でもなぜ、キャスターとバーサーカーしか出ないんだ?
そしてこの小説が結構前ですがランキングに載りました(最高28位)!!ランキング自体今まで興味もなかったのですが、ランキングを見て面白そうだと読みに来てもらった人もいるみたいで、ランキングってすげえ!!ってなりました
楽しんでくれたら嬉しいです
拮抗し合う互いの刃。先に動いたのはレイジ。
「下がってろ」
素早くセイバーに告げると、後ろに倒す形でその場から離脱させる。下がる瞬間、セイバーが何かを言ったように聞こえたが、レイジは無視する。セイバーが、レイジの身体を目隠しにバーサーカーの視界から消える。
刹那、バーサーカーは獲物を求める邪魔をするレイジを破壊せんと、ポールを大きく右から叩き付ける。
「ぐぅ」
放たれた一撃を再び受け止めるレイジ。薄い刃の大太刀で分厚いポールを受け止めた為、峰に片手を添え、威力を受け止める。
―――これはそう何度も受けるもんじゃねえね…‥武器と力の相性が悪すぎる
二度攻撃を受け止めたレイジは、バーサーカーと自分の相性を把握する。故に、即座に行動を起こす。
縦に受け止めていた刃を横に返す。
「
「ハッ!!」
驚いた様な声を上げるバーサーカーをしり目に、レイジはポールの下をレールを走らせるように加速させ、一気にバーサーカーに一閃。胴への一撃。うめき声に近い声を上げながら、バーサーカーが数メートル後退する。吹き飛ばしたと同時、レイジは地面を踏み込み、バーサーカーに肉薄する。
「オラァッ!」
六閃の線が、体勢を崩したバーサーカーを切りつける。
「
悲鳴に近い声を上げながらバーサーカーは、コンテナに激突する。土煙を上げたコンテナの一部を見据えながらも、レイジは構えを解かない。
感じるのだ。姿を見ずとも感じる狂気を。
―――全く堪えてないよな
レイジの考えを肯定する様に、土煙の中を黒い霧の狂気が現れる。その赤き視線が、レイジを射ぬく。此処に来て漸く、バーサーカーはレイジを敵と認識する。
「来いよ」
「
レイジの言葉を合図にバーサーカーは、殺意を叫びに乗せて一気に迫る。敵の頭蓋を壊さんと放たれた斜め右からの一撃をレイジは、ポールの側面に一撃を加える事で軌道を逸らす。ポールが己の右足の近くに落下する。即座、レイジは右足を軸に回転斬り。一閃の一撃、距離を考えても避けれるはずがないのだが…
「なっ!」
鳴り響いたのは激突音。レイジの視界に映りこんだのは、後方の腕を引きポールを引き戻し、一閃を受け止めるバーサーカーの姿。
―――見切っ…いや、俺の動きを
ホントにバーサーカーかよ。余りの技量の高さにレイジは、驚きと一種の感動を覚える。それはある意味で戦士としての賞賛に近いのかもしれない。
それでもレイジの動きは止まらない。鍔迫り合いの要領で間合いを潰す。
拮抗しあう力。誰もが、鍔迫り合いでのやり取りを予測する中で、レイジの動きは予想外のモノだ。
「ハッ!」
気迫と共に放たれたのは、鋭い蹴り。その蹴りは決して我流などではなく、しっかりとした型ゆえの一撃だと、誰もが理解する程に鋭い一撃。不意を衝く形で放たれた一撃にバーサーカーはギリギリで反応して見せる。鍔迫り合いをしているポールを蹴りが放たれた方に無理やり動かし、ガードして見せる。だが、それ故に鍔ぜりの柄らが緩む。その隙を狙って、踏み込むバーサーカーの体勢を崩す。
「
体勢を崩されながらもバーサーカーは、腕を振るいポールで頭を潰さんとしているが、今回はレイジの動きがバーサーカーの想定を上回る。
「打ち砕けッ!!」
――――
その
その技は斬るというよりも叩き付けるという方が的確である。純白の刃が、赤黒い葉脈の様な力に覆われたポールに打ち付けられる。
数にして三撃が放たれた直後、ポールにひびが奔る。
「
その事実にバーサーカーが、見ていたサーヴァント達が驚いた表情を見せる。その間にレイジが大きく太刀を振りかぶり
「ハアッ!!」
再びポールに叩き付ける。直後、ひび割れた音と共にポールが砕かれる。その事実に誰もが驚きの声を上げる。仮にはあのポールは宝具だったのだ。
砕かれ、葉脈の似た力が消え失せ、唯のポールとなった事で、武器として役目を果たせなくなる。そう判断したのかバーサーカーは、即座にポールを捨て、暴拳を放つ。唯の拳とは言え、それは容易に行動不能に持って行けるだけの威力を秘めているが、レイジは最低限の動きで拳を躱し、上段から刃を振り下ろす。閃光と評される斬撃が、バーサーカーに迫る。
しかし、再びレイジはバーサーカーの技量に驚かされる事となる。
「
まるで見切っていたように片手でその斬撃を止めて見せる。
「なっ!」
――――さっきの拳で俺の位置を絞って、軌道を読んだのか!!
