駄文とすら呼べないような代物ですが、ご容赦ください。
・・・関係ないですが、ストパン風味の流星の擬人化の絵ください。
ある日、突如として海に姿を現した謎の生命体[深海棲艦]
彼女らは出現と同時にあらゆる海域に進行を開始した。
その速度は非常に速く、加えて通常兵器による攻撃が効果的ではなかったということもあり、有効な手段を持たなかった人類は徐々に制海権を失っていった。
この状況を打破するために人類は知恵を絞り、多くの時間を使って対抗策を見つけた。
それは艦娘と呼ばれる者である。
艦娘とは、遥か昔に散った艦の魂や記憶を鉄に籠め、それを元に装備を作る。そしてそれを纏う適正のある者の事を指す。
この艦娘というものが産まれた理由は、ある日発見された深海棲艦の残骸である。
打開策を求めていた人類はすぐに解剖・分解を開始した。その際に深海棲艦の体の一部にとある過去の軍艦の名前が刻まれているのを発見する。
これを見つけた人類は、深海棲艦と過去の軍艦は何らかの関係があるのではないかという説に至る。
そして、過去の軍艦に使われていた鉄を使い装備を作ったところ、深海棲艦に初めてまともなダメージを与えることができたのである。
今ではこの装備の製作法も精錬され、実物を使わずとも完成させることができる段階まできていた。
だがもうひとつ忘れてはならないモノが1つある。
それはウィッチと呼ばれる者達である。ウィッチとは魔導エンジンによる戦闘脚「ストライカーユニット」を駆ることの出来る魔力を持つ少女を指す。
過去に起きたネウロイによる大侵攻と、今回の深海棲艦による侵攻には近いものがあると判断した上層部が実戦への導入を決定。国内のあらゆる少女達の中から魔力を持つ者が集められた。
彼女達の魔力を用いた攻撃は、艦を模した深海棲艦には火力不足でこそあったが、通常兵器に比べ遥かに効果的だった。
艦娘という対抗手段を得るための時間があったのは一重にウィッチ達の活躍あってのことだろう。
とある事件と艦娘の登場によってウィッチの数は大きく減ってしまったが、今でも彼女達は空を飛び続けている。
これは、そんな艦娘達と、1人のウィッチの物語である
AM10:00 某所
満足に舗装もされておらず、人通りもない道の隅に1台のトラックが止まっていた。
その荷台には何か大きなモノが積まれているが、カバーがかかっているため中を見ることはできない。
「・・・はぁ」
運転席にいる女性が一つ溜息を吐く。
腰まで伸びた髪を後ろで縛り、白いスクール水着のようなボディースーツと白の仕官服を身に着けている、その服についた階級章は大尉のものだ。
「本当にこっちであっているのかしら」
開いた窓に肘をかけ、地図を眺めながらぼやいた言葉は酷く気だるげだ
何度か確かめるように地図を弄るが、道の間違いなどは見つからない。
彼女はもう一度溜息を吐き、地図を隣の席に置いて車のエンジンをかけた。
AM11:30 鎮守府・執務室
人目を避けるように作られた、小さな鎮守府
手入れこそされているものの、どこか寂しさを感じさせるこの場所は世間の鎮守府というイメージから遠く離れていた
そんな鎮守府の執務室を整理している人物が一人。艶のある黒い髪を伸ばし、巫女服のような服を身に纏った少女。航空戦艦の[扶桑]である。
扶桑は艦娘の切り札として建造されたが、いざ完成してみれば無視できないほどの致命的な欠陥が複数確認され、戦線に立つことは不可能だと判断された。
後方で欠陥を修正している間に、人類が反撃を開始してからもっとも大きい作戦である[南西諸島攻略作戦]が行われてしまった。
この時、敵空母によって甚大な被害を受けた人類は急遽航空戦力の強化を行おうとした。その強化案は扶桑にも適用された。
だが元々抱えていた欠陥を直すために行われていた妥協、強引な航空戦力の追加によって扶桑の戦闘力は期待を大きく下回る結果となってしまった。
更に、ほぼ同時期に空母艦娘の建造が可能になった事も大きく影響し、扶桑の立場は非常に悪いものとなった。
結果、どこの鎮守府にも必要とされず、ついには厄介払いとして事実上稼動していない鎮守府にまで追いやられてしまったのである。
「ふぅ・・・空はあんなに蒼いのに・・・」
窓から差し込む光を手で遮りながら物鬱げに呟くその姿は美しく絵になるが、昔のことを思い出していた彼女の気分は明るくなかった。
もう一度ため息を吐き、整理を再開しようとした彼女だが、部屋に響いた古時計の音を聞き時計のほうを振り返る。
時刻は12:00を指していた。
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AM11:45 鎮守府・正面口
