穏やかな白海竜と変態ハンター   作:神無月亮

2 / 13
皆様、おはこんばんにちは。神無月亮です。今もこの挨拶は通じますかね?まあ、いいでしょう。
さて、とても早いですが、ヒロインの本格的な登場です。ついでに、これ以降、特別な状況や、レインがいない場所の出来事でない場合、レイン視点で物語が進行します。ですので、前回みたいな突然の視点変更はないので、ご安心ください。あと、この作品は、前半が日常、後半は戦闘の二部構成とする予定です。ついでに、ストーリー後半では、本分の2/3を戦闘シーンで埋め尽くす予定です。酷い時は、全部戦闘かも。
さて、話が長くなりましたね。まだまだ語りたいことは沢山ありますが、それは後書きで書きましょう。
では、皆様。駄文ですが、どうかこの世界に入り、楽しんで行ってください。


第2話 抱き枕

翌朝、俺は床の堅さを感じて目を覚ます。うーん、昨日はどうなったんだっけ?確か傷が開いたから、それを直す為にアイテム箱の目の前に来て…回復薬だと思われるものを取り出して、それを飲もうとして…

そうだ。その瞬間に意識を失ったんだった。しかし、何で俺は生きてるんだ?あの出血量じゃあ、死んでてもおかしくなかったはずなんだが。まさか、意識を失った直後に回復薬を飲んだのか?

ちらりと右手を見ると、傷が完全に消えており、毒ビンが握られていた。うん、飲んだ説はないな。これを飲んでたら、間違いなく死んでたし。ということで、この説はなしっと。

では、一体なぜ俺は生きれたんだろうか?右手を見た際に、傷が全部無くなってるし。誰かが夜に家にやってきて、俺を治療して帰って行ったのか?…………ないな。

 

「おーい、レインー。起きとるかー?」

 

お、村長が俺を呼んでいるな。何かあったのか?気になったので、外に出て村長の前に立つ。そして、気だるげに村長に何の用か聞く。

 

「何の用だよ、村長。ローラの事なら喜んで聞くけど」

「まあ、それも用件の一つに入っているな。ていうか、どうした。全身血塗れだが」

「おお、あるのか。で、血塗れなのはまあ…傷がまた開いたからだ」

 

マジか。ローラ関係の話があるのか。なんなのか気になる。本当、ハンターなのにおかしいよな。モンスターに恋をしたなんて。

で、なんか血塗れの理由を聞かれたので、昨日の苦痛を思い出しながら、苦笑いで答える。本当にあれは痛かった。

 

「ああ…そういうことか。でだ、今から用件を話すから静かにしておれ。まずは一つ。ローラとの接触を積極的に図れ。看板娘のアイシャ曰く、お前の存在が、ローラに何らかの影響を及ぼしてないか調査するらしいからな」

「つまり、デートOKということか」

「………まあ、そうなるな…」

 

何で呆れるんだろうか。そんなにハンターとモンスターのデートは珍しいのか。俺が7歳のときはラージャンとの鬼ごっことかよくあったぞ。全部命がけだったけど。まあ、危なくなったら、爺ちゃんが助けてくれたんだけどな。

とりあえず、よく分からないので、首を傾げる。すると、村長は呆れる様に溜め息を吐いて、質問して来た。

 

「お前は一体どういう生活を送っておったんだ?」

「朝起きてそこらの虫を食べて罠を張って適当に周りを歩いてモンスターが死んでたらそれを食べてキノコ食って木の実を採って夕方になったら木に登って木の実を食べて寝る」

「お前の野生児具合がよくわかった…」

 

俺はそれに当たり前のように回答。実際にこういう生活を送って来たから仕方ない。しかし、村長には普通ではない様だ。もの凄く呆れている。あれー?

あ、そうだ。朝飯を食ってねえな。食べに戻るか。その為に空腹を利用して、早く話を終わらせよう。

 

「村長、俺そろそろ朝食を食べに戻りたいんだが」

「ああ、少し待て。実はな、お前が食べている物をアイシャに報告しろとギルドから言われたのだ。理由は分からんが。あ、これは後で俺がアイシャに報告しに行くからな」

 

食ってる飯?ギルド本部はハンターたちの健康診査でも始めたのか?まあ、いいか。命令には逆らえないし、言っても問題ないから答えよう。

 

「基本的に生肉に、雷光虫とかだが。あ、ドクテングダケやマヒダケにニトロダケも食ってるな」

「雑食にも程があるぞ!?」

 

