-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage   作:うかた

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イベントは入れないので書いてたら更新できました。

というか、0:00になってからのログインの難易度はさすが第零海域ですね。
E-1はとりあえず甲で行っています。
あと、FをS勝利で瑞稲が出てきました。
二回目で泥って、やばい、まじでやばい……。

びっくりです。


空母型深海棲艦とほのかな金色の影

シュゥゥ!!という音をたてて、神通の酸素魚雷がタ級へと向かう。

ごく至近距離から放たれたため、三十秒もしないうちに命中する。

 

さらに、レ級にも砲弾が命中、小口径の方しか持たないレ級は瞬く間に数十発の砲弾を食らい、火だるまになって沈んでいく。

しかし、タ級は意地で攻撃を続け酸素魚雷が命中する間に、駆逐艦全員を中破大破へと追い込む。

 

更にレ級の砲弾が神通をとらえ、大破のまま戦線離脱していく。

 

悔しそうな顔をした神通が後ろへ流れていき、残ったのはレ級と白石、信濃になった。

 

しかし、戦場はイレギュラーが付き物である。

 

そう

 

例えば

 

戦力的にギリギリ互角の状況で、敵に強力な増援が来るとかである。

 

「て、敵艦隊を発見!!ヲ級flagship改二隻!タ級elite二隻!レ級elite一隻!それに、く、空母らしき敵艦一隻!!」

 

「空母らしき!?それって――――ぅくっ!」

 

白石に至近弾の水柱が二つ上がり、破片と熱湯が白石の頬を叩く。

 

「か、勝ち目がありません!撤退を意見具申します!!」

 

信濃の悲鳴に近い声が届くが、ここにきてレ級の砲撃が精度を上げてきた。

今レ級に背を向ければ、瞬く間に潰されてしまうだろう。

 

そして、それがわからない信濃ではない。

つまり、自分が盾になって白石を逃すと言っているのだ。

それを許せるほど、白石は割り切った性格はしていない。

 

「く、信濃は撤退!援軍を呼んでください!!」

「いいえ、撤退するならあなたも一緒です!一人で残ったら、死んでしまいます!!」

 

すぐに信濃の答えが返ってくる。

白石は歯噛みした。

 

このまま戦ってもレ級は倒しきれず、敵の増援艦隊の包囲されて二人とも轟沈。

かといっても信濃は撤退する命令を拒んでいる。

二隻で撤退すれば後ろから撃たれ、二人とも轟沈。

白石には信濃を強制的に撤退させる方法はない。

完全に、八方塞がりだ。

白石の、自分自身の力が足りないから。

こんなことになってしまった。

今ここに、いるのが金剛だったら、陸奥だったら、隼鷹だったら。一体どうしただろうか。

きっと、白石には思いもつかない方法でどうにかしてしまうに違いない。

艦娘ですらない提督ですら、何とかしてしまえるのかもしれない。

 

白石はそこまで考えて、何かを思い出しかけた。

記憶の最も深く、しかし同時に最も思い出しやすいはずのなにかが、あったはず。

 

しかし、その思考すらもかき消すように、信濃から対空電探に感ありの声が、無線で届く。

そういえば無線を広範囲用に換えたままだったな、そんな風に現実から逃げようとして、しかし。

 

やはり無理だった。

現実が、白石を襲う。

 

「……全然、何も、変わってないじゃないですか……!!」

 

叫ぶ、

 

「前と、何も変わらない、変えられていない!!」

 

叫ぶ。

 

「一体何のために!どうして!!」

 

叫ぶ!

 

「私は仲間一人も守れない!!」

 

そして、タイムリミットはすぐに来た。

 

頭上に、無数の敵機が現れる。

それは、二人を押しつぶさんと徐々に高度を下げてくる。

 

白石は、無力な艦娘達を押しつぶす巨大なプレス機に見えた。

 

「フフフ……フフフフフ……!」

そして、その艦載機を発艦させた空母が、姿を見せた。

記憶に無い新しい深海棲艦。

 

余裕を見せつけたいのか、わざわざ随伴艦を連れずに、たった一隻で白石達の前に立った。

しかし、航空機が激しい攻撃を加えてくる中で、その本体に攻撃ができるほどの余裕はない。

 

そんな自分と敵に怒りを感じながら、せめてもの抵抗としてその顔を睨みつける。

 

その時、白石はこの敵艦に傷の痕があることに気が付いた。

この相手は、昔頬に深い切り傷を受けたようだ。

 

しかしそんなことは関係ないと、頭を振って敵の航空機に機銃と三式弾を撃ち込む。

二、三機が火を吹いて墜ちていくが、倍の数の敵機がその穴を埋める。

 

深海棲艦の空襲は、まだまだ終わりそうになかった。

 

同時刻、やや南方の海域にて

 

一つの影が海を進んでいた。

その姿には軍艦の、艦娘の象徴である砲も魚雷発射管も無かった。

おおよそ武装と言えるのは、腰に差した剣だけだろう。

 

しかし、最も大事なことは、

 

 

その目から蒼い炎が立ち上がり、

全身が金色のほのかな燐光に包まれていることであった。

 

特殊海軍所属の艦娘なら、口を揃えてこう言うだろう。

 

あの姿は、深海棲艦そっくりだと。

 

その影は、白石たちが戦う海域を迂回しながら、ひっそりと進んでいった。




PSPでちまちま書いてる現状が……。

次の更新はいつになることやらです……。
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