機動武闘烈伝ダブルGガンダム   作:風雲再起

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新外伝シリーズ「ペンタグラム大魔戦記 - 欧州の魔王なの -」

ハルツ山麓。50年前の大噴火による火砕流でこの一帯は全滅し、50年経った今でも住む者がおらぬ
広大な無人地帯となっている。・・だが数年前、なんとここに居を構えた者たちがいる。
特殊部隊「ペンタグラム」。某大企業により設立された超国家組織。その任務は多岐にわたり、
要人警護・カウンターテロなどの表向きの仕事のほか、法で裁けぬ悪の討伐や国家転覆、はては
昨今多くなった怪獣退治まで請け負う重武闘集団である。その実力はNATO全軍に匹敵し、
存在を危険視し軍隊を派遣した国もあったが、むろんその国は完膚なきまでに滅ぼされた。
それ以来「欧州の魔王」と呼ばれるようになり、もはや手を出すものはいなくなった・・

ペンタグラム基地「アイゼンガルド」。溶岩流の中に屹立する岩山の上にあり、しばしば起こる
火砕流の直撃を受けてもびくともしない大魔城である。<モン・サン・ミシェルのイメージね
円卓の間。「みな揃うたな。まず出席や。」「『ヴァイス・エルケーニッヒ』なのはなの。」
「・・『シュヴァルツ・ドンナー』フェイト。」「『ドラッケンリッター』シグナムは此れに。」
「『ロート・シュレーゲル』ヴィータだ。」「医長『ハイルング・ヴィンド』シャマル、います。」
『守護獣アルフ、いますぜ。』『同じくザフィーラ、これに。』「秘書リーイン、いますですー。」
「技術主任・エイミィ。」「そしてウチ、『アインファルティーゲル・モナーク』はやてや。」
「はやてちゃん、お仕事入ったの?」「・・国軍殲滅みたいな歯ごたえのある仕事だといいね。」
「リーインちゃん、概要を。」「はいですー。今回のターゲットは東欧のこの国ですー。」ぱっ。
『ほう。』「最近のしてきた軍事独裁国か。」「MSをだいぶ買い込んでるってネットにあったぜ。」
「そのとおりですー。そのMSがこちら。」ぱっ。ドヨッ!「・・デスアーミィじゃないの!」
「エイミィちゃん、技術的見解。」「どうやらデスアーミィ素体をベースに、各種追加武装で
カスタマイズしてるようですね。」カタカタ。『なるほど、これなら安く数を揃えられるね。』
『デスアーミィの汎用性の高さに目をつけたか。』「DG汚染はどうなの?」「シャマルはん。」
「パイロットはみんな感染してますね。なんでも資格取得時に生体インターフェイスと偽って
着床させてるようです。」「ひどい・・」「こんクソ外道が・・許せんな。感染レベルは?」
「クラスB。治療不能ね。」「ならば人様の迷惑になる前に、早く楽にしてあげるのが慈悲なの。」
「え・・」「今回はガンダムは必要か?(さりげなくスルー)」「この程度なら無くても充分ですが、
想定外の事態に備えて近くで待機させておきますねー。」「なるべく使わねえで済ませたいな。」
「ガンダム持ち出す事態になったら、広大な面積が焦土と化しますからね。ただでさえみんな
魔力がバカ高ですから。」『各機の整備は完璧だ、いつでも出せる。』『魔力カートリッジも
個人用・ガンダム用ともに準備オッケイ。あ、それとなのはさんリクエストのも出来てるよ。』
ヒュッ、ぱしっ。「これを待ってたの。」「カートリッジ一個だけ?」「一発で十分なの。」
「ほな行こか。エイミィはん。」「魔導飛行船『エドラス』発進しまっす!」ゴォォォ・・

某国・空軍基地。・・ヒュルルル、ドカドカドカーン!「なんだ?!」「ほ、砲撃です!いずこから
超遠距離砲撃してきました!」「敵襲!全機スクランブル!」♪ゥゥウウウウ~ッ!ドカドカドカ!

『はやて隊長、敵基地が動きました。』「たいがい離陸したら教えてや。次は直撃かますきに。」
『えーと・・よさそうです。』「おっしゃ。やるで、『ナハト・コデックス』。」バッ!キュイン。
「総員耐ショック耐閃光モードよし。」「来たれ冥界の炎よ、全てを焦土と化せ。」キイイイイ!
「プルトニウム・フレア!」カッ!・・ドグオオオオオーン!「五連斉射、弾着まで15秒ですー。」

「こちら迎撃隊、全機離陸完了。」『砲撃推定座標へ向か・・』ザザーッ!「空電?・・あれは!」
ゴオオオオーッ!「基地へ!高エネルギー弾確認、到達目標は・・!」カッ!・・「・・基地!」
シーン・・ドンッ!ドガガガガーッ!「くうっ!・・これほどの距離まで届く衝撃波だと?!」
『隊長!あ、あれ・・』ズズズズ・・「!・・基地が巨大なクレータに?核攻撃とでもいうのか!」
『放射能反応・・ありません。』「おのれ・・誰だか知らぬが容赦せん!全力で撃滅しろ!」

ゴォォォ・・『なのはさん、40機そちらに。』「了解なの。」Master, Buster is too much.
「そうね、あれごときにバスターはもったいないの。レイジングハート、ちょっとお休みなの。」
Yes, my master.シュイン・・「さて、それでは・・ソニック・フィン。」ふわっ、ヒュン!

♪ビーッ!「ボギー?・・な、なんだこの速度は!」『マッハ2・マッハ3・・マッハ5?!』
「バカな?超音速偵察機でもこの高度でそんな速度を出せるはずが・・・はっ?!」
・・ヒュゴオッ!「ば・・バカな・・人間だと!」にやっ。ヒュン!・・ドオオオオオーン!
『うわあっ!』ドドドドドーン!ゴォォォ・・「ソニックブームだけでじゅうぶんなの。」

陸軍MS部隊基地。♪ヒュイヒュイ!『空軍基地が謎の攻撃により壊滅。MS部隊は出撃せよ。』
「ゲート・オープン!」ゴゴゴゴ・・『・・なに?』ザッ。「・・お待ちかね。」チャッ。
「この程度ならガンダムは不要だな。」シュイッ。「一機残らずぶっ潰すぜ。」ビュン!
『状況開始!』ダッ!「て、敵襲!」「バルディッシュ。」 Scythe Form. ジャキン!
「クレセント・ブウウーメランッ!」シュパッ!ヒュバババッ、ズバシャアッ!
「MSが真っ二つに!」「撃て!」ズガガガッ!「当たるか。」Sonic Move. ヒュン!・・
「??・・速くて狙いが!」「リロード。」チャリッ、ジャコン!Shooting Mode. ジャキッ!
「ケーニッヒ・ドンナー!」ズバシャアアーッ!バコバコバコッ!ドカドカドカーン!
「・・三機貫通。あと二機はいけた。」Cooling mode. パシュッ、バシュウウウウーッ!

「DG細胞など切るは刀の穢れなれど、いざ戦いに臨みて寸毫の迷いなし。レヴァンテイン!」
Nachladen!ジャコン!ボッ!「・・刃に炎が?!」「はっ!」ダーン!「紅蓮一閃!」ゴオッ!
ズバシャアアアーン!「ば、バカな?!MSが・・一刀両断・・」ズル・・ドシャアアアーン!
「複数でかかれ!」ドスドス!「ふん・・ナッハラーデン!」ジャコン!Drachen Mode!チキッ。
「怒竜一閃!」ギュララララッ!ズババババッ!『なっ?』ギュララララッ、ジャキーン!
くるっ。「またつまらぬものを切ってしまった。」シュイッ、チン。・・ガラガラガラーン!

「いくぜ、グラーフアイゼン!」Jawohl!ジャコン!「現出!」ボボボボッ。Schwalbefliegen!
「でいっ!」カキカキカキィィーン!ヒュヒュン、バコバコバコッ!ドカドカドカーン!
「この!」ブン!「あん?」「叩きつぶしてやる!」「・・どうかな?」ドスウウウーン!
「やった!・・なっ?!」ぴたり。「だから。・・何がやったって?」Panzerhindernis.
「そ・・そんな・・」「グラーフアイゼン!」ジャコン!Raketenform!ジャキジャキッ!
「ハンマーが・・変型?」キィィィ・・シュゴオオオーッ!「うりゃりゃりゃりゃーっ!」
ブンブンブンブン!「ラケーテン・ハンマアアアアーッ!」「うわっ!」ズドオオオーン!
「ぶぎゃっ!・・」グシャアッ!・・ボゴオオオーン!「お?背中までぶち抜いちまったか。」
ヒュン。「予想より装甲薄かったか・・ま、いーや。乗員は爆散したし。」ドロドロ・・

魔導飛行船『エドラス』ブリッジ。「作戦は順調に進行中。」「MS部隊の80%が壊滅しましたー。」
「さすがフロントの三人やな~。」「フェイトちゃんもさすがの腕前なの。」「敵が弱すぎますね。
もうちょっと骨のあるのとかいませんかね?」「こらこらシャマルはん、ラクなのはそれはそれで
ええこっちゃで。」「楽なお仕事じゃせっかくの魔法も使いでがないの。」「なのはちゃんまで。」
「そういえば総統府のほうは放っておくの?」「いんや、例の新人どもを向かわせたで。」
「新人?・・いきなり殉職とかなると寝覚め悪いの。」「あー、その心配あらへん。新人ゆーても
それなりに使えるん集めてきたさかい。」「そういえばお名前もまだ聞いてませんでしたね。」

総統府。・・ザッ。「さって、初仕事だ。」ぱしぱし。「目的は政府転覆、目標は総統の首よ。
ザコにかまけて取り逃がさないように。」チャッ。「試験だもの、全力でいきますよ。」ヒュン。
「・・インドアだから小型中心デッキ、予備に大型も入れておこうっと。」パラパラ、パチン。

ドカアアーン!『なんだ?!』パラパラ・・「いくよ『マッハトリガー』!」Yes sir,master.
キュイイイイーン!『?!・・敵襲!』ズガガガガッ!「回避!」Absorb Grip. ギュオン!
『バカな?壁や天井を!』「唸れ『Schraube Faust』!カートリッジロード!」ジャキン!
ギュイイイーン!「トーネード・ナッコー!」バゴオオオーン!『ぶはあっ!』ボグシャアッ!
「ターン!」Turnpick-Starboard. ガシュッ!ギュイン!「スパイラル・フック!」ガゴオッ!
「ホールド!」Dual. ガシュッ!ヒュッ・・「ヘヴンズ・アッパー!」バゴオオオーン!
『あわびゅっ!』ドガシャアッ!パラパラ・・「おっと、天井がジャマだったか。残念。」

「リインちゃん、資料。」「はいですー。」ぱぱっ。「『トロンベ・ファウスト』スバル。
魔導拳士。」「・・竜巻の拳?」「射程は短いけんど、破壊力はなのはちゃんのD.Bに匹敵するで。
デバイスはローラーブーツ型、ちなみにターンピック付きや。」「それモトネタには無かったの。」

『なんと?・・一瞬で三人を!』『撃ちまくれ!』「そうはさせないわよ。」『・・なにっ?』
ババッ・・ザシャッ!『何者?!』「クロスランダー!」get ready,set-up. ジャキジャキッ!
「乱舞!」ドドドドドドキュン!『ぐわああああーっ!』ヒュルッ、ダン!「・・五人。」
『な・・なんという射撃術・・』グラッ・・ドサドサドサッ!「あと五人は倒せたわ。」
『撃て!』ズガガガガッ!ボボボッ・・『?!・・透過した?』コン。「こっち。」『え?』
ドォンッ!『がっ!・・』ドサッ!「わざわざ教えてあげたのに、反応にぶいわね~。」チャッ。

「『ヴィシオン・シュッツェ』ティアナ。」「幻影の射手・・デバイスが二丁銃はユニークなの。」
「拳銃格闘技『ガン=ドー』の高手や。いわゆる当たる距離まで近づいて撃つっちゅーヤツ。」
「撃つより撲殺したほうが早いの。」「確実に即死させるんは、テッポの方が間違いないでー。」

【敵襲!親衛隊は武装し出撃せよ!】ドカドカドカ!・・カツッ。『?!・・何者!』ジャキッ!
「狗に名乗る名は無いです。『アスラーダ』。」Jawohl. Nachladen! ジャコン!グイッ、ビシッ!
ヒュィィーン・・「・・ゴー!」Speerangriff!ドオオオーン!『なんだと?!槍がまるで
ロケットのように!』ドバアアアアーン!『うがはあっ!』ドグシャアッ!・・ズザザザーッ!
ヒュゥゥ・・ン・・「直撃でなくとも衝撃波で壁に叩きつけられます。・・致命的な速度で。」

「『シュトゥルム・ランツェンレイター』エリオ。槍使いや。」「『疾風の槍騎兵』・・騎兵?」
「デバイスである槍自体がいわば馬やね、けっこーな暴れ馬やけど。」「なるほどなの。突撃前提は
漢らしくて好ましいの。」「そういや、なのはちゃんも強力な吶喊技を持っとったなー。」

ドカドカ!・・ひょい。『?・・子供?』「お兄ちゃんたち、わたしと遊んでくれない?」
『どこから入ったんだ?おい、危ないからどこかに隠れてろ。』「あ、優しいんだ。でもね・・」
すっ・・キィィィ・・『?・・なんだあの変な形の籠手は?』「こっちもいちおうお仕事だから
遊んでもらわないとね。始めるよ、カードバトル。『カドゥケウス』、ガイストカード・ドロー!」
Ziehen!シャッ、「デッキ・オン!」パシーン!「召喚・ティンダロスの猟犬!」Vorladung!
ズォォォ・・『なんだ?』『柱の・・角が?』・・グワッ!わしいっ!『ながっ?!』ズボッ!
『うわっ!』『な、なんだ今のは?!』『角に・・引き込まれた!』「あはははは!」はっ!
「三次元物体の交差部、すなわち角は四次元への扉。そこに棲む『猟犬』は獰猛だよ。」
『ば、バケモノ!撃て!』ズガガガガッ!Panzerhindernis. チュンチュン!「いいのかなー?
今の状況でムダ弾使うのは自殺行為だと思うけど・・ほら、いっぱい集まってきたしね。」

「『ガイスト・ヴォルラダー』キャロ。ちっこいけど優秀な召喚士や。」「あれ?この召喚可能な
獣のリストは・・」「よう気づいたな。タルタロスの魔獣やないでー。」「・・シャンタク鳥・
ショゴス・バイアクヘー・ミ=ゴ・・すごいの。」「『旧支配者』クラスはさすがに無理やて。」

総統執務室。・・バゴオオオーン!「ごめんください!」「しっつれーしまーす♪」「推参。」
「あっそぼ♪」「な、何者!」「テロリスト、でいいよ。」「あんさんの首、いただきます。」
「親衛隊!」「あ、もういません。」「いまごろ地獄への団体旅行で、三途の河原に集合中。」
「く・・」「いやしくも一国の総帥ならば、往生際くらい潔くしなさい。」「そりゃ無理だろ。
そんな性格なら、こんな独裁しないって。」「問答無用で必殺、が最良の解答ですね。」
「あとはどう殺すか、かな?」「・・!」♪ピッ。バタン!『あっ!』「脱出シューター!」
「追って、猟犬!」ダダッ!・・グガアッ!「えっ?・・殺られた!」・・ゴゴゴゴゴ。
「この震動は?」「・・地下に何かいます!」「え?なに?」「・・みんな、いったん後退よ!
建物内はヤバいわ!」ジャキッ!ドンドン!ガシャアアーン!「ティアにさんせー!」ダッ!
「キャロ、つかまって。」「うん。」「アスラーダ!」ヒュィィ、ドン!ゴオオオーッ!

Master,Emergency.『ん?』「クラールヴィント、なに?」Massive DG response detected.
「・・巨大なDG反応?」「メインに出して。」ぱっ。「位置は・・総統府!」「なんやて!」
「クラールヴィントから得られたデータで敵を照合します。」カタカタ・・「・・出ます!」
ぱっ。『・・これは!』「全員に緊急通報や、総統府へ急行せえて!」「りょ、了解ですー!」
「征くの。」カツッ。「ガンダム使うけ?」「とりあえずいらないの。」「やっぱな。」

『え?』「なんだとリイン?」【かくかくしかじかで、受験生のみんなが危険ですー!】
「おー、あの新人候補の四人か。」「・・入隊試験には、いささか難易度が高すぎるね。」
「なのはは既に向かったか・・行くか?」「まあ、なのはだけでも十分すぎるとは思うがな。」
「いちおう現場に向かおう。想定外の事態もありえるし。」「そうだな。」「いくぜ!」

総統府。ゴゴゴゴ!「な、何がいったい?」「キャロ、センシングを。」キィィィ・・はっ!
「な・・なんて邪悪な気なの。憎悪と殺意に満ちた・・いえ、もはや狂気!」「・・狂気。」
「情報を整理するわ。・・政府はDG細胞を持ってる、DG細胞にとってマイナス思念は最高の
エネルギー・・もしやDGがらみ?」「可能性は高そうですね。」「デビルガンダムかな?」
「いえ、そんなもんじゃない・・出るよ!」ドバアアアーン!ウオオオオーッ!『なっ?!』
「な、なんじゃこりゃ!」「グチャグチャのバケモノだー!」「おそらくデビルガンダム亜種ね。
成長進化が変なほうにねじ曲がったのかも。」「もはや怪獣というより悪夢の産物ですね・・」
「・・あっ!あそこ!」「あれは・・総統?」「うえ・・融合してる。」「生体ユニットとして
取り込まれたか。さしずめエイハブ船長ね。」ググッ・・ズシーン!「さて、どうする?」
「選択肢は二つ。逃げるか・・」「ぶっとばすか。」ぱん!「なら答えは決まりですね。」チャッ。
「えと、大型召喚獣のカードは~。」ぱらぱら。「殺る気まんまんね・・多数決!」ジャキッ!

「スカイウェイ!」バン!キュイイイーン!「足場できたよ。」「立体攻撃フォーメーション!」
『おう!』ババッ!・・スタスタッ。「キャロ!」「ガイストカード・ドロー!」Ziehen!シャッ、
「デッキ・オン!」パシーン!「召喚・ショゴス!」Vorladung!グボオオオッ!「大ウミウシ?」
「せめて不定形生命体といって。ショゴス、動きを抑えて!」グワッ!グチャッ!ジュルルル・・
「うわ、キモっ・・エリオ!」「いきます!」ゴオオオオーッ!シュルルルッ。「触手伐採!」
Speerschneiden!ズバシャアアーッ!「いまです、スバルさん!」「おっしゃああっ!」
キュイイイーン!「『Schraube Faust』!」Explosion!ジャコン!ヒュィィ・・ギュイイイーン!
「ブロウクン・マグナムッ!」ゴッ!ボゴオオオーン!「とどめだティア!」「おう!」ジャキッ!
「『クロスランダー』MAXチャージ!」ジャコジャコン!ボオッ!「一撃必殺!ギガンティック・
グレネード!」ズドオオオーン!「ショゴス、離れて!」バッ。・・ボゴオオオーン!『やった!』

ゴォォォ・・「やっつけた・・かな?」「あれで生きてりゃバケモノよ。」「いえ、最初から
バケモノなんですけど・・」「・・だめだね。」『キャロ?』・・ゴバアアアーッ!「うおっと!」
ウオオオオーッ!「どてっぱらにあんだけの大穴開けられて・・こりゃとんだがんばり屋さんだ。」
「なに関心してんのよ。」「さすがDG細胞、しぶといですね。」「さて、どうしよっかな~。」
『完膚なきまでに灼き尽くすしかないの。』『え?』ヒュゥゥ・・すたっ。『!・・あなたは!』
「みんながんばったの。これだけやれればじゅうぶんなの。」「『ヴァイス・エルケーニッヒ』
なのは様!アハトゥング!」びしっ!「ベフェール。うちは階級無いから、なのはさんでいいの。
それはともかく、コイツの始末をつけるから、みんな1km以上退避するの。」『ヤヴォール!』

1km後方。「さてと。殺るの、レイジング・ハート。」Yes, sir master. ジャキッ!「リロード。」
ジャコジャコン!キィィィ・・「・・あれが、なのはさんのデバイス。」「ウワサに名高い最強の
デバイス『レイジング・ハート』・・作者マルローネさんが最高傑作と自負したほどの名機ね。」
「すごい魔力・・」「デバイスだけじゃなく、なのはさん自身の巨大な魔力があってこそね。」
「そのとおりよ。」はっ?!「『白い魔王』の二つ名は伊達じゃない。」「手加減知らねえしな。」
「・・『シュヴァルツ・ドンナー』フェイトさん!」「『ドラッケンリッター』シグナムさん!」
「『ロート・シュレーゲル』ヴィータさん!」「はじめまして・・でよかったよね。」ニコッ。
「仔細は見ていた。まずは合格点だな。」「あのバケモンへの攻め方も上出来だ。詰めがあまいのは
相手が相手だし減点対象外だな。」『ありがとうございます!』「・・おっと、始まるよ。」
「ディバイン・・」キイイイイ!・・カッ!「バスタアアアアーッ!」ズドオオオオオオーン!
『うわっ!』ゴオオオオーッ!・・パッ。・・ドグオオオオーン!・・ズゴオオオオーッ!
『ぶはっ!』「な・・なんて衝撃波と爆風!」「まるで・・戦術核!」「いや・・戦略核級だ。」
「・・目標の殲滅、完了なの。」Mission complete. Cooling mode. バシュウウウーッ!
ゴォォォ・・「・・うへえ、直径500mものクレーターが!」「総統府まるごと消滅してる・・」
「す・・すごすぎ。」「『魔王』って呼ばれるワケ、よくわかっちゃった・・」ガクガク・・
Direct Hit.「ちょっと強すぎ?」No problem.「そうね、クサいものは元から絶たなきゃなの。」

魔導飛行船『エドラス』。「てなわけでー、新人はん四人とも合格や。入隊を認めるで。」
『ありがとうございます!』「では、それぞれ先輩に付いて、マンツーで指導してもらいますー。
ティアナさんはフェイトさんに。」「・・よろしくね。」「よ、よろしくお願いします!」
「エリオくんはシグナムさんに。」「私は多くは言わん。自分で考えろ。」「努力します!」
「キャロちゃんはヴィータちゃんに。」「ビシバシしごいてやるぜ♪」「よ、よろしく~。」
「そしてスバルさんは、なのはさんですー。」「うわ~♪・・よろしくご教授ねがいます!」
「こちらこそ。お互いがんばろうなの。」・・ひそひそ。(気の毒に・・)(三日もつかな?)
(なんですか?)(なのはは、ああ見えてすっげー厳しいんだぜ。)(にっこり笑ってしごくタイプだ。
よっぽどの根性がないと、ついていけない。)(スバルさんはスポ根だからだいじょうぶかも。)
(・・並の根性じゃおっつかないわ。演習でも気を抜くと医務室送りよ。)(うわ~・・こわっ。)
「ほな、歓迎パーティいこか。エイミィちゃん。」「はーい、お待たせ。」カラカラ。『うわ~!』
「生ビールにヴルスト(ソーセージ)各種、付け合わせのザワークラウトもいっぱいあるよ。」
「みんなジョッキ持ち。ええか?・・『ペンタグラム』のこれからを祝って。」『プロージット!』

