緋弾のアリア ~月を渡る前向きな武偵~   作:紫柳

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まずは謝罪を。
投稿までに間があいたのはちょっとした事故に会い右手の指を突き指してしまい痛みで執筆できませんでした。
完治にも数週間かかるといわれそれが治るまで投稿が遅れそうです。
本当はセイバーの戦闘シーンを書こうと思いましたが話を進めるために割愛せざる負えませんでした。(本当セイバーファンの皆様すいません…)
今回で説明部分を全部書こうと思いましたが少し分けることにしました。
言い訳がましくてすいませんが本当にすみませんでした。

では投稿します。


第65弾 数十年ぶりの再会

「…う…ん?」

 

 

頭がボーっとする。

体がいろんな所に引っ張られたかのように鈍い痛みも付きまとってくる。

 

 

俺どうなったんだっけ?

確かあの時、月の使者であるエネミーが現れて…みんなを逃がすために俺が一人船上に残って…そして…

 

 

頭が働かない。

取りあえず今はこの重く閉ざされた瞼を開かねば。

 

聞こえるのは水のせせらぎ。

体に付くのははらはらと舞い散る桜の花びら。

そして見えたのは目の前に浮いている四角い物体。

 

 

 

ここは俺たちが望みのために戦った場所。

 

短い時間でいろんな運命を受けた場所。

 

 

「ここは、SE.RA.PHか!」

 

それにムーンセルまであるということはここは中枢なのか?!

 

それと同時に俺の頭の中にこれまでの状況が蘇ってきた。

そうだ、俺はエネミーと戦ってそれで負けてしまったんだ。

それで吹き飛ばされた俺は海に落ちて終わったかと思った時声が聞こえた。

一度諦めかけたがあの時一緒に戦ったあの仲間が俺を鼓舞してくれた。

そして思い出すその名前。

 

「っ!セイバー?!」

 

空間に響く俺の声。

しかし帰ってくる声は無い。

 

「………」

 

これは夢なのだろうか…

俺が死にかけだから聞こえただけの走馬灯のようなものなのか。

どちらにしろ、それを決めつけるに足る事実だった。

夢ならもう覚めてくれ。

そう願い俺がまた瞼を閉じようとした時

 

「お待ちください!ご主人様ぁ~!」

 

「え?ぐはぁあ?!」

 

聞いたことがある声が耳に響き顔をあげてみると急な衝撃と共に後ろに尻もちをつく。

俺の胸に誰かが抱きついたのだ。

見えたのは黒の大きなリボンで結われている桃色の髪にぴょこぴょこと動いている狐耳。

青色の導師服のお尻の部分からはモフモフの尻尾がフリフリしている。

これは…まさか…?!

 

「キャスター?」

 

「はい!いつでもどこでも駆けつける良妻狐。タマモでございます♪」

 

そう言って顔を上げたその顔は月で共に戦った仲間であるキャスターの顔だった。

 

キャスター

真名を玉藻の前

日本三大化生の一人にして白面金毛九尾の狐だ。

過去に色々と悪さをしたようだが現在は足を洗っている。

本人が良妻だと言うように実際にいい子なのだがたまに行き過ぎた行動をとるのでそこら辺が残念だったりする子だ。

 

笑顔で俺を見つめてくるキャスターに俺は疑問があふれだしてくる。

 

「キャスター。これってどういう…」

 

「奏者よー!」

 

「ぐぁはぁあ!!」

 

今度は俺の中に衝撃が入ってくる。

また来た衝撃の正体を見るために背中を見てみると結われている金髪の髪に赤い礼装。

本人が男装と言わなければちょっと誤解しそうな服を身にまとっているのは

 

「セイバー?!」

 

「うむ!久しぶりだな!奏者よ!」

 

元気よく返答をしてきた声は間違いなくセイバーの声だ。

 

セイバー

真名をネロ・クラウディウス

ローマ帝国の皇帝でありその政策を自分の思うがままに国民のために行使したが最後まで全ての臣民に理解されなかった少女。

挙句の果てには唯一信頼していた人にも裏切られ最後の時もただ一人に孤独にその生涯をとじた。

けど、これまで一緒に過ごしてきて見た本当の彼女の姿はただの少女だった。

愛する者のためだけに行動ができる心優しい女の子だ。

 

…ちょっと待て。

セイバー、キャスターがいるってことは…!

 

「ようやく目が覚めたか。マスター」

 

「アーチャーまで!」

 

赤い外套を身に纏っている白髪の人物はアーチャー。

こちらも俺の記憶にある共に戦った仲間だ。

 

アーチャー

真名を無銘

まあ、実際はあるらしいのだが本人が正義の味方としかなのならいから真名を知ることは無かった。

あまり過去のことは話したがらなかったからよくは知らないがまあ、過去に色々あったらしい。

とても皮肉屋であるがまあ、いい人だ、紅茶とか美味しいし、家事とか上手いし。

内心目指している男性でもある。

 

俺はこれまでの感覚で身構えるが

 

「…マスター。私は別に抱きつきに行かないぞ。」

 

「あ、そう。」

 

いや、流れて気に来るのかなと思ってね?

 

しかし、この三人が一緒にいるとはどういうことだろう。

確かに俺はこの三人全員に会っている。

 

「マスターよ」

 

けどそれは一人ずつだ。

 

「…おい、マスター」

 

というか同じ時間でどうして俺は三つの記憶を持っているのだろうか?

