-艦これ- 超々々々弩級戦艦白石です! All the world's a stage 作:うかた
E-4クリアしましたが、雲龍さんが出てこない……。
更新の遅くなった言い訳ではないのですよ?
私はまたもや、初めて見る場所で目を覚ました。
「……?」
全体的に木造の、まるで第二次世界大戦中の学校のような場所だ。
私が周りを見回していると、突然扉が開き、金剛が飛び込んできた。
「へーイ!白石、ヨロシクネー!!」
「よろしくお願いします」
「お、お姉さまー。落ち着いてください、白石さんは病人ですよ?」
騒がしい金剛に続いて、霧島が入ってくる。
「大丈夫ネー!提督にラーヴしている艦娘なら、病原菌は吹っ飛ばあぁっ!!」
私の拳で、金剛が吹き飛んだ。
「お、お姉さまっ!?」
「いててて……大丈夫ネー!提督へのラーヴがあれば、私はいつでもHPフル回復ネ!!」
意外と立ち直りが早い。そしてずいぶんなチートのようだ。
「なら、もっと殴っても問題なさそうですね」
「え、ちょっt――」
私の拳が、今度は二十五ミリ三連装機銃の連射ようなスピードで振るわれる。
叩き付けられる拳に、しかし金剛は反応していた。
手のひらで、拳を受け止められる。
「はっはっはっ!!まだまだ甘いネー!!図星を突かれて少し動揺しているのネー!!」
「貴方は化け物ですか?」
私の攻撃は、全てがかなりの威力を持っているものだ。
金剛型とは出せる火力が違うのだ。
だというのに、完全に私の動きについてくるこの金剛は、一体何者なのか。
こうなれば、もはや意地の問題だ。
この金剛に、一撃でも加えないとどうしようもない。
深海凄艦相手に絶体絶命な状況になったときよりも、さらに大きな恐怖すら感じながら、雨霰と拳を見舞うことはやめない。
だから、私は気がつかなかった。
「しっ、白石さんの目が覚めたってほんと…で……す……」
信濃が、開け放たれた扉の向こうで私たちを見ていたことを。
そして
「仲がいいのはいいことだな」
提督もいたことを。
ただしかなり怒って。
「金剛?お説教の時間だ」
「な、何でですネー!?」
「お前、三日前に赤城がボーキサイト食ってたこと、黙ってたろ?」
「あ、あれは秘蔵の提督の写真をくれると言ったからネー……」
金剛がしょんぼりする。
それより、写真とは一体何なのだろうか。
気になるわけではないが、今度金剛に見せてもら――
「あ、部屋にあった提督の写真は、しっかり回収しておきましたよ」
金剛、貴方にはがっかりです。
霧島が、提督に写真を渡す。
ちゃっかり色の付いている表側が下向きになっていて、見ることはできなかった。
「ご苦労霧島。報酬の写真だ」
「はい!」
今度は提督が、霧島に写真を渡す。
今度も見えなかったが、一体誰の写真なのだろうか。
といより、なぜ写真での取引が行われているのだろうか。
「すみません、この泊地では、写真が通貨代わりになっているのでしょうか?」
「うーん、前はそうじゃなかったんだがな。今では青葉がな……」
「提督の新鮮な写真をくれるのデース!間宮券と引き換えに!」
それは餌付けみたいなものだろうか。
「うん、お前はちょっと黙ってようか」
ずるずると、金剛の襟首を取ってどこかへ引きずっていく提督。
「あ、提督、手伝いますよ」
霧島がそれに付いていく。
よく考えると、提督の顔をよく見ることが出来なかった。
前回の海戦の時も、帽子の陰影のせいで見ることが難しかった。
もしかして、何かの理由で顔を隠しているのだろうか。
身長は百六十五、細め、眼鏡は掛けていない。これだけが、二度の遭遇で提督について分かった情報だった。
ちなみに白石は、単純な火力で言えば、装備なしで金剛型の一.五倍は出ます。
金剛を殴った理由は、後で説明します……。