リリカルなのは~ミッドチルダの聖砦~   作:ドラゴマキナ

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初訓練+α

真吾~

 

ふわふわと逃げる機械を追い掛けて走る。

……追いすがるだけでも結構キツい、というのが泣けてくる。

 

説明しよう!

俺のデバイス、「キャンサー」(仮)によるバリアジャケットは普通のものに比べてゴツ目である分、守備力も高い。

けどその分、重量がやはり増え、多少なりとも俺の動きを阻害するので、あまりスピードが出ないのである。

 

(そっちに追い込んだ。挟み込むぞ!)

 

(了解!)

 

なので、機動力がある蓮司に敵を追ってもらい、上手く動いて敵が逃げられない状況を作り出す必要がある訳だ。

 

……よし、追い詰めた!

 

「うおああぁぁっ!」

 

蓮司が剣を振りかぶり、そして一気に勢いを付けて振るう。

薙払う様にして、一気に2体のガジェットを斬り払う。

 

負けてられない。

 

鎧の両肩から、銃口をポップアップさせる。

 

魔力を操作、それと同時に、柊に避けてろ、と指示。

 

『Rebrade!』

 

「シュート!」

 

光り輝く数発の魔力弾を、ぶっ放した。

 

説明しよう!

俺が撃ったのは「リブレイド」。

魔力弾を撃ち放ち、敵に命中すれば小規模な爆発を引き起こす魔法……まあ、アクセルシューターとか、フォトンランサーと似た様な感じの奴だ。

まだ色々と及ばないけど。

 

……威力が足りないのか、破壊までには至らなかった。さては、AMFを全開にしたな。確かに厄介だな、これ。

 

それでも体勢を崩させる事には成功。その2体も蓮司に破壊してもらう。

 

「おし、次行くぞ!」

 

「おう!」

 

蓮司が再び、先程一瞬だけ見えたガジェットを追い、俺も走る。

 

んー……スバルみたいにローラーでも付けるか?

動き遅いのも大変だけど、移動力が低いというのもどうもなぁ……。

前世の記憶じゃ、結構魔導士ってみんなせわしなく走り回ってたと思うし。

 

(3体また行くぞ)

 

(ういうい)

 

蓮司の念話に答え、お互いの場所を把握しながら、またガジェットを追い掛ける。

 

 

 

……よーし、逃げ場は防いだ。

 

一応相手も攻撃してくるけど、命中精度が低めなんだろう。なかなか当たらない。

 

ま、当たったとしても大して痛くないけど。このゴツさのバリアジャケットの守備力と防御魔法のコンボは伊達じゃない、ちょっとやそっとじゃ揺らがない。

 

さて、デカいのをかますとしますか。

 

魔力、集束。

ターゲットは、3体。

 

 

 

『Divine corona』

 

「ファイアッ!」

 

 

 

光り輝く魔力の塊をぶっ放した。

 

それは見事に1体に命中。その勢いのまま更に突き進み、丁度一直線上に並んでいた他2体も破壊した。

 

せ、説明しよう!

今度俺が使ったのは「ディヴァインコロナ」。バスターじゃない、それだとなのはが得意な砲撃魔法の1つになる。

 

大きな魔力弾を発射し、敵に大ダメージを与えるという単純な論理の魔法。

 

……結構疲れるけどな。

 

さて、残りは3体、と。

 

……お、いたいた。

 

 

 

「久々に、試してみるか……ワイバーン!」

 

『Yes、sir。Full drive』

 

 

 

蓮司の指示に、剣が答える。

と、刃の付け根部分がスライドし、そこに隠れていた宝石が輝き始めた。

 

蓮司の身体が、蒼の魔力を発する。

 

愛機に少し力を解放させ、それにリンクさせる様な形で自分の中の力も解放する……らしい。

 

俺はその様な事を試した事が無いので良く解らない。

けど、力をまだ全部は解放してはいないらしいその状況でも、こいつは十分に強い。

 

加速し。

力を増し。

 

程なくして、蓮司の振るった刃は3体を切断、破壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミッションお疲れ様!2人共、良い動きだったよ」

 

なのはの所に戻り、労われる俺達2人。

 

「良いデータも取れました!あ、後で、その子達を貸して下さいね」

 

その子達って……俺達のデバイスか。

 

「構わねーけど……どうすんだ?メンテか?」

 

「それもありますし……せっかくデータも取れましたから、デバイスをアップグレードしようって話です」

 

おお、なるほど。

って、蓮司のはともかく、俺のはちょいと特殊だったと思うんだが……大丈夫なのか?

