。チャップマン、出れる?」『状況了解、ただちに出撃する。』
ちょっと離れた峰。「ありゃりゃ、大騒ぎだわ。」「いえ、むしろかえって好都合よ。ドサマギに侵入しましょう。」
「あのどんちゃん騒ぎの中を通ろうっての?踏まれるわよ。」「何のためにここにいると思うの?」コトッ、ズズズズ・・
「おっ、抜け道。よく知ってたわね~。」「そのための石碑じゃない。ここからならストレートで玄室へ行けるわ。」
ザッ。「ここか。」「はい、玄室への入り口です。」『なるほど、こういうことか。』はっ。♪チリーン。「幽音。」
「おひさしぶり、お姉さま。ここで会うとは思ってなかったけど。」「へえ、これがデビル軍団総帥か。」「あなたは?」
「GGG総司令、マリアンナ・イシュタール。まーりゃんでいいぜ。」「ああ・・ところで三つの護衛団は?」きょろきょろ。
「今回はお休みです。」「団体で押しかける場所じゃねえしな。あたし一人でじゅうぶん過ぎる。」シュボッ。すぱ~。
「こら、館内禁煙だよ。」「こりゃ失礼、注意書きがなかったもんでね。」さっ。ぽい、パチン。「・・携帯灰皿?」
「さて、ここで出会った以上、いかがします?」「ここでやるならあたしが相手だ。なに、手出しはさせねえさ。」
「それでも二対一に変わりはないよ。」「ならばともに行きましょうか。」「・・覚醒を阻止するんじゃないの?」
「正直、迷ってます。私は静かに眠らせておきたいのですが。」ちらり。「コンセンサスがとれてないんだね。」
「そんなとこ。いずれにせよ、ご本尊を拝んでから決めようや。」「それじゃ手遅れになるかもしれないよ?」
「それこそ、やってみなきゃわかんねえ。」「というわけで。」「やれやれ・・まあいいや、まずは行こうか。」
カツカツ・・「防衛機構があるな。」「私と幽音は問題ありません。」「でもね・・」キラッ。ウィィーン。
「なるほど、あたしは部外者だな。」キュパッ。「高出力レーザーです、危ないですよ。」「誰にゆってんだ?」
ピィィィーッ!「重力レンズ。」ヴン。キュィィーン!「レーザーを曲げた?」「へえ・・重力断層を造れるんだ。」
「うっとうしいね。」ぐっ、ユラッ・・「パラベラム。」ボボボッ、グシャグシャッ、ボンボン!「なるほど、重力拳か。
高重力場をぶつけるんだね。」「今のはほんのジャブですよ。その気になれば戦艦すら沈めます。」「ああ、こないだの。」
「ぬしがリーダーか。」「あんたが闇キングかい。」「拳士狼とお見知りおきを。カイゼルガンダム。して貴殿は。」
「GGG機動部隊長、獅王環。Gガイガー。」「では参る。むん!」ドン!ばしいいいーん!「・・この突きを受け止めるか。」
「よく見な。精確には・・」ギギギギ・・「バカな?・・五本の指先だけで!」「そして!」ググッ!メリッ!「いかん!」
ブン!「やっぱ蹴りでブレイクね。」すっ、ガスッ!「!・・ぐおおおおーっ!」ばばっ!「あ・・脚を貫く指だと!」
「私の指は、それ自体が凶器と思ってね。」「・・鉄砂掌!」「いやいや、アレやると指がぶっとくなっちゃうから。
ミソは精確な攻撃部位とタイミングね。あんたほどの練者ならわかるはず。」「・・そうか、正しい位置と力の入れ方なら
いかなる物も貫ける。・・ここまで極めていたとは。」「これぞ獅王機甲拳・獅王爪把。」「面白い。こうでなくては。」
「あんたが闇クィーンだね!」ビッ!「いかにも。如月刹那、またの名をハニー。アポクリファガンダム。お名を。」
「GGG機動部隊、烈火の由真。ブライストガンダム!」「徒手空拳のようですが、それでも私と?」「誰が無手だって?」
ぐっ、ボォォ・・「拳に炎が?」「HESH連打!」ボボボボッ!「回避!」さっ、「あまい。VTバースト!」ボオオオーン!
「うわっ!」「直撃せずとも近接すれば爆散する!」「くっ・・縮地!」シャッ、ダン!「疾い?!」「もらった!」
シュピィィーン!「それはどうかな?」バゴオオオーン!「なっ!」ザザザーッ!・・「バカな・・爆発するなんて!」
「ブライストの外部装甲はリアクティブ・アーマー。強い衝撃で爆発し攻撃をはじき飛ばすよ。」「なるほど・・ならば!」
ダッ!「はっ!」シュピィィーン!・・ズルッ、パラパラ・・「バカな?・・爆発させずアーマーを切り裂いた!」
「切りようの問題です。そうと知れば、衝撃を与えず切ることは可能。」「・・さすが闇シャッフル、見事な腕ね。」
グッ、ボォォ・・「ひさびさに燃える相手。こうでなくっちゃ。」「では・・続けましょう。」ジリッ・・ダッ!
「闇ダイヤとお見受けします。」『ゲッツ、ベルゼルクガンダム。』「イルファと申します。ガロウィンガンダム。」
ヒュォォ・・『む・・この冷気は。』「もう始まってますよ。」ピキピキ・・『なんと・・機体が凍る?!』ギギッ。
「ガンダム標準オイルの凝固点は零下60度。私は零下200度まで下げることができます。そして。」さっ、シュバッ!
バシャバシャッ!『水?・・そうか!』パリパリ・・「駆動系が凍れば動けません。」『氷ごときで。むん!』ググッ!
『?!・・割れない?』「ただの水ではありません。パルプを混ぜ、融点と強度を高めてます。」『・・パイクリート!』
「よくご存知で。かつて氷山空母に使われた特殊氷、容易には割れません。」『・・それはどうかな?むん!』カアッ!
シュシュシュ~ッ!「機体から高熱が?」『それだけではない。』グッ、ジャキッ!「!・・各部からブレードが!」
『むん!』バリバリバリ!『巨剣ベルゼルガ!』グッ、ブオン!『我が灼熱の前には文字どおり薄氷に等しい。もらった!』
ダンッ!ブオオオッ!ズバシャアアアーン!『まっぷたつだ。・・いや?!』ガラガラガラ・・『・・氷塊のダミー?!』
「かかりましたね。」はっ。『上か!』「氷雨!」ザアアアアーッ!ドガガガッ!「つらら槍の雨、いかが・・?!」
『残念ながら、ちと弱かったな。』バッ!バリバリバリ!「あれを受けきるとは・・さすがです。」『さて、やろうか。』
「えーと、闇ジャックさんですかぁ?」「?・・そやけど。レディー・楊。ヒューペリオンガンダム。あんたは?」
「マルチ、ランスターガンダムですぅ。」「ん~・・なんか殺る気ぃ出ん相手やな~。」「いえでもやっぱりお仕事なので、
お相手させていただきますぅ。」「まあええけど。かかってきいや。」ちょい。「はっ!」ヒュヒュッ。「・・なんや?」
ブワッ!ズバババッ!「なっ!・・何や今の衝撃は?!」「はいはいっ!」バババッ!「・・そか、真空刃か!ほなら!」
ボボボッ、バキバキバキィーン!「お見事ですぅ。よく『風刃』を迎撃されましたぁ。」「ウチの混沌パンチと似とるし。
お返しや!」ボボボッ!「風柱!」ビュオオオオーッ!「竜巻やて?」バシバシバシッ!「迎撃成功、そしてぇ!」
ドゴオオオオーッ!「攻防一体かや。上等!」ダン!ギュルルルッ!「拳に渦が?」「ボルテックスパンチや!」
ズドオオオーン!ゴォォォ・・「・・相殺されたですぅ。」「実体を伴うことでウチの気拳は数百倍の威力になるで。」
「ではもうちょっとやりますかぁ?」ヒュルルル・・「ええやろ。あんさんけっこー楽しいで・・」ギュオオオ・・
「さて、私はどちらとお相手すれば。」「二対一は面白くないな。」「とりあえず手の内わからないと選べないけど。」
「もっともです。セリオ、オムザックガンダム。」パチパチ・・「放電?」「電気使いだね。ならお兄ちゃんに任せた。」
「よかろう。・・李酔竜、サンタナガンダム。」すっ。「一指弾。」パシュン!「雷盾。」バリバリバリ!「へえ・・
気弾を高電圧場で消滅させるか。」「弱すぎたか。ならば。」ぐっ。「五指集弾。」ドオンッ!バゴオオオーン!
「貫通して直撃だね。」「たいしたことはない・・む?!」バヂバヂバヂ!「・・電子映像?しまった、うつせみか!」
「こちらです。」はっ。「雷網!」ズババババッ!「毒手相殺!」ばっ、ブオオッ!バリバリバリ!「・・燕雲?」
「しょうがないな~。手を貸すよ。李燕雲、シロッコガンダム。」「二対一ですか。まあいいでしょう。」パリパリ。
チャッ。『距離12000、風132-6.5。温湿21.3-67。』「補正よし。ターゲット・・敵主将機。」ユラユラ・・ぴたり。
【そうはさせません!】「なにっ?」『あなた、上!』「でやああああーっ!」「緊急回避!」ゴオッ!スカッ。
「狙撃などさせません。」「援軍か!」チャッ、ドキューン!「はいっ!」シュッ、ぴたり。「ば・・バカな?!」
『指で弾丸を?!』「私に銃は無意味です。」ぽい。「マノン、バスターだ!」『モード切替えよろしいですわ!』
ズドオオオオーン!「同じことです。」すっ、バシャアアアーッ!「手刀で・・バスターを切り分けただとおっ!」
『いったい何者?』「機動部隊客員、聖人葵。エクストリームガンダム。」「ぬう・・よもや伏兵がおったとは。」
大戦艦ヴァルハラ。「互角・・ね。」「GGG機動部隊、なかなかやるのだわ。」「敵戦力解析の結果、重力・高熱・
凍気・烈風・雷電と、バリエーションに富んだ布陣ねぇ。」「・・自然現象ですか?」「なるほどですぅ。自然の猛威を
技としてるんですぅ。」「それだと重力と、あと一機が該当しないの~。」「重力もいわば自然現象とも言えるかしら。」
「となると、異質なのはチャップマンと戦ってる機体のみ・・なぜ一機だけ?」「デザインコンセプトも他の五機とだいぶ
異なるみたいね・・客員?」「・・ん?」ぴく。「ルビー、何ぃ?」「・・いえ、あの機体、妙に動きが滑らかなのだわ。」
『え?』「よっぽどいい駆動関節系を使ってるか、MTSの性能がいいんじゃ?」「いえ、そんな安易なものじゃないのだわ。
むしろ・・いえ、思い過ごしなのだわ。」「?・・何を言いたかったのか気になりますね。」「言いかけたことはスッキリ
ゆっちまうに限るですぅ!」「いえね、ありえない可能性をちょっと思いついたのだわ。」「ありない可能性~?」
「ダメモトで・・トパーズ、あの機体のオーラ反応、見れる?」「え?・・できるけど、ほとんど出ないはずかしら。」
「それなら私の推測が間違ってる証明になるのだわ。」「??・・よくわからないけど、やってみるのだわ。ぽちっとな。」
パパッ!『ええっ?!』「やはり・・」「あ、ありえないわ!あんなに巨大なオーラが!」・・はっ。「ルビー、まさか!」
こく。「・・あのガンダムは機械じゃないのだわ。」「ど、どういうことですぅ?!」「・・つまりこう言いたいのね。
あれは生身が鎧をまとっていると。」「そのとおりなのだわ。」ドヨッ!「バイオ巨人なのぉ?」「否。肉のカタマリで
あれほどのオーラは出せない。明らかに強い意志を持っているはずなのだわ。」「たしかにメビウス重工の開発してる
次世代生体駆動系の可能性もあるけど、それでもトレースラグは不可避。でもあの機体はその微妙な遅延が見えない・・
つまり、意思を持った巨人が纏っているとすれば、すべての説明がつくわ。」『巨人・・』「いったい誰があれを・・?」
玄室。パシュ。「・・おっ?」「え?」「あれ?」「遅かったね。」「待ちくたびれたわ。」「マルローネと・・だれ?」
「お初にお目にかかります。聖ガブリエル女学園二号生兼教頭代行・神罰代行機関顧問、ついでに十傑集技術顧問の
『ロサ・ノワール』桂と申します。」スッ。「ああ・・あんたが。」「ここにいる理由になっていませんけど。」
「マルローネはともかく部外者は困るよ。」「いいえ、関係者ですよ。・・『eli eli lema sabachthani』。」はっ。
「・・あなたですか。」「これはこれは・・」「ふーん・・拝んでおくべきか?」「その必要はありませんよ。面倒だし。」
「で、どうしてここに?」「幽音が起こすと聞いたので、見物に。」「あたしゃ善光寺だけどね~。」「モトカレでしょ。」
「未練は五千年前に置いてきたつもり。」「さて、と。起こしたい幽音、起こしたくないバベルの女帝、そして中立の二人。
この先どうしますかね?」「まーりゃん司令はどちらです?」「ん~・・中立。どっちでもいい。」「と、いうことは。」
「ひさびさの姉妹ゲンカですかね。」「やめとけば。あんたらマジでガチったら、この塔ごと吹っ飛ぶし。」「それに姉妹は
仲良きがイチバンだってばさ。」「もっといい手がありますけど。」さっ、ブゥゥン・・「え?・・覚醒モードに?!」
「まず起こして、それから考えましょう。」パシュパシュッ、バシュウウウウーッ!「なんということを!兄が起きれば
どんな恐ろしい事態が!」「ちがうな、『面白い』事態だ。」「司令!」「女帝にも悪いことばかりとはいえないのでは?
