真吾~
現地に向かうヘリの中。
「新デバイスで、ぶっつけ本番になっちゃったけど……練習通りで大丈夫だからね」
「はい」
「頑張ります」
なのはがスバルとティアナに話しかけ、2人が答える……さすがに緊張してる様だ。
「エリオにキャロ、それにフリードもしっかりですよ!」
「「はい!」」
「キュク!」
元気が良い返事。
だけど、内心じゃ相当緊張してるんだろう。エリオはともかく、キャロは浮かない表情だし、フリードはそんな彼女を心配そうに見ている。
「危ない時は、私やフェイト隊長、リインと真吾君、蓮司君がちゃんとフォローするから。おっかなびっくりじゃなくて、思いっきりやってみよう!」
「「「「はい!」」」」
周りに気を配らないといけない。とりあえずこれは最優先だ。
俺の守備性能を考えれば、いざとなれば他のメンバーを庇う盾役は十分こなせるし。
と、そこで通信が入った。
なんでも、飛行型ガジェットが来たとの事。
「うん、私も出るよ!フェイト隊長と一緒に、空を押さえる!」
「解りました。ご無事で!」
パイロット、ヴァイスとのやり取りの後、なのはは外へ飛び出す準備をする。
と、彼女はくるりと振り返り、キャロに声を掛けた。
「ね、キャロ。大丈夫だよ……キャロの魔法は、みんなを守れる、優しい力なんだから」
そう言うなのはの言葉に、キャロはコクリと頷く。
「ん。リイン、真吾君、蓮司君、後はよろしくね」
「はいです!」
「ういうい」
「おう」
俺達の返事になのはは満足そうに頷くと、外へ飛び出した。
それからセットアップし、空を飛んでいく。
それから程無くして、俺達はリインからミッションの説明を受けていた。
「任務は二つ、まずは、ガジェットを逃走させずに全機破壊する事。そして、レリックを安全に確保する事。……ですから、スターズ分隊とライトニング分隊、それぞれに分かれてガジェットを破壊しながら、中央に向かいます。ちなみにレリックはここ……7両目の重要貨物室。スターズかライトニング、先に到着した方がレリックを確保するですよ」
「「「「はい!」」」」
「うい!」
「了解」
「で!……私も現場に降りて、管制を担当するです!」
そう言って、リインも騎士甲冑姿に変わる。
甲冑……なの、か?これ?
……ま、良いや。鎧云々で何か言える立場じゃないし。
「さ~て、お前等!隊長さん達が、空を押さえてくれているおかげで、安全無事に降下ポイントに到着だ!……準備はいいか!」
「「「「はい!」」」」
「オーケー!」
「問題無いな」
ヴァイスの声にそれぞれ返事をし、スタンバイ。
まず、スターズ分隊の二人が先に降下する。
「スターズ3、スバル・ナカジマ」
「スターズ4、ティアナ・ランスター」
「「行きます!!」」
「いくよ!マッハキャリバー」
「お願いね、クロスミラージュ」
「「セットアップ!!」」
『『Stand by、ready。Set up!』』
セットアップし……着地成功。
「次!ライトニング!……チビっ子共……気ぃ付けてな!」
「はい!……一緒に、行こう?」
「うん」
「ライトニング3、エリオ・モンディアル」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ」
「「行きます!!」」
そうして、手を繋いだまま2人は一緒に降下。
「ストラーダ!」
「ケリュケイオン!」
「「セットアップ!」」
『『Stand by、set up!』』
バリアジャケットを展開……こちらも無事、着地成功の様だ。
「ラストは、あんた等か。気を付けてな!……後」
「ん?」
「何だ?」
ヴァイスの声が少し低くなったのを聞いて、振り向く。
「あの4人の事……よろしく頼むぜ」
「ま、しっかり守ってやるよ!ライトニング5、城斗真吾!」
「任せときな!ロングアーチ、柊蓮司!」
「「出るぞ!」」
2人で空中に身を投げ出す。
……さて、正式名称も付いた俺の相棒。よろしく頼むぞ!
「フォートレス!」
「ワイバーン!」
「武装、招来!」
「セットアップ!」
『Ready、set up!』
『Stand by、set up!』
身体がバリアジャケットに包まれ、それから程無くして着地成功。
……お?
