十連ガチャ中に三章来てほしいぜぇ…
タマモほしいぜぇ…(禁断症状)
「うん、騙されたな。これは」
俺は真っすぐ進んだ道の先はただの砂があるだけの部屋だった。
あ、これ間違い部屋だわと思い引き返そうとしたら大量の砂が入口に落ちて戻ることができなくなったのである。
これは困った、どうしようと思っていたころ多分上に向かったキンジ達が戦っているのだろう戦闘音が響いてきたのだ。
急いで加勢しようかと思い電子手帳から礼装である『空気打ち/一の太刀』を取り出そうとしたら何と砂の中から砂でできた犬頭が出てきたのだ。
なんだなんだと静観していたらどんどんとその犬頭は胴体を作っていき最終的にはアヌビス型の砂の銅像が出来上がった。十メートルほどの。
それが動き出し俺を襲ってきたのだ。
砂のアヌビスの攻撃は確かに強かった。
けど、結局はそれ止まりである。
人間ではないならコードキャストも使うことに躊躇いなんてない。
先ほど取り出そうとした礼装である『空気打ち/一の太刀』を取り出し衝撃波を放つ。
たとえ軽威力のコードキャストでもそれなりの威力があるこのコードキャストは見事砂のアヌビスを無力化するほどの威力を放った。
さらに砂のアヌビスが出るかと思ったがそれ以上出ることはなく今に至るわけだが…
「これは上に行った方がいいのか?」
さっきから戦闘音が過激になってきたような気がする。
これは急いで上に上がらないと…
また『空気打ち/一の太刀』を入口を塞いでいる砂に放とうとするとまた後ろから音が聞こえてきた。
また敵か?そう思い後ろを振り返ると
「き、キンジ?!」
何と砂の中からキンジが出てきた。
それもアリアを連れて。
アリアは何か古代人のような衣装をしていて眠っている。
「キンジ!アリアは大丈夫なのか?!」
俺がキンジ達に駆け寄りながらそう声をかける。
というかこいつヒステリアモードになっているじゃん。
多分アリアの衣装に興奮したんだろう。
何かアリアのこの衣装露出高いし
「あ、ああ。一応大丈夫だと思うが…」
「今すぐアリアを返してもらうぞ」
その声は俺の後ろからかかってきた。
急いで振り返るとアリアと同じ感じの衣装を着た少女がいた。
その少女はあの時海上で見かけた少女と似ている感じがする。
「っ!パトラ!」
キンジがそう叫んだ。
つまりあいつがアリアに呪いをかけたパトラだと思うが…
「…うっ!…き、キンジ?」
どうやらアリアも目を覚ましたようだ。
ちらっと見えた感じでは顔色なども悪いというわけではない。
どうやら本当に大丈夫のようだな。
俺が安堵の息を吐く。
しかし、それが隙となった。
「邪魔な奴らも多いのう」
そう言ったのはパトラだ。
パトラが何らかの言葉を言うと俺の足元の砂が纏わりつき動きを封じる。
「ぐっ!」
逃げ出そうと足を思いっきり動かすが動く気配すらない。
仕方ないので電子手帳から『錆びついた古刀』を取り出し『gain_con(16)』のコードキャストを使い足をひきぬく。
コードキャストにより筋力が強化された俺の体は簡単に砂から抜け出すことができた。
しかし、それはあまりにも大きなタイムロスだ。
俺が足をひきぬくと同時キンジがパトラに向けてベレッタを放つ。
しかしパトラはよけようとはせずその体で銃弾を受けたのだ。
俺たちは衝撃を受けるがすぐに動揺へと変わる。
何とパトラは砂となって消え去ったのである。
「フェイクか!」
なら本物はどこに!
「こっちじゃ」
その声はまた後ろから聞こえた。
急いで振り返るとパトラは古銃を構え狙いを付けている。
照準はアリア
「キンジ!」
「わかっている!」
俺の声にキンジはいち早く反応しアリアをかばうように身を投げ出す。
しかしパトラは照準をアリアに合わせない。
その照準はキンジだった。
「さらばじゃトオヤマキンジ」
こいつ!最初からキンジを狙っていたのか!
俺は仕方なく『空気打ち/一の太刀』を構える。
威力がとか言ってられないぞ!