彼が目覚めることで『天下三分の計』となります。デビルガンダムの脅威、いささか薄まるかと。」「詭弁です。こうなれば
腕づくでも!」キラッ。「待った。」ぽん。「司令?」「・・もう遅いぜ。聞け。」ドーン・・ドーン・・「・・まさか!」
ヴァイシュラヴァナ。♪ビーッ!ビーッ!「新たな未確認反応あり!こ、これは?!・・」「なんですの、愛佳。」
「目視映像です。」ぱっ。・・キイイイイーン!『なっ!』「・・巨鳥!」「本艦に急速接近!対空迎撃を!」
「ダメよ!確定敵以外には発砲を禁じます!」キュオオオーン!ドオオオオーンッ!グラグラッ!『きゃあっ!』
「こ、攻撃です!」「いえ!・・飛行衝撃波の余波よ。真珠、スペックは?」「・・全長100m、翼長300m、速度・・
マッハ3やて?ありえん!生身の鳥が、こないな低高度で!」「・・・・」「芹香さま?」「あれこそ『大いなる炎』の
護衛たる『三獣神』がひとつ、ラルゲユウスでございます。」『三獣神?・・』「ということは・・あと2匹も?」
「このみ、機動部隊は?」「双方驚いて中断してます。」「でしょうね。・・想定外の事態だもの。さらさ、どうする?」
「機動部隊に通達。アンノウンおよび敵が仕掛けてこないかぎり、戦闘を中止し様子を見よと。」「了解であります!」
「珊瑚、アンノウンのデータは?」「そんなもんあらへんで~。ただな、三匹ということは、陸海空それぞれに特化した
3種類っちゅー推測くらいやね~。」「空が巨鳥。あとは・・陸と海か。でもこの辺には海なんて無いけど・・ん?」
ドーン・・「・・なに?」「地響き・・いえ、足音?」「艦体を通して響くほどなんて・・」ドーン!ドーン!
バババッ!『光?』「あの峰で何か光ったであります!」ゴゴゴゴ・・ゴバアアアアーッ!『!』「あ、あれは!・・」
「そんな・・「G」は百年前に滅んだはずよ!」アエエエエーン!「間違いない・・ゴジラだ!」「歴史から削除された
伝説の大怪獣!」「人類の天敵!」「・・・・」「まだまだ。あと一匹、とんでもないのが現れるはずでございます。」
「・・!」ぴく。さっ。「芹香さん、なに?・・えっ?」ピピッ、バリバリバリ!『なっ!』「空間が・・破れた!」
ドクンドクン!「な、なんやあれは?!」「生きたテトラポッドのカタマリ・・?」「先の2匹はまだ怪獣らしいけど、
これは常軌を逸した・・そもそも生物なの?」「全身がブルブル蠕動しとるな。この世の法則に当てはまらん形態や
先ほどの出現から見るに、異次元生物かも知れんな~・・っと、聞いたほうが早いんちゃいます?」『あ。』くるっ。
「・・・・」「お察しの通り。あれは四次元生物ブルトン。時間と空間の狭間に棲む、高等知性体でございます。」
『高等?』「・・意思を持ってるというの?」「いえ、むしろ人格というべきでしょうな。」こく。『・・人格?』
機動部隊。「面倒なことになったわね・・」「ああ・・戦っている場合ではないな。」「隊長、ど、どうします?」
「キング、いかに?」「全機現状を維持。様子をみましょう。」「皆も無思慮な動きは避けよ。」「といいましても・・」
『これでは動くに動けんな。』「はぅ~、なんかむっちゃコワそうですー。」「動いたらあかんで。どう反応するか
まったくわからんきに。」「これは想定外の事態ですね。」「燕雲、動くな。」「言われなくても動けないよ・・」
玄室。「外が静かになったな。」「『三獣神』が目覚めてしまいましたか・・」「もはやドンパチどころじゃないよね。」
「起きますよ。」はっ。シュゥゥゥ・・むくっ。『・・・・』・・カッ!「ミカエルとガブリエルか。」『ははっ。』
「おひさしゅう、兄上様。」「500年ぶりだね。」「・・む?」ぴく。「もしや・・」「そのとおりよ・・ひさしぶり。」
「今はその姿か。」「悪くないでしょ?」「そして・・あとの二人は。」「見物人その一。」「その二でいいですよ。」
「起こした理由を聞こう。」ピィィィ・・(テレパシーか?)(女帝と幽音の記憶を見てるようね。)「・・なるほど。」
「激動の時代ではありますが。」「寝てるなんて、もったいないよ。」「戦争を闘争に・・人類も少しは進化したか。」
「いーや、むしろ先祖返りしてるんだろうね。武器などでなく、拳と拳で語り合った原始にね。」すっ、シュボッ。
「目覚めの一服どうだい?」ピッ。「いただこう。」ぱしっ。くい。「兄さま、喫うんでしたっけ?」「嗜む程度だが。」
「で、次はラジオ体操だ。ほぐさなくちゃね。」ズズズズ・・「ほう・・踊っていただけるか。」すーっ・・ぴっ。
「司令?!」「なにする気?」「下がっていろ。・・重力か。」「そのとおり。アハトアハト!」ドオオオオーン!
キラリ。ばしいいいいーん!「へえ、受けきったか。ヤワなバリアならぶち砕けるとこだが。」「いい腕だ。・・いくぞ。」
スッ・・ばっ。どおおおおーん!ズザザザザーッ!ゴォォォ・・「ほう・・よくぞ耐えきった。」「いちちち・・なんつー
パワーの念動波だい。」ジィ~ン・・「普通なら分解してるはずですが・・」「重力レンズで拡散減衰させたんだね。」
「面白くなってきたねぇ。やっぱ強い相手がイチバン!」ヴン・・「早々にこれほどの高手と手合わせできるは重畳。」
「愛しちゃったよ、ぶち殺したいほど!」ドン!「受けてみせよう、その愛の力を。」ドン!バキイイイーン!『わっ!』
ドドドド!「・・互角!」「これほどの人間が?!」「おおおおおーっ!」ググググッ!「私が押されているとはな・・
ならば。」キン。ドンッ!「くっ!」ザザッ!「・・!」ダン!「まだまだっ!」「・・これを踏みとどまるか。見事。」
ヴァルハラ。シーン・・(ええい、じれったい。ちょっとぶっ壊してやろうか。)そっ・・♪ピッ。ギン。シュバババッ!
『デスアーミィが!』「誰よ勝手なことしたのは!」『え?え?』「まずい、三大怪獣に攻撃を仕掛けるのだわ!」
「いかん、よせ!」「間に合いません!」キュオオオーン!バサアッ!キイイイイーン!ゴオッ!・・グシャグシャッ!
「すれちがっただけで?!」「なんて強力な衝撃波ですぅ!」アエエエエーン!ボオッ・・ズドオオオオーン!『うわっ!』
ドカドカドカーン!「ひと薙ぎで・・数十機が!」「ブレスというよりバスター砲なの~!」「こ、これが伝説の!」
ドクンドクン。ウィィィーン・・キュンキュンキュン。フッ・・ボオッ、グシャグシャッ!「な、なに?デスアーミィが
いきなり地面に激突!」「その寸前に消えた・・なんで?」『空間を歪められ、地面直撃コースに繋ぎ直されたか・・』
「これが・・『三獣神』の力。」キュオオーン!キイイイイーン!・・ドドオオーン!『うわっ!』グラグラッ!
「あの巨大なヴァルハラを揺るがすとは!・・」アエエエーン!ズドオオオーン!ばごおおおおーん!『きゃあっ!』
「艦首大破!ぶち抜かれたかしら!」「敵対行動と認識されたのね!」「あかん、急いで逃げい!いくらヴァルハラでも
これ以上はヤバいで!」「全速後退!」ドクンドクン・・シャンシャンシャン!グラッ!「な、なに?・・傾く!」
「いけない!みんな何かにつかまって!」グオオオオーッ!グルン!『うわあっ!』「ヴァルハラが・・一回転!」
「地面に叩きつける気か!」「そんなことになったら余波で山脈ごと吹き飛ぶよ!」グオオオオーッ!『きゃあああーっ!』
「・・しょうがない!」ドン!ゴオオオーッ!「隊長?」「タマ姉?」「何をする気だ!」「こうするのよ!」ザザーッ!
グワアアアアーッ!「ヴァルハラが!」「はぁぁぁ・・」キィィィ・・「ケーニッヒ・フィンガアアアーッ!」ドン!
ずどおおおーん!「隊長!」「環隊長!」「・・あれ?おかしいな?なんで何の衝撃も・・あっ!あれ!」『え?・・』
ゴォォォ・・ぴたあっ。「・・止めてる!Gガイガーがヴァルハラを!」「し、信じられません・・」「なんちゅう・・」
グググッ!「おおおおおーっ、てりゃあああっ!」ダンッ!ドバアアアーン!『投げ上げた!』「姿勢制御バーニア!」
ゴオオオオーッ!・・「ふうっ!・・落ち着いた。」「しかし・・なんてパワー。全長12000mのヴァルハラを・・」
「ふへ~、さすがに重かった。」「むう・・ここは礼を言っておこう。」「いいのいいの、こっちもヤバかったし。」
「けど、今のはいったい?」『ブルトンの空間投げだ。空間自体を捻じるので、対象物の大きさはまったく関係ない。』
「・・恐ろしい能力です。」「なるほど、さすがは『大いなる炎』直属だけのことはある。」「こりゃお手上げね。」
ドドドドド!「しぶといねえ・・っ!」「すばらしい根性だ。」「・・膠着状態をどうにかしないと、このままでは!」
「けどこの状況じゃ分けることもできないよ!」【それはわたくしが。】『・・え?』「誰?」【次元弾。】ボオッ!
ゴオオオオッ!『ん?!』ばっ!ヒュン・・ドオオオーンッ!「ちいっ!・・空間震か!」「と、いうことは。」
【マイマスター。】ボオッ。「ブルトンか。」「なんだあの美女は?」「兄上の三獣神が一柱、ブルトンの擬人体です。」
【お戯れはそのくらいで。】「そうだな。」「おいおい、挨拶しかしてねえぞ。」「続きはいずれまた。・・気に入ったぞ。」
「告白と受け取っていいかい?」「あのですね・・」「人間にもえらいのがいるね。」「で、これからどうするの?」
「特に決めてはいないが。」「兄上さま、私のところに。」「いえいえ、こっちのほうが楽しいよ。」「困ったものだ。」
「ならウチに来れば?バベルの塔を置いておける魔空間あるし、これからどう動くにもまず中立だし。」「ついでにぜひ
お引き合わせたい面々がおります。あなたにふさわしい手兵になるかと。」「ほう・・それは興味深い。ではそちらに。」
「ブルトン、転位座標を教えるわ。」【ではこちらへ。】「ことによると二人とは敵対関係になるかもしれん。その時は。」
「むろん全力で叩きつぶします。」「右に同じ。」「たとえお兄ちゃんでも容赦しないよ。」「ふ・・そうでなくてはな。
ラルゲユウス、ゴジラ。行くぞ。」キュオオオーン!アエエエエーン!【転位開始します。】「では・・いずれ、また。」
ズズズズ・・『なんだ?』ゴゴゴゴ・・「や・・山が!」ザザザザーッ!「山が・・動いてる!」ザザザザーッ!
「堆積層が崩れ落ちてるのだわ。」「なんか出てくるですぅ!」ゴゴゴゴ!「・・バベルの塔!」「な・・なんて巨大さ。」
「まるで大都市なの~!」「パラノイアは平野だとすると、こっちは富士山かしら。」「これが・・真バベルの塔。」
シュルルル・・カラカラカラ。「ブルトンが触手を?」キュィィン!「なに?・・塔に光の線が。」はっ。「もしや?」
カタカタカタ。ぱぱぱっ。「ヒッグス値上昇・・タンホイザーゲート?!空間を跳ぶ気よ!」「重力圏でワープやと?
アホな、そんなことしたらここら一帯吹っ飛ぶで!」「総員退避!できるだけ遠くに逃げて!」「急いで逃げろ!」
キュオンッ!『うわっ!』・・・・『・・え?』ヒュゥゥゥ・・「消えた・・塔も、三大怪獣も。」「・・司令は?」
『おーい。』はっ。「こっちだこっち。」「司令!え、でも・・なんでこっちの峰に?」「ザップされたのさ。ぽいっと。」
「やれやれ、えらいことになったね。」「そもそも言いだしっぺはあなたでしょ。」「やめやめ。姉妹ゲンカしてる場合か。」
ぴっ、シュボッ。「というわけで、お互い目的が消えちまったわけだが。」「・・とりあえず撤収しかないですね。」
「これ以上ケンカしても意味無し。キング、引き上げるよ。」「・・了解した。皆の衆、撤収。」ゴオオオーッ!・・
「今回はこれで引く。だが・・」「いつでもウェルカムよ。あんたと戦うのは楽しかったからね。」フッ。「同感だ。」
ヴァイシュラヴァナ。「ヴァルハラ、離脱します。」「こっちも帰るぞ。」「司令!この事態はどういうことですか!」
「我らを置いてのこの結果、いささか納得いきませぬが。」「・・・・」こく。「お怒りごもっとも。では聞くが、
その場合の『期待される結果』は、幽音と『彼』を葬り去ることだが・・あんたらそれが可能だったかい?」『う・・』
「・・たしかに。より現実的な『期待された結果』ともいえます。」「姫!」「それにさ・・」「なんでしょうか?」
「戦うべき敵が増えるのはいいことさ。面白いじゃねえか。」「・・・・」ふるふる。「あたしら所詮は戦争屋だ。ならば
敵がお得意様ともいえる。何にせよ需要は多いに越したこたねえな。」「あなたという人は!・・」「葵さん、それまで。
義憤はよいですが、GGGは慈善事業ではありません。そこのところを。」「・・わかってます。」「姫のおっしゃるとおり、
このくらいの獰猛さが無ければデビル軍団と戦うなどとてもとても。」「・・・・」こく。「ではこの話はここまでです。
にしても、あの女性はいったい何を企んで・・」「さあな。・・ただ言えることは、あいつは幽音以上に危険な存在だ。」
ヴァルハラ。「いったい何がどうなってるのだわ。」「ちゃんと説明するですぅ!」「まず基本的質問。あれは誰ですか?」
「あたし達の実兄にあたる『大いなる炎』、またはアポロン。」「・・太陽神だわぁ。」「さしづめバベルの女帝はアテナ、
幽音はアフロディテってとこかしら?」「そんな感じなの~。」「ギリシャ神話時代から聖書時代へ・・ラファエル?」
「いいえ、ウリエルとラファエルは他にいるよ。」「・・もしや?」「はいそこまで。それ以上ゆったら殺すから。」
『う・・』「次の質問ですぅ。これからどうなるんですぅ?」「いい質問だね。・・とっても楽しくなるよ。ふふふっ。」
ファイト当日、六本木「マイダスの楼閣」。「ただいま、皆さん。」『ロサ・ノワール。』「思ったより早かったな。」
「ファイトに間に合ってよかったですわ。ただちにクロノスガンダムの最終チェックを。」「それより聞きたいことがある。
ぬしは『大いなる炎』に会ってきたのか?」「はい。」ザワザワ・・「むう・・あの伝説の大帝国を打ち立てた覇王か。」
「のちにアトランティスと呼ばれた幻の帝国・・」「また一説には、超能力を駆使し、巨大石像すら使役したとか。」
「いや、それだけではない。巨獣の類も従えていたらしい。」「彼の大覇王が、よもやアンデスに葬られしとは。」
「いいえ、正しくは眠っておられたのです。」ドヨッ!「おられた・・だと?まさか!」「お目覚めになりました。」
オオッ!「なんと!・・いったいなぜ?!」「この世相が安眠していられる状況ですか?あのお方が動くにふさわしい時代。
そこでひとつ提案があります。幽音への復讐の助けにもなるかと。」「大体想像はつくが・・聞かせてもらおう。」キラッ。
同時刻、千年城アーネンエルベ。「・・来てるわ、この東京に。」「最悪の事態ですわね。」「彼が目覚めるとき、必ず
世界は大乱の中です。考えようでは必然とも。」「より強大な力をもって世界を乱し、そこから混乱に秩序を生み出す・・
主旨はわかりますが、いささか過激かと。」「人類への有効なワクチンともいえますねー。けっこうな劇薬ですけど。」
「あのー、話がさっぱり見えないんですけど。」「さっちんにはそのうち教えてあげるわよ。・・人類の天敵をね。
さてと、ムダな心配より今日のファイト。やったるかね。」ぺしぺし。「カワラザキは手強いです。お気をつけて。」
ガブ女。♪イナズマ轟き風よ吹け 大地を揺るがす大きな蝦蟇!♪ぴっ。「はい、祐巳です。」「・・なんで着メロが
怪竜大決戦なんだろ。」「祐巳さんらしいわ・・」「それはともかく、二号生にすごいのがいるって聞いたけどー。」
「聞いた話では人肉を好み、校内でも何人も食われてるとか。」「およよ~!」「まあ、まるでレクター博士ですね。」
「いるいる。ここんとこ休みがちだけど、むしろその方が気楽でいいわ。」「由乃さん、それはちょっとひどいかも・・」
「なにせ学生にしてガブ女教頭代行、さらに機関最高顧問だもの。いっしょだとなかなか気疲れするんだなこれが。」
「・・はい、いいですよ。今日は予定ありませんから・・はい。では。」♪ピッ。「祐巳さん、誰から?」「桂さん。
なんでもロイヤルボックスを借りたいとか。」「ファイト会場の?・・」「誰かご接待でもするのかなー?」ぽりぽり。
「は~・・こういっちゃ何だけど、祐巳さんも肩書きのわりに気さくよね。」「そこが騎士団長どののいいとこよ。」
ぴぴくうっ!「団長?腕章は?!」「そんなもん無いよ?」「あか~ん!団長に腕章はマストアイテムでしょー!」
「おいおい、どこの団長だよ。」「だっちょ?」「腕章は、周囲に立場をアピールする最良の印章だそうですよ。」
「そうよね、やっぱ団長は腕章しなきゃ。」「権威を示すことは大事だわ・・」「いらないいらない。権威も無いし。」
「ふっふっふ、こんなこともあろーかと!」バーン!「団長わんしょー・えすおーえす版~!」♪すっぱかぱっぱっぱー!
