~真吾~
機動六課。
その廊下を歩く途中でなのは、フェイト、蓮司と合流。
最近、ようやく完成した部隊長室に入ってみれば、はやてとリインは大いにはしゃいでいた。
「わーい!リイン専用のデスクですー!」
「ほんのり木の匂いが残ってる!ええ机や!」
椅子をぐるぐると回しながら遊ぶ2人。
「子供かお前等」
蓮司が真っ先にツッコむ。
「立派な部屋だね、はやてちゃん!」
「新部隊発足おめでとう、はやて!」
「うん。中々良い感じだね」
「あっ、皆も制服にお着替え終了やね!皆似合っとるよ~!」
なのはとフェイト、俺の順に言葉を口にし、はやては俺達4人を見て嬉しそうに言う。
さっきの蓮司のツッコミは見事にスルー。
手を繋ぎながらはしゃぐ3人娘。
俺と蓮司はそのノリに入れず、お互いに微妙な目をしていた。
程なくして、はやてが笑いながら言う。
「それにしても、5人で同じ制服着れるなんて中学校の時以来やね!」
「そうだね。それぞれ、別の道を歩いてたから」
「またこうやって集まるとは、な」
しばらく微笑み合う。
ふと、フェイトがなのはと蓮司、そして俺にアイコンタクトしてきた。それに頷いて、そして全員ではやてに敬礼した。
「本日ただいまより、高町なのは一等空尉!」
「同じく、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官!」
「同じく、城斗真吾陸曹!」
「同じく、柊蓮司」
5人を代表し、なのはが言う。
「5名共、機動六課に出向となります!どうぞよろしくお願いします!」
なのはが言い終えると、はやてとリインも笑顔で敬礼する。
「はい、よろしくお願いします!」
「ですー!」
そうやって、一連の流れが終わった時。
部隊長室に1人の青年が入ってきた。
「失礼します、八神部隊長!ん?」
青年はなのはとフェイトを見ると、嬉しそうな顔になった。
「高町一等空尉!テスタロッサ・ハラオウン執務官!ご無沙汰してます!」
なのはとフェイトは一瞬頭上に疑問符を浮かべて、青年の顔を覗き込む。
程なくして、思い出したらしい。
「もしかして、グリフィス君?うわぁ、すっごく成長してる!」
「ほんと、前はこれ位だったのに……レティ提督は元気?」
2人の言葉に、彼……グリフィスは照れた様な素振りを見せた。
「はい、その節はお世話になりました……母も変わらずです」
それを言い終えてから、グリフィスは顔を引き締める。
「八神部隊長、フォワード陣4名、そして他も皆集合しました!」
「ん。それじゃ、挨拶と行こか!行くで!」
それぞれが返事をし、部隊長室を後にした。
式も終わって、訓練スペース。
早速の訓練で色々駆け回っている新人フォワード陣達を、俺はなのはや眼鏡を掛けた茶髪の女性メカニックデザイナー、シャーリー・フィニーノ一等陸士と共に眺めていた。
別に来る必要は無いと思うけど……まあ、何となくだ。
シャーリーとなのはの会話を聞きながら、自分もその様子を眺める。
ふーん……あれがガジェットドローンか。初めて見る。
お、スバルがウィングロードを消されて建物に突っ込んだ。
それを見ながら、シャーリーがアンチ・マギリング・フィールド……通称「AMF」について説明する。
……やたらとノリノリというか、嬉しそうに話してるのは何でなんだ。
その後、エリオが橋を破壊する、という機転を利かしたり、スバルがごり押しで破壊したり、キャロが召喚魔法で捕縛したり、ティアナが高ランクの魔法を使って敵をぶち抜くのを見ていた。
……何だかんだで、みんな凄い。中学生と小学生位なのに、よくやるもんだ。
「うん、みんな中々だね。……それじゃ、次は真吾君と蓮司君も行ってみようか」
終わった時、なのはの口からまさかの爆弾発言が。
「あ?俺達もやるのか?」
「うん。2人共、ガジェットドローンは初めてでしょ?それに、2人の戦いを見るのも久々だし」
戦闘データも念の為欲しいしね、となのはは言う。
ん……まあ、そう言われたら、やるしかないか……。
どれ位今の自分の力が通用するか、試すには良いチャンスだ。
という訳で、訓練スペース。
いやー、こうやって見てみると凄いなこのシュミレーター。どうなってるんだろ?
「さてと……んじゃ行くぞ、ワイバーン」
『了解』
蓮司がキーホルダーに呼び掛け、キーホルダーの形で待機状態となっている彼のデバイスも軽く明滅して答える。
「セットアップ」
『Set up』
光が蓮司を包み、そして消える。
そこには、黒と紫を基調としたロングコート、紫のズボンに身を包んだ蓮司の姿が。
その右手には、巨大な剣が握られている。
さてと、俺も。
「……武装、招来!」
『Set up』
俺の身体も、光に包まれた。
下半身が青いジーンズに包まれ。
上半身に、ガシャンガシャン、等と一瞬物々しい音が聞こえたかと思うと、朱色の蟹の甲羅の様な鎧が装着された。
……何でだ。
「……久々に見たけど、やっぱり変わってるよな、お前のバリアジャケット……」
「やかましい」
中学生の頃、色々偶然が重なって手に入れたこのデバイス。
名前は一応「キャンサー」にしてるけど……何せこれ、外見が蟹なのだ。
最初は付いてた足のパーツがちゃんと収納出来ると知ってから、だいぶマシになったものの……それでも、何と言うか。
格好良くはない、よな。
……母さん。世の中色々何かが間違ってます。
『2人共、準備は良いかな?それじゃ……行くよ!』
なのはの号令の下、10体のターゲットが出現。
『ミッションは先程と同じ。全ターゲットの捕縛、もしくは破壊だよ!それじゃ、スタート!』
開始の合図と共に、ターゲットが移動を開始。
丁度良い。
このどこか釈然といかない怒りを、ぶつけるとしよう。
「主人公がカニアーマー!?」
「駄目!?駄目と仰るか!?」
「……いや、実に相応しい。オッケー」
てな会話が脳内を駆け巡ったのは全くの余談ですww
カニアーマー、結構好きなんですよ。何だかんだで滅茶苦茶硬いし。
デザインは少し弄りました。まあ、リリカルなのはの世界で作られたらこんなもんです、きっと(オイ
という訳で、次回は戦闘なんですが……。
ナイトウィザードのルルブどっか行った……orz
……前途多難過ぎる。
いや、これはリリカルクロスを先に書けというお告げ……?
まあ、良いや。気まぐれ更新で頑張ります。
感想やアドバイスお待ちしております。