しかし俺の照準線上にはキンジ達がいる。
このまま撃ったら確実にキンジ達に当たる。
俺はそこで躊躇してしまった。
この躊躇がまた事態を悪くしてしまう。
アリアをかばったことで対処ができないキンジにパトラは銃弾を打ち出す。
それはキンジの頭部に当たった。
キンジは弾丸を受けたと同時血を噴き出して後ろに倒れた
「キンジ!」
アリアがキンジに駆け寄る。
その目には涙が溜まっていた。
「っ!こいつ!」
俺はその時冷静になれていなかった。
威力のことを全く考えず『空気打ち/一の太刀』をパトラに打ち込む。
しかしそのパトラも幻影にすぎず俺のコードキャストを受けたとたん砂に変わり地面に落ちていく。
今すぐパトラを追いたいのは山々だが先にキンジの方へと向かう。
すぐに回復のコードキャストを撃てばまだ間に合うかもしれない!
俺は倒れているキンジに駆け寄る
「キンジ!目を開けるんだ!」
俺はキンジの肩を揺さぶる。
?
あれ?
キンジは確かに頭部に弾丸を受けて出血しているはずだ。
しかしその頭部には弾痕らしきものはない。
出ている血は鼻血だ。
あれ?何かおかしくないか?
「―!ごほっ!ごほ!ふっ…よかったなんとかなったようだな…」
目を覚ましたキンジは軽く咳こんだ後何かを吐き出す。
それは弾丸だった。
…
まさかこいつ
「お前…弾丸を噛んで止めたのか?」
「ああ」
こいつアホだろ。
弾丸の初速度は六百キロほどだと言う。
それはたとえ古銃だとしても相当の速度だろう。
それを噛んで止めたのか…。
弾丸を止めたが衝撃波までは止めることはできずそれが鼻の毛細血管を傷つけさらに意識を飛ばしたという。
というかそれだけで済むとかヒステリアモードのキンジ…侮れん…
「…な、なんぢゃ…あれは…!」
その声を発したのはパトラだった。
また別の場所に現れたパトラは驚愕の表情を示している。
それと同時この部屋の入り口の砂が吹き飛んだ。
そこから出てきたのはカナさんと白雪だ。
俺はまた新たな敵がと思ったが白雪と一緒にいる時点で俺たちと敵対しているというわけではないようだ。
多分カナさんもアリアを殺すことを本来はよしとしていなかったのだろう。
その二人も部屋に入ってきたと同時に驚愕の表情を示した。
隣にいるキンジも驚いている。
つまりこの場にいる全員があるものを見て驚いている。
まあ、俺も驚いているんだが。
その注目の中心にいるのは何とアリアだった
「…なんだ…あれ…」
それは威光、威圧、神聖なものが感じられた。
アリアは無表情のまま中に浮いていた。
それもほのかに赤い…緋色と言ったところか、その光を全身から放っている。
俺はその光景を見たことがある。
それはあの月の世界で見たことがある…
俺の思考途中アリアが行動を起こす。
アリアは指をパトラに向ける。
「避けなさいパトラ!!」
緋色の光がアリアの指先から飛び出してきた瞬間、カナが叫んだ。
パトラは慌てて腰布を翻して黄金の床に尻をつき浮かび上がった盾の下から滑り台を滑るようにして間一髪で光を避ける。
緋色に輝く光の弾は砲弾のように黄金の大盾を紙のように貫通し、さっきパトラがいた場所を通過して大爆発をおこし緋色の光が室内の全員に降り注ぐ。
それは全てを塗りつぶす閃光
バシュウウウウウウと異音を聞きながら目を開けると青い空が見えた。
今のアリアが放った一撃がピラミッドの上部をゴッソリもぎ取っていったのだ。
音もなく。熱もなく。何の衝撃もなく消滅させた。
室内には壊れたピラミッドの建材、ガラスや破片が降り注ぐ。
唖然として破壊されたピラミッドを見上げていたパトラの黄金の衣装が砂金に戻っていく。
「う……っ!」
ピラミッドの無限の力に頼ってたから自分の中の力で魔法使えなくなったらしいな
「あ、あ、ああっ!」
とうとうただの水着姿になってしまったパトラが慌てて両腕で体を隠す
回りの像や装飾品が次々と砂に戻っていく。
アリアの装飾品も砂金に戻りながらアリアがぐらりと無表情のまま倒れるのをキンジがお姫様だっこする。
なんとかなった?ということでいいのか?