んなことを言われてもな…実際に食ってるし…あ〜、腹が減ってきたな…そろそろ話を切り上げるか。

 

「実際に食ってるからなぁ…んじゃ、朝食を食いに戻るから。話の続きはその後にしてくれ」

「あ、ああ。食べたものはきちんと彼女に報告するのだぞ」

「わかってるって」

 

話を切り上げて家に戻る。なんか船と男が増えてたけど、気にしなくていいか。村の人たちが後で話すだろうし。

さーて、今日は何を食おうかなー。

 

 

 

あー、美味かったー。やっぱり、ジャギィの肉は美味いな。スパイスとしてマヒダケとかも入れたし。

さてと、朝飯も食ったし、装備を整えるかー。昨日は片手剣を使ったし、今日は双剣を使おう。その後にスラッシュアックスだ!

というわけで、ツインダガー改を装備。早くデュアルツインダガーに強化してえなー。

よし、武器は決まったし、次は防具だな…素直にハンターシリーズにするか。前回みたいなことにはなりたくねえし。千里眼マジ優秀。

後はアイテムを整理…

 

 

 

着替え終わったので外に出た。え?着替えシーンは見せないのかって?男の全裸なんて見て、誰が喜ぶんだよ。

さて、なんか変化はあるかな…まあ、もうわかってるんだがな。村長の前にいる三人組、おとといまで見なかった奴らだ。

とりあえず、三人の中のリーダーっぽいやつに話を聞いてみるか。

 

「おい、そこのおっさん!」

「団長と呼べ、団長と!……俺たちは海を愛し、同時に海に愛される男たち、狩猟船団だ!俺たちはこの村の主役を担っていてな、この村が運営されているのも、俺たちが並みいるモンスターたちを蹴散らして、新鮮な海の幸を村に持ち帰っているからだ!」

 

なんか怒られた。おっさん呼びは気に入らなかったのか。しかし、狩猟船団か…この村の経営が安定しているのも、こいつらのおかげだったっけ…

一応、自己紹介しておこうか。

 

「ああ、お前らが狩猟船団か。俺はレイン、少し前にここに配属されたハンターだ。よろしく頼む」

「おう、よろしくな!しかし、残念だぜ。俺たち三人が万全の状態ならば、ハンターなんて要らないってのによ!」

 

へぇ〜、そんなに強いのか…しかし、3人で漁なんかできるのか?最低でも10人は要りそうだが…

 

「お?俺たちの力を疑ってやがるな?だが、嘘じゃねえぜ。現に、三つのうち、二つの船がやられる前も、俺たちは大量の魚たちを捕まえてたんだからな!」

 

三つの船……三人の団員……つまり、一人一隻ずつ乗ってるってことか?漁船って結構、小さいのか?まあ、いいか。

 

「さてと、これで話は終わりだ。んじゃ、頑張れよ、ハンターさん!」

「おう、お前も頑張れよ。団長」

 

団長が話し終えたので、別れの挨拶を告げて、アイシャの方に向かう。もちろん、報告の為だ。クエストは他の連中との会話を終えた後にやる。

 

 

 

他にも話したがっていた人たちとの会話を消化し終え、全身の血を洗い流し終えたので、ギルドの看板娘であるアイシャにクエストを受注しに、同時に報告をしに行く。キノコ箱の増築は驚きだったがな。

到着したので、アイシャに話しかける。

 

「おい、アイシャ。俺でも受注できるクエストはあるか?」

「おおっ!これはこれは、キモを納品する際にラギアクルスに襲われたレインさんじゃありませんか!ローラに助けられたとはいえ、よく生きてましたね!」

 

まあ、不死身って言われたしな…って違う。クエストはあるのか?ないのか?

 

「無言で睨まないでくださいよ…あなたの目、少し怖いですから…その目つきならラギアにも勝てますよ…?さてと、ここで本題です。実はレインさんがクエストにお出かけの間、ギルドから新しい情報を受け取ったのです」

 

震えながらそう言うアイシャの言葉が気になったので、無言で先を話すように促す。

 

「ほいやっと!ハンターの皆さん大好きの討伐依頼が来ましたよ!」

「何だとっ!」

 

そして、恐怖を弾き飛ばす様に声を張り上げ、彼女は一つのクエスト資料を机の上にドンっと乗せる。ていうか、あの後に討伐依頼か!ギルドはとことんドSなようだな!クエスト中に古傷が開いたらどうする気だ!(歓喜)

 

「なんかもの凄く凶暴そうな顔してますけど、続けますよ!今回のターゲットは、ルドロスと呼ばれるモンスターです!私の手元にある資料によるとですね…えーと、どこだっけ」

 

アイシャはそう言いながら、文字通り分厚い資料をパラパラと捲る。ていうか、殆ど何も書かれていないんだが、それ本当に資料なのか?

