やめて!!冬木市の復興予算はもうゼロよ!!   作:後藤陸将

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進撃の怪獣王

 冬の若狭湾。月夜に照らされた虹色の膜を纏ったその怪獣の姿はどこか神々しさを監視している自衛官達に抱かせるものであった。退化しているとはいえ、神性を持っていたことも、自衛官たちにそう思わせた一因なのかもしれない。

 その怪獣の名は柳星張、またの名をイリスという。イリスという名は生前の心を通わせた少女からつけられた名ではあるが、実はこれは中々的を射た名前であった。

 イリスとは天上の神々からの伝令役であるギリシャ神話の虹の女神の名を指す。そして、柳星張は元々この星を汚すものとなった文明に破壊をもたらすために作られた存在であり、滅びの運命を人類に告げ、人類の守護者を討ち果たした上で文明のリセットを実行するものであった。

 生前には己に課された使命を果たすべく、人類の希望(ガメラ)に学んで人間の力を己が糧とすることでイリスは超大な力を手に入れた。しかし、その力を持ってガメラに挑んだものの、最後にはガメラの右腕を捨てた一撃によって敗北する。

 今生でも、イリスの願いは変わらない。聖杯戦争に参戦した理由は己の生まれた意義である文明のリセットに他ならなかった。

 ただ、聖杯がイリスに与えた知識によれば、この戦いはイリスにとって生前のガメラとの戦い以上に厳しいものであった。

 まず、イリスはサーヴァントとなったことで大幅に弱体化していた。そもそも全てのサーヴァントが基本的に全盛期の姿で呼び出されるものの、イリスは成長そのものが宝具扱いとなっているために召喚直後は非常に弱体化していた。山の獣は倒せても、戦闘の心得のある魔術師には手も足もでない。

 それだけでも大きな痛手なのだが、加えてイリス自身の知名度補正がないことも大きかった。この世界にも奈良県南明日香村に柳星張のタマゴは存在するのだが、生前の共鳴者である比良坂綾奈にあたる人間が未だに祠を訪れたことがなかったために、イリスはその姿を一万二千年の間一度も晒すことなく眠り続けていた。

 当然のことながら、知名度など無い。この点でも、他の知名度のあるサーヴァントに比べて不利であった。

 そのため、召喚直後のイリスはひっそりとどのサーヴァントにも見つからないように隠れて過ごすことを余儀なくされた。しかも、その弱体化している間にも一刻も早い己の成長のために少なくない魔力が必要となる。幸運にも魔力供給的には恵まれていたが、それでも早期の成長のためには魂喰いは不可欠なものであった。イリスは、ケイネスには知らせずに夜な夜な霊体化して街に出てはひっそりと路地裏で人間を襲って力を溜める日々を過ごした。

 さらに、イリスは生前の成功に学んで人間を己の力の糧にすることを選んだ。糧に選んだのは、イリスに魔力を供給していたソラウだった。可愛らしく弱体で、愛らしい仕草をするイリスに母性をくすぐられた彼女がイリスを溺愛するようになるには、あまり時間はかからなかった。

 そして、イリスは自身の持つ宝具、憎悪繋ぎし黒の勾玉(ヘイトレッド・ネクサス)をソラウに持たせ、彼女との精神系統の融合を試みる。ソラウはイリスの愛らしさに魅了され、イリスに対しては心の壁をもっていなかった。そのため、憎悪繋ぎし黒の勾玉(ヘイトレッド・ネクサス)を通じて彼女の精神に干渉することは容易なことであった。

 数日の内に精神系統の融合の準備が整い、ほんの数時間前、イリスはそれを実行に移した。ソラウを己の身体に取り込んでそのDNAを己のDNAの中に取り込むと共に、精神に干渉してまで育てた憎しみの念をもってその身体をより強く、逞しいものへと変質させていく。

 敵サーヴァントの出現という予想外の出来事があり、途中でマスターであるケイネスに気づかれるというアクシデントがあったが、体内に取り込んだソラウを人質に使うことで精神的な動揺を誘い、思考が停滞した一瞬の隙を突いて令呪を刻んでいる右手を斬りおとすことで無力化した。

 さらに、ケイネスから斬りおとした右手から魔力源である令呪を取り込み、優秀な魔術師であるケイネスを捕食したことでイリスは生前より遥かに早い成長を遂げることに成功する。

 生前と同じ形態にまで成長を遂げたイリスであったが、イリスはそれでもまだ満足していなかった。イリスの成長の直前に新都に召喚され、一帯を結晶塔で覆って陣地にしたスペースゴジラを見たイリスは、この怪物は今の自分では手に負えないということを正確に理解していたからだ。