所々が鋭角的なデザインになり、ほんの少しだけスリムになった様な……。
ちょっとだけマシになったか。
「じゃ、俺はライトニングの方に行ってくる」
「ういうい、こっちはスターズの方ね」
蓮司と言葉を交わし、そして別れる。
行く手を阻む様に、2体のガジェット。
『Prism up』
繰り出してくる攻撃を魔法障壁を張ってガード。
「シュート!」
『Rebrade』
カウンターとして、魔力弾をぶつける。
おぉ、性能上がってる。
色々補助してくれるって訳か、助かる!
ガジェット達に魔力弾を複数ぶつけ、破壊。
そしてスターズの2人に追いつこうと走る。
……走り難さは相変わらずか。
『Variable bullet』
「シュート!」
「ファイアッ!」
『Divine corona』
ティアナと合流。
彼女の放った球がAMFを突き抜け、敵を破壊。
俺も続いて、他のガジェットに魔力の塊をぶち込んで破壊する。
それから2人で内部に侵入、リニアレールを停止させるためケーブルを破壊してみる。
が。
「駄目ですね……ケーブルの破壊、効果なし!」
「しょうがない。リイン、車両の停止を任せるけど良いか?」
『了解です!2人はスバルと合流してください』
「了解!」
「うい!」
『One hand mode』
リインとの通信を終え、ティアナはクロスミラージュを1丁に変え、スバルと合流するために進む。
「しかし……さすが最新型、色々便利だし、弾体生成までサポートしてくれるんだね」
うん、俺も思った。
これだけで、戦い易さが一気に増している。
『はい、不要でしたか?』
「アンタみたいに優秀な子に頼りすぎると、私的にはよくないんだけど……でも、実戦では助かるよ」
『ありがとうございます』
十分ティアナも優秀だと思うけど。
こんな事言っても、何の慰めにもならないか。
でも、別に凡人ではないと思うけどな。
外へ出てみると、スバルが宙へ飛び出している所だった。
が、すぐにウィングロードが展開され、事なきを得る。
「うわぁ……マッハキャリバー……お前って、もしかして……かなり凄い?加速とか、グリップコントロールとか……それにウィングロードまで……」
『私は貴女をより強く、より速く走らせる為に作りだされましたから』
「うん!……でも、マッハキャリバーはAIとはいえ心があるんでしょ?だったら、ちょっと言い換えよう!……お前はね、私と一緒に走るために生まれてきたんだよ」
『同じ意味に感じます』
「違うんだよ……色々と」
『考えておきます』
「うん!」
……デバイスとコントをする少女。何と言うか、シュールだ。
ティアナも同じ様に感じたのだろうか、スバルにツッコミを入れ、ギャーギャーとやかましく騒ぎながらガジェットを破壊する事しばし。
「あれが……」
「フリードの……本当の姿……」
「うぉ……すげぇ……」
遠くに現れた、純白の龍……龍魂召喚によるフリードの真の姿が見え、俺達は少しの間それに見入っていた。
カッコ良いな……リアルで龍見るとこんな感じなのか……。
「あっちの3人には、もう救援はいらないですね。……さ、レリックを回収するですよ」
「「はい!」」
「うい」
いつの間にか合流していたリインの言葉に答え、重要貨物室へ向かう。
程無くしてレリックの確保にも成功、ガジェットの殲滅も完了した様だ。
重要貨物室から出てみれば、丁度フリードに乗ったライトニング2人と蓮司、それから空を飛んできたなのはとフェイトも集まった所だった。
「レリックは?」
「ちゃんと確保してます」
「そう。みんな、お疲れ様。良く頑張ったね」
そんなやり取りをした後に、皆で一息付いた時だった。
『ガジェット反応を確認!そこから少し離れた森です!』
また通信が入り、一斉に皆の表情が強張る。
空を飛べるなのは、フェイトの2人がすぐに向かい。
残りの俺達はレリックの移送を護衛する事になった。
と、いう訳で本格的に初戦闘!
ディフェンサーなんていなかったんや……。この世界観じゃ、カバーリング役があまりにも少なすぎる。
せっかくのカニアーマーだし、いつかはちゃんとディフェンサーっぽくしてやりたい所。
次回から少しオリ展開入ります。
感想やアドバイスお待ちしております。