機動武闘烈伝ダブルGガンダム   作:風雲再起

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メイド・イン・ヘルPARTⅡ?なの

「なるほど、一人では手が足らへんので、知り合いのメイドを呼び寄せたいっちゅーことやな。」
「よろしくお願いいたします。」「シャマル、プロフィール。」「ちゃんと調査してありますよ。」
♪ピッ、ぱっ。「『Mine Kampf』ファビオラ。陸戦A級。デバイスはカバン型『KampfGruppe』。」
「カバンやて?」「ぶっちゃけ、四次元ポケットですね。何が出てくるのかはお楽しみ。」
「そらおもろいな~。ええで、採用や。」「あの・・メイドとしての力量は聞かなくても?」
「ロベルタはんの部下やろ。そのへんの責任はちゃんと持つやろうから、聞く必要あらへんわ。」
「感謝の極み。」「給与待遇など細かいとこは、リーインがやるきに。」「おまかせくださいー。」

数日後。「はーい、朝の訓練これで終了なの。」『うおっす!』「・・あれ?」ヒュゥゥゥ・・
「フェイトちゃん、どしたの?・・あれ?」「なんだありゃ?でっけえカバンが飛んでくるぜ。」
「上に誰か乗ってるようだ。あの格好は・・メイド?」ヒュオオオオーッ!「よっと。」ひょい。
ズザザザザーッ。ゴォォォ・・カツッ。「お尋ねします。アイゼンガルト城はこちらでしょうか?」
「はい、そうですけど。」「わたくし、この度、メイドとして招聘されたファビオラと申します。」
「ああ・・はやてちゃんから話は聞いてるの。」「ロベルタはいま呼んだ。すぐに来るだろう。」
タタタタ・・「・・ファビオラ、よく来ましたわ。」「婦長さま、おひさしぶりでございます。」
【ティア、えらいちっこいメイドさんだね。】【でも精神年齢は私たちより上ってカンジ?】
【丁寧な口調は、ロベルタさん譲りだね。】【う~、キャラかぶりそう・・敵。】【キャロ?】
「お待ちしてましたわ。さっそく昼食の準備を手伝ってくださる?」「はい、ただちに。」
「あ、カバン持ってってあげる。」「いえ、お気遣い感謝いたしますが、これは私でないと。」
「そう?・・」ぐい、ずしいっ!「おおっ?!・・お、重い!」「フェイトちゃん大げさなの。
どれどれ。」ぐい、ガクン!「なっ?!・・まったく動かないの!」「バカ力のなのはでもかよ。」
「ファビオラのカバンはデバイスでもありますので、本人以外では持ち上げられないかと。」
「ではお仕事にかかりますので失礼します。」ひょい。ツカツカ・・「・・すごいのが来たの。」

さらに数日後。「ほな出動や。」『ヤヴォール!』「バラド・ドゥア発進します。」ドドドド!
『いってらっしゃいませ。』「今日は婦長はおられるんですね。」「いつも出動がかかるわけでは
ありません。戦力が足りないときだけですわ。今日は遠出なので、お戻りになるのは早くとも
明日になるでしょう。」「では留守をしっかりお守りせねば。」「自動防衛機能もありますから、
よほどの大軍でも攻めてこないかぎりは気楽にかまえてればいいですわ。さて、お昼は大好物の
ハンバーグにしましょうか。」「いいですね。ホワイトアスパラ添えで。」「缶詰開けましょう。」

だが・・「隊長、出かけたようです。」「情報どおりだな。これより大魔城攻略を開始する。
知ってのとおり、あの城の防衛機構は正規戦力では突破できぬ。ゆえに、我ら特殊部隊により
侵入を果たし、核爆弾を設置し、敵主力が戻ってきたタイミングで爆発させる。なお、城内に
いるものは、非武装員でも問答無用で射殺せよ。」ザッ。「全員、ステルススーツを起動せよ。」

お昼どき、ベランダ。ジュ~!「あふあふ・・焼きたてのハンバーグはおいしいですねー。」
むぐむぐ。「うふふっ、おいしそうに食べること。見てるこっちまで楽しいですわ・・?!」ぴく。
「婦長?・・っ!」ばっ!「・・十数人。」ヒクッ。「光学迷彩によるスニーキング・・これなら
防衛機能をごまかせますね。悪くない手です。」「弱点がありとせば火力の絶対的不足ですが、
留守どきを狙うことで解消。またトラップ設置だけなら、一小隊規模でじゅうぶんですわ。」
「いかがします?」「分散させると面倒なので『バードケージ』作戦で。」「引き込みます。」

城壁。【全員壁に取り付きました。】【よし、ワイヤーショットを】ズズズズ・・【城門が?】
ズズゥン・・カツカツ。【メイドか。】【手間が省けた。】シイッ。こく。ススス・・シュッ。
(一撃で即死させてやるからな・・)「・・だから、臭いんですよ。」ずいっ、コツン。(え?)
ズドオンッ!ブシャアアッ!【カンプピストル?!】【頭が吹き飛んだ!】「ステルスするなら
前の日にフロと洗濯で、よく洗っておいてください。」ジャコン!くるっ、カツカツ・・【追え!】

前庭。【どこへ行った?】【さがせ!】「こっちですけど?」ひょい。【いたぞ!】【殺せ!】
「『KampfGruppe』、よろしく。」Jawohl. Maschinengewehr42.ぱかっ、ぐっ、ずるるる~っ!
【カバンの中から巨大な銃が?】【あれは・・ドイツのMG42!】「そのとおり。」バザザザッ!
ビスビスビスッ!【ぐはあっ!】【がはっ!】「毎分1200発。バルカンほどではないですが、
当時は『ヒトラーの電動ノコギリ』と呼ばれてました。」バザザザッ!【隠れろ!】さささっ。
「隠れたか。『KampfGruppe』。」Faustpatrone. ぐっ、ずるる~っ!チャキッ、ドンッ!
ズドドドーン!【ぐわっ!】【グレネード?・・いや、あれはパンツァーファウスト!】
ERMA-Werke Maschinenpistole40. さっ、チャッ、タタタタタン!【今度はシュマイザーか!】
【旧独軍の火器ばかりじゃないか。】「私のデバイス『KampfGruppe』は兵器庫。あらゆる火器を
収納してます。たとえば・・」Flugabwehrkanone18. ぐっ、ずるるるるる~っ!【な、なんと!】
ドンッ!キリキリキリ・・ガシャコン!「8.8cmFlak18、通称アハトアハト。」ズドオンッ!
ドカアアアアーン!【どわあああっ!】【た、退却!撤退せよ!】『そうはまいりませんわ。』
ズズズズ・・ガコン。【門が!】「せっかくのお客様ですもの、きちんとご接待いたしませんと
ご主人様のお叱りをうけてしまいます。」ツカツカ・・【・・こちらもメイド?しかも!】
ゴゴゴゴ・・【この殺気・・プロか。総員、抜弾。着剣。】カシャッ。チャキチャキッ。
「伝統のナイフファイトですか。その余興、つき合わせていただきますわ。ファビオラ。」
「はい婦長。」ぽい、チャキッ。【日本刀?旧ドイツ軍の装備ではない!】「勉強不足ですね。
三国同盟により日本から運ばれたものの中に、大量の日本刀がありました。むろん表向きは
鑑賞用の美術品ですが、実際は新兵器用の高張力鋼開発の参考資料が目的でした。冶金工学の
全てを結集し、生み出されたのがこの刀『バルムンク』です。」シャリィィーン!【おおっ!】
キィィィ・・ン・・【・・なんという美しさ。】【まるで斬ってほしくなるような・・】
「ヒトラーは、この剣の切れ味を見るために、数百人の捕虜の首を刎ねたそうですわ。それらの
怨みを背負い、最後には所有者も滅ぼした呪いの剣・・」【・・いかん、幻惑されるな!これは
妖刀の罠だ!攻撃!】ダダダッ!「日本刀の正しい使い方をご披露いたしますわ。」ヒュルッ。
【なっ?!】ぴたり、シュイッ・・シュシュッ・・ザッ。「叩きつけるのでなく、撫でるように
刃をまんべんなく滑らせれば、刀身の反りで自然と連続切断できますの。」・・バシュウウウーッ!
【ば、バカな!・・】【冷たい・・】ズルッ・・どさどさっ!「決着です。」Auf Wiedersehen.

しばらくのち。「・・というわけですわ。」「留守を狙ろうてくるとはな。・・シャマル。」
「調査の結果、中東某国が黒幕と判明しました。」「ああ、あそこか。そういえば以前にちょっと
邪魔したのを、いまだに根に持ってたの。」「・・まあ、ふつう根に持つね、あれでは。」
「主はやて、ここは後顧の憂いを排除するが得策かと。」「報復は千倍返しが基本レートだぜ。」
「軍事も暗黒街と同じ、甘い対応にメリット無しです。」「そやな~・・ほな雨でも降らそか。」
「ファビオラ、例のアレを。」「『KampfGruppe』、とっておきを。」Jawohl.Schwerer Gustav.

その夜、中東某国の政庁を隕石が直撃。建物は倒壊し、首相をはじめ多数の政府要人が死亡した。
だが後の調査で、巨大なクレーターの底から大量の砲弾片が見つかり、落ちたのは隕石ではなく、
途方もない巨大砲弾であったことが確認された。だがそれに該当する巨砲は、WWⅡ時のドイツの
80cm列車砲のみで、ましてや今どき、世界のどこにも現存しないため、事故調査報告書には
『大質量物の自由落下エネルギー破壊』とのみ記され、それ以上言及されることはなかった・・

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灼熱の防衛戦?なの

ネオアメリカ・国務総省。「というわけで、欧州および西アジアでの『ペンタグラム』の活動は、
我が国の軍事影響力を著しく減少させています。」「NATOすら最近は我々に頼まず、低コストで
即応性に富むあちらを多用しておる。」「由々しき問題だ。・・連中は天下りのPMCとは異なり、
我らに利するところが無い。」「商売敵は、完膚無きまで叩きつぶすしかないな。」『同意。』
「けど周知のとおり、あちらの戦力は一個師団に匹敵します。」「ならばそれ以上の戦力を
投入すればよいこと。空将、一個爆撃機大隊を。」「手配しよう。」「陸からは一個機甲師団を
侵攻させる。対地攻撃機・空挺師団も使おう。」「ネオドイツおよびNATOへはどう伝えます?」
「事後通達でよい。どのみち対抗するほどの義理もないだろう。」「では、そのように。」

大魔城アイゼンガルト。「司令、シルビアさんから連絡です。」「つないでや。」ぱっ。
「オーナー、なんでっしゃろ?」『うちの情報部から、気になる情報が入ったので連絡するわ。
米軍が妙な動きをしているそうよ。ネオドイツ駐留軍で編成の動向あり、また戦略爆撃機隊も
ネオドイツに集結中。』「はん・・昔ならネオロシアとやり合うとこやろが、そやないやろな。」
『もうひとつ。ネオドイツおよびNATOには何の説明も無いわ。照会しても「追って回答する」の
一点張り。』「関係国にも事前に知られたら困る理由、ちゅーこっちゃな。・・そか、ウチか。」
『そのとおり。あちらさんも、堪忍袋の尾が切れたようね。』「まー、予想された事態やけど。
中小企業ごときに、大人げないな~。」『テロ組織と同等に見てるんでしょうね。・・どうする?』
「売られたケンカや、買ったろやないかい。ちいとハデになるけど、よろし?」『やっちゃって。
こちらはあくまで知らんぷりしてるから。クレオも了承済み。』「ほな好きにやらせてもらいま。」

「と、いうわけで米軍とケンカするで。」「ついに来るべきときが来たか。」「いずれはコトを
構えなきゃならない相手だしな。」「はやてちゃん、手加減するの?」「全力撃滅や。あちらさんは
本気で殺りに来るんや、ならこちらも本気で相手せなな。」「認識したの。」「・・状況は?」
「まずは戦略爆撃機による絨毯爆撃が来るようですー。」「米軍の基本戦術ね。あらかじめ爆撃で
ボコボコにしておいてから地上侵攻。安全確実な手だけど。」「むろん、対抗策はありますのね。」
「航空機は使えないようにします。」「どうやって?」「あれなの。」ぴっ。『・・火山?』
「新人さんは知らんやろうが、城の防衛担当はアルフとザフィーラや。」『えっ?』くるっ。
「ふふっ・・ひさびさに出番のようだね。」「たまに攻めてきてもらわんと腕がなまる。」
「とゆーわけで、いつものように。」「ははっ、わが主よ。」「米軍さんなら歯応えありそうね。」

ハルツ山麓、前線司令部。「あれがアイゼンガルトか。」「城内に動きは未だ見られません。」
「こちらの動静には気づいているはずだが・・何を考えている。」「仕掛けてみますか。」
「うむ。爆撃機隊に指令、作戦開始せよ。」「こちらHQ。状況開始、状況開始。」【ラジャー。】

ゴォォォ・・『あと2分で爆撃ポイント『対空レーダー感無し。ECMネガティブ。作戦続行。』

国防総省地下管制センター。「ようこそ、ゲーリング准将。」「オペラハウスか・・昔も今も、
将校というものは何も変わらん。」「は?」「いや。今回はアドバイザーとして呼ばれたが、
どことコトを構える気だ?」「ここだ。」ぱっ。ぎょっ!「・・アイゼンガルト城。本気か?」
「たかが私設戦闘集団、わが軍事力をもってすれば」「忠告する。ただちに作戦中止しろ。」
「だが戦略AIのシミュレーションでは勝率100%と出た。」「魔法はデータに入れられたのか?」
「・・通常の3倍で係数を。」「たわけ。根拠の無い数字を。・・中将、ひょっとして今どき
魔法すら信じてないのか?」「む・・」「楽観的予測は外れるためにある。ベトナムもイラクも。
どれだけ痛い目に会わないとわからないんだ。」「だ、だが投入戦力は小国軍に匹敵する!」
「戦争は数だが、例外もあるんだよ。紙鉄砲一億発と戦車砲一門の勝敗予測みたいなものだ。」
『紙鉄砲?!』ザワザワ・・「まあいい、どうせすぐにわかる。・・全滅という形でな。」

アイゼンガルト。「アルフ、やれ。」「ヤヴォール。はあっ!」キン!「御山よ、猛く吼えろ!」
ズズズズ・・「大地の目覚め!」ズドオンッ!・・ズズズズッ!ドオオオーン!「噴火成功!」
ドドオオオーン!『何だ?!』『噴火です!・・噴煙が!』ぶわっ!『うわっ!・・何も見えん!』
『レーダー誘導に切り替えろ!』ガクン!『な、なんだ?』♪ビーッ!ビーッ!『エンジン停止!
1番2番・・全エンジンが?!』『・・しまった、火山灰を吸い込んだか!』『失速します!』
ヒュルルルル・・ドドーン!「爆撃機隊、殲滅!」「地脈を活性化させる魔法『大地の目覚め』。
主よ、敵第一次空爆は阻止。引き続き第二次防衛戦へ以降。」『次はザフィーラの番やな。』

『爆撃機隊・・レーダーロスト。』「バカな?・・このタイミングで噴火だと!」「おそらくは
敵の魔法でしょう。あまりにもタイミングが良すぎます。」「火山までも操るというのか・・」
「噴煙により航空機使用不能。ヘリも巡航ミサイルも使えません。」「残るは陸上戦力だけか・・
全MS部隊出撃!こうなれば物量で陥としてくれる。全方位より城へ侵攻せよ!」『作戦B開始。』

アイゼンガルト。ゴゴゴゴ・・「おーおー、来ました団体さん。」「まさに四面楚歌だな。だが!」
ギン!「貫け『鋼の扼』!うおおおおおーっ!」ズドドドッ!バゴバゴバゴッ!ドカドカーン!
「な、なんだ?!地面から無数のくさびが!」「MS部隊の30%が串刺しに!」「まだだ!残存兵力を
再編成、侵攻を続行せよ。支援砲撃開始!」「了解。砲撃戦MS『ヘルファイア』砲撃開始。」
パパパッ。「榴弾砲か。」「シャマル、出番だよ。」「おまかせあれ。クラールヴィント。」キン。
Getready, setup.「正対面反転障壁。」Doppelganger Field. ボボボッ・・ヒュボボボッ!
ヒュルルル・・ドカドカドカーン!「自分の砲弾で吹き飛びなさい。」「これで砲火力は消えた。
そろそろ終わらせようかね。」「おっ、アレをやるのか。」「障壁を再点検しておきましょ。」
「よろしく。はっ!」キュイン!「『バルカンの怒り』、いけーっ!」ドドオオーン!ブワアッ!

『こちら第二機甲師団、まもなく射程内に』ドドオオーン!『なんだ?』『噴火だ!』ブワアアッ!
『な、なんだあの噴煙は?!』『ものすごい速度で流れ落ちてる!』『い・・いかん!火砕流だ!
総員、匍匐防御姿勢!急げ!』ザザッ!『シールドで少しでも防ぐんだ!』さっ。・・ドオオンッ!
『くうっ!』ブオオオオオーッ!ピキピキ・・『シールドが・・もたない!』『持ち上げられる!』
『室温上昇!空調が効かない・・』『火山灰が関節に・・』『大気圏突入でもこれほどは・・』
前線司令部。ドドドド!「火砕流、時速120kmで接近!」「総員退去!」「間に合いません!」
ズゴオオオオオーッ!・・「・・いったね。」「これで生きてりゃ奇跡だ。」「数機のMSにまだ
生命反応があるけど、この堆積層から脱出するのは不可能。生命維持装置もいつまでもつやら。」

ラウンジ。『うわ~・・』「あっという間に全滅・・」「私たちがバトるより効率いいんじゃ?」
「御山あってこそなの。」「・・自然の要害プラスあの三人の魔力で、この城は難攻不落なの。」
「そういえば、この城って火山地帯にあるのに、暑かったり息苦しかったりしたことないね。」
「あ、言われてみれば。」「この城自体が遮蔽している。いわば巨大なデバイスと考えていい。」
「有毒ガス、火山灰、火砕流、溶岩の熱すらシャットアウトしてるんだ。」「まさに大魔城ね。」
どかどか。「お仕事終了。」「ひさびさにいい運動になった。」「あー、大規模魔法は疲れる。」
「ごくろーはん。」「アイスティーをどうぞ。」「チーズケーキ焼きましたよ。」『おー。』
「ねえねえファビオラちゃん、スモークチーズはあるかい?」「在庫切れです。」「にょろ~ん。」

国防総省。「・・全滅だと?!」「バカな、確認を!」ザワザワ!「・・茶番ね。」『な!・・』
「つきあいきれん。貴公ら、連中の実力をまったく理解していない。単なる力押しで落とせるなら、
とうの昔に落ちている。」「・・ならばどうする、ゲーリング准将。」「私はアドバイザーとして
呼ばれたが、本当に忠告だけ、しかも反映されなかった。そしてこの結果だ。これでどうしろと?」
『・・・・』「では失礼する。次はもう呼ばないでほしい。税金と時間の無駄だ。」くるっ。
「衛兵、逃がすな!」ザザザッ!「何のつもりだ?」「機密保持だ、拘束する。」「断る。」
ズズズズーン!『うわっ!』「な、なにごとだ?!」『爆撃です!上空に巨大飛行船が!』
「バンカーバスターだ、このオペラハウスも安全ではないぞ。」「ありえん!わが国最高の
貫通爆弾でも破壊されないように設計している!」「バカかお前は?自国製が最強だとでも。
うちのバンカーバスターはドリル式、どんな強固なブンカーでも突き破る。・・ほら。」くい。
・・ゴゴゴゴ。「・・あっ?!」スゥゥ・・「准将が・・消える?!」『私は最初からいなかった。
諸君が見ていたのは幻影だ。誰がノコノコ最高機密施設に入るか。』「お、おのれ!謀ったな!」
『どの口が言うか。私に矛先を向けた時点で宣戦布告とみなす。攻撃は当然の義務と権利さ・・』
ゴゴゴゴ!ズボッ!「・・天井から弾頭が!」「逃げろ!・・」カッ!・・ドグオオオオーン!

衛星軌道上、魔砲艦グラーフ・ツェッペリン。『ドリル爆弾「コボルト」、撃発を確認。』
「HEAT弾頭だ、地下は焦熱地獄だろう。・・ミステル爆撃隊が帰艦したら退散だ。」『了解。』
『准将、夜神はやて司令から通信です。』「タイミングの良いことだ・・メインに。」ぱっ。
【おひさです、ふみこはん。なんかウチがらみで迷惑かけたそうで、心配しとったんですわ。】
「何も問題無い、気にするな。そういえばBGFに参戦する新チームが準備されてるそうだが?」
【あー、知っとります。】「!・・その答は想定してなかったぞ。」【別にすぐにわかることや、
隠す理由もないですわ。団長はプリンセスで、いろんな人材を集めて結成するそうですわ。】
「・・BGFだけか?」【他になんかありましたっけ?】「・・いや、いい。」【ほな失礼します。】
「ミュンヒハウゼン。」ボッ。「さすが『夜天の王』、存在をあっさり認めることで、その真意を
覆い隠しました。」「さすが大貴族、年齢以上の老獪さだな。」「敵に回したくはないですな。」

翌日。「・・ええですよ、捜索活動してください。なんならウチからも応援を・・あ、そですか。
見守るだけにしときますわ。・・ほな。」♪ピッ。「ネオドイツ経由で米軍がM.I.A捜索活動中の
停戦を申し入れてきよった。」「まあ、スジなの。」「・・M.I.Aの捜索は大事なこと。たとえ
灰燼に帰しても、ドッグ・タグ一つだけでも見つけるのが米軍の方針・・たとえ偽善であっても。」
「するだけマシさ、他の国は使い捨てだもんな。」「たとえ敵兵でも死ねば仏、敬意を払わねば。」
「哀悼の意を表して敬礼しましょう!」「いえ、それはまずいわ。神経を逆撫でするようなもの。」
「戦友を殺した相手です、やりきれないでしょうね。」「ここは静観がいちばんいいかもね。」
「司令、せめて作業中だけでも御山を鎮めておくことできます?」「あ、そらええ手やなー。
さっそくアレフにゆっとくわ。」「まあ、とっとと引き上げてもらったほうが気疲れしないの。」

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はやてのごとく!なの?

深夜、はやての部屋。カタカタ・・「一匹引きやー。・・デバフや。・・アホな、他のMOBまで
引きよった!・・なっ!タンカー寝オチしとるやないか!こらデスペナかいな~。」♪ポーン。
「ん?・・おお、タンカーの権兵衛や!」カタカタ・・「いつもどおり盾よろ。・・MOBや。」
カチッ。「おしっ、クリッたで!・・レアチェスト?・・カシナート?!激レアや~!」
コンコン。ガチャ。「はやて様、もう午前二時ですよ。」「まだ宵の口や。ロベルタはんは
もうええからお休みや。」「あるじの健康を気づかうのもメイドの仕事です。これでもう
三徹ですよ。」「まだまだ。五徹まではだいじょうぶや。」「はあ・・では失礼します。」

次の日、朝食時。『更生?』「はい。あの調子ではいずれ廃人ですわ。どうにかしてブレーキを
かけさせませんと。」「はやてちゃんは重症だから難しいの。」「引きこもりになってないだけ
マシだけど、たしかに度が過ぎるね・・」「あれで職務はちゃんとこなしてるんだから超人だぜ。」
「だがいずれ蓄積して脳溢血とかなると大変だな。」「定期健診では健康そのものですけど、
検査で見つけきれないダメージ蓄積の可能性は高いですね。」「リィンも心配なのですー!」
「だがなまじかな手で主の習慣は治らんと思う。」「なんか激ショック療法が必要かもね。」
「それでひとつ提案があるのですが。」「ロベルタさん、なに?」「私とファビオラの属してる
世界メイド連盟には、私が足元にも及ばないメイドがおります。その手にかかれば、数十年の
引きこもりも、数日で完治させます。」『お~。』「・・世界メイド連盟って、なに?」
「顧客に最適なメイドを仲介する国際組織です。数万のメイドが登録しており、得意分野ごとに
分類されてます。」「得意分野?」「前職が殺し屋、トップガン、女外人部隊、探偵、刑事、
武装アンドロイドなど多岐に亘ります。」「もはや傭兵だな・・」「多彩な需要がありますので。」
「で、どんな人です?」「・・『黒いメイド』『必殺メイド人』『メイドの土産』など、数多くの
異名を持ち、『ご奉仕の為なら主すら殺す』とまで恐れられる超S級メイド・・その名はマリア。」

数日後。「あんさんが新インフルかかったファビオラの代役かや。」「はい、マリアと申します。
フォビオラがタミフルで完治するまでの短い間ですが、よろしくお願いいたします。」すっ。
「ついては、夜番もマリアがその間は担当いたします。」「まずはお手並み拝見といこか。」
カツカツ・・「・・どう見られました?」「重度のネトゲ依存症ですね。ちょっと荒療治が
必要かもしれませんね♪」にこっ。ぞくうっ!(笑顔なのに、この黒いオーラはなんですの?!)
「さーて、どう料理しましょうかね~・・」ゴゴゴゴ・・(黒い、シスの暗黒卿より黒いですわ!)

