けど、夏の間遅れてしまいそうなのでそこら辺は先に謝罪させてもらいます。
俺は警備室を飛び出した。
謎の敵が現れたのだ。
まるでジャッカルのような体格を持つ怪物だ。
カジノ会場に現れた現在キンジ達が交戦中なため俺が向かっているというわけだが…
向かっている最中少し違和感を感じた。
いや、あのジャッカルの戦闘について違和感を感じ始めたのだ。
ただ、戦っているだけなのに…何か作為を感じると言うか…
いいや、今はすぐに向かわなければ!
カジノ会場の扉を開け交戦状況を把握する。
キンジと白雪が協力し敵と戦っている。
どうやらジャッカルも数体かいるようだ。
白雪が何か札を投げつけ呪文のようなものを唱えるとそこから爆炎が広がった。
わあ…あれ見ようによってはキャスターの技とかぶるな…
「あ、白野君!戦うのならあいつに触っちゃだめ!」
そう白雪から声がかかったため俺は電子手帳から『空気打ち/一の太刀』を取り出し衝撃波をぶつける。
敵は武器を手にガードをするが武器もろとも破壊し敵をえぐる。
それと同時ジャッカルは灰のようにすすけ消え去った。
確かに人間ではないことは知っていたが灰になって消えるのは予想外だ。
しかし、さらに予想外の事態を知った。
コードキャストを使ったが疲労感がほとんど伝わらなかったのだ。
それはつまり魔力の総量が上がっているということ。
どうして今になってと思い出してみると、この前ビルの屋上でエネミーと戦ったことを思い出した。
エネミーと戦った方が経験値が取りやすい?
そう思ったが物陰からジャッカルが出てきたため防御すると同時思考を止める。
つばぜり合いになる
が、少しずつ押されてしまう。
人外の生物相手に勝てるわけないのだ
「ぐ…、せめてコードキャストでも使っとけば…!」
筋力強化のコードキャストさえ使えればこのくらい跳ね返せるのだが…!
パンパンと大口径銃特有の発砲音が聞こえた。
それと同時ジャッカルはウッ!という声と共に体制をそりかえらせる。
そのまま灰になり消え去った。
銃を撃ったと思われる方を見るとアリアがガバメントを手に立っていた。
すぐアリアは後ろを向き駈け出して行く。
…さすがだなアリア。けどバニーガールの姿で少し残念に見えるよ…。
アリアは噴水の端を踏み台にして跳び上がりその上につるされているシャンデリアに飛び乗り
「レキ!」
そのアリアの言葉をレキさんは理解したらしくシャンデリアの支柱の鎖を撃つ。
シャンデリアはレキさんの銃の勢いを受け大きく回りだした。
その動きを見て大量のジャッカルがアリアの方に近づいてきた。
そのまわりだしたシャンデリアの上でアリアは銃を乱射する。
弾丸が数体のジャッカルに当たり灰に代わっていく。
撃ち洩らした数体は俺とレキさんが処理を行った。
しかし、本当にこれほどのコードキャストを使っても疲労感が少ない。
本当に魔力の総量が上がっているようだな。
俺は自分が着実に強くなっていることが嬉しかった。
そのまま戦い続けること数分、俺は地上にいる最後の敵を弾き飛ばした。
「ふう…」
静まり返ったカジノ会場。
しかしその会場にいるのは俺とレキさんだけだった。
「あれ?アリアたちは」
俺の声にこたえたのは同じく居合わせているレキさんだ
「アリアさんたちは逃げ出した敵を追いに船外へと出て行きました」
き、気付かなかった…。
どうやら俺は相当集中して戦っていたようだな。
レキさんを連れ俺たちは船外へと向かい歩き出した。
俺はそれを見ると大きく後悔した。
何故俺はアリアについて行ってやらなかったのかと。
そうすればこうならなかったのかもしれないのに。
俺が見た光景それは海上を漂うモーターボートに倒れるアリアの姿だった。
海上にはキンジの乗っているモーターボートのほかにピラミッドのようなものを乗せた船が一緒に浮いている。
その上に誰か人がいるが…ここからじゃよく見えないな…。
俺が目に魔力を集中するとその人の人物がよく見えた。
ちょっとした千里眼もどきだ。
船上にはまるでエジプトの王族が着るような金ぴかの衣服を着ている少女がいた。
まあ、金ピカ成分は見慣れているし…
その少女はキンジを見下ろしている。
あの人が…アリアを撃ったのか?
