-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage 作:うかた
あ、重巡洋艦と一等巡洋艦の呼び方を固定します。過去編の帝国海軍では一等巡洋艦、他全てを重巡洋艦にします。
しかし、そこからは夜栗側には大きな戦果はなかった。
どころか、航弐の航空部隊による攻撃で、前衛艦隊に大きなダメージを受け、夜戦に突入することになった。
「一等巡洋艦二隻と水雷戦隊を二つ残して、空母機動部隊は後方に逃げて編成をしなおす!各艦隊に、被害と戦果の報告をさせろ」
航弐サイド
「ふん、まあ、そこそこ強かっただけだな」
航弐は、夜栗の艦隊の位置と、部隊の編成を大体理解していた。そして、戦艦を使って、夜栗が壁がわりに置いていった艦隊を一時間で撃破していた。
これは夜栗が予想していた時間を遥かに下回っていて、それは潜水艦による雷撃で、陣形を大きく乱されてしまったからだ。
しかし、航弐がこの砲撃戦で使った潜水艦は二隻であり、残りは全て、夜栗の本隊を射程にとらえるべく、海面下で蠢いているはずである。
「後は戦果を待つばかり」
夜栗サイド
「ふざけるな!一体なんでこんなに潜水艦の攻撃を食らったんだ!?」
夜栗の艦隊は、またもや潜水艦による雷撃を食らっていた。これで、空母一隻を撃沈され、駆逐艦二隻が大破炎上中である。
夜栗艦隊、残存艦
正規空母6→4 軽空母4→2 一等巡洋艦4→2 軽巡洋艦6→5駆逐艦 16→4
「思ったよりも、被害が少ない……?」
主力艦の損害は、想定していたよりも遥かに下回っていた。
「何故だ……?」
大部屋
「ほう、これは……」
「一体何ですか?私が見るに、夜栗君の主力艦は大体健在のようですが」
連合艦隊の総指令長官、将校数人が、ひとつのボードの前に集まっていた。
山本五十六、栗田、小澤と、帝国海軍を代表する顔ばかりである。
この中で、小澤は夜栗を気に入っており、今日はこれなかった角田少将と一緒に、夜栗の擁護者である。
対して、山本は、現在第二航空戦隊の訓練中である山口中将と同じく、航弐の擁護の姿勢を取り始めている。
要は、彼らは自分のお気に入りの人物たちの戦いぶりを観戦するためここにいるのだ。
先程の、ほう、これは……を栗田中将が呟き、小澤少将が質問を返したようだ。
因みに審判役は、先程から冷や汗をかきまくっている。
「ああ、そういうことだったのか」
「一体何を納得しているんだい?栗田君」
「よく見てください、確かに空母はあまり被害を受けていませんが、駆逐艦や一等巡洋艦は壊滅状態です」
その台詞に、小澤少将ははっとした表情を浮かべる。
「まさか、そんな」
「そうだ、機動部隊を率いている人物は、空母以外の艦を軽く見すぎなのだ」
「ああ、そういえば栗田君は、水雷戦隊出身だったね」
つまり、機動部隊の司令官たちは空母を重く見すぎるあまり、他の艦に対して軽く見る傾向があるのだ。
水雷系出身の栗田中将であるから気づいたというよりは、そもそも艦隊の指揮官であれば気づかなくてはならなかったことであるが、小澤少将は、夜栗を擁護しすぎである。
「さらに言えば、潜水艦が猛威を振るいすぎです。その点航弐中佐は、潜水艦をよく警戒しているし、よくその力を使えている」
「ううむ、やはり対潜水艦艦隊を作ったのは正解だったか」
「ええ。ついでに言えば、現実で空母をやられかねないという問題点を浮かび上がらせています」
その時、小澤は一瞬こう思った。
(まさか、これを我々に伝えるために、わざとこれらの戦術をとったのか?)
航弐サイド
現在の航弐の艦隊はこうである。
正規空母6→6 軽空母4→3 戦艦2→2 一等巡洋艦2→2 軽巡洋艦2→2 駆逐艦12→9 潜水艦6→6
「まあ、負ける気がしないな」
ううむ、なかなか大演習回が終わらないですね。