「あんたは未来の青ダヌキか!」「これ付けると、なぜか団長口調になるんだよー。まずは実演。」すいっ、きりっ。
「ただの人間には興味ありません!」『おお~、そっくし。』ぱちぱちぱち。「いや、そもそも中の人同じだし・・」
ワーワー!「さて!次はアルクエイドのエンシェントガンダム対、十傑集『激動の』カワラザキのクロノスガンダムです。」
「出よったな、十傑集最長老。先代筆頭でもある実力者や。」「資料によると震動波を使うとあるけど、どういうもの?」
「簡単にいうと人間電子レンジやね。分子震動であらゆるものを沸騰・気化させるんや。」「まるでウォーケンね。」
「コーヒー温めなおすだけやないで。その対象は空気や大地にも及ぶ。もし直撃されたりしたら、ガンダリウム合金とて
発泡スチロールと同じや。」「さてクロノスガンダムだけど・・巨大な頭だけ?」「手足も無いんか。考えてみれば
カワラザキの戦い方には不要やな。」「けどダルマさんじゃ、どうやって動くんだろ?」「念力で浮かすんやないか?」
ロイヤルボックス。「あれか。」「十傑集が実力、ご観戦ください。」「うむ。・・む?」ぴく。「あの対戦相手は。」
「真祖・東方不敗アルクエイド。ご存知で?」「・・数万年の時を経て、再び会えたか。これは楽しくなりそうだ。」
きっ。「あら、気づかれましたかね?」「そのようだ。手でも振ってやるかな。」「やめといたほうがいいですよ。
殺る気まんまんの目ですし。」「ふふふ・・あいかわらずだ。だが、それがいい。それでこそアルクエイドだ。」
ザッ。「さて始めようかの・・む?」じーっ。「どこを見ておる。」「あそこ。」くい。「ぬ?・・いったい何が?」
「・・いえ、そちらには関係ないこと。忘れて。ほんじゃやろうかね。言うまでもないけど敬老精神は置いとくから。」
「むろんじゃ。若いもんが手を抜いてはいかん。・・おっと、そっちのほうが年上じゃったな。」「トシの話はやめやめ。」
すっ、「エンシェント、出番よ!」「来たれクロノス!」♪パチン!ギン!ドドドド・・『バーニングガンダムファイト!
レディー、ゴー!』「ゆくぞ、東方不敗!」ふわっ。ゴオッ!「なっ?!」ドガアアアーン!「ぐふっ!」ドガガガガーッ!
「クロノス、ものすごい加速でエンシェントをぶっとばした!」「なんちゅう速度や!無慣性システムでも使ことるんか!」
「い、ちちち。・・いきなりガチンコとは想定外だったわ。」むくっ。「読みのウラをかくのも兵法じゃ。ゆくぞ!」
ギュオオオオーッ!「クロノス正面の・・大気がゆがむ?」「大気を分子震動させとるんや。」「気震砲!」ボオッ!
「空気の砲弾!」「月光盾!」ヴン。・・はっ。「受けちゃまずい!」ばっ!ボオオオオオーンッ!『うわっ!』
「な、なにこの破壊力は?!」「こら戦術核級や!ヘタに受けたらゾーンごとあの運命やった。」「ほう、よく逃げた。」
「ひゅっ、バケモノじじいが。鎖槍!」ボゴボゴッ!ジャラララッ!「地面から無数の鎖?!」「いや、鋭い尖端があるで。
あらチェーン銛や!」「そちらも本気の技か。だがな。」バシバシーン!「ヒット寸前に弾かれた?!」「なんでや?」
「ちっ・・震動フィールドか。」「そのとおり。さらに。」ボゴボゴ!シュゥゥ~・・「鎖が・・沸騰して蒸発?!」
「守りだけやない、触れたものも震動の餌食・・なんちゅう恐ろしいダルマや。」「これじゃ攻撃もできないじゃない。」
「じゃあ非物理攻撃はどうかな?はっ!」ババッ!ズガガガガーッ!「地割れ?」「いや、衝撃波や!」「ほほう、うちの
アルベルトも顔負けだな。だが。」ばしいいいーん!ゴオオオオーッ!「エネルギー柱が上空へ?」「非実体やろうが
基本はエネルギーや。震動励起で中和・偏向されたんや。」「ああ・・イレイザーヘッドか。」「あー、それそれ。」
「ふはははは!たとえ核ミサイルでも無効化してやるぞ!」「はっ、ゆったわね。ならこれも分解中和しきれるかな?」
ぐっ、ギーン!『ハイパーモード?!』「エンシェントが・・初めて本気に。」「・・どないな奥義を使うんや。」
ばっ。「我が主星たる月よ、しばし降臨しその力を示せ!」「・・はっ?!」キラッ。『え?』「空でなんか光った?」
「飛行機かいな?」「・・ねえ、だんだん大きくなってきてるけど。」「ま・・まさかあれは。」「・・バカな?!」
ゴゴゴゴ!『・・月!』「あ、ありえぬ!よもや月を動かすなど・・そうか、空想具現化!」「そのとおり。これぞ
流派東方不敗真技『赫夜墜とし』!」ゴゴゴゴゴ!「・・大きい!」「あ、あかん!側面スタジアムバリアー最大出力や!
あんなんぶち当たったらスタジアムどころか関東平野が吹っ飛ぶで!」「上面バリアー解除!どのみち受けきれないわ!」
「偽りの月なぞ消し去ってくれる!震動波、最大出力!」ヴン!ズガシャアアーッ!「クロノスの震動波が月を削る!」
「どうかな?パチモンといっても質量は数十万トン。この短時間で消しきれるわけないよ!」ゴゴゴゴ!「おおおおおっ!」
ズシイイイーン!『うわっ!・・あれ?』ゴォォォ・・「思ったより衝撃なかったね?」「・・そか、質量もそうやが、
落下速度をそうとうセーブしてくれてたんやな。」「リングに山ができちゃってますけど・・」「はい、ご苦労さま。」
♪パチン。ヒュオオオオーッ・・サラサラサラ・・「山が・・風に消えていく?」「もともと大気から具現化したもの、
用が終われば大気に戻っていただくだけ。」「クロノスは?・・あ。」サラサラサラ・・「コクピットだけ?」パシュ。
「ふう。・・バリアの有効範囲だけじゃったか。」「おー、しぶとい。」「勝負あり!エンシェントガンダムの勝ち!」
ぱちぱちぱち。「さすがはアルクエイド、腕は衰えていないな。」「カワラザキも健闘したかと。」「うむ、よく使う。
我が配下にふさわしい。」「とはいえ、十傑集のプライドは高い。いかにして従えるつもりで?」「なに、簡単なことだ。
全員を打ち負かせばよいだけ。」「なるほど、それはてっとり早いですね。・・事前の説明で彼らの心は動いています。
組み従えるにはあと一手かと。」「・・どうだ、軍師の地位を用意するが?」「ふふ・・回答は、いま少しお時間を。」
「さすがに寿命が縮んだぞ。」「いやてっきりあの世行きだと思ったけどねー。」「怖いことをサラッと言うな。」
「まあそれはともかく・・」きっ。「む?・・なるほど、あれか。」「そのとおり。もう話きてるんじゃないの?」
ぴく。「・・鋭いの。」「闇薔薇があそこにいることからの単純な推理よ。」「意見を聞こう。」「いんじゃない?
客観的に考えて、誰よりも頼りになる雇い主だしね。」「そうか・・たしかにそうだな。」「何をするか大体わかるけど、
もしどこかでかち合ったら・・覚悟しときなさい。」「その日を楽しみにしていよう。生きがいは長寿の友ともいうでな。」
しばらくのち、「マイダスの楼閣」。「で、いかが?」『うむ・・』「正直、まだ決めかねておる。」「心中お察しします。
そこで提案ですが、直に会われてみては。」ドヨッ!「できるのか?!」「もちろん。もしその気ならご案内しますわ。」
『・・うむ。』「会ってみよう。」「なにより。・・ブルトン、そういうことで。」【かしこまりました。」ボオッ。
「何奴?!」「案内人です。」「空間から沸いて出るとは面妖な・・」「人間・・ではないな。」「むう・・背後に
途方もない気を感じる。」「ご主人様のところへご案内いたします。」ボオッ。「・・空間に穴が?」「ではこちらへ・・」
君たちに最新情報を公開しよう。
いよいよ激突、マスターアジアと衝撃のアルベルト。
互いに認め合う好敵手、必殺の気迫で交錯する超絶技の数々。
そして十傑集にも大きな転機がおとずれる。
第三の巨大武闘組織『BF団』ここに誕生!
次回、バーニングガンダムファイト激闘編 第37話
「衝撃!われらビッグファイアのために」に、バーニング・ガンダムファイト!レディー、ゴー!!
これが勝利のカギだ!(流派東方不敗裏奥義・微塵砕巌拳)
*********************第37話「衝撃!われらビッグファイアのために」
魔空間。オォォォ・・「・・ここは亜空間か。」「その解釈でいいです。」【マルローネさんに間借りしております。】
ドーン・・びくっ!「何だ今のは?」ドーン・・ドーン!「近づいてくる・・巨大な、何かが。」「番犬のお出迎えです。」
ドーン!『・・おおっ!』アエエエエーン!「ゴ・・ゴジラ!」「そんな・・まさか!」【お客さまです。】こく。くるっ、
ドーン!ドーン!【ご案内するとのことです。】『お、おお。』ゾロゾロ・・「・・あら、ラルゲユウスも。」キィイイーン!