一人の女性が倉庫から箒を取り出し、落ち葉を掃き集める。その手際は非常に良く、あっという間にゴミや落ち葉が集まっていった。
「今日はいい天気ですね、洗濯物も早く乾きそう」
ダルグレーの髪を後頭部の高い位置で一つにまとめ、薄紅色の和服と紺色の袴を纏っている彼女の名前は軽空母[鳳翔]
[南西諸島攻略作戦]の際に敵空母から甚大な被害を受けた上層部が航空戦力の重要さに気づき、研究・建造された最初の空母艦娘である。
当初はデータ収集や艦娘の対空演習、制空権の確保など大いに軍に貢献していた。しかし他の軽空母や、数は少ないが正規空母が建造され始めると、艦載機の搭載数や速力、航空機用燃料タンクについて等の問題があがり、次第に戦場に出る機会は減っていった。最終的には扶桑と同じように、この鎮守府へと送られ今に至る。
「~♪~~♪」
鎮守府には他にも数人の艦娘がいるが、鳳翔はその中で皆を纏める代表のような扱いを受けている。
姿だけなら扶桑の方が年上に見えるだろうし、戦艦艦娘や正規空母艦娘は他の艦娘からしてみればリーダーのようなものなので扶桑が代表を務めるのが自然である。ではなぜ鳳翔が代表を勤めているかというと、それは彼女の持つ雰囲気が原因である。
鳳翔は誰が相手でも差別をしたり、貶したりする様な事はしない。真摯に相手と向き合い、優しく接するその姿は母のような暖かさを感じる程である。この鎮守府にくるまでに何かしら暗い思いをしてきた艦娘達はその姿に救われてきた。そうして周りからの信頼を得た鳳翔は皆から推薦され、彼女もそれを引き受けたのである。
そんな鳳翔が残っていた落ち葉を集め終わり箒を片付けようとしていると、少し離れた所から車の走るような音が聞こえてくる。
その音にはっとなり、懐中時計を取り出す。時刻は12時になろうとしていた。
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「どうやら地図は間違ってなかったみたいね」
トラックを運転して2時間位だろうか、木と雑草しか無かった景色が変わり、正面に大きな建物の正門が見えた。
しかし、目的地まであと少しだということがわかっても私の気分は大して晴れる事はない。というのも舗装すらされていない道を走ってきた為に揺れが激しく、すっかりお尻が痛くなってしまったのである。
(こうなるなら空を飛んでくればよかったかしら・・・そもそも嫌われてるって言っても私だって大尉なのだから運転手くらい付けてくれてもいいでしょうに・・・)
そんなくだらない事を考えている内に門の前まできたのはいいが、当然門は閉まっていた。インターホンを押すためにトラックを止めて降りるのだが
(警備室にすら誰もいない・・・?いくら人が来そうにないような場所だからってこんな事が?)
やはり地図が間違っていたのではないかと思い地図を開くが、他に間違えるような建物は書かれていなかった。では何か呼び出しを受けているのではないかと考えたが、それでも1人もいないということはないだろう。
ますます訳がわからない。実は私が来る前に襲撃があり、その対応に追われているのでは?もしそうだとしたらストライカーの準備をしたほうがいいかもしれない。
軽く混乱しているせいで変な方向に吹っ飛んだ事を考えていると、1人の女性が門の奥から小走りで向かってくるのが見えた。どうやら偶々席をはずしていただけらしい。
内心ホッとしながら、女性の姿を見る。身に纏っている服は軍服ではなく和服と袴なので一般兵やウィッチではないだろう。加えて私を迎えにきた事を考えると医療・炊事班等とも考えにくい。恐らく彼女は艦娘なのだろう。
「すみません、お待たせしてしまいましたか?」
「いいえ、今着いたばかりよ、気にしないで」
女性の申し訳なさそうな態度にクスリときたが、すぐに顔を引き締め敬礼する。
「日本海軍所属、航空ウィッチの雨霧雅大尉です。本日よりこちらの鎮守府の代理指揮を任されました。」
「日本海軍所属、航空母艦鳳翔です。これからよろしくおねがいしますね、大尉」
お互いに名乗り、握手を交わす。彼女の手は細かったが、とても頼もしく感じるものだった。
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鳳翔の後に続き、鎮守府の中を歩く。彼女の話では他の皆は食堂で待機してもらっているらしい。彼女達からしてみれば私が予定に割り込んだ方、それもお昼の時間なので少し申し訳なく思う。
(そういえば今は12時・・・昔は空で食事を取ることも少なくなかったわね・・・)
昔の事を思い出して勝手にしんみりしていると、鳳翔の足が止まった。どうやらここが食堂らしい。
「皆さん、入りますね」