その夜。コンコン。『マリアです。』「どぞ。」ガチャ。「夜食にはまだ早いで。」「ではなくて、
こちらをお持ちしました。」どさっ。「・・なんやこれ?」「ボードシミュレーションゲームです。
パソコンの無かった時代は、みんなこれだったんですよ。」「・・マリアはん、いくつやねん?」
「17歳、ですよ♪」にこっ。「・・そか。で?」「やってみませんか?けっこう味ありますよ。」
「けどゲーム盤と駒とサイコロだけやん。」「大事なのは想像力です。それさえあれば、ここは
無限の世界になります。」「・・まあ、後学のためにもやってみよか。ルール教えてや。」

「はやて様のターンですよ。」「む~・・突破口を開かんとな。・・たしかZOCの包囲支援効果て
ルールにあったな。」「はい。敵ユニットに自軍ユニットZOCを複数隣接させることで、攻撃や
防御のパラメータにボーナスが加算されます。」「ならこうして攻撃や!」ぽい、コロコロ・・
「よっしゃ、キター!六ゾロや!」「攻撃算定表によると、全弾命中・連鎖爆発で全滅ですね。」
「おーしおし、これで糸口ができたで。」「では私のターン。空中騎兵隊を移動。」「へ?」
「奇襲判定。」ぽい、コロコロ。「8ですから奇襲成功。歩兵降下成功、敵本部へ侵攻開始。」
「あ、あかん!主力を上げすぎて戻りきれん!」「前線に集中しすぎましたね。丸裸でした♪」
「ま、負けや・・」ばたっ。「意外と見えんもんやな~・・まったく気づかんかった。」
「そのための撒き餌ユニットでしたから。損害は小さくないですが、結果としてはお得でした。」
「う~・・マリアはん、明日またやろで。それまでに勉強して次こそは勝つきに、首洗っときや!」
「いつでも、かかってきてくださいませ。・・これ、置いときますね。ご精進を。」ぱたん。
タタッ、カタカタ・・「シミュレーション攻略・・古すぎてあらへん。・・そや、孫子や!」

次の日。「今回は慎重に攻めますね。」「補給線を伸ばしたらスキができるきんな。もう陽動には
ひっかからんで。」「ではこれはどうでしょう?」すっ。「主力を二分やて?開門の計やな。」
「さて、どうでしょうね。攻撃開始。」「・・くっ、包囲支援効果がきついわ。こうなったら
水攻め判定や!」ころころ。「・・3やて?失敗や!」「築城フェーズで治水に投資してれば、
判定ボーナスで成功でしたのに。」「しもた・・攻撃しか考えとらんかった。」「孫子の軍略は
ぱっと見は謀略を旨としているように読み違えます。足場を固める大前提も記述されてますが、
どうしても派手なそちらに目がいってしまうんですよね。脆計は外れれば窮地に一変します。
これは第三次川中島の武田軍の夜討が上杉に読まれ裏をかかれた故事で有名ですよね。」
「飯炊きの煙の数で見破られたんやったな。」「煙の数を記憶してた景虎もすごいですけど。」
「今回の敗因は、戦う前にあったか。それに敵の攻撃パターンへの対応策が淡白やったことやな。」
「はやて様は、孫子よりも墨子を学ぶべきかと。」「兼愛と非攻、かや。」「『ペンタグラム』は
まさに現代の墨家です。弱き者を強き者から守るために戦う・・ですよね?」「ウチはただの
傭兵会社や。まー、結果的にそうなるこた多いけんど。」「では今日はここまでで。」すっ。

数日後。「・・驚いたわ。はやてちゃんは遅くまで読書して、後はすぐ寝てしまうように。」
「集中して読書するのって、けっこう疲れますから。ネトゲする余裕なんかありませんよ。」
「さすがマリア様、見事な心理誘導ですわ。」「そろそろ完治していいでしょうか?ヒマですし。」
「いつまでも仮病で隔離しとくわけにもいかないの。」「・・まだ不安はあるけど、一段落して
しばらく様子をみようか。」『同意。』「まあ、やることはやりましたから、あとは、はやて様に
ゆだねるがよろしいかと。・・リバウンドもありえますけど」ぼそっ。(・・黒い、黒いよ!)

「そか、ファビオラが完治したんか。」「ゆえにこれで失礼いたします。」すっ。「・・あのな、
できればウチの専属に」「お断りします♪メイドに頼るようなあるじは願い下げです。」にこっ。
「ハッキリ言うやっちゃな~。」「私を使いこなせるようになったら、またお呼びくださいね。」

数日後、ネオジャパン・秋葉原『世界メイド連合』本部。なぜ日本にあるかというと・・ね?
ブルルルッ!(メイドはマナーモードが基本)「あら?・・姉さまからですわ。」♪ピッ。
『マリア、「ペンタグラム」へ派遣されたそうね?』「さすがアレクサンドラグループ営業部、
情報が速いですね。」『グループ傘下の企業状況くらい基本よ。・・印象を聞きたいわね。』
「守秘義務に抵触しない範囲なら。・・柔軟性があり、頭の回りも速い、いい経営者ですよ。」
『なるほど。・・私たちが姉妹だということはさすがに知らないでしょうね。』「フォアカードと
雇われメイドですもの、想像もできませんよ。」『ご謙遜。私より年収あるでしょ、事務総長。』
「肩書きだけですよ。明日からまた派遣でヨーロッパですし。」『また難物、なのね。あなたが
出向くだけの。』「雇ったメイドを次々と殺してる貴族を、ちょっと地獄流しに♪」にこっ。

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笑う大元帥、なの?

中東某国。キュイイイイーン!「ブロウクン・ファントムッ!」ギュオオオッ!ドバアアアアーン!
「18機!ティア!」ばっ!「イナーシア・マグナムッ!」ドキュドキュドキューン!バゴバゴッ!
「第二次防衛フィールド崩壊!副長!」「おっしゃあっ!」キュゴオオオーッ!ブンブンブン!
「ぶち抜け、ラケーテン・ハンマアアアーッ!」ブオオッ!ズガアアアアーン!「防護壁粉砕!
なのは!」「うん!」ジャコン!チャッ、キィィィ・・「ディバイン・バスタアアアーッ!」
キュドオオオーン!ドガガガガーッ!「正門突破。第一部隊、侵攻なの!」『ヤヴォール!』

ドカドカ!「クライアントによると、この施設内で大量破壊兵器が製造されているそうです。」
「それは確かな情報か?」「ガセにしても、この異常に厳重な警備は、ただごとではないの。」
「それだけ見つかるとヤバいものがあるってことですね。」「核か、あるいは・・それ以上か。」
【侵入者。保安メカは目標を排除せよ。】キュィィッ。「あれは・・殺人メカ『ガジェット』!」
グラタタタタ!「シールド!」ヴン!ばしばしばしっ!「ティアナ!」「ハカイダーショット!」
ドオンッ!バゴッ!「お見事なの。」・・キュンキュン。「さらにガジェット、多数接近!」
キュンキュン。「後ろからも?!」「ちいっ、こんだけの数があるのかよ!」ジャキジャキッ。

『五月雨!』・・ドカドカドカッ!ドカドカドカーン!「なっ?!」「・・無数の銛が!だれ?」
『すさのを。』ズゴオオオオーッ!「こっちは黒い波動が!」「なんて威力なの?!」ゴォォォ・・
「余計なお世話だったかな。」カツッ。「かもね。『ペンタグラム』御一行様だし。」すっ。
「ワッハッハー。二人とも手が先に出るのは問題だね。」キュパッ。「・・あなた達は?」
「目的を同じくする別勢力・・ってことで。」「ここはABC兵器研究所だ。しかも、こともあろうに
DG細胞を元に開発している。」「そんなもん造られたら国家単位で死者が出る。ゆえに私たちが
ぶっつぶしに来たってわけ。」「同じこと考えてるヤツと鉢合わせするとは想定外だったけどねー。
ワッハッハ。」「にわかに信用できねえな。」「そちらの組織名でも教えてもらわないと、素直に
聞いていいものか。」「素性を明らかにしてほしいの。」「それもそうだな。ゆみちん、あれを。」
「うむ。」すっ。「印籠?」ぎょっ!「・・それは『オリュンポス』の紋章!」「て、ことは!」
「オリュンポス十二神将『黒耀将』上埜久。」「『幻銛将』加治木ゆみ。」「そして私は相談役、
『元帥』蒲原智美だ。」「・・聞いたことがあります。アルカナ同盟『女帝のフォアカード』が
一人、『審判の剣』の有する武闘大隊。」「十二人の武将で構成された、治安維持部隊・・」
「ワッハッハ、そういうこと。」「そちらの二人はわかるとして、相談役ってなんなの?」
「武将だけでなく、統制・兵站・通信・設備等のロジスティックスがあってこその組織だ。」
「腹が減ってはいくさはできぬ。また、船頭さんは一人じゃないと、山に登っちゃうからね。」
「いってみれば裏方さんかな、ワッハッハ。」「あの、十二人でなく、今回はお二人だけ?」
「このミッションは二人でじゅうぶん、それ以上は、いてもすること無いしね~。ワッハッハ。」
「『妖瞳将』キャプテンは来たがったようだが。」「そうだっけ?」「わざとらしいねー。」

「・・いいえ、それだけじゃないの。私たちの侵攻にタイミングを合わせたはずなの。」『え?』
フッ。「さすがは『ヴァイス・エルケーニッヒ』、察しがいい。」「『緑獄将』染谷まこの情報より
君たちの動向は把握できていた。」「渡りに船ってわけ。こっちの経費節約にもなるしねー。」
「なんか気に入らねえな。」「信用していいのでしょうか?」「はやて司令に確認をとるの。」
「あ、それそれ。それいこう。」『え?』さっ、♪ピッピッ。「・・あ、はやてちゃん?そう、
私だ。ワッハッハー。」「司令の・・知り合い?」「かくかくしかじかで・・電話替わるよ。」
さっ。「?・・もしもし。」【なのはちゃん、現状を把握したで。そのお三方との協同作戦を
追加指令や。】「ひとつだけ。どういう関係なの?」【四軍団の仲間や、何の問題があるけ?】
「・・いまひとつ納得いかないけど、とりあえず了承したの。」【それでええ。・・ほな。】
「それじゃ、作戦続行といきますか。ワッハッハ。」キュパッ。「そういうことだ。」くるっ。
「・・・・」ぽん。「?・・黒耀将?」「こう考えればいい。『硬い氷は砕氷船に砕かせて、
使えなくなったら後ろから撃沈すればいい』ってね。これが国際力学の『砕氷船テーゼ』。」
「・・どっちが砕氷船なの。」「あはははは!・・自覚してないほうかな。」とんとん。

ザザッ。「ここが中央区画なの。」「さてさて、どんなモノ造ってたのかなー、ワッハッハ。」
バキーン!ダダッ!「・・これは?!」ズオオオオ・・「デスアーミィ?いや、だいぶ違うな。」
「なんじゃこりゃ、まるでバッタだね。」「極端に細い胴体と細長い四肢、脚部はバッタのようで
腕の先端にマシンガン・・もしや。」「スピードと機動性重視の新型デスアーミィ・・ですね。」
『そのとおり。』はっ。『まさか噂のペンタグラムにお目にかかれるとはね。」スウッ・・
「あれは・・指名手配リストにあった、エルフィール・クロウリー!」「デビル軍団最高幹部
『狂気の錬金術士』!」「エリーちゃん!」『え?』「そういや、はやての同級生だったな。」
「ハイ、なのなの。元気にやってるみたいね。」「エリーちゃんも、すっかり悪の科学者らしく
なったの。」「死神博士ほどの貫禄はまだ無いけどね~。」「どっちかゆーと、ハスラー教授か?」
「フジ子・ヘミングの弟さんですね。」「ヘンな外人やらせたら日本一だったわね~・・って、
なんでスバルが知ってんのよ。」「ああ、そりゃ海外サ」「ストーップ!はいそこまでー!」
「どっちかゆーと、キャプテンゴメスが好みだったな~。」「私はブラックタイガーだな。
山本麟一殿は素晴らしかった。」「三東ルシアは、さすがに今の読者にわからんか、ワッハッハ。」

「それはともかく、これぞ高機動戦仕様デス・ホッパー。ちょうどロールアウトしたところに
来てくれてよかったわ。」さっ。ギギン!「実働試験というわけか。」「質問なの。この国の
要請で?」「ライセンス生産ってとこね。こちらとしても新製品の試作にもってこいだったし。」
「ついでに政府上層部ごといただきってわけだ、ワッハッハー。」「炯眼ね。莫大なオイルマネー、
有効に使わせてもらうわ。では、テスト開始。」さっ。ヒュンヒュンヒュン!ズガガガガッ!
『おっと!』チュンチュンチュン!「こりゃ速いね。」「こっち生身だし、けっこーヤバくない?」
「この機動性じゃ追っかけるだけムダだぜ。」「この狭い室内では不利だな。」「じゃあ伝統の
戦術でいくしかないね。」「すなわち・・逃げる!」「なら私にまかせるの。」チャッ。ヴン。
「ディバイン・バスター!」ズドオオオーン!「回避!」ヒュヒュン!「当たるわけないでしょ。」
「当てる気はないの。」「え?」バゴオオオオーン!「なっ?!・・地上までぶち抜いた!」
『脱出!』シャシャッ!「しまった、そのために!・・逃がすな、追え!」ヒュヒュン!

どばあああーん!「これで戦場が広くなったの。」「ワッハッハー、手段がムチャクチャだね。」
「へえ・・いちおう飛べるんだな。」「私だけはね。」「お世話になります。」「助かる。」
スタスタッ。「なのはさん、ガンダムを!」「こっちも呼ぼうか。」「・・あるんですか?」
「十二神将は全員所有してるよ。」「いくぞ、上埜!」『ガンダアアアアームッ!』♪パチン!
ゴオオオオーッ!『はあっ!』スパスパッ。「それじゃがんばりたまえ諸君、ワッハッハー。」
ヒュヒュン!「アクセルシューター!」Reload.ジャコン!ボボボボッ!「シュート!」ゴオオッ!
ヒュルルル・・バゴバゴバゴッ!「あの機動性のヤツをよく捕らえる。」「誘導ミサイル以上か。」

「スカイウェイ!」バン!ギュオオオーッ!「ブーストダッシュ!」ドンッ!キュイイイーン!
グラタタタタ!チュンチュン!「天空の道は自在に走るよ。そして!」ばっ、グワシッ!
「いくら速くても捕まえてしまえば!」Reload.ジャコン!「ディバイン・フィンガー!」カッ!
ズドオオオーン!「・・倒すのはたやすい。」ぱっ、ユラ・・ゴシャアッ!「さて、次!」

ヒュンヒュン!「・・機動パターン、読めた!クロスランダー!」ジャキジャキッ。ヒュゥゥ・・
「そこ!」ドキューン!ビスッ、ガガーン!「つぎ!」ヒュゥゥ・・ドキューン!バゴオッ!
グラタタタタ!くるくるっ、チュンチュン!「射撃時は移動速度が落ちる!」ドキュドキューン!
バゴバゴッ!「そして五つめ!」ばっ!ドキューン!ガゴオッ!ドガガーン!「ブルズアイ。」

「ハッ、どこに動こうが関係ねえ。グラーフアイゼン!」Explosion. ジャコッ!グオオオッ!
「ギガンティックハンマー!でりゃああああーっ!」ブオオオオオッ!バゴバゴバゴオッ!
「こちとらヒットポイントが広いんだ、避けれるわけがねえ!どっせーい!」ドガドガドガッ!

「いくぞ我が銛『モービィ・ディック』。でやあああーっ!」シュパッ!・・キュパパパパッ!
ザアアアアアーッ!ドカドカドカッ!「いかに速くとも、この銛の豪雨からは逃げられん。」
「ぬばたま。」ボオッ。ヒュゴオッ!ゴォォォ・・「ただの煙幕じゃないよ。赤外線もレーダーも
使用不能さ。」ヒュンヒュン、ゴシアャッ!「あちゃ~、いかんよ、闇夜のスピード違反は。
それに・・!」ズボッ!わしいっ!「みーつけた。」メキメキ・・「ほい。」ブン!バゴオッ!
「わだつみ。」グシャッ!「深海一万mの水圧に匹敵する闇の圧力だ、形も残らないさ・・」

「ワッハッハー、やっちょるねみんな。」『どこのどいつよ。』「単なる通りすがり。」くるっ。
ザッ。「邪魔者は滅しておくべし。デスホッパー!」・・ドグシャアッ!『それは賛成だね。』
ぎょっ!「・・つぶれてない?!」「ワッハッハー、ちょっと外れてくれて助かったよ。」
「もう一回踏んじゃえ!」グワッ!ズドーン!「またまたハズレ。」「・・なんで?!」
「それは企業秘密。では反撃ターンと。」ひょい、「よっと。」くいっ、グワアッ!「なっ!」
ドガシャアアアーン!ゴォォォ・・「・・片手でMSをひっくり返した!」「質量は問題じゃない、
要は支点とタイミングだな。」ザッザッ・・「・・二次元ブレード射出!」シャキッ、ズドドドッ!
ヒュヒュッ!「へえ、服に貼り付けてるのか。」ヒュヒュン!「バカな?・・一本も当たらない!」
「どんな密な弾幕でも、それが来ない場所にいれば当たらない、それだけの話さ。ワッハッハー。」
「理屈はそうでも、実際にそれを瞬時に見切るなんて・・さっきの技といい、いったい何者なの?」

ヒュンヒュン!「数が多すぎます!」「ちょっとキツいわね。」「囲まれたの。」「ちいっ!」
「こりゃヤバげかな?」「むう・・これは厄介な。」ヒュンヒュン、ババッ!「一斉攻撃!」
『時よ、澱め。』キィン!スゥゥゥ・・「な、なに?敵の動きがスローモーに。」「・・まさか
時間を?」「滞時能力・・魔法でも最高難易度なの。」「自分の時間だけ止められるヤツは
たまにいるが、これだけ広範囲で、しかも選択して遅くできるとは・・すげえ能力だぜ。」
ザッザッ・・「間に合ってよかったです。」「フッ・・キャプテンか。」「ここは素直に感謝して
おきましょうか。」『誰?』「十二神将『妖瞳将』福路美穂子、皆はキャプテンと呼んでる。」
「はじめまして。」「ということは、四天王最後の一人も来てるな。」『当然ですわ!』ザシャッ!
「オーホッホッホ!『美槍将』龍門渕透華さまが応援に来てやりましたわ。感謝しやがれですわ。」
「今回はペンタグラムがいるから二人だけでいいってゆったのに。」「戦場では想定外の事態は
日常茶飯事、それに備えて後詰めを配置するのは兵法の基礎ですわ。」「そのとおりです。私たち
四天王は、互いに助け合うことで不敗でいられるのです。」「実際そうなったから、正論だな。」

「あのー、質問なの。四天王って?」「十二神将は四つの戦闘団に分かれており、その長である
私たち四人は四天王と呼ばれてる。」「それぞれ戦艦の名をとって『清澄』『龍門渕』『風越』
『鶴賀』。私は『清澄』。」「『風越』です。」「ウチの『龍門渕』こそ最強部隊ですわ。」
「そして私が『鶴賀』だ。」『なるほど。』「じゃあさっきのワハハさんってどういう人?」
はっ。「来てますの、『元帥』が?!」「まさか同行していらしたなんて・・」「残念ながら。」

「それはともかく、倒すなら今のうちだが。」『おっと。』「まだ滞時結界中だったな。」
「ここは後詰めのわたくしたちにお任せなさい。」「皆さんは見ていてください・・!」カッ!
『おおっ!』「キャプテンの右眼が!」「・・見えました。」ヒュッ、ピピピピッ。スタッ。
「指で触れただけ?」ピキッ・・ガラガラガラ!「敵機が・・崩壊?!」「死点を突きました。」
「あれはもしや・・『直死の魔眼』!」『ええっ!』「万物の存在を司る『死点』を見切るという
伝説の魔眼か!」スゥゥ・・ぴたり。「それは能力の一部です。ゆえに通常は閉じています。」

「さて、わたくしの出番ですわ。キャプテン、滞時結界を解除してくださいません?」「え?」
「イーブンな状態での勝利でないと、わたくしのプライドが許しませんわ。」「では・・」さっ。
ヒュンヒュン!「これでよろしいですわ。『ゲイボルグ』!」シャキーン!「・・」ぴくぴくっ。
『ん?』「なんか・・頭頂の髪が動いてるの。」「妖怪アンテナ?」「それに近いな。なぜか
あの髪は本人以上に物を言う。」「だから見てて楽しいのなんの。」「見切りましたわ!」
ビュオッ!ズバアアアーン!「そちら!」ヒュン、スパアアアーン!「しまいですわ!旋風槍!」
ビュビュビュッ!ズババババーン!・・「フッ・・決まりましたわあっ?!」どべしっ!
『あ~あ・・』「斬り落とした敵機が直撃ですか・・」「こーゆーのが憎めないんだな~。」

「デスホッパーが全滅?!」「だとさ。どうする?」「く・・名前くらい教えなさいよ。」
「オリュンポス十二神将相談役、蒲原智美。俗称『元帥』。」ぴく。「・・元帥?あれ?・・」
「なにか?」「なにか大事なことを忘れてるような・・なんだっけか。」「思い出したらまた
会おうかね、ワッハッハ。」「そう、その笑い方。以前に聞いたような・・う~、思い出せん!」
「あとでゆっくり考えれば?そろそろ連中がこっちに来るよ。」「ちっ。・・ここは退散ね。』

「ワッハッハー、ごくろーさん。キャプテンとお嬢もよく来てくれたね。」「お誉めにあずかり
光栄に存じます。」「オーホッホッホ!わたくし抜きでは何にもできないんだから。」ぴこぴこ。
「私たちはこれで退散する。」「ボランティアだしね。あくまでメインはそちらということで。」
「はやてちゃんによろしくな、ワッハッハ・・】スゥゥゥ・・「消えた・・」「・・十二神将。」

大魔城アイゼンガルト。「ついに動きよったか、オリュンポス。」「あんなの跳梁したら、商売の
ジャマなの。」「・・行動原理も、うちと似てる。またどこかでかち合うかも。」「そやな。・・」
「・・はやてちゃん、何か含むところあるの?」「・・何かおかしい。あの組織の話になると
煮えきらない感じがする。」「ふ~む・・実はな、あの組織はフォアカードの戦闘団という意味
だけでなく、もっと深い事情があるんや。」「事情?」「なのはちゃん、気がつかんかったか?」
「?・・なんなの?」ぱちっ、パッ。【ワッハッハー。】「この笑いや。以前に聞きおぼえは?」
「え?・・あ。」はっ。「・・聞いたような気がする。」こく。「さもあらん。・・その理由や。」

名出屋城、ヨーコの私室。【今回はこんなとこだね。ワッハッハ。】「ご苦労さん。悪くない
結果だったね。」【んで、そろそろ腰上げようかと思うんだが。】「準備運動くらいなら現場の
判断に任せるから。」【まかされよう。じゃ。】プツッ。・・「ふうっ。・・さすがクワトロ大佐の
推薦があっただけあるね。あのクセの強い十二人を軽々と使いこなすとは。けど・・」ガタッ。
「・・あいつ、話してる間中、一度もまばたきをしなかった。・・人間なの?あるいは・・」




外伝:ペンタグラム大魔戦記(2)

またも笑う大元帥、なの?

 

南米某国・軍事基地。グラタタタ!「量産型MSごときが。バルディッシュ。」Load Cartridge.

ジャキン!「サンダー・レイジ!」ズバアアアアーン!ドガドガドガーン!「4機撃破。」

ドドドド!「前方に6機。アスラーダ!」Boost. ヒュィィーン・・シュゴオオオオーッ!