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ペンタグラム大魔戦記 - 訓練は血ぃ吐くまでなの -

『アイゼンガルド』、早朝。ドドドド・・(鳥はいないので噴音)「・・ん?おっと、起床時間だ。」
むくっ。「ん~!・・さてと、ティアは起きたかな?」ひょい。「す~・・」「しめしめ、まだ
寝てるね。」すたっ。ぱらっ。するする・・かぱっ。「朝の一杯、いっただきま~す。」ぱくっ。
「ん・・ふぅん・・?!」ぱちっ。「あ、起きた?」つぃーっ。「・・てめええええーっ!」
get ready,set up.どきゅどきゅん!「おわたたたたっ!」Protection. ヴン。ききききーん!
「てめこの腐れえろオンナが!またあたしの大事なとこ無断で!」「おいしゅうございました。」
「今日こそぶっコロす!クロスランダー、MAXチャージ!」Reload. ジャコジャコン!キイイイ!
「ギガンティック・グレネード!」ズドオオオーン!「シュワルベ・ファウスト。」Explosion!
ジャコン!ギュイイイーン!「イナーシア・クロスカウンター!」ゴッ!ボシュウッ!・・
「ちっ、相殺されたか。」「はいはいこれまで。早く仕度しないと早朝練習に遅れるよ。」
「わかってるわよ。・・たく、なんでこんな腐れオナゴと同部屋なのよ。」「腐れ縁だから。でも
ティアのアソコはいつもながらキレイだね~。」「・・もう一発食らいたい?」「まいった。」

いっぽう、お子様組。「す~。」「キャロ、もう時間だよ。」「ん~・・あと5分だけ~。」
「やれやれ・・一人で寝るのはイヤだって、僕のベッドにもぐりこんでくるんだもんな・・」
ちらっ。・・どぎまぎ。「おかげでこっちが寝不足気味だよ・・いいけどね。」「むにゃ~。」
ぐいっ。「え?」ズキュゥン!『?!』じたばた!・・ぽん。「?・・あ、おはよ、エリオくん。」
「お、おはよう・・」「さて起きなきゃ・・あれ?」コツン。「なにこの硬いの?アスラーダ?」
もそもそ。「あ、キャロ、それはダメ!」にぎっ。「あ"っ!」「・・あれれ?アスラーダって
待機状態こんなんだっけ?なんか硬いけど、それなりに弾力が・・」にぎにぎ。「あ"~!」

城門前。「なのはさん、全員集合しました!」「グーテンモルゲン。今は午前五時、日の出まで
あと一時間ってとこなの。時々刻々変化する環境こそ訓練にふさわしいの。これから三時間、
みっちりと演習をやるの。」『ヤヴォール!』「ドローン。」ヒュンヒュン。「これは標的用の
ドローンなの。装甲は薄いけど、対魔法障壁を発生させるから、根性入れないと撃ち抜けないの。
それとマジ攻撃してくるから、直撃くらうとケガじゃすまないの。」『了解しました!』
「バトルフィールドはこの溶岩台地。複雑な地形を味方にする技術も学ぶの。では開始!」

城のバルコニー。ドドーン・・ズズーン。「やってるね。」「新人たち、さすがに動きがいいな。」
「ふわぁ~、なのはも朝も早くから熱心だな。」「早く使えるように育てたいって言ってたしね。」
「ところで隊長は?」「はやてなら、まだぐっすりだよ。遅くまでネトゲやってたみたいだし。」
「はぁ・・あいかわらずのネトゲ廃人っぷりね。」「・・それは中の人ネタではないのか?」
「シグナムも昨夜は遅かったよな。」「うむ、最後の追い込みだったしな。」「・・何が?」

キュイイイーン!「ブロウクン・マグナムッ!」ドゴオオオーン!ドグシャアッ!ドカアアーン!
「へえ・・AMFごときじゃ止められないの。それに魔法よりも物理攻撃力が大きいかもなの。」
シュピイイーッ!スカスカッ。「・・下よ!」バッ!ゴゴン!「ゼロキラー!」ドドオンッ!
バゴバゴオッ!ドカドカーン!「なるほど、零距離ならAMFも効かないの。頭はよさそうなの。」
「ブーストダッシュ!」ドンッ!ヒュゴオッ!「でりゃあああーっ!」ズバシャアアアーン!
「・・アスラーダのブースターで加速、体重も乗せてたたき切る・・あれなら紙同然なの。」
「召喚・シャンタク鳥!」・・ゴオッ!テケレリリリ!「はっ!」ターン・・すたっ。
「攻撃!」バササッ、ドグシャアッ!「へえ、あれが幻のシャンタク鳥か。はじめて見たの。」
「来たれナイトゴーントたち!」・・ゴオオオオ。「バットマンみたいなのがいっぱい来たの。」
ワラワラ!ガシャガシャーン!「あーあ、グシャグシャにされたの。」「みんな、ご苦労さま♪」

08:00朝食。わいわい。「おおっ!和食がある~!」「そういやあんたネオジャパン出身よね。
なるほど、はやて隊長となのはさんもそうだし、和食があっても別に不思議ではないか。」
「そういえば隊長たちは?」「士官食堂。まあ上司のプレッシャーが無いほうがメシはうまいわ。」
「それもそうですね。」ガタッ。「揃ったわね。では・・?!」どどんっ!『おっとお!』
「キャロ、そんなに取るの?」「朝ごはんはしっかり食べる主義なんだよ。」「うへえ・・
ドンブリ飯におかずフルセットですか。」「これくらい食べとかないと、お昼までもたないもの。」

士官食堂。「で、どやった?」「予想外にいいの。さほど時間をかけずに即戦力になるの。」
「同感ね。さっそく次の任務あたりから同伴させようか。」「おおむね同意だが、ひとつだけ
確かめておきたいことがある。」「ザコ相手ならまあいいだろう、だがもし同レベルもしくは
より上位の敵と当たった場合、だな。」「彼我の実力差を見切った戦い方ができるかどうか。」
「なるほどなー。そら大切なことや。」「ケガは私がちゃんと治療しますから遠慮なくどうぞ。」
「で、どういうマッチにする?」「私とフェイトちゃんで。シグナムさんとヴィータちゃんは
戦いを評価してくださいなの。」「承知した。」「グラーフアイゼンだと撲殺しちまうからな。」

溶岩台地。「では模擬戦を始めるの。第一試合、フェイトちゃんとキャロ・エリオのコンビ。」
「遠慮なくきていいよ。」「まいります。」「がんばりまっす!」「レディ・・ゴー!」
「召喚・バイアクヘー!」・・ワアアアーン!「昆虫型召喚獣群・・バルディッシュ。」ジャコン!
「疾れ轟雷!ライディーン!」ピシャアアアーン!バリバリバリ!「・・上!」・・ゴオッ!
「貫けアスラーダ!」Heavenly Rance!「対空防御!」Protection. ヴン、ガキイイイーン!
「動きを止めた!キャロ!」「召喚・チャウグナルファウグン!」カッ!・・ズズーン!
パオオオオーン!『あれは!』「ツァン台地の吸血邪神・・神格は低いが旧支配者の一柱だ。」
「こりゃマジでいかねえと本気でヤバいぜ・・」ズシンズシン!「・・こうでなくてはね。
バルディッシュ!」Ausziehen! カッ!「えっ?!」バアアアーンッ!「うわっ!」「な、なに?」
ゴォォォ・・ザッ。「フェイトさんの・・魔装鎧が?」「ライトニングモード・・フェイトちゃん、
やっと本気なの。」パオオオーン!「ひさびさに手ごたえのありそうな相手・・リロード!」
ギャリリッ、ジャコン!Zamber form!ジャキジャキッ、ヴォン!「バルディッシュが巨剣に!」
ドスドス!「・・電光一閃!」ダン!ヒュゴォッ!・・ザッ。ポロポロッ、パオオオーン!
「吸血吻がコマギレに!」「とどめ!」ビュン!パリパリパリ・・「プラズマ・バスター!」
ズバシャアアアアーンッ!『うわっ!』パオオオーッ!・・ドグオオオオーン!「撃滅・・?!」
ドバアアアーン!「スキあり!」ドビュウッ!「でも狙いがあまい。」Sonic move. スカッ。
「なっ?・・!」・・ボオッ。「もらう!」ビュオッ!「まだ!」さっ、ガキイイイーン!
「よく受けたね。けど。」グン!「えっ?」「その体勢じゃ不安定!」ドバアアアーン!
「うわあああっ!」・・ズガシャアアアアーッ!「エリオくん!」「く・・」「これまで。」

「シャマル、出番だ。」「お待ちかね♪ さって、治療ちりょー。」わきわき。「・・ホントに
治療だけなんだろうな。」「もちろん。はい、痛いとこ見せてー。」「ちょ、ちょっとそこは!」
ずりっ。『おおーっ!』「・・でかっ。」「あらー♪これは逸品。」「うわー、うわー。」
「ふーん、こうなってるの。」「・・あんなのどうやって。」「お前ら、しげしげ見るな。」
「・・。」じゅるっ。「ティア、よだれ。」はっ。「・・いかんいかん。」ずるずる。

「では第二試合、なのは対スバル・ティアナ組。」ザッ。「・・あれ?なのはさん、杖は?」
「今回はお休み。そちらは遠慮なくデバイス使ってきていいの。」「で、でもそれでは・・」
「いくらなんでも危険すぎ」さっ、ヴン・・「?・・手に魔法陣?」「ゾーンショット。」
キュドドドッ!『うわわわっ!』ばばっ!・・ドカドカドカーン!「・・他に質問は?」
『・・あ、ありません!』「・・なのはさんって、デバイス無しでもあんな強い魔法を?」
「驚くのも無理はない。確かにデバイスを使えば強力な魔法は撃てるが、元をただせばそれは
デバイスの性能というより使用者の潜在魔力に依存する。ここまではわかるな。」「う、うん。」
「なのはの潜在魔力はとんでもねえ容量だ。バスター魔法を連発しても、息ひとつ切らさねえ。」
「・・シャマルの話によると、魔力の源であるリンカーコアが異常な出力だそうよ。なんでも
これに匹敵する魔力を持つのは、ルル=イエのあの邪神くらいとか。」『・・バケモノ?』

「レディー、ゴー!」「スカイウェイ!」バンッ!キュイイイーッ!「へえ・・魔力回廊なの。」
「スバル、フォーメーションC。」「わかった!」ヒュイイイーン!「二手に分かれたか。」
「ホーミングビット。」ボボボボッ、「ゴー!」ヒュヒュン!「誘導魔弾?当たるか!」
ヒュイイイーン!「アクセルスピン!」キュルルッ、スカスカッ。「至近回避・・やるの。」
「カウンタークロス!」ドキュドキュン!ボボボボーン!「全弾撃墜したか。なかなか。」
「いまだ!はああああーっ!」ゴッ!「プロテクション。」さっ、ヴン。ばしいいいーん!
バリバリバリ!「・・うりゃあああーっ!」ギュイイイーン!ズズズズ・・「?!・・障壁が?」
「なんてヤツだ、あの強固な障壁に干渉してやがる・・」「ディスペルの一種だな。もっとも、
本人は本能的にやってるようだが。」「・・あっ、頭上に。」『え?』タタタタ・・「ティアナ?」
(スバルに全力を集中している今が好機!)ターン!「クロスランダー!」Bayonet form.ジャキン!
「銃から魔力刃?」「ああいう応用もあるのか。」「いい攻撃だ・・けどな。」ゴオッ!
ズズズズ・・「・・ブレイク!」ぱりいいいーん!『もらった!』ズガガガガガーン!・・
『うわっ!』「・・どうなったの?」ゴォォォ・・「あ・・あれは!」「・・やっぱりな。」
びたあっ!「・・止めてる、両方とも!」「しかも魔力でなく、素手で。・・すさまじい。」

「そ・・そんな?」メキメキ・・「バ・・バカな?」がしっ。タラタラ・・「おぼえておくの。
魔法だけ、魔力だけ鍛えてもダメなの。大事なのは自分自身の力量。あらゆる知識と技術、そして
経験の蓄積が最後にモノをいうの。・・スバル、敵に受け止められたくらいで放心状態なの?」
「え?・・」「それにティアナ、なぜもう一丁の銃で私を撃たなかったの?」「あ・・」
「もし私が敵だったら・・!」メキメキ・・グシャアッ!「ぐっ!」「スバル?!・・はっ?」
ミキミキッ、パキイイーン!「魔力刃が?!」ぱっ。ババッ・・ザザザーッ!「・・スバル!」
「く・・ぐああああーっ!」「複雑骨折だな。」「シャマル、マジで患者だ。」「まだ早いわ。」
ビリッ!ギリギリッ、ギュイッ!「ま・・まだ戦え」ゴオッ!「まっ?!」ボゴオオオーン!
「ぐはあっ!」ズダダダーン!「立ってる時点でわかってるの。しゃべるヒマあったら戦うの。」
「か・・」ガクガク・・「スバル!」「人を気にしてるヒマあるの?今も、なぜインターセプト
しなかったの?」「う・・」「まだまだ甘いの・・少し教育してあげるの。」ゴォォォ・・
(これが・・「白い魔王」。全力でいかないと殺られる!)ジャキジャキッ!「クロスランダー、
マキシマムチャージ!」ジャコジャコン!キィィィ・・「ギガンティック!・・」「遅いの。
クロスファイアー。」キュドオオーンッ!「な!・・」ドカアアアアーン!はっ。「・・ティア!」
「タイマン状況で硬直時間の長い技を使うな、バカものなの。」ゴォォォ・・「う・・」フラ・・
ボオッ。ぎょっ!「なのはさん!ティアは、もう!」「立ってるということは闘志がまだあるの。
ゆえに敵にとっては、いまだ攻撃対象なの。」キュドオオーン!「あ!・・」ドグオオオオーン!
「ティアアアアーッ!」・・どさっ。「目標完全沈黙・・これが戦場なの。」「・・なのはさん!」
ググッ!メラメラ・・「その悲しみと怒り、すべて私にぶつけるの。全身全霊の攻撃として。」
「・・はああああーっ!」ドンッ!ギュオオオーッ!「うおおおおおーっ!」カッ!「・・。」
ズドオオオオーン!『おおっ!』「・・あの子にあれほどの力が。」「なのはめ、わざと怒らせて
潜在能力を引き出させたか。」「有効だが危険な手だ。ヘタすりゃ最悪の結果を招くぜ・・」

「・・ど、どうなったんですか?」「ものすごい爆煙でなんにも見えないの・・あっ!」
ゴォォォ・・「・・そして大事なこと。怒りや憎しみから放たれる技は生きていないの。」
「・・がはっ!」パラパラ・・「スバルさんが・・地面に叩きつけられてる?」「驚くことはない、
当て身だ。」『当て身?』「最後の一撃は、精度もクソもねえヤケクソ攻撃。だから見切りは容易。
あれは自分の攻撃の勢いを、そのまま返されたようなもんだ。」「・・いったん対峙すれば、そこに
感情を持ち込んではいけない。どちらに転んでも技が荒れる・・身をもって知ることが大事。」
「本当の怒りとは、熱さを通り越して冷静になる・・そうなるように怒りなさい。シャマルさん。」
「お待ちしてましたよ。」ささっ。「ティアなんは全身打撲の重傷、スバるんは背部をしたたかに
打ちつけたけど、どちらもたいしたことはないわ。ほんの数時間で完治よ。」「そう・・」
すっ、「クラールヴィント、救急よ。」Ambulance. シュルルルッ、ふわっ。「医務室へ搬送。」
Tranportation. キュイン。スゥゥゥ・・「じゃ、あとはお任せあれ♪」ひょい、ヒュン・・
「・・シャマルさんの転送魔法、地味にすごいね。」「いわゆる携帯どこでもドア、かな。」
「さて、我らも引き上げるか。」「メシだメシだ。」ゾロゾロ・・「・・・・」「・・ん?」
くるっ。「・・なのは、どうしたの?」「・・ちょっと、やりすぎたかな。」「そうかもね。
でも今ああしておけば、のちのち同じような事態になったときに迷うことはないわ。」「でも・・」
「どう受け止めるかは、あの子たち次第。なのははただ待つしかない・・でしょ?」「・・うん。」

医務室。「う・・?」「お目覚め?」「シャマル先生・・ティアは?」「なんとか生きてるわ。」
ぬっ。「お~、ホウタイまみれ。そそるね♪」「なにがよ!」「ボケが出るようならOKね。」
「・・皆さんは?」「上のサロンにいるわ。」「・・スバル、先に言っておくわ。」「ん?」
「さっきのことでなのはさんを怨まないで。もし実戦だったら、二人ともホントに死んでるわ。」
「・・そうだね。訓練で手を抜いたら実戦で役に立たないもんね。」「そのとおりよ。」
「・・ちょっと昔話をしましょうか。」『シャマル先生?』「ある小さな魔女がいた。その子は
先天的に巨大な魔力を有し、幼くして数々の魔戦を戦いぬいた・・けど、ある日ついに壊れた。」
「・・壊れた?」「強大な魔力に身体が耐えきれなくなり、全身の筋肉が破断したの。」『!』
「ヒーリングで物理的損傷は治せても、普通ならそのまま全身不随で再起不能・・けどね、その子は
くじけなかった。死にまさる激痛に耐えながらリハビリに励み、わずか半年で完全回復したの。」
「それが・・」「そして彼女は知った、力にはそれにふさわしい器が必要なことを。ならばこそ
事前に鍛えてきたえて鍛え抜く。二人ともわかったでしょ、あのとき。」こく。「受け手を通して
伝わってきました、強さが。」「スバルの拳を握り砕くほどの握力・・あの大魔砲を撃つには、
あれだけの身体が必要なんですね。」「さらに戦闘魔法を最大限活用するため、数々の武術も
身に付けてるわ。さっきの同時受けは『天地魔闘の構え』。また魔力を増幅する呼吸法や立式、
歩法などもね。」「・・すごい。」「むろん他の三人もヒケはとってはいないけど、おそらく
束になってかかっても、倒せるかどうか。」「・・『白い魔王』と呼ばれるわけですね。」

サロン。「はくしょん!」「・・なのは、カゼ?」「学生時代から病気ひとつしたことない
超健康優良児だ、ありえん。」「なら誰か悪口言ってんだな。」「まー、あんだけシゴかれりゃ
グチのひとつもいうやろな。」アハハハハ。「・・。」ぽん。「なのはちゃん、気にせんてええ。
訓練はきびしいのが向こうのためや。それで怨まれるんは、むしろ光栄やと思うべきやで。」
「・・おっと、来たぜ。」カツカツ。「治ったか。」『はい!』「で、午後の訓練は?」『?!』
「教わったことはすぐ復習しておかないと忘れますので。」・・ふっ。「私が相手してやろう。」
「おっし、ちっと揉んでやるか。」「フェイトさん、なのはさん。」「・・え?」「横で見てて
悪いところを指摘してください。」「あ・・」ふっ。「・・いこうか、なのは。」「・・うん!」
『エリオとキャロは?』『昼食を食べてるはずだ。』『・・しまった!お昼まだだった!』
『そりゃ医務室で寝こんでりゃね~。」『ハラが減ってはいくさできねーぞ。』『ならまずは
腹ごしらえなの。』『・・なのは、二回目。』・・「・・これでえーんや、めでたしめでたし。」


外伝:ペンタグラム大魔戦記(1)

ガンダム出撃?なの

 

魔導飛行船「エドラス」内、ガンダムドック。キューン!ガガガガ・・『うわ~・・』

「これが『ペンタグラム』の魔導ガンダムか~。」「近くで見るとひときわ巨大ね・・」

「おっ、来たきた新人さん。」「ようこそガンダムドックへ。」「あたしはアルフ、こっちは

ザフィーラ。ガンダム整備担当さ。」『はじめまして!』「・・あれ?シッポがある。」

「もしかして守護獣ですか?」「そう。あたしはフェイト、ザフィーラは隊長のファミリアさ。」

「ちなみにシグナム・ヴィータ・シャマルも主の守護騎士だ。」「知ってます・・ベルカ騎士団。」

「王家すら一目置く、由緒ある大貴族・八神家に代々仕える不死身の聖魔騎士団・・でしたね。」

「私とシャマルは、もっぱら後方支援や撹乱専門のバックアップだ。」「それよかバター犬だろ?」

「お前こそフェイトの慰みものだったんじゃ。」「なんだとてめえ!」「やるか!」メキメキ!

ガルルルル!「うわ、獣化した。」「そ、それよりもガンダムの説明をお願いします!」

『ん?・・あ、そっか。』『いかんいかん、主に怒られるとこだった。』シュゥゥ・・

 

「まずは、なのはのストライカーガンダム。」「レイジングハート砲撃の衝撃に耐えられるよう

多層緩衝装甲を使っている。」「へ~。・・あれ?思ったより薄いね。」「これで多層構造?」

「インサートは対魔法・物理呪紋層だから紙みたいなものだもの、その薄さでいいのさ。」

「さらに五基のドラグーンも装備している。子機とはいえレイジングハートと同等の砲撃ができ、

防御・拘束・索敵すら行う万能兵器だ。」「めっちゃ強そう・・」「なのはさんにふさわしいね。」

「次がフェイトのガンダムテスタロッサ。接近戦主体だが、装甲はあえて最小限に絞っている。」

「その装甲もパージ可能で、防御を捨て去ることで超絶のスピードと機動性を発揮できるんだ。」

「受けるより避ける、ですね。」「さらに敵より速く攻めることが、同時に防御にもなるね。」

「シグナムのヴォルケンガンダム。バランスという点では一番か。」「余計なものが一切ない、

ゆえに安定して使えるオールラウンドさが強みだね。」「乗り手にふさわしい質実剛健さね。」

「対してヴィータのハーケンガンダムは局地戦仕様とでもいうべきか。」「他よりひとまわり

小さい機体に、ストライカーに匹敵する魔導装甲。いかに敵の攻撃をはねのけて近接するかに

特化した、まさに切り込み隊長だ。」「グラーフアイゼンの衝撃力もしっかり緩衝するよ。」

「なるほど、基本はストライカーと同じか。」「ちょっと小さいのも、相手を惑わせられるね。」

「最後に、我らが主、はやてのフレスベルグガンダム。防御重視で、機動性は犠牲にしている。」

「隊長の三次元広域制圧魔法の衝撃はすさまじいから、それに耐えられるだけの措置を施してる。

それに加えて、どんな角度からの攻撃にも対応できる全方位防衛システムを持つ、まさに要塞だ。」

「なるほど・・ハーケン・ヴォルケンが前衛、ストライカーが直接魔砲支援、フレスベルグが

後方大規模魔砲支援。テスタロッサが直衛と要撃、さらに魔砲支援も行うボランチポジか。」

「鉄壁のフォーメーションですね。」「となると私たちは、せいぜいポーンってとこかな?」

「キャロ、むしろ歩と考えようよ。それなら成ってパワーアップできるし。」「あ、なるほど。」

「それはいい心がけだ。」「そうさ、歩こそ一番強いのさ。戦い方しだいじゃ、歩だけで勝っちまう

ことだってあるんだ。」「歩こそ最強・・か。みんな、ぜったいそうなりましょうね。」『うん!』

 

「おっと、君たちのガンダムも紹介しておこう。」「えっ?・・あるんですか?!」どよっ!

