-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage 作:うかた
たぶんこれまでの五話と比べても、最初の話はかなり出来が悪い気がします。
どうかお許しを!!
艦これが……全部艦これのイベントが悪いんだっ。(小声)
「……ここは……」
私は、真っ白などこかで目を覚ました。
不思議な空間としか名づけようのないそこは、何故か居心地が良かった。
「ここはまさか、天国なのでは」
「違いますよ」
半ば無意識に発した言葉に返答があり、慌てて振り返る。
そこにはさっきまではなかったはずの黒い光があった。
まるで世界から欠落しているかのような光は、どうやら駆逐艦ほどの艦娘を包んでいるようだった。
「あなたは私の体の一部……、艤装のデータの部分の一部を使っているようです」
「……?そもそも、貴方は誰なのですか?」
「すみません、それは提督の口から聞いてください」
「……分かりました」
「話を戻します。記憶の一部を使っているということは、ある程度砲撃戦や魚雷の操作に慣れているということです」
なるほど、と私は納得する。
だから初めての戦闘なのに、初弾を敵艦に直撃させることができたのか。
「いくらかはあなた自身の力のようですが」
「それはありがとうございます」
「おそらく開発班の方々も、それを見越していたのでしょう」
「…………」
私はこの人物が、一体誰なのかは分からないが、何故か吸い寄せられるような魅力を感じていた。
頭を振り、正気を取り戻そうとする。
「ああ、忘れてました。私は、深海凄艦になりかかったことがあるのです」
「!?」
今度こそ、私は本気で驚愕した。
「私に対して引かれているかもしれませんが、それに応じてしまったらあなたも深海凄艦になってしまいますよ」
「…………」
「提督たちが私たちのことを忘れていないおかげで、どうにか免れています」
驚愕の回数が多すぎたため、頭がはっきりと動かない。
一体何から質問すればいいのか、そもそも今の状況が何なのか。
そんな私に、少女が告げた。
「もう時間がないようです。あなたが轟沈しかかったときに、また会いましょう」
縁起でもないことを、と私が考えるより早く、口から声が出ていた。
「待ってください、あなたには――」
しかし、その言葉が終わる前に、私は世界から脱落した。
トラック泊地提督室にて
トラック泊地の提督と、隼鷹は報告書の束に囲まれていた。
「ここのところ、南方海域の深海凄間の動きが激しいって聞いたんだが」
「ごめんねー。提督が本土に行ってるうちに、どうやら飛行場姫とヲ級改フラグシップが出てきたらしくってね」
「おいおい、強敵じゃないか。今はどんな感じなんだ?」
「大体押さえ込めてたはずなんだけどね。まさか西側まで出でくる余裕があったとは」
「おかげで大鳳が轟沈したんだ、総合司令部の話では早めに第一海域を潰して、他に戦力を振り分けなおすらしい」
「なるほどね、第一の次はどこを狙うのかい?」
「南方海域。次はうちが主戦場だ」
「……今完全に潰しにかかるっていうのは……」
「ある程度打撃を与えておくだけのつもりらしい。今潰しても、他の海域から流れ込んでくるだけだ」
「資材の確保を重視してるってことなのかい?」
「ついでに、向後の憂いも断っておきたいようだ」
「なるほど!的確な指揮、よろしく頼むぜ!」
「おう、任せとけ!」
そんな様子を扉の隙間から眺める艦娘が一人。
「うぅー、悔しいデース……!そこは私のポジションであるべきデース……!!」
そんな金ご……艦娘を眺める姉妹艦が三人。
「榛名は大丈夫です……。お姉さまが提督しか見ないからといって、お姉さまを刺したりなんかしません……」
「……ひ、ひぇー!榛名、恐ろしい形相になってるよ!?」
「私の計算が正しければ、もう三分五十秒はここでお姉さまの後姿を眺めることができます……」
後ろを通りかかった陽炎と不知火がまたやっているという反応を示すとおり、これがトラック泊地の日常風景なのである。
更新しました。
この辺りの文章は、作者の都合で時々変わります。