そう思ったが物陰からカナさんが出てきた。
三人で何か話をしているようだがもちろんここから聞きとれるわけではない。
けど…あれは少しまずいかもしれない。
あの場でまた戦闘が始まればキンジ対カナさんと謎の少女となる。
カナさんはよくわからんがこれまでの行動でほとんど敵対してきた。
あまり好印象はないだろう。
それにキンジは現在ヒステリアモードではない。
謎の少女の戦闘力がわからない今キンジだけではあの場は持たないだろう。
「レキさんはここからキンジの援護をお願いします。俺は今すぐモーターボートに乗ってキンジの援護に向かいます」
ここからならレキさんの射程範囲だし援護してもらえればすぐに迎えるだろう。
俺は振りかえりモーターボートがある倉庫へと進もうとするが…
「な…なんだよこれ…」
そこには俺たちがカジノ会場で戦っていたジャッカルがいたのだ。
それもたくさんいる。四、五十体ほどいるぞ。
着々と距離を詰めてくるジャッカル。
駄目だ多すぎる。倒すことはできるだろうが時間がかかるぞ。
敵に触ることができないからコードキャストでしか攻撃をぶつけることができない。
それに魔力の総量が上がったからと言ってこの量をさばき切れるとは言えないぞ。
けど、後ろにはレキさんがいる。
ここが突破されるわけにはいかない。
そうしている間にジャッカルが一体飛び込んできた。
俺は反撃するためにコードキャストを…
ジャッカルは横に吹き飛んで行った。
それと同時に響き渡る銃声。
そちらを見るとレキさんがこちらを向き銃口をこちらに見せている。
どうやら撃ったのはレキさんのようだ。
けど、それじゃあキンジは…!
「いいえ白野さん。確かにキンジさんの援護はしなければなりませんがこちらの方が優先順位が上です。白野さんの技が連発できない今こちらの援護が大事だと判断しました」
…ばれていたか。
けど、レキさんの援護があるおかげでこちらはなんとかできそうだ。
「…わかりました。援護をお願いします。なるべく早く終わらせてキンジの援護に回りましょう」
俺は返答と同時に飛び出した。
けど、現実は残酷に過ぎ去った。
「ふう…、やっと倒したか」
なんとか全部倒し終えた。
なるべく早く全てを倒したため魔力を大量に消費したがレキさんの助力もありそこそこの魔力も残っている。
俺はキンジの状態を見るため振りかえったが
「えっ…」
キンジがフラッとしたと思ったらそのまま海に落ちて行った。
ま、間に合わなかったのか!
カナさんの腕にはアリアがいる。
くそ!キンジの不安は当たっていたということか!
カナさんと謎の少女が乗った船は役目を終えたように海に沈んでいった。
今の状態ではアリアを助けにはいけないだろう。
俺はキンジを助けるために走り出した。
人間は気絶したまま海に投げ込まれると絶対に溺れてしまう。
人間が故意に潜るのと突発的に潜るのは違うのだ。
それに海中に潜ってすぐ気絶から目覚めるならいいのだがそのまま気絶した状態だとそのまま呼吸をしてしまう。
海水を大量に飲んでしまったらそれこそ助からない。
急いで助けに行かないと!
船底の倉庫にあるモーターボートの一つを拝借し海に飛び出す。
キンジ、無事でいてくれよ!
心の中でそう願い俺はモーターボートを走らせるのだった。
58弾終わりました。
全然進まなくて申し訳ないです。
こちらとしても早く出したい人を出したいなあ。
ベクセルmk.5さん、パラノイヤ(偽)さん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。