ブオオッ!『ぬおっ?!』【来客が物珍しいのでしょう。ヒマなのもありますが。】「・・あのような巨鳥までいるとは。」
カツカツ・・ぴた。「着きました。」ドォォォ・・「なんという巨大な門・・」【ゴジラが通れる仕様ですので。開門。】
ゴゴゴゴゴ!・・『お・・おおっ!』ズオオオオ・・「これが・・真バベルの塔か!」「まるで階層都市ではないか。」
「もし人が住むなら一千万でも余裕か。」「あいにく現在の人口は一人と三匹ですけど。」【最上部まで徒歩で三日は
かかりますので、ショートカットします。】すっ、シャバッ!「空間の裂け目?」【どうぞこちらへ。】・・ゾロゾロ。
カツカツ・・『ようこそ、十傑集の諸君。』はっ。・・カツカツ・・カツッ。「貴殿が『大いなる焔』か。」「いかにも。」
「では本題に入ります。見てのとおり彼の手兵は三獣神のみです。そこで失業中のあなた達を幹部待遇で雇いたいと。」
「目的をお聞かせ願おう。」「世界の天秤を揺らすこと。デビル軍団とかいう連中も同様らしいが、天秤は二つだけより
三つのほうが面白い。」「コロニー連合の壊滅と世界征服は。」「では問う、世界征服して何とする?」「それ、は!・・」
「それ自体が目的というなら笑止。誰か知っているなら教えてほしい、正しい世界統一の仕方とやらを。」『・・・・』
「統一など必要なし、むしろ国家関係を維持し、対立と協力を複合することで、結果としてバランスがとれるのでは?」
「・・たしかにそういう面はあるかもしれん。」「政治的に対立してても、経済や民間レベルで友好関係にある国など
いくらでもある。世界はさほど単純ではない・・まあ、不毛な政治論はこれまでとしよう。ブルトン。」【これをどうぞ。】
カチャ。「・・宝石?」「辞する者は手間賃として持って帰るがよい。残る者は・・まあ、言うまでもないだろう。」
「ひとつだけ。一旦は帰順し、あとで寝首をかくかもしれんぞ。」「いいとも。そのくらいの気骨があるほうが頼もしい。」
「・・樊瑞。」「うむ。・・方々、いかに?」「異存は無い。が、『ロサ・ノワール』の意見を聞こう。」「別に。皆さんの
思うように決めればよいこと、何も申しません。ただ・・」「ただ?」「ここに属する方が、より面白くなるは確実かと。」
『・・うむ。』ザッ。「決められたか。」「『大いなる焔』、敬称を賜りたい。」「たしかに呼びにくいな。ならばこう呼べ、
ビッグファイアと。」オオッ。「それは良き名。では宣誓を。」「方々!」ザッ!『我ら、ビッグファイアのために!』
「私はパートでよろしいですか?」「まずはそれでいい。十傑集、彼女を軍師としようと思うが異議があれば。」「いかに?」
「命令されるのは忸怩たるものがあるな。」「命令ではありません。方針を示し、皆様方の合意をもって遂行します。とはいえ
最終決定権はボスにありますけど。」「心配せずとも理不尽な決断はせぬよ。うちは零細企業だからな。」「零細企業とは。」
「ではまず最初の方針です。『マイダスの楼閣』を引き払い、この塔に引っ越してください。どのみち空き家ばかりですので
どの区画でもお好きなようにお使いください。また、散り散りになった部下たちを呼んで、住まわせてもよろしいです。」
「インフラはどうなっておるのか?」【マルローネさんにお願いして、今風にリフォームしてあります。電気ガス水道、
電話にLANまで完備してますよ。TVもBS/CSデジタル付き。】「それも含めていろいろ物入りだろう。ブルトン。」すっ。
【こちらのカードを支度金にお使いください。上限は二百億ですが、必要とあらば追加増資します。】「頂戴致す。」
「しかし、どこからそれだけの資金を?」【現代の通貨はもはや数字に過ぎません。ゆえに、数字さえ造ればどうとでも。】
「ネットに蓄積されてる総資産に比べれば、耳掻きほどもありはしません。額面さえ合ってれば、誰も気づかないですよ。」
「ときに、次のファイトは誰か?」「衝撃のアルベルト。対戦相手は東方不敗マスターアジア。」「ほう・・アルベルト。」
「うむ。」ザッ。「私が稽古をつけてやろう。」オオッ。「私は手加減を知らぬが?」「全力で来なければ殺すまでだ。」
ギリッ!「しゃあっ!」シュバアッ!バシイイーン!「バリア?!」「弱い。もっと強く。」「でりゃあああーっ!」
シャバババッ!バキバキイイーン!「まあまあだ。」「衝撃波が通らぬ?!」「アルベルトの攻撃がまったく通じぬとは!」
「では見せてやろう、私の衝撃波を。」すっ・・ドンッ!「なにいっ!」さっ、ズガガガガッ!「ぬおおおおおおーっ!」
『おおっ!』「アルベルト以上の衝撃波!」「さながらそよ風と竜巻か。」ゴォォォ・・「・・ま、まさかこれほどとは!」
「その衝撃波、もっと強く出せるようにしたいか?」「・・できればやっておる。」「できる。・・」キラッ。キィィィ・・
「こ、これは?!」ガクッ!「アルベルト、何が?!」「身体の中で・・何かが!」「念動力手術。といっても物理的でなく
精神面の設定を少しな。」「うおおおおお!・・なに?」スゥッ・・「オペ終了。・・さて、もう一度打ってくるがよい。」
「・・」ぐっ、ギュバババッ!「これは?・・いける!」ドンッ!ズゴゴゴゴッ!『おおっ!』「これほどの衝撃波を!」
ズガアアアアーン!ゴォォォ・・「・・できた!」『見事だ。さしもの私もテレポートで逃げたほどだ。」はっ、ばっ!
「それならばより強力な武器となろう。」「・・ははーっ!感謝の極み!」ザッ。「アルベルトが・・臣従の礼を。」
(・・やはり実力の差を見せるが早道でしたね。さて、これで駒も揃った。史上最大のゲームの始まりです。)ふっ・・
名出屋城、大会議室。「では出席をとります。鉄鋼龍師団、マリアンヌ・イシュタール総司令。」『おう。』「同艦隊司令、
御統ユリカ。」『はーい。』「コロニー連合宇宙軍・第十三独立艦隊司令、ふみこ・オデッサ・ゲーリング准将。」『うむ。』
「ネオスウェーデン軍戦技研究隊『ワルキューレ』、クワトロ大佐。」「いるよ。」「そして私、ナディア・コープランド。
なお今回はオブザーバーとしてクレオ会長と真祖・東方不敗アルクエイドにも同席ねがいました。」「うん。」「ちゃー。」
「マリアンヌ司令、報告を。」『志保。』『最新情報によると、十傑集は「大いなる焔」、略称ビッグファイアに臣従。
組織名「BF団」が結成されました。』ガヤガヤ・・「強大な第三勢力の誕生ということね・・」『一騎当千の連中があっさり
臣従するとはな・・まあ、主が彼なら無理もない。』「准将はご存知で?」『さすがに面識は無いが、彼のことは業界で
知らぬ者はいないさ。大英博物館に永久封印された古文書にも記述されているし、各国でも最高機密となっている。』
「まあ暴君じゃないのがわずかな救いだが、なにせ三獣神だけでも厄介なのに、十傑集とはいい手駒を得たもんだ。」
「これからの問題は、BF団がどう動くかね。」「よくご存知のアルクエイドさん、どう読みます?」「そうね・・まず現行の
ファイトは継続するだろうね。同時にデビル軍団との小競り合いが起きるかも。といってもバランス感覚が優れてるから
同時多発でこちらにも手を出すのはほぼ確実。」「具体的には?」「真バベルの塔で生産される機怪獣だね。」『機怪獣?』
「くだいていえば巨大ロボット。大きさはほぼ50m前後だけど、その巨体に似合わない俊敏な動きと強力な武装および能力。」
「武装はわかるけど、能力って?」「気象操作・地脈活性化・高エネルギー放射・・あ、もちろん人間型とは限らないよ。」
ザワザワ・・『デビル軍団のデスボーグみたいなもんか。』『ありゃむしろ怪獣に近いけどね。』「MSやMAでは手に負えんな。
ガンダムを複数投入して何とかか。」「市街地にでも投入されたらえらいことになるわね・・四軍団とも動員すべきね。」
「ナディアの『鉄鋼龍師団』、マリアの『嵐の艦隊』、シルビアの『ペンタグラム』、そしてヨーコの『十二神将』。
さらに黒薔薇騎士団にも協力を要請しましょう。」「クレオ直下のフルハウスもお忘れなく。」『魔女空軍も助力しよう。』
亜空間要塞パラノイア。「BF団、か。」「十傑集は、やはりタイタンで殲滅すべきだったのでは。」「まあ結果論やけど、
お嬢の勅命やったしな~。」『だが、より面白くなりそうだ。』「アルカナ同盟と異なり、こちらにも頻繁にアタックを
かけてくる公算が高いな、たしかに。」「いいんじゃない?ヒマつぶしにはなるよ。」「機械獣は歯ごたえありすぎの敵だから
少々本気入れないとあぶないわよ。」「敵は手強いほうが倒しがいがあるのだわ。」「きかいじゅーだかメカザウルスだが
知らないけど、デビル軍団の力をなめるなよですぅ!」「悪と悪の激突・・楽しそうです。」「ベビーフェイスとやるより
気楽に戦えそうですわぁ。」「うにゅ~、噛みごたえありそうなの~。」「ならばこちらも強いユニットを用意するかしら。」
「・・天下三分の計ね。互いに切磋琢磨することで、より強力になる・・?」ぴく。「もしかして、この情況は想定内?」
「さあ、どうかな?いずれにせよ、これから忙しくなるよ。ヘルファイター・デスボーグ・デビルビーストの配備を急いで。」
「アラホラサッサー。」「闇シャッフルとジュエルズは情報収集および編成を。ビッグファイアのこと、このパラノイアに
直接侵攻をかける可能性は高いよ。」「ただちにかかろう。」「チャップマン、防空指揮管制を。」「おまかせあれ。」
ガンダム長屋。「衝撃のアルベルト、か。」「たしか師匠の古い知り合いだと。」「うむ、数十年来のライバル関係じゃ。
いろんな時と場所でぶつかったものじゃ。」「でも未だ決着つかず、なんですね。」「実力伯仲。さすがは十傑集に
その人ありと言われるだけのことはある。なかなか勝たせてくれぬのう。」「師匠が勝ちきれないほどの相手とは・・」
「というわけで、明日に備えてスパーリングをしたい。」「わかりました。では・・ん?」ガヤガヤ・・「なんじゃ?」
『たのもー。』『・・あれ?服部家はみんな不在みたいね?』『およよ。』『アポとってから来るべきでしたね。』
「・・おお、たしか伊賀の。」『こんにちはー。』「せっかく来たんだから、お茶でもしてったら?」「かまわんぞ。」
「んなっ?!・・東方不敗マスターアジア先生!」「いかにも。」「うわ~、実物はじめて見た・・」「?・・ふむ。
そっちのちっこいの、ちょっと。」「こなちゃん?」「なにか?」「むう・・」じーっ。「う~・・にらめっこ?」
「・・面白い、実におもしろい。おぬし名は?」「猿飛こなた。」「忍びと聞くが、得意な術は?」「舞空術。」
「ほほう・・あの高度な術を。見せてくれぬか。」「いいけど。」すっ、ターン。『おおっ?!』「なんてジャンプ力だ。」
「ほとんど予備動作なしであんなに高く・・」「ほい。」とん、ターン・・「壁を蹴ってさらに高く?」「舞空術とは
本当に空を飛ぶわけではありません。落下する前に木や壁を蹴って、再度跳躍するんです。」「理論的にはそうだけど、
実際にそれをやるとなると・・」「超人的な身軽さと脚力、それに落下軌道を先読みするセンスが必要じゃのう。」
ヒュゥゥゥ・・スタッ。「上へ飛ぶだけじゃないのだよ。ほいっと。」ターン・・『・・おっ?』「・・落ちない?!」
「よ~・・・っと。」ターン・・「・・一歩であれほどの滞空時間が。」「低い放物線軌道をとってますが、おおむね
一歩で200mmは飛びますね。」『200m!』「なんという身軽さじゃ。忍者は成長の早い葦を日々跳んで鍛えたというが・・」
「こなた、得意の壁走り!」「ほいよ。」タン、タタタタ。『おおっ!』「す、すごい!壁から落ちず、逆にどんどん高く!」
「壁の摩擦だけであれほど走れるとは・・」「まさに猿飛の名に恥じぬ腕前じゃ。」ターン・・すたっ。「こんなカンジ。」
「うむ、見事じゃ。ときに格闘のほうは?」「殴ったり蹴ったりとかはあまりー。たいがい逃げるか一撃必殺だし。」
「ならば一手所望じゃ。」「いいよ。剣はさすがにアレなので、そのバナナで。」「はいどうぞ。」「ども。」ぱしっ。
ザッ。「ならばワシも布を使うかのう。」シュルッ、「でやっ!」ヒュバババッ!「ほい。」タン、すたっ。「布の上に?」
シャシャッ!「布の上を走るか!」「忍びの修行に、濡らした和紙の上を走るというのがありますが、こなたさんはそれに
足跡ひとつ、しわ一つ付けずに走破するんですよ。」「みゆき、あれは走ったんじゃなく、踊りながらってゆーのよ。」
「そうそう、ジャック・バウワーまでやってたよねー。」「それを言うならイナバウアー!どこの終日勤務捜査官よ。」
「だが甘いわ!」クンッ、ビュルルルッ!「布の先端が反転して背後から!」「んあ?・・おお、ビッグウェーブ。」
トン、シャキッ。タン!シュパーン!『切った!』「後ろ蹴りで布を真っ二つに!」「葉隠学館の通学靴には仕込みがあり、
縄切りや攻撃に使います。」「だが、まだだ!」「どうかな?」ユラッ・・ユラユラ。「なんだと?姿が・・ぶれる!」
「まさか分身の術?」「伊賀忍法・春霞。走る軌道を微妙に揺らせることで起きる残像現象を応用した撹乱術です。」
「ならば真ん中が本体じゃ!」ビュッ!すかっ。「残像?!」『はい、はずれー。』ビュッ!がぽっ!『むぐっ!』
「師匠があっさりバナナを食わされるとは!」「あれがもし真剣だったら・・」『むぐ・・見事な体術じゃ。」「ども。」
「こなちゃん、すごーい。」「大金星じゃん!」「お見事でした。」「いやいや、あれは先生の勝ちだたよ。」「なんで?」
「もしあのバナナが真剣だったら、歯で食い止められてたね。」『!』「戦場で静止するのは自殺行為。しかもわずかの間、
動きも制限される。そうなれば・・」「致命的な反撃を受けますね。」「なら口じゃなくて喉元を狙うべきだったんじゃ?」
「わかってないなー、かがみん。どこへ持ってっても噛み止められるよ、マスターアジアにかかれば。」「なるほど・・」
「流派東方不敗って、すごいね・・」「無形の拳ゆえに、布でも歯でも武器にしてしまうのは、とてもユニークですね。」
「師匠、お怪我は?」「バカもの、バナナで怪我するわけなかろうに。・・じゃが、どんどん強いのが出てくるのう。」
「はい。・・やはり呼び込んでいるのか?」「戦いの風吹き荒れる地へ、世界の強者が集まる・・想定どおりじゃな。」
「ときにスパーリングは?」「いや。今のでじゅうぶん勉強になった。・・衝撃の、明日は目にもの見せてやろうぞ。」
六本木・マイダスの楼閣。ザワザワ・・すっ。「・・やけに騒々しいわね。」『大きな荷物が運び出されておるのう・・
ここを引き払う気か。』「行き先は、やはり。」『真バベルの塔。』「荷に潜んで所在地を突き止めるか・・」『いや待て、
十傑集相手にそれは危険じゃ。感知される可能性が高い。』「でしょうね・・ビーコン付けても途中でロストしそうだし。」
『大本営の判断を仰ぐか。』「賛成。」チャッ。[OR,SH.M10,MV.SK_OR_BC?]・・【SH,OR.NN.RP,NN.】「やめとけだって。」
『焦ることはない、これから機会はいくらでも』ピン!はっ。『気づくとはカンがいいですね。ゆっくり振り向いて。」
ググ・・「・・女の人?」「BF団A級エキスパート、雅美亜。そちらは?」「GGG諜報部員、不死鳥の志保。あなたが噂の。」
「どういう噂?」「・・切り裂きガミア。いままで数十人をコマギレにしたとか。」「正しくは23人。今日で更新するけど。」
「生かして返さないってことね。」「そのとおり。」キュィン。『超振動ワイヤーじゃ!』「?!」「はっ!」ターン!