俺はそれを聞こうと三人の方を見るため顔を上げると

 

「ええい、聞こえておるだろう!白野よ!」

 

光の閃光が一瞬見えたと思ったら俺の頬に一筋の血が流れる。

正面には金ぴかの鎧を身につけ、これまた金ぴかの椅子に座り、はたまた金ぴかな髪を上げている青年が俺を睨みつけていた。

 

ギルガメッシュ

本人自体が真名を名乗っているくらいの慢心王であるがその慢心に見合うほどの実力を持つ王だ。

全ての英雄の伝説の原典はギルガメッシュに繋がると言われており英雄王とも言われている。

最初は殺気もビンビンで選択を間違えると殺すほどの勢いだったがある事がありその態度は急変、マスターである俺を認めさせる事が出来た。

まあ…気分屋だし態度も酷いが多分いい人である…多分。

 

「…あー…英雄王ギルガメッシュ…お久しぶりです」

 

「そのような前置きはいい!何故無視をした!」

 

おおっとここで選択肢。

もちろん、ここで間違えれば命は危ういが…

俺は少し涙目になりながら語気を強め

 

「実は…あまりの衝撃に現実が受け止められず周りが見えなくなって…」

 

まあ、実際本当に衝撃が強すぎて周りが見えなかった。

しかし、見えていたことは見えていたのだ。

が、それはセイバー、アーチャー、キャスターだけだった。

だってねギルさんあなた僕の間後ろの方向にいるんだもん。

見えなかったから気づくわけないですよ。

嘘は言っていない、喋っていないだけだ。

ギルガメッシュはそんな俺を見て

 

「ほう…。そんなに我に会えないことが寂しかったのか…。よい、ならば許そう」

 

ちょろい

 

「何言ってんですかこの金ピカはー!ご主人様は私に会いたかったんですよね!」

 

しかし、俺がとった選択肢は別ルートで面倒臭くなった。

キャスターがさらに詰め寄ってくる。

 

「そ、奏者は余と会えなくて寂しくなかったのか?」

 

反対には必死に涙を流しまいとしながらも涙目ながらこちらを上目使いに見上げてくるセイバー。

前後からそう詰め寄られ俺は

 

「…あ、ちょ、ちょっと離れて…!」

 

動けずにいた。

や、ちょっとね、十数年合わなかったことがどうやら来るらしく…つまり、そうやって迫られるととても緊張します。

 

助けを求めるようにアーチャーに目を向けるがアーチャーの目はこの現状を楽しめというかのようににこやかであった。

後ついでに親指を立てられて頑張れとかの意味合いを受けた。(いや、助けてよ)

 

俺のチキンメンタルに追い打ちをかけるかのように詰め寄ってくる二人にあたふたしていると思わぬところから救いの手が差し伸べられた。

 

「あ、あの。皆さんその辺で…。白野さんも困っていますし」

 

声の出所を目で見るとそこには紫色に輝くとても長い髪に白の白衣、その中には俺が買った黒の旧校舎制服を着ている桜が目の前にいた。

 

「さ、桜?!」

 

「はい、先輩。」

 

桜のいつもの返事に少し返答がどもる。

 

俺が聖杯戦争に勝利した時確かNPCたちは役割を終えるとムーンセルに一度データを全てリセットされるのでは…?

 

多分俺の疑問を桜も悟ったのだろう。

顔をしかめた俺の顔を覗き込んでくる。

 

「先輩の疑問はごもっともです。ですからこのあと全てをお話いたします。」

 

そう言ってにっこり笑う桜に俺は安堵感を覚える。

月の世界に来て特に仲が良くなったNPCは桜だ。

それもいろんな手助けをしてくれた。

聖杯戦争終了後もたとえほかの存在として生まれ変わってしまったとしても殺してしまったと同義に扱ってしまい後悔したりした。

けどこうして俺の目の前で微笑んでくれるのは本当にありがたい。

それだけで救われた気がするのだ。

 

「ちょっとご主人様ぁ~!私にもその笑顔を分けてくださいまし~!」

 

…ハァ。

キャスターの呼び声で思考が現実に呼び戻される。

けど、この皆と語り合える時間は…とても懐かしく感じた。

…今だけはもう少しこの時間を味わいたい。

それから短くも長い時間をかつての仲間と語り合うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、マスターよ。どうやら話し合いはこれから本題に入るようだ」

 

俺たちが楽しく話しているとアーチャーから声がかかる。

確かに長い間話していた気がするがどうやらこれから本題に入るようだ。

 

それは知りたいことが多い。

何故あのような世界にいきついたのか?

何故俺はまだ生きているのか?

何故今になって彼らが俺と接触してきたのか?

 

 

どうやらアーチャーの言い方的に誰かが来るから話しが進められると言った口調だ。

それにどうやら俺を助けるために色々と働いてくれたみたいだしなるべく敬意を持って接したほうがいいだろう。

 

 

 

 

しかし、空間に現れた人物は俺の予想を超えた人物であり唖然とした。

 

「はい、お久しぶりです先輩!いつでも、どこでも、消されても、駆けつける!最強後輩系ヒロインBBちゃんです♪」

 

黒の法衣を身に纏い、銀色の教師鞭を突き付けてくる過去の敵BBであった。

 




65弾終わりました。
ボルメテウスさん、パラノイヤ(偽)さん、ローレライの歌声さん、恋姫夢想さん感想ありがとうございます。
意見・感想お待ちしています。
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