Fate/Zero~絶望を切り裂く閃光~   作:スペル

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かなり前

スペル「へ~F/Gでギルガメシュの限定やってるんだ…‥石もそこそこ貯まったし、十連やってみるか」

呂布「「■■■■■■」」×2

スペル「マジで!!?これもう一回いけるんじゃね?」

ランスロット「「■■■■■」」×2

スペル「はい?」

ヘラクレス「■■■■■■」

スペル「はいはい?」

ギルガメシュ「フハハ。この我を引き当てるとはな。運を全て使い果たしたのではないか?」

スペル「はいぃぃいいいいいい?」

その後

スペル「この流れながら、冬木限定でも来る筈!!」

エミヤ「よろしく頼むぞ、マスター」

スペル「・・・・・・夢?」

F/Gのサーヴァントプレゼント

スペル「此処はもうロマンを取るしかねえだろ!!」

ジークフリード「すまないが、これからよろしく頼む」

ってな事がありました。ホントどこぞの慢心王の言う通り、運を使い果たしたんじゃないだろうな?そしてなぜ、こうも狂戦士が多いの?


まあ、私的な報告は置いといて、楽しんでくれたら嬉しいです



第十一話 贋作者(にせもの)

それは不気味な肉の波と評せるものだ。不気味な海魔が、集まっている子供たちの血肉を欲して迫る。歩みは遅いがそれが逆に子供たちの恐怖を増大させる。

しかし、海魔たちはある一定の間合いに入った瞬間、その命を散らす。

 

「ハアァッ!!」

 

純白の閃光が横に奔る。しばしの間の後、海魔たちは自分達が斬られた事に気が付いた様に血潮を出しながら地に倒れる。子供たちを中心に約五メートル円から先に海魔たちは未だに一歩も進めていない。いな、もっと正確に撃ならば、飛び散った血ですらその円の中にはない。全てレイジが切り払っているのだ。

 

《レイジ!!右から来るぞ》

 

「行かすか!!」

 

ユキヒメの言葉が響くと同時、レイジが閃光一閃で海魔を切り伏せる。そう言った作業が、かれこれ十分近く続いている。

 

「どうですか?如何に英雄といえど、数の暴力の前には無力!!いい加減、己の浅ましさを思い知ったのでは?」

 

先ほどの怒りも現状の状況から余裕を取り戻したのか、キャスターが優越感に浸りながらレイジに告げる。そこのねっとりと身体に心臓にへばり付く様な声に子供たちは震える。

しかし、当のレイジは一匹の海魔を切り伏せ、肩にユキヒメを背負いながら告げる。

 

「そういうセリフは、一体でも俺の後ろに通してから言いやがれ」

 

《ふむ、その通りだ》

 

確かにキャスターの言う通りレイジは攻め切れていない。しかしそれは攻められないからではない、攻める気がないのだ。現状でレイジとユキヒメが優先したのは子供たちの安全だった。だからこそ護りに徹した。

 

「ッ!。いいでしょう…‥まだその口が利けるというなら、その言葉を今すぐに神への怨念へと変えて差し上げましょう!!」

 

怒号と共に海魔たちが先ほど以上の数で同時に迫る。それは最早肉の壁だ。押しつぶさんとする。迫る圧を前にしてキャスターは哂う。どんなに優れた英雄だとしても、この状況では苦悶を浮かべるのは当然だろう。逃げ場もなく後ろには護らねばない者達がいる。己の偽善が招いた絶望を前にした表情を想像し、不気味な笑い声がこぼれる。

そんな時だった。肉の壁の僅かな隙間、確かに見た、絶望的なはずなのに、笑みを消さないレイジの姿を。

 

「なにっ!」

 

「薙ぎ払えッ!!」

 

――――零式刀技(れいしきとうぎ)(えん)

 

肩に背負ったユキヒメを横に凪ぐが間合いが少し遠い。だが瞬間、ユキヒメの刃から純白の光が線となり放たれる。眩い光と共に、海魔たちが倒れる。

その光景を見てキャスターの目が大きく開かれ、驚愕を露わにする。

 

―――――バ、バカな!あ、ありえない

 