「もちろん。生身で戦場に放り出すわきゃないでしょ。さ、こっちこっち。」ぞろぞろ・・

「これだ。」『うわ~・・』「まずスバルのスパイラルガンダム。見てのとおり、格闘戦仕様だ。

もちろん両腕の『シュワルベ・ファウスト』と脚の『マッハトリガー』も組み込まれてる。」

「おお~!まさしくマイガンダム~!(Π△Π)」「ティアナのスペクターガンダムは銃撃戦仕様。

さらに幻術増幅システム『ブロッケン』で、幻術もブーストアップできるよ。」「うわ~・・」

「エリオのフォーミュラガンダムは突撃戦仕様だ。『アスラーダ』連動式高加速スラスターを

搭載し、まさに香車のごとく敵陣に突っ込んでいける。」「いい・・すばらしいです。」

「そしてキャロちゃんのネクロノミコンガンダム。召喚魔力回路『ナイアルラトテップ』搭載。

これでより上位の邪神を召喚・使役することができるよ。」「さらに手持ち武器も装備してある。

ドラグーン・ブレード『バルザイの半月刀』だ。砲撃ではなく魔力刃による切断攻撃。むろん

自由自在に飛ばせることができる。」「すごい・・手持ち武器って欲しかったんですー。」

♪ビーッ。【各隊員は、作戦室に集合してください。】「おっ、お座敷かな?」「なんじゃそら。」

 

作戦室。「みな揃うたな。ほなリーインちゃん、始めてや。」「はいですー。最新情報によると、

中米の島国でクーデターが起きそうですー。」「背景は?」「保守的な王政に反発する国軍が

実験を握ろうという、よくあるいつものパターンですねー。」「そんなに国情悪かったの?」

「いいえ、むしろ逆です。これまで紛争ひとつ起こさず、経済危機もなんにもありません。」

「なるほど、軍がしびれをきらせたわけね。」「軍人の本義は国民を守ること、それを忘れれば

単なる武装テロリスト集団に成り下がる。・・もはや国軍としての存在理由は消えうせたな。」

「というわけで、介入するで~。」「はやてちゃん、表現は正確になの。『ぶっとばす』でしょ。」

「そうとも言うわな~。」「では情報収集先乗りとして、なのはさんに行っていただきます。

あと誰かご希望の方を同道させていいですよー。」「ではスバルとティアナを。」『え?』

 

二日後、中米某国首都。「ご予約いただいてた、なのは様ほか三名様ですね。お部屋へどうぞ。」

カツカツ・・「・・こちら赤フクロウ。お客は入った、繰り返す、お客は入った。」【了解。】

 

ガチャ。『うわ~・・』「当ホテル最上級スィートルームでございます。」「ごくろうさまなの。」

「すご・・」「一泊いくらだろね。」「はやてちゃんの払いだから心配ないの。調査は夜からだし、

二人とも今のうちに寝ておいたほうがいいの。」「時差ボケきついしね。」「ではそうします。」

 

「くか~。」【・・ルや、スバルや起きたまえ。】「ん~?・・?!」ぎょっ!♪ちゃちゃーん!

「・・あんた、誰?」「私は君のデバイス『マッハトリガー』の精だ!」「・・寝よ。」ばたっ。

「ジャストモーメン!日ごろがんばってる君の悩みを聞いてあげよう。」「ん~・・それじゃあ、

なのはさんのように強くなりたいんだけど、なれるかな?」「あー、それは無理。なのはさんの

強さは魔王クラス、人知どころではない差なのだ!」「・・やっぱね。そうじゃないかと思った。」

「だが限りなく近づくことはできる。目指す頂点は高いほどいいのだ!」「それはわかるけど・・

もう寝ていい?」「残念ながら、そうもいかないようだ。君たちに危機が迫っている。」「え?」

「なのはさんも待っている、起きたまえ・・』『・・起きるの、スバル。」「・・は、はい!」

がばっ!「お、おはようござい・・暗いですね。」「夜の7時よ。」「ティア?・・あれ?なんで

灯り点けないの?」「点けないんじゃなく、点かないの。」「停電?」「あれのせいよ。」ぴっ。

「え?・・なあっ!」♪ピーポーピーポー!「治安部隊ご一行さま。完全に包囲されてるわ。」

「な、なんで?」「武装テロリストの立て篭もり。殺傷許可まで出てるの。」「テロリスト?」

「にぶいわね~。・・私たちのこと。」「あ、なるほど・・って?!」「どうやら軍部スジに

情報が漏れてたらしいの。」「テロリストとすれば殺しても大義名分は立つってわけですね。」

Master. About 7 soldiers are out of door.こく。「突入部隊なの。」「どうします?」

 

部屋の外。(全員突入準備。)(殺傷許可が出ている、見つけたら撃て。)(3,2・・)バンッ!ダダッ!

「ようこそなの、兵士諸君。」グラタタタタッ!Protection.キキキキン!『・・バリアだと?』

すっ、「舞い踊れ、星の子らよ。」ボボオッ。『光球?』Dancing Star.さっ、ヒュヒュン!

ボゴボゴボゴオッ!『ぐわあああっ!』ブシャアアアッ!「マグナム弾なみの威力はあるの。」

ひょい。『・・うっわ~。』「スバル、ティアナ、出撃準備なの。」「・・あの、なのはさん。」

「・・なに?スバル。」「えっと・・彼ら、下っぱです。」「・・だから?」「スバル、だめ。」

「な、なにも下っぱ相手にここまでむごい・・」わしいっ!ぐっ!「だからなんなの!武装し、

人を襲うことに上も下もないの!鉄火をもって闘争するものはみな平等に殺す権利と殺される権利を

併せ持つの。それは古今東西・絶対不変の事実なの!」「で、でも・・あの・・」ガクガク・・

「・・ティアナ、衛星電話の準備を。」「や、ヤヴォール。」ぱっ、どさっ。「スバルの言うことも

わからないではないの。ゆえに、確認をとるの。」「・・確認?」「衛星リンク完了です。」

 

魔城アイゼンガルト。【・・突入部隊の結果は、いまだ不明です。治安部隊本部は確認を・・】

「えらい騒ぎになったね・・」「やってくれるぜ敵さんもよ。」「さて、どう動くべきか。」

「行きましょう、みんなで。」「どうせ叩くなら、今からでも同じです。」「まあ待ちい。・・

ちとひっかかるものがあるんや。」「はやて?」「ウチらの動きがなんで知られとったかや。

しかもあの動員規模、たった三人相手に大げさすぎるで。・・まるでウチの戦力をあらかじめ

知ってたとしか思えん。」「通報者がいると?」「もしくは、情報提供者・・ですね。」

♪プルルル。『電話?』「・・なのはちゃんからや。」♪ピッ。「なのはちゃん、どうや?」

【突入部隊は殲滅したの。】「そか・・」【はやてちゃん、命令をよこすの。私はどんな相手でも

全力でぶっとばすの。もし必要ならこの都市、いえ、この国ごと灰燼に帰すことに躊躇しないの。

けど、それを決めるのは、はやてちゃんの殺意なの。さあ、命令を。機動魔導部隊「ペンタグラム」

隊長、八神はやて。】『・・・・』シーン・・「・・シャマル、そこのアタリメ取ってんか。」

「え?あ、はい。」コトン。ひょい、はみはみ・・トン。ぎくっ!「なのはちゃん、そんなん

わざわざ聞くことか?昔も今も、方針は同じや。・・問答無用でぶっとばしたら、それでええ。」

【そう、それでいいの。それでこそ「夜天の王」なの。じゃ、忙しくなるから・・】ぷつっ。

「はやて、あれでよかったの?」「シッポ巻いて逃げても、なんも解決せえへん。ただひたすら

前へ前へと進んどきゃ、なんか見つかるて。・・さてと。」すっ。「出かけるで、中米へな。」

 

ふたたびホテル。「こちら第二班、突入を開始します。」【敵は手ごわい、じゅうぶん注意して】

・・ズドオオオオーン!『どわああああっ!』Divine Bluster. 「進路クリアーなの。」チャッ。

ひょい。『うわ~・・』「廊下ごとえぐっちゃったよ・・」「コンクリ出ちゃってるし・・」

「敵は私が引きつけるから、二人はそのスキに裏から出て、敵部隊の後方撹乱を頼むの。目的は

治安部隊の殲滅、目標は指揮本部の壊滅なの。」『ヤヴォール。』「必ずタマとってみせます。」

 

指揮本部。【魔女だ、魔女だ!助けてくれ!】【くそったれ、まるで魔女の釜の中だ!畜生!】

「第三部隊、応答せよ!状況を!」「第四班、連絡途絶!」「・・苦戦しているようだ。」

「これは虐殺というのよ。ライフルごときであの『白い魔王』に歯が立つとでも思ったの?

だから戦車砲でホテルごと吹き飛ばせとアドバイスしたのよ。・・数十の肉塊を生産しただけ。」

 

ホテル一階。♪チーン。ガーッ。『撃て!』スガガガガッ!ビスビスビスッ!・・『射ち方やめ!』

ゴォォォ・・『・・いない?』『・・これは!』グチャアアア・・『ひでえ・・ズタ袋のように。』

コン、コン・・はっ!『階段室だ!』ダダッ、ジャキジャキッ。『姿が見えたらすぐ撃て。』こく。

コン、コン・・(もう少しだ・・)コン。・・(気づかれた?)・・キュドオオオーン!『なにっ!』

グワラガラガラ!ゴシャアッ!・・All life-signal has varnished.「中央階段を使うの。」

 

魔導飛行船「エドラス」。【中では大規模な戦闘がおこなわれているもようですが、当局からは

いまだ新しい情報は発表されていません。観測筋によると・・】【おい、玄関を見ろ。】【え?】

ボオッ。【白い・・影?】ガヤガヤ・・ズドオオオーン!【なぶっ?!】バツン!シーン・・

『現地のシビルさん?・・えー、映像が切れてしまったようですので・・(スタジオは大混乱)』

「やはり、こうなるか。」「なのはがこんなもので済ますもんかよ。死ぬぜ、もっと死ぬぜ。」

「?・・どうなったの?」「おそらく、なのはさんの砲撃で・・」「皆殺し・・だな。」

「まー、TVがつぶれたんは、こっちとしても好都合やけどなー。」「しかし状況がわからないと

対応に困るな。」「そこんとこはおまかせあれ。クラールヴィント。」ヴン。シュルルル・・

Heaven's Window. ぱっ。「あ、見えた。」「転送魔法には、こういう応用もあるのよ。」

 

ゴォォォ・・カツッ。「玄関前はきれいになったの。・・後方の兵隊さんたち、こっち来るの。

ゆっくりお話を聞かせてあげるの。」『ひえええ・・』・・カツカツ。「・・ん?」ぴくっ。

カツッ。「さすが『ヴァイス・エルケーニッヒ』、見事なジェノサイドね。」「あなたは・・」

 

「あいつは!」「シグナム、知っとるけ?」「はい・・『エレメンタル・ガンナー』アリシア。」

「個人情報検索・・もと魔界軍一等陸佐、魔導ランクAAですー!」「AA?!す、すごい・・」

「なるほど、どうりで敵の動きがいいと思ったぜ。」「軍を辞した後は、フリーの傭兵として

働いているとは聞いたが、よもや敵側に雇われていたとはな。」「思わぬ強敵の登場やな~。」

「デバイスは巨銃『インペリアル』、四大元素の弾丸を撃ち分けますー。」「あ、もしかして。」

「そうだ。・・彼女は魔神将軍の直弟子、デバイスは大魔銃『エンペラー』の眷族にあたる。」

『魔神将軍!』「あ、あの伝説の英雄の!」「そんなすごい魔女が、どうして傭兵に・・?」

 

「AAランクなら引く手あまたなのに、なぜ傭兵なの?」「組織で生きることに疲れた、それだけ。」

「まあ今の魔界軍では無理もないの。せめて魔神将軍がいてくれれば。」「そういうあなたこそ

S級なればいきなり佐官でしょうに。」「命令で戦うって性に合わないの。ならばこそ、あなたの

気持ちもわからないでもないの。」「フ・・そろそろ始めましょうか。」ジャコン!「いいよ。」

Machinegun form. 「フレイムバレット!」グラタタタ!Protection.ヴン。バシバシバシッ、

ボオオオーン!「くっ!・・焼夷弾!」「さすがに硬い・・インペリアル!」Canon form.

キリリッ、ジャキーン!「ディバインバレット!」ドンドンドン!ボコボコッ!「障壁が?!」

パリイイーン!「ちいっ!」ザザーッ!・・「・・法儀処置弾。」「魔力障壁を無効化するわ。」

「レイジングハート!」Accel shooter. ボボボッ。「ゴー!」ヒュヒュン!「はっ!」ターン!

スカスカッ!「全弾回避?!なんて身軽さなの!」Valcun form. キリリッ、ジャキン!ザシャッ!

「サンダーバレット!」ブオオオオーッ!Sonic move. ヒュン!ズババババーッ!「雷撃弾!・・

直撃なら黒コゲなの。」「・・さすがはS級空戦魔導士、動きがいい。けど。」Rose spear. ぴっ。

「着地点はそこ!」シュパッ!「・・まずい!」ダン!ゴロゴロッ、ジャキジャキジャキーン!

「・・はっ?!」ブオッ!「回避は読めてたわ。」Shotgun form.キリキリッ、ジャキッ!

「ブラストバレット!」ドオンッ!「くっ!」ゴオッ!・・ドガシャアアアーンッ!「がはっ!」

「衝撃波をまとった散弾は、戦車すら吹き飛ばすわ。」パラパラ・・ゴバアッ!ザシャッ!

「はぁっ・・さすが陸戦AA、手ごわいの・・これはひさびさに楽しめそうなの。」Yes,sir.

 

指揮本部。「アリシア殿が戦闘に入ったそうです。」「戦車部隊に通達、総攻撃を開始せよ。」

「え?しかし、あの!」「敵を引きつけ、もろとも殲滅。雇われ魔女に半金を払わずとも済む。」

バサッ。『報告します。他の容疑者二名を発見しました。』「よくやった。ちゃんと殺したか?」

『もちろん殺します・・今からね。」ズイッ。Silencer Form.チキチキチキッ。ビスビスッ!

「ぐはっ!」「どはっ!」「司令?!」くるっ。チキチキチキッ。ボスボスッ!『はがあっ!』

「幻影で兵士に化けるくらい簡単よ。・・はい、置き土産のプラスチック爆弾。」ゴトッ。

カツカツ・・ドゴオンッ!『なんだ?!』『本部が!』・・タタッ。「ティア、お見事。」

「これで指揮系統は大混乱よ。」「あ、実はそうでもなかったりして。」「どういうこと?」

「さっき指令が飛んでた。戦車でまるごとぶっとばせって。」「・・あんのクソ軍人が~!」

「で、やる?」「もちろん。後方撹乱はこれからが本番、給料分ちゃんと働きなさいよ。」

「なら戦車ぶっつぶせばいいってことだね。」「そういうこと。・・じゃ、殺りますか。」

 

「・・しょうがないの、あれを使うだけの相手なの。」「ん?」「レイジングハート!」ばっ!

Exceed mode. キィィィ・・「バリアジャケットが・・変わる?」ギュルルルッ、ビシイッ!

ゴォォォ・・「・・重戦闘形態『ストライカー』。あなたの実力に敬意を表し、この最強形態で

お相手するの。」ゴゴゴゴ・・(これは・・いけない、障壁も強化されてる。)「・・ならば!」

ばっ!ゴロゴロゴロ・・「雷雲?・・まさか、あの大魔法を。」「そのとおり。全力の大魔法で

なければ、今のあなたは倒せない。」「・・それでこそなの。」Dragoon ready. ヒュヒュン。

 

ドオンッ!『なにっ?!』ドカアアアアーン!・・パラパラ。「・・はっ?」「あぶなかったの。」

Innercia Field.「ドラグーンを・・なぜ?」「ワルプルギス魔戦協定第16条、詠唱中の攻撃は

誇りをもって控える・・なの。」「・・補足第二項、もし対手が詠唱中に第三者に襲撃された場合、

これを全力で保護することが望ましい・・」「紳士協定に過ぎないけど、私は尊重するの。」

「・・ありがとう。にしても!」きっ!「タイマンに水を差す無粋なヤツは、地獄へ蹴落とすの。」

「ルール違反により、クライアントの契約破棄と認識。これより共闘するわ。」「なによりなの。」

ギュラギュラギュラ!「MBTね。ちょうどいいわ、せっかく出したから!」さっ、ガラガラガラ!

「砕け散るがいい!」Thundervolt!ズバアアアーン!ドカドカドカーン!「三台撃破、見事なの。」

【なのはさん、無事ですか?】【脇の敵は押さえてますから、正面に集中してください。】

「スバル、ティアナ、お仕事ご苦労さまなの。」「それでは。」「ぶっとばすの。」ダッ!

 

グラタタタ!「機銃ごとき。」Ancient wall. ブワアッ!キキキーン!ちらっ。「ガスタンク・・

使える!」タタッ。「いけっ!」Will power. ブオオッ!どぐしゃあっ!ドカドカーン!

『突撃だ!』『魔女を殺せ!』ワアアアーッ!「雑兵どもが。」すっ、バサアッ!Crow panic.

「いきなさい。」バサササッ!カアカアカア!『うわっ、なんだこのカラスは!』『ジャマだ!』

「バルカン!」ブオオオオーッ!『ぐぎゃあああっ!』「一気に殲滅する。」ガツッ!ばっ。

「怒りの渦に呑み込まれるがいい!」Hell Twister.ドゴオオオオーッ!『うわああああーっ!』

「雷撃に大竜巻・・通常魔法も、実戦的なものばかりなの。」「敵前衛掃討、オールクリアよ。」

すっ、ドオンッ!「ブラスター2!」ヴン。Wide range formation. ヒュヒュン、ぴたぴたっ。

「カートリッジ・ロード。」ジャコジャコジャコン!シャキィン!キュィィィ・・ヴヴヴン。

「ディバインバスター・ブロード!シュウウウートッ!」ズドオオオーン!ゴオオオオーッ!

ドカドカドカーン!ガラガラガラ!・・「通り沿いのビルまで・・横幅数百mの砲撃とは。」

 

キュイイーン!「おおおーっ!ブロウクン・ファントム!」ドカアアアーン!・・どぐしゃあっ!

「マジで戦車ぶっとばすとはね。」「そう言ったけど?」「はいはい。・・リロード!」

ジャコジャコン!HEAT mode.キィィィ・・「タンクキラー!」ドキュドキューン!バコバコッ!

ドカドカーン!「二台!」「成型炸薬弾と同じ効果か。やるやる。」「まだまだ。歩兵戦よ!」

ワアアアアーッ!「団体さん、いらっしゃいませー!」キュイイイイーン!『射殺しろ!』

「よっと。」ズザザザザーッ!『スライディング?』「グランダッシャー!」くるくるっ、

ばきぼきべきっ!『ぐわっ!』どさどさっ。『あ・・足の骨が!』『ダメだ・・立てん!』

「やるわね、足を折って戦闘不能にするとは。」「命さえあれば、それ以上はぜいたくだよ。」

じりじり・・『隊長、あと少しです。』『至近距離から不意打ちしてやる・・』・・ぴくっ。

「残念ながら・・」フッ・・「え?」・・ボオッ。『なあっ?!』「私は慈悲深くないわよ。」

ドキュドキュドキュン!『ぐわあっ!』・・どさどさどさっ。「でと、どこまで話してたっけ?」

 

軍司令部。「陸相!・・一個機甲師団、壊滅です。」「ば・・バカな。たかが三人の魔女に。」

「なおアリシア殿が報復行動に入り、四人に増えました。」「くっ!・・しくじったか!

やむをえん、親衛MS部隊を投入しろ!」「かしこまりました!・・え?なに?」「どうした!」

「・・親衛隊本部が襲撃を受けてます!」「なんだとおっ!・・もしや、ここにも?!」

『そのとおりよ。』・・ゴバアアアーッ!『うわあっ!』ガラガラガラ・・「・・ガンダム?!」

『MSは壊滅、主力部隊も消えうせたわ・・さてどうする?裸の王様。』「くうっ!・・はっ?」

ドオンッ!バゴオオオーン!パラパラ・・ザッ。「・・アリシア!」「クライアントの背信行為は、

これを許さじ。それが取り決めたルール・・報復させてもらうわ。」ピシッ、ぱくっ、ゴクン。

「むっ!・・なんだ、今のは。」「鋳薔薇の種。」Rose spear.ボゴボゴッ!「ぐぎゃっ!」

ボオオオーン!『うぎゃあああーっ!』「薔薇の火刑台よ・・戦争したければ地獄でしろ。」

 

大魔城「アイゼンガルト」。「なんか、おもいっきし割愛されたな。」「作者も飽きたんだろう。」

「さて問題はこちらさんやけど。」「好きにすればいい。」「はやてちゃん、どうするの?」

「そやな~・・リーイン。」「はいですー。」ぱさっ。「?・・契約書?」「雇うで。こないな

優秀な魔導士を在野にしとくのもったいないわ。」「・・いいのか?」「いちおう意見聞こか。」

「・・私は歓迎。」「もう一人くらい鉄砲屋は欲しいな。」「異存ない。」「賛成なの。」

「よろしいんじゃないでしょうか。」「あの大魔法すごいです!」「・・まあ、同じ銃魔導士の

大先輩だし、私も学ぶところがいっぱいあるし。」「いっしょに働きましょう。」「おっけー!」

「ということや♪」「・・わかった、世話になろう。」サラサラ・・ぴっ、ぱしっ。

「契約成立や。エイミィさん、部屋用意したって。」「わっかりましたー!ご案内します。」

「では。」カツカツ・・「・・いい人材とったの。」「・・アリシアの実力、あれだけではない。」

「シグナム?」「今回は出す機会がなかったが、とっておきの大魔法がある。そう・・なのはや

主に匹敵するほどの、広域破壊大魔法『メテオ』が。」「・・それはお披露目が待ち遠しいの。」

 

そのころ、ガンダムドック。「・・ねえザフィーラ、ガンダム活躍の機会、あるのかな?」

「さあな。・・生身でガンダム級の攻撃力のある者ばかりだ、必要になるケースが想像できん。

しいていうなら、ガンダムファイトくらいか。」「やっぱそうだろね~。あとは新人さんたちか。」

「それはあるかもな。ま、それに備えて、俺たちがちゃんと整備しておこう。」「そだね。」

 

************************************

 

スクイズ?なの

 

大魔城「アイゼンガルト」。「みんな、明日はウチに大事なお客はん来るでー。」『お客?』

「スポンサーの一人や、VIP待遇でよろしゅう。」「メインのアレクサンドラグループなの?」

「たしかにそこはメインスポンサーですけど、スポンサーさんはそれだけじゃないですよー。」

「・・そういえば、あちらのあちこちからも出資されてるって聞いたことある。」「えーとな、

王家に親藩の大貴族だろ、あと企業もいくつかあったよな。」「主はやての計画にご賛同いただき

出資してくださった方々だ、礼を尽くさねばな。して、いずれの方が?」「禁則事項や。」

『??』「まあ、明日のお楽しみっちゅーことで。会えば誰かすぐわかるきに、心配ないて。」

「・・ということは?」「私たちの知ってる誰かなの?」「・・誰だ?」「・・思い当たらん。」

「シャマルとエイミィが接待係や。」「あの、どなたかわからないと対応できませんけど~。」

「せめて基本情報くらいくださいよ。」「ん~、それもそやな。耳貸しい。」『?』ひそひそ・・

『・・ああ~。』「ええな?」「すっかり了解です。」「明日まで緘口令は厳守しまっす!」

「質問です。明日の訓練は?」「通常どおりでええで。見学も入るきに、しっかりやりや。」

『げ~。』「お休みをちょっと期待してたかも・・」「お偉いさんの前じゃ、いつも以上に

しっかりやらないとね。」「なんかコワそうですね。」「あう~、いまからキンチョーしそう。」

「なら傭兵の私は顔を出さないほうがいいわね。」「お出迎えはさすがにウチらでやるわ。」

 

てなわけで翌日。正門前。ガヤガヤ・・「そろそろ予定の時間やな。」『隊長、レーダー感。』

シュゥゥゥ・・「・・霧?」「この辺じゃ珍しいわね?」「・・おっ、来たで。」『え?』

ボォォォ・・ぬうっ。『?!』「ふ・・船?!」「え?でも、ここ、海も川を無いのに?」

「霧の海をゆく船・・大貴族しか所有していないはずなの。」「・・あっち方面の方か。」

ギィィィ・・「総員、整列!」ザザッ!「・・ゲッ!」「スバル、なに変な声出してんのよ。」

「で、でも、あれ・・」「?・・なっ!」「マストからぶら下がってるの・・無数の生首?!」

「うわ~・・どんなコワい人なんだろ。」ズズーッ、コトン。・・カツッ。「気をつけ!」ザッ!

