-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage 作:うかた
ミッドウェー島の最後の顛末。
ミッドウェー海戦で敵の海上航空戦力を大きく削いだ艦隊は撤退し、陸上にあった様々なアメリカの道具(ブルトーザーからB17まで、事実上宝の山だった)を回収、陸上に無数の地雷を仕掛けたため、アメリカ軍が奪還したとしてもそう簡単には使えないだろう。
航弐の予言によりガダルカナル島に一万七千の陸軍の部隊を送り込み、迫撃砲などの装備もなるべく多く与えた。飛行場が完成した時にはラバウルから島伝いに、なるべく多くの機体を移し、ラバウルとトラックの前哨、オーストラリアとアメリカの遮断を完成させるために大いに役立つというわけである。
航弐の世界では8月7日に海兵隊一万が上陸、泥沼の戦いが始まった。
その戦いの中で、大日本帝国はズルズルと敗戦へ近づいていくのである。
しかしこの世界においては、補給や制空権の面において、水無島の保持は不可能とし、諦めたのだ。これによって、アメリカ軍とガダルカナル島に匹敵する厄介な消耗戦にならないようにしたのである。
これによって、ガダルカナル島に戦力を集中させることができるようになったのだ。
大演習
連合艦隊司令長官主催の演習会。
海軍所属なら誰でも参加できる、一対一の軽い机上演習をトーナメント形式で組んで戦う盤上指揮ゲーム。
とはいえ、見物人を除くとほとんど全員が少尉以上中佐以下であった。この事を聞いたとき、山本総司令官は微妙な顔をしたらしい。
というのも、彼は連合艦隊の一般兵も含めた全体の中から、これからの連合艦隊司令部を担える人物を探していたからである。彼にとっては、それが下士官であろうが機関士であろうが問題を感じないからであった。
景品として、優勝者、準優勝者には一階級特進が報酬としてついてきたため、ともかく、この大演習によって航弐は、大佐への昇格が確定した。
バッタバッタと先任将校らを凪ぎ払い、瞬く間に決勝戦へと駒を進めた……訳ではなかった。
そして、山本五十六の思惑はそれ以外にもあった。
それは、大艦巨砲主義の一掃である。
この演習で、航空母艦によって戦艦を沈めるということが相次いで起きれば、僅かにでもその目を航空母艦へと向けることができるだろうという狙いだった。
ミッドウェー海戦で南雲機動部隊首脳部を失ったのは、そういう意味ではやや厳しかったようだ。
しかし、この思惑はしっかりと的中したようである。
大和型三番艦信濃の航空母艦への改装が決定し、その他にも引退した技術者らを海軍工しょうへ呼び戻した。
しかし、極めつけは、満州国の大連、朝鮮半島の釜山、成歓に、主に軍艦建造のための海軍基地を造ると発表したことと、その人員の保護の為に、一万を越える人物を準軍属にしたことである。
その後、陸軍とも協力して、更に航空機生産の熟練技術者約五千人を準軍属にした。これによって、生産能力を維持することができるようになった。
「それにしても、よく陸軍が、準軍属を認めたな」というのは山本五十六の言葉であるが、それにたいして、裏で色々と動いていた航弐はこう返した。
「辻参謀に話を付けたのです。彼ならば生産能力の必要性が分かるかと」
こうして航弐の人脈は徐々に大きくなっていく のである。
そして 、航弐が提出した輸送船団護衛部隊の強化、対潜巡洋艦二隻によって率いられた対潜艦隊二つの構成、護衛空母、護衛駆逐艦の建造強化。
これらは、新しく作られた建造地帯にて作成され、新しい艦を作る材料を守ることに成る。
こうして、資材を守る体制を完璧に固めることに成功したのだ。
次からは、艦これ編です。
と思っていたのですが、決勝戦で戦わせたかった人物を出していなかったので、あと数回過去編が続きます。