あ、手を止めた。引き終えたみたいだな。

 

「水中に住む肉食モンスターで、陸に上がる時も水辺を好む……………ですかね」

「それだけか?」

「はい!これだけです!」

 

なんてことだ…。これだけって、殆ど情報なしと同義じゃないか…。もうこいつの説明は聞かないことにしよう…。時間の無駄だ。ここはさっさとクエストの資料を要求しよう。

 

「わかった…クエストの資料をくれ…さすがにそっちまで、ほぼ空白じゃねえだろ…」

「はい、どうぞ」

 

彼女から3枚の紙を渡される。

しかし、水生獣ルドロスか…。討伐ターゲットの数は6頭で、場所は孤島…。水生獣と書かれているから、多分メインは水中戦だな…。となると、双剣は失敗だったか…

 

(レインさんってどうしてこの時だけしか歴戦ハンターっぽくいてくれないんでしょうかね?まあ、普段の方が可愛いので別にならなくていいですけど)

 

ん?アイシャがこっちをじーっと見てくるな。俺の顔に何かついてるのか?

まあ、いいや。これを受けよう。

 

「よし、これを受注するぞ。船の出航手配を出せ」

「はい、頑張ってくださいね!」

 

アイシャから応援の言葉がかかる。俺はそれを背に、ギルド専用の船着き場に向かった。あ、報告をしてねえ。まあ、いいか。

 

 

 

孤島 BC

 

日陰に位置するベースキャンプを取り巻くように、日光が大地に降り注ぐ。現在の時間は昼、草食獣たちが餌を食べている時間帯だ。

さて、今回の敵はルドロスだったか。エリア2でアプトノスを狩ったら、肉を5個焼いて、そのままエリア10に直行するか。アイルー曰く水棲ってことだから、水の近くに棲んでいるだろうし。

……………そういえば、ルドロスって下級モンスターだよな…まだ俺には上級は早いと思われているのかなぁ…俺、ロアルドロスの水浴びを喰らっても平気なんだけどなぁ…

落ち込んでいても仕方ないか。早く終わらせよう。そうすれば、少しは評価が上がるはずだ。

 

 

 

エリア2

 

…………えーと…誰だ、この子?

俺は今、視界の先で倒れている少女を見て困惑している。いや、だって人がいるとは思わなかったし。

しかし、どうしようか…ネコタクを呼んでモガ村まで運んでもらうか?うーん、そうなると帰ってきた後がなぁ…

 

「んぅ…」

 

お、起きたみたいだ。俺は海に繋がる小さな川を越えて、銀髪の少女に駆け寄る。

 

「おい、大丈夫か?」

「あ、あなたは…」

 

少女は俺のことを知っているようだ。しかし、俺はこいつと会った覚えは無い。一体、彼女は何者だろうか。それにしても、とても綺麗だな。見惚れそうだ。

青く澄んだ瞳は母なる海を彷彿させ、白く透き通った肌はその細い肉体と合わさって、可憐さを際立たせる。銀色の長い髪は絹のように滑らかで、日の光を柔らかく反射している。そして、一番に目を引くのは、額の斜め上に生えている角。………角?

彼女の前髪をかき分け、生えている角を凝視する。………青いな…ついでに、背中も確認してみる。すると、背中には青い原石らしきものが二列に並んでいた。え?何これ?

青い角と原石が何なのか考えていると、少女は顔を真っ赤にしていた。それはもう、熟成したトマトのごと「乙女の肌に気安く触れるなああああああ!!」

 

「危なっ!」

 

身の危険を感じて、咄嗟に少女から離れる。そして、少女を覆う青白く光る電気のベール。何だ!?今こいつ、電撃を放ちやがったぞ!?