「でりゃああああーっ!」ズババババーン!・・ザザーッ!「・・斬。」ズルズルッ、ドサアッ!

「いいぞエリオ。私もいくか。レヴァンテイン!」Nachladen!ジャコン!Drachen Mode!

「奔竜走破!」ダギュルルルッ!ズバズバズバッ!「またつまらぬものを切ってしまった。」

「カドゥケウス、ガイスト・カード、ドロー!」ぴっ。「デッキ・オン!」パシーン!Vorladung!

ズズズズ・・ゴバアアアアーッ!「地に潜みしクトーニアン、おねがい!」グワアッ!バキバキッ!

「ぱっと見グラボイスに似てるからよく間違われるけど、あくまでこっちがモトネタだからね♪」

「敵防衛戦力撃滅。地下に侵攻します。」「情報によると、巨大兵器が開発されてるらしいが。」

「モビルアーマーでしょうか?」「まさかデビルガンダムってことはないよね・・あはは。」

「ガンダムは入れないので、置いていきます。」「うむ。」『ヤヴォール!』パシュ。スタスタッ。

 

地下通路。タタタタ・・【侵入警報。警備ロボ出動せよ。】キュィィッ。「あれは対人防衛メカ・

イクストル!」ブィィィィーッ!『おっと!』ザバババッ!「7.62mmミニガンか。当たったら

ミンチになるぞ。」「ではシールドで。」「いえ、いかに魔力シールドといえども、あの弾雨には

耐え切れない。こちらの有効射程に入る前にハチの巣にされるわ。」「厄介な銃ですね。」

 

【お困りのようですな、ワッハッハ。】「ん?」「・・誰?」【援護してあげたまえ、諸君。】

「了解です。」シュパパパッ!ザキザキィッ!ズガガガーン!「なに?・・トランプ?!」

「うりゃっ!」ターン!タタタターン!「トッペ・スイシーダだじぇ!」どかああああーん!

クルクルッ、ザザーッ!「どうだ、ルチャ・リーブレは世界いちぃぃぃーっ!だじぇ。」

「にゃあああーっ!」シャシャッ、ターン!「ワイルドクロー!」ギラッ!ザキィィーン!

「まだまだだし。ヒール・ハーケン!」ブン!ズバアアアーン!すたっ。「一撃必殺だし。」

すっ。「いくぞ、『闇鴉』。」キュィィッ。「津山家暗殺弓術・三羽烏。」シュパッ!

ズドドドッ!ドカドカーン!「漆黒の弓と矢?しかも三本同時に射て敵三体に皆中とは・・」

 

「終わりました。」「楽勝だじぇ。」「接近すれば攻撃できないし。」「うむ。」「ごくろーさん、

ワッハッハ。」「・・だれ?」「ん?ああ~、申し遅れた。私らはこーゆーもんで。」すいっ。

「名刺?あ、ごていねいに・・オリュンポス十二神将?!」「『魔術将』国弘一です。」

「『墨西将』片岡優希だじぇ。」「『獣王将』池田華菜ちゃんだし。」「『夜鴉将』津山睦月。」

「そして私が相談役『元帥』蒲原智美だ。」「フォアカード四軍団が一つ、オリュンポスか。

今までつきあい無かったのでわからなかった。」「棲み分けあったしね~。」「それです。たしか

オリュンポスはバベルの女帝を警護するのが本来の任務では?」「その意義は無くなりました。」

「バベルの女帝は回復して、今は某組織に出向して前線活動中だじぇ。」「そこで地上の治安維持

活動に乗り出したんだし。」「うむ。」「そーゆーことで、これからよろしく。ワッハッハ。」

「我々の仕事のジャマだけはしてほしくないな。」「いやいや、今回はたまたまかち合っただけで。

狙いは同じ『デス・フォート』なんだろ。」『デス・フォート?』「あれ?・・あ、しまったー。

まさか知らなかったとは。ワッハッハ。」「事のついでだ、くわしく聞かせてもらおうか。」

 

「ここで開発されているのは、デス・アーミィをコアに使った移動要塞『デス・フォート』です。」

「あのアイアンサイド戦で投入されたデスフリートの応用だじぇ。」ひょい、ぱくっ。(タコス)

「全長数百m。大口径砲や針ネズミのような対空火器を満載した、いわば陸上戦艦だし。」

「しかも時速数kmとはいえ自走までするバケモノだ。むろん耐熱光学装甲も完備している。」

「人が乗らないぶん、装備積載量はハンパじゃない。ガンダムでもかなりてこずるかもね。」

「・・わかった。ここは協同作戦で。みんな、いい?」『ヤヴォール!」「やむをえまい。」

 

ばごおおおーん!「ここだじぇ!」ザザッ!『・・おおっ!』ドォォォ・・「これが!・・」

「なんという巨大さだ。」「この図体で動けるんですか・・」「まるで人工の山だよ~。」

「これは・・予想以上ですね。」「大男、総身に知恵が回りかねだじぇ。」「そのとおり!

要はコアをぶっつぶせば終わりだし。」「だが、この地獄山を極めるのは大変そうだ。」

ギン!ズズズズ!「動きだした!」ドドドド!「いかん、表に出るぞ!」「私たちも外へ!」

「タコス、掴まるし!」「おう!」ターン!「一、むっきー、いくよ。」『はい!』ヒュン!

すたすたっ。ズズズズ!「でかっ。」「ガンダムを呼ぶじぇー!」「・・あるんですか?」

「私以外は持ってるよ。」「フェイト、我らも。」「うん。」『ガンダアアアームッ!』♪パチン!

 

ズズズズ!「デス・フォート、行動開始!」ドンドンドン!「高射砲を対地に?!」ズガガガーン!

「ちいっ!味なマネを。」「足を止めたら集中砲火を喰らうよ。分散してランダム機動で!」

「なんとか注意をそらさないと・・」「やってみます。ガイスト召喚!」ぱしーん!Vorladung!

「【風に乗りて歩むもの】イタカよ、来たれ!」ビュオオオーッ!ズズーン!『おおっ!』

ドンドンドン!ヒュヒュン。「イタカは風、砲弾なんか効かないよ。」「いまのうちに接近!」

 

ゴオオオーッ!「まず高射砲をつぶす。フォトンランサー・ファランクスシフト!」ボボボボッ。

「ファイア!」シュドドドドッ!ドドドドドーン!「1064発の一斉射。全高射砲撃破!」

シュドドドドッ!「対空ミサイルなんか。マギック!」スゥ・・「戻れ!」バッ!クルクルッ、

ヒュルルル・・ドカドカドカーン!「これぞ魔術『因果応報』。発射器に送り返しました。」

ブオオオオーッ!「なんて数のCIWSですか。」「お任せを。」キュイッ。「奥義『神魂奪命剣』!」

シュパッ!・・ドザザザザーッ!ドカドカドカッ!「すごい!無数の矢が雨のように!」「うむ。」

 

「これで外装火器は無くなった。エリオ、いくぞ!」「はい副長!」「いっくじぇー!」「おう!」

「装甲を抜く。レヴァンテイン!」ジャコン!ボオッ。「紅蓮斬!」ゴオッ!ズバアアアーン!

「アスラーダ!」ジャコン!バリバリッ!「轟雷断!」ズドオッ!グリッ、「でやあああーっ!」

ズババババッ、ザシャアアーン!「装甲板、切除!」「反対側はまかしとけ!」シャシャッ!

ターン!くるくるっ。「スピニング・トマホーク!」ギュン!ズバアアアアーン!「やったし。」

「装甲なけりゃ紙も同然だじぇ!」ヒュィィ・・「いっくじぇー!」ドオオオーン!ギュルルルッ!

「トッペ・エスピラル!」ドゴオオーン!グボボボボッ!「潜った?」「すぐに出てくるよ。」

ゴゴゴゴ・・ボゴオオオーン!「頂上から!」「抱えてるのは・・コアのデスアーミィ?」

「戻りたいなら戻してやるじぇ。ただし!」くるっ。「頭からだじぇ!タコス・ドライバー!」

ゴオオオオーッ!ズドオオオオーン!「やったね。」ザザーッ!「元帥、とどめだじぇ!」

「これほどのデカブツ、たしかに私しか処理できんよなー、ワッハッハ。」つかつか。

「?・・生身でどうしようと?」「わからん。」モゴモゴ、プッ。「あれ?なんか吐いた。」

「黒い・・玉?」シュゴオオオッ!『なっ?!』「はい、処分かんりょー。」「・・今のは?」

「『無の球体』。『有』を『無』にする、まあ消しゴムみたいなもんかな。ワッハッハー。」

「『無』って・・」「そんな魔法は見たことないぞ・・」「しかもデバイスも無しで?・・」

「魔導師じゃない・・魔物そのものだよ。」「否定はしませんけどね。」「元帥の力は我らも

未知数のところが多い。」「おそらく十二神将総がかりでも勝てないじぇ。」「ならばこそ、

私たちは後を気にせず戦えるし。」「状況終了だな。ではこれで失礼しようか。」スゥゥ・・

「?!・・消えていく?」「テレポテーション?いや、ちがう。」「どうなってるんです?!」

「わかんない、わかんないよー!」【考えるな、感じるんだ・・なんてな、ワッハッハー・・】

ヒュゥゥゥ・・「オリュンポス・・十二神将。」「あの元帥とはいったい・・?」タラ・・

 

大魔城アイゼンガルト。「というわけで、予想外の協同作戦だった・・」「そっちにも出たんか。」

「そっちも・・って?」「実はうちの方にも現れたの。」・・「四天王か・・こっちのは一人を

除けば、それほどの凄みは無かったかも。」「一人って誰や?」「『元帥』とか言ってた。」

「ええっ?!・・それってもしや、ワハハと笑う人?」「ああ、それそれ。よく知ってるね。」

「そんな・・バカな。」「・・どういうこと?」「・・こっちにもいたの、そのワハハさん。」

「戦線を移動したんじゃ?」「それは不可能なの。両部隊の作戦時間はほぼ同一、しかも数千kmも

離れてる。それがいたということは、ワハハさんが二人いたってことなの。」「うーん・・機体の

記録映像を照合してみましょう。」「それなら、影武者でも判別がつくの。」カタカタ・・ぱぱっ。

「・・これは。」「・・まったくの同一人物。キルリアン画像でもオーラは一致してる・・」

「しかもこのGMT記録時間を見ると、まったく同じ時間に別の場所に存在してるの・・」ぞっ。

「・・はやて、何か知ってる?」「うんにゃ。まあそないに気にせんでもええんちゃうか。」

「・・その意味は、『知ってるけど言えない』なの。」「そのうちわかるわ、イヤでもな・・」

 

オリュンポス。「ワッハッハー。今回出番がなかった四人は悪かったねー。」「苦しゅうない。

有象無象の雑兵ごとき、衣の出る幕にあらず。」「気にしないでください元帥。これから出番は

いくらでもありますから・・」「そーゆーこっちゃのう。ま、顔見せには充分じゃろ。」チャッ。

「・・強い相手がいい。強ければ強いほど楽しいもの。」ゴォォォ・・「『水月将』、『飛天将』、

『緑獄将』、『魔嶺将』。いずれふさわしい局面は与えるさ、ワッハッハー。てなわけで・・」

くい。「オーナーの許しも得てる。そろそろ暴れようかね、十二神将。」『ははっ!』ザザッ!

 

************************

 

思い出の先生!なの?

 

大魔城アイゼンガルト・射撃場。ドキュドキューン!【Bull's Eye.】「さすがティア。これで

五連続クリアだね。」「・・まだダメね。」チャッ。「なんで?」「よく見て。ターゲットの

急所をわずかに外したのが三つあるわ。」「ん~?・・そうは見えないけど。それに当たれば

たいがいオッケーじゃない?」「実戦では一撃必殺がマストなの。訓練でそういった甘えがあると、

痛い目どころか致命傷くらうわ。」「・・よくわかんないけど、なんとなく納得したかも。」

「もし未来予測ができるとしても、これだけは難しい・・何かいい訓練法とかないかしら。」

『あるわよ。』「えっ?」ドンドンッ!バスバスッ!【Bull's Eye.】「・・アリシアさん。」

「すげ・・二発がまったく同じとこに!」チャッ。「よければ私の恩師を紹介してあげるわ。」

「魔神将軍ですか?」「いえ、狙撃と銃戦闘の先生よ。今は除隊してフリーの狙撃屋してる。」

 

そのころ、ワシントンDC公園。「・・用件を聞こうか。」「この人物を殺してほしい。」ぴっ。

「・・魔導戦隊『ペンタグラム』司令、夜神はやて。」「さすがにご存知か。知ってのとおり、

あの組織のおかげでペンタゴンは重大な損失を被っている。これ以上あのような民間軍事会社の

跳梁を許してはならぬ。そこで」「その前に聞こう。・・なぜ武装兵を配置した?」ぎょっ!

「そ、それは私の護衛で」「俺のルールは知ってるはずだ。・・内ポケットのマイクも違反だ。」

「ぐっ!・・」♪パチン!ザザッ!「もしこの依頼を受けずば」「断る・・」ズガガガガッ!

「消えた?!」「公園の茂みだ!」ドキュドキューン!ビシビシッ!『ぐはっ!』どさどさっ!

「ば・・バカな?!」スッ。「・・ルール違反だ。」「ま、待ってく」ドキューン!ビシイッ!

ブルルッ(携帯)。さっ、♪ピッ。「俺だ。・・わかった。」♪ピッ。「・・ひさしぶりだな。」

 

数日後、アイゼンガルト射撃場。ドキュドキュン!「くっ・・また外れた。」「あれで?・・

自分にキビシいね~。」「訓練はそのくらい突き詰めるほうがいいのよ、スバル。」ドンドン!

ドキューン!ピキィィーン!「なに?!」「・・銃弾で銃弾を?ありえない、不可能よ!」

「いいえ。それが出来るは、ただ一人・・」くるっ。はっ!「・・・・」チャッ。「先生!」

「あれが・・アリシアさんの。」「・・すごいオーラ。」「・・用件を聞こうか。」シュボッ。

 

「アリシアの先生が来たんか。」「どんな方なの?」「えっとですねー、もと魔界陸軍少佐。

銃魔導士ランク・・超S?!」『超S!』「銃魔導士で超S持ちがいたのかよ?」「そういえば

聞いたことがある。何人か軍機扱いで公表されぬ超上級者がいるとか。」「・・ということは、

知られて困るスキル持ち。」「ざっと考えて、諜報・暗殺関係かしら。」「あ。・・狙撃?」

「それだね。戦場スナイパーは敵にとっちゃ卑怯者、見つかったら100%惨殺されるもんね。」

「おそらく味方にも、存在すら知らされんのやろな。人づてに敵側に漏洩せんように。」

「軍歴は、まるごと抹消されてますねー。」「公表できない内容・・なの。」「うん・・」

 

フーッ。「・・わかった。」「何かコツでもあるのでしょうか?」チャッ。「うっ!・・」

「銃口を向けられた立場で考えろ・・当たる、死ぬと思うな?」「・・はい。」ゴクッ。

「それだ。・・死の淵にある者は迷わない。躊躇や逡巡とは無縁・・」チャッ、スタッ。

「いま、撃ってみろ。」「・・。」くるっ、「ターゲット、2秒。」【Ready.】シャッ。ジャキッ!

ドキュドキュン!ビシビシイッ!【Pin-Hole.】「やった!動標的のど真ん中に二中!」

「できた・・」「その心境を忘れるな。・・生死を超越した、明鏡止水の心を。】はっ?ばっ!

「・・いない?!」「去ったわ。さすが先生、こんな短時間で。」「お礼もしてないのに・・」

「先生はそういうの苦手なのよ。昔から無愛想でね・・でも、けっして冷たくはなかったの。

数少ない言葉の一つひとつに重みがあって、しかも正鵠を得たものばかり。それに約束は絶対に

破ったことはなかったわ。今回も私の電話一本ですぐ来てくれた・・報酬も無いのに。」

 

カツカツ・・『賛美歌十三番を高らかに唱えよ。』ぴた。「・・依頼ルートは守ってほしいな。」

「緊急やきん、そこんとこは大目に見てえな。こんな機会めったにあらへんし。」すっ。

「・・用件を聞こうか。」「ターゲットはネオアメリカの戦略ミサイル衛星『ブッシュ』や。

どうやらウチにぶち込む腹づもりなんを感知した。ウチでも落とそう思たらできん相談やないが、

バレたら報復とか後始末が面倒やきん。報酬は150万ドル。」パカッ。「・・やってみよう。」

「で、ひとつ頼みがあるんやが。」「・・聞こう。」「ウチのティアナを狙撃に立ち合わせて

くれへん?むろんジャマや思たら拒否してもええ。」「・・わかった、認めよう。」シュボッ。

 

ネオ浅草「Atelier de Marie」。♪カラーン。「いらっしゃいませー。」「・・約束の時間だ。」

「できてますよ。裏の魔空間工房へどうぞ。」カツカツ・・「あれです。」ゴォォォ・・

「MS用ロングライフルをベースに改造しましたが、原型はほとんど残ってません。バレルは肉厚

スムースボア。チャンバーは専用弾仕様。機関部は単発ボルトアクション、電子トリガーで稼動部と

摺動部を完全オミット、触れるだけで発射するようフェザータッチ調整。リコイルと発射振動は、

衝撃緩衝素材の銃床で完全に吸収します。」「うむ。・・弾丸は?」「ご注文どおり弾頭直径

0.5mm・重量1.0g、APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)仕様で、サボ(装弾筒)は真円加工、弾芯および

安定翼も、精度バランス共に細心の精度で削り出してます。装薬は指定環境とバレル長に合わせて

調整。これで衛星軌道まで届きます。2発造りましたので、現場でゼローイングしてください。」

「弾頭重量。」「サボ込みで35kg、弾芯のみで12kg。」「旋回速。」「φ=0基準で13.1rpμs。」

「完璧だ・・ありがとう、マルローネ。」「・・その言葉、職人冥利に尽きます。」すっ。

 

数日後、チョモランマ山頂。ヒュゥゥゥ・・「こんな所から・・」「・・ここが地上で一番近い。」

「ガンダムでなけりゃ、来る以前の問題ですね。」「・・あと20秒で衛星が最接近距離に入る。」

チャッ。「真上を・・スコープで見えるんですか?」「・・あと10秒。」はっ。キラッ・・

「・・・・」「・・(精神集中に入った・・すごい、この風の中でも、まったく照準が揺らがない。

まるで最初からガンダムに融合しているように。)』・・ドオオオオオーンッ!「いった?」

チャッ。・・パァァァ・・「当たった・・?」「・・運動エネルギーだけで大破、軌道を外れる。

修正は不可能だ・・依頼完了。」・・ガクガク。(これが・・世界一の仕事。)「教えてください。

なぜ先生は狙撃屋を?」「・・俺を必要としてくれる人がいるかぎり、俺はそれに全力で応える・・

それだけのことだ。」ぽい。「?!」ぱしっ。「銃は持っていけ。俺にはもう用済みだ・・」

ズシイッ!「!・・なんて重さ。こんなバケモノみたいな銃で・・はっ?!」ヒュゥゥゥ・・

「・・いない?」ダダッ!「これが本当のプロの生き方・・いつか、私も・・」グッ。

 

アイゼンガルト・サロン。「どやった?」「まさに神業でした。私なんか到底及びません。」

「でもいっぱい学べたよね。」「・・そうね。とても参考になったわ。」「ならば。」すいっ。

「コイン?」「ティアナ。」ピィン。シャッ、ドキュドキュン!ビシビシイッ!・・ぱしっ。

「お見事。精確にはじき返したの。」ちゃっ。「表裏に一発づつ、しかもコインの中心に。」

「ええっ?!ティア、すごいよ!」「ほんの余興よ。本番でどんだけ役に立つかどうか。」フッ。

 

『ありがとうございました、先生。』「・・依頼条件だ、礼を言われる筋合いは無い・・」

『・・先生、たまには笑ったら?アリストテレスのように。』「・・いずれな。」フッ。

 

*************************

 

ビーバップ魔界ハイスクール・リローデッドzwei: 邪神復活?なの

 

魔界高校、一年教室。ワイワイ。「なのはちゃん、フェイトちゃん。ちょい耳貸してや。」

「はやてちゃん、なんなの?」「・・言葉様とエリーも?」「始めてや、言葉ちゃん。」

「実は気になる情報が入ってきまして。郊外の『ハーメルン山』に邪教集団が住み着き、

太古に封じた邪神を復活させようとしているらしいのです。」「まあ、よくある話なの。」

「そういうのは、ほとんどエセ宗教だよね・・」「ところが、や。・・エリーちゃん。」

「昨日に薬草を採取に行ったら、そいつらがいたわけ。スルーするつもりだったけど、連中が

調合してる没薬の匂いを嗅いじゃったの・・あれは間違いなくバルタザールの香の匂い。」

「なにそれ?」「邪神を復活させるのに必要なアイテムや。第一級禁止薬物に指定されとる。」

「・・法律違反なら、魔界警察が動けばいいんじゃ?」「その組織は重武装をしており、警察では

返り討ちになります。ゆえに軍に話がまわってきたんですが、投入前にもっと情報を収集しようと

情報部のエージェントを送りこんだのですが・・」「誰も帰ってこなんだ、ちゅーわけや。」

「なるほど、状況はわかったの。」「軍情報部といえば精鋭ぞろい。それが全滅したほどの・・」

 

「それでウチのベルカ騎士団に依頼が来たんや。組織の情報収集、もしくは壊滅してくれんかと。」

「で、私たちにも行ってほしいと。」「そや。」「・・騎士団は親友だから、否やは無いけど。」

「報酬は軍で出しますし、私も同行します。」「そっち系のアドバイザーも欲しいわな・・

マリー先輩に頼むけ?」がくっ。「ちょ、ちょっと!目の前!」「あ~、けど駆け出し錬金術師の

エリーちゃんではちと不安やもん。」「う~・・あ、でも師匠は高くふっかけてくるわよ。

万年金欠だし。」「コスプレ喫茶のバイトが忙しいらしいの。」「・・一番人気だとか。」

「しゃーない。エリーちゃんに頼もか。」「よっしゃ!」「では明日の八時に出発します。」

「なのはちゃんフェイトちゃん、今夜ウチで打ち合わせしよ。」「わかったの。」「うん。」

 

夜神城。代々国務尚書を務めている大貴族なだけあり、魔界都市中央街に聳える堂々たる城塞。

内部は純和風と最先端テクノロジーを融合させた独特の造り。ちなみに両親は早逝しており、

はやては学生でありながら当主であり、同時に国務尚書の仕事もこなしている。ベルカ騎士団も

主の仕事を手伝っており、肉親のいないはやてにとって家族も同然の扱いをうけている。

「まー、仕事ゆーても国の公文書を管理する図書委員みたいなもんで、けっこー閑職やで。」

「それでも膨大な公文書データベースのアドミは要職なの。」「・・分類タグ付けだけでも、

大変なお仕事だよね。」「そうでもないですよー。フォーマットを統一化したのでラクですし、

検索システムも改良しましたので参照速度は従来の」「それよりリィン、邪神の情報を。」

「はいですー。カテゴリー:邪神、キーワード:バルタザールの香で検索・・出ましたー。」

ぱっ。「はやっ、さすが改良版。」「邪神イーリス。太古の魔獣戦争で封じられた高位魔獣で、

陸海空あらゆる領域で活動可能とありますー。」「魔獣カテゴリーS・・かなり強力なの。」

「もしこんなのが復活したら、大変なことになる・・」「今回の組織は単なるエセ教団でなく、

重武装を持つ戦闘集団だ。本気でコイツを復活させようとしてるとみて間違いないな。」

「なら、復活させる前にぶっつぶすだけだぜ。」「シャマル、ハーメルン山の地図を。」

「3Dマップで表示します。」ぱっ。「学校はここ、教団が目撃されたのはここですね。さらに

軍の記録から情報隊の足跡はこう推定されます。」「となると・・『地獄の炉口』やな。」トン。

「休火山であるハーメルンの溶岩溜りを間近で見られるポイントですけど、いつ噴火が起きても

おかしくない危険な所なので、入れるのは死亡誓約書を提出した火山研究チームくらいですねー。」

「そんな危険な山だったの?」「・・まったく知らなかった。」「無理もあらへん。中に活発な

溶岩溜りがあるのに、なぜか噴火せえへんしな。」「・・もしや、邪神を封じるための?」

「要石はよくあるが、溶岩ならより安全だな。」「割ることも砕くこともできませんしね。」

『だが・・手がある。』「ザフィーラ、なんや?」『噴火だ。溶岩溜りを活性化させれば。』

「高性能爆弾でも放り込めば可能なの。」「・・そして邪神復活、か。」「そうはさせんで。」

 

翌日、ハーメルン山麓。チュンチュン・・ザッザッ。「ぱっと見なんてことない、静かな山なの。」

「・・フェイクじゃなく、ホントにピクニックで来たかったね。」「このヤマが片付いたら

そうしよな。」「・・ヴィータ、なぜ腕を組んでる?」「山登りはこうしたほうがいいって

ネットにあった。」「長時間坂道を歩くときは、余計な動きを減らすといいようですね。」

「リィンはズルしてラクチンなのですー。」『・・だからといって、俺の背に乗るな。』

「シグナム、前のお話ですけど。」「言ったはずです、軍に入る気はまったくありません。」

「オレたちは夜神家に仕える騎士団、そしてそれを誇りとしてる。」『以下同文だ。』

「マイスターはやてが上官みたいなものですー。」「皆さん佐官待遇でお迎えしますのに・・」

ぴく。「それってお給料はいかほど?」『シャマル!』「参考まで聞いただけですってば~。」

 

「そろそろ『地獄の炉口』よ。」・・ぴく。「いる・・大勢。」さっ。ぴた。ちょいちょい。

スス・・ちらっ。(おった。)(やはりここに目をつけてたの。)(ん?あれは・・霊子爆弾!)

