今回は前置き回
あとがきにはちょっと活動報告があります
―長い夢を見た。
長い間空間を漂う俺は過去を振り返っていた。
ここまで歩んでこれたのは大切な仲間たちと犠牲があったから。
俺はこれからムーンセルに消される。
しかし後悔はしていない。
確かに犠牲があったが守るものは守れた。
――――…た――――
だからもう消えてもいいよな
――――あ……もる…―――
この目を閉じてすべてを終わらせる
―――あなた……ま……―――
――――――――
―――――
――
―――あなたを絶対に守るから―――
目が覚めた。
五月から六月に入る頃の少し蒸し暑い俺の部屋。
カーテンからは朝日の木漏れ日が流れ込んでくる。
俺はその光に手をかざし目を細める。
俺はボーとした頭で何があったのかを思い出す。
確か…晴姫さんと戦っていて…その時に晴雨さんが怪我をしたからコードキャストを使って…それで…それで…
思い出せない…
俺は勢いよく布団から飛び出る。
そのあと俺が気絶したことから強引にみると朝日が昇っていることだから1日は経過している。
気絶した後のことは何も分からないからどのような事態に陥っているかもわからない。
場合によっては最悪の事態に。
俺が勢い込んで襖を開けると目の前に人影が。
勢いこんで外に出たせいで制止が効かずその人物を巻き込んで倒れこむ。
いてて…!
俺が痛んだ頭を押さえながら手をついて立ちあがろうとすると
フニュン
ん?
こ、この弾力は…
「あ、白野…こんな時間にこんなことは…」
一緒に倒れこんだのは晴雨さんだった。
場を把握する
一緒に倒れこんだときに少し変に倒れこんだのか晴雨さんがきている着物が少し着崩れている。少し汗ばんだ鎖骨。乱れた髪が顔に少しかかりさらに色っぽさが…って!
「ご、ごめん!」
俺は手をついたときに触ってしまった晴雨さんの胸から勢いよく手をはなす。
―!
さ、殺気と悪寒!
俺はゆっくり顔を上げると
「はぁぁぁくぅぅぅぅのぉぉぉぉ!」
鬼がいた。
いやアリアがいた。
しゅるるる!と口から声が漏れる鬼という名のアリア。
俺は言い訳をするように手をぶんぶんと振る
「い、いや!違うんだアリア!これはたまたま…!」
「問答無用!」
アリアのとび蹴りが俺のでこに突き刺さる。
っていうか…本来この立場にはキンジだろうが…
その言い訳もしゃべることもできぬまままた謎の悪寒を背中に感じながら俺はまた意識を手放すのだった。
「いてて…」
今度は数分だけの気絶で終わり俺はまた痛む頭を押さえながら俺たちは廊下を歩く。
一応キンジもあの場にいたみたいだな。隣で一緒に歩いている。なら助けてくれてもいいだろ…
アリアは未だに怒っているが朝飯時には治るだろ。
晴雨さんはニコニコ顔でついてきている。ぐ、まさか確信犯なのか…
さらに痛くなった頭を押さえながら廊下を歩いている。
俺が目が覚めたとき俺が気絶した後はどうなったのかを問うとそれはみんながいるところで話しましょうという晴雨さんの言葉を聞き俺たちは広間に向かっている。
広間につき障子を開けると中には理子さん、晴海さん、ユキとミドリが座っている。
どうやら仲居達はいないみたいだな。まあ、俺もこの話が終わった後やることがある。
そこで人が多くいるのは少し困るしな。
というかこの場にレキさんが居ないんだが一体どこに…
…ってうお!いつの間に隣に!
「レキさんいつ来たの?!」
「白野さんが部屋で寝ていた時からいましたが?」
居たの?!俺の部屋に居たの?!全然気付かなかったんだけど!
レキさんはなんのことかというように首をかしげている。なんだか俺が普通じゃないように見えるんですけど…
俺は気を取り直すために軽く咳払いをする。
そしてみんな席に着いたのを確認した後晴海さんがしゃべりだす。
「白野。怪我は大丈夫ですか?」
「ええ、まあ大丈夫です」
体調は意外と平気だ。ぴんぴんしているというくらいには回復している。
それよりも俺は聞きたいことがある
「それよりも皆さんは大丈夫なんですか?俺が気絶した後みんなが平気でいるってことは何か激戦でもしたのなら多少は怪我でもしたのでは?」
俺の言葉に俺以外の全員が顔を見合わせている。一体どうしたんだ?
俺の言葉に答えたのはアリアだった
「アンタ…覚えていないの?」
「な、何がだ?」
アリアが深刻な顔で俺に質問してくる
何か変なことでも聞いたか?