「あぶないあぶない。」『髪の毛より細いが、触れるもの全てを切断する恐るべきハイテク暗殺具じゃ。』「・・今の声は?」
「・・見たい?父さん。」『よっこらせ。』ニュッ。「?!・・眼球が!」『ほほう、予想外にきれいなオナゴじゃのう。』
ヒュン!「つっ!」「スキあり、ね。」「針?・・いえ、髪の毛?!」「あたしも髪を武器としてるの。さらに。」ヒュッ、
「なっ?!」さっ、ビュビュッ!「・・絵馬?」「呪紋を刻んだ霊力絵馬。ゆえに。」・・ビュビュッ!「?!・・まずい!」
ターン!ヒュヒュン!「おー、惜しい。」「誘導兵器とはね・・でも!」ピュルッ!「切り落とせば済むこと!」ピュルルッ!
「どうかな?」ビチッ!「?!・・切れない!」『樹齢二万年の神樹から造ったもの、硬度はダイヤモンドなみじゃよ。』
ヒュンヒュン!「くっ・・」「逃げ場なし。でもね・・」スゥ・・「・・消える?!」『私は忍者、戦うよりも逃げるのが
本来の任務よ。じゃねー♪・・』ヒュヒュン・・「絵馬も去ったか・・不死鳥の志保。その名、おぼえておくわ。」グッ。
しばらくのち、真バベルの塔。「・・というわけで、取り逃がしました。」「GGGか。堂々と名乗るとは敵ながらあっぱれ。」
「だが報告にあった、喋る目玉というのは?」「十条寺、存ぜぬか?」「もしや常世の国の者かと。」「常世とは?」
「現世の隣りにあれど、気づく者少なし。常世の民は異様な形態と能力を有す者も多いとか。」『幽霊族だな。』はっ。
カツカツ・・「ビッグファイア様。」「古代大和の民。またの名を国津神。」「・・古事記。となると。」「今の日本人は
天津神、すなわち侵略民族の末裔がほとんどだ。そして精神文化が進んでいた国津神は、侵略者の手の及ばぬ地へ移った。」
「然様。異なる空間に在りし天地・・人それを魔界と言う。」『魔界・・』「とはいえ、完全に没交渉だったわけではない。
たびたび現界を訪れ、定着したものも少なくない。またその異能の目撃談は、いわゆる『怪談』として伝承された。」
「魔界人・・ですか。」『意外といますよ、魔界出身は。」カツカツ・・「ロサ・ノワール。」「うちの学校にも数人は。
またアルカナにもデビル軍団にも、そして・・ネオ浅草にも。」『・・マルローネ?!』「さて?・・禁則事項です。」
そのころ『DJキャラット』。「何にするにゅ?」「裏『トマトジュース』Bのラージで。」「かしこりましたにゅ。」
「・・おや、リィ家のお姫さんじゃん。」「笙子です。ルナさん、また来ました。ここのは新鮮でおいしいので。」
「素材にこだわってるからね。聖人の200年ものよ。」「ああ・・どうりで。」「おまたせしましたにゅ。」コトン。
ちゅー。「・・うん、こうでなくちゃ。童貞と処女に限るわ。」「でなきゃどういうカンジ?」「饐えた味がします。
いまどきは、なかなかそういうピュアなのって少なくて。」「そう?他はともかく、ガブ女ならいっぱいいそうだけど。」
「いえいえ、同級生も大半は。まあ、親しい友人がたまに献血してくれますけど。」「吸われる快感がクセになったかな。」
「直吸いはさすがに問題なので、舐めるだけです。」「それはそれでレズっぽくていいかも♪」「舌使いは自信あります。」
「ん~・・ちょっとやってみてくんない?」「・・龍の血は興味ありますね。では上唇のここを・・」シュッ、ドロ・・
「なるほどね・・」すっ・・「赤目はやめな・・」ちゅるっ・・『はふぅ・・』『おお~・・』「すっげえエロいにょ。」
「見てるだけでドキドキしちゃう・・」「うさだはネンネだにゅ。」「ビデオに撮って、ようつべにageるにょ。」ジ~。
『お~・・(お客)』「・・ふぅ。」つーっ・・「たしかに・・クセになるわ。」「ごちそうさまでした・・」ちゅるっ・・
『店長!俺もおれも!』「申し訳ありません。これは非売品です、お客様方♪」にこっ。(目は笑ってない)『・・は~い。』
次の日、ガブ女一号生教室。「ごきげんよう。」「ごきげん・・よぉっ?!」「乃梨子さん、なんです・・のおっ?!」
「瞳子、なに変なこ・・ええっ?!」「どうしました?・・ほう?」「何か?」「し、しょこたん、それ・・どしたの?」
「なんとゆーか・・色気が。」「・・精確にはエロさが。」「ああ・・ちょっといい血が入りまして。」にこっ。ぞくっ!
「しょこたん、それで外歩いちゃダメ。ぜったい襲われる。」「同性でもムラムラっときますもの。」「吸血鬼の誘引能力が
劇的に上がってるみたい・・」「特殊な血にありがちな現象だ。私も似たような経験をした。」「?・・名無ちゃんは
平気なの?」「私が興味あるのは、由乃お姉さまだけだ。」・・はっ!「いかんいかん!志摩子さん、志摩子さん・・」
「お姉さま、お姉さま・・」「祐巳さま、祐巳さま・・」「呼んだ?」ひょい。『なんで?!』「たまたま通りかかって。」
「いけませんお姉さま、いまは!」「なに?・・笙子ちゃん?」「ごきげんよう、ロサ・カルディナル。」「ごきげんよう。」
『・・あれ?』「ロサ・カルディナル・・だいじょうぶですか?」「だから、何が?」「いえその、・・しょこたんの。」
「ああ・・そういう意味。蔦子さんに聞いてたし。これでもエロ絵板では『ネ申』と呼ばれてる改造屋なんだぞ。たとえば、
ケータイに入れてるこれとか。」♪ピッ。『?・・ブッ!』「な、なんちゅー!」「ギナ奥までじゃないですかー!」
「どうやってこんな緻密に・・まさか?」「うん、自分の参考に。ケータイでこう」『わーっ!わーっ!やめれ~っ!』
「こらこら、なに騒いどるんや?」『黒井先生?!』「ケータイでエロ絵でも見とんちゃうやろな~。」『(・・鋭い。)』
「そんなもの学校のケータイに入れませんよー。」「どうかな?ちょい貸し。」♪ピッピッ・・「うわ・・手早い。」
「隠しフォルダも無いようやな・・疑うて悪かったな。」「いいえ。」「ほなな。・・」「・・どうやったんです?」
「キー一発でデリートするようにね。むろんゴミ箱もスルー。」『・・テクニシャン。』「でも確かにこれじゃあ外には
出られないかもね~。・・おし、これでいこう。」ごそごそ・・ちゃっ。「これ掛けて。」『・・メガネ?』「伊達なんで
度は入ってないから。」「では。・・」じぇい。『お~・・』「ビン底メガネか。」「だいぶフィルターかかりましたわ。」
「・・なんでこんなものお持ちに?」「こんなこともあろうかと、だね。」『(どんなことだよ。)』(と、心でツッコむ一同)
「と、ゆーわけで今日の第二試合は東方不敗マスターアジアのハイマスターガンダム対、チーム十傑集・衝撃のアルベルトの
シュトゥルムガンダム!」「実況解説は以下略や。なんでインパルスガンダムやないかは、まあほれ空気読んでなー。」
「まだ怒ってるの、作者?」「おっぱいもあのザマやったしな~。ま、マジンガーでも与えときゃええんちゃう?」
「で、十傑集の中でも勇猛をもって知る衝撃のおっさんだけど。」「実力は申し分なしや。師匠でも簡単には勝てんやろ。」
「資料によると、これまで十数度の激突があったようね。」「二大怪獣の戦場になったとこは、ええ迷惑やったろうな~。」
さっ。「・・ん?最新情報です。チーム十傑集の登録名称変更・・BF団?」「SOS団ちゃうんか?」「どこの憂鬱よ。」
ザッ。「衝撃の。再就職おめでとう。」「フン。・・ほっとけ。」「『大いなる焔』とは、これ以上ない主じゃのう。」
「知っておるのか。」「古代文献にも記されておる。またの名をプロメテウス、いやさ、ルシフェル。ならばこそ、
あれほど誇り高き貴様が、こうもあっさりと臣従することもなかろう。」「・・東方の。世の中には真に仕えるに値す
主君というものがある。」「ほう・・貴様からそういうセリフが出るとは。ならば主にわが首級、捧げるがよかろう。」
「もとより!」『ガンダアアアームッ!』ギン!ドドドド・・『バーニング・ガンダムファイト!レディー、ゴー!』
「主に賜りし力を見よ!しゃあっ!」ズバシャアアアーッ!「のっけからいきなり巨大衝撃波!」「なんちゅうパワーや!」
「ほほう、少しはやるようになったの。だが!」ドン!ズバアアアアーン!「ち、相殺したか。」「防御だけではないぞ!」
ヒュバババッ!「マスタークロスが!」「布ごとき。衝撃壁!」ブワアッ!「そうかな?」キリキリッ、キュイイーン!
「ねじってドリルに?」ギャガガガッ!「・・まさか?」「ほれいっ!」ズボッ!「抜かれた!くっ!」さっ。「あまいわ!」
クイッ、キリキリッ、パアアアーンッ!「ごはあっ!」「クロスのねじれが戻る際に、頭部をものすごい勢いではたいた!」
ズダダダダーン!「おおげさな、ビンタほど痛くはなかろうに。」「・・普通なら首がもげておったぞ。」ググッ・・
「まだ全力ではないはず。さあ来い、貴様の力をワシに見せてみろ。」くいくい。・・ギリッ!「ならば!」グルグルッ、
ギュオオオオーッ!「全身に衝撃波をまとった?」「あの体勢は・・もしや。」「ほほう。ならばこちらも!」ギュルルッ!
「あの技は!」「やっぱな・・超級覇王電影弾!」「吹き飛ばしてくれるわ!」「それはこっちのセリフじゃ。いくぞ!」
ドンッ!・・ガキイイーン!『おおおおおーっ!』ギュララララッ!「双方、まったくの互角!どちらもひるむ気配なし!」
「まさに実力伯仲、名勝負や!」『はあっ!』バキイイーン!・・ザシャッ!「ふふ、なかなかやるのう・・」ツツ・・
「・・さすが東方の、打ちきれなんだか。」タラ・・プッ!「どちらもダメージきわめて軽微です。」「ケリつくんかい。」
「フン、しょせん小手先の技では」「埒が開かんか。ならば!」『全力攻撃あるのみ!』「はあああーっ!」ギーン!
「ぬおおおおーっ!」ギーン!「同時にハイパーモードに入った!」「・・次の一撃で決める気や!」「いくぞ!」「おう!」
「流派!東方不敗が究極奥義!」スゥ・・「衝撃波、最大出力!」グオオオオッ!「砕巌!微塵拳!」ズドオオオーンッ!
「ずおりゃああああーっ!」ドグォオオオオーンッ!『おおおおおーっ!』カッ!・・ズガガガガーッ!『きゃあああっ!』
「も、ものすごいエネルギー激突!」「まるで核爆発や!スタジアムバリアー最後までもつんか?」「・・戦況は?!」
バリバリバリ!「ぬううううーっ!」「くおおおおーっ!」「・・押し合いです!どちらも一歩も退きません!・・はっ?」
ピキッ、ピキピキ・・「機体に・・亀裂が!」「ガンダムの強度限界を越えたんや・・共倒れになるで!」「で、でも!」
「退かぬ!たとえ砕け散ろうとも、貴様にだけは背を見せぬ!」「共に三途の川を渡るも一興、あの世でまた闘うまで!」
「・・あかん、止まらん!どっちも意地のぶつかりあいや!」「観客の皆さん、ただちにスタジアムから避難してください!
スタジアムバリアー、まもなく最終限界点を突破します!」「やがウチらは退かんで!最後まで中継するんが報道の意地や!」
「バリア破局点まで、あと3,2・・」『そこまで。』・・ズドオオオーン!バシイイイーン!「なにいっ!」「これは!」
ズダダダーン!ゴォォォ・・「・・止まった?」「な、何が起きたんや・・」「い・・いまのは?」「・・もしや?!」
『双方、これまで。この勝負、ドローとせよ。』・・グワッ!「な・・なんと!」「スタジアム上空に巨大な人影が!」
「おお・・ビッグファイア様!」ゴゴゴゴ!「あれが・・そうか。」『どちらも機体が限界に来ている。私は優秀な家臣を
失いたくはない。東方不敗マスターアジア、よろしいか?』「・・よかろう。他ならぬビッグファイアの言とあらば。」
『感謝する。アルベルト、よいな?』「ははーっ!」『ならば戻れ、我が城へ。ブルトン。』キュィン!シュババババッ!
