へーこれって共感覚って言うんだ   作:Gach@

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神峰柊
神峰翔太の双子の姉
共感覚持ち
やはり左右の髪質が違い、翔太とは逆で後で結んでいる



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甘いものは好きか?

私は普通だ

でも、それを作るのと買っていく人を見るのは好きだ

だって不機嫌にケーキを買っていく人なんてそうそういないだろう?

私は神峰柊15才、人の心が見えるただの専門学生だ

 

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心が見えるって言うのは比喩ではない、実際に見えているんだ

何故かわからないが、双子の弟にも見えるようで姉弟揃ってやっかいな目を持って生まれてしまった

喜怒哀楽全ての感情、状態がわかる

そのせいで苦しむことも多く、昔のトラウマのせいで弟にいたっては重度のコミュ症だ

通ってる学校が違うから今の学校でのあいつの様子はわからないけど、友だちとか未だいないんじゃないだろうか……中学の頃はいなかったはず

私が側にいればいいのかもしれないけど、"友だち"にはなれないしなぁ

常に一緒にいられるほどものすごい仲が良いわけじゃない、けど翔太が困っていれば手を貸すし相談にも乗る

双子といっても普通の姉弟と同じくらいの仲だと思う

弟はこんな状態だが私は別に人付き合いは苦手じゃない、まぁ広く浅くではあるけど

 

所謂ケーキ屋さんでバイトをしている私は現在甘い匂いに囲まれている

「神峰!これ出してこい」

そう言ってオーナーから渡されたのは苺のタルトだ、うん美味しそう

「今日はいい苺が入ったからな!いい出来だ」

強面のオーナーがいい笑顔でサムズアップ

それに応えホールへ向かう

 

***********************

ここの店はカフェにもなっており店内でケーキを食べている人もちらほら

「あ、柊ちゃん」

声を掛けてきたのはバイトの先輩である彩さんだ

「タルト焼きたてです」

そう言いながらショーケースに入れていく

丁度お客さんがいたので彩さんは接客中だったのだろう

よく見ると鳴苑高校の制服…翔太と同じ学校の生徒のようだ

サイドポニーと真ん中分けの2人の女の子

同い年くらいか?

「柊ちゃん、この2人に今日のオススメを!」

「「「え」」」

鳴苑の2人も驚いた顔をしている、特にサイドポニーの子

私もびっくりだ

「迷ってるみたいだからさ!」

「えー…」

オススメ、ねぇ…

「このタルトですかね、オーナーも言ってたんですけど今日の苺は絶対美味しい」

うん、万人受けする苺のタルトだし←

「あ、あの!じゃあそれで!」

「!?」

おおう…サイドポニーの子が即答した

友だちもびっくりしてるよ?

「…ふーん、智香がタルトにするなら私はチーズケーキにしようかなー」

「はーい!かしこまりました!」

…なんか真ん中分けの子と彩さんが怪しい顔で笑ってんだけど

サイドポニーの子は恥ずかしがってんのか心も真っ赤になって後ろ向いちゃってるし

何だこの空気……ここは!

「じゃあ私は中に戻りますね」

逃げたわけじゃない、戦略的撤退だ←

サイドポニーの子が何か言いたそうな顔をしてた気がしたけど、オーナーに呼ばれたのもあり中に戻ったのであった

 

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智香side.

店員さんからケーキを受け取り店内のテーブルに着いたんだけど…

「もぅ…その顔やめてよ」

「その顔って~?」

さっきから変わらないニヤニヤ顔…

佳苗ちゃんから目を反らしてタルトを一口

「あっ、美味しい」

「あの人のオススメだしね~」

「っ~~!」

完全にバレてるよ

「あの人でしょ?智香の王子様」

「王子様って…」

「うーん、ここからじゃ死角になって見えないや」

「見なくていいよ!」

「怒らない怒らない!チーズケーキあげるから!」

ここのお店はキッチン側が硝子張りになっていて作っているのが見えるようになっているの

二週間前にあの人のケーキを作ってる姿を見かけてから…

「一目惚れと」

「…そうです」

いつも中にいるから声を聞いたのも初めてで、それに

「柊さんて言うんだ」

名前がわかったのなラッキーだったなぁ

無意識にニヤけてたようで

「恋する乙女の顔だねぇ」

本当にその顔はやめて欲しい…

「うーん、あの人女の人だよね?」

「ちゃん付けだったしそうだと思うんだけど…」

女の子同士ってやっぱりアレかな…

「あぁ、違う違う。なんかどっかで見たことあるような気がしてさ」

「え?」

私の考えてることがわかったのかすぐに否定してくれた

「特徴的な髪質だったし、どこで見たんだったっけな」

まぁ左右の髪質が違う人はそうそういないよね

考え込み始めた佳苗ちゃんを見ながら私はタルトを食べ進めた

 

***************************

柊side.

「ただいまー」

pm8:00帰宅

「おかえりー」

奥から翔太の声が聞こえてきた

部活もバイトもやってないから私より先に家に着いている

「翔太ケーキ持って帰ってきたんだけど」

「まじで!?」

翔太は根っからの甘党

気持ち悪いくらい甘いものも笑顔で食べる

「うおー!うめー!!」

清々しい食いっぷりを見ながら、ふと聞いてみることにした

「学校はどうよ?」

ケーキを口に運んでた手が止まる

「…別に普通」

「普通ねー…友だちとかは?」

「…俺は関わらないって決めたから」

「いいのか?それで」

翔太の肩がぴくりと跳ねた

「そのまんまd「いいんだよ!!」」

「人の心に関わったっていいことねぇし!俺には何もできねぇんだよ!」

そう言い放って翔太は自分部屋へ戻っていった

 

昔は心が見えるが故その人のためにどうにか状況を変えようと翔太はがんばって人と関わっていた

しかし、信じてもらえない上に心の状態をバラされた人はキレる

上手くいかない状況に翔太の心はどんどん折れていった

現段階で完全に諦めているのがわかるだろう

翔太の心を動かしてくれる存在が現れてくれればいいのだが

「あいつは私よりも正義感が強すぎんだよな……あっ…」

ちゃっかり残りのケーキも持ってってる…

 

 




ホルンちゃんが佳苗ちゃんをどう呼んでいたか曖昧です
ここまで読んでいただきありがとうございます
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