緋弾のアリア ~月を渡る前向きな武偵~   作:紫柳

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えー、自分もまさかこんなことになるとは思いませんでした。
まさかの日間ランキング1位になれるとは思いませんでした!
そしてお気に入り登録数も500件突破!
本当に読者の皆様ありがとうございます!
今後も誤字や文の構成がおかしいところがあるかも知れませんが皆様がこの作品を楽しめるように頑張って書きますので応援よろしくお願いします!
後、一文字だけメインタイトルを変更しましたのでご確認ください。


第31弾 侵入する悪意

「う、うーん…ハッ!」

 

知っている天井だ…デジャブ?

う、しかし昨日はひどかった…思いだしただけで悪寒が。

布団から上半身を起こすとカーテンの隙間から流れ込む光に手をかざす。

しかし、その光は長く続かず途切れるように見えなくなる。

逆にこちらから隙間を見てみると空には真っ黒な雲が見えた。

それは何か不吉なことが起こるような…何の光をも通さない黒だった。

まあ、今俺の状態が不幸なことみたいな感じだけどな。

そんな思いを持ちながら立ちあがろうと横を向くと

 

「おはようございます♪白野君」

 

おいやめろ。朝から俺をショック死させる気か。

そんなこと言う間もなく驚いた反動で声も出ず後ろにずざざとさがる。

俺が落ち着くと

 

「…朝からどうした?ユキ」

 

俺が訝しそうに質問すると

 

「白野君のかわいい寝顔を見たかったから♪」

 

「…本音は?」

 

「白野君の驚いた顔を見たかったから♪」

 

はあ、まったくこの人は…。

俺があきれた声を出す。そして

 

「で、何かあったのか?」

 

俺がそう問うと今度はユキは真剣な顔で答える。

 

「実は、土御門家が嗅ぎつけたみたいなの」

 

ふむ、さすがに気付かれたか…

しかし、

 

「速いな」

 

「まあ仕方ないよ。あの人たちの狙いは白野君の力なんだから」

 

まあ、そうだろうな。

だから俺は勘当されたし、この家にはなるべく関わらないようにしたのだから。

ここぞという今だからこそなのだろう。

仕方のないことだ。

俺は布団とから立ちあがりながら言う

 

「わかった準備をするから先に出ていてくれ」

 

そう言って布団から出ると

 

「ごめんなさい。本当はあの人のせいなのに…」

 

「…それは言わないことだって言っただろう」

 

そう、これは俺のお節介でなった事態だ。

だから俺にその言葉は言わないでほしい。

俺のその言葉に頭を下げるユキ。

ユキは沈んだ声で言う

 

「白野君がかばう必要はなかった…」

 

「ユキ。いいんだよ。これは俺がお節介でやったことだ」

 

俺がユキの言葉をさえぎるように声を出す。

 

「それよりも今はあの人たちをどうにかしないと」

 

気持ちを切り替えるように提案をする。

 

わかったと聞いて部屋を出るユキを背後に感じながら俺は布団を立ちカーテンを開ける。

空に見える雲はどこまでも広く覆われていた。

 

 

 

 

 

 

 

「それで、私たちはどうしたらいいの?」

 

準備を終えて部屋を出るとアリアたちとであった。

どうやら騒がしい今の家の現状を見て何かあったか感じ取ったようだ。

今この家に俺がいるのがまずいということが外部にばれその問答のために党首同士の話し合いがあることを伝えた。

そこでアリアたちは自分たちがどうしたらいいのかと俺に聞いてきたというところだ

 

「それなら、ユキたちについて行ってくれ。たぶんあっちに人手がいたほうがいいと思うからな」

 

俺がそういうとわかったというセリフとともにアリアたちが立ち去る。

俺も準備をするために、座敷へと足を進めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side キンジ

「え、白野君がこっちに加勢しろって?」

 

「ええ。それでどうすればいいの?」

 

そう言われたユキは考えるように口元に手をあてると

 

「それなら護衛をお願いできますか?」

 

「護衛って?」

 

アリアが聞く。

それに答えたのは今奥の通路から出てきたミドリだった。

 

「皆さんには夏目家を守ってほしいのです。」

 

「それはどういうこと?」

 

「今から来る土御門家は夏目家とは敵対家の家なのです。場合によっては攻撃されるかもしれないので護衛にいってもらえませんか?」

 

「その土御門家ってどんな家なの?」

 

その質問にミドリは考えるように口元に手をやる

さすが双子というところか。性格は違うのにそう言った仕草はそっくりだな。

そう思っていても話は進む

 

「詳しくは話せませんが…敗走した家といったところでしょうか。私たち夏目家と土御門家はあるものをかけて対決をし私たちが勝ちました。」

 

そこで一旦話を止め、こちらを見る。

どうやらこのまま話を続けてもいいのか探ったようだ。

そして何か決心したように話を進める。

この短い期間で信用してくれたようだ。

 

「そして夏目家は真名とあるものを受け取りました。土御門家はそれを欲している。」

 