(予想どおりか。)(あの大きさなら、山自体が吹っ飛びます。)(ハデなことやるじゃねえか。)

(証拠はつかみました。軍に連絡して・・)(待て!)♪ビーッ!はっ!『不審な電波を感知!』

『あそこだ、殺せ!』ドカドカ!「そんなものまで持ってたの。」「情報部が見つかったわけだ。」

「しゃーない、こうなったら荒事や。殲滅するで!」『ははっ!』「バリアジャケット装着!」

ピカッ!シュピィィーン!「エリーちゃんは非戦闘員だから下がってて。」「そうでもないわよ。」

ぽいぽい。ドカドカーン!『どわっ!』「爆弾?」「私は錬金術士、爆弾製造くらいお手のもの。」

「いつものフォーメーションでいくで。セット!」ザザッ。「援護砲撃いくで。」キィィィ・・

「吹けよ凍結の息吹。アーテム・ゼス・アイゼス!」シュバババッ!ガキガキーン!「いまや!」

「ディバイン・バスター!」ズドオオオーン!ズガガガガーッ!「敵は大混乱だ。いくぞ!」ダッ!

「バルディッシュ!」Haken Form. ジャキン!「一撃断頭・雷斬閃!」ヒュッ!・・ボトボトッ。

「レヴァンテイン!」Nachladen!ジャコン!ボッ!「轟炎断罪!」ブオオッ、ズバシャアアーン!

「グラーフアイゼン!」Jawohl!ブンブンブン!「うりゃあああーっ!」ブオオッ!ボグシャアッ!

「ゼットソー・ハードインパルス。」Reload.ジャコン!ボッ・・タッ。「・・魔風連断。」

ズル・・ボトボトッ。「五人。・・まだ切り足りないわ・・ウフフフ。」ボボッ・・ズバズバッ!

「回りこませはしませんよ。クラールヴィント。」シュピン!Hell Gate.「マルチロックオン。

それっ。」ズドッ!ズボズボズボッ!『ぐはあっ!』「心臓確保。圧潰。」グシャグシャアッ!

「六殺。」ぱっ、・・すっ。「十人くらいまでなら、まとめて握りつぶせますよ。」ふきふき。

『む、横から。』「ザフィーラ、殺るですー!」『鋼の扼!』ウオオオーン!ズドドドドッ!

「リィン、爆弾処理や。」「はいですー!」ヒュゥゥゥ・・ぴた。「構造解析・・ここですねー。」

カチャカチャ、ズル~ッ。プチッ。「信管排除。無力化しましたー。」「さすが機械に強いな。」

 

「さってと、いちおー皆殺しにしたはずやけど。」「広域探査してみますね。クラールヴィント。」

キィン。Wide Area Search...Warning. 「あら?」「どうした?」massive unknown response

detected. 「巨大な未知の反応だと?」「方向は?」「・・あそこ!」「・・『地獄の炉口』?」

「もしや!」ダダッ!「エリーちゃん?」「・・やっぱり!復活の儀式はもう成立してる!」

『ええっ!』「ということは・・はっ?!」ズズズズ・・「地鳴り?・・まさか!」「退避や!」

ズボオオオオーン!「溶岩が!」「噴火?」「いえ、あれは・・溶岩溜りを何かが押し上げてる!」

ガラガラガラ!グワアアッ!『ああっ!』「あれが・・邪神イーリス!」「なんてえバケモノだ!」

シュルル・・「・・触手?」キィィィ・・シュドオオオーン!『うわっ!』ズガガガガーッ!

「触手の先から・・あの破壊光は、まさか!」「・・なのはの、ディバインバスター?!」

「似てるの・・レイジングハート、どういうこと?」That is one of my family.『一族?!』

I have been cast from those rase at long time ago. 「そういや所蔵古文書にあったなー。

一部のデバイスは魔獣の能力を参考に造られたて。」「むしろ魔獣そのものを元に造ったほうが

話は早いな。」「オレらベルカ騎士団のデバイスも、そうじゃないかって話は前にしたっけな。」

「創世記にそういう技術があった可能性はありますね。別に魔獣そのものでなくても、その魂を

コアブロックに封じることは、今でもできない相談ではないですし。」「・・バルディッシュも?」

Not sure. 「・・もしや伝説の二十六神魔器には、そういった邪神級のコアを搭載したものが?」

『推測は後回しだ。イーリスが動くぞ!』シュルルル・・「触手の間に膜が?」ビィィィ・・

ビイイイイイ!ブオオオッ!『ぶっ!』「猛烈な風?超震動翼ですー!」フワッ、ブオオオッ!

「翔んだ!」「追うんや!市街地とかに行かせたら一大事や!」「エリーは軍に連絡して。私の

今日のアクセスコードを言えば動いてくれます。」「わかった!」「フライト!」シュバババッ!

 

高度3000m。『こちら魔界空軍スクランブル戦闘機隊。ハーメルン山より現出したUFOを追跡中。』

【本能寺言葉閣下よりの勅命です。敵性機と確認、接触次第即座に攻撃せよ。】『ラジャー。

ボギー確認。アタックアタック!』キィィーン!『対空ミサイル発射。』シュゴオオオーッ!

シュルルル・・シュバアアアアーッ!ドカドカーン!『敵機より迎撃砲火!ブレイク!』

シュバアアアーッ!『掃射だと?あんなに長く!』ズガガガーン!『三番機がやられた!』

『直線で逃げるな!絶えずパターンを変えて回避しろ!』シュバババッ!『逃げきれません!』

【ディバイン・バスター!】・・シュドオオオーン!ズガアアアーン!『なんだ?敵に直撃!』

【戦闘機のおっちゃんら、今のうちに退避しや。】『何者だ?』【こちら本能寺言葉准将。撤収。

任務、大義であった。】『か、閣下?サー!』『撤収します、サー!』キィィーン!・・

 

「足止めしてくれたおかげで追いついたの。」「・・これ以上、行かせない。」「包囲するで!」

シュルルル・・シュバアアアーッ!「こんな小さな的に当たるもんかよ!ほれ追いかけてきな!」

ギュィィーン!「スキあり!」ボオッ!「一刀両断!」ズバアアアアーン!「残り五本!」

「・・ソニック・ムーブ。」シュシュン。ギュィィーッ!「・・そこ!」ビュッ!ズバシャアッ!

「シャドウ・スプリット。」ボボボッ。『さて、どれを追いますか?』シュバアアアーッ!

ボボボッ。『残念、ハズレです。・・本体は。」ボッ。「ここですよ。」ヒュッ、ザキイッ!

『ほらほら、しっかり追ってこい。』ギュルルルッ!ボッ・・「砲撃兆候、いまですー!

シールドウェブ!」ヴン。ズガガガーン!「大砲も詰まっちゃ暴発ですねー。」『うまいぞ。』

 

市街地。ゴォォォ・・『ありゃなんだ?』『・・飛行機雲?』『にしては、すごい複雑だな。』

『何本もからみ合ってて、まるでドッグファイトだ。』『あ、また光った。』・・ドロロロ。

『・・この轟きは?』『望遠鏡で・・ダメだ、遠いのと速過ぎてまるでわからん。』ガヤガヤ。

「はー、バイト終わり。・・ん?」ぴた。じーっ・・「・・一年生どもめ、ハデにやってんな。」

『師匠~!』ヒュォォォーッ。「エリー?あんた今日ピクニックじゃ?」「そ、それどころじゃ

なくなったんですよ!かくかくしかじか。」「・・邪神イーリス。なるほど、それでアレか。」

「幸いにも街に到達するまでに追いついたようですけど。」「にしても・・超音速で空中戦する

邪神と魔導師か。時代も進んだわね~。」「そのみんなのデバイスを改造したのは師匠です。」

「ベルカ式魔力カートリッジシステムは目からウロコだったわ。おかげでだいぶ儲けさせて

もらって感謝してる。」「軍からの御用達ですしね。でも何で今のバイト続けてるんです?」

「錬金術師はいくらお金あっても足りないの。材料費や仕入れも安くないしねー。それに・・」

「それに?」「コスプレってけっこークセになるのよ。」「・・わからないでもないですが。」

「さってと、とりあえず後詰めをしときますか。」「・・あんな高次元の戦闘にどうやって?」

 

「触手、残り二本なの。」「そろそろやな。シャマル!」「テレポート・フィンガー!」ドンッ!

ズボオッ!グシャッ!「・・イーリスの単眼が!」「シャマルか。」「おっとろしい魔法だぜ・・」

「いいですね・・」すっ。「さすがの指や。」「日頃から握力は鍛えてますから。」ふきふき。

「・・これで動きが鈍るはず。」シュバアアアーッ!『おっと!』「おいおい、見えてるぜ。」

「触手だ。あれ自体が感覚器を兼ねてるらしい。」「さほどダメージは無さそうですね・・」

『さすが邪神、簡単にはいかんか。』「あっ、触手が!」シュルルル・・「再生してるの。」

「しぶといやっちゃな~。・・おし。前衛部隊は後退や。一気にカタつけるで!」『なっ?!』

「主よ・・まさかアレを?」「・・デアボリック・エミッションか!」「・・闇の大魔法を!」

「こうなったら大量破壊兵器で殲滅しかないでしょうね。」「・・後退しましょう。」ヒュン!

 

「ほないこか、『ナハト・コデックス』。」ばっ。Jawohl.ヴン・・「タルタロスの重き闇よ、

我に集え。全てを呑み込み喰らい尽くせ。」キィィィ・・「デアボリック・エミッション!」

ズゴオオオオオーッ!『おおっ!』「黒い雷球が・・膨張する!」「イーリスを・・呑み込む!」

「これが伝説の大魔法・・うちに欲しいです。」ゴオオオオオ!ビュオオオーッ!ゴォォォ・・

「・・やったけ?」「視界が・・あっ!」・・シュバアアアーッ!「あぶない!」Protect Powered.

ズバアアアアーン!「まだ・・生きてる?信じられない!」「あれで滅しきれなんだんか・・」

 

「難儀してるようね。」『えっ?』・・ヒュオオオーッ。「マルローネさん?」「なんでここへ?」

「そりゃ街の上でドンパチやってりゃ気づくわよ。ほい。」ぽい、ぱしっ。「・・カートリッジ?」

「特注品よ。名づけて『魔力波導カートリッジ』。それでスターライトブレイカーを撃てば、

邪神を完全に沈黙させられる。」「沈黙?・・撃滅やないのん?」「やってみればわかるわ。」

 

「とにかく、これで全力でぶっとばせばいいんですね。やってみるの。」カシャッ、チャキッ。

ジャコン!「S.L.B射程へ!」ヒュン!・・キュババババッ!「触手?!」ギリギリッ!「くっ!」

『なのは!』ばっ!「近づかないで!・・これはチャンスでもあるの。」キン。「まさか?・・

あの体勢からS.L.Bを!」「そう、相手もこれで動けないの。だから!」「はっ?・・触手が!」

シュルルッ、キィィィ・・「至近砲撃?!しかも二発同時に!」「助けなきゃ!」「待ちぃ!・・

もう間に合わん。」「・・先に攻撃を!早く!」シュドオオオーン!『ああっ!・・えっ?』

シュゴオオオオーッ!「バカな?!・・砲撃エネルギーを吸収してる!」「そうか!S.L.Bは

周囲の環境魔力を集積する技、ならばレイジングハートと同質のエネルギーならなおさら!」

「・・魔力の上乗せだと?ありえねえ!」『まさかそこまで読んであの状況を?・・悪魔だ。』

「スターライトブレイカー!」Starlight Breaker Dark-side. カッ!・・ズドオオオオーン!

『黒い波動?!』「S.L.Bは朱色のはずだ!・・あのカートリッジ?」「そのとおり。あれは

魔力位相をシフトさせ、破壊エネルギーを反転、ブラックホールに匹敵する超重力波としたの。」

「重力波・・まさか!」グオオオオオーッ!「イーリスは圧縮吸収される・・デバイス内に。」

ゴォォォ・・「はぁっ、はぁっ・・」Absorbed and Sealing sequence completed successfly.

「ふうっ!・・で、どうなったの?」Added-in new function. パパパッ。「・・ビット?」

「イーリスの魔力で生成されたブラスタービットよ。各個で本体と同等の砲撃ができるわ。」

「なのはが増えたのと同じかよ?!」「全方位からのS.L.Bか・・神だって滅ぼせるぞ。」

「悪魔から魔王へ昇格やな~。」「む~、誰が悪魔で魔王なの?!」『なのは。(全員)』

 

数日後、生徒会室。「てなわけで、なのはちゃんはめでたく魔王になりましたとさ、めでたし。」

「だから魔王じゃないの!」「本人以外はみんなそう思ってるわよ。」「・・・・」こく。

「よっ、魔王。」「はやてちゃんまで~。フェイトちゃんも?」「う・・(目をそらす)」

「頼みますから、校内でフルバーストだけはやめてくださいね。校舎ごと消滅しますから。」

「やりませんってばー!」「いやいや、なのはちゃんの辞書に『手加減』は無いきんな~。」

「校長先生に具申して、校舎の再生速度を強化してもらえば。」「週一で大穴開けてるもんね。」

「いくらガチンコ御免が我が校の教育方針にしても、限度というものがありますからね。」

「まさかこんな人間大砲まで想定してなかったとは思うけどね~。もとい、もう人間戦艦か。」

「やはり軍に入るのが最善じゃないですか。なのはさんなら、将軍待遇で大歓迎しますよ。」

「もう!~・・信用ないの。」「・・だいじょうぶ、なのは。私がいつも側にいるから。」

「フェイトちゃん・・」「いざとなったら、殺してでも止めるから。」「殺すな~!なの。」

 

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悪魔城ドラキュラ!なの?

 

アイゼンガルド。「さて、今回の仕事や。リィン、説明や。」「今回はネオルーマニアにお住まいの

ドラキュラ伯爵さまからの依頼ですー。」『ドラキュラ?』「・・って、あの吸血鬼の宗主家の?」

「現在はネオルーマニア観光大使をしておられ、カルパチア山脈にあるお城は観光リゾートホテルに

なってますー。」「夏でもひんやり、城内には映画館やアトラクションもあるんやでー。その中でも

お化け屋敷はハンパない怖さで一番人気や。」「そりゃー、お化けはみんなホンモノだしね。」

「・・生血のプールも、美容にいいので女性客に人気だって。」『うわ~・・』「で、依頼とは?」

「ネオルーマニア軍部筋が観光利権を奪おうと、吸血鬼騒動をでっち上げて強制執行を画策してると

いう情報が入ったそうですー。」「政府に強力なコネがあるはずだぜ。それ使えばいいんじゃ?」

「やから犯罪者として有無をいわせずしょっぴくんや。これなら政府もグウの音も出せんわ。」

「なるほど。権力の濫用は許せん。」「もうひとつ。アルカード家からも応援を出すそうや。」

「アルカード家は伯爵の血筋で魔界大貴族の一柱ですね。そういえば、はやてちゃんのお友達も

いらっしゃったわね。」「応援って・・もしかして。」「そや。・・『彼女たち』を、な。」

 

ネオルーマニア、ドラキュラ城。「おお、よくぞ来てくださった『夜天の王』。」「おひさしゅう。

伯爵さまの危機とあらば、いざ鎌倉ですわ。」「ペンタグラムが付いてくれるとなると心強い。」

ガチャ。「なのはちゃん!」『え?』くるっ。「すずかちゃん!」「・・すずか。おひさしぶり。」

「よっ。」「フェイトちゃんも、はやてちゃんも、三年ぶりくらいですわね。」【あれが例の?】

【主はやての高校時代のご友人だ。】【あの五人組は本当に暴れ者だったなー。そういやもう一人

いたはずだが?】・・カツッ。はっ。「・・なのは。」「・・アリサちゃん。」カツカツカツ・・

ぴたっ。『・・はあっ!』ブン!バゴオオオッ!『ええっ?!(新人たち)』どばぎいいーん!

ブシャアアアーッ!(鼻血)「な、なんでいきなり全力の殴り合い?!」「と、止めなきゃ!」

「待ちい。・・ええんや、あれで。」「で、でも鼻血出てますよ!」「いいの・・あれでも

二人にとっては軽い挨拶程度だから。」『あいさつ~?』「あれで?」「どーゆー関係なんだか。」

プッ、バシャッ!「・・さすがなのは、いいパンチだ。」「アリサちゃんも腕上げたの。」グシッ。

「シャマル。」「わかってます。癒しの風。」キラキラ・・シュゥゥ・・「治療完了です。」

「紹介するの。剣魔導士のアリサ・バニング。」「おっす。」「吸血姫、鈴香・アルカード。」

「ベルカ騎士団だけでなく、はじめての方もいますわね。」「こう見えて鈴香は、ベアナックルだと

俺らでも勝てねえ実力者なんだぜ。」「へえ~。」「ものは試し。スバル、仕掛けてみていいの。」

「いいんですか?では・・ご無礼。」ビュオッ!「はい。」くりっ。ブオッ!『なっ?!』

ズダーン!「あだっ!」「スバルが・・あんな簡単に!」「・・パンチがヒットする寸前に、

指で拳を軽く撫でただけで。」「吸血鬼のパワーを知らねえな。デバイスなんざいらねえのさ。」

「あと、私の個人的な友人が、陰謀の黒幕をあばくため行動中ですわ。」「・・誰なの?」

「なのは達は知らねえはずだ。あくまで鈴香の私的な友人だからな。」「・・どんな人なんだろ?」

「軍は明日に侵攻してくるはずや。目的は城の防衛、目標は敵戦力の殲滅。」「観光客は既に全員

チェックアウトしてます。多少の損傷は気にせず、存分に戦ってください。」『ヤヴォール!』

 

その夜。ワォォーン・・(城の飼い狼男)・・スススッ。『・・城壁だ。ワイヤーショットを。』

シュシュッ!ヒュルルル・・カチャカチャッ。『我ら特殊部隊の目的は、敵防衛戦力の削減と

防衛設備の破壊だ。城内で出会ったものは即座に殺せ。』こく。「・・入るまでもない。」

ぎょっ!「こんなことだろうと思ったぜ。」『何者?!』「愚問。夜討ちは戦術の基本だ。」

「お望みどおりの敵戦力ですわ。」「手間を省いてやったぜ、感謝しな。」『撃ちまくれ!』

チチチチッ!「サイレンサー付きSMG・・いい消音性能。でも。バルディッシュ。」ヒュッ、

スパアアアーン!「効くとでも思ってんのか?グラーフアイゼン!」ブオッ!バゴオオオーン!

「接近戦は我らベルカ騎士団の真骨頂。レヴァインテイン!」ビュッ!ズバズバシャアッ!

「今宵は満月。私たちには最高の夜ですわ。」わしっ、ボギュワッ!『素手で頭を?!』

タン、ボグシャアッ!『人体を爆散させる蹴りだと!』グワッ!『牙が!』ガブシャアッ!

「まずい血ですわ。」プッ。『・・バケモノ!』「何をいまさら。そうと知って来たのでしょ?」

「ムスペルヘイム!」キィン。シュピィィーン!・・ドサドサッ!「一撃二殺、お見事です。」

「『炎の竜騎士』に比べりゃまだまださ。」「ご謙遜。確実に腕は上がっております。」

「それと。その敬語はやめてくれ。こそばゆい。」「主はやてのご朋友、礼を尽くすは当然。」

 

数分後。「・・殲滅完了。」「軽装備の相手だ、むしろ手間取ったくらいだぜ。」トントン。

「死体はいかに?放置とはいくまい。」「ご心配なく。」♪ピイッ!・・ザザザザッ。「なに?」

「・・狼男、ゾンビ、屍食鬼まで。」「城の従業員の皆さんですわ。これ夜食によろしければ、

お持ち帰りください。」『ありがとうございます姫君。』『新鮮な人肉は久しぶりです。』

ワサワサ・・ササササ。「あっ・・という間に片付いたな。」「さて、風呂入って寝るか。」

 

翌日、軍令部・オペレーションルーム。『まもなく城に到着します。』「全部隊に告ぐ。今回は

強制代執行が目的だが、相手が抵抗するようなら発砲を許可する。」『命令了解。作戦に入る。』

「司令、リゾートホテル相手に機甲部隊まで動員するのはいかがなものかと。」「相手は名うての

伯爵だ。先遣隊が未帰還だったことからも、歩兵部隊だけで制圧できるとは到底思えん。」

「よしんば殺しても死人に口なし、ですか。」「占領してしまえば後は何とでも理屈はつけられる。

できれば無傷でいただきたいものだ。」「うまくいけば年間120億ユーロの収益・・いいですな。」

チカッ。「なんだ?」バゴォンッ!「なにっ?!」「6号車、大破!」「攻撃か?!」チカチカッ。

バゴバゴォンッ!「さらに二台やられた!」「・・城からの砲撃です!」「こんな精確に?!」

 

城壁上。ガシャコン!キリキリ・・「さすが8.8cm Flak18、面白いように当たりますわ。」

「ハルファヤ峠の再現といきましょう。狙いよーし。フォイエル!」ズドオオーン!・・パッ。

「トレッフェル!これで五台めですわ。いい腕です、ファビオラ。」」カリカリ。(チョーク)

「ザフィーラさん、次弾装填!」「まかせておけ!どりゃあっ!」ガシャン!「装填よーし!」

「婦長も撃ちます?」「いえ、わたくしも今から前線です。援護砲撃よろしく。」ターン!・・

 

城門前。「お~、またヒットや。」「程よく削ってくれてるの。」「・・敵の出足が鈍った。」

「そろそろ敵さんも撃ってくるぜ。」「シャマル、準備はいいか。」「いつでもいいわよ。」

『こちらバラド=ドゥアのアルフ、魔力炉の暖気はいいよ。』パパパッ。『発砲を確認!』

「来ましたね。クラルーヴィント。」All right. Majic Reactor connected.『接続よし!』

Wide Shield activate. 『よーそろ!』キィン!・・パパパパッ!『敵第一波防御成功!』

「すごい!あんな大きなバリアを張れるなんて。」「魔力炉の大出力なればこそだね。」

 

「これで城への被害は防げますわ。」ツカツカ。「ふわぁ~、寝不足でしんどいぜ。」ボリボリ。

「二人とも起きたの?」「夕べ遅かったから、まだ寝てていいのに・・」「この騒ぎで寝れるか。」

「朝日が目に痛いですわね。(サングラス)」「あれ?・・日光当たると灰になるんじゃ?」

「原作読んでませんね。嫌いなだけですわ。」「すずかは餃子も食うし、泳ぎも達者だぜ。」

「正面はベルカ騎士団、フェイトちゃんはエリオ・キャロ・アリシアさんと右翼から。スバル・

ティアナは鈴香ちゃん・アリサちゃん・ロベルタさんと左翼から。私とはやてちゃんで後方から

支援砲撃をするの。」『ヤヴォール!』「ほな作戦開始や。3・2・・マーク。」シャシャッ。

 

「まずは掃討なの。」「いこか。プルトニウム・フレア!」ドドドドーン!ヒュルルル・・

バゴオオオオーン!「ふむ、思ったよか巻き込めんかったか。」「ほぼ三割削れたから上等なの。

ブラスタービット!」ヒュヒュン!V-formation. 「ディバインバスター・クロスファイア!」

ズドオオオオーン!ズガガガガーッ!「すごっ!鶴翼の陣から戦場全体へ十字砲火かや。」

チャッ。ゴォォォ・・「さらに半分は削れたの。」「これでフロントもラクになるな~。」

「こちら管制のリィン、第二フェーズです。フロントの皆さんは、突入を開始してくださーい。」

 

軍令部。【こ、こんなバカな?生身の兵に戦車部隊が!】【また三台大破!吹き飛びま・・】

「12号車どうした!」【小さいのと速いので照準が追いつかねえ!】【・・来た!ぐわっ!】

【し・・信じられん!素手で戦車を引き裂いてる!】【燃える刀?来るな!】グラタタタ!