驚愕で動きが止まったレイジの視界の端に、黒い暴拳が映りこむ。息をのみ、太刀から手を離し、即座に回避するレイジ。
「セイヴァーッ!!」
「こりゃいかん」
「いけない」
戦況を見ていたランサー・ライダー・セイバーは、焦りの声を上げる。元来宝具とは担い手が使わなければ真の力を発揮できない。しかし、あのバーサーカーは手にしたものを何でも己の宝具とできる。武器を奪われた。誰もがセイヴァーの不利を悟る。ランサーとセイバーの脚が自然と、セイヴァーの元に駆けようとするが、その中で二人はレイジの目が未だに諦めに染まっていない事に気がつく。むしろこの目は、逆のそれに近い。
「担い手になるつもりかよ」
レイジの言葉を肯定する様にバーサーカーが刃から持ち手に手をかける。直後、赤黒い葉脈が太刀に纏わりつく。その光景を見てなお、レイジは不敵な笑みを見せる。その事がバーサーカーや他の面々に疑惑を抱かせる。
「やれるもんなら、やってみろ」
不敵なレイジの言葉。直後、バーサーカーが持つ太刀に異変が起きる。
《無礼者がッ!!即刻、その手を離さんかッ!!》
何処からか聞こえた流麗ながらも怒りを含んだ声と共に、太刀が純白の光を放つ。その光が、葉脈の様に縛ろうとしていたバーサーカーの力を打消す。
「
バーサーカーの手を焼ける様な痛みが襲う。たまらず、バーサーカーが太刀を投げ飛ばす。すると太刀はまるで意思を持つかのようにレイジの目の前に落ちて来る。レイジは、それを当然の様に受け取り、バーサーカーに刃を向けながら告げる。
「わりぃな。こいつは俺の相棒で、俺にしか使えねえんだ」
レイジの言葉には絶対の確信と自信を感じさせる。宣言の直後、再びレイジがバーサーカーに向けて駆ける。
バーサーカーに迫る刹那、レイジは殺気を感じる。
「ッ!!」
迫る殺気に反応し、その一撃を躱すと同時に襲撃者を見据える。
「
レイジの視界に映ったのは、赤い長槍を横に凪いだ状態から身を戻したランサーの姿。しかし、明らかに様子がおかしい。確実に敵意を見せていながらも、槍を持つ両手はひどく振るえ、その流麗な貌はほどく歪み、唇からは血が流れている。間違っても、不意打ちした敵の姿ではない。そもそもランサーがそう言った事を嫌うのは、先ほど攻防で理解したつもりだ。
だからこそ、その答えに辿り着くのは早かった。
「
「すまない…」
「お前が気に病むな。むしろ全力で来い」
己の無力さと口惜しさを瞳に宿したランサーに、レイジは気にせずに全力で来いと告げる。そして、先ほどの衝撃から立ち直ったバーサーカーがランサーの隣に並び立つ。
どうやら本能的に味方だと察した様だ。
「
バーサーカーの咆哮と共に、ランサーもレイジ目掛けて駆ける。
対するレイジは、刃の側面を軽くなで小さく告げる。
「‥‥行くぞ、
その言葉に再び呼応する様に、ユキヒメと呼ばれた太刀が、今まで以上に純白の光を輝かせた。
いかがでしたでしょうか?
たぶん、次回で初戦が終わります
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