緋弾のアリア ~月を渡る前向きな武偵~   作:紫柳

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本当にみなさんありがとうございます!
ちょっと今回はグロいです。それと若干短いです。


第33弾 守るべき戦い

Side キンジ

 

くそ、一体どうなっているんだ?!

 

さっきまでなんの音沙汰もなかったのに急に攻撃され始めたぞ。

今はなんとか保っているがそれもじきにジリ貧になる。

俺たち夏目家の人数に対して土御門家の人数は3倍近くいる。

しかも土御門家は銃こそ使っていないが代わりに刀を使っている。

しかも全員がなかなか強いのでそう簡単に倒すことができずにいる。

なんとか夏目家の人たちと協力して耐えているが決定的に人数が足りない。

俺たちもアリアが頑張っているが量が多すぎてさばき切れていないようだ。

俺もヒステリアモードでない以上戦力にもなれない。

 

現状押されている今どうすることもできない。

一体どうすれば。

 

ヒュン!

 

うおっ!急に目の前に弓矢が!

その弓矢は寸分たがわず土御門家の一人の足に突き刺さる。

 

弓矢が飛んできた方を見ると門の上からミドリが弓を持って援護している。

確かにこの状況で援護はありがたいが混戦しているこの状況じゃ味方にも被害が来るぞ。

俺がそう思っていてもミドリはさらに弓矢を装填狙い撃つ

しかし、ミドリが乱射するように弓を放っても被害が広がるどころかしっかりと相手を沈めている。

最初は狙いがいいのかと思っていたがどうもそうではないようだ。

と思っている間も狙いの直線状に俺がいる。

しかし、弓矢は直線には進まず曲がるかのように進行方向が変わる。

これは…超能力か?

まあ、今はいい。なんとか援護によって状況は変わったようだ。

混戦した状況でしっかりと相手を沈める攻撃は相手にも動揺を生む。

どこかの攻撃かもよくわからない状況が動きを鈍らせているようだ。

逆転するなら今だ。

俺は混乱している敵を一人沈めるためにベレッタから銃弾を一発放つのだった。

 

 

 

 

 

 

 

Side 白野

 

―!

 

「ぐぅあぁ!!」

 

新たな激痛により意識が目覚める。

目を開き激痛ができた足を見ると小刀が俺の太ももに突き刺さっている。

一体何が。

俺がいた場所は外の植え込みではなく奥の部屋にいる。

どうやら連れてこられたようだな。

周りを見ると薙刀を手にした晴海さんが刀を抜いている元明を睨んでいる。

そして俺の太ももに小刀を突き刺したであろう子供。

どうやら状況は最悪のようだな。

元明はにやけた顔をしながらしゃべりだす。

 

「ほうら。お前の大事な家族とやらは刀が突き刺さってもがいているぞ?」

 

「この…外道が…!」

 

「私が命令すればあの子供は小刀を掴んで足から腹に向かって掻っ捌く。そうなったら普通は生きられない。俺はただ例の力がほしいだけだ。それなのにお前の大切な家族が一人ここで失われる。お前たちが渡そうとしないから」

 

晴海さんは心配そうな目で俺を見る。

まさか…言う気なのか!

 

「ダメだ!しゃべってはいけない!」

 

「動けない屑が勝手にしゃべるな!やれ!」

 

その声に子供が反応し俺の足に突き刺さった小刀を掴み少しずつ足を登るように裂いていく。

 

「ぐぅぅうう!」

 

燃えるような激痛。逃げ出そうともがくが子供が力強く抑えているため抜け出せない。

この力普通の子供の力ではないぞ!

俺はもだえる中少年の目を見る。

その目からはロボットのようになんの感情も見えない。

仮にロボット少年と名付ける。

そいつがまるで作業のように人を裂いているのだ。

血が大量に流れる中小刀は俺の股関節へと到着する。

そこで晴海さんが折れた

 

「もうやめて!わかりました!」

 

晴海さんは涙声で制止の声を出す。

その声に満足したのか元明は止めるように手を動かす。

すると子供の動きもピタリと止まり、俺から離れる。

元明は聞こえなかったかのように耳に手をあて聞いてくる

 

「ああん?何だって~?」

 

「…わかりました。しかし…」

 

そしてまた俺を一瞬見る。

その表情はとても穏やかだった。

 

落ち着くために一拍間を挟むと晴海さんは真剣な顔をしてしゃべりだす。

 

「しかし…白野が持っている力それは夏目家に献上された力ではありません」

 

「…は?」

 

元明はなんのことかわからない顔をしている。

しかし晴海さんは真実を喋り続ける。

力を持ち出したのは俺じゃないこと。その力を俺の力とすり替えて話を広めたこと。そしてその力は別の人間が持ち出したこと。

 

そのすべてを聞いた元明は

 

「…は?」

 

いまだ呆然としている。

 

「これが全てです」

 

「…この家には何もないのか」

 

「ありません」

 

「…そいつの力が望んでいる力ではないのか」

 

「違います」

 

「…それでは、私がこの時まで練り上げたこの策は無意味だったのか」

 

その質問に晴海さんは真実を告げる

 

「はい。あなたがやったことはただの無駄足だったのです。」

 

決定打か。

元明は顔をうつむかせている。

しかし、元明はかたを震わせたかと思うと急に笑いだした。

 

「はははははははははは!!!」

 

まるで狂ったのように笑う元明。

いや、たぶん本当に狂っているのだろう。

そして急に笑いを止めると無表情のままこちらを見やる

 

「それならお前たちに用はないな」

 

そう言って手を振りロボット少年に指示を出す。

 

「な?!ここにはお前たちの望んだものはないと言ったではないですか!」

 

「だからこそだ」

 

晴海さんを首をまげて見やり低く声を出す。

 

「お前たちは私を騙した。無駄な労力を支払わせた。その報いはしっかりと受けてもらわないとな」

 

「な、なんて理不尽な…!」

 

その言葉に元明は目を見開き唾を吐き捨てるように大きく口を開け叫ぶ

 

「私はこの時のために今まで待ってきたのだぞ!それをお前たちに潰された!俺は絶対にお前たちを許さないぞ!必ずお前たち全員を殺してやる!」

 

そう言ってロボット少年に指示を出す。

 

おれは元明の目から感じ取れる心をみた。

欲望をむき出しにした真っ黒な心。

 

その心を見て俺は決心する

 

負けられない

 

俺は負けられない。そんな欲望のために家族を失わせたくない。

だから負けられない!

 

俺はロボット少年が離れてから用意していた電子手帳から礼装である『人魚の羽織』を取り出す。

そして俺は折れた腕を強制的に動かし足に突き刺さっていた小刀を抜く。

血が大量に出るがすぐに『heal(32)』のコードキャストを使う。

鳳凰のマフラーではさすがに直しきれないと思いもうひと段階強力なコードキャストを使った。

治ったと思った瞬間俺は後方に下がる。

俺がいた場所はロボット少年がとび蹴りを放っていた。

畳が陥没している。

こいつ本当にただの子供なのか?

俺に突き刺さっていた小刀を牽制代わりに投げる。

ロボット少年は元明の元に飛びのく。

元明は俺の身体状態を見て戦慄する

 

「それなら…それならお前のその能力は何なのだ?!」

 

その問いに俺は八極拳の構えをして力強い声で返答する。

 

「これは俺の守るべき力だ!」

 

そして俺は戦いに身を乗り出す。

守るべきものを守るために

 




33弾終わりました
バトルに関しては次から頑張ります
ガルテガルテさん、ミジンコドリームズさん、虚気さん、トールvさん、恋姫夢想さん、rassyuさん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。
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