海魔を切り裂いた純白の光が、常夜の闇を優しく照らす。その姿が余りにも似ている。かつて民のために立ち上がり、神の加護を得て勇敢に戦場を駆けた彼女に。先ほどまで全く似ても似つかなかった筈なのに、優しく弱気者の為に戦う姿が被ってしまう。

 

――――ありえないありえないありえないありえないありない

 

彼女は復活した。だからこそ、目の前の存在に憎悪を抱く。その気高く清いき魂は、この世に一つのみ。それ以外の存在など、贋作以下の害悪でしかない。

 

「赦せね…‥赦さぬ…‥赦さぬ」

 

「うん?」

 

突如として己の頬を爪で裂き、血と憎悪の言葉を垂れ流すキャスターの姿にレイジは、言いようの無い悪寒を感じる。後ろに居る子供たちが小さく息をのみ、悲鳴を上げる声がレイジの耳に届く。

 

《レイジ、油断するなよ。あやつの様子がおかしい》

 

「ああ、言われるまでもねえよ」

 

ユキヒメもキャスターの異変を感じ取り、レイジに警告する。対するレイジもより一層集中する。今までの経験が言っている。此処から先は先ほどの様には上手くいかないと。海魔たちは不気味なほど静かに、レイジと子供達を囲っている。

 

「そうか‥‥‥」

 

キャスターのこぼした言葉は余りにも小さな物。されど、感情が抜け落ちいっそ清々しささえ感じさせる声は、恐ろしいほどその場所に響いた。

 

「これは試練。‥‥‥私のジャンヌに対する愛が試されてるのですね。いいでしょう、憎き神の思惑に載るのは釈然としませんが‥‥‥‥見ててください、ジャンヌゥゥ!!今すぐにこの贋作者(にせもの)を打倒し、貴方の存在を無二のモノとするッ!!」

 

天に両の手を掲げ宣言するキャスター。しかしレイジは何も反応せず、周りに最大限の警戒をしている。

刹那、レイジの警戒の網に何かが引っかかる。

 

「ッ!!?」

 

《レイジ!!》

 

ユキヒメが言葉を発するとほぼ同時、レイジは地を蹴り跳び上がり、迫る触手を切り裂く。レイジの視界には、海魔の血から生まれる新たな海魔の姿。

 

「そういうのもアリかよ!!」

 

「さあ、海魔たちよ!!即刻、その贋作者(にせもの)に、あの美しき魂を語った事を後悔させ、ジャンヌを無二のモノに!!」

 

「訳の訳の分かんねえ事言ってんじゃねえよ!!」

 

迫る海魔の攻撃を受け止め、切り裂きながらレイジは、より一層集中する。血から海魔が生まれたと言う事は、一滴の血さえも子供たちの方に飛ばしてはならない。先ほど以上に圧倒的な不利な状況がレイジの集中を、否応なしに高める。

 

 

 

 

何度切り裂いただろう。何度返り血を凪いだだろう。一対多の圧倒的数の差の戦い。数えるのもバカになるほどの海魔たちを切り伏せてきたレイジ。その息が僅かに上がり始める。レイジの顔に疲労の色が見え始め、大量の汗が流れている。その姿を見てキャスターは狂喜の笑みを浮かべる。今まで見せていたあの美しさが霞み始めている。

 

「ああジャンヌ‥‥もう少し、もう少しで‥‥」

 

祈る様に告げながら、更なる海魔をレイジに差し向ける。そして高らかにレイジにキャスターは告げる。

 

「気分はどうですか、贋作者(にせもの)。貴方のような卑しき神の手先風情が、あの魂を真似る事自体愚かなことだったのですよ。今、そこにいるのが彼女であったならば、無知なる子羊たちを庇いながらとて私に勝てるでしょう。しかし貴方のような贋作者(にせもの)にはそれが限界なのですよ」

 

かつての一軍の将として才能か、その声はよく響き分かりやすい物だ。レイジから返答はない。それに回す気すらないのだろうと辺りを付け、キャスターはその贋作者(にせもの)が絶望し死にゆく姿を見ようとする。

しかし、その問いに答えたのはレイジでは無かった。

 

《確かに貴様の言う通りかもしれなんな。キャスターよ》

 

