祭りも無事?に終了させそれから数日が経った。
今日はキンジから頼まれたカジノ警備の日である。
どうやらキンジからレキさんにちゃんと話しは通していたらしく最終的には5人での参加となった。
四人だけだけど…まあ、大丈夫だろう。
カジノがある台場についた。
というかその警備が船の上だということは驚きだ。
キンジめ…言うの忘れてたな…知らなかったぞ…。
まあ、そこは別にいいと妥協してもだ、なのに…
「どうしてこうなったものかねぇ…」
俺は今警備室のプログラムの修復作業を行っている。
何とも先日別の場所でハッキングを受けたらしくその修復作業をどうしようかと悩んでいた時に俺が舞い込んだと言ったところらしい。
…まあ、臨時収入として入ってくるけど。
作業中どこからかマシンガンが乱射する音が聞こえたが…俺知らない、何も知らないから関わらない!なんか嫌な予感がするから!
船が動き出してからも黙々と作業をすること数時間。
「よし、終わったか…」
作業を終わらせ緊張の糸を緩めるため息を吐き出す。
…おかしいな。
夢中になって作業をしていたから気付かなかったが俺がここまで作業するとは思わなかった。
直し始めた当初を思い出してみるとプログラムもかなりずたずただったように思われる。
…何か変な予兆は感じたが考え付かないからそこで思考を止めることにした。
そのあとは警備室から映像で監視カメラからの映像を見る。
まあ、もともと監視の役割を与えられたらしいからちょうどよかったらしいけど…まあ、臨時収入出しよしとしよう。
映像を一通り見るとキンジがチップを交換しようとしているところが見えた。
俺はなんとなく音声も聞きたくなったので監視カメラ備え付けのマイクのスイッチを付けると
『両替を頼みたい。今日は青いカナリアが窓から入ってきたんだ。きっとツイてる。』
…
こいつ、おもしれぇー!
キンジも少し恥ずかしかったのだろう軽く顔を赤くしている。
俺は警備室で噴き出してしまったが監視だけでは少し暇だし今後面白いことになりそうなキンジの映像を追うことにした。
チップを受け取ったキンジを追うとバニーガールの姿をしたアリアとであったキンジ。
二人して何かを話していたが二人の目線が別の場所を向くとアリアがキンジに殺気を飛ばしていた。
俺がその二人の目線の先にあるものを見るため映像を切り替えるとそこにはアリアと同じバニーガールの姿をした白雪がたくさんの男に囲まれている。
ああ、理解した。
確かバニーガールって胸が無いとバランスが悪くなって変に見えるとか。
キンジも多分そのことを思い出しアリアを見たのだろう。
そこで勘がいいアリアが殺気を飛ばしているというわけか。
まあ、アリアは結構ちいさ…
俺はここで考えを止めるしかなかった。
ごくりと唾と一緒に息をのむ。
獲物に狙われた時のプレッシャー。
冷や汗が流れる。
これは…殺気!
その殺気の流れどころである映像を見る。
そこにはアリアが俺が見ている映像の監視カメラを見てマバタキ信号を送っている。
それを解読してみると
『イツカコロス』
…
俺は無言で監視カメラの映像を変える。
適当に変えたがそこで知り合いを見た。
レキさんが男装をしてディーラーをしている。
一人の男がレキさんと話している。
…なんとなく気になったので音声オンで聞いてみた。
『…ああ、だが配当金はいらない。勝ったらキミをもらう』
…何言ってんだこいつ。
多分こいつは負け続けたのだろう。
レキさん目当てで勝負を仕掛けたようだが負けてばかりでなんとか繋ごうとしているようだ。
けど、それは多分不可能に近いだろう。
狙撃手は読む。
遠距離から獲物を狙い撃つために風や障害物を考慮して全てを読み攻撃をあてる。
それをルーレットに応用しているのだろう。
回転の速度、ボールの摩擦、流れを読んで狙った数字へと滑りこませる。
それほどの神技ならなんかレキさんでもできそうだしな。
レキさんはそのままボールを流す。
カラカラと流れるボールは少しずつスピードを落とし結果落ちたのは赤
掛けをした男はさらにうなだれる。
どうやら黒に掛けていたみたいだな。
『ははは……7千万円の負けか。さすがに痛いよ。でも、こんなに金を落としてやったんだ。可憐なディーラさんせめて君の携帯番号だけでも教えてくれないか?』
こいつ…アホなのか?
それくらいではレキさんはなびかないことは分かっているのだろうに。
予想通りレキさんはその声を無視している。
そこで間を開けるがレキさんが何かを感じたようにその男に声をかける
『よくない風がふいています。今すぐここを離れてください』
俺はよくわからなかったがそのあとの現象を知り察することができた。
ばんとレキの背後に並べられた動物の剥製の間から疾風のようにレキさんが手なずけた狼が飛び出す。
何事かと思ったがすぐにそれも察した。
いつの間にか謎のいきものが現われていたのだ。
全身に黒いペンキを塗ったかのようなそいうは上半身裸で腰に茶色の短い布を巻いているだけの姿。
異様なのは頭部でジャッカルという動物の頭に体は人間という姿だった。
手には半月型の斧がある。
…はあ、最近は本当に不幸だな。
普通に仕事もできないとは思わなかったぞ…
俺は意識を戦闘モードへと切り替えるため一つ深呼吸をすると警備室を飛び出すのだった。
57弾終わりました。
シオウさん、ローレライの歌声さん、パラノイヤ(偽)さん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。