「シュトゥルムガンダムが?!」「消えていく・・?」『東方の・・楽しかったぞ。』「うむ・・ではまだ、いずれ。」
『うむ、いずれ・・』シュババババッ・・「・・消えた。」「上空の人影も消えとる・・あれが。」「・・ビッグファイア。」
軌道大要塞「高天原」。「はっ、うまく収拾つけたもんだ。・・どうやら幽音とちがって、出たがりのようだな。」ちらっ。
「昔から、こそこそするのが嫌いでしたから。」「非公式ファンクラブとかできてもおかしくないイケメンだしな。」
「なんなら入ります?」「いいね。コンサートの優先チケットがほしい。」「しませんって。」「・・・・」「いえいえ、
クルス様は大前提からライブは無理でございます。」「それはともかく、だ・・この三国時代、ウラがありそうだな。」
はっ。「ウラ・・ですか?」「もっとも、全てを理解してるのはビッグファイアだけだろうがな・・」「その根拠は?」
「ない。しいていうならカン、かな。」「・・案外当たってるかもしれません。」「外れたほうが幸せだけどね・・」
ガンダム長屋。「BF団・・いっきに知名度が上がりましたね。」「うむ。それすらも狙っておったかもしれんのう。」
「いったい何をしようとしてるんです?」「観念的には複雑だが、方法論は単純じゃ。・・戦争じゃよ。」『戦争?!』
「前にも言ったように、人類は戦う生き物。いやさ、生き物全てがそうじゃ。それは自然の摂理でもある。ならば戦争を
放棄した今の人類は、自然の摂理に逆らっておるともいえる。」「・・自然に逆らうものは、この星では生きられない。」
「デビル軍団を率いる幽音こそ、その具現化したものじゃ。しかし、それだけでは足りぬ。あとひとつ、それにすら敵対する
強大な勢力がおり、互いに刺激し緩衝し合うことで、全体のバランスがとれる。これすなわち『天下三分の計』という。」
「・・デビル軍団すら攻撃対象となるのね。」「最終的に、世界はどうなる?・・」「誰も知らぬし、わからぬよ・・」
真バベルの塔。「アルベルト、見事な戦いであった。誉めてとらす。」「光栄の至り!」「勝敗は問題ではない、大事なのは
いかに戦ったかだ。さすがは十傑集、心強いぞ。」『ははーっ!』「して、次は?」「『暮れなずむ』幽鬼です。」さっ。
「御前に。」すっ。「対戦相手はチーム『HELL=THING』、セラス・ヴィットーリオ。通称『婦警』。DGモンスターです。」
「いかな怪物とて、我が蟲の餌食としてくれましょう。」「その意気やよし。だが勝負は時の運、拘れば逃げていくもの。
己が納得のいく闘いであれば、それでよい。私が見たいのは結果ではなく、そこだ。よいな?」「・・ははーっ!」
「そしてもうひとつ。デビル軍団本拠、亜空間要塞パラノイアの所在が特定されました。」オオ・・「では三獣神を?」
「それは名刺にはきつすぎる。機怪獣でよかろう。」『機怪獣・・』「お見せしましょう。」さっ。ぱぱっ。『おおっ!』
ガガガガ!「機怪獣ダコラーとライゴン。ヒィッツカラルドさん、作戦担当をしてくださいます?」「全力でお受けする!」
ヒュッ、ぱしっ。「操縦器です。そして怒鬼さん、血風連とヘルファイターなどその他戦力の抑えをお願いします。」こく。
「狼煙を上げよ。我らの宣戦布告と、大いなる戦いの始まりの。」ザッ!『われら、ビッグファイアのために!』
君たちに最新情報を公開しよう。
十傑集「暮れなずむ」幽鬼に対するは婦警セラス。
恐るべき蟲の大群に喰われるハルコンネンガンダム、絶対絶命。
だがそのとき「HELL=THING」細胞の生存本能が覚醒し、
セラスを真の「地獄から来たもの」に進化させる!
一方、BF団の強襲をうける亜空間要塞パラノイア。
ヒイッツカラルドの指鳴りがデスアーミィを切り裂き
二大機怪獣の圧倒的パワーに苦戦する闇シャッフル。
血風連、本陣に侵攻!迎え撃つはジュエルズと・・
次回、バーニングガンダムファイト激闘編 第38話
「覚醒!亜空間の戦慄」に、バーニング・ガンダムファイト!レディー、ゴー!!
これが勝利のカギだ!(ヘルファイター・「全力の」ゴッドバルト)
第38話「覚醒!亜空間の戦慄」
有楽町・カーン財閥日本支社。「十傑集だと?」「いかにも。セラス様の次の相手は『暮れなずむ』幽鬼でございます。」
「それは!・・いくらなんでもムチャな。」「んー・・基本的質問だけど、それどんなヒト?」『知らんのかい!』
「十傑集くらいはわかるけど、各メンバーまでは。」「やれやれ・・仮にも暗黒街に身を置いて、十傑集を知らぬとは。
由美子、説明してやれ。」「『暮れなずむ』幽鬼は、十傑集の中でも異色の能力を持つことで有名です。それは・・蟲。」
「ムシ?」「体内に無数の蟲を飼い、それを武器とします。」「それ・・昆虫?」「のような危険生物というべきでしょう。
例え軍隊蟻やピラニアを想像して、その百倍イヤな死に方かと。」「・・やだやだやだ!あたしそんなん無理ムリ!」
『いや、そうともいえん。」カツカツ・・「Dr.ハインケル?」「HELL-THING細胞は宿主の危機のとき、その潜在能力を
最大限に開放する。宿主が死ねば自分も滅びることを知っているからだ。」「・・そんなものなのか?」「そのとおりだ。
とはいえ、私も神父もそのような状況に陥ったことが無いので、どう反応するかはまったく未知数だが。」「で~・・
どうでもいいんですけど、そのキュートな外見でオヤジ声で言われると、ダメージ二乗倍なんですけど。」「そうか?」
「どのみち一度死んだ身だ、二度はあるまい?」シュボッ。「どちらかというと、良い結果になる可能性が高い。」
「もし生き残ったら、給料を上げてやろう。」「おお、それは良き案かと。」「そーゆー問題ではないんですけど・・」
真バベルの塔、十傑集作戦室。ぱぱっ。「セラス・ヴィットーリオ。カーン財閥が生み出した『HELL-THING』の一人。」
「改良型DG細胞の力は、過去の対戦記録からも明らかだ。通常のヘルファイターなど比較にもならぬ怪物といえる。」
「見るに、自己意思をもって制御されておる哉。」「それはつまり、細胞の能力を己が意志で引き出せるということか。」
「幽鬼よ、卿の蟲術に似ておるな。」「いかにも。細胞か蟲かの違いというだけのこと。だが攻撃には使えぬようだ。」
「確かに、蟲のようには使えぬ。もっぱら怪力と自己再生のみか。」「我が身に物理的攻撃は無意味。負けようが無い。」
「だな。・・この話題はここまで、次の議題に移ろう。」ぱぱぱっ。「デビル軍団本拠、亜空間要塞パラノイア侵攻作戦。」
「亜空間にあるなら、どこを捜しても見つからぬわけだ。」「はて、どうやって見つけたのか?」『簡単ですよ。』『ん?』
ウィィーン・・「ロサ・ノワール。」「ヴァルハラが亜空間突入したときの重力場記録を調べたところ、ある時点を境に
一定の移行シグネチャーが多くなったことに気づきました。そのパターンを分析し、突入空間座標と多元空間探査記録から、
パラノイアの空間座標を特定できました。」さっ、ぱぱっ。『おおっ!』「これがパラノイアか・・」「なんと巨大な・・」
「ほぼ関東平野と同じほどの面積です。これほどのものを造るとは、『狂気の錬金術師』エルフィールの面目躍如ですね。」
「これを潰すというのか・・無理だ。」「そのとおり。ゆえに、今回はあくまで局地的勝利が目的です。」「その条件は。」
「到達すること自体で目標達成ですが、それでは面白くありません。お二人には、せいぜい遊んでいただきましょう。」
ぱぱっ。『了解した。思う存分楽しませてもらおう。』『・・・・』こく。「では作戦開始です。ブルトン。」【はい。】
ボオッ。【ワームホール準備完了です。】『恐獣ミサイル1号2号、発射準備よし。』キリキリキリ・・ズズズズ・・
「発射。」ばっ。シュゴオオオーッ!・・【ワームホール突入成功です。転位開始。】「手袋は投げられた、か・・」
亜空間要塞パラノイア。「オレンジ、お茶のおかわりなのだわ。」「ははっ、ただいま。」「オレンジ!スポンジケーキは
どうしたですぅ!」「申し訳ございません、ただちに。」「オレンジ、ヤクルトがぬるいわ。」「よく冷えたのをすぐに。」
「・・誰だあれは?」「はあ、ヘルファイターの一人ですが、パティシエをやってたとかで、ジュエルズの世話役を自ら
買って出たんです。」「いいようにこき使われてるようやが。」『むしろ嬉々として従っているようなのがわからん。』
「ああ、ゴッドバルトだよ。」「幽音、知っているのか。」「本人のたっての希望でね。」「のりぺどじゃないの?」
「そうでもないみたい。なんでも、かつて某王国で王女に仕えてたけど、政変で王女が処刑されたことで狂乱、改革派を
皆殺しにしたことで無期懲役になったそうだね。」「なるほど、それで。」「亡き王女をジュエルスに重ねてるんですね。」
「聞けば悲しいやっちゃな・・しばらくやらしとこか。」『心の拠り所が欲しかったのだな・・わからんでもない。』
「けどなんでオレンジ?」「いちばん最初に出したオレンジジュースがおいしかったから、だって。」「なんと安直な。」
「オレンジ~、おもしろいことゆって~。」「ではこのようなのは。幸せがハッピー!」『なんじゃそりゃー!』
「まったく・・みんなイジりすぎよ。」「アメジストは冷静だね。」「それはともかく、BF団の動きが気になります。」
「組織固めが一段落したようですね。次は・・」『いよいよ攻めてくる、か。』「具体的にどうくるかっちゅーことやな。」
「防衛担当のチャップマンによると、ガンダムによる侵攻はありえないとのこと。必ずやそれ以上の打撃力を投入すると。」
「ウチでいうデスボーグやデビルビーストみたいなもんかな?」「そうだろうね。エリーちゃん。」ぱっ。『はーい。なに?』
「デスボーグおよびデビルビーストの開発状況は?」『もうちょっとかかるわ。パラノイア建造に全力を注入してたから、
予定より伸びてるの。もし今来たら、間に合わないわね。』「ロールアウトの具体的予定は?」『最短で三日、いえ二日。』
「現状は当てにならんか。」「まあ優先順位つけたの私だし、しょうがないか。」「その間は、私たちで持ち堪えましょう。」
ガブ女・一号生教室。「というわけで、蟲術かそれに類似したスパーリング相手を捜したいんですけど。」『む~ん・・』
「さすがに蟲使いは思い当たらないな~。」「式神を使える陰陽師もいないわね・・」「近いのは祥子さまですけど、たしか
百人一首にはキリギリスしかいないはずですわ。」「・・あ、ちょっと・・いる。」『だれ?』くるっ。「しょこたん!」
「ん?・・なに、乃梨子さん?」「コウモリ以外に変化できる?」「はい、霧とか狼とか虫とかに。」『なるほど。』
「かくかくしかじかで、スパーリングの話があるんだけど。」「でも私はガンダム持ってませんけど。」「生身でいいわ。」
「でもそれじゃケガとかしたら・・」「だいじょうぶ、そこに関してだけは頑丈だから。バイト代はずみますから。」
「ん~・・やってみましょう。報酬は・・」キラリ。「・・私の血か?」ズォォ・・「いえ、無名さんの血はさすがに。
そのセラスさんのを。」「だろうな。・・おっ?」『無名さん?』「・・これは面白いかも。ひとつ頼みがあるのだが。」
亜空間要塞パラノイア・保安センター。♪ビーッ!ビーッ!『異常な空間震を感知。方位160。』「実視界を。」ぱっ。
ズォォ・・「空間に・・穴が。」「来るぞ。第一級警戒態勢!」♪ヒュイヒュイヒュイ!『ワームホール内に反応。』
「あれは・・」・・ゴオオオオオーッ!「大型ミサイルか。迎撃ミサイル発射!」シュドドドッ!ヒュルルル・・・
ドカドカドカーン!『命中。・・敵ミサイルは無傷です?!』「・・突入カプセルか、あれは!」『着弾します!』
シュゴオオオーッ!ズドシャアッ!「寸前に逆噴射をかけたか・・やはり。」ジャキッ、バアアアーン!「外装が?」
ゴォォォ・・ズシーン!ヴオオオーッ!「か・・怪獣?!」「いや、ロボットだ。」「にしては海棲生物のような・・」
『もう一基、着弾します!』ズドシャアッ!ババーン!・・ウルルルゥッ!「今度は狼頭巨獣か。」「怪物のような
巨大ロボットが二機も。」「これがBF団の主戦力か・・」「総員第一級戦闘態勢。これは訓練ではありません。」
『敵は巨獣ロボ二体。闇シャッフルはただちに出撃してください。』「ついに来たか。」「まさかロボット怪獣とは。」
「あれは機怪獣。ロボットだけど、動きは速いから気をつけて。」「ほな、征くで!」『おおっ!』タタタタ・・
「ジュエルズは現状待機。敵別働部隊による侵攻の可能性があるから、戦闘準備だけしておいて。」『了解!』
「私は保安センターに行くよ。ゴッドバルト、みんなの直衛を。」「ははっ!全力でお受けいたします!」
「オレンジ、なんかできたかしら。」「こう見えても、剣にはいささか。」「アテにしないで期待するのだわ。」
ズシーン!「ダコラー、激流だ!」しゅばああああーっ!ドザザザザーッ!「ライゴン、チェーン攻撃だ!」ウルルル!
ジャララッ、ビュン!ズバアアアーン!「フハハハハ!いいぞ二体とも。パラノイアを廃墟にしてしまえ!」
『そうはさせん!』・・ゴオオオオーッ!「出たな闇シャッフル。・・作戦どおり。あとは任せる!」ババッ!
ズズーン!「これか・・なんという巨大な。」「しかも動きは生物そのものです。」「さすがBF団、ええ仕事しとるわ。」
『だが我ら五体そろえば』「倒せぬもの無し。」「じゃあ、ぶっ殺すよ。」『ガンダムファイト!レディー、ゴー!』
オオッ。「闇シャッフルの皆様が!」「今のうちに、我らヘルファイター部隊は守りを固めるぞ。」『おおっ!』
『そうはさせんよ。』「なに?」カツカツ・・カツッ。「ごきげんよう、ヘロファイターの諸君。」すっ。「なんだと!」
♪パチン。「・・?」ピリッ、ブシャアアアーッ!「真っ二つ?!・・まさか、貴様!」「そのとおり。十傑集、
『素晴らしき』ヒイッツカラルド。」ザワッ!『十傑集!』「君たちは運がいい。私に倒されるのだからね、楽に。」
♪パチパチン。ズパズパッ!『おおっ!』「一斉にかかれ!」ワアアアアーッ!「フン・・軽く遊んでやろう。」
「十傑集が出たぞ!」「応援に行け!」ドカドカ!・・カカカカン!ガスッ!「なにっ?!」ザザザーッ!・・タッ。
「・・・・」くい、ザザッ!『おおっ?!』『まばゆきは月の光、日の光。正しき血筋の名の下に、我等が名前を血風連!』
「直系の怒鬼さま、ここは我らにお任せを。」こく。ザザザザッ!『はっ!』ビュビュッ!カカカカン!ズガガガーン!
『どおおおーっ!』「ひるむな!なんとしてもここは死守するんだ!」『おおっ!』ドドドドッ!ドカバキイイーン!