コツコツ・・コツッ。「敬礼!」ザッ!『・・あっ!』「おひさしぶりです、皆さん・・」

「言葉様なの!」「言葉様!」「そやで、おなじみの言葉ちゃんや。」「うえ~・・アイツか。」

【シグナム副長、どなたです?】【主はやての親友で大貴族令嬢の言葉様だ。かつて高校時代に

同級生だった。】【へえ・・高貴でステキな方ですね。】【見た目はな。】【ヴィータ副長?】

【中身はとんでもねえぜ。魔導士ランク陸戦超S、あっちで知らないヤツはいねえバケモノさ。】

【バケモノ・・ですか?】【超Sランクって、ウチだとなのはさんか、はやて隊長だけだよね。】

「うわ~、元気そうでなによりなの。」「・・卒業式以来だね。」「皆さんの活躍はあちらでも

有名ですよ・・」「今日はスポンサー権限で定期査察に来たんや。」「とはいっても、文句など

つける気はハナからありませんが・・いちおう法律で決められてますので、やむなく・・」

「お役所はこれだからな。」「義務遂行、ご苦労さまです。」「あっ。」トトッ。『えっ?』

「お久しぶりですシグナム・・お会いしたかったです・・」「三年ぶり・・になりますね。」

「ね、またお手合わせを・・」「むろん、いつでもお受けいたします。」「ああ、うれしい・・

はやてちゃん、査察をさっさと済ませましょう・・時間が惜しいです・・」「ほな執務室へ・・

おっと、大事なこと忘れとった。」すっ、もみもみ。「もう、はやてちゃんたら・・あいかわらず

胸揉み魔ですね・・」「言葉ちゃんは学校一やったしな~。この手からはみ出すボリュームは、

さしものシグナムもかなわんかったな~。」「主よ、それは!・・」ぽっ。【シグナム副長より

デカいんですか?!】【高校当時からね。ぱっと見わかりにくいけど、100オーバーのはずよ。】

【ひゃ、ひゃくう?爆乳です!】【うへ~・・童顔とゆったりめの服でだまされてたわ。】

 

サロン。「・・『Geschickt Schiff』言葉閣下か。これはまた恐ろしい方が来たものね。」

「アリシアさん、閣下って?」「だって現役の陸軍総司令よ。」ぎょっ!『・・将軍?!』

「超S級ランクだ、むしろ当然だな。」「じっさい、軍でアイツに匹敵するのは数えるほど、

しかも現役には皆無だ。」「魔神将軍、ベム将軍、カオス少佐、もと百鬼隊長ゲッツくらいね。」

『うわ・・』「伝説の猛将ばっかりじゃないですか・・あ、そういえばアリシアさんは。」

「残念ながら、私は掃いて捨てるほどいる佐官のひとりに過ぎなかったから、面識すら無いわ。」

「AA級がその他大勢だなんて・・」「ものすごいとこなんだね、軍って。」「ヒューマンどころか

人の形してないのなんてザラなの。」「それでもあの若さでそれら魑魅魍魎をものともしない・・

さすが言葉様。」「その強さの秘密は?」「それは『速さ』ね。」『速さ?』「どんな強力な

魔法や能力も、発動できなければ無いも同然。ここはわかるな。」こく。「もしだ、それが可能な

速さを持ってるとすればどうなる?」「・・攻撃できないまま、一方的につぶされちゃうか。」

「それだけじゃねえよ、アイツの恐ろしさは。」「うむ。言葉様の真の恐ろしさは物理的な速さ

だけではない。」「どういうことです?」「実体験者のなのはさん、ご説明を。」はっ。

「うん。・・まず最初に、同級生なのになぜ『言葉様』と呼んでたか、なんだけど・・」

「・・それは恐怖から。言葉様はキレると、電光石火で相手を斬殺するの。」「まさに問答無用。

ぷつんといった瞬間に首が飛んでるの。」「こわっ・・」「それでみんな怒らせないように

気をつかってたわけなんですね・・」「まあ一例を除けば、そんなキレやすいわけじゃないの。」

「むしろよく抑えてるほうかもね、あの条件以外では。」「?・・条件ってなんですか?」

 

隊長執務室。ぱらぱら。「経理および運営に不審点なしです・・」「早っ!いくら形式的ゆーても

流し読みはどうやと思うが。」「ちゃんと全文読んでますよ・・暗唱してみせましょうか?」

「納得や。監査済みサインよろしゅう。」サラサラ・・「これでおしまい、次は二年後です・・」

「予定やと二日間やったが、すっぱり一日で済んだな~。」「これで一日は空きましたね・・」

「ほな今日はもう遅いきに、客間にご案内や。エイミィ。」ガチャ。「こちらへどうぞ。」

「・・・・」「?・・言葉ちゃん?」ぱきぃぃーん!「え?・・なんか割れた?」きょろきょろ。

「・・『ゼットソー・ハードインパルス』。」Get Ready Set up.シャキーン!「デバイス?」

「カートリッジロード。」ジャコン!フッ・・「消えた?・・!」ボオッ。ヒュン!ぴたり。

「・・死んじゃえ。」シュピィッ!「え?・・」ピピッ・・バシュウウウーッ!「な!・・」

グラッ・・ゴトン!ゴロゴロ・・ひょい。「また首ひとつ・・うふふふふ。あはははは!」

ぺん!「あ~、しもた!忘れとった。言葉ちゃん、昔っからアホ毛見ると種割れするんやった~。

なんでやったっけ?」「性分なのか、アホ毛を見た瞬間に理性がキャストオフするんです・・」

「使い方ちゃう。・・あの生首か。」「ここで結わえればいいからラクですよ。あはははは!」

「アブないやっちゃな~。・・お喜びのとこすまんが、首ってどれや?」「どれってこの・・

ええっ?!」こつぜん。「無い・・首がいつの間に?・・はっ?!」ばっ!「・・死体も無い!

あれだけ飛び散った血痕も!」「悪かったな、エイミィ。」『マジで死んだかと思ったわ。」

はっ。ばっ!「・・そんな!」「たいちょ、いくら賓客とはいえ、これはいかがなものかと。」

「まあまあ穏便にな。臨時ボーナスあげるさかい。」「なら無かったことにしときましょ。」

「・・どうして?」「エイミィは時空を戻り、『分岐点』からやり直すことができるんや。」

「え?・・でも、私は・・」「たしかに殺しとる。それは事実や。」「わかりやすく言うと、

本流の時間軸ではわたしは死んでる、けど分岐点から『別のドアから入る』バイパスに入り直し、

また合流したわけです。」「ああ、なるほど・・」「死体も血痕も消えたんは、エイミィが

バイパスに入った時点で『なかったこと』になったせいや。」「面白い能力ですね・・」

「エイミィはもう下がってええで。これ以上ここにおったら、また切られるで。」「了解です。

では『来ていない』分岐のほうへ・・』スゥ・・「!・・さすが、はやてちゃんの部下ですね。」

 

夕食。来賓の言葉様は隊長および幹部連と会食。「言葉ちゃん、あちらの様子はどうや?」

「行政の腐敗・軍事予算削減による軍備縮小・慢性的不況・・爆発は時間の問題でしょう・・」

「・・軍事クーデター?」「いいえ、それは禁じ手です・・軍が動けば、混乱は不可避です・・」

「となると・・軍でなければいいの。」こく。「それが何か、は言えない立場ですけど・・」

「話は変わるが、こないだ美夕ちゃんと話したとき聞いたが、BGFに代表チーム送るて?」

「ええ、ベム閣下が人選に動いているようです・・見知った名前も挙がってましたよ・・」

「となると・・アイツとかか。」「あ~・・誰が選ばれるか、なんとなーくわかったぜ。」

「まとまった人材とガンダム。ファイトだけでなく、いろいろ便利かもしれませんね。」

「さて・・そうかもしれませんね・・」ふっ・・「・・まあ、なんとかなりそうやな。」

 

翌日、朝錬。「本日は言葉様が特別参加されるけど、お客さまだからといって手を抜かないの。」

『はい!』「・・まずは模範組手。シグナムと言葉様。」「うむ。」ザッ。「はい・・」すっ。

「ルール無制限、一本勝負なの。」「ちょっと死んだくらいなら、たぶん治せますのでご安心を。」

「両者、礼。はじめ!」「レヴァンテイン!」「ゼットソー・ハードインパルス。」Get Ready.

シャバババッ、ビシイッ!『おおっ!』「・・あれが言葉様のバリジャケ。」「ずいぶん質素なの。

けどバリジャケの価値は外見じゃないの。」「そうさ、大事なのは中身だ・・始まるぜ、血闘が。」

「紅蓮両断!」ゴオッ!「回避・・」フッ・・「動いたか・・!」ビュン!「おっと。」カィーン!

「一瞬のうちに死角へ?」「受けきったシグナム副長もすごい・・」「シグナムでなけりゃ、完全に

首がとんでたな。」「はっ!」ビュン!フッ・・ザザッ。「さすがに速い。だが。」・・ぴらっ。

「あら?裾が・・」「わずかに捉えたの。」「・・でも、これで言葉様が『本気』になるね。」

「そうですとも、シグナムはこうでなければ・・」・・クッ。「・・割れたか。」チャッ。

「カートリッジ・ロード。」ジャコン!フッ・・ボオッ!「ちいっ!」「受けが間に合わない!」

グン!ビュンッ!・・ピキッ、ズルルルッ、ガシャーン!「・・後方数百mの巨岩が切れた?!」

「な・・なんて強力な斬撃波。」「よく見ておきなさい、あれがS級魔剣士の力よ。・・もっとも、

シグナムも同じS級、後れはとらないはず。」「これでこそ・・ナッハラーデン!」Drachen Mode!

ジャコン!ビュルルルッ!「怒龍奔転!」ダギュルルルッ!「おっとっと・・」ボボボッ・・

「どこへ転移しようと龍の顎からは逃れられん。」「あら、逃げたりしませんよ・・」ザザッ。

「止まった?」「あれじゃいいマトじゃ。」「・・いえ!あれを!」スッ・・「構えた?」

「ゼットソー・ハードインパルス。」Reload.ジャコジャコジャコン!「・・フルチャージ?」

ギュラララッ!「・・・・!」チキッ、シュピィィィーン!・・「・・空心一閃。」パチン。

「参りました。」『え?・・!』すぱぱっ、ガラガラーン!・・「レヴァンテインが寸断!」

「ふう・・こちらも全魔力を費やしました。もう戦えません・・」はあっ、はあっ・・

『おお~・・』「双方手詰まり、痛み分けなの。」「・・あ、エイミィ、デバイス修理を。」

 

「はいはいそこまで。」ぱんぱん!『はやて隊長?』「間の悪いことに、飛び込み出動や。

マルタ島のNATO軍基地が、テログループに占拠されたて。」「おい待て、あそこって・・」

「そや、レールガンがあるで。おかげで海からも空からも近づいたら狙い撃ちや。海中も防潜網や

機雷原でどうしようもないて。」「あそこなら地中海シーレーンを東西に分断できますね。」

「というわけで、不可能を可能にする、もし万が一にやられてもマンセーなウチにお座敷や。」

「依頼人はNATOですか。」「いちおー表面上はネオドイツ政府やけどな、本音バレバレやね。」

「はやてちゃん、この際。」「・・レールガンごと殲滅。」「クサいもんは元から、やね。けど

レバ剣がこのありさまやと、シグナムはあかんな。」「主よ、その呼び方はおやめください・・」

「あの・・私が代わりに行きましょう・・」「言葉ちゃん?」「けどガンダムが無いの。まさか

シグナムのヴォルケン使うわけにもいかないの。」「その点はご心配なく・・」すっ、パチン!

ギギギギ・・「船倉が・・開く?」ググッ、ぬうっ。『ガンダム?!』「ジグソウガンダム。

私のガンダムです・・」「・・まさかガンダムまで所有してたとは。」「おっ金持ちやもんな~。

まあええ、これでなんとかなるわ。出撃や!」『はい!』「頼みます、言葉様。」「お任せを・・」

 

マルタ島。「隊長、NATOはあきらめたようです。」「当然だな。そろそろ身代金でも要求するか。」

「・・未確認物体接近!モビルスーツ二機!」「ふん、性懲りも無く来たか。」「け、けど隊長、

この低高度でこんな速度の出るモビルスーツなんてありはしません!高度10mをマッハ4で接近中!」

『なにいっ!』「ば、バカな?空気摩擦で溶けてしまうはずだ!」「実映像、来ます!」ぱっ。

キュゴオオオオーッ!ズザザザザザーッ!「海面が・・裂けてる!」「超音速衝撃波だ・・」

ボボボッ!「円形の雲が?」「・・あまりの速度に空気が断熱圧縮されてるんだ。」タラ・・

「あと60秒で到達します!」「げ、迎撃だ!レールガンで・・」「・・高エネルギー反応多数!」

「なにっ?!」・・ドカドカドカーン!『うわあああっ!』「ど、どこから撃ってきた!」

「そ、それが・・弾道を逆算したところ・・」ピピピピ・・ピッ。「・・クレタ島だと?!

1000kmはあるぞ!そんな遠くからこんな精確な砲撃が・・」「敵機、来ます!」「しまった!」

 

ゴオオオオーッ!「・・なのは、いくよ。」「わかってる。レイジングハート!」Reload.

ジャコン!「ディバイン・シューター!」キュドオオオーン!・・ドガドガドガーン!

「バルディッシュ!」Shooting mode. ギャリリッ、ガシャン!「サンダー・レイジ!」

ズバシャアアアーン!ズガガガガーッ!「沿岸バッテリー(防衛陣地)排除。上陸ルート確保!」

ザバアアアーッ!・・シュバババッ!「上陸成功!露払い、さんきゅ。」「さすがですね・・」

「ティアナ、右翼へ行くよ!」「わかってる!」「キャロ、左翼だ。」「うん!」「アリシアさん、

フォーミュラとネクロノミコンの援護を。」「承知。支給されたガンダムネバーモア、存分に

使わせてもらうわ。」「合流ポイントと時間は予定どおりなの。では・・」『状況開始!』

 

海底、大魔艦「バラド・ドゥア」。「各機、第二段階に移行しましたー。」「よろしい。」

パシュ。「たっだいまー。」「お帰りなさいませ、主はやて。」「着弾バッチリでしたー。」

「ちいと遠投やったさかい、シチリアに落ちんか心配やったわ。」「誘導がうまくいきました。」

「で、どないな状況や?」「隊長陣が正面突破中、新人さんたちは腹背に回り込んでますー。」

「ちょいとトウのたった新人さんは?」「さすがもと軍人、直接火力支援を的確にこなしてます。

あれなら私も安心して背後をまかせられますね。」「言葉様は正面組。ヴィータちゃんとともに

フロントで暴れてます。」「サポートはフェイトちゃんとなのはちゃんか・・まさに無敵や。」

 

正面組。「・・MS確認、約50。」「支援砲撃なの。レイジングハート!」Accel Shooter.

ボボボボッ。「ゴー!」ヒュゴオオオッ!ドカドカドカーン!「いまです・・」「いくぜ!」

「リロード・・」ジャコン!ヒュッ・・ザッ。「無影連断・・」ズルッ・・ガラガラーン!

「コクピットのパイロットの首ごと精確に・・さすが。」「なかなかシュールな殺り方なの。」

「グラーフアイゼン!」Jawohl!ガシャン!Form-Zwei!ヒュィィ・・シュゴオオオオーッ!

「おおおおおおーっ!」ドキュゥゥーン!「ぶっ飛べ!エルプシオン・ハンマアアアーッ!」

ブオオオッ!ズドオオオオーン!・・ゴバアッ!ドカアアアーン!「一撃で十機ゲットだぜ!」

「ヴィータちゃん、やるの。魔力を大地に打ち込み、半径数百mの地面を大噴火させたの。」

「多数敵を殲滅するのに最適な技だね・・!」きっ!「バルディッシュ!」Scythe form。

「はああああーっ!」ドスッ!・・タラタラ。「地面から・・オイル?」グイッ、ズボオッ!

「・・地底強襲用MS。もう一匹!」ブン!ズバシャアアアーッ!・・ドカドカドカーン!

「お見事。地中のMSごと大地を斬ったの。」「いい手だけど、震動まで隠蔽しきれなかったね。」

 

右翼組。ササッ・・【あれがレールガン砲塔だね。】【ち、正面に集中するかと思えば、周辺まで

気を配った良い警備体制じゃない。テロリストのくせに。】【案その1。何も考えずに突っ込む。】

【おバカ。あの戦力差じゃタコ殴りがオチ・・あ、そうか。】【そう、ティアナのファントム。】

ダダッ!『むっ?敵襲!』ズガガガガッ!チュンチュン!『?・・当たってないだと?!』

『この距離で外れるはずが・・はっ?!』シャアアアアーッ!「スキあり!」ジャコン!

「スバル流星拳!でりゃああああーっ!」ズドオオオーン!『ぐわあああっ!』ドグシャアッ!

「ティアナ!」「おう!」ダーン!・・ザシャッ!「クロスランダー!」Bayonet Form.ヴン。

「回転旋風連斬!」クルルッ、ズババババッ!『なにいっ!』ダンッ!・・ガラガラガラーン!

「超至近距離では腕で振るより身体ごと回るのが合理的よ。・・進攻路クリア。」シュイン。

 

左翼組。ドドーン・・『なんだ?』『北門で交戦中!応援に』『いかん。持ち場を離れるな。

ここが手薄になればますます不利になるぞ。』『ははっ。』「・・誘い出されないか。やるわね、

あの警備主任。」「もはや正攻法しかないようですが。」「まともにケンカするには、ちょっと

頭数が多すぎるね。」「・・・よし、少し減らしましょう。インペリアル。」ジャコン!チャリッ。

CANON Form. 「光の眼。」キュィン!チャッ。「この距離から狙撃ですか?」「遠すぎるよ。」

「いいえ、射程距離よ・・倍率アップ。」グイン。「狙いは・・コクピット。」ぴたり。

ドガッ!・・「・・直撃!」「すごいなー。」「こちらに敵の注意をひきつけるから、二人は

側面から回り込んで。」「了解です。」「いこ。」「さて・・もう少し減らしておきましょう。」

バコッ!『またやられた!』『どこだ?どこにスナイパーが?・・』ボゴッ!『くそっ!全機、

遮蔽物に隠れろ!』ザザッ!『壁の裏なら、まず当たらな・・』Speerangriff!ズボオオオーン!

『が!・・』『なにいっ!』ゴォォォ・・『や・・槍が壁越しに!』グリッ、ズッ・・どさあっ!

ジュルジュル・・『ん?・・なんだ?!』ジュグジュグ!『壁の上に・・なんだあれは?!』

ゴオッ!グシャアアアーン!『ぶぎゅわっ!』『・・うわっ!なんか入ってきた!ぎゃああ』

ジュグジュグ・・ひょい。「ショゴス、ごくろうさま♪」「うへえ・・ものすごい光景。」

「これがキャロの召喚魔法なのね・・」「可愛いでしょ♪このグチャグチャ感がもう最高。」

「はあ・・エリオくん、どう思う?」「えーと・・軟体フェチって多いかもです。」ぽりぽり。

 

NATO艦隊旗艦「アーク・ロイヤル」。「さすがは魔女兵団・・恐ろしいまでの強さだな。」

「基地の陥落は時間の問題かと。」「・・イージス艦に通達、戦術核トマホークの準備を。」

ザワッ!「司令、それは?!」「基地もろとも魔女狩りだ。あのような存在を許してはならん。」

「しかし核の使用は関連各国の了承を得ないと!」「私が全責任をとる。ボタンを私に回せ。」

 

「バラド・ドゥア」。「全チーム、配置につきましたー。」「残るはレールガンのある本陣やな。」

「一気に殲滅できる魔法が欲しいところですね。」「・・おし、例のアレをやってもらおか。

アリシアはんに連絡、大魔法解除や。」「了解ですー。」スッ。「はやてちゃん。」「シャマル?」

ひそひそ・・「あ~、やっぱな。」「いかがします?」「相手が相手やしな・・穏便にいこか。」

「穏便に、ですね。」ニイッ。「規則違反の一人で済むなら、あちらさんも納得するやろ。」

 

【アリシアさん、指令が出たの。】【・・思う存分やってください。】「了解した。始めます。」

「ウワサの大魔法がついに・・」「どきどき、わくわく。」「ティア、どんなんか知ってる?」

「聞いた話だと、あの伝説の大魔法らしいわよ。」「ん~・・ぱるぷんて?」「なんじゃそら。」

「あの大魔法を使えるなら、現役時代に将官に昇格させとくべきでしたね・・」「知ってるの?」

「ええ、魔戦将軍の腹心でしたし・・将軍が辞任してからは、だいぶ落ち込んでましたけど・・」

「・・それが退役した本当の理由か。惜しいな。」「そう・・とても惜しいですね・・うん。」

キリキリッ、ばんっ!「虚空より来たれ、恐怖の王。マルスの名のもとに彼の地を灼き尽くせ!」

ズゴゴゴ・・「空が?」「赤い雲・・光ってる?」バッ!「アンゴルモア!」・・ボボボボッ!

『おおっ!』「・・隕石?大きい!」「ものすごい数の巨大隕石が!」「流星雨なんて生やさしい

ものじゃない、まるで・・」「・・流星爆撃!」ガラガラガラガラ!ドグオオオオーン!

『うわああああっ!』ドガドガドガーン!「ま・・まさに集中爆撃なの!」「・・これだけの

大きさと数の隕石を喚べるなんて。」ドガガガーン!「うわっと!・・こりゃオーバーキルだぜ。」

「いいえ・・城攻めの基本は殲滅戦です・・うふふふふ。」「言葉様、その笑い方コワいの。」

 

『は~・・』「・・これが伝説のメテオ大魔法。」「そや、使えるもんはあちらも数名しかおらん。

都市ひとつを灰燼にできる戦略大魔法や。」「マイマスターもけっしてヒケをとらないですー。」

「リィン、そらちゃうで。アリシアはんとガチでやったら、まずウチはハチの巣になるやろな。」

「む~、そんなことないですよー。」「ええんや。強さというもんはいろんな定義があるんや・・」

 

ゴォォォ・・「殲滅完了。」『うへ~・・』「真っ平らなの・・」「・・無数のクレーターが。」

「これで生きてりゃ奇跡だな。」・・ぴく。「あら、そうでもなさそうですよ・・」『え?』

ズズズズ・・ゴバアッ!「地中用MS?」パシュ。「はあっ、はあっ・・な、なんて連中だ。」

「識別。A級国際指名手配テロリスト、アリ・サーバス。今回のテロの首謀者と思われます。」

「A級なら、デッド・オア・アライブでいい金になるね♪」「いちおう生け捕りにしますか?」

「子供に自爆テロさせるような外道は、市中引き回しの上、ノコギリ挽きの刑がいいよ。」

ピン♪「彼は私に任せてくださいませんか・・」『言葉様?』パシュッ。すたっ。「なんだ?」

「機会をあげます・・私を殺せれば見逃しましょう・・」「そりゃありがたいねえ。ほんじゃ

遠慮なく!」チャッ、ドキュドキュン!ヒュン、チュチュン!「なんだ?・・ノコギリ?」

コロコロ・・「!・・銃弾がまっぷたつ?!」「飛び道具は役に立ちませんよ・・お得意の

ナイフでどうぞ・・」「・・へっ!」チャッ。「切り刻んでやるぜ!」ダッ!「あら、それは

私のセリフですよ・・」クイッ。「なっ!」ザザーッ!・・「な・・なんだこの雰囲気は?!」

ゴゴゴゴ・・(ただの女じゃねえ・・幾千もの地獄の戦場で幾万もの血を吸ってきたヤツだ!)

「あなたの望みうる最高の相手・・ですよね?」ニイッ。ヒュン・・「消えた?・・!」ばっ!

