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事件の日から数日後、俺はキンジと一緒にアドシアードの閉会式に来ていた。
無事に事件も終わり護衛関係も終了デュランダル…ジャンヌダルクも逮捕し今は尋問科にて絶賛拷問中だろう。
今目の前では武偵校女子によるチアがある。
その中にアリアと白雪さんの姿。
白雪さんはこのまえまでチアに出ることを勧められたが断っていたようだが、事件の後白雪さん自身から出ると言ったようだ。
あの事件、俺が状況で変わったのはデュランダルを捕まえたことだけ。
しかし、今隣にいる友達は一人の少女の心の方向性を変えたようだ。
やっぱりキンジは人を助けることがとても似合っている。
それでも武偵をやめたいと考えているキンジは…たぶんまだ本当の答えを見つけていないだけ。それを見つければきっと誰よりも強くなるのかも知れない。それも俺以上に。
教えるのは簡単。けど、言葉だけでは気付かないこともある。自分で気付かないとその言葉の意味の真意に気づかない。
その意味に気づかせてくれるのはキンジが助けた人々がきっと気づかせてくれるだろう。
この事件を解決したことはキンジの心の成長の一歩でもありたい。
だから、今は俺は見守っていたい。
閉会式終了後学園島唯一のファミレスであるロキシーに来て打ち上げをしていた。
デュランダルも無事つかまったことでアリアの母のかなえさんの刑期が少し短縮されたことがよかったらしくアリアの機嫌もよくおごってくれるらしい。
毎日機嫌がよければ風穴を食らわされることはないのだがな…。
料理を待っているとアリアと白雪さんは互いにそわそわとしている。
「「あ、あの」ね」
二人の発言が重なり一瞬の間が広がる。
「あ、アリアが先でいいよ」
「し、白雪がさきでいいよ」
またもやハモる。
「席を外したほうがいいか?」
俺はそう提案し席を立とうとすると
「ううん。白野君たちにも聞いてほしいの。私、アリアにどうしても言っておかないことがあるから。」
ん?何だろう。
「あの。この間キンちゃんが風邪をひいたとき私嘘をついてしまいました。」
「嘘?」
「うん。あの時キンちゃんが飲んだ薬私が買ってきていないの。あれはアリアが買ってきたものでしょ」
キンジが驚いて言う。
「あれはアリアだったのか…」
「な、なんだ。そんなこと」
アリアは平静を装うとしているがうれしさが隠し切れていないのか顔が少し赤い。
「別にあそこには白野もいたし。私だけのことじゃない。はあ、まったく、話があると言うからもっと大切なことと思ったじゃない」
「いや、俺よりも先にアリアが先に買いに行っていたんだ。アリア結構心配していたんだぞ。」
「なんだ。その…すまなかったなアリア」
アリアは本当にポーカーフェイスできないな。
うれしさがにじみ出ているぞ。顔の表情筋が緩んでいるぞ。
その光景を見て白雪さんが少し微笑むが少しうつむき顔に影が差しながら言う。
「嫌な女だよね私。でも嫌な女のままでいたくなかったから…ごめんなさい」
白雪さんは頭を下げるがアリアがそれをやめさせる。
「別に気にしていないからいいわよ。はい、この話はおしまい今度はあたしの番ね」
「う、うん」
「コホン」
アリアが咳払いをして言う。
「白雪!あんたもあたしの奴隷になりなさい!」
はあ、アリアその発言はこの公共の場では爆弾を投下するものだぞ。
ほら周りの人たちが変な眼でこっち見ているし。
「ありがとうアリア」
そして、そのありがとうもおかしいぞ!