 自分と敵との力量差を察したイリスは、さらなる力を求めた。ただ、通常のサーヴァントは、召喚されてからどれだけの時間修行したとしても、召喚後に強くなるということはまず無いと言っていい。召喚後の日数に応じてステータスを向上させるスキルを持つサーヴァントも存在するが、その場合もスキルの恩恵で能力が上下するだけであって、能力の上限値は定まっている。

 それは、彼らが(極一部の例外を除いて)死者であるからである。彼らの能力や性格、思考の全ては死んだとき、正確に言えば英霊として座に登録されたときの状態で固定されて召喚されるからである。

 エリザベートと彼女がモデルになったカーミラが召喚された場合には生物学的には同一の個体が召喚されるなどといった一人の英霊が複数の異なる姿で召喚されるパターンもあるが、それらの場合において、主義思想や能力はそれぞれ英霊となった時点のそれが適応される。厳密に言えば死んだときの主義思想、能力が反映されるわけではないというのはこういう意味である。

 しかし、イリスに関してはこの大原則は適応されない。イリスには、召喚後にもほぼ際限なく強くなれる特殊なスキルがあるのだ。イリスの持つ『進化』のスキルは、他生物の遺伝子情報を得ることで自らの染色体をも変化させることができるものである。さらに、採取した他生物の染色体を己に組み込むことによって、体型、戦闘能力を変化させるのみならず、場合によっては新たなる宝具を獲得することもできるのだ。

 当然のことながらこの聖杯戦争に勝ち残りたかったイリスはこのスキルを使うことで己を強化し、敵サーヴァントを討ち果たそうと考えた。だが、目の前に現れた結晶に覆われた街の支配者は、現状のイリスが太刀打ちできる敵ではなかった。

 敵サーヴァントはこの街を陣地とすることで強大なバックアップを得ており、さらに街中を覆っている結晶塔は一つ一つが敵サーヴァントの意のままに動かせる盾であり、障害物であり、槍であった。

 結晶による飽和攻撃と結晶の盾は、イリスにとっては非常に相性の悪いものだ。あの結晶を敵サーヴァントが任意のタイミングで自由に動かせるとなれば、この街全体が敵サーヴァントの檻のようなものであり、快速を売りにするランサーにとっては不利である。

 加えて敵から染色体を摂取するためには触手を突き立てて一定量の敵の体内組織を取り込む必要があった。至近距離に近づくことも困難なのに、敵の檻の中心で一定時間敵と密着するなど、自殺行為以外のなにものでもないとイリスは判断した。

 そうなると、他の生物から進化に必要な染色体を摂取する必要がある。そこでイリスが白羽の矢を立てたのが、北東に存在する別のサーヴァントだった。何故、そのサーヴァントを獲物に選んだのか。実は、そこに合理的な理由があったわけではない。そもそも、イリスにはそのサーヴァントの能力、容姿も何も分かっていなかった。

 イリスが顔も分からぬ相手を獲物に選んだのは、とても感覚的な理由からであった。イリスは、その相手に人類に対する憎しみと怒り、そして破壊願望の共鳴を感じていた。自分と共鳴する負の念を抱く敵を糧にすれば、自分はより強くなれるとイリスは直感的に察していたのである。

 

 

 

「冬木市を飛翔した怪獣がP-3Cを撃墜!!そのままゴジラと交戦状態に入りました!!」

「モスラでも、ラドンでもない……他に飛行怪獣なんていたか?」

「まさか、新種か!?」

 市ヶ谷の司令室は、ゴジラを監視していた護衛艦『みねゆき』からの報告を受けて慌てふためいていた。何せ、自衛隊員の戦死、戦闘による装備品の喪失は、1966年の対ガイラ戦以来およそ四半世紀ぶりのことだ。

 だが、慌てふためく司令部の中で、険しい表情を浮かべながらも一人だけ欠片も同様を見せない男もいた。卒倒した首相から全権を託された男、黒木翔である。

「敵の容姿、攻撃手段は?」

「飛行怪獣ですが、その形態は過去に出現したどの怪獣とも著しく異なった人型に近いフォルムで、数本の触手と光り輝く翼を持つとのことです。攻撃手段は、Pー3Cを撃墜したビームのようなものが確認されています」

「……過去に出現した飛行能力を持つ怪獣は、モスラ、ラドン、バラン、カマキラスしかいない。しかし、そのどれもこの怪獣の身体的特徴と合致しない。しかも、これらはビームなどの攻撃手段は持たないはずです。間違いない、こいつは新種だ」