ビュオッ!シュパァァーン!・・「振り向きざまの攻撃、お見事。けどちょっとだけ遅いです・・」

ボトッ!「・・手がああああーっ!」「まだ片手がもげただけですよ?もう一方の手があります。

さあナイフを拾ってください・・」「ぐうううーっ!」・・カツッ、シャキン!「くたばれ!」

ビュオッ!「靴の仕込みですか・・」シュン!「?・・手ごたえが無い?」すとっ、ガクン!

「なにっ!」どさっ!「・・足が?・・無い!」「これですか?・・」ぶらぶら。「・・俺の!」

ズキイッ!「うごおおおおーっ!」「やっと痛みが来ましたか。恐竜なみですね・・」ニイッ。

「・・言葉様、遊んでるの。」「・・あの悪いクセは昔のままね。」「残虐だが同情しねえ。」

「さあ、もっと遊びましょう。まだまだ部品は残ってるし・・」ぞくうっ!(!・・この狂気、

尋常じゃねえ!コイツは正真正銘の殺人鬼だ!)ごそごそ、ピッ♪ググッ!「あら、MSが・・」

「いけっ!その基地外を踏みつぶせ!」グワアッ!「誰が隠れてましたか?・・」ヒュン。

ぱかっ、ドスーン!「バ・・バカな?足がまっぷたつに!」Reload.ジャコン!フッ・・ボッ。

「確かめてみましょう・・」ヒュヒュン!ピリッ・・ガラガラーン!「正面装甲を?!」

「・・中に誰もいませんよ。ということは・・」ちらっ。「ひっ!」フッ・・ボトッ!

「おぶぅわおおおーっ!」カラン。「やはり、リモコンでしたか・・姑息とは言いませんが、

お楽しみの中断は、ちょっとだけお仕置きです・・」ヒュヒュッ、ぽとぽとっ。「耳がぁっ!」

「うへ~、カンペキなぶり殺しだ・・」「あの残虐非情さが、軍を統率するのに必要なのね・・」

「グロいな~・・キャロはだいじょうぶ?」「なにが?」にこにこ。「・・なんでもない。」

 

「うがああああーっ!」ジタバタ!「騒々しいですね・・」すっ、ドオンッ!「がふっ!」

「ではそろそろお開きにしましょうか。そう・・『お開き』にね。うふふふふふ。」「が・・」

「ご心配なく。下から『ゆっくり』開きますから・・」ぴたり。「まずはタテ割り、ですね・・」

『・・うがああああーっ!』ギーコギーコ。「うふふふふふ、あははははは!・・」『わ~・・』

「はーい、状況終了。みんな撤収なの。」くるっ。「・・なのはに賛成。つきあいきれない。」

「リィン、今夜は精進料理にしてくれ。」「物証のホトケさん、あとで取りにくりゃいいよね?」

「運良く原型残ってたらね。」「あっちの軍人さんて、あんなのばっかしですか?」「ないない。

さすがに閣下ほどムチャするのは、ほとんどいないわ。」「そこにシビれる憧れるぅ~♪」

 

「アーク・ロイヤル」。「核トマホーク、発射準備完了。最終キーを。」「うむ。」チャリッ、

ガチャッ。「タイミング、合わせます。」「いくぞ。3,2・・?!」ドブオッ!『なにいっ!』

「司令の胸から・・女の手が!」「掴んでるのは・・もしや?」ドクンドクン「・・心臓!」

グッ、グシャアッ!バシャアアアーッ!『うわっ!』ぱっ・・ビチャッ。スイィィィ・・

「・・手が消えた?」「・・かはっ!」どさっ!「司令!」「?・・キーが・・無い?!」

 

「ごくろーはん、シャマル。」「ちょっとコレステロール多くてイヤでしたわ。」ふきふき。

チャリッ。「ついでにいただいてきちゃった。」「核ミサイルのトリガーキーやね。んなもん

アクセサリーにもならんから、燃えないゴミに分別しとき。」「明後日に出しますね。」

 

「言葉様がお帰りになられる。総員、敬礼!」ザッ!「はやてちゃん、また遊びに来ますね・・」

「またおいしいミッションを用意しとくさかい。」「よいオミヤゲもいただきましたし・・」

ぶらーん。「当局には心臓で身元確認させるきに、首はええわ。粗大生ゴミにしかならんし。」

「言葉様、お達者で。」「ええ、シグナムも。・・アリシア元一等陸佐・・」「ははっ!」

「復隊する気があれば、いつでも私のところへ・・将官ポストを用意しておきます・・」

「お心遣い痛み入りますが、本官・・いえ、私は、今の職こそふさわしいと思っております。」

「それもひとつの生き方です・・己が信ずる道です、堂々と征きなさい・・」「イエス・サー!」

ギィィィ・・「舟が・・霧の彼方へ。」「言葉様がいれば、まだまだ軍も捨てたものじゃないの。」

「・・あの圧倒的な統率力があるかぎり。」「まー、あちらもじきに忙しゅうなるしな~。」

 

*******************************

 

怪獣退治の専門家?なの

 

魔城「アイゼンガルド」。「今回のターゲットはこれや。」ぱっ。ドヨッ!「この怪獣は?!」

「そや。ご存知の超音波魔獣ギャオスや。」「な・・なぜタルタロスの魔獣が地上に?」

「経緯は不明ですー。どこかの破れ目から現出したか、もしくは」「誰かが卵を持ち込んだ、か。」

「可能性としては後者がきわめて高いですね。」「・・テロ?」「それにしては目的が不明瞭だな。

なるほどギャオスを放てばかなりの被害が出て、しかも繁殖すれば大陸レベルの大災害になるが。」

「出現地域は?」「ネオエジプトや。少なくとも二匹の個体が確認されとる。」『エジプト?』

「おかしい・・戦略目標にしては曖昧すぎる。」「たしかにカイロが襲われれば大惨事だけど、

それによる利が見込めないわね・・愉快犯?」「だとしたら、目的のあるテロよりタチ悪いの。」

「ネオエジプト軍も血眼になって巣を探してますが、いまだ発見に至ってませんー。そこで。」

「怪獣退治の実績があるウチに依頼が来たんですね。」「ギャオス・・空戦になりそうね。」

「そこで今回は高速空戦に長けたフェイトちゃんに行っていただきます。」「・・了解です。」

「例によってメンツは好きなん選んでや。」「ではエリオ・キャロ・アリシアさんで。」

「今回はお休みなの。」「なのはさんは行かれたほうが・・」「スバル、高速空間機動戦では

なのはの三次元砲撃は味方を巻き込む可能性が高い。だがエリオの槍は線、アリシアの狙撃は点。

フロントのフェイトは気にせず追撃できる。」「あ、なるほど。」「キャロは後方支援ね。」

「シャンタク鳥でみんなを空輸、なおかつ橋頭堡になるよ。」「うん、それでいこか。」

 

カイロ市街・ホテル。「捜索は明日からね。」「・・目撃証言から、巣のある可能性の高いのは

この二つです。」とん。「・・ピラミッドか王家の谷。」「でもどちらも観光地だよね?なら

もっと被害が出てるんじゃ。」「いえ、目撃されたのは夜。しかもギャオスは基本的に光を嫌う。

明るい場所へは近づかないわ、今はまだ。」「まだとは?」「・・いずれは光に耐性を持つ。

ギャオスの恐ろしさはその環境順応性にもあるの。」「・・そうなったら大惨事だよ。」ぞおっ。

「その前に退治しないとね。」こく。「・・明日はまず近場のピラミッドから調べましょう。」

 

その夜。「二人は?」「もう寝たわ。私たちはしばし寝酒を楽しみましょう。」「そうですね。」

カラン・・「・・」じーっ。「フェイト隊長、なにか?」「・・アリシアさん、以前どこかで

お会いしたような気がするんです。なにかとっても大事なことを忘れているような・・」

「・・いわゆる既視感というやつかしら?」「かもしれません。けど・・私の記憶もあまり

アテにならないので。」「ああ・・ウワサに聞いたあの。」こく。「さすがにご存知ですか。」

「大事件だったしね。・・狂った魔女が、亡くなった娘を甦らせるため、禁忌とされていた

『賢者の石』練成の材料集めのため、各地を襲撃・・最期はタルタロスの孔へ墜ちたと。」

「その材料集めの実行者が私・・娘のクローン。実の娘だという偽りの記憶を持たされて。」

「・・あの後、魔女はどうなったか知ってる?」「いえ・・タルタロスは未知の無限孔。誰も

その底を知りません。」「超重力と魔力が渦巻く地獄・・いえ、地獄と呼ぶのもなまぬるいわ。

有機物など一瞬にして元素に分解される、まさにブラックホール・・」「・・なぜそれを?」

「そこから這い上がってきたからよ。」「!」ぎょっ!「そ、そんなことが?!」「まず不可能。

けど物理法則など何の意味も無いのもまたタルタロス。・・混沌に秩序をもたらす要素とは?」

「・・意思、もしくは思念。」「正解。魔女はたしかに狂っていたけど、ある一点においてのみ

確固たる思念があったの。それは・・」「・・娘を甦らせる。どんな手段を使っても。」

「その強烈な思念が混沌に秩序を生んだ。分解された母娘の要素は一つとなり、膨大な魔力は

残留思念によって制御され・・新たな命を練成した。」「そ、そんな・・」ガクガク・・

「むろんそれは生前の娘ではない、別の個体。けど『想い』は素粒子になろうと残っているもの。」

「・・ということは。」「タルタロスの穴から這い出た私は魔神将軍に拾われ、軍で数年間を

過ごした。けど将軍が冤罪で退官したとき、『もう一人でやっていけるさ』と言われたの。」

「・・私のことは?」「おぼえてる。・・昔のアリシアが言ってる、『ごめんなさい』と・・」

「・・ううっ!」「でも『姉さん』とは呼ばないで。さっきも言ったように、私は別人だから。」

「け、けど!」「けど。・・守るよ、前のアリシアの分もね。」「・・姉さん!」がしっ!

 

深夜。・・カチャ。サササ・・『・・・・』シャッ。ドスドスッ!『?!・・この手ごたえは!』

グチャア・・ビュルルルッ!ビチャッ!『ぐぼっ!』ジュウウウ~ッ!『ムゴオオオオ!・・』

『と、溶けていく?!』『なんなんだコイツは!』「それはこちらのセリフ。」ハッ?ばっ!

Speerschneiden!ズバアアアーン!『ぐはっ!』「バルディッシュ。」Scythe Form. ジャキン!

シュパアアアーン!『なっ!』コロコロ・・『ひいっ!』「そして私がここにいる。」ジャキッ。

Shotgun Form. ドンッ!『ぐはっ!』バシイイイーン!「非殺傷性散弾。骨くらいは折れるけど。」

『ぐ・・』「さて尋問タイムだね♪」「素直に吐くとも思えないけど。」「ご心配なく。ミ=ゴ。」

Vorladung. ・・ブウウウウーン。ぴたっ。メリメリメリ!『うぎゅるるる!』「・・脳を。」

ぽとっ。パシン。「この缶に入れれば、自由に記憶を引き出せるよ。USBつないでと。」カチャ。

「外部記憶デバイス?」カタカタ・・ぱっ。「ビンゴ。」「なるほど・・反政府ゲリラね。」

「商人からギャオスの卵を買って、都市テロの武器にしようとしたのね。」「商人って?」

「正体不明。ちなみに私たちの情報は洩れてたみたいね。」「・・ギャオスを無差別テロの道具に。

許せない。アジトは?」「ギーザ、ピラミッド近く。」「行って殲滅しましょう。」こく。

 

ギーザ、ピラミッド近くの建物。「襲撃部隊はどうした?」「いまだ連絡が・・」バサバサ!

「なんだ?」・・ゴガアッ!『うわっ!』ガラガラ!・・ぬうっ。「!・・ギャオス!」グワッ!

ゴォォォ・・「ん?・・アジトに異変が。」「あれは・・ギャオス!」「あー、喰われたね。」

「・・もうあんなに大きく。」「あっ、飛び立ちます!」バサバサ!「追うよ、シャンタク!」

ゴォォォ・・「いけない・・すでに光に耐性をつけはじめてる。」「照明くらいの光なら、

もはや平気になってるようね。」「このままでは被害が大きくなります。」「いまのうちに

退治しちゃったほうがいいよ。市街地入れると面倒だし。」こく。「・・私が空中戦で追い込む。

アリシアさんは対空援護射撃を。」「心得たわ。」チャッ。「キャロは召喚獣で航空支援を。」

「あれならナイトゴーントの群れがいいね。」「足を止めたらエリオの槍で仕留める。」「はい。」

ターン。Sonic Fin. ヒュゴオッ!ドオオオーン!「あっという間に音速突破か。さすがね。」

 

キィィィーン・・クアッ?!ヒュゴオオオッ!「バルディッシュ!」Plasma Arrow. ボボボボッ!

「ゴー!」シュパパパパッ!クアアッ!キュィィーン!すかすかっ。「チェイス!」カクッ。

ヒュドドドドッ!ドカドカッ!ズガガガーン!クアアアッ!・・バサアッ!「・・浅かった。」

バササッ!キィィィ・・Warning. High-Frequency Sound detected. 「・・超音波メスね。」

キイイイイ!・・シュバアアアアアーッ!「プロテクション!」キン。バシイイイイーン!

クワアアアッ!はっ!「・・もう一匹?陽動か!」グワアッ!ばっ!ヴン。ガキイイイーン!

「フェイト隊長が!」「二対一じゃまずいよ!」「いいえ、隊長の読みどおりよ。」『え?』

「インペリアル!」Canon Form. キリリリッ、ジャキッ!「光の眼。」ヴン・・「・・そこ。」

ズドンッ!バガアッ!「頭部粉砕?・・姉さん!」「お見事です!」「これで残るは一匹!

召喚、ナイトゴーント!」・・バサバサバサッ!「ギャオスを取り押さえて!」がしがしっ。

「動きを封じたよ。エリオくん!」「アスラーダ!」Reload. シャコシャコン!「ブースト!」

ヒュィィィ・・シュゴオオオオーッ!ダーン!「シュペール・エタンダール!どりゃあああっ!」

ブオオオオッ、ズドオオンッ!ガクン、ドンッ!「噴進Vの字斬り!でりゃあああーっ!」

ギガガガッ、バシャアアアーン!クワアアアアーッ!・・「墜落する前に消し去る。リロード。」

ギリリッ、ジャコン!Shooting Form. キィィィ・・バリバリバリ!「プラズマ・バスター!」

ズバシャアアアーン!ゴオオオッ!ドギャアアアーン!ゴォォォ・・「電子分解、完了。」

 

ザッ。「目撃証言では、この二匹のみで終わりのはずです。」「この屍体も焼却しましょ・・!」

ばっ!「アリシアさん?」「・・若い。これは成体じゃないわ!」「・・と、いうことは?!」

「・・繁殖してる。」「ギャオスは単性生殖、ネズミ算どころの騒ぎじゃなくなるわ。幸いにも

この二匹は未成熟、けど親がまだいるはず。」「この大きさで成体じゃないって・・?!」

ばっ!「・・いる、成体が!」「子供の死を感じて飛んできたわね。」・・ゴオオオオーッ!

「お・・大きい!」「翼長200mはあるよ!」キィィィ!・・「・・超音波メスが、来る!」

シュバアアアアーッ!「カドゥケウス!」Protection Powered. ヴン。バシイイイイーン!

『くっ!』ガクン!「強化シールドでなきゃ、抜かれてた・・」「あんなのが相手では生身じゃ

どうにもならない・・みんな、いいね。」こく。すっ、『ガンダアアアームッ!』♪パチン!

ギン!・・ゴオオオオーッ!『はっ!』ターン!・・スパスパッ。「攻撃開始!」『ヤヴォール!』

(ちなみに、魔動ガンダムはバリジャケそのものが連動スーツなので着替え不要です。残念!)

 

「まずは動きを抑える。キャロ!」「大型ガイストカード・ドロー!」Ziehen!しゅぴっ!

「セラエノより星風に乗りて来たれ、ハスター!」ぱしーん!Vorladung!・・ゴオオオオーッ!

「風でギャオスの動きが鈍ったわ。」「いくぞ、アスラーダ!」Nachladen!ジャコジャコン!

ヒュィィ・・ドグオオオオーッ!「チャージ!」ドオオオオーン!「当たれば一撃で終わる。」

キィヤアアアアーッ!バサバサッ!「まだ動ける?!」ギュオオオオーッ!「超音速形態で

急上昇?」「弾道軌道で逃げるつもりよ。」「させない。 バルディッシュ!」Cast Off.

バンバン!「テスタロッサの外部装甲が?」ヴン。「・・装甲の下に、魔法陣ブースター?」

ヒュィィィ・・「はっ!」ヒュン!・・ドオオオオオーン!『うわっ!』「この轟音と突風は?」

「・・あまりの速さに軌道が真空になり、雷鳴と同じ現象が起きたのね。」「そんな初速が?」

「魔法陣ブースターで無慣性状態にしたらしいわね。おそらく空気抵抗も干渉してるはず。」

「・・あれが『シュバルツ・ドンナー(黒き雷)』。」「部隊最速という話もホントだね・・」

 

成層圏。ゴォォォ・・Master, Target Detected. ぱぱっ。「つかまえた。リロード!」ジャコン!

バチン!ヴン。Double Zamper Form. ジャキッ。「ふたたび地上へは降ろさせない。・・はっ?」

くるっ、キィィィ・・「超音波メス!」・・ヒュン!「えっ?」ズドオッ!キャアアアアーッ!

「狙撃?・・まさかこんな距離を!」ぱっ。【喉の音叉頚骨を破壊したわ。もう超音波は撃てない。

あとは仕上げを。】「ありがとうございます。・・転身!」くるくるっ、ギュララララッ!

バリバリバリ!「疾風・雷鳴!」Thunderstorm!ゴオオオオーッ!「はああああーっ!」

ズババババッ!ギャアアアアーッ!「雷をまといし双剣回転連斬。星の屑となって墜ちろ!」

ズバシャアアアーン!・・ぴたっ。バラバラ・・ゴオオオオ・・「地表までに燃え尽きるね・・」

 

翌日、ギザのピラミッド。「はやて司令から、帰りはゆっくりでいいって。」「エジプトならば

ピラミッドは鉄板ね。」「けど、クフ王のピラミッド頂上ってのはどんだけー。」ヒュォォォ・・

「絶景ですね。」「スフィンクスの真っ正面にあるピザ屋とフライドチキンが興ざめだけどね。」

「あとでカイロでサリーでも買って帰る?」「それいいですね。」「どうせならベリーダンスも

おぼえたいかも。」「あ、もっと簡単で誰でも踊れるの知ってます。」「エリオくん、それって?」

「あー、アレだね。えっと、ケータイにあるよ。」♪ピッ。「エリオくんもいっしょに。せーの。」

♪バルサミコ酢やっぱいらへんで~・・♪くねくねくいくい。『あはははは!』「カワイー!」

「あはははは!これいいね。帰ったらみんなに教えなくちゃ。」「司令もう知ってます。それと

シグナム副長も。」『シグナム?』「・・想像できない。」「あ~、はやてのイケニエね・・」

 

そのころ、司令私室。「おー、よう似合っとるで。」「お、お誉めにあずかり、恐縮です・・」

「メイド服はさすがにキツいか思たら、けっこうイケるもんやな~。ほな次は体操服や。」

コンコン。『失礼します。』「なにっ?!」ガチャ。「はやて司令、なのはさんが・・?!」

びくうっ!「し・・シグナム副長?!」「見たな、スバル・・」ユラ・・「い、いえいえいえ!

何も見てません!あの副長がツインテでフリルいっぱいのメイドさんなんて!」わたわたわた!

「こうなったら・・」チキッ。ぽん。「・・主はやて?」「もっとええ手があるで。」きらーん。

 

サロン。「待たせたなー。」「えらく遅かったの・・?!」ブーッ!「なのはさん?・・ゲッ!」

きらりーん。「どや?可愛いやろ。」「こ・・これ、スバル?・・」ひくひく・・「ほら。」

スッ・・「みなさん、ごきげんよう♪」スイッ。「・・お嬢様?」「・・そういや女だったわ。」

 

************************

 

黒い珊瑚礁?なの

 

ネオドイツ・フランクフルト。「アイゼンガルト」のあるハルツ山から近いので、部隊の物資等の

主要供給地となっている。なお買い出し当番は持ち回りで、今回はスバル・ティアナ・なのは・

ヴィータ・はやて司令。ガヤガヤ。「ん~、あとなんも忘れとらんな。」「食糧および備品は

宅配発送済みです。みんなの注文物もちゃんと買ってます。」「いや~、ひさびさの街ですね。」

「買い出し当番は同時にみんなの骨休めでもあるの。」「てか、はやては毎回同行してねーか。」

「会計監査の手間を省いとるんや。」「はいはい。司令相手じゃ文句のつけようがないの。」

「にしても、スバルがいると買い物がラクだぜ。」どぉん。(ばかでっかい風呂敷包み)

「発送した後の衝動買いが多すぎです。」「まあほとんど服とかだから、そんなに重くないです。」

♪ピピッ。『ん?』「念話コールなの。」♪ピッ。【はやてちゃん、緊急情報です。】【シャマル、

なにごとや?】【最新情報によると、反主流過激派が暗殺者を派遣したそうです。ターゲットは】

【まずウチやろうな~。王家を支える大貴族の一角「夜天の王」なら格好のターゲットや。】

【居残り隊員を送りましょうか?】【いや、アイゼンガルドへの同時強襲も想定されるきに、

こちらだけで対応するわ。】【了解です。】♪ピッ。「暗殺者?よく引き受けるのがいたの。」

「ウチの実力は過激派もよく知ってるはずだ。それを承知のうえで引き受けたってことは・・」

「腕におぼえあり、ってことですね。」「ぱっと考えられるは、AA級以上の魔導士ですね・・」

 

「そやな~。・・そこんとこどないや?」【陸戦AA級。自称ですけど。】『・・えっ?!』ばっ!

「・・あれは?」カツカツ・・「・・傘を差したメガネのメイドさん?」「いえ。・・あれは。」

ザッ。ゴォォォ・・「ごきげんよう、『夜天の王』はやて様。」すいっ。「アンタがそうかや。」

「『Rasta Blasta』ロベルタと申します。」「な、なんだって?!」「ヴィータ、知っとるけ?」

ガクガク・・「・・たった一人で武装組織をいくつも壊滅させ、暗黒街で『メイド・イン・ヘル』と

呼ばれたスゴ腕戦闘魔導士。」「前半の部分は認めましょう。」「なるほどな~。過激派が自信を

もって送り込むわけや。ちなみに。」「なにか?」「あんた依頼人がキャンセルするまで、地獄の

果てまで追いかけるクチか?」「それがプロの掟ですので。」「やろな。ほなら交渉は無意味や。」

ザザッ。「待ちい。・・あちらさんは一人や、タイマンでいき。」「ならオレが相手だ!」ダッ!

「お受けいたします。」すっ。「傘?」「・・いけねえ、グラーフアイゼン!」Panzerhindemiz.

「Madre de Dios。」Shotgun mode.ドゴォンッ!バゴォンッ!ガクン!「ちいっ!・・バリアが

押されるパワーか!」「さすがはベルカ騎士。普通の対物理障壁なら粉砕されていたはずです。」

「・・グラーフアイゼン!」Raketen Form. ジャキッ!ヒュゴオオオーッ!「うりゃあああっ!」

「Madre de Dios。」Spin Shield. ばっ!「傘なんかで止められるかよ!」「止めませんわ。」

ギュルルッ!「なんだと?・・傘が回る!」ツルッ。「スキあり。」・・ズボッ!「刃が?!」

ガキイイイーン!「?・・これは。」「・・なのは!」「間一髪だったの。ヴィータちゃんは

下がってはやてちゃんの直衛を。あとは私がお話するの。」「・・わかった。たのむぜ。」

 

「・・『ヴァイス・エルケーニッヒ』なのは。空戦超S級砲撃魔導士。」「その傘があなたの

デバイスなの。」「いかにも。『Madre de Dios』。」「なのはさん!」「ここはまず私たちが!」

「Nein!」ぴたっ!「グラーフアイゼンが直撃できない相手なの、二人ではお話にならないの。」

「・・・・」「ゆえに私がお話するの。」ザン!「参ります、『白い魔王』。」ドオンッ!