「それって一体どんな…?」

 

アリアが上ずった声で聞く。

 

「詳しくは話せませんが…それは世界をすべることができるほどの力だと言われています。それを…」

 

「その土御門家が欲しているわけね…」

 

アリアは深く考えている

そこでミドリは顔をうつむかせる

俺にはその表情を読み取ることはできなかった。

 

「わかったわ。もしも敵が武装解除してきたら応戦しろってことね」

 

俺たちにそう話をしたユキとミドリは本業である白野と晴雨の元に向かった。

それも俺たちのことを信用してくれたのか護衛に関する件を一任していった。

それなら俺たちもそれ相応の働きをしなくてはな。

そんな思いを秘め数人の武装した仲居と共に時間が来るのを待つのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side ???

やっと、やっとだ!

車のリムジンの後部座席ワインを口に含みながら笑みを浮かべる。

先日のハイジャックの件でなんとなく網を張らせておいてよかった。

これでようやく公的に敵家に侵入できる。

黒のリムジンに揺られながら外を流れる奈良の景色を見ながら思う。

これまでの歴史では何度か侵入できたがすべて返り討ちされたらしい。

しかし、今回俺はそんなジジイたちのように無能ではない。

今の俺にはこいつらがいる。

そして俺は今回の協力者を見る。といっても二人だが

そいつらはまるでロボットのように動かない。

12歳ほどの男のガキだがその戦闘力は計り知れなかった。

こいつらなら希望通りの結果になる。

またひとつワインを口に含め今後の輝かしい未来にを思い浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

Side キンジ

 

待つことしばし、遠くの山の間から黒い車が見える。

車が来たのが見えたとき屋敷の方から晴雨とミドリがでてくる

彼女たちはまるでこれから戦闘でもするかのように袖をたくしあげている。

あいつらも戦うのか。

ミドリが戦うのはこの前のでわかっているが晴雨の戦闘方法は何だろう。

よく見てみると彼女の背中に棒のようなものがある。いや、あれは…薙刀か?それなのになぜ刃が無いんだ?

俺は聞こうとしたが彼女の真剣な雰囲気に口を閉じざるを得なかった。

 

そのあとすぐ門の前に黒いリムジンが数十台並ぶ。

場に緊張が流れる。

リムジンの先頭車両から20代ほどの青の和服を着た好青年が出てくる

青の和服を着た男は薄笑いを浮かべながらこちらに近づいてくる

 

「ほうほうほう、なかなかの美人さんになったねえ、晴雨」

 

男は笑みを浮かべるが晴雨は敵意を向けた声で言う

 

「本日はどうなさいましたか?土御門 元明さま?」

 

「ははは、そんなキミも美しいよ」

 

晴雨は何も聞こえていないようにまた質問をする

 

「本日はどうなさいましたか?」

 

そんな晴雨の態度に何が楽しいのか笑みを浮かべたまま返答をする

 

「そちらに禁忌を犯した屑が紛れ込んだんだろ?君のお母様は何を考えているんだろうね。だから私がお話に来たんだよ?」

 

その男がしゃべり終わった時俺は気付いてしまった。

晴雨の手がまるで食い込むかのように握りしめていることに。

まあ、晴雨の気持ちはわかる。

俺も大切な仲間を屑呼ばわりされたからな。

アリアたちも俺と同じ心境のようだ。

しかし、今は出しゃばってはいけない。

ここで暴れてしまっても逆に白野たちに迷惑をかけてしまうだけだ。

白野も後手に回る時はそれなりの回し方をしなければならないと言っていた。

それならしっかりと準備をしなければと心の中で覚悟を決める

 

「晴海さまと白野は中におられます。どうぞこちらに」

 

そう言って振りかえり歩みを進める晴雨。

すると元明と言ったか?そいつが晴雨に近づき彼女の肩に手をかける。

 

「しかし、キミも災難だねぇ。まさか婿養子によんだ奴がとんでもない屑だったとはねえ。私のものになればあんな奴よりいい思いをさせられるよぉ」

 

そんな鳥肌でもするような声が聞こえる。

しかし晴雨は冷静にしかし乱暴に払いのける

 

「そんなことはありません。白野はあなたなんかより数百倍いい人です」

 

そう答え晴雨は元明の手を払いのけ歩みを進める。

元明はやれやれと言った感じにかたをすくめ晴雨の後を追う。

俺はそれを見終わり振りかえると

 

「っ!」

 

び、びっくりしたー。

二人の子供が俺の目の前にいた。

そいつらは俺に気づいていないかのように元明の後を追う。

俺は今だ緊張感に欠けていたのかも知れない。

あいつらが飛んでもないやつだと気付かなかったからだ。

それに気付くのはもう少し後

 




第31弾終わりました。
これからも頑張って投下します。
ミジンコドリームズさん、シオウさん、恋姫夢想さん、『薄利多売の』湊さん、レモンティーさん、真九郎さん、Messiahさん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。
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