保安センター。「十傑集が・・二人も。」「いけません、戦力を分断されてます!」「本陣の守りに隙ができておるか。」
♪ビーッ!「侵入警報!・・血風連の別働隊です!」「これが狙いか!」「・・やるね、お兄ちゃん。」にやっ。
♪ピピッ。【幽音、ひとつ妙案があるんだけど。】「いちおうゆってみて。」【援軍を頼みましょう。】「誰に?」
【ああいうタイプの敵を倒すのに最適なガンダムの持ち主。】「ああ・・なるほど。その手があったね。来てくれるかな?」
【頼み方を工夫すれば何とかなるかも。】「じゃあ交渉にかかって。代金は言い値で。」【必ずかつぎ出すから。】
ネオ浅草「Atelier de Marie」。♪じりりりーん!カチャ。「はいまいどありー。・・なーんだ、バカ弟子か。」ほじほじ。
『見えてないけど耳をほじるな。それはともかく、かくかくしかじか。』「あ、そー。ま、がむばってね~。」ふっ。
『・・お試ししません?』ぴく。『せっかく作ったんなら、実戦で使ってみたくないですか?ギャラ出るし~。(にっ)』
「ちっ・・そうきたか。わーったわよ、乗せられてやるわよ。代金は時割りプラス実費ね。」『楽しみに待ってまーす♪』
ガシャン!「店員たち!」『はーい!』てこてこ。「日帰り出張してくるわ。留守よろしく。」『いってらっしゃーい。』
魔空間。つかつか。ぱかっ。キュィィッ。「ドック開放!」ズズズズ!・・「手を。」・・ぬうっ。グィィーン、ズズーン。
「よっ。」ひょい、グィィーン・・はしっ。「出撃よ、ジャイアント!」『ま"。』ヒュィィーン・・ドグオオオオーッ!
本丸。『侵入警報、侵入警報。本丸内に敵集団侵入。』「来たのだわ。」チャッ。「ここまで来るとは、やるですぅ。」
キュルルッ。「さすが名にしおう暗殺集団・血風連です。」シャリン。「ま、しょせんはザコだけどねぇ。」バサッ。
「噛み砕いてやるの~。」ギラリ。「新作のマシンハンドを試してみるかしら。」ジャキッ。「・・あと3秒。」キラッ。
シャシャシャッ!「ジュエルズ発見!」「殺!」ビュビュン!カカカカン!「ぬるいのだわ。」ヒュヒュッ、ぱきぱきーん!
「正しい棍の使い方を教育してやるのだわ。」「一斉にかかれ!」ドドドドッ!フッ・・「消えた?!」バキバキッ!
『どおっ!』ガクッ!「飛び込み足首砕きなのだわ。そして。」ヒュルッ、スパアアアーン!『ごはあっ!』どさどさっ。
「棍は腕でなく、ヘソで振るのだわ。」「おのれ!」ビュビュッ!「巻上げ。」クルクルッ、グン!「跳ね上げられた?!」
ヒュヒュン!パパーン!『どはっ!』ヒュンヒュン、ぴたっ。「美作桜田家棒術奥義・真紅疾風棍。」・・どさどさっ。
ビュビュン!「緑よ、守るですぅ!」ゴバアアッ!パキパキーン!「樹木の壁?!」「反撃ですぅ。投枝針!」ヒュヒュッ!
「こんなもの!」ばしばしっ!トカカカッ。「計画どおり!ですぅ。」「なに?」ビュルルルッ!ズドズドッ!「ながっ!
バカな・・枝が・・伸びた?!」ガハッ!「これぞ秘技『芙蓉結界』。植えた木が生長するのは当たり前ですぅ。」
『はっ!』ビュン!「なんの!」ジャッ!カシイイーン!「・・巨大なハサミ?!」「ただのハサミではありません。」
チョキン!カラカラーン。「バカな?鋼を仕込んだ七節棍をあっさりと!」「棍だけじゃないですよ。」「え?・・」
ピリ・・ズルッ、どさっ!「・・あ、あれ?」「首くらいなら、切られたこともわからないほどの切れ味です。」
「羽根手裏剣!」バサアッ!シュパパパッ!「傘で受けろ!」さっ、トカカカカッ!「たかが羽根だ、なんともないわ!」
「あらぁ、それはどうかしらぁ?」♪パチン。ドカドカドカーン!『ごはああっ!』「爆裂くらい想定しときなさいよぉ。」
「霞のつぶてだ!」ピピピッ。「ウイングシールド。」ばさっ。バシバシバシッ!「スキあり!」ババッ!「そう?」
バサアッ!・・すたっ。「・・バカな?!」ピピッ、ズルドシャアッ!「真・黒翼剣。♪輪切りのわ~たぁし~。」
「つぶてだ!」ピピピッ!「当たらないの~。」ボボボッ、チュチューン!「疾い!」「なんという動きだ、捉えられぬ!」
「いくの~。」ヒュン!・・「なんだ?・・」ぱっくり。・・ブシャアアアーッ!「喉の肉が?!」「おいしくないの~。」
クチャクチャ。「やっぱり一番おいしいのは・・」ヒュン、ガアッ!『うわっ!』ブギイッ!「く、首を食いちぎった!」
「これこれ。」くりっ、ぱこっ。ちゅるちゅる・・「の、脳を!」「BSEになってないので安心なの~。」もぐもぐ。
カカカカン!「マグネハンドかしら。」さっ、ヴン・・ぴたぴたっ!「空中で・・止まった?!」「エレキハンドかしら!」
バリバリバリ!『しびびびび!』「つぶてだ!」ピピピッ!「スパイラルハンドかしら!」ヒュルルルッ!キュキュン!
「なんだ?つぶてが回転してる!」「加速してお返しするかしら。」シュパパッ!バゴバゴオッ!『ごはあっ!』
「バカな?人体が爆散するとは!」「初速マッハ3。運動エネルギーで大口径砲弾級の破壊力があるかしら。」
「水晶散弾。」シュバババッ!ドカドカッ!『ながっ!』「ぬう・・手強い。」「三の陣でいくぞ。」こく。ザザッ。
「一直線?何のおまじないかしら。」ダダッ!「水晶槍。」ボオッ、ビュン!「瞬光!」カアッ!「めくらまし?!」
すっ、カカカカン!「このくらい!」タン!「拙者を踏み台にぃ?!」ジャリリッ!「もらった!」ズドオッ!
「・・いいや、まだだ!」ニイッ。「?・・はっ?!」ダーン!「もう一人!」「もらった!」「くっ!・・」
『そうはイカの問屋がおろさん!』ガキイイーン!「・・え?」「な、なにやつ!」「知らざぁ言ってお聞ききなさい。
私は『全力の』ゴッドバルト!」「・・オレンジ!」「それは魂の名、ソウル・ネーム!」キィン!ずばしゃあっ!
「おのれ必殺の陣を!」カカカカン!「あまい、スウィート!」ヒュンヒュンヒュン!・・カラカラーン。「七節棍が?」
「それだけではナッシング。剣よ飛べ!」ヒュヒュン!ズバシャアッ!「ぐはっ!」「これぞ泰山剣法『飛燕』!」
「一斉にかかれ!」『おおっ!』ババッ!「ノン。阿修羅剣!」ジャリリッ!「なにっ?無数の剣に分裂した!」
「はいっ!」ヒュババババッ!ザキザキザキイッ!『なにいいっくっ!』「バカな・・あれほどの数の剣を捌くとは・・!」
どさどさっ。「帰剣!」シャシャシャッ、シャキーン!「愛しきものを守る、これウェイ・オブ・ナイツ!」バーン!
「アメジスト様、お怪我は?」すっ。「オレンジ・・いえ、ゴッドバルト・・思ったよりやるのね。」すいっ、ぎゅっ。
「やれやれ、あらかた片付いたのだわ。」「にしても、オレンジにはビックリですぅ。」「まさかこれほどの達人とは。」
「なかなか魅せてくれるじゃない。」「カッコよかったの~。」「少し態度を改めるべきかしら。」「いえ、今までどおり
オレンジとお呼びください。その名こそ我が名誉。」「・・大義だったわ、オレンジ。」ぽん。「ははっ。感謝の極み。」
『血風連がこうも簡単にやられるとは、さすがデビル軍団幹部だけのことはあるな。」はっ。カツカツ・・「十傑集!」
「お初にお目にかかる、お嬢様方。そしてさようならだ。」すっ、♪パチン!ぱきいいーん!『・・オレンジ?!』
シュゥゥ・・「ほほう、私の真空刃を受けきるか。」「主を守るが騎士の役目。『全力の』ゴッドバルト、参る。」ダッ!
ビュンビュン!「おおっ?・・この動きは!」♪パチパチン!キキキィン!「なに・・あれ?!」「剣自体が攻撃してる!」
「いえ、あれは特殊な動きで剣に絶えず力を伝えてるのだわ。」「まるでジャグリングねぇ・・」「先ほどのザコより少しは
できるな。だが!」♪パチン!パキイイーン!「剣が砕かれた!」「ほれほれ!」♪パチパチン。パキパキパキィィン!
「これで弾切れかな?」「ノット、イエット!」ダダッ!「突っ込んでくるとはな。これで終わりだ!」♪パチパチン!
「はっ!」タタン!ヒュヒュン!ザキイッ!「オレンジ!」「肉を切らせて・・」ダンッ!「バカな?!」「骨を断つ!
ゴッドバルト覇極道!」ドカアアアーン!「どわああああーっ!」ブオオッ!・・ズガガガガーッ!ゴォォォ・・
「はあっ、はあっ!・・どうだ!」『・・ふ、ふふふふ。なかなかやるな。」ゴバアアッ!「くっ・・まだか。」
「ショルダータックルとは面白い。しかも・・」・・ブハアッ!ヨロッ・・「・・かなり効いたぞ。」「今なのだわ!」
「殺るですぅ!」ダダッ!・・カカカカン!ガスウッ!『なっ?!』ギュイイイーン!・・ザシャアッ!「・・怒鬼。」
こく。「すまぬ。」ささっ。ビュン!カカカカン!・・ギリギリッ。ギュイイイーン!『待て!』「おやめください!」
はっ。「オレンジ?」「相手は無傷の十傑集、深追いは禁物・・です・・」ユラッ・・どさっ。『オレンジ!』ダダッ!
「これは・・ひどい。」「・・顔半分を失いながら。」「一枚持ってかれただけで・・致命傷ではありません・・」
「もうしゃべるなですぅ!」「DG細胞の自己修復機能がおっついてないわぁ!」「すぐに医療センターへ運ぶかしら!」
市街地。「どりゃああっ!」ドゴオオオーン!「はあっ!」ザキイッ!『ぬん!』ズゴオッ!ヴオオオーッ!ドバアッ!
『うわっ!』ザザザーッ!「ふうっ!・・攻撃が効かぬ。」「相手がでかすぎて有効打がとれません。」『普通の魔獣、
いや怪獣だけなら簡単だが、コイツは金属の内骨格を持っており、痛みも恐怖も無いロボット・・なかなかの難敵だ。』
ウルルルル!ジャララッ!「せからしか!」ボボボッ!パキパキイイーン!「十指砲!」キュドオオオーン!ぽつっ。
「・・相手がでかすぎてダメージが通らん。」「黒死掌!」バン!ズズズ・・「なにこれ、毒波動が拡散しないよー。」
「意外とめんどくさいやっちゃな。」「これまでに戦った経験の無い相手だ。」「ちょっとこれは困ったかもね。」
♪ピピッ。ぱっ。【みんな、いま援軍を送ったわ。】「援軍だと?」「チャップマンですか?」【いいえ。・・あれ。】
『え?』・・キラッ。ゴオオオオッ!ドドーン!『なんだ?!』ゴォォォ・・ガキン、バーン!ガキガキン、ドーン!
グググッ・・ズシイイイーン!「巨大ロボット?!」「大きい・・全高30mはあります!」「これが・・援軍かや?」
『むっ?・・あそこを見ろ!』「ロボットの左側面に・・誰かいる。」「だれ?ズーム。」ジィィィ・・『あれは?!』
「そのとーりっ!マルローネ・パラケルスス、そしてジャイアントガンダム!」ドドーン!「こ・・これがガンダム?」
「さてと。・・機怪獣2体か。お試しには手ごろね。」ヴオオオーッ!ブシャアアアーッ!「シールドバリア!」『ま"。』
ピィィン。バシャアアアーン!「不可視バリアだと?」「ギガトンパンチ!」『ま"。』グワアッ、ブオオッ!ドグシャアッ!
メリメリ・・ボギュアッ!「一撃で背中まで貫通!」「なんちゅうパワーや!」「とどめよ。ぶん投げろ!」『ま"。』
ググッ・・ブオオオオッ!「フィンガーミサイル!」『ま"。』シャコッ。ヒュドドドッ!ヒュルルル・・ボコボコボコ!
『なんだあのミサイルは?!』「機怪獣がまるで虫食いのようになるとは・・」「まるでイデ隊員のスパーク7だね。」
「これで一匹。次は鎖獣か。」ウルルル!ビュンビュン、ジャリリッ!「チェーン巻きつけたのは自殺行為ね。ぶん回せ!」
『ま"。』ガキイッ。グン!ブンブンブン!「あの巨体を軽々と!」「投げろ!」ブン!・・ズガガガガーッ!ウルルルル!
「スポンソン砲!」ガコン、カポンカポンカポン!ヒュルルル・・ドカドカドカーン!「腰部に榴弾砲まであるんですか。」
「フィニッシュよ。ロケットバスター!」ガコン、キュィッ。『右ロケットポッドが?』「あれは・・バスター砲や!」
♪ピーッ。ピピピピ・・カアッ!ズドオオオーン!バゴオッ!ウルルルル!ドガガガガーッ!・・ドドオオオオーン!