「・・いない?」『ここなの。』はっ。「・・一瞬で間合いを。」チャッ。「レイジングハート!」

Divine Buster.ドオオオーン!「Madre de Dios!」Diffused Shield. ヴン。バシャアアアアーン!

「・・なのはの砲撃を散らしやがった!」「なるほどな~。傘に高位防御呪紋を織り込んどるな。

加えて回転と被弾径始で拡散させたんや。」「・・あの、なのはさんの砲撃が通じない?!」

「なんて実力者なの・・」「うん、やっぱりなの。」「砲撃を封じられ、いかがいたします?」

「こうするの。」シュィン。「?・・レイジングハートをしまった?」「じゃあいくの。」ダッ!

「無手で突っ込んでくる?・・!」ドンドン!ビチビチッ!「魔力散弾が・・通らない?!」

「なのはさんの魔法障壁がケタちがいに強力なんだわ。」「けど無手でどう攻める気だ?」

「その傘の弱点は・・そこなの!」ぴっ。ヴン。「指先に魔方陣?」「スティンガーシュート!」

シュパッ!ボスッ!「銃口に?!・・まずい!」ばっ!・・ボカアアアーン!『おおっ!』

「さすがなのはちゃんや。魔力障壁の死角の銃口へ精密射撃、魔力散弾を暴発させたんや。」

「接近したのは、射撃精度を上げるためか。」「鉄壁の防御の、なのはさんならではだね。」

「てか、なのはさんしかできない手だわありゃ。」「他のもんはマネすんなよ、死ぬから。」

「くっ・・」ザッ。「残るは仕込み刀だけ。まだやるの?」「・・語るに及びませんわ。」ダッ!

ズドオッ!『ああっ!』「直撃?」「なのはさん!・・えっ?」ゴォォォ・・「ば・・バカな?」

ギシイッ。「・・刃をつかんでる!」「あの突進をものともしない・・なんて握力なの。」

「レイジングハートを使ってれば、いやでもこうなるの。」ググググ・・パリイイイーン!

「・・折った?!」パラパラ・・「これで得物はなくなったの。」「・・これが『白い魔王』。」

 

「はいはい、そこまでや。」ぱんぱん。「はやてちゃん?」「いま連絡があったで。あんさんとこの

組織、たったいま陸軍特殊部隊によって壊滅したて。」「あ・・言葉様か。」「なるほど、襲撃は

手入れの格好な理由になります。」「前から目をつけてただろうし、動けばあっという間だな。」

「関係ありませんわ。依頼人がどうなろうが、契約は成立してますわ。」「いんや、契約破棄や。

あんさん前金よう調べたか?」「・・前金?」「あちらの証言やと、紙幣に追跡物質を塗ってあり、

あとで奪還するつもりやったらしい。みみっちい連中や。」「!・・」「依頼者の背信行為は

契約破棄とみなす・・やろ?」「・・おっしゃるとおりですが、私自身でまだ確認してません。」

「ウソや思うのも無理ない。ほい。」ぽい、ぱしっ。「?・・携帯?」「銀行にかけてみ。」

「・・そうですの。では該当紙幣は処分ということで。・・はい。」♪ピッ。「確認とれたやろ。」

「ええ。・・けど。」ぎらっ。「すっきりせんやろな~。・・ええやろ、いっちょ相手したる。」

『ええっ?!』「ただし、魔法もデバイスも抜きのベアナックルや。気が済むまで殴ったらええ。

むろんウチもタダではやられんけどな。」コキコキ。「・・。」ちらっ。「心配せんでええ、

部下は手出し無用や。な?なのはちゃん。」「みんな、手出しまかりならないの。破ったら

私がお話し相手になるの。」「だそうだ。なのはのお話はちっときついぜ。」『は、はい!』

 

ザッ。「メイド服でわかりにくいが、ええ筋肉つけとるな。」「はやて様は、そう見えませんが。」

「あー、気にせんでええ。ウチにはウチの鍛え方あるよって。遠慮なくカモン。」「では・・!」

ダン!ゴオッ!シュイッ、がしいっ!「なっ?!」「疾風巻き落とし。」ギュン!ばしいいーん!

「かはっ!・・」ささっ、がしっ!「疾風腕ひしぎ逆十字。」「くっ!・・」ギリギリ・・

「投げ技にサブミッション?!」「まさかマーシャルアーツ?」「八神家古代ベルカ式柔術だ。」

「知ってのとおりベルカ式は近接戦闘に特化した魔法体系なの。スバルの近代ベルカ式格闘術は

打撃技主体だけど、古代ベルカ式格闘術は投げ技と掴み技を主体とするの。」「ちなみにあたいら

ベルカ騎士団も古代ベルカ流だが、はやての柔術はもっと古い。数千年前ともいう伝承だ。」

「古流柔術・・すごいです。」「後方支援砲撃専門カチューシャ砲だけじゃなかったんですね。」

「くっ!・・」「お~、ようもっとる。ほなら。」ぱっ。「えっ?」くるっ、「疾風S.T.F。」

がしいっ!「ぐうっ!」メキメキ・・「首と膝は鍛えようがないわな~。」「ま・・まだ!」

グン!ガゴッ!「あだっ!」ババッ。・・「はあっ、はあっ・・」「あたた・・ええブレイクや。」

「・・間合いをとっての立ち技なら。」グッ。「ボクシングかや。掴まれやすい足技やのうて、

引き戻しが速くスキの少ない拳闘は正しい選択や。」「はっ!」ダン!ゴオッ!「やけどな。」

ドン!「なっ?!」「な、なに?一瞬で間合いをゼロに!」「まるで瞬間移動・・今のは?」

「ベルカ式歩法『神脚』なの。」「関節技を掛けるには、相手との距離を詰めなきゃならねえ。

古代ベルカ柔術はそのための歩法もあるのさ。」「あの間合いではどんな武器も打撃技も無力、

ゆえに・・」ギュイッ、がしっ!「疾風スリーパーホールド。」「?・・平凡な技ですわ。」

「そうかや?」ギリッ。「・・?!こ、これは!」「ホンマモンのスリーパーホールドはな、

頚動脈を閉塞するきわめて危険な技なんや。プロレスのは、わざと動脈を外して掛けとんや。」

「かっ!・・」「ほれ、はよタップせんとオダブツやでー。」「だ、だれが・・っ!」カクッ・・

「死んだの?」「気絶しただけや。・・ええ根性しとるわ。」「でと・・どうする?はやて。」

 

数時間後。「・・はっ?!」「お目覚め?」「?・・ここは?」「アイゼンガルドの医務室よ。

私は医長のシャマル。かれこれ二時間、のびてたわけ。」「・・完敗ですわ。」「そういうこと。」

「・・方々は?」「サロンにいるわ。立てる?」「・・なんとか。」タッ。「・・手を貸さない?」

「貸してもいやがるでしょうし、私を楯に脱出もできるものね。いいのよ、自由に出てっても。」

「・・いえ、負けた以上、仁義は切っておかないと。」「いい心がけね。案内するわ。」タッ。

 

「おー、回復しよったか。」「なるほど、主はやての見込んだだけはある。いい面構えだ。」

「・・眼に曇りがありません。まっすぐな方のようです。」「とっとと逃げなかったのも潔いわ。」

「・・敗れた以上、お好きなように沙汰を。」「あんさん、メイド姿やが家事全般できるけ?」

「潜入任務などで必要とされますので、ひととおりは。」「決まりや。メイドさん雇うで。」

「えっ?・・」「ウチは料理が当番制なの。けど大半がオンチで、ローテ次第で悲惨なことに。」

「メシの味は士気にかかわるし、掃除や洗濯の雑用もけっこう負担になっとる。そこでや。」

「寝首をかくかもしれませんわよ。」「そんなん一人くらい御せんで、なにが『夜天の王』や。

スキあらばこの首、いつでももってき。」ぺし。「!・・感服しました。お仕えいたします。」

「はい、デバイス直しておきましたよ。」「え?・・どうも。」チャッ。「・・」じーっ。

『・・・・』・・フッ。「いまさら悪あがきはみっともないですわね。」すっ。「やね。」

 

そして。カチャカチャ。「・・うまい!」「たしかに。ウチで一番のはやて司令に匹敵するわね。」

「味にうるさいシグナム、どう見る?」「かなりの実践を積んできてるな。味付けが絶妙だ。」

「文句なしや。料理の基本がようわかっとる。」「お褒めにあずかり、感謝のきわみですわ。」

「雇って正解なの。」「・・これでチャンコ番から解放されるしね。」「それだ。なんといっても

シャマルの番がなくなるのは大きいぜ。」「あえてローテから外してるのにやりたがるしな。」

「残念ですわ。みんなにまた私の最新自信作をご披露したかったのに。」『せんでいい!』

「ま~、ロベルタはん一人にやらせるのもなんやし、志願制でお手伝いしよか。シャマル抜きで。」

「えー?」『激しく同意!』アハハハハ!(・・まるで家族。こういう組織もあるのですね・・)

 

****************************

 

ネオジャパンへ出張なの

 

「そろそろデバイスの定期点検の時期やね。」「ウチでもある程度の整備修理はできますけど、

オーバーホールや微調整は、やはりメーカー持ち込みでないと。」「ということは、もしや?」

「そや。ネオジャパンへ行くでー。」オオッ!「しかし主よ、全員のデバイスの一斉点検は

致命的なスキを作ることになるのでは?」「シグナムのいうとおりや。とはいえ、ローテで

点検するんも、デバイス持ってないもんが集中的に狙われるきん、持ってるもんの足を引っぱる

事態になりかねん。やから安全度の高いネオジャパンでリスク回避しつつ一斉点検するんや。」

「ネオジャパンなら各国の組織が集中してるからコトが起こりにくいの。」「なるほどな。」

 

ネオ浅草三丁目「Atelier de Marie」。「マリー、ほなよろしゅう。」「突貫でやるから安心して。

遅くとも明後日までには。」「これだけの数のデバイスをか?」「ウチではこんなもんだけど。」

「さすがマリーだぜ・・」「エイミィちゃん顔負けですね。」「そもそも次元がちがいますって。」

「なんならエイミィも手伝う?整備がてらいろいろ教えてあげてもいいけど。」「いいんですか?」

「ぱっと見、リコイル圧の調整が甘いしね。これだと二千分の一でジャムるよ。」「う"。」

「ひと目で・・さすが。」「高校時代からさらに腕上げたの。」「悪の錬金術士やもんなー。」

「ここが有名な・・」「ちょいとそこなメイドさん。」「わたくし?」「あなたのデバイス、

もっと機能を拡充できますけどご希望なら。」「具体的には?」「多機能弾頭、スポーク針、

フライングローター、レザーエッジ、うんぬん。」「・・追加代金は?」「ウチにまかしい。」

「ご主人様?」「ロベルタはんはウチの家族も同然や。こーゆーときこそ家族を頼りやー。」

「あ・・ありがとうございます。」「アリシアはんもや。遠慮せず、ねだりや。」「ははっ。」

「・・さすが我らが主、御心が広い。」「全身全霊をもって忠を尽くすに値する主人だぜ。」

「はやてちゃんのためなら、我らベルカ騎士団、タルタロスの最深部までお供いたします。」

「我らは主の剣であり楯でありまする。」「リィンも立派なベルカ騎士なのですー!」

「・・はやてはいい家臣を持ってるね。」「人徳ゆえなの。私じゃああはいかないの。」

「そんなことありません!なのはさんには私という忠実な下僕が!」「下僕ときたよコイツは。」

「フェイトさんにも僕たちがいます。」「いざとなったらクトゥルーだって召喚しますよー。」

「あ、残念。フェイトにはあたしで間に合ってるから。」「・・みんな、ありがとう。」

 

ネオ浅草。ガヤガヤ・・「ほな、ここで自由行動にしよか。」「今晩のお宿はあそこの温泉旅館

『夢十夜』ですー。名前を言えばチェックインできるようにしてますから。それと晩ご飯は、

めいめいで食べてくださいねー。これネオ東京シティのガイドマップですー。」ばさばさ。

「主よ、いずこへ。」「魔神将軍はんに挨拶に行こうかなと。こっちでの後見人やしなー。」

「おっ、梁山泊はいっぺん見てみたかったんだ。」「設備とか、バラド・ドゥアの改装の参考に

させていただきましょう。」「主よ、私は・・」「ザフィーラ?・・ああ~、まあええやろ。

大人数に押しかけてもなんやしなー。」「感謝のきわみ。」「ダブルベッド押さえときますかー?」

ワハハハ!「そ、それは・・」「たくも~、ぶきっちょなんだから。・・フェイト、わりいけど。」

「わかってる。・・楽しんできて。」「ほんじゃ。ほらザフィーラ行くよ!」わしっ、ずるずる。

「しっぽを引っぱるなー!・・」「・・あれはもう尻に敷かれてるわね。」「アリシア様はいかが

なさりますか?」「知り合いのナイトメアに会おうかなと。」ぎょっ!「・・ご存知なので?」

「二年前に殺り合ったわ。ドローだったけど。ロベルタも?」「はい。・・一年前に少々。」

「じゃあ一緒に行かない?相手が相手だし、うまいもん出るかもね。」「・・よろしいでしょう。」

「なのははどうするの?」「ガンダム長屋へ行ってみるの。」「ガンダム長屋?!」ぎょっ!

「知ってるんですか?」「一年前にドモンさんに教えを請いに行ったの。」「そうだったね。

あのおかげでより強力な魔砲を撃てるようになったし。」「キング・オブ・ハートに・・すごい。」

「スバルたちは?」「もちろんお供します!」「たく・・じゃあ私も行くっきゃないわね。」

「同道します。」「サインもらえるかなー?」「うん。・・いこう。」「長屋はこっちなの。」

 

八丁堀・ガンダム長屋。「・・ん?」ぴく。「ドモン、どうしたの?・・っ!」はっ!「これは!」

「そうだ・・アイツだ。あいつが近づいてくる。」「この巨大な魔気・・あの娘が来るのね。」

ガラガラ。ザッ。「・・来る。」・・ズズズズ。『なにごとか。この魔気、ただごとではない。」

ボッ。「さすが半蔵さん、気づくのが早い。」ガラガラ!「な、なにごとですかこの気配は!」

「シエルさん、どう感じる?」「・・なんて魔圧。アルクエイドに匹敵する、いえ、それ以上。

これはまるで・・」「・・地獄の悪鬼なり。」「外れてはいないな。・・来るぞ。」『むっ!』

ザッザッ・・ザッ。「師匠、おひさしぶりなの。」「・・なのは。さらに腕を上げたようだな。」

ぎょっ!『ヴァイス・エルケーニッヒ!』「さすがに知ってるわね。」「・・暗黒街の神話です。

生身でガンダム級の火力を有する砲撃魔導士。」「それだけではござらぬ。・・これまでにいくつも

国家を壊滅させた、人間大量破壊兵器。これが実物か・・」タラ・・「あら、フェイトちゃんも。」

「おひさしぶりです。」「よくおぼえてるぞ。いいスジをしていた。」「なのはちゃんはそれ以上

だったけどね。」「というか、俺より強くないか。」「デバイス抜きじゃ、まだまだなの。」

「うわ~!ホンモノのキング・オブ・ハートだ!」「服部半蔵さんにシエルさんまで・・超一流の

ガンダムファイターばかりね。」「おお~、これが本物の存在感・・」「うわー、すごいな~。」

「しばらく滞在するので、またご教授ねがいたいの。」「俺にまだ教えられることがあればな。」

「あ、あの!私も教えてもらいたいです!」「スバル?」「ほう。・・まっすぐないい目をしてる。

よかろう、学びたい気持ちさえあれば、それ以上の理由はいらん。」「ありがとうございます!」

「どなたか槍術を能くする方はおられないでしょうか?」「サイサイシーとかどうかしら。」

「召喚術・・は、やっぱいないよね。」「拙者が呼べるのは、せいぜい巨大ガマくらいでござる。」

「さすがに銃格闘術は無理かな~。」「双剣使いならエリスがいるわ。参考にはなるかもね。」

 

築地・「梁山泊」。「おひさです、魔神将軍。」「はやてちゃんも元気そうでなにより。武勇伝は

いろいろ聞いてるよ。」「悪名ちゃいます?」「ほぼ同義語だね。まあ、好かれても困るけどね。」

「ほいで、本題ですけど。」「あの件、か。将軍から情報はもらってる。今は撹乱情報を流して

総理の目をくらませてるところらしい。よもや代表チームが主力とは思いもよらんだろう。」

「みゅーちゃんのアイデア、ほぼ的中やね。」「そのときはそちらさんも重要な戦力になる。

第二目標はまかせたよ。」「余計な茶々入れんよう、きっちり撃滅しときます。」「たのむよ。

ヴォルケンリッターたちも。」『ははーっ、魔神将軍閣下!』「閣下はやめとくれ。今はしがない

小部隊の隊長だし。」「伝説の英雄の前でキンチョーしとるんですわ。」「ん~・・なんだっけ?」

「第三次アーマゲドンの折、第27破壊天使師団をたった三人で灰燼に帰した・・」「あ~、あれね。

あれはもっぱらカオスとベムのおかげで、俺は最後に一発ぶちかましただけだよ。持ち上げすぎ。」

「世間はそう思っとらんです。歴史の教科書に書いてありますし。」「検定に文句入れるかな。」

 

名出屋城・情報局長室。♪カコーン。ザァァ・・「よく訪ねてきてくれたわ、二人とも。」

「すっかり企業人らしくなったわね。」「そのほうが似合ってますわ。」「うわべだけかもね。

やってることは前より陰険だし。」「いえ。主を得てから、明らかに落ち着きが出てきたわ。」

「以前は『ナイトメアも堕ちたものだ』とか思ってましたけど、今だからこそわかりますわ。」

「そっか・・あなたたちも良き主を。」「私はともかく、ロベルタはね。」「ええ。忠義とは

押し付けでも損得でもなく、自ら守りたき者を支えること・・ですわ。」「うん、見事な領解よ。」

「そういえばペンタグラムのオーナーはフォアカードのシルビアという話だけど、どこでどういう

経緯で八神家と?」「それにオーナーとはいえ、あまり部隊に干渉していないようですけど?」

「シルビアに聞いた話だと、ネトゲで意気投合して、いろいろメールをやりとりしてるうちに

戦闘部隊の設立話が持ち上がって、渡りに船で利害が一致。」「でも魔法は、まだこちらでは

一般認識は無いはずだけど。」「そこでクワトロ大佐の出番。身元と実力の保証人として、向こうが

挙げてきたからビックリしたって。」「なるほど・・干渉しないのは?」「これも大佐の差し金。

自由にやらせておくのが最良の運営、もし問題があれば自分が責任をとるとまで言われちゃね。」

「さすが閣下・・」「アリシアのもと上司でしょ。会いに行かなくていいの?」「いいの。会えば

頼ってしまうから。それは私も閣下も望まない・・」「難儀なことね。・・ま、わかるけど。」

♪ピピッ。【出前でーす。】「ごくろうさま。」パシュッ。「こちらです。」コトッ。「どうも。

あとで出しておくから。」「ありがとございましたー。」「よっと。・・はい、お待たせ。」

ゴトン。「・・お刺身?」「ネオ浅草の割烹で大急ぎで作らせたフグ料理。フグ刺しに白子、

ちり鍋にヒレ酒もね。」コポコポ。「これがウワサの。」「世界でも稀な猛毒魚の料理ですわね。」

「日本人でも特別なときにしか食べない高級料理よ。さ、めしあがれ。」『いただきまーす。』

 

ふたたびネオ浅草。ガヤガヤ。「夕食どこにするの?」「えーと・・」ぱらぱら。「ガイドブックに

よると、『PIAキャロット』がオススメとか。」「でもそこって超人気店で、混雑時は行列ができる

らしいわよ。」「行列はイヤだな~。」「・・あ、それでどうやら姉妹店ができたそうです。」

「姉妹店?・・『DJキャラット』?」「ややこしい名前なの。」「とりあえず行ってみようか。」

カツッ。「ここなの。」「よかった、空いてる。」♪カラーン。『いらっしゃいませー。』

とてとて。「何人にょ?」「6人なの。」「おタバコは?」「ティアナは?」「なんで振るのよ!」

「禁煙席で。」「こちらへどーじょ。」とてとて。【?・・ひょっとして、猫又?】【らしいね。

ルナ先輩の店ならありえる。】【ルナって?】【学生時代の先輩。この系列店のオーナーなの。】

てこてこ。「何にするにゅ?」【今度は九尾のキツネ?】【あっちは就職難だっていうし。】

「・・以上でよろしいにゅ?お待ちくださいにゅ。」てこてこ。「あ、ルナさんいるの?」ぴた。

「お知り合いにゅ?おやびーん!」『はーい。・・ゲゲッ!」ぎょっ!「おひさしぶりなの。」

「な、なにしに来たのよあんたは。頼むからウチでだけは暴れないでよ。」「ご挨拶なの。」

「先輩、おひさしぶりです。」「よっ、フェイトちゃん。あんただけなら大歓迎なんだけどねー。」

【うわ・・なのはさんにケンカ売ってる。】【すごい度胸・・】「今回はデバイスの整備なの。」

「マリーんとこか。鬼に金棒つーか、イデオンに波導ガンつーか、えらいもん作ってくれたわ。」

【・・たとえがピッタリすぎ。(ほぼ全員)】「と、ところで店員にあっちの人が多いようですね。」

「就職にあぶれた獣人系の連中まとめて面倒みてるの。こっちへ来てみたかったのもいるし。」

「耳とかシッポとか、よくばれませんね。」「ふふふのふ、そのテの店ならまったく問題なし。」

「なるほど!コスプレ喫茶ですね。」「あっちのバニガ風も?」「そう、因幡兎の子さ。ところで

隠しメニューはいるかい?」「隠しメニュー?」「あっちのお客さん用。これだけど。」ばさっ。

「・・うわ、いっぱいある。」「よく素材が手に入りますね?」「このネオ東京シティーなら

さほど難しくはないわ。クジラみたいな苦情も出ないし。」「比較対象が微妙すぎます。」

「ところで。・・例の動きは?」ぴく。「美夕はともかく、校長先生の頼みだしね~。さすがに

断りきれなくて、スポットで参加することで調整済み。あと二人も忙しいのでご同様だね。」

「こっち三人・・あっちで五人。となると?」「ノスフェラトゥ・龍神・幽霊族・・予想では

フランケンシュタイン・鬼・絡新婦・雪女・そして校長先生ね。」「錚々たる顔ぶれなの。」

『??』「あの・・話がまったく見えないんですけど。」「そのうちわかるわ。そのうちに・・」

 

