緋弾のアリア ~月を渡る前向きな武偵~   作:紫柳

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ハイジャック編後半です。
またまた、すみません!
理子さんのときの時計操作では早くしたと言いましたが、それではおかしいことを知りました。本当は遅くしなければいけません。
このことも感想で聞きました本当にありがとうございます。
今日は2話で構成します。


第13弾 不幸な彼ら。生きる彼ら。

俺たちは今この飛行機を運転しているであろうアリアのもとへ向かうためにコックピットに向かっていた。

 

「あの時はありがとう白野」

 

「あのときって?」

 

「あの銃弾を破壊してくれた時だよ」

 

「ああ、あれね。仲間なら助けるのは当然だろ」

 

「ふ、そうだな。けど、あれはいったいどうしたんだ?」

 

やっぱり聞いてくるか。人前でコードキャストを使ったのは初めて…いや、正式に見せたのは初めてだからな

 

「説明はするが、長くなる。ここから助かったら教えてやるよ」

 

「なら絶対生きて帰らないとな」

 

俺たちは互いにこれからの心境を確かめながらコックピットに入る

 

「遅い!」

 

俺たちにそう怒鳴り散らすと、また運転に集中する。

 

「アリア。飛行機操縦できるのか?」

 

「セスナならね。ジェット機なんて飛ばしたことない」

 

アリアが操縦かんを整えて飛行機を安定させる。

窓の外を見ると海面が見える。

結構低いな。

俺がそう思っていると、キンジはどこからか無線機を引っ張り出してきた。

それを使い羽田に連絡を取る。

管制塔からこちらの状況を聞かれる。

キンジは手短にこちらの状況を伝えると、次の指示を待つように言われた。

その間、俺はコックピットにあった衛星電話を借り操作する。

操作の仕方くらいなら電子手帳にも書いてあるからなそれを見て電話をかけ、スピーカーモードにする。

 

「誰に連絡しているの?」

 

「もう少し待っててすぐにかかる」

 

「もしもし?」

 

「ああ、武藤俺だ。知らない番号からですまない」

 

「は、白野か!そ、それくらいならべつにいいけどよ。けど、それよりも大変なんだ!今アリアの乗る飛行機がハイジャックされた!」

 

「ああ、それならもう解決したよ。犯人には逃げられたがな。俺もその飛行機に乗っているちなみにキンジも一緒だ。それよりもよくこのハイジャックのこと知っているな報道でもされているのか?」

 

「おう、とっくに大ニュースだ!客の誰かが機内電話で通報でもしたんだろ?乗客名簿にアリアの名前があったからな。今、教室に集まっていたところだ」

 

「それと、武藤。こちらの飛行機はエンジン2基が攻撃によって破壊されたが羽田まで持つのか?」

 

「安心しろ白野。その飛行機は最新技術の結晶だ。エンジン二基でも飛べるし悪天候でもその状況は変わらない」

 

よかったと心の中で安堵するがその安心も裏切られる

 

「それよりも白野。破壊されたのは内側の二基だって言っていたな。燃料計の数字を教えろ。場所は―」

 

そう言われ燃料計の場所を武藤の声と電子手帳を使い調べる。

それにしてもすごいな武藤ここにいるわけでもないのに正確に機器の場所を把握している。

さすが車両科Aランク

 

「数字は今540だ。いや待て535になったぞ」

 

「くそったれ!盛大に漏れてるぞ!」

 

その言葉にその場にいた全員が驚愕の声を上げる

 

「燃料漏れ!止める方法を教えなさいよ!」

 

そうアリアが叫ぶ。

 

「方法はない。わかりやすく言うと機体側のエンジンは燃料系のの門も兼ねているんだ。そこを破壊されるとどこを止めても露出は避けられない。」

 

「あ、あとどれくらい持つの?」

 

「残量はともかく露出の速度が速い。言いたかないが後15分といったところだ」

 

「さすが最新技術の結晶だな」

 

そう愚痴るなよキンジ俺だって現実逃避したいんだ。

 