「あの晴姫を追い出したのは私たちではないわ」
「じゃあ一体誰が…」
「アンタよ」
「え?」
俺は驚愕のあまり声に詰まる
「そ、そんなわけないだろ。俺は晴雨さんを治した後完全に気絶したんだ。それなのに俺が倒せるわけがないだろ」
「いいえ。晴姫を倒したのは正真正銘あなたです。この場にいる人全員が見ました」
俺の質問に晴海さんが答える。
「あなたは気絶した後謎の光に包まれてなぜか変化したのですよ」
「変化って…」
…。
ダメだ。何故俺が変化したのか分からない。
電子手帳で調べても俺のステータスファイルには何も更新されていなかった。
つまり謎である。
「ごめん。俺にも何故変化したのかは分からなかったです」
「…そうですか。あなたが変化した後強力な術を使って晴姫を追い出したのですよ」
俺は気絶した時のことを少し考えた。
と言っても特に何も思い出せないが…いや少しだけ何か…。
しかしそれ以上思い出せなかった。
術といったら狐のサーヴァントを思い出すがそれはあり得ないし…
これ以上考えても仕方ないと思い話を切り替えることにした。
「わからないことを考えてもそれ以上進みませんから話を切り替えてもいいですか?」
俺は晴海さんに問いかけると首を縦に振っていた。
なので俺は質問を続ける
「晴姫さんが去った後どうなったのですか?」
「あなたが晴姫を追い出したあとしっかりと元明を回収しましたが…そのあと元明は謎の爆発で死亡したのです」
「謎の爆発…?」
「ええ。そのあと周りを探索しましたが爆発の原因は何もわかりませんでした。そのあとは特に何もありませんでしたが…協力者の名を聞き出すことはできませんでした」
…そうか。
結局任務は失敗か。
俺は少し顔を下げるが続けて晴姫さんが話を続ける
「けど私たちは考え方を変えました。確かに元明から情報を聞き出すのは失敗しましたが敵はタイミングを計ったかのように元明を殺した。殺そうと思えば私たちを殺してもよかったはずです。つまり私たちを殺す気は無かったということ。なので私たちが余計なことをしなければ狙われることは無いと言う訳です」
「けど、確証は…」
「ええ。ありませんが…私にはなんとなくわかるんです」
そう言って晴海さんは胸に手を当て言葉を話す
「特に今回の件は謎に包まれています。これ以上荒らしては逆に殺されるかも知れません。それに敵はこっちの状況を把握できていますし」
…確かにそれなら特に詮索しないほうがいいかもしれない
この問題も特に詮索しないようにした。
それなら俺も最後の提案をしよう。
俺は口を開けようとするがそれより先に別の人物が声を上げる
「なら私も質問をさせてもらっていいかしら」
それはアリアだった。
アリアは続けて話をする
「私たちがここに来た本当の理由それを今聞きたい。依頼人のプライバシーを詮索するのはマナー違反だけど…私は白野の仲間よ。仲間のことを知るのは仲間として当然のこと。だから白野が何故勘当されたのか教えてくれない?」
その質問に晴雨さんたちが息を呑む
俺が勘当された理由。
それは晴姫さんのことについても遠まわしに聞いているのか。アリアもきわどい質問をするな。
さらには間接的に俺の過去を聞こうとしている。アリアたちがこの家に来た当初の目的も果たす便利な質問だ
晴海さんたちの目は俺に向いている。
どうやら俺に一任するみたいだな。
確かにこれを話すことは禁忌とされたが俺はアリアたちを信じている。
無駄に話を広めないだろうし
「…わかった。話すよ」
その言葉にアリアたちは特に反応を示さない。
なるほどこいつらは俺が話すと知ってて質問をしやがったな。
まあ、いいだろういつか話すことだったんだしそれが今日だった話だ。
俺は佇まいをただすと俺は話し始める
「俺が勘当された理由。それは俺が武偵高校に入学する前ちょうど中学卒業近くになる」
38弾終わりました。
次回から過去編頑張らせていただきます。
なるべく早くオリジナル終わらせてあの章まで行ってあの人たち出したいです…
それと謝罪から入らせてください。
実はこれから1週間ほど後にテストがありそれの勉強で投稿できません。
早く進めたいと言いながら投稿できなくて申し訳ないです。
なるべく勉強の休憩中にちょくちょく書きすすめておきます。
本当に最近安定して投稿できなくてすいません。
夏場は本当に忙しい…
テスト終わったら安定して投稿できそうです。
恋姫夢想さん、ボルメテウスさんさん、赤黄青さん、シオウさん、ミジンコドリームズさん、アウフさん、島田響奏さん、rassyuさん、ナスカ級さん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。