【当たれあたれ!・・ぎゃああ】「16号車、通信途絶!」「残存戦力は二割を切りました!」

「あ、ありえん!生身の小隊に我が機甲部隊が・・バケモノか?」【撤退、撤退命令を!】

【このままじゃ皆殺し・・ぐわっ!】「て、撤退は認めん!なんとしても占領しろ!」

 

『やれやれ、こーゆー無能が国を滅ぼすのですわ。』「なにっ?」『私利私欲で国軍を動かすなど

言語道断ですね。』「だ、誰だ?!」『兵は拙速なるを聞くも、未だ巧久を睹ざる也。其れ兵

久しくして國の利する者は、未だ此れ有らざる也。』バーン!「見つけましたわよ、腐れ奸将。」

「何者?!」「隠密同心、でよろしいですわ。」「といっても嘱託の下請けですけどね。」

「事の顛末、お上は把握済み也。」ばさっ。「大統領命令。将軍を解任と処す。控えおろう!」

「おのれ曲者!出会え、であえーっ!」ドカドカ!ジャキジャキッ。「不埒者を討ち取れい!」

「ふふっ、やっぱり一件落着とはいきませんわね。」「暴れん坊将軍へシフトするだけです。」

「有象無象の雑兵ども、『龍門渕』の贄とならんか。綿津見の月下門、推敲するまでも無し。」

 

グラタタタ!パキパキパキーン!「銃弾が・・通らない?!」ザザザザーッ!「・・トランプ?」

「戦闘魔術『守護の鎚(ガーディアン・クラブ)』。たとえ戦車砲でも止めてみせます。さらに!」

シュパパパッ!ザキザキッ!『ぐはあっ!』ズル・・「バカな・・銃ごと!」ブシャアアアーッ!

「『鮮血の剣(ブラッディ・スペード)』に切れぬもの無し。鋼とて豆腐と同じ。」ドサドサアッ!

「さすが『魔術将』一ですわ。魔槍『ゲイボルグ』!」すっ、シャキーン!『槍一本で何が!』

「ふっ、俗物はこれですから。薙疾風!」ダン!ビュオッ!ズバアアアーン!ゴロゴロッ。

『一振りで?』『五人の首が!』「フン、雑兵の首級なぞ幾つ取ろうが一文にもなりませんわ。」

「あたら兵を失するは将にあらず。人は石垣、人は城。土台を失わば巨城とて砂上の楼閣の如し。」

ズズズズ・・「なんだ?・・影が!」「『海底掬月』。吾が分身は厚みを持たぬ暗き陰手。」

グワアッ!ブシャブシャアッ!『ぐわあああーっ!』「さすが二次元、よく切れますわ。」

「さらに衣のスタンドの握力は最大五万トン。ゆえに・・」ググッ・・ぱっ。コロコロ・・

「粉骨砕身、残るは穢れし魄塊のみ。南無。」ズズズズ・・「成敗完了。一、後のお掃除を。」

「『燃える心(バーニング・ハート)』、よろしく。」ヒュッ・・カツッ。ボオオオーンッ!

バタン。「さて、お仕事済んだので食事にしましょう。」「衣はハミレスに行きたいぞ。」

「これからドラキュラ城で一泊サービスがあるので、そこにハミレス『ミナ』があります。」

「サルマーレとママリガが名物ですわ。」「それはうまいのか?」「もちろんですわ。」

 

戦い終わって。ゴォォォ・・「死屍累々・・無常なの。」「さっさと逃げればいいものを・・」

「これじゃホテル再開するまで手間かかりそうだな。」「死体だけでなく戦車の残骸もあるしな。」

「それについては心配あらへん。キャロ。」「ショゴス、あれみんな食べていいから。」

ジュルジュル・・『うわ~・・』「戦車があっという間に溶けていくよ・・」「すごいわ・・」

「キャロ、お腹いっぱいになるんじゃ?」「ショゴスに満腹はない、あるだけ喰い尽くすよ。」

「これなら明日にでも再開できますわ。」「城にも被害が無かったしな。・・ん?」ゴゴゴゴ・・

「あら、さっそくお客さんのようですね。」「戦艦で乗りつけるのも珍しいですねー。」

「あれが例のお友達です。」「あれは・・オリュンポスの『龍門渕』か。」「最近よく会うな。」

「ウチらも一泊サービス受けとるきに、生血風呂でも浴びてゆっくりしよ。」『やったー!』

 

生血プール「ベアトリーチェ」。ちなみに混浴。ザザァ・・「ひゃ~、ホントに血の池だ。」

「リアルな血じゃなく、合成した入浴剤みたいなものだって。でも・・」ザァァ・・トロトロ。

「このヌメり具合がリアルね・・肌にまとわりつくし。」「血まみれのティアはエロいね♪」

「お肌にとてもいいそうなの。」「たしかに・・戦闘で荒れた肌がスベスベに。」すりすり。

「んふふ~、胸の谷間をつたう血がええもんやな~。」「はやて、思考がオヤジだぞ。」

「ふう・・戦闘後の風呂はいい。」「ほらほらエリオくん、マッサージしてあげるから♪」

「そ、そこはマッサージしなくて!な、なんで身体擦りつけるんですかシャマル先生!」

「ふむふむ、これがいわゆるソープ洗いというものか。勉強になるなー。」「騒ぐな。」

「ところでアルフ、コイツを見てくれ。どう思う?」「すごく・・潜望鏡です、ってか。」

「あれ?すずかちゃんは?」「クロウトさん用の風呂に入ってるよ。あっちはホンモノ。」

 

ハミレス『ミナ』。「モグモグ・・醍醐味なり。」「普通のロールキャベツよりクセがあるので

心配しましたけど、大丈夫そうですわ。」「ロールキャベツというよりも、ちまきですね。」

「ママリガはマッシュポテトみたいですわね。」「サルマーレの酸味によく合います。」

「この形の悪い腸詰みたいなのもうまいぞ。」「ミティティですね。豚の肉団子です。」

「食事のあとは、どうしましょ?」「吸血鬼映画専門の映画館や、お化け屋敷があるそうです。」

「上映作品は?」「えーと・・おや珍しい、ドライヤー監督の『吸血鬼』をやってます。」

「おお!カール・テオドア・ドライヤーか!」「衣、知ってますの?」「当時の何れの枠にも

嵌らぬ独創性、光と影を操り、演技よりも映像構成に力を入れた異端の監督。」『へ~。』

「これを観ずして映画を語るなど片腹大激痛。何時からの上映か?」「30分後です。」

「では食事を済ませて行かん。でもコーラとポップコーンは別腹だよ。」『はいはい・・』

 

お化け屋敷。ヒタヒタ・・「・・なのは。」ぴたっ。「フェイトちゃん、意外と怖がり?」

「こーゆーのはどうも・・」「まあわからないでもないの。」『ぬおおお~っ。」バッ!

「きゃあああーっ!」「お仕事ご苦労さまなの。がんばって。」『あ、はい、どうも。』

「・・なのは、すごいね。」「タマの取り合いじゃないので気楽なの。・・っ!」ばっ!ヴン。

『なっ?!』「なのは、待った!魔砲はダメ!」「・・っとっと、予告なく後ろを取るから、

反射的に撃ちそうになったの。」「あんたはゴルゴ13ですか。」『あわわわ・・』

 

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思い出の先生!なの?(修羅編)

 

ザッ。「ふっふっふ、やってきたよアイゼンガルト。私より強くなったかな三人とも?」

 

正面広場。♪ちゃーんちゃか・・『ラジオJOJO体操第一、よーい!エアロスミス発進!』

「・・なのはさん、誰ですかこれ日課に採用したの。」「もちろん、はやてちゃんなの。」

「確かにいい体操なんだけど・・」「やれやれだぜ。」びしっ。「動きも本家より激しいです。」

「エス・エイチ・アイ・ティー!」「これはなかなかいい運動になる。」「稲妻空烈刃だ!」

「あ、コシに負担が・・」「シャマル、今から更年期障害かや?もっと運動せなあかんでー。」

「私はけっこう好きよ、これ。」「ボラーレ・ヴィーアですー。」「はーい、おつかれさん。」

 

ばごおおおーん!『なっ?!』「城門が!」ゴォォォ・・『この門、引くタイプだったのね。

悪いわるい♪」カツッ。『あなたは!』「?・・お知り合いですか?」「青子先生!」『誰?』

「主たちの高校時代の恩師だ。」「人呼んで『ミス・ブルー』。世界三大魔導士の一人だぜ。」

『世界三大魔導士!』「魔導師ランク・トリプルS!」「魔神に匹敵する魔導師最高位!」

「実際は未登録よ。周囲が勝手にそう付けただけー。」「非公認なら、もっとすごいです。」

「ご用件は?」「いやね、愛弟子三人がどれだけ成長したか、ちょっと実感したくなってね。」

「・・つまり、手合わせ。」「たまにはランク上の相手とやっとかないと、腕が鈍るよ。」

「そうやね。タイマンでっか?」「ホントは三人まとめてでもいいんだけど、今回はじっくり

味わいたいかも。」「なら、私から・・」ザッ。「フェイトちゃんかー。バルディッシュ、

元気してた?」Yes, my grand-master. 「それはいいって。もう私の所有物じゃないし。」

【所有物って?】【主たちのデバイスの鋳造主だ。】【ええっ?!】【二十七神魔器をベースに

現代風に再練成したんだ。】【マルローネの錬金術、特に武器練成の先生でもあるんですよ。】

 

ザザッ。「・・」「ふふっ、いい闘気。場数を踏んで格段にレベルアップしたみたいね。」

「・・参ります。」ジャキッ。シャッ!シュバッ!スカッ。「当たらない?」「高速回避なの。」

ボッ。「うん、速さは合格点。」「!」ビュン!「すごいすごい!」シャシャッ。「速い!」

「フェイトちゃんは本気で殺りにいっとる。それでも先生は捉えられんか。」「・・ならば!」

Plasma Lanser Phalanx Shift. ボボボボッ。「いけっ!」ヒュドドドッ!『おおっ!』

「フェイトさんの最大誘導魔砲!」「1064発の誘導型フォトンランサー。回避は不可能!」

「なるほど。」ボボボッ!ヒュルルル・・「さすがに逃げきれないか。ほんじゃ。」ボッ!

「フローティング・スターマイン。」ボオッ。・・シュバババッ!『なに?!』ズガガガーン!

「・・フォトンランサーが全て消滅?!」「いわば魔砲機雷なの。」「接触するか、任意に

爆発させることで周囲の物を破壊できる、リモート爆弾や。」ゴォォォ・・「・・さすが先生。」

「こっちからいくよ。」ボオッ!「ブロウニング・スターマイン!」シュバッ!「シールド!」

バシイイーン!「止めるよね、ふつー。」シュバババッ!「拡散した?!」ギャギャギャッ!

「シールドを回りこんで全方位から!」「!」Sonic Move. ヒュッ!ボボボボッ!「へえ。」

シュン・・「ふうっ。・・」「おーみーごーとー。よく避けきったね。」「全力でした・・」

 

「次はウチやね。」ザッ。「はやてちゃんかー。接近戦はサブミッションがコワいから、ここは

中距離砲撃戦でいこうかな。」「はやてと砲戦はムチャだぜ。」「主に不得手な間合いは無い。」

「ほないきまっせ、先生。」ボボボッ!「いきなりプルトニウム・フレア!」ズドドドーン!

「初手で最大魔砲を?!」「相手は大魔導士、小手調べなんか無意味なの。」ゴオオオーッ!

「いいねー。こちらも!」ボオッ!「スヴィア・ブレイク!」ズドオオオーン!ドガアアアアーン!

『まさか!』「主の魔砲を・・相殺!」「ありえねえ!」「だけじゃないよ!」ゴオオオーッ!

「魔砲が・・まだ生きてる!」「マイスターはやて、あぶないですー!」「・・そうかや?」

さっ。ゴォォォ・・「あれは!・・」「あの技を?!」「デアボリック・エミッション!」

ズゴオオオオーッ!シュボボボッ!・・「へえ、黒い太陽の超重力に吸い込んじゃったのか。

なかなか賢明な応用方法ね。」ゴォォォ・・「ヘタな防御魔法やと、紙同然やったしな。」

 

「そして、私なの。」ザッ。「ふふっ、私が認めた超S級砲戦魔導士。そろそろ昇級試験かな?」

「全力でいくの。レイジングハート!」Blaster Mode. シュバッ!『おおっ!』「なのはさんの

究極重戦闘形態!」「よほどの強敵相手にしか使わない、まさに最終兵器!・・」ゴゴゴゴ・・

「おーし、こっちも本気入れていってみよか。」ポキポキ。「・・はぁぁぁーっ!」ドン!

「あれは!・・青子先生の全力モード!」「戦略核兵器に匹敵する、まさに本領発揮や・・

エイミィ、完全隔離や!」『了解。最終防衛バリア展開。』ピキィーン!「城をバリアで?」

「流れ弾でも城が吹き飛ぶきん。そしてシャマル!」「おまかせを。絶対防衛障壁。」シュバッ!

「これで安心や。」「・・ここまでの多層障壁が必要な戦いか。」「そう・・まさに死闘。」

 

「ブラスタービット!」シュバババッ!「オールレンジ・バスター!」シュドドドッ!「おっと。」

シャシャッ、ドガドガドガーン!『避けてる?!』「至近弾でも大ダメージを受ける砲撃の嵐を!」

「・・いえ、強力なフィールドでエネルギー余波は完全に防御してる。」「さすが先生なの。」

「ただ逃げてるだけじゃないんだなこれが。」はっ。ボボボッ。「・・浮遊機雷!いつの間に?」

「こっちの番だよ。いけっ!」ズバババーン!『ああっ!』「無数のビームが全方位に!」

キュバババッ!「誘導ビーム?あらゆる方向から」「あれは回避不能だ!」「なのは!」ゴオッ!

ズガガガーン!『うわああっ!』ズズズズ・・「・・まさに核兵器級!」「ど、どうなったの?」

ゴォォォ・・「・・やるね。」ニッ。キィィィ・・「まさか・・あの攻撃を?!」「ありえない!」

「ふうっ、ブラスタービットが間に合ったの。」Protection Absolute. 「そか、ビットを配置し

それを基点として強大なバリアを張ったんや。」「けどこれだけの攻撃を・・なんて出力だ。」

 

「さて、そろそろ撃ってきなさい。あなたの最大奥義を。」「わかったの。フォーメーション!」

ヒュヒュン、ぴたぴたっ。「ビットを円形に配置?」「集え、星の光よ!」キィィィ・・

「まさか・・SLB全門一斉射!」「同じ軸線での砲撃だと?・・どうなるか想像もつかん。」

Cartridge Reload. ジャコジャコジャコン!ジャコッ、ガシャン!「カートリッジ10発も?!」

ヒュィィィ・・Target Scope. シャカッ。「なのはさんの目にバイザーが?初めて見た。」

「あれは耐閃光保護も兼ねてるようだ・・それほどの威力か。」「おお~、これほどとはね・・」

♪ピピピピ・・「プラネット・ブレイカー!」ズドオオオオーン!『うわっ!』「なんて閃光!」

「こら・・S.L.Bの数十倍、いや数百倍や!」「まさに・・星を壊すほど!」「こうでなきゃ!」

ダッ!「真正面から?!」「いくらなんでもムチャな!」「スヴィア!」ズドオオオーン!

ばしいいいーん!「止めた!」「・・いや!」ググググッ!「まだ押されてるぜ!」「ブレイク!」

ズドオオオーン!「二発目?」ズバシャアアアーッ!「切り裂いた!」ダーン!「上へ?!」

「スライダー!」ズドオオオーン!「脚から砲撃!」「・・えっ?」ゴオッ!ズガガガガーン!

「直撃!」「きゃああああーっ!」ズガガガガーッ!ゴォォォ・・「なのはさんが・・負けた!」

ザシャアッ!「ふうっ!しんど。」「く・・ぷはっ!」ボコオッ!「なのは!」「あいたたた・・

さすが先生なの。」ぱんぱん。「あ・・あれほどの魔砲直撃で、ほとんどダメージが無いなんて!」

「攻撃中は無防備になるはずなのに・・」「いーや、全力攻撃中でも強固な防御フィールドを張って

身を護る術はちゃんと教えたよ。」「さらに直撃寸前に強化シールドを展開した。・・無意識に。」

「そ、そんな高等技術が!」「超S級魔導士なら基本技よ。」「これが・・高位魔導士の戦い。」

 

夕食。もぐもぐがつがつ!『うわ~・・』「・・先生、どのくらい食べてなかったんですか?」

「ここ一週間。さらにさっきの魔力消費で餓死するとこだったわ。」「ひょっとして、本題は

メシたかりに来たんでっか?」「さすがにそこまで厚かましいマネはね。だから臨時授業して

あげたじゃん。」「講習料というわけなの。」「ついでにフロと寝床も欲しかったりして。」

「エイミィ、用意したげてや。」「はーい。洗濯物もあれば、出しといてくださいね。」

「センセ、よければしばらく逗留してもろて、若いモンら鍛えてくれへん?」「その必要なし。

あなたたち三人がいれば充分すぎる。明日になったら出立するわ。」「そうですか・・」

「それはともかく、強いヤツ知らない?会ってみたくてさ。」「ほなら、ネオジャパンへ行くんが

ええでっせ。」「キング・オブ・ハートなら・・」ぽん。「なるほど、その手があったか。」

「聞いた話だと『鉄鋼龍師団』の総司令もスゴ腕らしいの。」「あー、それ聞いたことある。

たしか重力拳の使い手だとか。」「・・デビル軍団の幽音、BF団のビッグファイアとかも。」

「幽音ちゃんか~。あの子お気に入りだしね。ビッグファイアは挨拶しとくのもいいかな。」

 

「あ、もうひとつ忘れてたの。『オリュンポス』のワハハさん。」『・・あ~。』「誰それ?」

「かくかくしかじか。」ぴく。「・・そっか、そうだったのか。」「・・先生、何が?」

「いや、何でもない。・・」「・・何か、あるんですね。」「はやてちゃんと同じ反応なの。」

「一つだけ忠告しとく。『オリュンポス』とは敵対しないで。」「言われるまでもありまへん。」

『??・・』「はやてちゃん、どういう?・・」「今は何も言えん。・・じきにわかるて。」

 

数日後、オリュンポス。「ワッハッハー、よく来たね『ミス・ブルー』。」「お久しぶりです。」

「よければメシも宿も提供するよ。で、本題は?」「例の件について。」「心配ないない。

八点鐘は活動を開始、各方面への根回しもほぼ済んでる。あとは口火を切るだけさ、ワッハッハ。」

「私も協力しても。」「ダメだね。三大魔導士が動けば話が大きくなる。今回はあくまで市民の

クーデターという形にしないと、世論を味方につけられないからね。自重じちょー。」「ははっ。」

「ところで、ペンタグラムの三人はどうだった?」「昇級の資格はじゅうぶんにあるかと。」

「わかった。一階級上げるよう委員会へ具申しよう。さすがにSSS級はまだまだだけどね。」

「かえって、そのほうがいいかもしれません。」「自由がきくからねー。ワッハッハ。」

 

さらに数日後。「魔導士協会からの通達や。ウチとフェイトちゃん、なのはちゃんは昇級や。」

「三人ともSS級認定ですー。特になのはさんは、超SS級となりましたー。」「・・ええっ?!」

「まあ、当然かな・・」「魔導士ランクなんて、屁のつっぱりにもならないの。」「そやな~。

やけどSS級ともなると、政府からの年金支給額は跳ね上がるで~。」「・・それは大きい。」

「そういえば以前からずっと気になってたことがあるの。マルローネさんはどうして魔導士認定を

取らないの?」「・・あれほどの実力者なのにね。」「まー、そらセンセと同じ理由やろな。

すなわち、んなもんに興味が無いからや。」「・・わからない。」「特典多いのにね~。」

 

ネオ浅草「Atelier de Marie」。「なるほど。連絡わざわざありがとうございます、師匠。」

「師匠はもういいって。今はマリーのほうが上手でしょ。」「いえいえ、まだまだ師匠の足元にも

及びません。」「ご謙遜。あの三人のデバイス、いい仕上がりよ。あやうく負けるとこだった。」

「師匠の口からその単語が聞けただけでも、面目躍如です。で、BGFに出場登録するんですか?」

「あははっ、やっぱわかる?ファイトマネーが魅力的でさ。」「師匠ならだいぶ稼げますね。

ガンダム組むなら、ウチの工房を無料でお貸ししますよ。」「そうね、他だと経費かかるし。」

 

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故郷は戦場、なの

 

♪チャッチャッ、チャッチャチャッ!「あ、ケータイなの。・・お母さんから?」♪ピッ。

「もしもし。」「・・なのはさんの着メロ、あれゼオライマー・・」「ベタなネタを・・」

「・・うん、わかったの。それじゃ。」♪ピッ。「はやてちゃん、有休もらいたいんだけど。」

「珍しな。里帰りかや?」「うん、ちょっと家の用事ができて。ガンダム持ってっていい?」

「ガンダムが必要な用事、だと?」「・・よければ詳しく。」「事情によっては許可するで。」

「ちょっと家業で戦力不足なの。」「なのはさん家の家業って?」「・・民間軍事会社。」

『ええっ!』「守備範囲が違うきん、競合しとるわけやないけどな。業界では老舗やで。」

「『高町軍事(有)』といえば、フランス外人部隊・クルダ傭兵団・ベルカ傭兵軍と並び称される

腕利きの傭兵会社だ。」「かつて火星シンジケートのフォボス衛星要塞を、単隊で消滅させた

実績が有名ですね。」「えっ!フォボス崩壊って採掘事故だったんじゃ?」「公式発表、はな。

んで、今回のターゲットは?」「土星シンジケートのヤペタス要塞攻略なの。」『氷結要塞!』

「こりゃあ・・」「厚さ数kmの永久氷層内に作られた要塞・・通常火砲では傷すらつかぬ。」

「状況了解や。ガンダムの持ち出しを許可するで。それとスバル、ティアナ。」『は、はい?』

「有休余っとるんやろ。労働基準局がうるさいんで適度に使ってもらわんと。第一隊長が戻るまで

有休とりいや。」「え?」「でも・・」「緊急召集かかってもええように、ガンダムも持ってき。」

『えっ?!』「できれば、かたまっといてもろたほうが、こっちも都合ええけどな~。」ニッ。

「はやてちゃん?え、でも、それは・・」『・・うん。』「同行させてください。なのはさんの

実家も興味あるし。」「他社の仕事ぶりを見るのも勉強になりますから。」「もう・・じゃあ

一時間後にネオジャパンへ出発なの。」『ヤヴォール!』「魔導飛行船『エドラス』使いやー。」

 

瀬戸内海・翠島。「ここなの。」『うわ~・・』「この島ぜんぶ、なのはさん家のものですか?」

「無人島を買い取って、施設を建てたの。家業がら、孤島のほうがいろいろ都合もいいし。」

「すご・・大プールやスポーツセンターまで。」「別荘どころか、まさにリゾートホテルね。」

「ただいまー!」・・ぱたぱた。「お帰りなさい、なのは。」「お母さん。」「こちらがなのはの

部下のお二人ね。お話はかねがね。」『はじめましてー。』「みんなは?」「リビングよ。」

 

リビング。「ただいま、みんな。」『おかえりー。』ズラアッ。『うわ~・・』「おおぜい・・」

「こっちがパパ。」「士郎だ。よろしく。」「こっちがお兄ちゃん。」「恭也だ。よろしくな。」

「こっちがお姉ちゃん。」「美由希です。妹がお世話に。」「社員の鳳蓮飛ちゃん。」「略して

レンでええで。」『関西弁?』「日本語は大阪でおぼえたんよ。」「・・はやて司令に似てる?」

「同じく社員のフィアッセ・クリステラさん。」「・・よろしく。」「こっちはフェイトさん似?」

「社員はもう一人、見習いの晶ちゃんがいるけど、今は武者修行に出かけてるので留守なの。」

「なのは、ガンダムまで持ち出してきたようだが大丈夫なのか?」「はやてちゃんの許可はちゃんと

取ってきたの。」「さらに部下二人も付けてくれるなんて気前がいいね。さすが夜天の王。」

「あの、皆さん魔界出身では?」「向こうでは商売あがったりなんで、こっちに越してきたんだ。」

「世に戦乱の種は尽きまじ。儲けさせてもらってる。」「官憲の手の届かないとこ多いからね。」

 

「それじゃ、さっそく仕事に出かけましょ。」♪ピッ。ズゥゥーン・・「リビングが沈む?」

「まるごとエレベーターなんだ・・」ズズズズ・・ガコン。『え?・・うわ~!』ゴゴゴゴ・・

「・・戦艦!」「『海鳴』。うちの旗艦だ。」「旗艦?・・あっ。」「他にも戦艦がある。」

「あっちは支援空母『スクライア』。支援部隊『御神衆』が乗ってるの。」「支援部隊?」

「主力の僕たちが前線で戦えるのも、御神衆が後ろをしっかり守ってくれているからこそだ。」

「ほして、その御神衆の長が美由希さんなんやでー。」「・・歴史上で『透破』『乱破』、

一般には忍者と言われてた集団。けど、歴史には決して名の出なかった、真の影の軍団・・」

グィーン・・ガコン。「リビングごと艦内へ・・」「隣がブリッジなの。」ドカドカ。

『桃子司令、発進準備できてます。』ギュッ。(艦長帽)「発進ゲート開放。」ズズズズ・・

「天井が?・・いや、あれはプール。」「なるほど、やたら大きかったのはこういうことね。」

「打撃艦隊『虎破』発進!」ズズズズ!「大気圏離脱後、針路は土星。無慣性推進。」『了解。』

「到着まで4時間か。一本できるわね。」「そうだな、ウォームアップしておくか。」パシュ。

「お兄さんとお姉さん、トレーニングですか?」「後学のために見ておくといいの。こっち。」

 

艦内・戦闘訓練場。『うわ~・・』「艦内に街が・・」「本格的ですね。」『ターゲット展開。』

ドカドカ。「え?・・人間?」「仕事で捕まえた犯罪者やテロリストなの。訓練用に艦内牢獄に

収容してるの。」「はあ・・」「もし訓練でめざましい働きをすれば釈放されるので、必死に

襲ってくるから、いい訓練になるの。」「それ実戦じゃないですか。」「むろん模擬弾ですよね?」

シャシャッ。『いたぞ!』『殺せ!』ズガガガガッ!チュンチュンチュン!『・・実弾?!』

「・・ターゲット、ロックオン。」チキッ、シュピィィン!『な・・』ズルドシャアッ!「真剣!」

 

シャリィィン。「あれは・・小太刀?」『撃て!』ズガガガガッ!ヒュヒュン!「・・弾雨を

すべて回避してる!」シュバシュバッ!・・ザッ。『・・ぐはあっ!』ブシャアアアーッ!