「キンジ、さっきコネクトに聞いたんだがその飛行機は相良湾上空をうろうろ飛んでたらしい。今は浦賀水道上空だ。羽田に向かえ15分あればまにあう」

 

「もとからそのつもりよ」

 

アリアが武藤に言い返す

 

「操縦はどうしているんだ。自動操縦は決して切らないようにしろ!」

 

「自動操縦なんてとっくに破壊されているわ!今はあたしが操縦している!」

 

「ちっ、なら計器をしっかり見て操縦をするんだ。マニュアル道理にすれば誰だって操縦できる」

 

計器をしっかり見ながら操縦するアリア。操縦のほうは心配ないなと思うと。

 

ジィ…ジジィ…

 

ん?何の音だ?

するとボンッというおとで計器が故障する。

まったくどうしてこんなことばっかり!

 

「さっきの音は何だ!キンジ!」

 

「計器が故障した!まずいぞどうすればいい!」

 

「うそだろ!計器が故障すれば高度さえ分からない!打つ手がないぞ!」

 

「いや大丈夫だそのことについては俺がなんとかする」

 

うろたえるキンジ達に俺がそういう。

 

「な、どうにかするなんて計器もないのにどうするんだ!」

 

「ないなら作ればいい。頼む信頼してくれ武藤」

 

「ち、わかったよ。裏切ったらひいてやるからな!」

 

任せろと俺は武藤に言う

 

「けど、本当にどうするんだ?」

 

キンジからそう言われるが大丈夫本当にちゃんと策はある。

俺には現在過去未来をも見通すバックアップがいるんだ。

この飛行機の現在の状況なんてすぐに出てくる。

俺は懸命に操縦するアリアの近くにいくと

 

「アリアこれを見て操縦してくれ」

 

そう言って俺は魔力を練り、電子手帳を作り出す。

いつもの大きさじゃ見えないからなるべく大きめに。

アリアとキンジはこの現象に驚愕し、分けを聞こうとしたが今はこんなことより今の状況をどうにかしなければならないと説得、現在と向き合わせる。

 

(これで何とかなったか…ん?)

 

無線機のほうで声がする

 

「こちらは防衛省。航空管理局だ」

 

な、防衛省だと!

 

「羽田航空の使用は許可しない。空港は現在自衛隊により閉鎖中だ」

 

「何言ってんだ!」

 

武藤は俺の衛星電話から怒鳴った

 

「誰だ?」

 

「俺は武藤剛気!武偵だ!600便は燃料漏れを起こしている!飛べて後10分なんだよ!ダイハードなんてどこでもねえ!羽田しかねえんだよ」

 

「武偵武藤。私に行っても無駄だぞ。これは防衛大臣の決定なのだ。」

 

嫌な予感がして電子手帳のほうを見ると近くに飛行物体が飛んでいるようだ。

外を見ると

F15イーグル

F22を除けば最強クラスの戦闘機が横を飛んでいる。

 

「おい、防衛省。アンタのお友達が横を飛んでいるんだが」

 

「…それは誘導機だ。誘導にしたがい千葉に向かえ。安全な着陸場所を指定する」

 

アリアは誘導に従おうと操縦桿を傾けようとするがキンジが止める

 

「キンジ、無線も一時切ったほうがいい」

 

「そうだな」

 

そう言い無線も切る

 

「海に出るなアリア、あいつらはうそをついている。奴らは俺たちが墜落すると信じている。東京市民と飛行機とで天秤にかけ都民をとったんだ。海に出たとたん追撃するつもりだ。」

 

「な、そんなのできっこないじゃない!」

 

「できるんだよ、奴らは墜落した理由も武偵の失敗というところにしてパニックを抑えるつもりだろう。ならこちらも人質を取る。アリア、地上の上を飛ぶんだ」

 

その策はいいがキンジ防衛省が付きまとう中空港外で着陸しようとしても何かと邪魔をされるぞ

…。

仕方ない。このやり方も好きではないが躊躇してられない。

 

「キンジもう一度無線機をつけてくれ」

 

「どうした白野?」

 