鳳翔がドアを開けて中に入っていったので後に続くと、そこには3人の少女達が席に座っていた。
初めは鳳翔の姿を見ていたが、こちらに気づくと慌てて席を立ち敬礼した。
「こちらへどうぞ、大尉」
そんな彼女達に取り合えず手で楽にしていいと示しながら、鳳翔に引いてもらった椅子のところまで歩く。彼女はそのまま自分の席には着かずに、私の席の横に立った。
鳳翔を除いた3対の目が私に集中し、人前に立つ時の程よい緊張感が頭をすっきりさせる。第一印象は大事だ、しっかりと決めよう。鳳翔の時と同じように敬礼する。
「日本海軍所属、航空ウィッチの雨霧雅大尉です。本日よりこちらの鎮守府の代理指揮を任されました。」
「「「よろしくお願いします」」」
私の階級を聞いた彼女達は一瞬表情を曇らせたが、すぐに元の表情に戻り敬礼を返してくる。
・・・予想はしていたが、少し悲しいものがあった。だがそれも仕方のない事である。
「着席していいわ。それじゃあ1人ずつ自己紹介をお願いできるかしら」
なるべく表情に出さないようにしながら挨拶をお願いする。これから共に過ごして行くのだから大事なことだ。
「では私から・・・」
まず、巫女服のような服を身に纏った少女が席を立つ。
「扶桑型航空戦艦、姉の扶桑です。よろしくお願いしますね」
彼女は短く名乗り、最後にもう一度敬礼をしてから再び席に着いた。それを見て残りの2人も同時に席を立つ。
「睦月型1番艦、睦月です。」
「睦月型駆逐艦2番艦、如月と申します。」
彼女達も最後に敬礼をして席に着く。少し簡潔すぎるが、問題はないだろう。
「ありがとう、名前は覚えたわ。改めてこれからよろしくお願いするわね。」
私の言葉に彼女達は少し微妙な顔をしながら頷いた。
やはり思うところはあるのだろう、大体予想がついているが。
引っかかっているものをそのままにしておくのは集団での行動に悪影響を出しかねないので、今のうちに解消する事にした。
「何か今のうちに聞いておきたいことはあるかしら?答えられる範囲でなら何でも答えるわ」
私の言葉を聞いて、3人は少し戸惑う様な表情で何かを相談するように小声で話し始めた。
突然こんな事を言われても困るだけだっただろうか、少し配慮が足りなかったかもしれない。
そんな事を考えていると、扶桑がおずおずといった感じで手を上げた。
「では、私からよろしいでしょうか」
「ええ、どうぞ」
「では・・・」
彼女はそこで一旦区切り、1つ深呼吸をする。その表情は緊張しているのか固い。
「単刀直入に聞きます。大尉は艦隊の指揮をできるのでしょうか」
彼女の疑問はもっともである。
最近になって艦娘の数は随分と増えた。それに伴い艦娘を指揮する者を増やす必要もあったが、当然誰でもなれる訳がない。
例外もあり、最近は基準が下がりつつあるが、最低でも士官大学校を卒業し、ある程度以上現場を経験しなければならない。これらの条件を満たす階級は、最低でも少佐である。
さて、ここで私の大尉という階級が出てくる。
海軍は基本的に昇進が遅い、女性だと尚更だ。ウィッチになった時に、トラブルを避ける為にある程度の階級を与えられる事を差し引いても、大尉になるまでにはそれなりの時間か経験、実績が必要である。
この地点で私は現場の経験という条件は満たしている。それなのに少佐になっていないという事は、私が士官大学校を卒業していないという事を指す。指揮について学んでいないのではないかと考えるのは自然の事だ。
「結論から言えば、指揮は出来ます。一応学んで入るし、実戦で臨時の指揮官を勤めたこともあるわ。」
「・・・そうですか、失礼しました」
口ではこういっているが、あまり納得はしていないだろう。まぁこれも仕方のない事である。
「勿論私も口だけで信頼してもらおうとは思っていないわ。信頼してもらえる様に行動で示していくつもりよ。
・・・他に聞きたいことがある人はいないかしら?」
もう一度聞くが、今度は誰も手を上げなかった
「無いみたいね。
それでは今日の指示を出します。・・・といっても、引き継ぎの手続きや書類の整理があるので私は手が離せません。
特に緊急の指令も今のところは無いので今日1日は各自待機とします。明日からは皆の実力を測るために訓練を行うので、その事だけ頭に入れておいてください。それでは、解散!」
「「「「了解!」」」」
4人の返事と敬礼を背に、私は食堂を後にした。
こんな出だしですが、如何だったでしょうか。こんな駄文でも最後まで読んでくださった方がいたら嬉しいです。
オリ主説明
雨霧 雅(あまぎり みやび)
愛称:特になし
出身:日本
階級:大尉
誕生日:12月5日
使用機材:B7A2流星、2式水上戦闘脚
固有魔法:加減速の操作
使い魔:鷹