-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage   作:うかた

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ここら辺から、作者の空想艦が出現します。
どうかお許しを!

もしかしたら日曜か土曜にもう一話投稿できるかもです。


島風と陸奥

ロケット駆逐艦の春風、東風。駆逐艦の五月雨、島風、吹雪、朝潮である。

 

余りにもまちまちで、所属する部隊もばらばらな駆逐艦たちが何故ここで一緒になって走っているのか。

誰かの趣味、というような共通点が見つけられそうでもあったが、深く考えるのはやめておいた。

 

「あらあら、すいぶんと早起きなのね?」

「おはようございます、陸奥さん」

 

駆逐艦たちが走っているのを、横で見ていた陸奥に声を掛ける。

長門型二番艦であるために(主にながもんへの対処)、駆逐艦たちをすぐに守れるところにいるのが、癖になっているのだろうか。

ここまで考えて、何でそんな知識が頭の中に?と少し驚く。

 

「いいのよ、敬語を使わなくても。私は貴方が生まれる前に沈んだもの」

「そうですか。それでは陸奥、私も走っていいでしょうか」

「いいわよ。彼女たちも、自主練習らしいから」

「ありがとうございます」

 

トラックに入り、速く走りすぎている島風と並走する。

 

「にひひっ、少しだけ速いのね。だけど、私の方が速いんだから!」

「負けませんよ?」

 

白石に搭載されている機関は、実は島風のものに改造を加えたものである。

だからこそ、様々な装備を積んでも高速艦に分類に入れるほどに速いのである。

島風は40ノットだが、白石は35ノットであり、島風が全力でないうちは普通に追いかけることができる。

 

つまり、何が言いたいのかと言うと、

 

「連装砲ちゃん!」

「きゅうぅっ!」

「……卑怯ですね」

 

白石に対して連装砲による妨害が入れば、島風の方かなり速いのである。

 

一方その頃……

 

トラック泊地の提督は、朝早くから空軍の司令官と会っていて、丁度本館の廊下を歩いていた。

 

 

その途中で、トラック(走るためのもの。自力で走ったりはしない)で、駆逐艦たちが走っているのを見かけた。

そして、その中に偶然、昨日トラック泊地に着任した白石が混じっているのを見つけた。

しかし、しかしだ。

戦艦クラスの主砲を備え、装甲も十分大きい。

排水量も十分ある。

だというのになんだ、なんなのだこの無情は。

 

「胸が……揺れていない……だと……」

 

次の瞬間、何かが窓ガラスを割って飛来してきた。

 

どぐっという音が遅れて聞こえる。

 

全く動けなかった提督は、恐る恐る飛翔物を見た。

 

壁に、鉄色の何かがめり込んでいた。

 

 

「連装砲ちゃーん!!」

「すみません、多分連装砲は生きているので。提督がどうなったかは知りませんけれど」

 

全速力で走っていく島風の背に呼びかける。

失礼な声が聞こえたため、原因と思わしき場所へ連装砲を蹴り飛ばしたのだ。

 

「あらあら♪」

 

その後ろでは、陸奥が相変わらずニコニコしていた。

この程度のことは、日常のコミニュケーションの範囲内なのである。

アメリカの鎮守府では、提督が戦艦や空母の艦娘に殴られてもぴんぴんしていることもあるらしい。

『世界のビッグセブン』としてアメリカの艦娘とも交流のある陸奥にとって、大概のことは許容範囲内なのである。

 

 

「お~い、生きてるかい~?」

「いやいや、流石に死ぬかと思ったぞ」

「自分で原因を作ったんだからね~。責任は果たさないとね~」

 

死にかかった割にはぴんぴんしている提督に、隼鷹は呆れたような反応を返す。

提督のほとんどすべてを知っている隼鷹は、親友のようなものなのだ。

 

「白石の精神年齢の幼さの原因が俺にあるからと言って、流石に殺されかけるのはどうかと思うんだよな」

「いやいや、他の提督に白石を譲ったり、信濃に乗ったりしていればよかった話だと思うんだけどね~」

「第五独立遊撃部隊の旗艦は白石だ。それはずっと変わらん」

「執着なのか、愛情なのか。判断はしかねるけどね~」

「……まあ、確かに艦としては、過保護にしすぎたかもしれないが……」

 

話しながら、提督の執務室の前に着く。

部屋に入り、そのまま椅子に座るが……昼寝するにはちょうどいい陽ざしに、流石に眠くなった。

 

そして数日間も徹夜していた提督にとって、その眠気はあがらえるものではなかった。




オリ艦(ただし第二次世界大戦がもしも長引いたら出てくるかもレベルで、某霧の艦隊とかのチートクラスは無しでお願いします)募集中です!!

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