凛としたユキヒメの声が戦場に届く。その声は先ほどのキャスター以上に戦場に響く。

 

《外道に堕ちたお前が唯一その名を語る時だけは、形は違えど強固な意志を感じる。貴様にとって、その者は絶対なのだろう。そしておそらく、貴様の言う通りその者ならこの状況を打破できるのであろう》

 

紛れもなく賞賛に近い言葉。それがより一層キャスターを上機嫌にさせる。

 

《確かに此処にいる子供達を見捨てれば、私達は貴様の簡単に勝てていた》

 

発せられる言葉がキャスターの歓喜を最大限に上げた上げた瞬間

 

《全てを護るなどそれこそ全知全能でなければ不可能だろう》

 

「実際、俺達にだって救えなかった命はたくさんあるぜ」

 

レイジがユキヒメの言葉を続ける様に話始める。

 

「ええそうでしょう‥‥‥貴方のような贋作者(にせもの)が彼女の様に救えるわけがない」

 

諦めた。キャスターがそう判断してもおかしくはなかった。実際、キャスターの瞳に映るレイジから、あの美しさが消え失せ始めている。

最大限の歓喜が、最大の狂喜に変わろうとした…‥‥‥が

 

「でもな、今目の前で救える命があるなら、俺は何度だって手を差し伸べる。俺だって全てを救えるとは思ってねえよ‥‥‥それでも救いを助けを求める人達の声に応えなくて、勇者が名乗れるかよ!!!」

 

《ああ、そうだな。レイジ!!》

 

宣言と共に、純白の光がユキヒメよりあふれ出る。それと同時に再びキャスターの瞳にあの美しさが輝き始める。

 

「ほ…‥ほほざけぇぇぇぇえええええ贋作者(にせもの)風情が!!一端に、彼女と似た言葉を光を輝きを放つなぁぁぁぁぁあああああああああああああああああっ!!絶望しろ!!今すぐ、その偽りの罪を地の底の更なる底の地獄の闇なのかで滅びろぉぉおおおおおおおおおおおおおお」

 

「絶望だけはしねえよ。絶望した先に希望なんてものはないんだからな」

 

純白の光が海魔たちを吹き飛ばし、一種の安全圏を生み出す。

 

「希望だと!!?この状況で何を言っている‥‥‥貴方達にある運命は黒き闇の絶望のみ!!そこに希望等ある訳がない!!」

 

絶叫と断叫の言葉。されどレイジは、冷静に一言告げる。

 

「生憎だけどよ。策もなくただ堪えてたわけじゃないんだぜ?」

 

「なにを言って…‥」

 

キャスターが言葉を発せたのはそこまでだった。レイジの上から迫る二体の海魔の姿を視界に納める。気がついた様子もない。ならばやはり死は絶対だ。

 

そう、それは策と呼ぶには余りにも信頼が多い。悪く言えば他力本願な策。しかしレイジは来る(・・)と確信していた。今世(こんせ)のおいて、誰よりも二人を理解できると自覚してるから。

だからこそ、避けようとは思わなかった。もう既に感じているから、先ほどの暗い闇を照らす光を。

 

響いたのは切り裂く音。空中にて切り裂かれた海魔たちは死体となり落下する。そしてレイジの隣に二人の騎士が現れる。

 

「遅かったじゃねえか、セイバー(アルトリア)ランサー(ディルムッド)。特にセイバーはもっと早く来れただろ?お前の城だろ」

 

「そういうのであれば、此方のセリフです。セイヴァー。貴方なら、もう少し敵の数を減らせたのでは?」

 

「ああ、確かにセイバーの言う通りだな。よもや後れを取ったなどとは言わんよな?」

 

「お前らの為に残しておいたんだよ。颯爽と現れて、敵がいませんでしたじゃ、カッコつかないだろ」

 

「そうですか」

 

「その気遣い痛み入る」

 

レイジと並び立つは、己が刃を交わしした好敵手。驚愕するキャスターと不敵に笑って見せるレイジ。

闇を照らすか細い光が、大きく形をとる。




因みに、贋の美しさを作った者という意味で、キャスターーは贋作者をにせものと読んでいます
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