双剣を抜き放ち、少女目がけて構える。何者だ、こいつは?とても可愛らしい外見だが、今の電撃は明らかにそこらのモンスターの放つものを超えている。最早、怪物の域だ。

事実、彼女の周囲に焼けこげたクレーターが出来上がっている。彼女は一体、何者なんだ?俺の正体を知り、異常な出力の電撃を放つ、見目麗しい少女。ダメだ、心当たりが無い。そもそも、彼女は元々、人間だったのか?俺の直感が、こいつは人間じゃないって叫んでいるから、違うんだろう。俺の感は、大体が当たるからな。

となれば、彼女は元々はモンスターの姿をしていた可能性が出てくる。では、そのモンスターは?そこで、あいつの容姿が出てくる。青く澄んだ瞳、白く透き通った肌、銀色の長い髪、額の斜め上に生えている青い角、背中に並ぶ二列の青い原石。これは、あるモンスターの姿と似ている。

ローラだ。俺が知る中で、唯一、孤島に住み着くラギアクルス亜種。もしも、彼女がローラならば、あの大出力の放電も納得できる。彼奴の放電は、俺の意識を刈り取ったくらいだからな。でもまあ、確証はないから、確認しておくか。

 

「一つ聞きたい。お前は、あの時に出会った白海竜か?」

 

構えは解かず、目の前の少女に問を投げかける。なぜかそわそわしてるが、油断はできない。油断したら、死ぬ。事実、俺も油断したせいで、死にかけたことが何度かある。

 

「え、えと…と、とにかく、ごめんなさい」

 

………………なんか、悪いことをしてる気分になってきた…

少女は未だにそわそわしながら、俺に謝ってきた。声のトーン的に、本当に謝っているようだが……ていうか、彼女からは敵意が完全に感じられない…

これは武器を構えてる方が無駄だと判断して、俺は双剣をしまう。そして、まだ質問に答えてもらってないので、再度問いかけることにした。

 

「電撃の件は構わねえよ。俺も無傷だしな。で、もう一度聞くが、お前はあの時の白海竜か?」

「え、ええ。あの時の白海竜よ。そ、それで…あのときは…」

 

やはりか。少女は俺の質問に肯定し、またやるせなさそうな顔でそわそわし始める。恐らく、あの時を思い出してるんだろう。だけど、俺にとっては、それは親睦を深めるのに邪魔になるものでしかなかった。

だからこそ、俺はブチ切れたのだろう。そんなのは関係ないと。

 

「だーっ!もういいって言ってんだよ!そういうことは!生きてるから問題ない!OK!?」

 

突然膨れ上がった俺の気迫に、少女、ローラが押される。目には分ち涙が出ている。何だろう、こっちも罪悪感が出てきた。って、えーい!そんなのは関係なんじゃー!

びしぃっと彼女に指を突きつけ、確認を取る。まあ、断らせる気など、毛頭ないんだが。

 

「わ、分かったわ」

 

そして、彼女はそれに頷いた。よし、これで面倒なのはなくなった。後は、彼女の処遇だな。

とりあえず、この状態の彼女を自然に帰すわけにはいかない。他の人たちが混乱する。ラギアクルス亜種としての能力である放電が残っている様だし。何よりも、人の姿をしているというのが厄介だ。これでは、他の男のハンターが捕獲しようとやって来てしまう。そうなったら、ローラがこいつらに取られ…ゲフンゲフン。そいつらが消し炭にされてしまう。そうなったら、彼女は間違いなく上級以上の捕獲対象とされてしまうだろう。

だからこそ、こいつには人間の世界で暮らしてもらおう。そっちの方がいい。しかし、人間の世界で暮らさせるには、人間界の常識を身につけてもらわないといけない。しかし、彼女にいきなりルールを叩き込むのも、可哀想だ。よし、名前を教えよう。しかし、その前に彼女を落ち着けないとな。

少しの間、ローラが落ち着くのを待つ。暫く見ていると、彼女もだんだん落ち着いてきたのか、呼吸が一定の間隔を置き始めた。そろそろ、いいか。

 

「さて、話を変えるか。いきなりだが、お前には一応、名前がある。ローラという名前がな」

「ふーん…ローラ…ね…度々聞こえたけど、私のことを指してたのね。それは驚きだわ」

 

話を始めると、彼女は非常に落ち着いた様子で、返事をしてきた。しかし、驚き、ねえ…とても驚いたようには見えないんだが。こいつ、やせ我慢が巧いのか?

少し彼女の性格を考察していると、じーっとこっちを見てきた。?何か顔についているか?

