そして今回ついにあの人が!
それではどうぞ
Side キンジ
「これで…終わりだ!」
俺のベレッタが少年の形をしたロボットのコアのようなものを破壊する。
戦っている中このパワーには何か秘密があるかも知れないというアリアの言葉を信じコアを探したが本当にあるとは。
しかし、本当にこいつは強かったな。
俺たちが4人でかかっても引けを取らないこの強さ。
サポートに来たミドリたちの援護がなければやばかったかも知れない。
しかし、ミドリとユキの超能力は強力だったな。
ユキの『ずらす』能力とミドリの…あれは…何かを操る能力なのか?それが俺たちの強力な援護となった。
俺たちはなんとか早めにロボットを倒した。それは白野たちの加勢に行くためなのだが…本当に行った方がいいのか?
先ほどチラッと見たがあいつらの戦いはとても苛烈を極めるものだった。
戦いがすくなかったら加勢にでもいけたが、さっきまでのロボットとの戦いと土御門家の奴らとの戦いのせいで体力を消費しすぎた。
しかも、さっきからヒステリア性の血流が元に戻ってきている。
このままでは数分でヒステリアモードが終わってしまう。
しかし俺が戦況を確認しようと白野たちの方を見ると
「な…!」
晴雨が大怪我を負っている。
しかし、すぐに白野が寄り添うと何か呪文のような言葉を紡ぐと晴雨の傷が治っていく。
これも白野の力なのか。
本当にあいつは何者なのだ。
大怪我をも治せる謎の力、強力な攻撃、本当にあいつには謎が多い。
しかし、その怪我が治ったのを見守ったとたん白野は地面に倒れる。
たぶん例の力を使いすぎたのだろうか。
しかし、このままではまずい。
あの晴姫という人物が元明の元に歩みよっている。
このままでは元明が連れて行かれて協力者の正体がつかめない。
それではこの夏目家は正体も知らない謎の敵に追われるかも知れない。
俺が晴姫を止めるために走り出そうとすると
「待ってキンジ!白野の様子が何かおかしい!」
アリアのその声を聞いて足を止める。
ほとんど気絶状態の白野がどうしたのだと思い見やると
「…な、なんだ…あれは」
俺が無意識のままそんな声が漏れる。
現在白野は何かきらきらとした光に包まれている。
その光がだんだんと強くなっているのだ。
どうやらその現象に晴姫さんも興味を持ったのか足を止めて白野を見ている。
その光がだんだんと強くなっていくが一定の明るさになると光が霧散する。
その光が晴れると白野がしっかりと地面に両足をつけて立っていた。
気絶をする勢いだった白野がなぜかしっかり立っていたのは謎に思ったがそれ以上に謎に感じたことがある。それは白野の今の姿だ
身長などは変わらないものの髪は長めになった桃色。瞳は琥珀色。
次に目立つのがその頭にぴょこぴょこと生まれた二つの狐耳とお尻の方から生えた一本の尻尾だ。
しかし一番驚いたのがそのオーラだ。
ただ姿が少し変わっただけではない。
圧倒的な存在を思い知らされるほどのオーラ。
それはまるで神のような…
あいつは白野じゃない。
姿を見ただけでも違うのは分かるがそれ以上に存在自体が別のものと同化したみたいに見える。
俺では絶対に勝てない。
冷や汗を流し怪訝な顔でその姿を見ているとついにそいつは反応を起こした
「感度良好!無事ご主人様に憑依成功しました~!」
…は?
軽く頭を振って深呼吸をした白野の姿をした誰かは言葉を発すると同時にその神格のようなオーラも消えうせた。
さっきまでの威厳の風格も感じさせないまるで少女のような声が聞こえる。
そしてその誰かは狐耳に両手をあてて何かと通信するように目を閉じる
「あー、あー。ご主人様聞こえますかー?…はあ、やっぱりむりでしたか」
そして露骨にがっかりする。
「確かにあいつにはご主人様が使った魔力パスが弱かったからいろいろ制限がつくと言われましたが、せっかくセイバーさんにもじゃんけんで勝ったのにご主人様とお話できなくて残念です…」
まるでシュン…と聞こえるような動作で狐耳も下がる。
本当に何なんだ…
しかし気を取り直したように両手を抱き落ち着いた声で話し出す
「映像でしか見守れませんでしたが本当に特に怪我もないみたいでよかったです…。けど少しあの時よりも小さいし痩せてしまって…本当に守ってあげられなくて申し訳ないです…」
慈愛に満ちた声で誰かは本来の白野への心配の声を向ける。
それは大切な人を本気で気にかけているようだ。
「…けど、ご主人様には合えませんでしたがご主人様の体には触れましたし久しぶりに少しはご主人様成分を補充しましょうかね…クンカクンカ…くー!たまんねー!」
…は?
その誰かは幸福そうな表情をしながら白野の袖から匂いを嗅いではもだえている。
本当にこの人は何なんだ…。
俺は疑いのまなざしをその誰かに向けていると別の方向から声が聞こえる。
「アンタ…一体何者…?」
晴姫が声をかける。
その白野の変化は彼女の心を読む能力が別人だと認識しているみたいだな。
注意深く探る晴姫
「あ?」
―!