♪カラーン『いらっしゃいませー。』「四人にょ。こちらへどーぞ。」「んむ、いきなりネコ耳

肉球ロリとは、グッジョブ。」「にょ?」むぎゅっ!「いえいえ、なんでも。・・あんたは~。」

「できたばっかりのニオイがする~。」「ほんの数日前に開店したばっかりだそうですよ。」

ゾロゾロ・・すっ。『む?』ぴたり。「こなた?」「・・も、もしや。」「その忘れようもない

ちっこさとアホ毛は!」くるっ。「なのなの!」「やっぱり、こなこななの!」『はあ?』

「中等部時代のパンヤオ。」「ちょっと待て、年齢設定が合わないでしょーが!」「そこはそれ、

ウラシマ効果とか。」「雷王星で戦ってきたんかアンタは。」「そういえばこなちゃん、伊賀中に

いなかったよねー。」「葉隠学館で初顔合わせでしたね。」「中学はあっちに行ってたのだよ。」

「体育だけはずば抜けてたの。100m3秒はいまだ破られてないの。」「それって世界記録じゃん!」

「こっちではね~。あっちじゃ平凡な記録だよ。飛ぶやつゴロゴロいるし。」「それ体育ちゃう。」

「なのなのは、念願の魔王・・じゃねえや、戦闘魔導士になったんだね。部下まで持ってるし。」

「こなこなの働きも耳に入ってるの。逃げるより返り討ちが得意なニンジャなの。」『おお~。』

「ニンジャ?!ムラマサ・ブレード持ってます?」「今の読者はそのネタわかんないわよ。」

「むむっ?!」ぴぴくうっ!ばっ!「おっとぉ!」「う~・・そもさん。」「せ、せっぱ!」

「J機関の空母の名前は?」「シー・アルプス。」「S.H.A.D.Oの早期警戒衛星は?フルネームで。」

「コンピュータ衛星シド。」「C.L.ムーア作、最も美しいB.E.Mとは?マゾーンじゃないよ。」

「シャンブロウ!」「んむ!タワリシチ。」『なんでそんなの知ってんだ。(かがみ&ティアナ)』

「??・・フェイトちゃん、わかる?」「さっぱり。・・はやてならわかるかもしれないけど。」

 

その頃、古書「京極堂」。「うわ~、はやてちゃん出世しましたねー。」「もと担任として生徒が

一人立ちするのは嬉しいものだ。」「いえいえ、ほんの下請け中小企業ですきにそれほどは。」

「優秀な生徒もそうだが問題児もまた懐かしい。なのは君はあいかわらずか。」「三度のメシよか

喧嘩と砲撃好きなんは健在ですわ。そーいやしょっちゅう校舎に大穴開けまくっとったな~。」

「ほう・・さすが京極堂先生、見事な品揃えだ。」「なんか高くて難しそうな本ばっかだな。」

「シグナム、ちょっとちょっと。」「なんだシャマル?・・これは!」「なんだ?・・おおっ!」

「古代ベルカ式魔導武術秘伝書『聖王伝』?失われたはずの奥義書ですー!」「・・本物か?」

「ちょっと貸せ。」ぱらぱら。「グラーフアイゼン・・あった!」『どれどれ。・・こ、これは!』

「へ~、こういう使い方もあるんだ。」「レヴァンテイン・・ある。」「てことは・・本物!」

『すみませーん。』「はーい。・・こちらをお買い上げですか?」「こ、これおいくらです?」

「定価は300万円。・・ですが。」『ですが?』「これに書かれている奥義を会得するのなら、

30万円に値引きいたします。」「なぜ。」「本は記述が使われてこそ存在価値があるからです。」

「ええで。」はっ。「主はやて。」「シグナムたちなら黙ってても自ら会得するしなー。やろ?」

「もちろんだ。」「主に誓って。」「もっともっと強くなるために。」「やってみせますですー!」

 

その夜、温泉旅館「夢十夜」。「は~、いい湯だったの。」「まさか団体貸し切り大浴場とはね。」

「なのはさんのも見れたし、眼福がんぷく。」「あんたもいちおー女だってこと自覚してる?」

「あの・・僕いちおう男なの忘れてません?」「ほらほら、鼻血は上向いてここ叩くの。」

「まー、下のほうから白い血ぃ出んかっただけえらいわなー。」「はやて、それ下ネタ。」

「・・いいネタだ、使わせてもらおう。」「明日は、ぱふぱふで強制排出させちゃおーかしら♪」

「シャマルー、ぱふぱふってなんですかー?」「正式名称はパイズ」『こらこらこらこら!』




まぼろしの市街戦なの

「ほな、今回のミッションや。」「ターゲットはネオシチリアのマフィアですー。ここは伝統的に
マフィアが実権を握ってますけど、現在のドンがろくでもないヤツで、重武装させたギャングで
独裁者気取りで全島を支配してますー。」「ちなみにクライアントは、ローマに拠点を構える
コーザ・ノストラや。マフィアの風上にも置けんドンと組織を叩きつぶしてくれとのことや。」
「ギャングの抗争なら勝手にやらしとくといいの。」「島民を巻き込んでええんならな。なにせ
シチリアはマフィアの聖地や。そこで内輪もめはご先祖様に申し訳が立たんのと、ハデな市街戦は
しとうないのがクライアントのご意向や。」「条件付き、というわけか。」「でも殺し屋の一団でも
送り込めば済む話では?」「もうやったて。ものの見事に全滅や。」「どうやら特殊部隊くずれを
大量に雇ってるらしく、そんじょそこらのチンピラ殺し屋では歯も立たないみたいですー。」
「なるほどな。ウチにお座敷かかった理由はそこだな。」「さっきも言うたとおり、今回はちょっと
限定条件付きや。街ごとぶっとばすような殲滅戦はでけんきに、出動メンバーもちと工夫するで。」
「ゆえに今回は二部隊に分かれてもらいますー。郊外でハデに暴れて敵を分散させる陽動部隊と、
アジトを強襲する突入部隊ですー。」「突入部隊はインドア要員で固めるで。アリシアはん、
ロベルタはん、そしてティアナや。その他は陽動な。」「突入部隊が少なすぎませんか?」
「いえ、おそらくは狭い場所での銃撃戦となる。ならば人数は絞ったほうがよく動けるわ。」
「さらにインドアでは長柄武器はむしろ不利ですわ。使える魔法もおのずと限定されますわね。
ゆえに私たち銃魔導士の独壇場というわけですわ。」「まー、心配せんでも陽動でおびき寄せた
連中も、生かして返す気はさらさら無いでー。」「安心してドンや居残り組とお話していいの。」

会議後。「この三人で連携は始めてね。」「アリシア様はともかく、ティアナ様の腕のほどを
まだよく存じ上げませんが。シオマネキだといささか。」「もっともです。では演習場へ。」
ザッ。「条件設定。ドローン10、弾数3。」「えっ?!・・たった3発ですの?」「ほほう。」
【Ready,Go.】ヒュヒュン!「クロスランダー。」Multi Rock-on. ♪ピッピッピッ。「はっ!」
ダッ!ズガガガガッ!チュンチュンチュン!「当たらない?!」「幻影魔法で自分の姿をほんの
コンマ数秒だけ遅らせてるのね。これじゃドローンがいくら狙っても、当たるのは幻影のみ。」
「・・そこ!」チャッ、ドキューン!ズボボッ!ドカドカドカーン!「・・一発で三機を!」
「つぎ!」さっ、ドキューン!ズボボッ!「また三機!」「フィニッシュ!」ザンッ!ドキューン!
ズボボボッ!「今度は四機!」ドカドカドカーン!「近代ベルカ式銃道奥義・雷鳴撃ち!」
「3発で10機を・・」「あれがベルカ式銃道ね。己を銃と一体化し、超絶の動きで敵が重なる一点へ
移動し、弾道が直進するただ一点を貫通させる・・理論的には可能だけど、実際にやるとは・・」
「これで回答になったかと。」こく。「ええ、じゅうぶんに。」「頼りにさせてもらうわ。」

ネオシチリア島、首都パレルモ。ザザーン・・「のどか~。」「任務じゃなきゃ地中海バカンスに
突入してるとこね。」「では今ビーチでくつろいでる私たちは何でしょう?(さすがに水着)」
「いいんじゃない?仕事は夜からだし。」「・・とも言ってられないみたいですよ。」『ん?』
ザッザッ。「・・おおっ、マブいスケがいるぜ。」「しかも三人とは・・ついてるねえ。」
「何か御用?」「おおありよ。いっしょに来な、職務質問だ。」「ふ~ん・・ロベルタ。」
「かしこまりましたわ。」タッ。「素直でいいねえ~。」ぽん。「触わるな、クソが。」「なに?」
ギュン!ボキイッ!「ぐぎゃっ!」『なっ、なんだ?!』「そんなに触りたいなら。」がしいっ!
ゴキイッ!「ほげえっ!」「く・・首が!」ぱっ、どさっ。「次のマッサージご希望の方は?」
ぽきぽき。「こ、このアマ!」ピッ、かぽっ。「な、なんだ?」「スイカの種。・・ウソよ♪」
ズボオッ!「がはっ!」「ひえっ!ば、薔薇が!」「バケモノだ!」「ティアナ、とどめ。」
「クロスランダー。」Bayonet Form. ボッ・・ザッ。「変幻抜刀霞切り。」ピッ・・ズルルッ、
どさどさっ!「ひのふの・・スイカ割りでもする?」「お魚のエサにしたほうが建設的かと。」
「持ってたケータイでアジトの電話番号がわかりました。」「ふむ。・・使えるわね。」キラッ。

夕刻。♪プルルル。「アロー。・・なんだと?部下を殺った連中がエトナ山方面へ逃げただと!」
『全部で五人。徒歩なので追いかければ間に合うわ。』「タレコミありがとよ。・・出動だ!」
ガチャガチャ。バタバタン、ブロロロロ・・「・・はい、うまく食いついてくれました。」
【ありがとさん。おびきだす手間が省けたわー。】【戻れないよう、じっくりお話するの。】
「よろしく。・・さて、こちらもお楽しみよ。」チャッ。「改良デバイスのお披露目ですわ。」
「インドアなので分散して突入します?」「いえ、正面玄関から堂々と行きましょう。」

ザッザッ・・「ん?・・何者だ!」すっ、「Madre de Dios。」ドオンッ!「ぐぎゃっ!」
『何事だ?』『玄関だ!』ドカドカ!「インペリアル。」キリリッ、シャキン!Vulcan Form.
ブイイイイイーッ!バドドドドッ!『ぎゃあああっ!』「壁の向こうでもハチの巣よ。」
ドガアッ!「間取りは打ち合わせどおり。分散して各個殲滅よ。」「では右のほうへ。」
「左へ行きますわ。」「出会った者には問答無用。速攻射殺こそ悪党に対する最大の慈悲よ。」

「撃てうて!」ズガガガガッ!チュンチュンチュン!「ダメだ!傘でみんな弾かれちまう!」
「新装備いきますわよ。」Craymore Needle.シュイン、ヒュッ!カツーン!「どこ狙ってんだ?」
ボオオオーン!ビスビスッ!『ぐがっ!』「指向性榴弾スポーク。刺さった周辺に無数の破片を
撒き散らすので、これで狙いどおりですわ。」ツカツカ、ひょい。「お掃除が大変そうですわ。」

カツカツ・・ぴたっ。(・・角の向こうに待ち伏せてるわね。インペリアル。)キリリッ、ジャキッ!
Shotgun Form. (2クッション・インパクトショット。)ドオンッ!ボボン!ドバアアアーン!
『ママミーヤ!』「スキあり。」ばっ、「アリヴェデルチ♪」グラタタタ!ドガガガガッ!

カツカツ・・(あと少しだ。)(姿が見えたらすぐ撃て。)カツカツ・・カツッ。「撃て!」
グラタタタタ!チュンチュンチュン!「やったぜ!」「ハチの巣だな。」ゴォォォ・・カツッ。
『・・なにいっ!無傷?』「クロスランダー。」ドキュドキュン!ビスビスッ!『はがっ!』
「撃つのが早いのよ。先行させたのは幻影。・・ん?」・・ドカドカ!「いたぞ!」「殺せ!」
ズガガガガッ!「はっ!」ダッ!ザザーッ!「ぬおっ?」「まさか足元に飛び込んでくるとは!」
ばっ、ドキュドキュン!「ながっ!」「のおっ!」「この野郎!」さっ、「近すぎるわ。」
Bayonet form. ヴン。シュピイッ!「・・あれ?引き金が引けな・・」ピキッ、ズルズルッ!
「!・・手がぁっ?!」ザキイッ!「首もね。」ボトッ!ゴロゴロ・・「・・はぁっ。」ぴたり。
「一斉に撃て!」ドキュドキュン!「はっ!」くるくるっ、チュンチュン!「当たらねえ?!」
「なんて動きだ、狙いが追っつかねえ!」「雷鳴撃ち!」ドキューン!ビスビスビスッ!
『なんだぁっ?!』「そっちの二人!」ドキューン!ボスボスッ!『そんなバカなぁっ!』
ゴロゴロッ、「おおっ?!」「速すぎて狙えねえ!」ばっ。「最後の二人!」ドドンッ!
「がっ!」「・・バケモノ。」どさどさっ。「はぁぁぁ・・ふうっ、これやると痩せるわ。」

ドンの部屋。カツカツ・・「来ます。」「ドアごしに撃ちまくれ。」・・ドバアアアーン!
『ドアが?!』バゴオッ!ズダダダッ!「なんだと?!・・はっ?」ゴォォォ・・カツッ。
「数だけは多かったわね。」「何万発撃とうが紙鉄砲ですけど。」「お命、いただきます。」
「・・それはこっちのセリフだ!」バン!ブシュウウウーッ!「ガス?!」「この匂い・・
ホスゲンですわ!」『ふはははは!ワシはガスマスクを持っておる。さあ苦しみぬいて死ね!』
『トルネードパンチ!』ドゴオオオオーン!『えっ?』『なんだと?!』ビュゴオオオーッ!
「ガスは旋風で散らしたよ。」ザン!「スバル!」「あっちのほうは終わったの?」「まだ戦闘中。
けど人手はじゅうぶんなので、なのはさんが応援に行けって。」「ナイスなタイミングでしたわ。」

「お、おのれ!」「ドン、お覚悟!」ドキューン!チュィーン!「弾かれた?!・・バリア?」
『個人用バリアシステム、高かったがそれなりの価値はあったな!』「ちなみに、どこ製?」
『ネオ香港製だ。』「ということは・・おし。」「スバル、なにやるの?」「こうやるの。」
Reload.ジャコン。ギュイイーン!「おおおおーっ!」ドオンッ!ばしいいいーん!『無駄ムダ、
戦略核でもないと抜けはせん。』「それはどうかな?リロード!」ジャコジャコン!キィィィ・・
『なんだ?・・拳に光が!』「ナックル・バスタアアアアーッ!」カッ!ズドオオオオーン!
『ほぶぎゃあっ!』ドガアアアーン!「バリアを透過しての魔力放出・・いえ、砲撃!」
「なのは隊長のディバイン・バスターに似てるわね。」「後ろの壁ごとですか・・オーバーキルな
ところまで似せませんでも。」「製造国でバッタモンと踏んだけど、予想以上に薄かったかも♪」

数時間後。「状況終了なの。」「・・楽な仕事は得るものが少ない。」「まー、たまにはええやろ。
別働隊もどうにかアジト『だけ』で済んだしなー。」ガラガラ・・(スバルの一撃の余波で倒壊寸前)
「あたしらじゃこうはいかねえな。」「街ごと消しかねないな、確かに。」「そ、そうですか?」
「ショゴスもいっぱいもらって満足だって♪」ジュブジュブ・・「屍骸処理にもってこいなの。」
「ところでスバル、あんた妙に乱入タイミングよくなかった?」「さて、何のことかな~♪」
「ははあ、しばらく様子をうかがってたのね。」「おいしい間合いを測ってましたのですね。」
「援軍ならなんも考えずに来なさいよ!」「だってティア気持ちよさそうに戦ってたし。そこは
ほれ、空気読まないとね。」「ふだんKYなあんたがいらん気遣いしなくていいわよ!」わいわい!
「ふふっ・・あれが本当のティアナね。」「ティアナ様の相棒は、やはりスバル様でなくては。」

数日後、ローマ・マフィア本部。「ご注文どおり、市街地に損害は出さずに済ましたはずやけど。」
「皆殺しまで依頼してねえぜ。ドンだけでよかったものを。」「あるじを失った野良犬は飼い犬よか
危険や。きっちり主君に殉じさせんのがスジやろ。・・んなこたええから、本題に入りや。」
ドカドカッ!ジャキジャキッ!「雇われ狂犬は信用しねえし、敵に雇われるかもしれねえ。」
「言いたいこたわかるで。やけど、雇われる心配はあらへん。・・今ここでぶっつぶすからや。」
「なにっ?!」「クライアントと二度は会わんのがルールやのに、わざわざ呼び出した時点で
読めんとでも思うたか?」ジュブジュブ・・ぽたっ、ジュウウウーッ!『!・・天井?』くいっ、
ドブオッ!「な、なんだ?!」「ショゴスや。ものの数秒で骨まで溶けるで。」「ば、バケモノ!」
「まだ早いで。」・・ドボオッ!「がはっ!・・俺の体内から・・手が!」ドクンドクン・・
「自分の心臓見るのは初めてやろ。」♪パチン。グシャッ!「が!・・・」ガクッ。スゥゥゥ・・
「ごくろーはん、キャロ、シャマル。」カチャ。「他のギャングの皆さんも食べちゃったよ。」
「金庫に大量の現金や貴金属、株券とかもありましたね。」ふきふき。「違約金としてもろとこ。」

外。ガチャ、カツカツ・・「なのはちゃん、後始末よろしゅう。」『ディバイン・バスター!』
ズドオオオーン!バドオオオーン!「これでローマの夜も、ちいたあ静かになるな。さて、本場の
パスタでも食いに行こか。」「チーズ味が濃くておいしいんだよね。」「リゾットもいいですね。」
ヒュゥゥゥ・・すたっ。「本場のピザはあっさりしてておいしいの。」「ほな、みんな頼もか。」

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ビーバップ魔界ハイスクール・リローデッド :ピッカピッカの一年生なの

魔界高校・二年生クラス。「マルローネ、聞いた?今度の新入生にすごいのが入ってくるって。」
「志保ちゃん、すごいって?」「六年前の『賢者の石』事件、そして『ベルカ戦争』の当事者。」
「ああ~。そっか、もう高校生なんだ。」「知ってた?」「知ってるなんてもんじゃないわ、
あの子らのデバイス改造したの私だし。」「なにいっ?!」「そもそも先に発注したのは夜神家
ベルカ騎士団だったけど、あの混乱を収拾するにはしょうがないわな。」「あんたは死の商人か。」
「そういやあの夜神家当主も同学年らしいよ。」「でも夜神家当主ってもう一方の首魁よね。」
「あの後で手打ちして、今は仲良しのはずよ。」「なるほど、拳で語って分かり合ったわけか。
にしても、小学生でAA級仮認定された天才児とはね~。」「今は正式にS級に昇格してるそうよ。」
「S級って・・魔界でも数えるほどもいないはずよね。」「うち三人が中学生ってのが異常だって。
そういやマリーは?」「ノーライセンス。申請してないし。」「マルローネならS級も楽勝じゃ?」
「んなもん何の特にもならないもの。かえってバイトに支障が出るわ。」「たしかにね。S級が
コスプレ喫茶でバイトしてちゃ問題だ。」「お気に入りは?」「初音ミクがウケがいいみたい。」
ガラッ。「マリー、いる?」「ミュー、どしたの?」「三年の綾香さんが生徒会室へ集合だって。」

生徒会室。「なにごってすか綾香センパイ?」「どこの方言よ。えーと、あとルナと志保と美夕か。
いちおう二年生の主だったのは揃ってるわね。」「芹香さまと読子センパイも?」「・・」こく。
「あの~、私、生徒会じゃないんですけど~。」「んなこたいーの。読みっぺはマストだし。」
「下級生から見ても、読子センパイは校内で一二を争う実力者ですよ。」「いえ、そんな~。」
「で、本題だけど・・今年の新入生、問題児だらけよ。」「ああ、あの魔導士の。」ふるふる。
「そっちは姉さんが見るから心配ないの。もっと問題なのがいるのよ。・・本能寺言葉。」
『・・ええっ!』「ほ、本能寺って、あの大貴族の!」「魔王の血族で、軍と強いつながりを
持つというあの!」「驚くのそこじゃない。読みっぺ。」「えっと、そこの令嬢である言葉様は
とても獰猛で、敵対した者の首をことごとく刈ってしまうクセがあるんです。」『お~。』
「ふだんはお嬢様らしく淑やかですが、いったんプッツンすると、狂笑を上げながら・・」しゅっ。
「なるほど、それは問題だわ。」「大貴族の権威で、コトはうやむやに処理されるそうよ。」
「気にいらねえな。ちっとシメるべきじゃ?」「そう思って首をもってかれたのは数知れず。
小さいころから剣を習ってるので、腕もいいそうです。」「こりゃまた厄介なのが・・で?」
「姉さん、作戦を。」こく。「・・・・・・」「というわけ。」『聞こえんきこえん!』

正門前。キュパッ。「今日から高校一年生なの。」「うん。・・」・・ブロロロ。キキィ、バタン。
「もうかりまっか?」「おはようなの、はやてちゃん。」「おはよう。ベルカ騎士のみんなも。」
「うぃーす。」「うむ。」「おっはー♪」「おはようなのです。」グルルル・・「ほなな。」
「主よ、教室までお供いたします。」「やめやめ、父兄参観やないでー。」「しかしそれでは
守護騎士としての使命が。」「まあまあシグナム。なのはちゃんもフェイトちゃんもいっしょだし、
別にバトりに征くわけでもないし。」「それはそうだが・・」「シグナムはいつもお堅いな。」
「主の命令や。放課後まで守護任務を解除するでー。」「ははっ。」「遊びに行くのですー!」

「あの三人と一匹とちっこいのは?」「夜神家当主を代々守護する不滅のベルカ騎士団です。
かの『ベルカ戦争』時に猛威をふるい、軍すら苦戦したほどの超絶の実力者ぞろいです。」
「よく軍からスカウトなかったね?」「強すぎる存在は、逆に避けられるものよね。」

「じゃあ、迎えに来るぜ。」「何かありましたら携帯で召喚ください。」「新しいお友達が
できるといいですね。」オンオン。「リインも入学したかったのですー。」「ほなな。」
ブロロロ・・「いいとこのおうちも、いろいろ大変なの。」「・・特にシグナムは忠義に厚く、
融通のきかないとこがあるしね。」「やが、それがええんや。な?」『・・うん。』こく。
「ほな、征くで。」「どんなワクワクが待ってるか楽しみなの。」「・・がんばろう。」ザッ!