「・・マジで殺してるんですけど。」「これ・・訓練?」「いいな~、ウチにも導入したいの。」

『ちょちょちょっ!』「死にます、マジで死ぬって!」「敵兵の確保や維持も大変ですよ!」

「そっか~、そうだよね。やっぱどこかの国軍やギャング襲うほうが、安上がりなの。」

 

武闘場。「はいっ、はっ!」ボボボッ!「・・・・」「ん?・・レンさん、鍛錬ですか?」

「そや。」ボボボッ!「この動きは・・八極拳?」「なんて鋭い出足なの・・えっ?!」ぎょっ!

プラーン。「フィアッセさん・・なんで天井?」「桟を足の指で挟んでるだけで・・すごい。」

「昼寝しとんのや。」『昼寝?』「ん・・ふぁぁ~。」「あ、起きた。」「む~・・昼間は

眠いわぁ・・」「フィアッセはんの本領は夜やきんな。」「お腹空いた・・」ゴソゴソ、さっ。

「血液パック?」ぷす。ちぅ~。「飲んでる・・もしかして?」「もしかせんでも吸血鬼や。」

「低血圧で、朝は弱いわよく貧血起こすわで困った人なの。」「・・仕事前には栄養つけてるわ。」

「やけどステルス戦闘が得意なんで、欠かせん戦力なんや。」「む~・・もっかい寝よ。」

 

ガンダムドック。ガガガガ!・・『・・うわ~!』「これがウチのガンダム部隊なの。」

「・・あのガンダム、すごい巨大ライフルを。」「お兄ちゃんのガンダム『零式』なの。」

「こっちのは全身火器のカタマリだわ。」「あれはお父さんのなの。ガンダム『天山』。」

「あれ、テスタロッサガンダムに似てる・・」「フィアッセさんのガンダム『月光』なの。」

「こっちのはシンプルですね?」「お姉ちゃんの白兵戦特化型ガンダム『紫電』なの。」

「バックパックに性能よさそうなアンテナありますね。」「『紫電』は御神衆の指揮官機。

だからどんな環境でも全機とコミュできるよう、高性能通信システムを搭載してるの。」

「あ、ドラゴンガンダム。」「ネオチャイナ製だからね。レンちゃんのガンダム『呑龍』。」

「どれもウチのガンダムより重武装ですね。」「魔法が無いからね。基本は局地戦仕様だから、

一機当たりで対応する敵の数を考えると、最低でもこのくらいの武装が必要なの。」

♪ビーッ!【あと1時間で土星圏到達。パイロットは作戦会議室に集合してください。】

 

作戦会議室。「ではブリーフィングを始める。」ぱっ。「ヤペタス要塞は厚さ3kmの氷盤の下だ。

だがドックは表層にあり、そこに敵戦力が集中してる。」「近づくとドックの砲台とMS部隊が

大歓迎してくれる。まずはそれらの排除・制圧が第一目標だ。」「しつもん。ドックを制圧すれば

中枢へのアクセスは可能ですか?」「残念ながら、連絡通路は非常時には爆破されるだろう。」

「ではどうやって敵中枢を?」「それが第二段階だ。なのはを呼んだ理由もそこにある。」

「氷層を打ち抜くには、俺のツインバスターだけでは力不足。そこで、なのはの出番だ。」

「ディバインバスターを上乗せすれば、可能性はあるの。」「でも相手は3kmもの厚さですよ?」

「戦略核でも抜けんわな、ふつー。」「・・でもウチは普通じゃない。ですよね?」こく。

 

ヤペタス上空。「作戦ポイント到達。」「第一陣発進。ビーム撹乱膜を展開し援護せよ。」

シュボボボッ!ヒュルルル・・ボンボーン!「敵反応開始。空間戦仕様MS、一個大隊放出。」

「空母スクライア、御神部隊出撃開始。」「第一陣、発進完了。続いて第二陣、発進準備よし。」

「ドック砲台より対空砲撃開始。」パパパパッ。「撹乱膜により散乱拡散、直撃なし。」

「前衛部隊、エンカウントまで12秒。」「作戦第一段階、状況開始。作戦カウント変更なし。」

 

亜空間要塞パラノイア。「幽音、タイタン守備隊から報告よ。ヤペタス宙域で戦闘光確認。」

「ヤペタス?たしか海賊のアジトがあったね。海賊狩りかな。」「なら相手は連合宇宙軍か。」

「これが実映像よ。」パパッ。「・・正規軍ではありませんね。戦艦も空母も見ない型です。」

「艦籍照合・・おや。」「なんや?」「私設軍ね。アレクサンドラグループ営業部所属、

戦艦『海鳴』と支援空母『スクライア』。」『となると、噂に聞く「嵐の艦隊」か。』

「タイタンまで余波は及ばぬようだから、とりあえず静観か。」「ちょっと面白そうだね。」

 

ゴオオオーッ!「こちらガンダム『紫電』美由紀。御神部隊は分散降下を開始せよ。」『了解!』

「高度20000からのエアボーンは初めてだね。」「重力の小さい衛星だから可能なの。地球なら

減速パラ無しだとペシャンコよ。」「・・フィアッセはん。あの助っ人二人、さすがに降下姿勢が

きれいやね。」「・・伊達に、なのちゃんの部下ではない、ということ。頼りになりそう。」

♪ピピッ。「迎撃部隊が上がってきたぞ。援護の弾幕を張る。」♪ピッピッピッ。ジャコッ!

「ロックオン。全ミサイル一斉射。」ヒュドドドドッ!ヒュルルル・・ドドドドーン!

 

「ティア、デバフよろ。」「リOージュ用語やめれ。ファントム!」ボボボッ。『おおっ!』

「なに?スパイラルとスペクターが数十体に!」「ほう、これはなかなかのものだ。」

「幻影魔法とは、また珍しいもんを。」「・・使える者はごく稀な、レアスキルね。」

「ウイングロード展開!」ギン。シュバババッ!「いくよ『マッハトリガー』!」Yes,sir.

キュィィーン!「唸れ『Schraube Faust』!」Catridge Load. ジャコン!ヒュィィーン!

「おおおおーっ!ブロウクン・マグナムッ!」バゴオッ!「吹き飛べ!」ドバアアアーン!

「『クロスランダー』、徹甲焼夷弾モード。」HEAT Bullet. ジャコジャコン!「はっ!」

ドンドン!バゴバゴーン!「チェンソーベイヨネット!」Activate. ヴン。ヴィィィーン!

シュパァァーン!・・ズルッ、ブシャアアアーッ!「ただの魔力刃よりも切れるわよ。」

 

「助っ人に負けられんなー。いくで、フィアッセはん。」「・・クローキング。】ボオッ・・

「いきいや、北龍!」ジャキッ、ギュララララッ!ガキイッ!「龍の顎は強力やで。ほれっ!」

ブオンッ!ドグシャアッ!「二機同士討ちや。・・?」グワアッ!「奇襲かや。けどな。」

ガキイッ!「ウチの南龍は、ちゃんと見といてくれるんやでー。」メキイッ、グワシャアッ!

『・・・・』・・ボオッ。「もらいます・・『三日月』。」ヴォン!ズバズバッ!「三機・・!」

グラタタタ!「アクティブクローク・・」バッ、キキキィン!「光学迷彩・・】スゥゥ・・

??・・ドブオッ!【・・宇宙の闇に包まれた私は、誰にも見つからない。」・・ボオッ。

 

「迎撃陣突破。降着まで3秒、スラスト開始!」ゴオオオーッ!・・ドバアアアーン!

『お嬢、敵MS部隊。約60。』「手ごろな数ね。鶴翼の陣!」ゴォォォ・・「エンゲージ!」

グラタタタタ!「当たるか。下段加速!」グン、ドオオオーン!チュンチュン!「銃の照準は

下手前向きには反応が遅い。双翼!」チャッ、ヴン。「胴薙ぎ!」シュパアアアーン!

「総員、かかれ!」ワアアアーッ!ガキガキーン!『往生せいや!』ヴン。ズドッ!

「ティア、あれすごい。」「組み付いてビーム匕首で零距離攻撃・・まさに実戦剣術ね。」

 

「援護するぞ。ガトリング!」ブオオオオーッ!ビスビスッ!ヒュゥゥーン・・「弾切れか。」

『いまだ、かかれ!』ダダッ!「それはどうかな?」グッ、シャリン。『ナイフごときで!』

「むん!」ボッ!・・『消えた?!』「上だ。」はっ!ギュラララッ!ズバアアアーン!

『MSを真っ二つに?!』ヒュン!ガスウッ!『メインカメラが!予備に切り替・・?!』

ボオッ!「遅い。返してもらうぞ。」わしっ、バリバリバリ!「ただし、真っ二つだ。」

 

「戦局は有利。敵防衛部隊20%まで減少。」「第二陣発艦。前衛部隊に射線を空けさせて。」

ゴオオオオーッ!「なのは、作戦どおりに。」「了解なの、お兄ちゃん。射撃座標に。」

ぴたっ。♪ピピピピ・・「ターゲット、ロックオン。」「ブラスタービット展開。」キィィィ・・

「第一射、開始する。」キィィ・・ズドオオオーン!・・バゴオオオーン!『氷層15%貫通。』

「第二射、いくの。フォーメーションT!」ギュルルル・・「ディバイン・バスターdr!」

ズドオオオーン!キュゴオオオッ、ズガガガガーッ!『掘削率30、40、・・60%に到達!』

「あれは!・・回転バスター砲?」「ブラスタービットが回転することでドリル作用が・・」

「やるようになったね、なのはも。」「ガンガン掘れてくで。」「・・まもなく要塞外壁。」

ドォォォ・・バシュゥゥゥーッ!「氷層貫通完了なの。」「俺の番だな。」ジャキッ。

♪ピピピピ・・「任務、遂行。」ズドオオオオーン!ギュラララーッ!「二本の射線が!」

「らせん状に・・貫通力特化型?」ズバシャアアアーッ!「ぶち抜いたわ!」カッ!・・

ズゴオオオオーン!「要塞崩壊!」ガラガラガラ!「氷層まで?」「数千万トンの氷塊や。

形あるもんは存在すらでけんやろ。」「・・鏖殺こそ最良の選択。」「任務、完了。」

 

再びパラノイア。『うわ~・・』「あの二機、なんて火力・・」「ガンダムの常識を明らかに

逸脱した火力ねぇ・・」「ちょっと待つですぅ。・・あの白いガンダム、以前に見たような

気がするですぅ。」「たしか幽霊コロニーですね。一撃でコロニーを金星に沈めたヤツ。」

「あ~、思い出したの~。」「なぜあのガンダムがあそこに?」「・・エリーちゃん、

大戦艦ヴァルハラ緊急発進。」『えっ?』「私の想像が正しければ、土星は大変なことになる。

急いで現地へ向かって対応策をとらないと。」「幽音、何が起こると?」「・・地獄になる。」

 

『緊急情報!衛星レアから敵機動艦隊接近!』「ええっ?!」「なんで?敵本拠を叩いたのに!」

『レアに隠し戦艦ドックがあったと思われます。』「なるほど、あえて離しておいたのね。」

「海賊にしちゃー危機管理がええな。」「・・宇宙軍の退役者がいれば、可能でしょうね。」

『構成は戦艦5、重巡10。正規軍レベルの実力がありそうです。』「空母は無し、か。ならば

MS部隊はさほど多くない。」「・・お父さん、ここは私たちがやるの。」「なのはさん?」

「スバル、ティアナ。旗艦と空母の前で、できるだけ大きく強固な結界を張って。他のメンツは

余波が危険だから艦内へ退避して。」ぎょっ!「なのはさん・・まさかアレを?!」こく。

「ブラスターモード究極攻撃『ルシファー・ブレイカー』・・危険すぎます!ヘタすると

土星にまで影響が!」「逆に言うなら、外惑星系無人宙域でしか使えないからこそなの。」

「・・何をしようとしてるのか、なんとなくわかった。」「とりあえず任せてみる?」

「やってみよう。最悪のときは、とっとと退散するもよし。」「ほな撤収やね。」「・・うん。」

 

『全機帰艦確認。』「では始めるの。フォーメーションZ!」ヒュヒュン、ピタピタッ。

「ビットを大きな円形に配置?」「収束バスター攻撃か?」「いや・・そんな簡単なものでは

なさそうだ。」「空母『スクライア』は旗艦の後方へ。」「スバル、ティアナ、始めて。」

「了解。」「カートリッジフルチャージ!」ジャコジャコン!「全魔力をシールドへ。」

「強化障壁展開!」Protection Powered. シャバッ!「直線に二重の障壁を張るんかや。」

「・・二枚の障壁を重ねることで、防御力は増幅される・・それだけの防御が必要なのね。」

「レイジングハート。」Cartridge Full Charge. ジャコジャコン!ガチャッ、ジャキッ!

キィィィ・・All Bluster-bit Energies 120% Overload. 「許容限界までぶっこんで。」

ジャコジャコン!キイイイイ!・・300% accomplished. 「いくよ。カウントダウン!」

Three, Two, One.. Ignition.「冥王の光よ、我に星すら砕く力を!ルシファー・ブレイカー!」

カッ!・・ズドオオオオオーン!『うわああああーっ!』「な・・なんて光量!実視界オフ!」

グググッ!「余波だけで、この光圧なの?!」「まるで・・戦術核の至近爆発!」グググッ!

グラグラッ!『おおっ?!』「バカな?・・これだけの障壁を透過した余波だけでこの衝撃!」

「操縦不能!現ポジションに留まるのでやっとです!」「はみ出たら大破じゃすまんぞ!」

「なのは・・いつの間にこれほどの力を。」「とうに私たちより遥か上に行っちゃったかもね・・」

 

大戦艦ヴァルハラ。・・シュバッ!「DSアウト。戦場とは土星を挟んでるから気づかれないはず。」

「あれは・・何だ?」「土星の向こうに・・太陽?」・・カッ!ズドオオオーン!『うわっ!』

グラグラッ!「そんな?!遥かに離れててこの衝撃波!」「・・見て!土星の・・環が!」

「信じられん・・環がゴッソリ欠けとる。」『射線の下にあったのが余波で消滅したか・・』

「・・土星に巨大な目が。」「木星の大赤斑と同じだね・・地球を呑み込むほどの巨大台風。」

「こ、これが・・ガンダム一機のしたこと?」「ば、バケモノ・・いえ、それ以上!」

「宙域探査・・衛星レア消滅ですぅ!」「直径1500kmある衛星が?!」「あ・・悪夢なの~。」

「タイタンは幸いにも被害なしです。・・でも。」「土星の被害も甚大、その余波は衛星軌道の

偏移まで起こすね。いくつか土星に落ちるかも。」「環も復元してもやや薄くなるな・・幽音、

あのガンダムはいったい?」「・・デビルガンダムすら足元にも及ばない、史上最凶のガンダム。

その気になれば、惑星の一つや二つ滅ぼせるはず。」「それほどの・・言うまでもないと思うが。」

「デビル軍団に入れればこの上ない戦力、でしょ。けどね、制御できない強大すぎる力は逆に

所有者自身を滅ぼすよ。」「だが『ペンタグラム』は御しておる。」「優秀な指導者がいるから。

性癖まで知り尽くし、迅速に適切な対応をしてる。私ですら、それほどの指導力は自信無いね。」

「ほう・・幽音がそこまで認める指導者がいるか。」「人呼んで『夜天の王』・・夜神はやて。」

 

数日後、大魔城アイゼンガルト。「コロニー連合から苦情来たでー。『土星および周辺宙域の

環境破壊について・・』以下略や。」「公開で弁明でもしろと?」「でけんわな。ほしたら

宇宙海賊の横行とタイタンの現状まで言及せなあかん。連合政府と宇宙軍はたちまち炎上や。

ゆえに『遺憾の意』の表明文だけや。」「・・こちらの対応は?」「なんも。『本件は当方に

いっさい関係ありません』ちゅー返信でしまいや。ま、未確認小惑星が衝突したっちゅーんが

一般向けにはええやろ。」「なるほど。政治家は言い訳するのが大事な仕事ですね。」フッ。

「あたしも行きたかったな。」「・・あれ?そういえばスバルさんとティアナさんは?」

「いっしょに戻ってるはずだよね?」「医務室で寝てるわ。魔力大量消費によるリンカーコアの

枯渇でダウン中。加えてPTSDの兆候まであるので、霊的精神治療も同時に施してるわ。」

「PTSDって・・」「まー、あの光の地獄を目の当たりにしたら、たいがいそうなるやろな~。」

「先ほどお食事をお運びしたとき、『光が・・滅びの光が!』とうなされてましたわ。」

「新兵の戦場神経症に似てますけど、お二人ともベテランのはず・・よほど恐ろしい目に。」

「機体も相当にガタがきてる。外板はもちろん、内部フレームまで魔力余波で歪んでた。」

「デバイスも亀裂だらけで大破寸前でした。いい機会なのでキャパアップしときますね。」

「さすが『ヴァイス・エルケーニッヒ』。いえ、もはや『ヴァイス・プルトニアム』と

改名すべきかもね。」「アリシアさん、それ魔王よりも危険ですー!」「なるほどなー。

剥き出しのプルトニウム・・存在だけで危険やね。それいこか?」「断固拒否するの。」

 

その頃。「ただいまー。・・何かありました?」「いま帰ったか、晶。かくかくしかじか。」

「ああ・・あの土星の大異変ってそれだったんですか。」「言うまでもないけど、他言無用よ。」

「ですよね。」「晶、修行はどないやった?」「おかげでだいぶレベルアップしました。」

スッ・・バコオッ!♪ヒュー。「厚さ5smの樫板をゼロ距離で貫通・・やるやる。」「ん~・・

そうか。晶って、なのちゃんの部下にちょっと似てるかも。」「そんな人がいるんですか?」

「あとで戦闘記録映像を見るといいわ。そんなことより、お菓子食べる?」「いただきます。」

「これで晶のガンダム『晴嵐』が復帰したな。もうなのはを呼ばずとも対処できるだろう。」

「海賊機動艦隊消滅、射線上にあった衛星レアも消えた・・オーバーキルなんてもんじゃない。」

「ボクにはそれほどのバカ火力ありませんからご安心を。」「ほどほどがイチバンやなー。」




黒い三連星、なの?