ま、デバイスマイスターでもない俺が口出してもしょうがないか。

 

「さてと、今日はもう大した用事も無いから……真吾君も蓮司君も、自由にしてて良いよ」

 

お、そうなんだ。

 

「解った。んじゃ、俺は部屋でのんびりしますかね……」

 

手をひらひらさせながら、蓮司は歩き去っていく。

 

俺は……どうしようかな。

 

もうちょっと自主トレ……いや、止めとくか。

今日はお言葉に甘えて、休むとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~??~

 

……不幸だ。

 

どこぞのふざけた幻想なら何でもぶち壊すフラグ建築士ではないが、今の俺の心情を表すにはこの一言が丁度良い。

 

普通に大学生活を送っていたら、ある日バスに跳ね飛ばされた。

 

……不幸っちゃ不幸だが、だけどこれはまだ諦めがつく。

 

赤信号の横断歩道に落とし物をして、それを拾おうとした子供にバスが迫っているのを見たから、それを救おうとして身代わりになってしまったってだけだから。

 

で、これは死んだかな、なんて思ってたら……赤ん坊から人生をやり直す羽目になっていた。

 

これは別に不幸、って訳じゃない。

ただ、そん時から理性はあったから、色々と恥ずかしい目に会う羽目にもなったが。

 

他にも、近くの電柱が倒れてきたり、学校のサッカーの試合中にヘディングを喰らったり、風呂で滑って尻を強く床にぶつけたりと、まあ色々あった。

 

で。

 

高校を卒業して、1人暮らしを始めたのは良いが、良い職にありつけず、不幸だー、とぼやきながらバイトしていたある日。

 

 

 

「ワタシはゲシュペンスト。悪いが、キミの身体をちょっと借りるよ」

 

 

 

帰りの夜道、キラリと光る何かを真っ暗な空に見たと思ったら、それはそのまま落ちて来て俺に直撃。

俺は気絶し、夢の中で変な声を聞いたと思ったら。

 

 

 

「……ふむ、なかなか悪くないな……支障の無い身体で助かった」

 

 

 

目覚めた俺は俺が意識しないまま動き、喋っていた。

 

つまり。

 

 

 

身体を乗っ取られた。

 

 

 

それから、そいつは改めて俺に自己紹介をし、それから色々と話し始めた。

 

魔法や魔導士について。

次元世界について。

ロストロギアについて。

 

聞いている限り、それはまるでファンタジーだった。

 

で、こいつはロストロギアを見守る存在だとかで、様々な人の身体を借りながら、戦って生きてきたらしい。

 

その壮大な話、そして俺の将来への不安に頭を抱えそうになったが、こいつに一旦取り憑かれた以上どうしようもないらしく。

 

 

 

俺は意図せぬままに魔法の世界に足を踏み入れる事になった。

 

 

 

……いや、こういう非日常的なのが嫌いって訳じゃない。

せっかくの2度目の人生だから、何か違う事はしたいと思ってたし。

 

ゲシュペンストが「世界を渡り歩いての旅」なんて言うから、てっきり凄まじいサバイバル生活をするもんだとばかり思っていたけど……案外飯は食えてるし。色々新鮮なものが見る事が出来て楽しいってのもある。

 

けど。

 

 

 

「「グルルル……」」

 

 

 

こういう化物っぽい奴と戦う時だけはやっぱり嫌になる。

 

実際は身体の主導権が変わって、ゲシュペンストが戦う事になるのだが。

何せ戦うのはやはり俺の身体、しかも身体能力はまだマシって程度な訳で。

それでいて俺とゲシュペンストの感覚は共有してるっていうんだから、戦闘は本当にヒヤヒヤの連続なのだ。

 

「どうした、晴也。溜め息をついて」

 

俺……儀堂晴也の身体を今使っているゲシュペンストが、その口を使って言う。

 

(また戦いかよ、って思ってさ)

 

対する俺はテレパシーの様なもので返す。

 

「ふむ。まあ、仕方ないだろう。ワタシの旅の半分近くは、こういう戦いだ」

 

(そうかい。……頼むから、敵の攻撃は極力喰らわない様にしてくれよ?)

 

ゲシュペンストの言葉に答え、ついでに頼み事をしてみる。

 

すると、そいつはニヤリと笑った。

そして、手に持つ杖型デバイスを軽く振るい、構える。

 

 

 

「宿主の頼みとあらば」

 

 




相変わらずのナイトウィザードのターン。
アリアンロッドの登場はもうちょい先です、期待してる皆様にはごめんなさいorz

ルールブックも無いままに戦闘描写。なので、どこかおかしい所もあるかも……(汗)

そして、また新キャラ登場……しかし、ナイトウィザードからこのキャラが登場するとは誰も思うまい!思ってた人、いたら是非友達になってください。あのリプレイは個人的に大好きです(爆)

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