「来たわ、ね・・」「・・三人ともなんて『気』なの。ほとんど魔将軍に匹敵するわ・・」
「・・・・」「三人ともS級魔導士、あながち外れてはいない、か・・姉さん。」こく。すっ。
バサササ・・「あれは?」すとっ。「・・・・」くい。『!・・聖魔導士クルス様!』ザッ!
「へえ~、さすが芹香センパイ。」「魔導士ランクSSS『聖魔導士』。魔神に匹敵する最高位。
現役では芹香さんだけです。」「だよね。・・さて、姉さんはどう指導していくのかしら。」

「・・・・」すっ。「あれは・・アンターレス大魔玉なの!」「・・クルス様秘蔵のデバイス!」
「うちらのデバイスも披露しよか。」「レイジングハート。」シュイン。「バルディッシュ。」
ジャキン!「ナハト・コデックス。」ボオッ。「・・」こく。すっ、Get Ready, Set Up.
シュババババッ!ギシイッ!『おおっ!』「姉さんのダーク・レネゲイド、ひさびさに見たわ。」
「と、いうことは?」「戦る気まんまんっすか。」「言葉よりまずガチンコっちゅーことか。」
『うわ・・』「・・あれが有名なダーク・レネゲイド『アスタロト』なの。」「バリジャケ以上の
防御力と魔力増幅性能・・なのは、はやて。」「どうやら戦闘は避けられそうもないようやな。」
『セットアップ!』シュバババッ!「へえ、バリジャケちゃんと持ってるんだ。」「いまどきの
武闘魔導士はマストアイテムよ。・・でもこれじゃ学校に被害が出るわね。よっしゃ。」ターン。
ザシャッ。『マルローネさん。』「芹香センパイ、魔空間を張ります。」「・・・・」こく。
ぱん!キュィィ・・「練成!」バン!キュィィーン!『おお・・』ズオオオ・・「・・結界や。」
「ここなら最大出力でも周辺被害は出ないわ。むろん芹香センパイも手加減なし。」こく。

数分後。『はあっ、はあっ・・』「・・スターライトブレイカーで抜けないの。」「バルディッシュ
ザンパーも通らないなんて・・」「ウソやろ・・あのトリプルブレイカーすら、そよ風同然や・・」
「・・・・」「みんなよく使うわ。けど魔力の使い方にまだまだムダが多いせいで、多層魔力壁の
中段くらいまでしか抜けてないって。」「・・いったい何層あるんや。」「あの『闇の書の闇』の
三倍以上ってとこね。」『さんばい!』「SSS級ってすごいの・・」「まだまだ・・だね。」
「でもまあ、S級の実力は及第点。芹香さんの指導なら、さらに上を狙えるわ。ですね?」こく。
『よろしくお願いしまーす。』「てなわけで、挨拶おしまい。ようこそ魔界ハイスクールへ。」

生徒会室。「・・以上が主だった上級生よ。」『うわ~・・』「中学校でも伝説になってたウワサの
ものすごい先輩たちなの。」「マルローネさんは昔にお世話になったからよく知ってるけど・・」
「考えてみれば、当時のマリー先輩はまだ10歳やったんやね~。」「それでデバイスの改造を
やっちゃうんだからすごいの。」「そういえば読子センパイ、なんか言いたいことがあるって?」
「はい。・・三人のデバイスは、どうやら『ロストロギア』のようです。魔界創世記に創られた
数々の超魔導器のひとつ。」「なるほど、それで改造前から異常なポテンシャルを秘めてたのか。」
「いえ・・結局のところ、デバイスの動力と制御は術者の魔力資質次第なのは同じです。例えば
F1カーを運転するにはそれだけの腕が必要なように。」「・・」こく。「つまり三人はデバイスを
使いこなすだけの資質を持ってるということね。・・よし。」『綾香さん?』「これより三人には
生徒会一年生幹部を務めてもらうわ。」『ええっ?!』「はやてちゃんが筆頭、なのはちゃんと
フェイトちゃんが補佐兼書記ということで。」「まあええけどな~。」「中学と同じだね・・」
「と、いうわけで・・さっそく仕事よ。」『え?』「これからすごい一年生が来るはずなので、
みんなで『ご挨拶』してね。」「ご挨拶って・・まさか?」こく。「芹香センパイと同じこと♪」

しばらく後。・・ゴゴゴゴ。「戦車でご登校なの。」「間違いない・・」「ほな、殺ろか。」
ゴゴゴゴ!・・「総員、整列!」ドカドカッ、「気をつけ!」ザザッ!パシュッ、カンカン・・
「本能寺言葉ニ等陸佐閣下に、敬礼!」ザッ!「・・答礼です。」ぴっ。「皆さん、ここまでで。」
「いえ、閣下はわが大隊の長であります!護衛は我ら親衛隊の任務であります!ぜひお供を!」
「任務に忠実なのはよろしいですが・・」『とりあえず必要かもしれないの。』「?」ぴくっ。
ザッザッ・・ザッ。「ようこそ魔界ハイスクールへ・・」「歓迎するで。」「・・情報将校。」
ボッ。「御傍に。」ヒソヒソ・・「ふむ、なるほど・・」「自己紹介は不要のようなの。」
「御用は?・・」「魔界で『ご挨拶』の同義語は?」こく。「『全力でぶち殺す』ですね・・」
『我ら大隊長閣下に敵する者か!』ザザッ!「閣下。」「・・小手調べです。攻撃。」さっ。
『お覚悟!』ダダッ!「レイジングハート!」Accel Shooter.シュパアアアーン!『なにっ?!』
ズドドドドーン!「バルディッシュ。」Plasma Lancer. ボボボッ。「シュート!」ズバババッ!
『回避!』シャシャッ!「あまい。ターン!」カクッ、シュバババッ!『ホーミングだと?!』
ズバババーン!「いくで、ナハト・コデックス。」ばっ。「来たれ、氷結の息吹。」ボボボッ。
「アーテム・デス・アイセス!」キュンキュンキュン!『凍結魔法?』ズバアアアーン!

「・・なかなか使うようですね。さすがS級。」「か、閣下・・申し訳・・」「わが大隊の名に
泥を塗ってくれましたね・・ゼットソー・ハードインパルス。」Get Ready, Setup.ジャキッ!
「ノコギリ?」「いえ、鋸刃刀ね。」「よう切れそうやな~。」「・・介錯。」「光栄に!・・」
シュン!・・『え?・・』ピリ・・ボトッ!『なっ!』「な、なんで自分の部下を!・・」
「大隊の、そして彼の名誉を守るため。敗北による降格・免職は軍歴の汚点となります・・けど、
ここで戦死することで彼らの家族には遺族年金が支給されます・・」「なるほど、納得や。」
「はやてちゃん!」「軍人さんはあんなもんや。ゆえに、そこで昇りつめるには相当の実力と
冷徹さが必要・・やな。」「・・たしかに。数多くの命を奪い、同じくらいの仲間の死を見てきた
からこその生死を超越した判断ができる。」「けど、いくらなんでも!」「・・なのはさんの
考え方こそ普通です。でも私は軍人、世界が違います。」「・・ならばこれ以上の議論は無用、
ただこれで語るだけなの。」ジャキッ。「やな。フェイトちゃん、下がろか。」「わかった・・」

生徒会室。「なのはちゃんがタイマンか。」「相手は陸戦S級、しかも実戦経験者よ。いくら
なのはちゃんが強くても。」「・・いえ。」『マルローネ?』「私は知ってるわ。・・あの子は
敵が強ければ強いほどそれを上回る強さを発揮する。ならばこそ数々の強敵を打ち破ってきたの。
潜在魔力だけなら、創世魔王サタンに匹敵するわ。」『サタン?!』「だけなら、よ。でも今は
まだまだ発展途上。それを後押しするのは・・」「強い敵との戦い・・か。」こく。「修羅ね・・」

ザッ。ヒュオオオオ・・「・・言うまでもなく殺る気で。」「もちろん。手加減なんか知らない。」
フッ。「それでこそ・・リロード。」ジャコン!フッ・・「え?・・!」ボオッ!ヒュン!「!」
ガキイイイーン!「?!・・これを止めた人は初めてです。」「・・けっこうギリギリだったの。
レイジングハート!」Accel Shooter. ボボボッ。「回避・・」ジャコン!ボボボッ、スカスカッ。
「なるほど、ベルカ式カートリッジシステム搭載型やね。」「カートリッジの魔力を主に移動に
使ってるね・・」「疾い・・でも。」スッ・・【目を閉じた?・・まさか。】ヒュン!すっ、
Protection. ばしいいいーん!「また止められた!」ボッ・・【フェイントから下段を狙う・・】
ヒュン!さっ。【かかった!」ビュン!ボッ・・「えっ?・・っ!」ドゴオオオーン!『おおっ!』
「踏み込んでの肘打ち!」「・・八極拳、猛虎硬爬山や!」「・・戦うのは魔法だけじゃないの。」

「・・がはっ!」ガクッ・・ザンッ!「はあっ、はあっ・・まだ。敗れた部下たちのためにも。」
「ならばきっちり決着をつけるの!」Shooting Mode. ジャキッ!ヴン。「ディバインバスター!」
ズドオオオーン!「移動・・」ジャコン!フッ・・ボッ。ガキガキッ!「?!・・バインド!」
「その鋸のチューブマガジンの長さから、カートリッジはあと一発なの。」「くっ!・・」
「さすがなのはちゃん、移動を先読みしてバインドかけよった。」「ということは・・!」
「全力全開!」キィィィ・・!「スターライトっ・ブレイカああああーっ!」ズドオオオオーン!
「・・なめるな!ディスペル!」ギギッ、バリイイーン!さっ。「・・リロード!」ジャコン!
ぐっ。「・・はああああーっ!」ダンッ!ビュオッ!ズバシャアアアアーッ!「切った?!」
ゴォォォ・・「はあっ、はあっ・・っ!」フラ・・「おっと。」ぱしっ。「ここまでや、ね。」

保健室。「メフィスト先生、どうです?」「カートリッジに加えて、自身のリンカーコアまで
つぎ込んだための急性疲労だ。回復はもう始まっているので心配ない・・ほら。」「う・・」
「おっ、気づいたな。」「・・負けたわ。」「ううん、引き分けなの。スターライトブレイカーを
ぶった切った人は初めてなの。だからドロー。」「そう夜神家の名において記録したで。」はっ。
「・・夜神政庁書記長!」「これであんさんの軍歴に傷はつかん。なにせ公式記録やし。」
「というわけで、ご挨拶おしまい。これからは・・」「これからは・・?」「おともだちなの。」
「・・うん。」「友情を育むのは良いことだが、そろそろ入学式が始まるぞ。」『おっとお!』

生徒会室。「これはまた頼もしい一年生が大量に入ってきたものね。」「・・・・」こく。
「言葉ちゃんは生徒会でなく、相談役がいいかもしれませんね。」「読みっぺの立ち位置ね。
さてと、入学式に行きましょうか。」こく。「なんで祝辞は私なんですか~。」「だって会長の
姉さんじゃ聞こえないし、わたしは原稿読み苦手だしー。」「そうやっていつも押しつける・・」

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ギン姉ブートキャンプ?なの

大魔城アイゼンガルト。「新人のみんな、だいぶ仕事もこなせるようになってきたようやな~。」
「もうピンでもじゅうぶん出せるの。」「・・とはいえ、まだ最低でもツーマンセルでないと、
不安な点はあるね。」「単独での応戦力がまだまだ不足かと。」「スバルはまあまあだが、あとの
三人はいささか任せづらいかな。」「魔法だけじゃなく、基礎戦闘力の不足ですね。そこで提案、
武術教官を招いて集中訓練させてはどうでしょう?」『お~。』「それはいいかもしれないの。
外の目なら、こちらで気づかない点まで指摘してくれるの。」「・・それに私たちでは無意識に
手加減してるところもあるので、そこを鍛えてもらえれば。」「して、誰を招聘するつもりか?」
「実戦格闘のエキスパートじゃないと役に立たないぜ。」「それについてはアリシアさんが。」
「もと『ブラッディーショルダー』部隊所属の知り合いがいるわ。」『ブラッディーショルダー!』
「陸軍隠密部隊!」「・・殺した敵の血で染めた肩パッドが目印の!」「一騎当千の実力者のみで、
火器をいっさい使わず近接格闘だけで敵を仕留める最強歩兵大隊か。」「またの名を暗殺部隊。
聞いた話じゃ一人でドラゴンくらい倒せるとか。」「あそこの出身なら腕は確かですね。」
「今はフリーの武術インストラクターをしており、あちこちの組織で武術教導に呼ばれてます。」
「実績ありっちゅーことやな。ほなシャマル、その人呼んでき。」「ただちに連絡をとります。」

数日後、朝練。「というわけで、今日から数日間は集中格闘訓練をするの。」『ヤヴォール!』
「・・講師の先生、どうぞ。」ザッ。「・・え?」「はじめまして。格闘インストラクターの」
「ギン姉!」ぎょっ。『スバル?』「知り合い?」「知り合いも何も・・お姉ちゃんだし。」
『ええーっ?!』「・・似てない!」「よく言われるわ。」「フェイトちゃん、知ってた?」
「いま知って、ちょっとビックリ・・」「姉妹って、けっこう両極端になるってよく聞くね。」
「なるほど、たしかに。」「姉がいるとは聞いてたけど・・」「ギンガです。よろしく。」

準備体操。「格闘は基本が大事。思うとおりに動く敏捷かつ柔軟な身体がまず土台となります。
とはいえ、普通の柔軟体操では時間がかかりますので、ちょっと荒療治します。まずは股割り。」
「楽勝なの。」「これなら・・」「まあ基本だな。」ぺたっ。「おっおっ?開かねーぞ?」
「うりゃ。」「なんのこれしき。」ぺたり。「あだだだだっ!」「う~!開かない~。」
「ヴィータさん・ティアナさん・キャロさん、カタいですね~。スバル、手伝い。」「アレだね。」
「ティア、そのまんま。」すすっ・・グイッ!「あぎゃっ!」ドスン!「あだだ・・あんたね!」
「いまどう?」「え?・・あれれれ?・・開いてる!」ぺったり。「腰のあるツボを押すことで
筋が伸びたんだ。」「へえ~、そんな手があったの。」「ちょっとだけ痛いですよ。」グイッ!
「あいた!・・あれ?ラクに開くようになった。」「副長、まいります。」「おう。」ゴキッ!
「でっ!・・いっでええええーっ!」「ほう、あのガマン強いヴィータが吼えるとはな。」

基礎訓練。「巻き藁やサンドバッグをいくら叩こうが、実戦の前では手ならしにもなりません。
大事なのは死線においての平常心です。というわけで、皆さんには標的になってもらいます。」
がっちり。「アリシアさん、ロベルタさん、直撃さえしなければ、多少は掠ってもいいですよ。」
「だいじょうぶ、死んでも当てないから。」ジャキッ。「あとでお手当いたしますわ。」チャッ。
グラタタタタ!『ひえええええーっ!』チュンチュンチュン!ピピッ!「つっ!・・かすった!」
「なるほど、これはいい修行になるの。(へーぜん)」「・・動体視力も強化されるね。(冷静)」
「慣れれば弾道の空気の揺らぎすら見える。」「このくらい。伊達に実戦積んでねーよ。」
「見える、弾丸が見えるよ!」「といいつつ擦過傷で血ぃダラダラじゃない!・・いたっ!」
「こ、これはちょっときついかも・・」「じ~。(弾丸を注視)」「そこまで。」ゴォォォ・・
カチャカチャッ。『ふは~。』「シャマルさん、傷の手当てを。」「はいはい。ベホマズン!」

「次は戦いの基礎、防御と回避の訓練です。理想的な戦いとは、こちらがダメージを受けず
相手を一方的に叩くこと。むろん攻撃だけではそれは無理。よしんばそれで勝ったとしても、
ダメージの蓄積はいずれ敗北の元となります。ゆえに防御と回避は、攻撃よりも勝利を制する
重要で且つより高度な技術といえます。」『うんうん。』「まず防御ですが、魔力シールドを
過信しないこと。あくまで一時的に敵の攻撃を止め、反撃の機会を作るものと割り切ること。
スバル、打ってきて。」「うん、ギン姉。たあっ!」ゴオッ!「シールド。」ヴン。『あれ?』
「小さい?」バシイイーン!「はっ!」ダン!ドン!「くっ!」ぴたり。「こういうことです。」
「なるほど、止めるだけなら小さいシールドでじゅうぶんなの、か。」「・・反撃に移るにも、
小さい盾のほうが容易。さらに受けた手をホールドすることで、カウンター効果も狙えるね。」
「ディフェンスはカウンターの起動・・ちょっと目からウロコだぜ。」「速い敵であっても、
つかんで足を止めてしまえばどうにでも料理できる・・ふむ、これはいい勉強になった。」

「次は回避ですが、これは先の訓練で養った動体視力がモノをいいます。とはいえ、回避の為の
回避は無意味、反撃の為の回避を心がけてください。相手の体勢を崩し、有効打を与えるため
有利な体勢へと持ち込むが本義。」「相手は銃だった場合は?」「いい質問です。では実際に
やってみせましょう。ティアナさん、撃ってきてください。」「ヤヴォール。」チャッ、
ドキュドキュン!ユラリ・・スカスカッ!「消えた?・・っ!」ボオッ!「下?!」グン!
「おそい。」ゴッ!ぴたり。「・・狙いが、間に合わなかった・・」「銃の特性として、照準が
銃の上にあるため、下方向に死角ができます。また保持腕それ自体も死角を作るため、そこに
飛び込まれると対処が遅れます。さらに同じ理由で、下へ動く標的の照準はきわめて困難。」
「そして間合いを詰めることで反撃できるの。」「腕ごと銃をはね上げられたらおしまいだね。」
「これ銃だけじゃなく、長柄武器全体にも言えるな。」「武器はその攻撃力を最大限発揮できる
間合いというものがある。その内側へ飛び込まれれば、為す術は無い・・それが実戦だ。」
♪ビーッ!『アハトゥング。総員バラド・ドゥアへ集合や。』「いきなり?」「何かあったな。」

バラド・ドゥア作戦室。「時間が無いんで手短かに話すで。東欧の某独裁国で反政府デモが勃発。
軍が武力鎮圧のため出動しよった。」「よくある話なの。」「内政干渉は引き受けないんじゃ?」
「依頼はこうや。市民を助けてくれと。」「なるほど、それならルールに合ってる頼まれ方だ。」
「結果として軍とコトを構えることになるか。それも一興。」「狭い道での市街戦になるんで
今回ガンダムは無しや。さらに大規模魔法も市民巻き込む危険性が高いんでご法度や。」
「制約多いの。」「まあ、しょうがないかな。」「となると、殴り合い主体になるな。」
「白兵ならばベルカ騎士団の真骨頂。」「とはいえ戦力はもっと欲しいとこや。ギンガはん、
一緒に出動してもらえんか。」「え?」「今回の束脩に、特別手当を上乗せしますからー。」
「うーん・・お役に立てるなら。」「よしっ!ギン姉がいれば鬼に金棒!」「鬼ってだれよ。」
「ギンガ先生がいてくれれば心強いです。」「今回は召喚せずにがんばってみようかな。」

ワーワー!「総員、まもなくデモ隊が総統府前に到達する。水平射撃および殺傷を許可する。」
「撃ち方用意!」ジャキジャキッ!・・シーン・・「・・止まった?」「数人、来ます!」
カツカツ・・ザッ。「デモ隊には止まってもらったの。」「・・あなた達を排除するまで。」
「国民を守る軍人の本義を忘れたてめぇらに慈悲は無用。」「武装した者は殺す権利と同時に
殺される権利も有する。因果応報、心して臨め。」ザワザワ・・「かまわん、撃て!」「了解。」
コツン。「え?」ドキュン!「がはっ!」ぎょっ!『・・司令が!』『いつの間に誰が?!』
【兵士に擬態すりゃ簡単。小細工も完了、ぽちっとな。】パパパーン!『ぐわっ!』『なにいっ!』
「ティアナの仕掛けたクレイモアで敵は大混乱なの。」「スキあり。総員突撃!」『おお!』ダッ!
「第二部隊は敵の側面から突っ込みます!」キュイイーン!「スバル、ひさしぶりにアレを。」
「うん!吼えろ『Schraube Faust』!」「砕け『Stuka Kugel』!」『リロード!』ジャコン!
ギュイイイイーン!『ドッペルホルン!』ズドオオオーン!ズゴドシャアアアアーッ!

「敵陣は総崩れだ!キャロ、突っ込むよ!」がしっ。「アスラーダ!」Boost. シュゴオオオッ!
ザキザキザキィッ!『どはあっ!』「着地!」ザザザーッ!『敵が突っ込んできた、撃て!』
「アスラーダ!」Side Boost.ドン!「円月!」シュパッ!・・『・・?』ピリ・・ズルルッ!
「バルザイの半月刀!」シャリン!『撃て!』ズガガガガッ!「はっ!」ビュビュン!コロコロ・・
『バカな?銃弾をまっぷたつに・・はっ?!』ブン!ズドシャアッ!『がはっ!』「一人め!」
『まずい、距離をとれ!』ザザザッ!「ハスターよ、風の導きを。レンの凍風!」ヒュバッ!
『投剣?伏せろ!』ばっ。・・『・・なに?』くい。ヒュンヒュン・・『?!・・滞空してる!』
「ダウンバースト。」さっ。ヒュゴオッ!ザキザキザキイッ!『ぐはああっ!』「戻れ。」くい。
ヒュルルルッ、パシッ。「ハスターの星風はありえない吹き方をするから、気をつけてね♪」

「レイジングハート、今回はお休みなの。」Yes,Sir. 『撃てうて!』ズガガガッ!チュンチュン!
『弾丸が・・通らない!』『手榴弾だ!』チキッ。「そうはさせないの。」ヒュッ、『なっ?!』
わしっ、ゴキッ!『ぐがっ!』「戦車の中なら安心なの。」ぽい、カラカラーン・・ドカアアーン!
『銃剣だ!』ダダダッ!ビュッ!「はい。」すっ、ぴたり。『・・二本指で挟んで止めた?!』
「お返しなの。」ばっ、ボオッ。「ディバイン・フィンガー。」ズドオンッ!『・・首が爆散?!』
「うえっ!なのはさん、なんて技を!」「・・デバイス抜きで、あれほどの殺傷力を持つ魔砲を。」

バラド・ドゥア艦橋。「きわめて順調やね。」「各員の戦果の現状ですー。スバルは単独撃破5、
ギンガさんとの共同撃破10。ティアナは単7、エリオ単8、キャロが単4ですー。」「ええな。」
「なのはさん単14、フェイトさん単16、ヴィーターちゃん単20、シグナム単23ですね。」
「アリシアさん単15、ロベルタさん単21です。」「二人には臨時報奨金出したげんとな~。」
「敵戦力20%まで減少。そろそろ閉めますかー?」「うんにゃ、一人残らず殲滅や。銃一丁でも
十数人の市民を殺せるんやで。きっちり始末しとかんと。」「現場に鏖殺と指示しますー。」

ゴォォォ・・「状況終了なの。」「・・殺しも殺したり数百人か。」「あ~・・素朴な疑問だが、
首チョンパはまだわかるとして、顎から上が消し飛んだのが多いみたいだなー。」ぽりぽり。
「ふむ、殺し方が美しくないが、見方を変えればこれはこれで面白い応用がききそうだな。」
「そう、こうするの。」ぐいっ、「それっ。」ブオッ!・・ズドシャアッ!『おおっ!』
「総統府前庭のポールに・・」ブンブン!・・ズドズドズドッ!「これでいいの。」ぱんぱん。
『うわ~・・』「人間の早贄ですか・・」「総統への威嚇には最高ですが・・」「さすがは
なのはさん、戦わずして戦意を挫く心理戦にも長けてるんですねー。」『キャロ、そりゃちがう。』
「シャマルさん、止めておいたデモ隊を進めていいの。」【了解、無限ループ解除しますね。】
「総統どうします?」「もはや裸の王様ですが。」【あー、そらウチにまかしい。】『はやて?』

しばらく後、総統府前。ガヤガヤ・・「・・守備隊が全滅してる?」「・・いったいどういう
殺され方をしたの?」「死体・・というより残骸だな。」「あれ!・・死体が串刺しに!」
ザワザワ・・「いったいどうやってあんな高いところに・・?」「・・あ、玄関に誰かいる。」
『あがああああ!』「総統と取り巻きの幹部たちだ!」「・・なんだ?手足が異常な角度に。」
「・・関節がみんな外されてる。ありゃ死ぬより痛いぞ。」「あ、アゴも外されてるわ。」
「整体師いないか?」「・・あー、こりゃダメだ。関節部そのものから壊されてる。直せんわ。
よほど高度な技術を持ったヤツが、意図的にこうなるよう外したな・・恐ろしいまでの腕前だ。」

アイゼンガルド。「報酬は口座に振り込んでおきましたー。」「確認しました。では、これで。」
「ギン姉、行っちゃうの?」「自分の腕一本で稼ぐフリーランスが、私に合ってるのよ。じゃ。」
トン。ヒュッ・・「ギン姉、カムバーック!」「いまどきシェーンは誰も知らないわよ。」
「惜しい人なくしたなー。」『死んでねえ。』「その気なら、長期雇用もできましたけど?」
「ケンカ屋はスバルだけでじゅうぶんすぎるわ。」「ある意味はやてもケンカ屋だけどな。」
「接近戦なら私でも勝てないの。」「・・関節技は痛いから嫌い。」「うむ。それは同感だ。」
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