「デュランダルを逮捕できたのは3割アンタのおかげよ。4割はアタシで2割はレキのおかげ」
それは俺とキンジがそれぞれ0.5づつってことでしょうか…。
俺、学園島にいる人全員救ったというのに…。
そんな思いも伝わらず話は進む。
「あたしたちの勝因は力を合わせたことよ。 今までの敵はあたしは自分と自分の力を引き出すチームがいればいいと思ってた。 でも3人じゃどうしようもない相手もいるわ。超能力を持っている敵には白野がいるけれど、少し不安だからもう一人超能力を使える仲間がほしかった。だから白雪みたいなアタシには持っていない力を持っている人にはね」
ほう、どうやらアリアも少しはメンタル面で成長したようだな。
俺が不安であると言われるのは少し癪だが。まあ、別にいいと妥協しよう。
白雪さんとアリアの距離感もいい方向にいっている。
とてもいいことだが、でもキンちゃんの奴隷ならと小さな声で言っている白雪さんちょっと残念です。
「というわけで契約は満了したけどあんたもこれからはキンジと一緒に行動すること! 朝から晩までチームで行動してチームワークを作るのよ。 はい、これキンジの部屋の鍵。今後自由に入ってよし」
「おおおおおおおい!」
キンジもう無理だ。
アリアの持っていたキンジの部屋の偽造キーは白雪さんが高速で懐にしまったように見えた。
俺でさえかすかにしか見えなかった。
ここからキーを取り上げると高速パンチがこちらを吹き飛すぞ。
俺は死にたくないから特に発言しない。
「だめだだめだだめだ! そもそもあそこはだんしりょ…」
「奴隷1号! 文句あんの!」
「アリアさすがにこの場で…」
「黙らっしゃい!奴隷二号!」
ふ、ここで怒ったら負けだと思っています。
アリアとキンジが言い争いしているところを白雪さんと見ている。
白雪さんは今回の事件が終わるとよく笑うようになった。
これが恋する乙女といった本当の姿なのだな
大切な人と離れられずにすむ。それは白雪さんにとってとても至福なことに違いない。
「白雪さんよかったね。」
俺はそれだけの声をかける。
白雪さんは少しきょとんとした顔をしたがすぐに微笑む
「それは白野君のおかげでもあるよ。」
「俺は何もしていないよ。助けたのはキンジとアリア。俺は一回攻撃を入れただけだ。」
「ううん。キンちゃんたちをあんなに仲良くさせてくれたのは白野君のおかげだよ。あの二人が友達じゃなかったらきっと私は助けられなかった。」
「…そうか。ありがとう。」
その言葉に俺は感謝の言葉を言う。
白雪さんは本当にいい人だなあ。キンジのあれが無ければ惚れていたかもしれないな。
「こっちも本当にありがとう。あと…一つだけお願いしてもいいかな」
「ん?なんだ?」
「私もアリアみたいに呼び捨てで呼んでくれないかな?」
「…うん。わかった。白雪」
彼女の真意は分からないが彼女の表情を見るとそれは無駄な詮索だろうと感じ取った。
そのあと料理がきたのでしっかりと打ち上げを終わらせた。
1週間後、俺は強襲科の棟に行った。
それは今日あの質問に答える時だ。
強襲科の棟に入り目的の人物を探す。
目的の人物…1年生のライカの近くに行く。
ライカは気付いたのかこちらに近づいてくる。
どうやらあかりさんと訓練していたようだな。
「あ、岸波先輩!こんにちはです!」
そう言って頭を下げてくる。
まあ変に話をそらしても仕方ないから早速本題に入ろう
「先日の戦妹契約の件について答えを言いに来たよ。そのために少しだけ質問させてくれないかな」
ライカは喉を鳴らす。
どうやら緊張でもしているようだな
ちょっとした質問だから別に尋問とかじゃないけど
「俺は自分の目的があったりしてそんなに構ったりできないかもしれないけど別にいいかな」
「はい。時間に余裕がある時だけでいいのでその時だけ教えてくれていいです。」
即答で答えてくれる。
意思は相当強いようだな。
まあ、質問だとしても後ひとつ聞くだけだ
「ライカ。きみは困っている人は絶対助ける?」
一瞬の間
「はい。絶対に!」
その言葉が聞けただけで俺は自分の不安はなくなった
「それなら戦妹契約は了承するよ」
「な!試験とかはないんですか!?」
ライカは驚愕の表情を浮かべる。
まあ、それもそうだろう。戦妹になるには普通試験が必要だがまあ別にそういうことはいらないと思う。
「俺は人を助けたいと思う人の力になりたいんだ。そのためだけに試験とかは必要ないと思っている。それが理由じゃだめかな」
俺が理由を話すとライカは覚悟を決めたように声を出した。
「はい!ぜひこれからもご教授ください!」
そしてその日俺の戦妹は決まったのだった。
第25弾終わりました。
明日は用事で投稿できないかもしれないです。
rassyuさん感想ありがとうございます。
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