「それで、どうするのだね、黒木君」

 山地陸上幕僚長に問いかけられた黒木はしばし目を瞑り考える。

「……ほとんど能力の分からない未知の敵です。しかも、ビームを使えて飛行能力を有するとなると、都市部を襲われれば大損害は避けられません。こちらから迂闊に手を出すことは危険と言わざるをえないでしょう。幸いにもゴジラと交戦を始めたようですから、このままゴジラと戦わせて共倒れになってもらいましょう」

「しかし、やつは飛べる。逃亡されれば拙いことになるぞ」

「小松のF-15を若狭湾の上空に待機させます。空対空ミサイル(AAM)を翅に当てることができれば、飛行能力を失わせることはできるでしょう。トドメはゴジラに任せます」

 黒木の答えに、山地は渋い顔を浮かべる。

「怪獣を倒し、国民を護る我々自衛隊が、怪獣を退治するのに怪獣を当てにせざるをえないとは……これ以上の皮肉はないな」

 山地がボソリと呟いた言葉を聞いて、黒木は微かに顔を顰めた。自分の任務を勝つことだと割り切ってはいるが、それでもやはり怪獣を自衛隊の手で倒せない現実に対して黒木も一自衛官として思うところがあるのだ。

 

 

 

 

 雲の上から強襲し、降下の勢いも加算した体当たりを喰らわせるイリス。たまらず体勢を崩して海中に没するゴジラに追い討ちをかけるように触手を突き立てると、イリスはゴジラの体内から細胞組織を取り込み始めた。

 そして、細胞組織から取り出した染色体を自身の染色体に組み込むことで自身の身体を変態させていく。イリスの軟体動物を思わせる表皮は冷えて固まった溶岩を思わせるゴツゴツした肌へと変わっていき、鳥類のような顔は、獰猛な肉食恐竜を思わせる凶暴な牙と強靭な顎を併せ持つ狂相へと変貌を遂げる。

 変化はそれだけではない。細身だったフォルムは全体的にガッチリとしたものに変わり、全体的に人型から恐竜のような体型になった。甲殻を纏った背中からは、小さな山脈を思わせる鋭利な背びれが生えてくる。

 自分の変化と共に、イリスは自分の中に湧き上がってくる力に酔いしれる。力も、防御力もこれまでとは比べ物にならないほどだ。この獲物は、イリスにとっては予想を遥かに上回る上物であった。

 

―――これで勝てる。あの忌々しい人類の守護者など、今の自分の姿ならば相手ではない。

 

 自身が手に入れた強大な力を噛みしめながら、イリスは眼下の獣に視線を向ける。もはや、この獣はイリスにとっては用済みだ。用済みとなったこの下等生物は、生前よりもさらに進化を遂げた今の自分の力を試す試金石にしようと考えた。

 しかし、イリスは目の前の怪獣を侮りすぎていた。人類の最後の希望を討ち果たす使命をもって最高の科学によって作られ、今さらなる力を得た自分が、強化のための糧ごときに負けるはずがないという考えは、過ぎた驕りだったのである。

 

 

 目の前で海中に没した敵に、敵から奪った新たな力、偽・放射熱線(オーバーブースト・アトミック・ブレス)をお見舞いしようとした時だった。イリスは、自分の思考を乱すノイズの存在に気がついた。さらに、自分の身体が思い通りに動かなくなる。意識と身体が分離され、感覚さえぼやけていく。

 イリスは理解できなかった。糧としたはずの下等生物の組織が、『逆に』イリスを糧とし、その身体を侵食し、乗っ取ろうとしているということを。既にイリスの身体組織の40%がゴジラの細胞に侵食され、イリスの制御の元を離れていた。

 自分が自分でなくなる感覚――何かに自分という存在が塗りつぶされる感覚がイリスを襲う。自分が何なのか、自分の使命は何なのかも分からなくなる。自分として積み上げてきたもの、刻まれてきたもの、託されたもの――全てがイリスの中から失われていくものの、イリスは自分が何を失ったのかすら分からずただ自分を肯定する全てを喪失していく。

 自分が自分であることを失い、イリスは、自身を脅かす『それ』が喪失感であることも理解できずにただただ恐怖に震える。

 しかし、イリスの味わう恐怖はこれで終わりではない。細胞による脊髄、脳髄への侵食のみにとどまらず、それは侵食はさらにイリスの根源の部分――魂にまで広がっていたのである。