するとパトラはさすがにまずいと思ったのか逃げ出そうともがいている。
「そーれ♪」
その逃げ出そうとしているパトラをカナさんは楽しそうに片手でアリアが入っていた柩を持ち上げるとボーリングのように砂の上を滑らせてパトラの足に当てた。
「うあ!」
ただの人間に戻ったパトラが柩の中に、ひっくり返る。
ああ、把握。
俺は『空気打ち/一の太刀』を放つ
もちろん狙いは柩だ
「こ、こら!何しおるか!わ、妾は覇お……」
挟まれては適わないので手足を慌てて引っ込めたパトラの柩にゴオオオオオンと重なった。
白雪に魔力封じのお札をべたべた貼られた黄金柩の中でパトラは出せ出せと暴れていたが
「パトラ、おやすみ。ご先祖様と同じ柩の中でね」
とカナさんに言われてようやく大人しくなった。
ふぅ……これで今回の護衛おしまい……ああ、疲れた……と俺は地面にどかりと座り込んだ。
あれ?俺ほとんど何もしてなくね?
アリアを抱きしめるキンジを白雪が日本刀で尻をつんつんとついているのを苦笑しながら見ている
まったくこいつらはどこへ行ってもこんな感じなんだな…
俺があきれながらそれを見ていると海を見ていたカナさんがいきなり動揺したかと思うとこちらに走って駆け寄ってくる。
「逃げるのよキンジ!急いでここから撤退しなさい!」
あのカナさんが取り乱している?!
一体…
辺りは静寂だ鳥も魚の気配すらない。
海が盛り上がる。
「あそこよ!」
アリアが海面を指差した。
盛り上がり海上に出てきた三百メートルはあるそれは……
白く書かれた『伊』『U』の文字
イ・ウー
そして、この潜水艦は武藤達が作っていた模型の原型……ボストーク号
「見て、しまったのね」
カナが、アンベリール号の甲板に突っ伏しながら言う
「そう。これはかつてボストークと呼ばれていた戦略ミサイル搭載型原子力潜水艦。ボストークは沈んだのではないわ盗まれたのよ。史上最高の頭脳を持つプロフェシオンに……」
ターンを終えて停止した原潜の艦橋に立っていた男を見て
「教授!やめて下さい!この子たちと戦わないで!」
カナさんが何がイ・ウーの船橋に向かって叫んでいる。
何も見えないが誰かいるのか?
パパ!
カナさんが見えざる手に殴られたように跳ね返され真後ろに倒れるのをキンジが受け止める。
発砲は2だ。
「おい!」
「くっ…!」
カナさんは心臓付近から出血していた。
「今の……」
まったく、発砲の瞬間が見えなかった。
水蒸気が晴れイ・ウーの船橋にいる人物が見える。
ひょろ長い痩せた体。
鷲鼻に角張った顎。
右手に持った古風なパイプと左手にはステッキをついている。
イ・ウーのリーダー……いや……
「……曾おじいさま……」
アリアがかすれ声で言う。
そう、奴はシャーロックホームズ1世だった。
その姿は電子手帳で見たことがあった。
その時は二十代ほどの年齢の人物であったはずなのに俺の目に見えるそいつは全く同じ姿をしていた。
こいつ本当に百年以上生きているのか?
まあ、数千年単位で生きている狐とか見たことあるけど…
世界最強の探偵の圧倒的な威圧感を感じながら冷や汗を流す。
これは…本当にまずいかもな…
俺は強大な敵の前で緊張の息をのむのだった。
60弾終わりました。
はい、白野君はほとんど活躍しませんでした。
次はやっとシャーロック戦ですがその時例のあの力を使いません。
話の流れで宣戦会議のときに眷属側にあの力を見せたくないんですよねぇ…
まあ、しっかり今回の章であの人たちは出しますが
阿刀さん、パラノイヤ(偽)さん、ブレイカ―925さん、rassyuさん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。
自分また新しく連載を始めました。
もちろんメインはこっちなんで更新にはほとんど影響はありませんがもう一つのほうも見ていただくとうれしいです。