 

「それで、なぜ私に固有の名前を教えたのかしら?」

 

あ、そういうことか。まあ、これくらいのことなら教えても問題ないかな。モガ村とかに事情を説明する必要があるが、あそこは基本的に大らかだし、村長が強いし、ローラに害はないことを分かっているし、大丈夫だろう。多分。

 

「いや、何。今のお前の姿って人間に近いんだよ。まあ、別にその状態で暮らしてもいいんだけど、無用な混乱が起こると思う。だからよ、俺たちの村に住んで、そこで生活した方がいいんじゃないかって考えてるんだ」

 

というわけで、名前を教えた理由を素直に言う。それを聞いたローラは少し考えた素振りを見せ…

 

「分かったわ。この姿の間は人間界で住むことにするわね。それじゃ、よろしくね」

 

村に住むと言った。あ、来てくれるのか。内心、来ないかなーとか考えていたぞ。

とりあえず、返事くらいはしておこう。ローラがしなくなるかもしれないし。うわ、うかつな行動ができないな…

 

「おう、よろしくな。俺の名前はレインだ」

「それで、私が住むところはどうするのかしら?」

 

あ…忘れてた……………ま、まあ、大丈夫だろ!アイシャとかに預かってもらえばいいし!

 

「まあ、決めてるんだけど。レイン、家はあるわよね?」

 

え?俺んちに住むのか?まあ、あるし返事しておこうか。

 

「おう、あるぞ。俺ん家に住むのか?」

「ええ、事情を一番よく知っているあなたの家の方が、安心できるもの」

 

事情を一番よく知っている…か…よく分からない判断基準だなぁ…でもまあ、他の連中の家に預けて、大混乱が巻き起こるよりかはマシかな?

む、時間が……そろそろクエストの狩猟対象を狩らなければヤバいな。失敗になってしまう。というわけで、ローラにはBCで待機してもらって、ルドロスを狩りに行くか。

 

「そうか。それじゃ、ローラはあっちにあるベースキャンプで待機しといてくれや。今、クエスト中だしな」

「?ええ、分かったわ。そこで待ってるわね」

 

というわけで、ローラにBCで待機するように言う。すると、ローラは不思議がりながらそれに了承した。首を傾げる仕草、可愛いな。

 

「よし、そんじゃまあ、行くとしようか!」

 

俺はローラから視線を外し、川を伝って海へ向かう。今からベースキャンプに行っても、距離が開くだけだろうし、地面に足をつけてる方が安心できるから、俺はいつも海に行く時はこっちを通っているのだ。

というわけで、俺は水を跳ねさせながら、潮の匂いがする方へと走って行った。

 

 

 

エリア10

 

通過地点に過ぎないエリアをすっ飛ばして、エリア10に到着。ここに何かが居そうなんだよな…

と思ったら、水辺から3体も黄色い四足歩行生物が出てきたよ!まあ、いいや。3体同時に狩れると考えておこう。

 

「それじゃ、せーの…!」

 

俺は背中の双剣を取り出して構え、ルドロス3体に目がけて飛び出す。そして、通り掛かった瞬間に、3体全ての首を飛ばす。よし、楽勝だな!

 

「このまま行くぜー!」

 

俺は調子よくなり、はぎ取りのことをすっかり忘れながら、海に飛び込んで行った。

 

 

 

エリア11

 

ほい、これで6体目っと!

俺は6体目のルドロスの首を切り落とし、クエストを終わらせる。さて、後ははぎ取りでもするか…って、エリア10のルドロスからはぎ取ってねえ。何やってんだよ…!

はぁ…今から戻っても遅いし、諦めてこいつらの素材をはぎ取ろう。一応、狩猟したってことにはなるだろ。って、ん?何かやって来ているな。何だ?

少し待っていると、ローラがやって来た。あれ?お前、BCに居たんじゃ?

ローラは俺の疑問を他所に、俺の首根っこを掴んで連行して行く。あれ?俺、何かしたっけ?