ローゼンクロイツ学生寮、祐巳の部屋。「うん、今日もいいクエストだった。・・ん?」♪ピッ。
【教授: 今度オフ会しませんか?】【毒ダヌキ: オフ会でっか?そらええな~。権介どや?】
【権兵衛: いいっすね。】【ノッポ: どこで行われますか?】【教授: 私の仕事の都合で
申し訳ないのですが、ネオイタリア・ローマの『Veccheo Borgo』でどうでしょう?】
【毒ダヌキ: あー、知っとるわ。ネオヴァチカンの近くやね。ウチはオッケイやけど。】
【権兵衛: ググる。・・あ、ここっすね。けどわたしとノッポはさすがに難しいっす。】
【ノッポ: 旅費とか日程とか・・】【教授: その点はご心配なく。明日になれば大手をふって
来られるようになります。】【権兵衛: え?・・】【ノッポ: ・・どういうことでしょう?】

翌日、園長室。「祐巳さん、可南子さん。ネオイタリアへ飛んでもらえますか?」『え?』
「睨下の勅命で、参加していただきたい会議があるとのことです。」「会議・・ですか?」
「にしては人選が変ですね。お姉さまはまだわかるとして、なぜ私まで指名されたのか・・」
「プティ・スールだからでは?」「そこまで細かいデータを睨下がご存知なのが不思議です。」
「いずれにせよ睨下の勅命であることは事実です。まあ行ってみればわかるんじゃないですか。」
『はあ・・』「まあとりあえず、行ってきます。」「連絡便は二時間後です。」『AMEN!』

アイゼンガルト。「ちょい有休とるわ。」「はやてちゃんが?珍しいの。」「ローマで友人と
会うんでなー。」「主よ、我らも同行いたします。」「ええてええて。ほんの一泊二日やきん、
ゆっくりしいや。」「はやてはあちこちの組織から狙われてる賞金首だ。単独行動はやっぱ
危険だぜ。」「そらそやけど、あんま大人数で行くんもなー。あくまで個人的な付き合いやし。」
「なら私とフェイトちゃんで行くの。」「・・友人としてなら、向こうも警戒はしないかも。」
「たしかにシグナムもヴィータちゃんもコワモテで、私もおばさんですし。」「自分で言うな。」
「ほな、それでいこか。もしなんかあったら、かまわず連絡しいや。飛んで戻ってくるきん。」

亜空間要塞パラノイア、エルフィール工房。コポコポ・・「ふーん、これが例のホムンクルスか。」
「いつか役に立つと思って高校時代に集めておいた三人の遺伝子サンプル。ようやく出番よ。」
「それで外見は若いままなのね。問題は、御しきれるかどうかだけど。」「今ならともかく、
この年齢ならなんとかなるでしょ。さて・・覚醒。」ザザザァ・・『・・。』ぱちっ。
「・・どうやら出生したようですね。」「ゲホゲホ!・・ちょっと、なんか着るもんくれよ。」
「ふん、美しくない部屋だな。我にふさわしくない。」『・・・・』「・・だいぶ性格ちがうね。」
「まあ個体差は常にあるものだけどね・・そこにタオルと着替えあるから。」ばさばさ。
「・・ぴったりです。」「う~、これどうやって着るの~?」「たわけ、着衣なぞ下僕の仕事よ。」
「はい、こうしてこう。・・せめてぱんつくらい自分で履いてください。」どたばた。
「えーと・・なのはタイプは几帳面、フェイトタイプはアホの子、はやてタイプはいばりん坊?」
「・・なかなか難儀そうなトリオだね。使えるの?」「魔力キャパはオリジナルに匹敵するはず。
デバイスも用意しておいたから、実戦テストをしてみましょう。」「けっこう不安かも・・」
「着替えできました。」「識別名を自己申告して。」「はい、私は星光の殲滅者と申します。」
「ボクは雷刃の襲撃者だ!」「我は闇統べる王と呼ぶがいい。」「・・なんかめんどくさいね。」
「う~ん、さすがに遺伝子の採取からだいぶ経ってるんで、賞味期限切れてたのかな~。 」

テスト場。『それではデスアーミィを出すわ。』ギン!ガキョンガキョン!『やっつけてみて。』
「了解いたしました。」「おっ、でっかいオモチャ♪」「ふん、塵芥は何百いようが塵芥よ。」
「ルシフェリオン。」チャッ。「星よ舞え。」ボボボッ。「パイロシューター。」ヒュゴオオッ!
ドカドカドカーン!『おおっ!』「なんて強力な誘導弾!」「とどめます。」キィィィ・・
「滅びよ、ブラストファイアー。」ズドオオオーン!ズガガガガーン!「20機消滅です。」

「イヤッホー!」ヒュゴッ!ズバアアアーン!「どうだ、ボクの『バルニフィカス』の切れ味は!」
ズガガガッ!「おっと当たるもんか!」ボボボッ、「へえ、速い。」「意外とやるかもね。」
「光翼斬!てやあああーっ!」シュババババッ!ザキザキザキィッ!「みんなまとめてぶっとばす!
雷刃滅殺!」ズバババッ!「極光斬!」ズバシャアアアーン!「すごいぞ強いぞカッコいい!」

「デク人形風情が。少し遊んでやろう。」ズガガガガッ!キュキュン!「そのような紙鉄砲、
受けるまでもないわ。エルシニアクロイツ。」さっ。キィィィ・・「蝕め、エルシニアダガー。」
キュキュキュッ!トカカカッ!グズグズ・・「塵芥と消え去れ。」キィィィ・・「ドゥーム・
ブリンガー。」キュドオオオーン!カッ!・・ズゴオオオオーン!「我にひれ伏せ。」

「ふむ、なかなかのものね。」「じゃあデビル軍団に」「その前に。最終テストをしたいな。」
「最終テスト?」「例の子にぶつけてみて。」「ああ・・それならさすがに楽勝でしょう。
いくら強いといっても、魔法相手じゃ次元が違うもの。」「まあ、お手並み拝見と。」

ネオイタリア・ローマ。「えっと、指令書の指示だと、このボルゴ・アンジェリコ通りだよね。」
「・・お姉さま、ここって。」「可南子ちゃん、そこまで。今はお仕事中だよ。」「・・はい。」
カツカツ・・ぴたっ。「ここだ。『Veccheo Borgo』。」「・・偶然にしては出来過ぎです。」
「だよね。・・気づいてる?」「はい。・・この店、いえ、このエリア全体が監視下に。」
「匂いからして、聖ヴァンディミオン鉄鎖騎士団か・・」「・・匂いでわかるんですか?」
「ファルネーゼさんの匂いはしないから、通常の警護任務だね。今は知らないふり。」♪カラン。
「Buona sera.」「Buona sera. Posso aiutarLa?」「Io dico Rosa Cardinale. Alcuni egnalano?」
「Attesa un moment.. Si, Per favore Alloggiare 13.」「Grazie. ・・13号室だって。」
「すごい・・イタリア語が堪能なんですね。」「学課にあるから、基本会話くらいは理解できるよ。
それと。」チャッ。「・・イヤホン?」「蔦子さん謹製、超小型翻訳機。話すほうは、ダOソーで
百円で売ってる会話本で、使いそうな単語や文例をケースごとにメモっておいたの。」ぴらっ。
「なるほど、カンペですか・・」「もっとも、カンペ作ってるうちにおぼえちゃったけどね。」

カツカツ・・♪コンコン。『Entri.』「Mi scusi.」ガチャ。「おお、よくぞいらっしゃった。」
「はじめましてやね。」「あれ?・・日本語いけるんですか?」「昔に行ったことあるのでね。」
「ウチはもともと母国語やもん。」「・・教授と、毒ダヌキさん。」「権兵衛とノッポさんだね。」
「あはは、やっぱすぐわかりました?」「カキコというのは、どんなに装ってても本人の性格が
にじみ出るものだよ。呼び寄せた甲斐があったというもの。」「え?・・じゃあ、やはり!」
「そうだ、その指令書を出したのは私だよ。」「・・げっ?!げげげ・・」「・・ああっ!」
「はいそこまで。オフ会では本名や素性はご法度ですよ。」『は、はい!』「そーゆーことや。
知ってても知らんぷりするんがエレガントやで。」「まあ、お座りなさい。」『は、はい。』
「おっと照会しとこか。こっちの二人はウチの友人や。仮に『スター』と『ライトニング』と
呼んでや。」「はじめましてなの。」「はや・・っと、毒ダヌキがお世話になってるそうで。」
「権兵衛です。ジョブはサムライ。」「ノッポです。ジョブはアサシン。」「そしてさっきも
紹介した教授。ジョブはモンクや。」「モンクって?」「法術も使える武闘家。少林僧です。」
「最後にウチが毒ダヌキ、ジョブはマジシャンや。」「それではオフ会を始めましょうか。」

店の表。カツッ。「最新情報によると、ターゲットはここにいるそうです。」「それじゃさっさと
終わらせて、遊びにいこうよ。」「塵芥ごとき、我らにかかればほんの数秒で決着するさ。」
「・・と、その前に。」ザザザッ。「なんだなんだ?」「ふむ、準備運動をさせてくれるか。」
『不審人物とみなす。おとなしく除装せよ。』「逆です。武装するのは今からです。」シュン。
「もう~!めんどくさいな。」ジャキッ。「心配無用。次の段落までには終わる。」オォォ・・

13号室。カラオケ熱唱中。【♪あまぎぃぃ~っ、ごぉぉぉえぇぇ~っ!・・】ぱちぱちぱち!
「ライトニングさん、上手!」「本当の歌手みたいです・・」「これなら紅白にも出れますね。」
「ほな次はウチと権兵衛のデュエットや。」「ちょ、声質似過ぎてるから多重録音になるの。」
『あはははは!・・?!』ぴくうっ!「・・外で何か起こってる。」ズゥ・・ン・・「戦闘?」
コンコン、ガチャ。「睨下、緊急事態です!」「何事ですか。」「正体不明の三人組と交戦、
鉄鎖騎士団の30%がやられました。」「騎士団長は。」「ただいまこちらへ急行しております。」
「三人・・誰を狙ってきたんでしょう。」「う~ん、めっちゃ強い三人ゆーたら・・知らん。」
「心当たりあるなら七人組か・・顔見なくちゃ判断できないや。」「ならば、行きましょうか。」
「睨下は危険ですので。」「かどうかは相手を見なくては判断できません。」「・・ははっ!」

♪カラン。『あら~・・』ゴォォォ・・「峰打ちです。」「ボクたちは無用な殺しはしない。」
「命を取る価値もない塵芥だ。我が慈悲に感謝せよ。」「あれ?・・どっかで見たような・・」
「な、なんやあれ・・」「私たち・・なの?」「・・信じられない。」『え?え?』きょろきょろ。
「・・ああっ!そっくりだ!」「厳密には・・ちょっと若い。」ぴく。くるっ。「そこですか。」
「えっと・・(手に書いてる)黒バラきしだんちょう・・ロサ・カルディナル!お命いただきます。」
「我らが引導を渡して・・ん?」シーン・・「・・これはどういうことです?」「ボクが二人?」
「何のまやかしか、塵芥が。」ぽん。「ああ、ジュエルズと同じか。ホムンクルス。」『え?』
「かくかくしかじかで、クローンの可能性が。」「なるほど・・エリーちゃんか。」「いつの間に
私たちのジーンサンプルを・・」「高校時代やろな。更衣室でも行きゃ簡単に手に入るわ。」
「納得しました。そちらがオリジナルですか。」「ん~?・・よくわかんないけど、とりあえず
お仕事すませようよ。」「我と同じ顔が二つあるのは不愉快だ。」「そらこっちのセリフや。」
「とりあえず今回あなた方は関係ありません。私たちのターゲットはそちらの方のみです。」
「だってさ。・・殺っていい?」「やれやれ・・そうもいかんやろ。」「私たちのクローンなら、
こちらで始末するのがスジなの。」「・・殺るかどうかは、とりあえずぶっとばしてから決める。」
「やはり、そうなりますか。」「おっおっ?ちょっと歯ごたえのある仕事になったかも。」
「よかろう塵芥。きっちり始末して後顧の憂いを断ってやる。」「ほな河岸変えよ。ここ狭いわ。」

『その前に!』ジャラララッ!「!」Shield. ヴン。バシイイイーン!「銀鎖?ということは!」
ジャラララッ、ぱしっ。「ヴァンディミオン鉄鎖騎士団長、ファルネーゼ。」「副長、セルピコ。」
「キサマら・・よくもわが騎士たちを!」「とりあえず死んではいないようですが。」ぽりぽり。
「責任者の方ですか。誰何もせずに襲ってきたので正当防衛です。」「まあ死んでないから、
過剰防衛にはならないよね?」「降りかかる火の粉、いやさ塵芥を払いのけたのみだ。」カッ!
「納得できるか!」ジャラララッ!「雷刃。」「バルニフィカス!」ジャキッ!シュパァァーン!
「なんだと?!銀合金の鎖を簡単に!」「王よ。」「心得た。失せよ塵芥。」ギュオオオオ!
「あかん!こないなとこで高出力魔法やて!」「この一帯が吹き飛ぶの!」「止めなきゃ!」
「ファルネーザ様!」シャッ!「行かせません。」ザッ!「くっ!・・間に合わない!」

『アイアンベルト!』シュバババッ!「なにっ?」ババッ!「勘違いしてるね。あなたたちの
ターゲットは私のはず。」ザン!「・・ロサ・カルディナル!」バサァァ・・「・・お姉さまの
髪が解けてる!」ぞっ・・「いいよ、お相手してあげる。三人まとめてかかってきなさい!」
「ならば遠慮なく。」チャッ。「ブラストファイ・・?!」ボッ!「おそい。」ドゴオッ!
「ぐぶっ!・・」「一瞬で間合いを詰めてミゾオチに!」「魔法が発動するまで待ってるバカは
いないよ。」ズル・・「星光?この!」ビュオッ!「ふん・・」ヒュッ、ガイイイーン!
「っと?!」グラッ。「ほい。」ガゴオッ!「がっ!」「うわ、肘アッパー。」「痛そう・・」
「跳ね上げりゃスキだらけ。なってないね。」「雷刃?!・・この下郎が!」パリパリ・・
「だーかーら。」ボッ。「消えた?・・っ!」がしっ!「そりゃあっ!」ブン!ばしいいーん!
「がはっ!」「懐に飛び込んでの一本背負い!」「なんて速さ・・」「おしまい。」ぱんぱん。
ぴくぴく・・「なるほど、接近戦なら魔法は却ってスキを露呈するわな~。」「そうならないため、
自分の間合いを確保する技術が必要なの。」「魔力が強いだけじゃ勝てない・・それが実戦。」

亜空間要塞パラノイア。「あっちゃ~、話にもならん。」「こんなことじゃないかと思ったけど、
予想以上に使えないね。」「オリジナル三人相手ならまだしも、魔法無し・三対一のハンデでも
瞬殺とはね。しかも手加減までされる余裕・・どうしよっか?」「ほっときましょ。向こうで
いいように処置してくれるでしょ。回収も始末も面倒だし。」「じゃあ、この話はおしまい。」

「さて、この三バカの始末どうします?」「騎士団へ引き渡してもええけど?」「こちらでは
収監しておくのも難儀そうだ。そちらにお任せする。」「こんなのヴァチカンに置けませんね。」
「かといって、ウチも手は足りとるしな~。」「現場で使えない人材の面倒みる余裕ないの。」
「・・クローンとはいえ、殺すのもしのびないね。」「あ、ならいい手がありますよ。」『え?』
ひそひそ・・『お~。』「そらええ手やね。」「騎士団としても納得です。」「ではそのように。」

ガンダム長屋。「なるほど、それで未熟者の三人を、俺に弟子入りさせたいというわけか。」
「はい師匠。どうぞ鍛えてやってくださいなの。ほれご挨拶。」「よろしくお願いいたします。」
ふかぶか。「うわ~・・ホンモノのキング・オブ・ハートだ!」「まあ世話になってやるか。」
すこすこーん!『あいた!』「お二人とも礼儀をわきまえてください。」『・・は~い。』
「あら、なのはちゃん妹はしっかりしてるので安心だわ。」「いえ、妹では・・あるかもなの。」
「レイン、長屋の空き部屋を世話してやってくれ。」「わかったわ。こっちいらっしゃい。」
「・・でと、BGFに出す気か?」ぴく。「・・さすが師匠なの。もし出れるだけの腕になれば。」
「わかった。さすがにお前たちでは強すぎて話にならんしな。」「いえいえ、師匠に比べたら。」
「ならば一本やっていくか。」すっ。「たまに強い方とやらないと腕がなまるの。」すっ。

「説明は以上よ。わからないことがあれば遠慮なく聞いて・・ん?」ばしばしいいいーん!
「・・あの音は?」「さっそく始めたようね。・・後学のために見ておいたほうがいいわ。」
ガラガラ。『・・おおー!』「おりゃあああーっ!」ズドドドッ!「はいはいはいっ!」
バシバシッ!「中段があまい!」ゴッ!ズガアアアーン!「ぐはああっ!」ズザザザーッ!
「ただ受けるだけじゃダメだ、反撃の好機を伺え。」「・・はい!」ダッ!「はあああーっ!」
ズドドドッ!「いいぞいいぞ。だが!」ヒュッ。「・・え?」ガキイッ!『がっ!・・』
「攻撃時に上段にスキができる。この相手のスキを見つけることが大事だ。」「どうやれば?」
「目だ。例えば今の攻撃だと、なのはは俺の目だけを見てたな。」「そう教えられたの。」
「見すぎだ。集中するあまり視野が狭くなってる。」「あ・・」「だから俺の反撃が見えない、
いや、見えていたが認識が遅れた。」「それで・・」「見ることは基本だが、注視は逆効果だ。
相手全体、いや周囲までも視界を広くとれ。むろん視覚だけでは足りない。あらゆる感覚で
『場』を読み取るんだ。実際にやってみせよう。誘導弾を全方位から撃ってこい。」「はい。」
ヴヴン。「アクセルシューター、ゴー!」ヒュヒュン!「・・」スッ・・スカッ!「え?」
ススゥ・・スカスカッ。「当たらない・・あれだけの数が!」「そろそろか。」ジャリッ。
ビュビュン!ピリッ・・ボンボンボン!「全て・・撃墜?!」「こういうことだ。」チン。
「・・信じられません。あらゆる方向から同時に襲ってくる誘導弾を完全に回避し、なおかつ
精確に迎撃を。」「にゅーたいぷ?」「ほほう・・なかなかやりおる。」「よく見ておくのよ。
鍛錬によってあれほど強くなれるの。魔力はあくまで道具のひとつ・・大事なのは本人。」

ローゼンクロイツ・黒薔薇の館。「というわけで、長屋に子供が増えましたとさ。おしまい。」
「ジュエルズといい今回といい、デビル軍団ではクローン技術が盛んなようね。」「とはいえ、
あんま成功してない感じだけど。」「コピーじゃオリジナルは超えられないさ。もちろん
例外もあるけどね。」「は、はあ・・」「氏より育ちといいますわ。出所がどこであろうと、
そこからの成長環境が大事だと思います。」「ドモンさんとこなら、確実に鍛えられるね。」
「長屋の皆さんとの交流で、人間的な成長も望めます。」「どうせならガブ女に入れたら?」
「・・魔法戦力は魅力的ね。」「伝統の西洋黒魔術はいないこともないですが、昨今流行の
戦闘魔導士は、まだまだ希少な存在ですね。」「・・特にあのローマで出会った三人。
そばにいるだけでわかった・・怪物のような実力者です。」「データによると、ネオドイツの
民間軍事会社『ペンタグラム』所属の戦闘魔導士ですわ。NATOの極秘資料ちょっと覗いただけで、
信じられないような戦果をあげてますわ。」「裏世界では有名な組織です。出現した戦場は
死屍累々と残骸の地獄と化す・・人呼んで『魔王軍団』。ウワサでは星すら砕いたとか。」

*******

戦技披露会なの

アイゼンガルト。「ガンダムファイト運営委員会から依頼が来たで。」『運営委員会?』
「なんでもエキジビションマッチをやってほしいそうですー。」「え~、見せ物はイヤなの。」
「・・私たちの技は殺すためのもの、人に見せられるものじゃない。」「フェイトに同感だ。
ましてや実力者同士では死合になるが必然。」「そこや。」『え?』「委員会の言い分やと、
どうも最近のBGFは日常化したんが仇になって、内容の質がやや落ちとると見とるそうや。」
「世界を賭けた闘いならともかく、今のじゃ無理ねえかもな。」「対してウチらの技は正に
戦場でバリバリいわしとる実戦派や。技の次元からして違うで。」「・・あ、もしかして。」
「そや。次元の違う闘いで、選手に活を入れてほしいとのことや。」「なるほど、戦意高揚か。」
「それなら話としては納得がいくの。」「やってもいいんじゃねえの。」「・・了解した。」

「で、マッチメイクやが。」ザッ。「主よ、ぜひ私となのはで。」『ええっ?!』ザワザワ。
「ほほう、シグナムが志願するとは予想外やった。なのはちゃんは?」「やるの。」ザッ。
「シグナム副長となのはさんって・・」「そういや、お二人が戦った話は聞きませんね。」
「・・いや、むしろ戦ってはいけない二人だから。」「戦っちゃダメ?」「どういうことです?」
「お互いに手加減できねえんだよ、アイツらは。」「戦えばどちらかが倒れるまでやめない・・
いえ、そんな生やさしいもんじゃない。」「・・死ぬまで戦う、からですね。」ゴクリ・・
「いつか戦ってみたかった。」「こんな機会めったにないの。」ゴゴゴゴ・・「ええやろ。
アマチュアどもがションベンちびるようなの見せたり。骨は拾ったる。」『ヤヴォール。』

真バベルの塔。「ほほう、そのカードは興味深い。」「史上最強の砲撃魔導士とベルカ騎士団
最強の烈火の剣士。並のファイトとは次元が違いますね。」「ボス、もしや御幸を?」
「そのつもりだ。ぜひ生で観てみたい。」オオッ。「とはいっても今回は特別フィールド、
ロイヤルボックスはさすがに。」「BF団には戦艦というものが無いからな。いかに?」
「ひとつ面白い方法がありますが。」「言ってみよ。」「親しい知り合いにツテがあります。」

亜空間要塞パラノイア。「その試合は面白そうだね。観に行こうかな?」「しかし幽音、大戦艦
ヴァルハラを出すと面倒なことになるぞ。」「駄目とは言いませんが、せめてお忍びで。」
「いまさらもう見せてもええんやないか?」『いや、無用な混乱は避けるのが礼儀かと。』
【それがいいと思うな、ワッハッハー。」はっ!「・・まさか!」「オリュンポス代表・
蒲原智美!」「そのとおり。」ザザッ!「控えなさい闇シャッフル。あなた達が束になっても
歯の立つ相手じゃない。」『むう・・』「で、本題だ。いい席用意してるけど。」『??』

ガンダム長屋。ザワザワ・・「委員会もとんでもないこと考えたわね。」「主旨は理解できるが、
あまり次元の異なるファイトはどうかとも思う。明後日か。」「一般観覧客は各スタジアムでの
パブリック・ビューイング、BGF登録ファイターには法皇庁のご厚意で大聖塔ローゼンクロイツが
特別観覧席として開放されるそうよ。」「なるほど、あそこなら見晴らしもよいでござる。」
「で、新人の三人も見に行くか?」「行きます。オリジナルの戦闘は実に参考になるでしょう。」
「きっとすごいファイトになるだろーね。」「ふむ、実力者の技を見るのは勉強になるな。」

『おーい。』「え?」ザッザッ・・「・・なのは!」「もう来日してたのね。そちらの方は?」
「お初にお目にかかる。シグナムと申します。」すっ。「ああ・・明日の対戦相手の。」
「実は師匠に一手ご教授願いたいとのことなの。」「キング・オブ・ハートの腕前はかねがね。」
「ほう・・よかろう。ではこちらで。」「感謝する。」「・・明日に響かなきゃいいけど。」
「シグナムも超一流の剣士、簡単にはダメージくらったりしないの。」「これは必見でござる。」

ザッ。「始めるか。」チキッ、ズラッ!「参る。レヴァンテイン!」Jawohl!シュピィィーン!
『はっ!』ダッ!ガキイイーン!「そこだ!」ヒュッ、「ローキック?くっ!」ダン!くるっ。
「転身でかわした?」ブオオッ!「翻身旋斬!」「回転力で袈裟懸けの強斬り!」「まだ!」
グン!ガツッ!「なにっ?柄頭を叩いて止めた!」「胴がら空き!」ゴッ!「肘打ちが!」
「くうっ!」ババッ!ザザーッ!・・「今の間合いでよく下がれた。たいしたものだ。」
「はぁっ。・・あのような技があったとは。」「俺の剣も戦場の剣、組み打ちも併用する。」
「ただの剣術でなく、総合武術・・勉強になる。」スッ・・ぴたり。「いい正眼だ。ならば。」
チャッ。「?・・なんだあの構えは?」「右手のみで握り、左手は刀身の峰を支える・・なんと
異様な。」ジリジリ・・(太刀筋が・・読めぬ。)くるっ、ズオオッ!(?!・・左掌が!)
『流派東方不敗・掌壁の構え。』ズオオ・・(掌で・・何も見えぬ。ならば。)スウッ・・
「シグナムが眼を閉じた?」「視覚に惑わされぬようにしたか・・なかなかの達者でござる。」
『・・・・』「・・二人とも動きが止まった?」「いえ・・動けないのよ。」ジリジリ・・
「・・ここまでか。」すっ。「・・うむ。これ以上は。」すっ。「ありがとうございました。」
「いい腕だ。ひさびさに本物の剣士に会えた。」「こちらこそ。よき経験になりました。」

ザワザワ。「高段者の戦いは学ぶものが多いですね。」「いろんなファイトをビデオで観たけど、
やっぱり生が肌にビンビン伝わってくるね。」「うむ、修行のモチベーションも上がるな。」
「そういや三人とも腕上がったの?」「多少は。」「見てみてー、この上腕ニ頭筋。」ぐっ。
「ウェイトトレーニングは逆効果では?」「ドックの壁でのフリークライミングで。あれ。」
「ああ・・あちこちにマグネットの手がかりが。」「バーベル上げるよりは実践的だな。」
「一番気になるのは食事なの。ちゃんと食べてる?」「ここはガンダム長屋よ。ちゃんと
身につくレシピで献立してるわ。まあわずかな例外もあるけどね・・」ぷ~ん。「カレーか。」
「某シスターさんは、よく三食あれで生きてるもんだ。」「バランス悪いとはいわないけど、
いつも匂ってたら週一でも食べる気なくすわ。」「まあ、いつもあるのは便利ですけど。」