その声に強力な殺気を持って返す白野の姿をした何か
強力な殺気が場を包む。
俺はその殺気に当てられ片膝をつく
「あ?何ですか?あなたわたくしのご主人様の守るものを壊そうとしていましたよね?私にはご主人様さえいてくれれば他にはどうでもいいですがあの人の大切なものを汚そうとするなら私も容赦しませんよ?」
瞳孔が開きにらむように晴姫さんを見る。
そして圧倒的な神格のオーラが感じられる。
そのオーラと殺気をまともにぶつけられる晴姫さんはよく耐えていると思う。
さすがにかわいそうに思えてきたぞ。
そこで何か通信が入ったようにまた狐耳を抑える
「ああ?!何ですか!私はこれからこいつをのろ…ああ…はいはいわかりましたよ。」
そう言って嘆息する。
そして彼女は落ち着いたのか殺気は抑えたように落ち着いた雰囲気で晴姫さんに話し出す。
「あなたはそう簡単に許すことはできませんが…あなたの読む力は時期にあなた自身の身を滅ぼしますよ」
その言葉に少なからず驚きを浮かべる晴姫さん
しかしその言葉に抵抗するように薙刀を構える
「あなた本当に何者?あなたの心はまるでノイズがあるかのように見えにくいのだけど。それに私はこの能力を捨てる気もない」
その言葉を聞いた誰かはまた溜息を浮かべ話しかける
「はあ、仕方ありませんか。私には今時間があまり残されていませんからね。やるべきことはやらせていただきますよ」
そう言ってどこから持ち出したのかその手に何かのお札を取り出す
「私は今からあなたになるべく抑制して攻撃を与えます。けど、まともに食らいますと絶対に死にますから絶対によけてくださいね」
普通ならこの状況でそんな言葉を出すのはおかしいと思う。
しかし、白野?自身のオーラがその言葉の意味を強制的に理解させる。
何かまずい気がする…
そして白野?はその手に持った札を投げる
「炎天よ、奔れ!」
そして投げられた札から強力な爆炎が立ちあがる!
目も開けないほどの強力な熱と熱風に両手で顔を覆う。
その手と手の間から見える光景。
それはまるで火山が爆発したように炎を10メートルほど上げる。
そして急に炎が収まると何事もなかったかのような光景が広がる。
雨でぬれた体がいやな感じが広がる。
そしてその攻撃を受けたと思われる晴姫さんはその場から消えている。
どうやら元明を連れていく暇もなかったらしくそこらへんに転がっている。
これが…白野の隠された力なのか?
俺たちが驚きと呆然とで止まっていると白野?がこちらに振り返り軽く頭を下げる
「どうも皆さん始めまして。本当はしっかり事情を説明させていただきたいのですが…あいにく私には時間が残されておらずしばらくは説明できません。ですので、これだけはお願いしてもよろしいですか?」
その言葉に俺たちは反応できないでいる。
しかし、白野?は時間が無いらしく俺たちの返答を聞かないで話し続ける
「私はもうすぐご主人様から離れなくてはなりません。なるべく早く戻りたいのですが…私が守れない間ご主人様を…白野様をお守りいただけないでしょうか?」
その言葉に俺たちは顔を見合わせる。
その言葉は確実に白野ではない誰かが発した言葉であると強制的に理解させる
その誰かは本当に白野を心配しているのだ。
本当に白野はいろんな人に愛されているな
その言葉に返答をしたのはアリアだった
「それは当り前よ。だってアタシたちは白野の仲間なのだから」
そう言ってアリアは俺たちを見まわす
当然だ。俺はじきに武偵をやめるが…それまでの間は白野の仲間として守っていく
「…ええ。私たちも家族として白野を守っていきますよ。それに白野は私の大切な人ですから」
そう答えたのは晴雨だ。
どうやら目を覚ましたみたいだな。よかった
その言葉に白野?は
「いっときますけどね!ご主人様の本来の妻はわたくしですから!そこのところお間違えのないようにしてください!」
そしてそのあと白野?の体が光に包まれ光が強くなった途端光が消え白野が元の姿に戻りそのまま気絶したように前に倒れる。
…まったくあの人は一体何者なのだ…。
俺たちは倒れた白野に駆け寄る。
どうやら気を失っただけのようだ。
まあ何とか白野のおかげでこの任務は完遂したようだな。
しかし本当にこいつはどんな力を持っているんだ?
ヒステリアモードがちょうど切れた俺には考え付くことはできなかったし今の現象について聞くこともできないが今はしっかりと休ませておくか。
さっきまで滴り落ちていた雨はいつのまにか止んでいた。
雲の間から見える光は俺たちの勝利を称賛しているかのようだった。
37弾終わりました
次の次くらいに過去編です
恋姫夢想さん、初紫シュリさん、rassyuさん、ナスカ級さん、朝比奈悠人さん感想ありがとうございます。
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