-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage   作:うかた

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この話で一旦過去編は終わりです。


大演習終幕

いくつもあるビル群のうちの、やや目立つ程度の一つの中の、一室で、

 

「な、本気なのか航弐君!?」

 

かの連合艦隊司令長官である山本五十六が、驚いていた。

 

「はい。自分は輸送船団の指揮を取ろうと思います」

 

 

その類稀なる指揮能力によって得た大演習第一位の功績を讃え、航弐中佐を大佐へと昇格する云々の長ったらしい言葉とともに、航弐の大佐への昇格が決定した。

その十分後、航弐は山本五十六司令長官へと自分自身がどうしたいかという要望を伝えていた。

 

航弐が輸送船団への転属を望んだのは、他でもない彼自身が海上護衛総司令部の創設に深くかかわったからであるが、彼自身がそのトップに立てたわけではなかった。

及川古志郎(おいかわこしろう)という人物がその席に座ることになったのだが、航弐は彼のことを嫌っていた。

勿論表には出さなかったが、及川は海軍大臣すらも務めているくせに、海軍内部とはあまり話をせず、重要なことであっても政府内で決めたことを報告会で話すだけであったからである。

 

しかし、航弐にとって予想外に良かったことがあった。

それは、及川が航弐を気に入った事だ。

及川にとって、

「潜水艦阻止帯を作り安全海域とする。ここで自由航行し積極的に稼行率を発揮する。これらの島や陸地を連ねる機雷敷設線を作る。深いところは付近に陸上見張り所を設ける。電探、水中聴音装置で監視し常時哨戒する」

というのが海上護衛総司令部の方向であったが、航弐はこれが及川の口から公式の場に出る前に、これに対してできる限りの現実的な対処を施した。

結果、できたのはこうである。

 

「海上護衛総司令部は、艦隊を主に二つに分ける。

前衛艦隊は、敵の潜水艦が、トラック等の島の間を縫って侵入してくるときに、できる限り撃沈する。これらには陸軍の航空部隊の協力も仰ぎつつ、対潜哨戒機を積極的に使用しながら、半ば自由な運航を許可する。

後方艦隊は、直接船団の護衛に付き、対潜水艦用に改装された護衛空母を最低五隻保有しつつ、輸送船団の集団輸送戦法を導入する。具体的には、計50トン以上の船団を護衛空母一隻以上、他十四隻の護衛を受けつつ、複数の運航を前提とする。

機雷敷設はむしろアメリカ側に有利に働く可能性があり、尚且つ対ソ連用として温存しておくために、よほど有効な地点を除いては基本使用しないこととする」

 

前衛艦隊の性能を十全に引き出すために、各々の艦に乗せる爆雷投射機の大規模な開発、ソナーでも大きな改装を施している。更には、近々非常に大規模な『作戦』を行う予定であり、それが成功すれば大規模な改装も可能になるかもしれない。

 

機雷に関していえば、航弐の世界において生産力が足りず、結局満足な配置をできなかったばかりか、かえってアメリカ軍に利用されていた。

これを防ぐため、ソ連に対しての使用を口実に使用をやめさせたのである。

 

対潜哨戒機は中津川という技術者が技術革新に等しい開発に成功しており、非常に強力なものに、全艦換装される予定であり、更に量産体制を敷き始めている。

更にそれ以外にも、中津川は『陣風』という戦闘機の設計図を提供している。

『陣風』は『零式艦上戦闘機21型』を上回る戦闘力を持ちながら、防弾性能は理論上、重要なエンジン回りや操縦士を、20ミリ機銃を二、三発は耐えるという防弾版で覆っている。

『零式艦上戦闘機』を最大限まで強化した形であり、理論上出しうる最大限の性能を持っている。

だというのに生産能力はかなり高く、21型を上回る数の生産が可能になっており、さらには21型の欠点の一つであった熟練の工業員を必要とするところを大きく改善している。

 

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戦闘機『陣風』

 

零式艦上戦闘機を最大限に高性能化した、文字通りの意味で、現時点で最強の戦闘機である。

広範囲の航続距離をわずかに削りながらも、戦闘能力の大幅な強化を行った。

しかし最大の特徴は、防弾性能と、機銃の強化である。

 

操縦士達の最大の不満であった零式艦上戦闘機の防弾板がないという状況から、重要機関ならば20mm機銃を数発は耐える性能へと改善。

機銃に関しては、中津川によって提供された物を使い、あるいは改修を追加で行うことで、20mm機銃においては命中率の低さと弾数の増加、7,7mm機銃においてはその威力の強化と射程の増加に成功している。

 

全体重力 2952kg

発動機 『中島栄』

航続距離 1802km

最高速度 592km

 

兵装

7.7mm機銃改四式×2

20mm機銃改式×2

 

 

中津川

 

航弐中佐の開発局における別の名前。情報の漏出等を警戒した上層部によって作られた。

特別技術開発員として、海軍工厰に勤めながら、その他のさまざまな場所で活動している。

 

島炭少佐

 

栗田中将のよれば『艦の魂』と交流できるという人物。

大日本帝国海軍始まって以来の女性の佐官である。未だに謎が多い。

 

 

艦の魂

 

???

 

大規模な作戦

 

???




次からは、艦娘編です。
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