 イリスの内包するものとは比べ物にならないほどに純度が高い憎悪と狂気がイリスの魂を蝕んでいく。魂は全ての生物の根幹にあるものだ。それは、分霊であるサーヴァントも例外ではない。むしろ、魂をエーテル体で模ることで現界しているサーヴァントの方が、普通の生物よりもその重要性は大きい。

 つまりは、魂の変質とは、その人その物を変質させるものである。サーヴァントの属性の反転などは、まだ魂の根幹が同じであるので同一人物と言えるが、魂が変質したならば、既に変質前のものとは全くの別人ということになるのだ。

 イリスという存在が体内に侵入した悪霊たちによって喰われていく。高位の存在である英霊の魂は有象無象の悪霊が侵そうとしても逆に侵されるのがオチであり、熟練した魔術師のマスターが令呪のサポートを受けたとしても、サーヴァントの魂に不純物である己の魂を融合させることが精一杯のはずだ。それでも魂を根底から変質させることはできるのであるが、魂を根底から侵食し、侵食者の魂に全てを塗り替えるなどということは原則不可能なのである。

 だが、今回イリスが取り込もうとしたサーヴァントは、その原則の枠外の存在であった。そのサーヴァントは、半世紀前にアジアを包んだ戦火によって犠牲になった数百万人の無念と、自分たちの死を過去のものにして忘れようとする人々への怒りに狂う悪霊の集合体――日本人に恐怖を刻み込んだ天下無双の怪獣王、ゴジラである。

 『ゴジラ』という悪霊の集合体の内部は憎悪と憤怒、怨嗟の声が吹きすさぶ嵐だ。その負の感情の坩堝の中にいることで、一人一人の怨念はより強く、大きなものへと変貌していたのである。

 同じような悪霊の集合体の英霊として、19世紀のロンドンで堕ろされた胎児達の魂の集合体であるジャック・ザ・リッパーが存在するが、ゴジラは高々数千人の悪霊の集合体であるジャック・ザ・リッパーとは文字通り『格』が違う。

 ジャック・ザ・リッパーが胎児たちの『母の胎内に帰りたい』という末期の本能的願いの集合体なのに対し、ゴジラは『殺された』『苦しめられた』ことに対する負の念を今際の際に強く抱いた死霊たちの集合体だ。

 死の間際の念ほど強いものはない。自分の命が瀬戸際にあればあるほど、人の思いは強くなり、時には死と引き換えに歴史を変えることだってあるのだから。

 そんな強い死の間際の強い負の念は、そもそもその一つ一つがジャック・ザ・リッパーを構成する胎児たちの念に比べて穢れ、荒み、狂っている。一つ一つが尋常ではない狂気を孕んだ強大な悪霊が、数百万も集い、その中でさらに絶え間なく負の念を増大させているのだ。ゴジラを構成する悪霊たちの恐ろしさは、想像を絶するものである。

 イリスは、突き穿つ憎悪の触手(テンタクラーロッド)でゴジラから体内組織を摂取した際に、ゴジラを構成する悪霊の一部もその体内に取り入れてしまったのである。そして、ゴジラという憎悪の坩堝から解き放たれた悪霊たちは、新たな宿主の中でも以前と変わらぬ憎悪を撒き散らし、イリスという魂を侵していく。

 イリスとて英霊に祀り上げられた怪獣であるが、イリスは元々、創造主の憎悪と執念を元に作られた怪物だ。生前に使命を果たせずに宿敵に敗れた無念と憎悪を抱いてはいたが、その憎悪と無念はゴジラのそれとは比べ物にならない。また、そもそもの生物としての格が違い、魂の格も違ったため、イリスの魂にはゴジラの悪霊の侵食を防ぐことはできなかった。

 己が薄れ消えていく感覚の中で、イリスが最後に見たものは、自分に対して牙をむき出しにする怪獣王の凶悪な形相と、その口から溢れ出すどこか寒気がする青白い光だった。

 

 

 

 

 

「……これが、ゴジラ」

 使い魔を通じてイリスとゴジラの戦いを観戦していた雁夜は、冬木に繋がる国道を走る車の中で身震いしていた。

 たった一撃。至近距離から放った怨嗟咆哮・放射熱線(アトミック・ブレス)1発で敵サーヴァントは爆散したのだ。おそらく、戦闘に擁した時間は一分にも満たないだろう。

 ゴジラは怪獣王の二つ名に恥じぬ圧倒的かつ絶望的な強さを雁夜に見せ付けたのである。

「何じゃ、雁夜。まさか、自分のサーヴァントに怖気づいて聖杯戦争を降りようなどと考えているわけではあるまいな?」

 臓硯がいやらしい笑みを浮かべながら問いかける。

「貴様が怖気づいて逃げ出したとてワシは構わんがな」

「ふざけたことぬかすな、糞爺」

 臓硯に向ける雁夜の顔には、恐怖ではなく喜色が浮かんでいる。雁夜は、自身のサーヴァントが示した圧倒的な力に対する歓喜から震えていたのだ。このサーヴァントであれば、如何なる怪獣をサーヴァントとして召喚したとしても絶対に負けるはずがない。当然ながら、最も殺したい相手のサーヴァントも例外ではない。