「爆散か。」「まあお約束だね。」ブシュウウウーッ!・・「冷却措置完了。ご苦労さま♪」なでなで。『ま"。』
真バベルの塔。「機怪獣もこれまでか。」「作戦失敗・・ですか?」「面目次第もございません、ボス!」・・こく。
「いや、むしろ大成功に等しい。」「は?」「パラノイアの20%が今回の戦闘で焦土と化しました。ヘルファイターの
人的損害もかなりの数。予定していた戦果には、じゅうぶん過ぎます。」「デビル軍団もこれで安穏としておられぬ。
絶えざる緊張を与える効果にもなった。」「巌流島の故事を引くまでもなく、敵を待ち受けるは最大の苦痛です。
まあしばらくは眠れない夜が続くことでしょう。」「ヒィッツカラルド、怒鬼。大義であった。」「光栄の至り!」すっ。
「それにしても、あの巨大ガンダムは想定外でしたね。」「さすがマルローネ、面白いオモチャを持っているな。」
「まあレンタルのようなので、脅威の対象とはしませんが。」「次回からは自前でどうにかするだろう。」「御意。」
「そういえば明日だったな。幽鬼。」ザワザワ・・シュゥ。「御前に。」「次は貴公の番だ、見せてくれ。」「ははっ。」
亜空間要塞パラノイア。「やれやれ、えらく散らかしてくれたものね。」「こりゃ都市復興タイヘンだわ・・」ごちゃあ。
「機怪獣、なかなか手強い。」「次は戦い方をもっと考えないといけませんね。」「デスボーグとデビルビーストの配備を
急がんとな。」『他力本願は忸怩たるものがあるが・・』「刺激があることは悪いことではない。」「だらけるヒマなくて
いいんじゃない?」「今でも無いよ。闇シャッフルのガンダムで、都市部再建のお手伝いしてもらうから。」『ええ~!』
「補修用デスアーミィだけじゃおっつかないのよ。しばらくはガテンに徹してもらうわ。ほれ、お仕事おしごと!」
ドカドカ・・「そういえばジュエルズは?」「医療センター。重傷を負ったオレンジの治療と改造だって。」「改造?」
医療センター・手術室。カチャカチャ・・『・・よし、どうにかカンオケから足は抜かせたかしら。』『間に合ったわぁ。』
『まさかトパーズが外科手術までできるとは思いませんでした。』『手術って、非常に疲れるですぅ。』『まだまだ。
これから失われた半面にサイボーグ手術を施すかしら。まずは右眼に・・』カチャカチャ。『メス。』ぱし。『ガーゼ。』
ぱし。『この視神経に鉗子を・・そう。曲針とマッチュー持針器。』『う~、吐きそうなの~。』『・・あと少しよ。』
『フェイスプレート。』カチャ。『レーザー縫合器。』ジジジジ・・『・・ふうっ、オペ終了かしら。』『ご苦労さま。
後は私たちで出来るから、トパーズは上がって。』『そうさせてもらうかしら。」ばさっ。「6時間・・まあまあかしら。」
半蔵門・GF練習エリア。満月。「と、いうわけでスパーリング相手を見つけてきたぞ。」「・・あの~、ひょっとして。」
「なんだ?」「・・あの子?」しゃなり。「『寒山拾得』笙子です。よろしく。」「何か問題でも?」「・・本当に?」
「後ろを見てみろ。」「え?」くるっ。グワアッ!「!・・うぎゃああああっ!」「そうだ、吸血鬼だ。他に質問は?」
「い、いえ、ありません!」「では笙子さん、よろしく。」「はい。地に蠢くものどもよ。」ザワザワ・・ぞるうっ!
「いいっ!・・無数の地虫に!」ザワザワザワ!「それをどうにかしてみろ。」「で、でも、こんなのどうやって?!」
「自分で考えろ。」「ん~・・その1、焼き払う。アトレイデス!」ズドンッ!ボオオオーン!「やった?」「やってない。」
ザワザワザワ!「その2、殺虫剤。」プシュー。「バカかお前は。」「その3、逃げる!」くるっ、ダダッ!「無理だ。」
ザザザザッ!「囲まれた!」ずぞぞぞぞ!『うきゃあああっ!キモチわるい~!・・』「・・ダメだこりゃ。」ぺん。
ズズズズ・・シュゥ。きゅう。「これほど怖がりな方も、いまどき貴重ですね。」「ご苦労さまでした。ではどうぞ。」
「それでは遠慮なく・・直吸いは久しぶりです。」キラッ。ズキュゥン!「!」ぴくん!ジュルジュル・・「さて・・」
「・・ふう。ごちそうさま。」すいっ・・「それで吸血鬼になるのか?」「個人差ですね。出方は様々で一概には。」
「おい、婦警。」ゆさゆさ。「ん・・なに?」むくっ。「気分はどうだ?」「ん~・・なんかキモチいい。」ほわ~。
「?・・こういうものなの?」「基本的に痛みはありませんが。」「じゃあ、操れる?」「やってみましょうか。」キラッ。
「従いなさい。」「??・・なんのこと?」「ふむ・・ダメみたいですね。きわめて珍しい例です。」「面白いな。」
ワーワー!「さて!第三試合は、チームBF団・十傑集『暮れなずむ』幽鬼のスウォームガンダム対、あのチームHELL=THING
婦警ことセラス・ヴィットーリオのハルコンネンガンダムです。」「実況と解説は(ryや。」「ネト語で略すな。」
「十傑集も、いよいよ残るは三人やな。」「あと三人もいるの~。いーかげん作者も飽きてきたようなんですけど。」
「まあ、同時進行とからめとるきん、ネタ切れの心配はあらへんが。本筋も飽きがこんよう、それなりに工夫はしとるし。」
「で、暮れなずむ幽鬼さんですが。虫使い?」「そっちの虫やあらへん、蟲や。」「どう違うの?」「虫はいわば略語で、
本来はこの字を充てるんや。意味としては、虫がうじゃうじゃおる情景やな。」「うげ・・すくわーむ。」「また古代には
虫を使った毒や呪術もあったそうや。まあ毒虫とかやったら、それなりに応用もできたやろし。」「たしかに、身近にある
毒物ではあるわね。」「詳しくはわからんが、そういった術を使うんやろうな・・さて、いっぽうのセラスはんは?」
「怪力婦警とかで人気者ね。技はともかく、その異常なパワーがそれを補って余りあると。」「そら、ガンダムの数倍も
あろうかというバスター砲ぶん回しとるしな。やが・・今回の相手にパワーは無意味や。」「こりゃ試合時間短いかもね。」
ザッ。「お初にお目にかかる。私が『暮れなずむ』幽鬼・・む?」ほわ~。「・・おい。」「え?・・あ、どぞよろしく。」
ぺこり。「・・体調がよくないようだが。」「ちょっと低血圧なだけです~。お気になさらずに~。」ゆらゆら・・
「レフェリー、これでは試合不能では?」「いや、試合前のメディカルチェックは問題なしじゃ。」「そうは見えぬが・・」
「だいじょぶです、ファイトかかれば血圧上がりますから~・・たぶん。」「・・どうもやりにくいな。では。」すっ。
「湧け、スウォーム!」「えっと・・はるこんねん・・」「ガンダアアアームッ!」♪パチン!ギン!ドドドド・・
「バーニング・ガンダムファイト!」「れでぃ~・・ご~。」ばっ!「群妖蟲!」ワアアア~ン!「スウォームの口から
無数の羽虫が!」「・・アトレイデス、三式モード。」チャッ、ズドオオオーン!ボボオッ!「なんと、ビーム絞りを
最大にしての広範囲砲撃!」「なるほど、対空や。」「少しは予習してきたようだな。だが。」さっ。ワアアアア~ン!
「蟲雲が散開?」「これなら密集隊形よか被害が少ないな。」「襲え!」ブワアアッ!「・・カウンターアダプタ。」
キリキリ。「なんや?」「バスター砲の先端に・・マズルブレーキ?」さっ。「出力20%。ファイア!」ズドォンッ!
ブオオッ!「なんと?!」ボオオオーンッ!「ハルコンネンの周囲に・・炎の渦が?!」「蟲が燃え尽きたで!」
ゴォォォ・・「・・ビームを逆噴射させ、なおかつ角度をつけたノズルで渦を巻かせて周囲を燃やし尽くしたか!」
「ちょっと目ぇ覚めてきました。反撃!」ズドオオンッ!ボコオオオーン!『おおっ!』「スウォームの腹部を貫通!」
「・・やった?」「・・ふ、ふふふふ。」くい。「あ、やぱしダメか。」「私に物理的攻撃は無意味。なぜなら!」
ブワアアッ!『なっ!』「ガンダムが霧散?!」「あら蟲の群体やったんか!」ゾルゾルゾル!「羽虫だけでなく地虫も!」
『これぞ我が真の姿。ガンダリウム合金だろうが喰い尽くしてくれる!』ゴワアアアッ!「・・じゃあ、どうぞ。」すっ。
「左手を?」『何を?・・遠慮無くいただく!』バリバリバリ!「ハルコンネンの左腕が!」「数秒もかからんで!」
『?・・おかしい、この歯応えは?』ズ、ズズズ・・『なんだ?・・蟲たちが消える?!』「よく見てみれば?」ニッ。
シュゥゥ・・「な、なに?!」「蟲が・・腕に喰われとる!」『これはいったい?!』「こういうこと。」ブワアッ!
「ハルコンネンの左腕が!」「・・な、なんやあの黒いんは?!」『これは?・・DG自己増殖能力!』「そのとおり。
私も自在に身体を変化させることができる。ガンダムの片腕を私の細胞に置き換えるなど造作もないこと。」ギュラララ。
「あの渦は・・もしやフラクタル?」「生命の基本は繰り返しの渦や。あの渦は、まさに物質の要素そのものや。」
「では反撃させてもらいます。」ばっ!ギュラララッ!『ぬおっ!』「左腕の渦が蟲を!」「まるで蝿取り紙や!」
ギャギャギャッ!『うおおおおーっ!喰われる!』「そこまで!勝負あり、ハルコンネンのTKO勝ちじゃ。ブレイク!」
「あ、はい。」ギュラララッ!・・ザシャッ!「幽鬼、かろうじて生還。」「あとちょっとで喰われとったな・・」
「はあっ、はあっ!・・恐るべし、HELL=THING。」「うむ、よもやあのような応用がきくとはな。」すっ。「・・樊瑞。」
「だが良きファイトであった。大義。・・とボスのご伝言だ。」「面目ない。」「相手が悪かっただけだ。・・来たぞ。」
「ご無事でよかったですね。」ギュラララ。「・・その腕は?」「戻せますよ。」ギュルルル・・ギシイッ。ぽんぽん。
「漆黒の腕か。」「ツヤツヤしてて、おいしそうでしょ♪」「食う気にはならんが。」「むしろ喰われてしまいそうだ。」
「ククク・・いかがかな?HELL=THING細胞に吸血鬼エキスを加えることで、このような現象が起きた。」ザッザッ・・
「・・女子高生?」「だが声が・・?」『いいえ、それは人間ですらありませんよ。」ボオッ。『ロサ・ノワール!』
「これは桂さま。ごきげんよう。」「ごきげんよう無名さん。面白い実験をしたものですね。所見をいただけません?」
「うちのDr.ハインケルにお問い合わせを。」「といっても、出してくれなさそうですね・・」じ~。「な・・なに?」
「セラスさん、BF団に入りません?十傑集予備生としてA級エキスパート待遇で。」「ん~・・遠慮します。大恩ある
マスターへの義がありますし。」こく。「試しに言ってみただけです、お気にならずに。・・では。」シュン・・
「移ってもよかったのだぞ。」「金や地位で義は買えません。それはともかく・・」「・・なんだ?」ぐわしいっ!
「なっ?!」「片腕こんなになっちゃったじゃない!これじゃお嫁に行けないわよー!」「・・行く気だったのか?」
むかっ!ギュラララッ!「ちょ、ちょっと待った!」「待たない。これから一晩かけて、いじくりたおしてくれる。」
ぐにゅぐにゅ。「あ、そこダメ・・はぁ・・ん・・」とろ~ん。「うふふ・・ちょっと萌えてきた♪これはイケそう。」
亜空間要塞パラノイア。トンテンカン・・「鉄骨はここに入れるのだな。」「よくこんなでかいペンキ刷毛あったわね。」
『基礎工事用ショベルもな。』「こうこう・・と。インテリア置くんは、なんかママゴトみたいでけっこ楽しいわ~。」
ズドドドッ!バコバコッ!「意外とこの鋲打ちは修行になる。」「これで23階フロア・・はめ込みオッケー!」どかっ。
『はーい、みんなご苦労さま。一息入れてくださーい。』「ん?ジュエルズか。」「お茶とか準備してますね。」
『意外と気が利く。』「ほな、いただこか。」すたすたっ。ガヤガヤ。「なるほどガンダムだと作業が手早い。」
「クレーンもブルもいりませんからね。」「お茶受けのケーキをどうぞ。」ことっ。「うむ。・・なっ?!」ぎょっ。
『え?・・ええっ?!』「おはようございました。」「オレン・・もとい、ゴッドバルト!その顔はどしたんや?!」
「姫様方のご好意により、三途リバーからターンバックした証しでございます。」「しかしまあ、ハデな仮面を・・」
「それだけではないのだわ。」「右眼は汎用センサーになってるですぅ。」「それはまた高性能コンピュータでもあり、」
「必要な情報を視覚と脳に伝えてくれるのよぉ。」「けどさすがに各種コンピュータを支配するまではできないの~。」
「少なくともパソコンとケータイは不要かしら。」「どう役に立たせるか、は本人次第・・ってとこね。」「ご心配なく。
すでに新作スウィーツのレシピを入手いたしました。」オオッ。「使い道、間違ってないか?」「まあ、これはこれで。」
デスボーグ工房。ガガガガ・・「やっとできたわ、新作が。」「これが?・・なんか、のっぺらぼうなんですけど。」
「これは待機状態、いわばサナギみたいなものね。あの三獣神に対抗できるよう造った、特別あつらえのガンダムだし。」
「・・勝てるの?」「いい勝負はできるでしょう。機怪獣ごときはハナから問題外。」「それは面白そう。じゃあさっそく、
反撃してみようか。」「けど真バベルの塔の空間座標、まだ不明なんでしょ?」「見つからないなら、おびき出すセンで。」
「なるほど・・どこへ?」「人目のつかないとこ・・ここだね。」とん。「・・西新宿『魔天楼』。ふさわしい舞台ね。」
君たちに最新情報を公開しよう。
次の十傑集は「白昼の残月」。対するは「影の軍隊」魔剣士クラウド。
仮面の下に隠された、残月とクラウドの因縁。
万物を武器と化す、エクリプスガンダムの恐るべき能力。
残月がその真の姿を現すとき、本当の死闘が始まる。
いっぽう、西新宿「魔天楼」では三組織の諜報員が激突。
不死身の志保・ガミア・ステルスモモの静かなる戦い。
そこに現れる謎の少女。魔獣を素手で倒す、その少女の正体は?
次回、バーニングガンダムファイト激闘編 第39話
「白昼の残月!魔降りし刻」に、バーニング・ガンダムファイト!レディー、ゴー!!
これが勝利のカギだ!(神羅一刀流奥義・五行相克陣)