リリカルなのは~ミッドチルダの聖砦~   作:ドラゴマキナ

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始まり

城斗真吾。

俺の名前だ。

 

大抵は真吾、と下の名前で呼ばれている。

小学校の頃までは、ただの平凡なガキだったんだが、今となっちゃ18歳。

 

この年なら、普通は大学生やってたり、社会に出て働いてるのが普通だろう。

 

俺はと言うと……「魔導士」やってます。

 

魔導士をやってます。

 

大事な事なので2度言いました。

 

マジなんだよこれが……まあ、それ以外にも普通じゃない所もあるんだけど。

 

 

 

前世の記憶がある、とか。

 

 

 

いやホント。冗談じゃない。

 

今の俺とは違う名前、違う親、違う学校、違う友達……高校生までの間だけみたいだけど、その「今の自分とは違う時間」を、俺は体験した事があるかの様に覚えてるんだ。

俗に言う、転生と言う奴か。

 

だから、「この世界」についても俺は知ってるんだ。

 

「リリカルなのは」の世界。

 

前世じゃアニメ放送されてて……最初はよくある魔法少女ものだ、等と決め付けてたら、実はバトルもので凄い熱血ものだったという。

ド派手な戦闘シーンが気に入って一気に見ちゃったんですよね。

 

……こうやって前世の記憶を語るのも、なんか変な感じだよな。

 

何と言うか……前世の俺が他人みたいに感じる、って言うか。

 

 

 

「真吾君?どうしたの?」

 

 

 

おっと。

怪訝そうな茶髪ポニーテールの女性に、こうやって会うのも久し振りだって思ってさ、と返す。

 

「そうだね。この5人が集まる事は滅多に無かったし」

 

「ま、それもこれも、誰かさんがミッドチルダになかなか来ようとせえへんかったからやけどな」

 

「うるせー。こちとら平穏に暮らしたかったんだよ」

 

「まあまあ……」

 

ミッドチルダの喫茶店。

5人組が1つのテーブルに集まり、談笑していた。

 

この内、4人が「第97番管理外世界地球」出身……なんとも珍しい光景なんだろうって思う。

 

「でもまぁ、蓮司君が来てくれて良かったわ~……蓮司君の強さは折り紙付きやしな」

 

「女3人組で頼み込み、だもんな……ったく、そこまでされたら断りきれないっつの」

 

笑顔の関西弁の女性に、茶髪の青年は呆れも含んだ顔で返す。

 

 

 

 

 

高町なのは。

フェイト・テスタロッサ・ハラオウン。

八神はやて。

柊蓮司。

 

そして俺。

城斗真吾。

 

この5人、小学校からの幼なじみである。

それでいて、この5人皆が魔導士。

 

ミッド出身のフェイトはともかく、地球出身4人が魔導士になるってのはなかなか無い事だろう。

 

俺って言うイレギュラーが入り込んでるから余計にこうなっているのもあるんですけどね。

 

なのはとはやても、原作キャラ……しかも主人公枠、キーパーソンだ。そういう因果なんだろう……主人公補正とも言うかもしれない。

 

問題は……柊蓮司だ。

 

まさかの、前世でのアニメ「ナイトウィザード」の主人公に名前も容姿もそっくりである。

 

当然ながら、「リリカルなのは」の世界にいるはずも無いし……俺と同じ転生者か、そう思ったんだが。

 

 

 

「でも、ホントに君は大変だったらしいな……『下がる男』とはよく呼ばれたもんだ」

 

「っ!?やっ、止めろ!俺はもう卒業したんだよ!っつか、ホントは家の縁側でポカポカとした日光に当たりつつ、猫を愛でて、美味いお茶を飲むつもりだったんだああぁぁ!!」

 

 

 

……うん、いかにも原作そっくりの酷い目にあってるから、転生者とは妙に考え難いと言うか。

 

なのはやフェイト、はやて、俺が中学を卒業したらミッドチルダに行ったのに対し、蓮司は嘱託魔導士となって地球に残り、高校生に進んでいた。

 

んだけど、案外近くの次元世界の事件に引っ張られる事が多かったみたいで……アリサとすずか曰く、出席日数が足りず、1回留年したらしい。

 

他にも、中学の時に一緒に任務に行った時も……罠にかかったり、酷い偶然にぶつかったり……まあ、今生きてるのが不思議な位悲惨な目に遭っている。

 

そこで、誰からともなく……「運気が下がり続けてる」等と呼ばれ始め、今では「下がる男」という渾名が定着してしまった。

 

うーん、蓮司が転生者じゃないとすると……俺っていう転生者がこの世界に生まれた時点で、世界の書き換えでも起こってるのか?

良く解らん。

 

「にゃはは……蓮司君、それってお年寄りの発想だよ?」

 

「おいなのは!てめぇ、じーさんばーさんを馬鹿にすんなよ!年の甲を馬鹿にすんなよ!」

 

「にゃ!?」

 

そんなにじーさんばーさんが好きなのかお前。

 

 

 

「ま、それはともかく……機動六課も、もうすぐ始動や」

 

 

 

はやてが目を輝かせながら言う。

 

そう、機動六課……「時空管理局本局遺失物管理部機動六課」がいよいよ近日、スタートを切る事になる。

俺も蓮司も、その部隊に誘われたのだ。

 

「後ろ楯もきっちりしとるし、良い新人達も確保出来てる。なのはちゃん、フェイトちゃん、蓮司君に真吾君っていう、心強い味方もいる」

 

一息ついて、彼女は続ける。

 

「正直言うと、まだ不安要素はあるっちゃあるんやけどな……みんなと一緒やったら、きっと上手くやっていけるって信じとる」

 

だから、と。

はやては笑って言った。

 

 

 

「これから……よろしくな!」

 

 

 

「「うん!」」

 

「ういうい~」

 

「へ~いへいっと」

 

 

 

 

 

さてさて。

俺なりの物語を、作り上げるとしますか。

 

 




ってな訳で……アリアンロッドのヴァイスとシュバルツを読み終えた記念もかねて、始まってしまいましたww

基本アリアンロッドのキャラだけでやっても良かったんですけど、そこはあえてナイトウィザードのキャラも放り込んだ方が日本人キャラがやりやすいよな、て事でナイトウィザードも引っさげました。

って事で、柊及び転生オリ主登場して。
これから、物語が動きだします。

拙い作品ですが、良ければお付き合いください。


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