「怪獣をサーヴァントとして召喚したとしても、俺のサーヴァントなら一撃だ」

 雁夜は狂気を孕んだ笑みを浮かべながら西に――冬木市のある方角に向き直った。

「今の内に邸で存分にふんぞり返っていろ、遠坂時臣……俺のサーヴァントは最強なんだ!」

 

 

 

 

 

クラス:ランサー

 

マスター:―――

 

真名:柳星張(イリス)(ゴジラ細胞)

 

性別:不明

 

身長:52.5m/体重:25000t

 

属性:混沌・悪

 

 

パラメーター

 

筋力:A

耐久:A

敏捷:B

魔力:B

幸運:C

宝具:A

 

 

クラス別能力

 

対魔力:C

 

第二節以下の詠唱による魔術を無効化する

大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない

 

 

保有スキル

 

進化:A

 

他生物の遺伝子情報を得ることで自らの染色体をも変化させる

それによって体型、戦闘能力を変化させることができる

新たなる宝具を獲得することもある

 

 

神性:E-

 

南の守護神である朱雀とみなされていたことがあるために神霊特性を持つが、殆ど退化してしまっている

 

 

狂化:B

 

パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる

 

 

 

宝具

 

宙裂く音の刃(ソニックウェーブ・メス)

 

ランク:A

種別:対人宝具

レンジ:1~50

最大捕捉:2人

 

ギャオスの武器の代名詞である超音波メス

ギャオスの変異体であるイリスでも使用可能

2本の触手の先端から同時に別々の目標をこうげきすることも可能

 

 

突き穿つ憎悪の触手(テンタクラーロッド)

 

ランク:B

種別:対人宝具

レンジ:2~4

最大捕捉:4人

 

イリスの身体から生える4本の触手

一本一本が槍であり、変幻自在に曲がるために独特な機動で相手を突き刺すことができる

 

 

憎悪繋ぎし黒の勾玉(ヘイトレッド・ネクサス)

 

ランク:E~A

種別:対人(自身)宝具

レンジ:-

最大捕捉:1人

 

イリスと人間との精神系統の同調を可能とする勾玉

勾玉の所有者との結びつきが強くなればなるほどにイリスのステータスが向上し、進化も促進される

同調レベルに応じて宝具のランクが上がり、効果も高まる

精神同調レベルが最高に達したときに勾玉の所有者を勾玉ごと体内に取り込むことで、全てのステータスを2段階アップさせることが可能

 

 

偽・放射熱線(オーバーブースト・アトミック・ブレス)

 

ランク:A

種別:対城宝具

レンジ:1~99

最大捕捉:1000人

 

ゴジラの染色体を手に入れることで発現した新しい宝具

放射能を含む高温の熱線で、着弾した標的を悉く爆発させる

4本の突き穿つ憎悪の触手(テンタクラーロッド)のそれぞれの先端から放つことができる

 

 

制御不能の復元細胞(オルガナイザーG1)

 

ランク:C

種別:対人(自身)宝具

レンジ:0

最大捕捉:1人

 

ゴジラの染色体を手に入れることで発現した新しい宝具

高い自己再生能力と、核エネルギーを摂取する能力ももつが、この宝具の侵食によりイリスは理性を喪失している

また、再生の度に身体組織からはイリスの要素が失われ、よりゴジラに近い存在へと変貌していく

 

 

 

 

 

 

《捕捉》

ガメラ3に登場するイリス

ソラウとの完全な精神融合によって素の能力もアップしていたのだが、さらにゴジラ細胞を取り入れることで生前の完全体を凌駕する進化を遂げた

しかし、ゴジラ細胞によって自己の細胞を侵食されることで自己の意識を消失、さらに魂レベルでゴジラの体内にいた怨霊による汚染を受けて魂が変質、狂気と破壊本能のみに従う獣と化した。




オルガ「…………」(仲間を見る目)
イリス「魂レベルで逆に侵されて瞬殺って俺はお前より冷遇されてないか?」


怪獣王閣下には勝てなかったよ……

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