「このまま不時着したら確実に防衛省からの妨害が来る。ならこちらから脅しかける」

 

キンジは不思議に思いながらも無線機をつなげる

 

「こちら600便、防衛省聞こえているか」

 

「こちら防衛省、600便今すぐ誘導に従え」

 

「こちらは空港外で不時着する。今すぐ誘導機を撤退してくれ」

 

「それはだめだ。今すぐ誘導機に従え」

 

どうやら考えを改める気はないようだな。俺はなるべく侮蔑を含めた声で言う

 

「今すぐ誘導機を下げろ。でなければ夏目の家が黙っていないぞ」

 

「なっ!?」

 

よかったうちを知っているようだなならば話は速い

 

「俺は夏目家の関係者だ。もし俺が死ねばお前らは消されるぞ」

 

そこから無線は無言だった。そして外を見ると戦闘機は離れていくさすがにうちの元家だな。国家を下がらせるとは

 

「あ、アンタ防衛省を下がらせるとはいったい何者なのよ…」

 

「そんなことも今はいいだから今は集中だ」

 

そう強制的に会話を切る。まったく今日は俺の秘密がばればれになるなあまり言いたくないのに。SGも抜き取られる時はこんな感じなのかな。

そう考えていても飛行機は進む。しかし、どこに向かっているのかな。

 

「キンジ今どこに向かっているんだ?」

 

「武藤、滑走路にはどれくらい距離が必要だ?」

 

「まあ、約2450メートルくらいだな」

 

「そこの風速はわかるか?」

 

「私の体感では南南東の風。風速41.02です」

 

レキさんいたのか

 

「じゃあ、武藤。風速41メートルに向かい着陸すると滑走距離はどのくらいだ?」

 

「まあ2050ってところだ」

 

「ぎりぎりだな」

 

「おい、キンジまさか」

 

「ああ、そうだ空き孤島を使う」

 

確かに難しい挑戦だな。けど、

 

「信じているぞ、キンジ」

 

俺はこいつを信じている。キンジならどんなに難しいことでも必ず成功させる!

 

「任せろ。必ず生きて帰るぞ」

 

いい顔だなキンジ。武偵をやっているときは本当にいい顔をするな

 

「アンタ達と心中なんてお断りよ」

 

アリアは下をベーとだしこちらを向く

 

そう話をしているともうすぐ空き孤島が近付く。

しかし、まったく見えない。悪天候が災いし滑走路がまったく見えないのだ。

さすがのキンジも冷や汗を流す。くそ、あきらめるしかないのか…。

 

 

 

その時、空き孤島の淵を彩るように光が見えた。

 

それと一緒に俺の手にある衛星電話から声が聞こえる

 

「キンジ見えてるか馬鹿野郎!」

 

「む、武藤!?」

 

「お前が死ぬとしらゆ…いや、泣く人がいるからよ!俺らロジで一番でかいモーターボートぱくっちまったんだぞ!アムドのマグライトも!みんな無許可で持ち出したんだ!後で全員分の反省文をお前らでかけよ!」

 

…。

ありがたい。

誘導灯を作ってくれたおかげで滑走路が見える。

俺はその仲間たちに感謝をし武偵憲章を思い出す

 

仲間を信じ仲間を助けよ

 

みんなからの助けがあったんだ絶対生き残って見せる!

 

600便は強行着陸を断行。

衝撃が機体を襲い、メガフロートを走る

 

「止まれ!止まれ!止まれ!」

 

アリアの声に合わせるように俺の心の中で止まれと命ずるが、

 

(と、止まらない…!)

 

雨だ。雨のせいでタイヤが滑っている!

最後の最後で天に見放されたのか…。

けどキンジはあきらめた目をしていない。

キンジは滑走路を滑ると機体をカーブさせる。

キンジの思惑を悟った時

 

(まったく、キンジにはかなわないな)

 

目の前に迫った風力発電の風車に機体が突っ込んだ。

ドオオン

とすさまじい衝撃に上下に揺らされ俺は意識を失った。

 

 




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