ファイト当日・大聖塔ローゼンクロイツ校長室。『大司教、招待客全員の受付を完了しました。』
「よろしい。予定高度へ。」『AMEN.』「皆さんも間に合いましたわね。」「いい眺めだね。」
「最上の特等席を感謝する。まさか幽音まで招待されてたとはな。軍師は知らなかったようだが。」
「校長に一杯くわされました。」「ワッハッハ、どっちかゆーと私の差し金だけどねー。」
「さすが大元帥、ヴァチカンまで人脈があったとはね。」「法皇睨下はもちろんですが、私も
個人的につきあいがありましたから。」「なるほど、昔のよしみか。」「そういうこと。今どきは
開店休業状態だから、経営方針も変わるさ。」「教会としても需要が無ければ困りますしね。」
「究極の呉越同舟だね。」「最近はWin-Win関係というのさ。」「この場合は3-Winだな。」
「もしかしてドラッカー読んでた?」「当然のことを書いてるものを読む必要はなかろう。」
「ワッハッハ、そりゃそーだ。実は私も読んでねえ。」「??・・ドラッカーって、なに?」
「学校の図書室にある『もしドラ』お貸ししましょうか。」「マンガ版でよろしいでしょう。」

「さて、今日の放送はいつもと舞台を変えて大聖塔ローゼンクロイツ特別実況席から、スペシャル
エキジビションマッチをお送りします。」「実況はさくらさん、解説は花火でお送りします。」
「そして特別解説ゲストとして、傭兵部隊長の夜神はやて司令をお招きいたしました。」
「よろしゅうに。」「さっそくですが、対戦者の氏名が伏せられているのはどういうことです?」
「仕事の都合や。あんま知名度上がってもろたら、いろいろ支障があるきに勘弁したってなー。」
「ガンダム名はストライカーガンダムとヴォルケンガンダムですね。各機の特徴をお願いします。」
「ストライカーは重機動砲撃戦主体やが、接近戦でもかなり強いで。対するヴォルケンは、大剣を
メインとするバリバリ接近戦仕様やが、中距離戦対応技も持っとる。どちらも一長一短あって、
総合ではほぼ互角やろうな。」「近接すればヴォルケン、間合いをとればストライカーですね。」
「なお、今回のファイトは戦闘体積がかなりの広さになり、目視での観戦は困難ですので
一般観戦客はパブリック・ビューイングのみ、BGF関係者には特別観覧席としてこの大聖塔が
開放されています。」「ネオヴァチカン法王庁の特別なご厚意です。感謝いたします。」
「おっと、両選手のガンダムがフィールド上空に現れました。いよいよ試合開始のようです。」

ゴォォォ・・「この日を待っていた、『ヴァイス・エルケーニッヒ』。」チキッ。「ベルカ騎士団
第一位『ドラッケンリッター』。こちらこそなの。」チャッ。「最初に会ったときからわかってた、
私が全力で挑める強敵だと。」「レイジングハート、リミッター全解除なの。」all right.
safetylock full released. 「レヴァンテイン、殺傷許可。」Jawohl!Todlichkeit mode!
『ガンダムファイト!レディー、ゴー!』ゴオッ!「ヴォルケン、初手で間合いを詰めた!」
「接近戦なら剣士のほうが有利ですね。」「そうやろか?」「・・なにいっ?!」ボッ!
「エクセリオンバスターACS!」「くっ!」グン!ビュボオッ!「な、なんとストライカーも
同時に踏み込んでいました!」「相手が詰めてくるのを予測し、同時に突撃技まで出してた!」
「ギリギリだがかわせた。体勢を入れ替える前に・・?!」ビクウッ!パリパリパリ・・
「誘導弾?!」「移動先を予測し配置しておいたなんて!」ヒュヒュン!「ちいっ!」ビュオッ!
ドガアアアーン!「ヴォルケンなんとか切り払った!」「さすがにやる・・はっ?」グン。
「ディバイン・バスター!」ズドオオオーン!「あのスキに砲撃準備を整えてた!」「まだ!」
Nachladen!ジャコン!「死生両断!」ズバシャアアアーッ!『切った?!』ヒュヒュン・・
ドグオオオオーン!「分断された射線が!」「旧青山霊園と赤坂離宮跡が・・吹き飛んだ!」
「反撃だ、レヴァンテイン!」Drachen Mode!「猛龍奔転!」ギュラララッ!「はっ!」
protection. ヴン。バシイイーン!ギュラララッ!「?!・・回り込んだ!」Sonic move.
ヒュヒュッ!「くっ・・振りきれない!」Blaster bit. ヒュヒュン。Multi protection.
ヴヴン。バシバシッ!「止まったの・・はっ?」「そして私がここにいる。もらった!」ゴッ!
「ヴォルケン、回避を完全に読んでた!」「・・はっ!」ドン!「なにいっ?!」グラッ。
「いま!」ヒュン!・・「はぁっ・・まさかタックルで相殺するとは。」「苦しまぎれの
とっさの手だったの。」「反射的に出ること自体がすごい。この勝負・・とても楽しい。」

ローゼンクロイツ特別観覧席(教室)。オオッ!「ジーザス・・なんてぇ戦いだ。」「さすがは
噂に名高い『ペンタグラム』の戦闘魔道士ですね。」「互いの打つ手の先読みがすごすぎるぜ。」
「うむ、かなりの実戦経験を積んでいるようだ。」「そのとおりだ。連中は数々の鉄火場を
鉄と血でくぐり抜けてきた本物のプロの戦争屋だ。俺たち程度なぞアマチュア以下だろう。」
「うちも戦争屋だけど、レベル違いすぎるわ・・」『上には上がいるということでござる。』
「ならばこそ、果てしない高みに向かって絶え間ない修行を続ける励みになります。」

ローゼンクロイツ校長室。「これは面白いね。」「うむ、これほどの激戦はなかなかあるまい。」
「現役ファイターには非常に参考になるね、ワッハッハ。」「あれほどの戦力が在野勢力とは。
皆さんスカウトされませんので?」「だめだめ。強すぎる戦力はいらない。」「あれはむしろ
ワイルドカードとしておくほうがよい。」「ありゃ剥き出しの核弾頭みたいなもんだからね~。
制御しきれない力は、いずれ自滅を招く。よくわかってるさ。」「さすがです、皆さん。」

ガキガキガキーン!『はあっ!』ガキイイーン!ヒュン・・「はぁっ・・」「ふうっ。・・
さすがに有効打をとらせてくれないの。」「そちらこそ。私がこれほど手こずる相手は少ない。」
「ならば、そろそろ終わりにするの!」キュィン。ガキイッ!「なにっ?・・バインド!」
「配置トラップ?まさか!」「未来到達位置を先読み・・いえ、可能性のあるエリアにランダムに
散布してたんです。すなわち地雷原!」「さすがやな~。」「しまった・・はっ?!」キィィ・・
「ストライカー、大技に入った!」「な・・なんて巨大なエネルギー球なんですか。」
「・・スターライト・ブレイカーか。」「全力全開!スターライト・ブレイカァァーッ!」
キン!・・ズドオオオーン!「これは決まったあああーっ!」「はん・・そらどうかな?」
グオオオオッ!「・・むん!」パキィン!「バインドを砕いた?」「SLBは周辺魔力を回収・
集積する魔法や。ゆえに発動中のバインドも吸収弱体化してまう。そのスキを突いたんや。」
シュッ、ガキッ。「鞘を柄にくっつけた?」Doppeladler form. ジャキッ!「双刃剣?」
「無限螺旋!」ギュラララッ!「ダブル・ガリアンソード?!」ズバシャアアアーッ!『なんと!』
「エネルギーを分散した!」「ぶっちゃけ、ドリルやね。エネルギーを外へ弾き飛ばしたんや。」
「そんな?・・はっ?!」ギュラララッ!「もらう!奥義・双鷲旋嘴!」ズガガガーン!

戦艦バラド・ドゥア。『ああっ!』「なのはさんのSLBが・・破れた!」「はじめて見たわ・・」
「さすがシグナム副長、強い!」「四人でいちばん強いよね!」「・・さて、それはどうかな。」
「たく、お前ら何にもわかってねえな。」『え?』「あのくらいの技でやられるタマなら、
『白い魔王』とは呼ばれねえさ。」こく。「・・見て。」「え?・・ええっ?!」「そんな?!」

ゴォォォ・・「あの強烈な攻撃では、さすがに終わったと思いますが・・」「・・ヴォルケンは
まだ警戒を解いてませんね。」「・・!」ぴく。ゴォォォ・・「・・ふう、間一髪だったの。」
「な、なんとほとんど無傷!」「信じられない・・あれほどの一撃を。」「いや、そうやない。
刃渦に巻き込まれる寸前にビットで強固なシールドを形成したんや。」「あの一瞬に?!」
「だが畳み込むなら今しかない。レヴァンテイン!」Bogen form! ジャコン!パシュッ!
「今度は弓に?」キィィィ・・「奥義・鳳翼天翔!」シュバアッ!「エネルギー矢を放った!」
「くっ!」Protection boosted. ヴォン。「またもやビットで強力なシールドを形成!」
「しまいやな。」『え?』ズボオオオーン!ズドオッ!『おおっ!』「シールドを貫通し直撃!」
「あの矢はあらゆる障壁を貫く特性があるんや。ゆえにこそのヴォルケンの必殺奥義なんやで。」

ローゼンクロイツ校長室。「あらら、終わっちゃったかな?」「見事な攻撃だ。あれでは回避も
できなかっただろう。」「さすがベルカ騎士団の筆頭騎士ですね。」「ワッハッハー。みんなが
だまされるとは、さすがだね。」『え?』「どういうこと?」「・・もしや。」「まさか?」

ゴォォォ・・「勝った・・っ?!」ぞくうっ!ばっ!キィィィ・・「・・そんな、まさか?!」
「な、なに?はるか上空に五つの光が!」・・はっ!「撃墜地点にズーム!」ジィィィ・・
『あれは!』「ビットの残骸・・うつせみ!」「ビットで幻影を映してたんやて?いつの間に
そないな手を・・ティアナの幻術か!」「しまった!」Starlight breaker ex fb.
「もらったの!」ズドオオオオーン!「五連一斉射!」「あれでは逃げ場がありません!」
カッ!・・ドオオオオーンッ!『うわっ!』「巨大爆発!」ドドドド!「まるで・・戦略核!」

ローゼンクロイツ。ドオオオンッ!オオッ!【シールド最大出力中ですが、余波が危険なので
何かにつかまってください!】「こ・・これがガンダム一機の攻撃だってのか!ジーザス!」
「まるでソーラ・レイの直撃じゃねえかよ!」「半径数km圏内のものは塵すら残りません!」
「太陽が・・墜ちた。」「なのは・・あんな高みまで到達したか。」ドドドド!・・
「こ・・これではヴォルケンは!」「消滅してしまったのでは・・?」「はて、そやろか?」

「はぁっ、はぁっ・・」Cooling mode. バシュゥゥーッ!スッ・・「・・はっ?!」チャキッ。
「SLBの弱点。技の溜め時間が長いので、それを把握していれば間合いを詰めることは可能。」
「な、なんとヴォルケン後ろをとっていた!」「けど・・あのダメージは!」バヂバヂ!
「唯一の正解、すなわち一本は直撃を受ける覚悟での前進や。むろんスピードと強固な防御が
必要なんで、他の人はマネしたら死ぬで。」「・・さすがベルカ筆頭騎士なの。」「いや・・
実のところ、こうやって立っているのがやっとだ。」スッ・・ユラッ。「おっと!」がしっ。
「一本だけでも、かなり食らったからな・・射線を抜けるのに精一杯で、防御しているヒマなど
なかった。」「バラド・ドゥア。ただちに回収を。ダメージレベルA!」【ヤヴォール。】

ローゼンクロイツ校長室。「引き分け、かな?」「ダメージを受けた方か、一本とった方か。」
「ヴォルケンの腕なら、あのダメージでも首を落とすことくらいはできたでしょうね。」
「まあ、いい感じの収め方かとは思うけどね、ワッハッハ。」「このあと『夜天の王』も交えて
一席設ける予定ですがどうでしょう?」「あー、それいいね。」「いろいろ聞いてみたいな。」
「はやてちゃんかー。ひさびさに会ってみるかな。」「ではさっそく手配いたします。」
「となると、あと二人もついでに呼んで公会議といかないか?」「お姉ちゃんはともかく、
あの出不精が来てくれるかな?」「タダメシ食えるんなら喜んで来るよ、ワッハッハ。」

バラド・ドゥア。「ヴォルケンはだいぶやられたな。」「左腕全損・左脚半壊。ボディーも
許容値以上の加速とダメージであちこちガタがきてるね。メインフレームが無事なのが唯一の
いいニュースかな。」「ストライカーも過負荷で外装が歪んでる。これも全面張り替えだ。」
「で、いつ直りそうか?」「三日くれ。それで完全に直る。」「ついでにMTSの再調整もやるわ。
今回のファイトで得られた実戦データを盛り込んでやれば、コイツはまだまだ強くなるさ。」
「ところではやてちゃんは?」「主は古い知人から招待され、お呼ばれに行かれた。」
「はやてちゃんが出向くとは、よほど大物なの。」「主は顔が広い。誰だか見当もつかん。」

ローゼンクロイツ貴賓室。「お~、東京シティの夜景がよう見えるな~。」「ほぼ最上階です。
今日の戦場もよく見えますよ。」「にしても、一気に片づいたもんだね。」「復興を阻んでた
西東京の異常地帯が軒並み吹き飛んだからな。『市ヶ谷怨霊駐屯地』『渋谷迷宮街』『赤坂砂漠』
『代々木人食い公園』。かろうじて新宿魔天楼が無事だったくらいだ。」「これで復興も
進みますね。」「ワッハッハ、それはどうかな?」「元帥、なにか?」「わかってるはずだよ。
西東京の異常化はデビルガンダムのせいだけじゃないって。」はっ。「・・そうか、サタンか。」
フッ。「さすが大元帥、見事な推理よ。」「復興されては困る理由がある、と?」「そういや
新宿魔天楼が無傷やったんも偶然とも思えん。」「そのココロは?」「もっぱら本業がらみね。
必要な材料の採取は近いほうがいいもの。他のイレギュラーはともかく、魔天楼だけは・・ね。」
「・・それだけではありませんね。もっと大きなことへの布石かと。」「・・アーマゲドン?」
「奴らがまた来る、か。」「遠い将来じゃないですね。この戦力集結と編成の様子からみて。」
「そう。前回の収穫期は大損害を被ったけど、今回は・・」「返り討ちにできる、かな?」
「サタンにプロメテウス、ミカエルにガブリエル、アスモディウスにベールゼベブ、そしてイエス。
戦力はじゅうぶんでは?」「量はだいぶいいけど、あとは質だね。」「BGFもその一環やな。
そしてこの天下三分の計も。」「さすが『夜天の王』、炯眼だね。」「いま表に出てる以外にも
まだ秘めた戦力『嵐の艦隊』も控えてる。もうちょっと現状を維持したいね。」『嵐の艦隊・・』
「ウワサには聞くわ。宇宙航路を陰ながら守る巨大艦隊。」「でも実態をなかなか見せないね。」
「秘匿性も重要だからです。存在が知れては任務に支障が出ます。」「広大な無法地帯である
惑星間航路全体をカバーするとなると、かなりの大艦隊だな。」「仕事柄さすがに知ってるけど、
ちょっと明かせないな。ワッハッハ。」「ウチも一艦隊くらいしか知らんわ。」「ふ~ん・・」

その頃、天王星宙域。「メイデイ、メイデイ!宇宙海賊の攻撃を受けてる!」「モビルスーツが
あんなにいるのか・・とても逃げきれん。」「こんな僻地で死ぬなんて・・ん?」キラッ・・
ゴオオオオオーッ!「な、なんだあの宇宙船は?」「海賊・・じゃない!」シュバババッ!
「ガンダムが・・四機!」ヴン。「緑色のビームサーベル?」「先端がなんか変ですね。」
ヒュヒュン、ズバズバアッ!「なんて速さだ!瞬時に二機のMSを!」「あっちのは?」
ギュララララ!バキバキバキィ!「・・粉砕ローラー?」ドキュドキューン!ビシバシッ!
「狙撃?」ズドオオオーン!「こっちは砲撃を!」ゴォォォ・・「敵部隊・・全滅です。」
「海賊船が逃走にかかりました。」「あっ、高速接近する物体が!」・・キュオオオーン!
ズガガガッ!ビシビシッ、ドカアアアーン!「轟沈!」「今のは・・戦闘機?」「未確認機体、
離脱します。」「通信を。・・こちら貨物船『ホワイト・ベア』。応答を願います。」
【こちら「クリプトン」。無事の航海を。】ザワッ!「クリプトン!」「あ、あの伝説の船か!」
「外惑星航路の守護神・・」「クリプトン、急速に離脱します。」「・・総員、敬礼!」ビシッ!

クリプトン。「艦長、全機帰還しました。」「はいご苦労さん。通常直に戻して。」ポン。
グビッ。「かんちょ、ブリッジは飲酒禁止です!」「ちょっとだけだって。」「いけません!
メイコ艦長といえども、艦内規定は守っていただかねば!」「テトはあいかわらず風紀委員ね。」
♪ピッピッ。「ネル、あなたまで!個人電子機器のブリッジ内持ち込みもいけません!」
ドヤドヤ。「あれれー?またテト攻勢タイム?」「毎度のことでしょ。珍しくもない。」
「・・かんちょ、一杯やりましょ。」くい。「おっけいハク。ルカもいっしょにどうだい?」
「つきあいましょう。」「ミク、デュプティ頼めるかい?」「座っとくだけならオッケーです。」
ドヤドヤ・・「・・たく、艦長とハクさんの大酒飲みがこの艦のネックです。」「まあまあ。
仕事するときちゃんとしてればいいんじゃない?」「それはそうですが・・それはともかく、
ミクシアのNGドライブそろそろ交換時期ですよ。」「ああ、それならレンとカイト兄がもう
始めてるわ。」「状況はどうかな?」♪ピッ。『こちらドック。NGドライブの交換は終わった。』
『はちゅねとたこルカたちがサポートしてくれたんで早かったよ。』「さすがの支援ロボね。」
「特にはちゅねはNGアタッカーのパイロットでもあるし。」「対艦戦の立役者だもんね。」

*******

必殺!シャマルさんなの

アイゼンガルト・医務室。「はい、これでよし。」「ありがとうございましたシャマル先生。」
「この程度のケガなら治療のうちにも入らないわ。次は腕もいで来てね♪」「えーと・・」
「お大事に~。・・さて、今日のクランケはスバルで終わりかな。」♪ピピッ。「ん?」
【シャマル、今夜『会』持つで。】はっ。【ヤヴォール。】♪ピッ。「・・仕事か。」

深夜・物置。「集まったな。ほな会を開くで。」「はやて司令、素朴な質問なんですけど。」
「キャロ、ここでは『元締』言いや。」「元締、なんでいつもわざわざ深夜に物置で?」
「暗殺任務はこーゆー雰囲気で下すんが様式美やからや。」「はあ。・・?」「で、元締。
今回の始末は?」「東アジア某国の独裁者や。長年国民を苦しめとるのはよう知っとるな。」
「ああ・・あの。」「頼み人は?」「その国に親族を拐かされた被害者団体や。政府がまったく
動いてくれんので、募金を集めて依頼してきたんや。」「なるほど。独裁者がいなくなれば国力が
疲弊したあの国は大混乱になりますね。」「いえ、公式には秘匿して病死とかにするんじゃ?」
「そこや。そないな手を使われんよう、海外プレスの目のあるとこで殺らなあかんのや。」
「衆人環視の暗殺ですか。」「それでウチへの依頼なんですね。」こく。『やりましょう。』

魔導飛行船「エドラス」。ヒュォォ・・「まもなく首都上空。対空警戒網、異常なし。」
「風向23・風速8。帆走モード続行。」「降下ポイントまで20秒。」『ほな、いこか。』
シャアアアーッ!スタスタッ。【降下確認。予定ポイントで待機します。】ヒュォォ・・
「ここが首都・・暗いですね。」「灯火管制?」「いや、電力不足や。この辺はまだええ、
郊外なんか真っ暗や。」「この時代に・・ホントに自分のことしか考えてない独裁者ね。」
「この場合はむしろ都合がいいけどね。」「軍事パレードは三時間後に始まるで。それまでに
各自配置についとくよーに。」『ヤヴォール。』「ほな、散開。」シャシャッ・・

翌日、軍事パレード。ワァワァ!『国民よ、偉大なる将軍様の作りし軍は最強である!』
ギュラギュラ!・・バゴオッ!ドサドサッ!『な、なんだ?!』『地面に巨大な陥没孔が!』
ワァワァ!すっ・・わしっ!「なっ?!・・」グイッ!・・「?!・・」メキメキ・・ズドッ!
ゴキゴキィッ!「!」くた・・すっ。「必殺・背骨砕きや。ほなもう一人・・」グイッ、ゴキッ!
「将軍様、ここは安全なところへご退避を!」バサササッ!「な、なんだ?」「・・コウモリ?」
ヒュン、ズバッ!「うわっ!・・羽根が鋭利な刃物のように!」ビュン、ズドッ!「がっ!・・
尻尾?」ズオオオ・・「ど、毒か!・・」ばたっ。「・・ナイトゴーント、ザコはまかせたよ。」

地下シェルター。パシュ。「ここなら安全です。」「核の直撃を受けてもびくともしません。」
「それにしても、いったいどこの国が?」「ネオアメリカが最有力ですが、我が国を攻めたとて
得るものは何も無いはずです。」「となると、ネオジャパンか。」「あの国の政府は、そこまで
行動を起こす度胸はありません。」「だがこれだけの攻撃を掛けられる勢力とはいったい・・?」

地上。「司令、予定どおり目標は地下シェルターに。」「地上の残存兵力の始末はキャロに任すで。
思うぞんぶん暴れたり。」「ヤヴォール。ショゴス、どんどん手当たりしだい喰っちゃえ!」
「シャマル、感知したけ?」「もうちょっと・・全員ロックオン。」「ほな、処刑開始や。」

「・・ぐはっ!」「どうした、陸将?」「・・があっ!」ばたっ。『なんだ!』「・・死んだ?」
「心臓マヒか?」「調べてみます。・・そんな?心臓が・・ありません・・」『なにいっ?』
「心臓のあるはずの場所が・・空洞に。」「そ、そんなバカなことが!・・かはっ!」ぎょっ!
「ま・・まさか!」ばたっ。「幹事長!」「・・同じです、心臓が!」「いったい何が・・?」

「はい、三人め。」「まさか内部から抜き取られるとは思いもよらんやろ。ええか、メインは
最後まで残しておくんやで。」「ロシアン・ルーレットの恐怖をたっぷり味わってから、ですね。」
「そや。ラスボスは最後に殺るんがマナーっちゅーもんや。」「はい、四つめ。」ぽい、ベチャッ。

どさどさっ。「そ・・そんなことが!」「次々と幹部が死んでいく・・衛兵、衛兵を呼べ!」
「ただちに!・・電話が通じま・・っ!」ばたっ。「侍従長まで!・・外へ逃げなくては!」
ガチャガチャ!「・・開かない?!」フッ・・「電気まで・・出して、出してくれええーっ!」

バタン。「こいでよし。」「いいんですか?とどめささなくて。」「地下シェルターの存在を
知っとる幹部や衛兵は皆殺しにしたきん、しばらくは発見されることすらないやろう。」
「鍵はショゴスが溶かしたので開きません。頑丈に作ってあるので、壊すのも難しいでしょう。」
「闇の中で一緒におるんは死体だけ。いつまでどうやって生き延びるかは、本人しだいやな。」
「・・うわ、そういうことか。」「むしろ発狂したほうが楽かもしれませんね。」「そやな。」
ババババ・・「おー、さっそく軍事境界線を越えてきよったか。」「さすがに早いですね。」
「とっとと退散しましょう。見つかると面倒くさいし。」「ほな、帰ろっか。シャマル。」
「クラーヴィント。」シュピィン。「『旅の扉』開きます。目標、エドラス。」Torlauf.

翌日、アイゼンガルト。【・・いまだ上層部の姿は発見できません。国外逃亡したとの情報もあり、
占領軍は全力を挙げて捜索中です。】「何が起こったんだろ?」「クーデターにしては国軍が
壊滅状態なのはおかしいね・・」「国家上層部まるごと蒸発か。まるでマリー・セレストだな。」
「そういえば、主はやては同時期に出張されてましたが。」「シグナム、残念ながら行き先が
違うわ。私とキャロが同行したんだもの。」「そや。まさに現代のミステリーやな~。」ふっ。
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