俺は訳が分からず、そのままローラに連行された。

 

 

 

エリア12

 

水辺から引き上げられた俺はそのまま何も居ない巣へと放り投げられる。

俺はそれにより転げそうになるのを受け身を取ることで抑える。そして、何でここに連れて来たか聞こうとして振り返り…彼女に抱き締められる。え?まさか、ここで行為に…?いや、それは拙いし、早過ぎるだろ。

 

「レイン、一つ言っておく事があるわ。抱き枕がないと、私眠れないから」

「お前、抱き枕愛用者かよ!?あと、今言うのか!?」

 

と思ったら、まさかの大暴露。なぜこのタイミングで言ったし。俺の家に着いた時でいいだろ。

 

「声が大きいわよ。他の人たちに聞かれたら、どうするのよ」

「俺が抱き枕を買った時点で、ばれるわ」

 

体を離すと、ローラがジト目で注意してくるが、遅いか早いかの話だろと返す。

 

「何、あなたは抱き枕を使わないの?」

「え?あ、ああ。使わないな」

 

だが、ローラは未だにジト目でこっちを見てくる。何というか…不機嫌?そんな感じが、今の彼女からする。

俺はそれに押されながらも、ローラの質問に答える。すると、彼女は再び俺に抱きつき、今度は押し倒してきた。いや、お前は一体何がしたいんだ!?

 

「それはいけないわ。今すぐにでも、抱き枕の素晴らしさを理解させないと」

「いや、全然意味が分からないんだが…」

 

どうやらローラには独自の思考回路があるらしい。それも常人には理解できないものが。

ていうか、彼女の体全体からのいい匂いと柔らかな感触と恋人に密着しているという実感で理性がアババババババババ。

 

「どう?抱き枕の素晴らしさ、理解したかしら?」

「抱き枕の素晴らしさは理解できないが、お前の体が癖になりそうなのは理解した」

 

自信満々に聞いてきたローラにそう返す。すると、ローラは何も言わなくなり…彼女の背中から流れ出す電流。ちらりと横を見ると、耳まで真っ赤になった彼女の顔。あ、これはダメだ。

次の瞬間、俺の意識は真っ白になった。




皆様、この作品を読んでくれて、ありがとうございます。作者にとって、読者というのは何よりも大切なものであり、書いた本が誰にも読まれず、埃まみれにされる程、悲しいものはありません。そして、私もまたその一人。ゆえ、誰かが読んでくれたということが、私にとって何よりも嬉しく思うのです。
さて、本分の補足と入りましょうか。ローラが人間の姿になった理由ですが…はい、あれです。あのキノコです。あのキノコが遺伝子にすら異常を引き起こし、彼女を人の姿に変えたのです。ただまあ、中途半端に変異したせいか、ラギアクルスの特徴である角や電撃が残ったというわけです。
そして、レインがなぜ生き残ったのかという話ですが…それは皆様がよく知っているのではないでしょうか?ていうか、ハンターの皆様はいつもお世話になってますよね?あの施設。はい、寝たからです。気絶とはいえ、寝たことには変わりないので、彼の身体は再生したというわけですね。
そして、じいちゃんという存在。一応、言っておくと、彼の家族は既に全員死亡しています。ですので、それ以外の存在のはずなのです。では、誰なのか?それは後々出てきますので、読み続ける人は楽しみに待っていてください。私も彼が復讐を遂げるまで、続けるつもりですのでね。
さて、語りたいこととは、5話投稿する毎に、ローラ視点の話を投稿する気ってことなんですよね。この話は、彼女がレインのところから離れた時に、起きた出来事、ていうか、出会った濃い人々との日常を書くものです。ですので、戦闘はあまりしません。…………と言ってますが、多分、本編と変わらない程、戦闘をすると思います。まあ、変な人たちとの日常を見たい人は、見てみたらどうでしょうか…まあ、まだ3話ができてないから、予定の話なんですがね!砂原の地形が思い出せませんよ!
あ、そうだ。この物語は、キークエストを中心にやりますが、別のクエストもやります。そして…狩猟環境安定でも、モンスターを乱入させます。ギザミとか。やったね、レイン!能力が早く手に入るよ!
レイン「おいやめろ」
ていうか、乱入させないと、ただ淡々と雑魚を狩って、時に大物と死闘を繰り広げる小説になってしまうんですよね。それもいいかもしれませんが、彼の戦闘能力や、野生児具合を忘れさせない為や、本来のストーリー以上のカオスさを出すためにも、どんどんモンスターを乱入させたいですね。というわけで、第3話から、もう乱入させる予定です。
あ、そのついでに、モガの森を更に魔境にするつもりです。古龍勢や、フロンティア勢、その他にも4勢とかも入れて。素晴らしい状態になると思いますね。余りのカオスに、村人全員が魔境と口を揃えて言うかもしれません。いえ、言わせてみます。絶対に。
さて、これで話は終わりです。では、皆様。私も失踪しない様に頑張りますので、どうかこの作品をご愛読ください。それでは。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。